JP2000338086A - 電気泳動装置 - Google Patents

電気泳動装置

Info

Publication number
JP2000338086A
JP2000338086A JP11147648A JP14764899A JP2000338086A JP 2000338086 A JP2000338086 A JP 2000338086A JP 11147648 A JP11147648 A JP 11147648A JP 14764899 A JP14764899 A JP 14764899A JP 2000338086 A JP2000338086 A JP 2000338086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separation
sample
separation channel
detection
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11147648A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nagaoka
嘉浩 長岡
Shigeo Watabe
成夫 渡部
Hironobu Yamakawa
寛展 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11147648A priority Critical patent/JP2000338086A/ja
Publication of JP2000338086A publication Critical patent/JP2000338086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接した分離流路からの蛍光ノイズの発生を防
止し、分離試料の検出感度を向上する。 【解決手段】分離流路110を一つづつ検出位置に移動
させる。検出位置には検出器70が設けてあり、励起光
照射部71からの励起光は検出位置に存在する唯一つの
分離流路に照射され、分離した試料からの蛍光は蛍光受
光部72で受光され分析される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNA、RNA等
の核酸或いは蛋白質など生体関連物質の分離分析をする
電気泳動装置に係り、特に、試料を自動的に同時に分析
することで高速処理を可能とし、泳動流路を短くするこ
とで緩衝液の消費量を低減できる小型な電気泳動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】試料を自動的に同時に分析する電気泳動
装置としては、特開平10―170480号公報の電気
泳動装置がある。
【0003】この装置では、蛍光標識された試料を緩衝
液と共に複数のキャピラリ中を電気泳動させることで試
料を分子量毎に分離し、分離後の試料の蛍光を分光計に
より検出するものである。各キャピラリは、試料が泳動
する上流側末端が陰極側電極槽に、下流側末端が陽極側
電極槽に接続されており、両電極槽の電位差で、負に帯
電した試料が各キャピラリ内を陰極側から陽極側へと泳
動する。各キャピラリは蛍光セル内に設けた検出部で分
割され、上流側のキャピラリと下流側のキャピラリは一
定の間隙を保つように設置されている。
【0004】蛍光セルへは外部から緩衝液が注入され、
上流側のキャピラリから流れ出た試料と一緒に対応する
下流側のキャピラリに流れ込む、シースフロー状態を形
成する。各キャピラリは蛍光セル内において一定間隔で
1列に配置されており、蛍光励起用のレーザ光は、光軸
をキャピラリの列方向に一致させ、前記間隙部を通過す
るように照射される。間隙部を設けるのは、シースフロ
ー状態で流れている試料に直接励起光を照射すること
で、レーザ光がキャピラリで散乱されるのを防ぎ、高感
度に蛍光検出をするためである。このようにキャピラリ
を1直線状に配列して励起光を列方向に照射すること
で、同時に複数のキャピラリでの蛍光計測を可能として
いた。
【0005】また、Analytical Chemi
stry、Vol.64、No.18、2149〜21
54(1992)に記載のキャピラリアレー電気泳動を
用いたDNAシーケンサは、キャピラリアレーの検出部
をステージに固定し、ステージを移動することにより個
々のキャピラリーを励起光の焦点に移動する方式であ
る。この方式では、励起光が1本のキャピラリにのみ照
射されるため、隣接したキャピラリからの蛍光が発生せ
ず、高感度な検出が可能であった。
【0006】また、Proceedings of t
he μTAS‘98 Workshop、1〜6(1
998)に記載の電気泳動装置は、直径10cm程度の
ガラス基板に最大96チャンネルの分離用キャピラリを
加工している。微小流路を基板上に形成することによ
り、熱の放散を良くしジュール熱による温度上昇を抑え
ることが可能で、流路の断面積を小さくし分離効率を高
め、長さを短くすることにより分析時間を短縮すること
が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10―17
0480号公報の電気泳動装置では、複数のキャピラリ
で同時に蛍光計測を実施するため、検出器には各試料か
らの蛍光が同時に入射する。検出器では分光計を用いる
ことで蛍光の色を識別し、分離された試料の種類を同定
することができる。しかし、どのキャピラリを泳動して
きたかを同定するためには、蛍光強度分布を各キャピラ
リの位置と対応させなければならず、隣接したキャピラ
リからの蛍光は感度を低下させる原因であり、検出誤差
要因となる。
【0008】上記Analytical Chemis
try、Vol.64、No.18、2149〜215
4(1992)に記載のキャピラリアレー電気泳動を用
いたDNAシーケンサは、キャピラリアレーの検出部をス
テージに固定しステージとともに移動する構造になって
いるが、陰極側電極槽及びキャピラリアレーの上流側末
端と陽極側電極槽及びキャピラリアレーの下流側末端は
静止しているため、ステージの移動時にキャピラリがよ
じれ、キャピラリの本数が制限されまた小型化し難い。
【0009】Proceedings of the
μTAS‘98 Workshop、1〜6(199
8)に記載の電気泳動装置は、分離流路を固定し、検出
時にレーザ光をスキャンすることで各分離流路からの蛍
光を検出していた。そのため検出器が複雑になり、小型
化が困難であった。
【0010】本発明の目的は、分離流路を一つづつ検出
位置に移動することにより、隣接した分離流路からの蛍
光ノイズの発生を防止して検出感度を高め、かつ緩衝液
消費量を低減できる小型の電気泳動装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記構成と
することで達成できる。
【0012】分離流路を注入部と一体で移動可能とし、
各分離流路を一つづつ検出位置に移動させる構成とす
る。さらに、検出手段で試料を検出する時の検出位置に
分離流路を1本のみ存在させる構成とする。或いは、分
離流路又は注入部、或いは両方を移動する移動機構を備
え、各注入部を試料分注位置に移動後、各分離流路を一
つづつ検出位置に移動する構成とする。
【0013】更に、複数の分離流路及び注入部をそれぞ
れ円周上に等間隔に配列し、分離流路及び注入部を回転
する回転機構を備え、各注入部を試料分注位置に移動
後、各分離流路を一つづつ検出位置に移動させる構成と
する。或いは、複数の分離流路及び注入部をそれぞれ円
周上に等間隔に配列し、分離流路及び注入部を回転する
回転機構を備え、各注入部を検出位置より外周側に設け
た構成とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜5を参照して、本発明によ
る電気泳動装置の一実施例を説明する。
【0015】図1に本発明による自動分析装置の全体構
成を示す。図2に本発明の分離流路基板の詳細を示す。
なお、図1には電気泳動装置10の上面から見た図
(a)と側面から見た図(b)を示している。
【0016】分離流路基板100は透明なガラス板で構
成されており、電気泳動装置10に対して回転可能に保
持されている。分離流路基板100の内部には、複数の
分離流路110aと110bを備えている。緩衝液槽2
0の内部には、緩衝液21が保持されている。試料槽4
0の内部には、試料41が保持され、試料廃棄部42を
備えている。
【0017】分離流路基板100の周囲には、緩衝液2
1を緩衝液注入部111に注入するための緩衝液注入器
30と、試料41を試料注入部112に注入するための
試料注入器50と、試料注入部112から注入された試
料を試料吸引部113に吸引する試料吸引器60と、分
離流路で分離した試料を検出する検出器70とがそれぞ
れ回転可能に設けてある。尚、緩衝液注入部111と、
試料注入部112と、試料吸引部113とは、各分離流
路110a、110bの同一半径位置に設けてある。
【0018】図1及び図2を用いて、本実施例の動作を
以下に説明する。
【0019】オペレータは、電気泳動装置10の回転軸
120に分離流路基板100が、試料槽40に試料41
をセットする。分離流路基板100は、予め分離流路1
10a、110b内に緩衝液或いはゲル等が充填されて
いてもよいが、分離流路110a、110b内が空の場
合には、緩衝液21を緩衝液槽20にセットする。
【0020】分析動作を開始すると、分離流路110
a、110b内が空の場合には、分離流路110aは緩
衝液注入位置に停止し、緩衝液注入器30が緩衝液21
を吸引し、緩衝液注入ノズル31を分離流路110aの
緩衝液注入部111に挿入し、緩衝液を分離流路110
a内に注入する。緩衝液は分離流路110a内を表面張
力の作用で内周側へと流動し、最内周部で分離流路11
0bへと回り込む。さらに、緩衝液は、分離流路110
bを外周側へと流動し、最終的に分離流路110a、1
10bで構成されるV字形の一組の分離流路に表面張力
の作用で満たされる。
【0021】分離流路110a、110bが長く、表面
張力だけでは緩衝液が分離流路110b側に流動しない
場合ある。その時は、緩衝液注入ノズル31を分離流路
110aの緩衝液注入部111に挿入し、緩衝液供給電
源220用の緩衝液供給スイッチ221を投入し、緩衝
液注入ノズル31と後述の内周突起電極143との間に
電位差を生じさせる。緩衝液注入ノズル31は陽極に、
内周突起電極143は陰極になり、陽極側から陰極側に
流れる電気浸透流が発生する。この電気浸透流の作用に
より、緩衝液は分離流路110aを内側に流れる。一方
分離流路110bには電位差が生じていないので、分離
流路110aの流れが分離流路110bでも維持され、
分離流路110bでは外向きの流れが発生し、全流路が
緩衝液で満たされる。
【0022】次に、分離流路基板100は回転軸120
と共に反時計方向に回転し、分離流路110bが緩衝液
注入位置に停止する。分離流路110bには既に緩衝液
が満たされているので、緩衝液の注入は実施しない。
【0023】更に分離流路基板100は約1周回転し、
次の分離流路110aが緩衝液注入位置に停止し、同様
の動作が繰り返される。即ち分離流路110aが緩衝液
注入位置に停止した時緩衝液は注入され、分離流路11
0a、110bのV字形の一組の分離流路が緩衝液に満
たされ、次に分離流路基板100が反時計方向に回転
し、分離流路110bが緩衝液注入位置に停止した時は
緩衝液は注入されない。
【0024】尚、予め分離流路110a、110b内に
緩衝液或いはゲル等が充填されている場合には、上記緩
衝液注入動作は省略され、以下の動作に移る。
【0025】上記動作で緩衝液注入後の分離流路110
aが試料注入位置に停止した場合、試料注入器50が試
料41を吸引し、試料注入ノズル51を試料注入部11
2に挿入し、試料を分離流路110a内に注入する。こ
の時、試料吸引器60の試料吸引ノズル61を試料吸引
部113に挿入し、試料供給電源210用の試料供給ス
イッチ211を投入することにより、試料注入ノズル5
1と試料吸引ノズル61との間に電位差を生じさせる。
試料注入ノズル51は陰極に、試料吸引ノズル61は陽
極になり、負に帯電している核酸等の試料は、陰極であ
る試料注入ノズル51から陽極である試料吸引ノズル6
1へと電気泳動する。
【0026】次に、分離流路基板100は反時計方向に
回転し、分離流路110bが試料注入位置に停止し、同
様の試料注入動作が繰り返される。
【0027】試料が分離流路110a、110bに注入
されると、分離流路基板100は反時計方向に約1周回
転する。この回転動作中に、以下のようにして試料の分
離が行われる。
【0028】分離流路基板100の外周部と内周部には
それぞれリング状の外周リング電極132及び内周リン
グ電極142が設けてある。さらに分離流路110a、
110bの最外周部と最内周部で、注入された緩衝液に
接するように外周突起電極133及び内周突起電極14
3が設けてある。分離流路基板100は回転するので、
外周リング電極132及び内周リング電極142と分離
用電源200との接続は、外周印加電極130及び内周
印加電極140と外周リング電極132及び内周リング
電極142との外周摺動部131及び内周摺動部141
で接触している。
【0029】分離用電源200用の試料分離スイッチ2
01を投入することにより、外周突起電極133と内周
突起電極143との間に電位差が生じる。外周突起電極
133は陰極に、内周突起電極143は陽極になり、負
に帯電している核酸等の試料は、陰極である外周側から
陽極である内周側へと電気泳動する。
【0030】試料は分子量の小さいものほど泳動速度が
速く、分子量の大きいものほど泳動速度は遅い。そのた
め、分離流路110a及び110bを泳動中に、試料は
分子量毎に分離され、分子量の小さいものほど内周側
に、分子量の大きいものほど外周側に位置するようにな
る。
【0031】例えば4種類の蛍光色素をDNA断片の末
端の塩基に合わせて予め結合させておき、上記電気泳動
を行うことにより、蛍光色毎に分離するので、泳動して
きた分離試料順に蛍光を計測すれば、対応する塩基の種
類を同定できる。
【0032】蛍光検出は、検出器70を用いて行う。検
出器70は励起光照射部71と蛍光受光部72を備えて
いる。検出器70は、試料吸引部113より内径側の所
定の検出位置に励起光照射部71と蛍光受光部72を回
転移動させる。試料が注入され電気泳動を開始した分離
流路110a及び110bは、分離流路基板100の回
転と共に、一つづつ検出位置を通過する。検出位置には
唯一つの分離流路110a又は110bのみが存在し、
電気泳動により分離した試料が検出位置を通過する際、
励起光照射部71から発せられた励起光81が分離試料
に照射され、予め結合された蛍光色素に応じた波長の蛍
光82を発する。蛍光受光部72では、蛍光82を受光
する。
【0033】検出位置には唯一つの分離流路しか存在し
ないので、励起光が隣接した分離流路に照射されること
はなく、隣接した分離流路からの蛍光を受光することも
ない。従って、本来の検出対象である分離流路のみから
蛍光信号を検出できるので、検出感度が高い。
【0034】分離流路110a、110bの回転動作
は、緩衝液注入位置或いは試料注入位置に分離流路11
0aが停止後、引き続き分離流路110bが緩衝液注入
位置或いは試料注入位置に停止、その後反時計方向に約
1周して、次の分離流路110a、110bが緩衝液注
入位置或いは試料注入位置に停止し、反時計方向に約1
周する動作を繰り返す。蛍光検出は、試料注入後の最初
の回転動作時にのみ実施するのではなく、それ以降も繰
り返し実施する。蛍光検出位置では、分離流路110
a、110bが移動している時でも、停止している時で
も蛍光検出を実施する。
【0035】検出結果は、蛍光波長と強度の時系列デー
タとして蓄積され、分離流路110a及び110bの総
数毎にサンプリングすれば、各分離流路毎の時系列デー
タとなる。各分離流路は1回転に一度、離散的に蛍光検
出されるため、分離流路基板の回転速度に比べて泳動速
度が速いと、検出位置を通過しないで泳動してしまう分
離試料が発生する。そこで、泳動する全ての分離試料が
検出位置を通過するように、蛍光検出の周期を短くした
り、泳動速度を遅くしたりする必要がある。
【0036】蛍光検出の周期を短くするには、分離流路
基盤の回転速度を速くすることと、図1に示すように、
検出器70を複数設けることが考えられる。
【0037】次に分離流路基板の他の実施例を図3を用
いて説明する。図3は、分離流路基板100を上から見
た図(a)と側面から見た断面図(b)である。
【0038】表面張力の作用を高めるため、本実施例で
は分離流路をテーパ形状にした。各分離流路110a、
110bは外周側ほど断面積が大きく、内周側ほど断面
積が小さい。そのため緩衝液は径方向内向きに分離流路
内面に吸着し易くなり、径方向内向きに流動し易くな
る。さらに、緩衝液注入ノズル31を緩衝液注入部11
1に挿入し、緩衝液注入ノズル31と後述の内周突起電
極143との間に電位差を生じさせ、電気浸透流を発生
させれば、分離流路110bにも緩衝液が満たされる。
【0039】次に、泳動速度を遅くする一実施例を図4
を用いて説明する。図4に分離流路基板の側面断面図を
示す。
【0040】泳動速度を遅くするには、分離用電源20
0の出力を小さくするか、印加時間を短くするか、或い
は図4に示すように電気浸透流を使用する方法が考えら
れる。 図4で図1と異なる点は、分離流路基板100
上面の中央部に内周部吸引孔151を備えた緩衝液供給
容器150を、外周部に外周部吸引孔161を備えた緩
衝液吸引容器160を備えている点である。
【0041】緩衝液の注入は、緩衝液注入ノズル31を
緩衝液吸引容器160の外周部吸引孔161から緩衝液
注入部111へと挿入し、注入する。緩衝液は表面張力
の作用により、分離流路110を内周部へと流動する。
分離流路110が緩衝液で満たされた後、緩衝液供給ス
イッチ221を投入し、緩衝液注入ノズル31と内周部
突起電極143の間に電位差を生じさせる。分離流路1
10内には電気浸透流が発生し、表面張力では流動し得
ない緩衝液吸引容器160内へも、連通孔114を通っ
て流れ込む。
【0042】緩衝液が満たされると、図2と同様、試料
が注入され、試料分離スイッチ201が投入され、電気
泳動が始まる。分離流路110は、内周部吸引孔151
と外周部吸引孔161を通して外部に通じているため、
内部流動が可能となり、電気浸透流による緩衝液の流動
が起こる。即ち、負に帯電した試料は電気泳動力により
外周側から内周側へ泳動し、一方緩衝液は電気浸透流の
作用で内周側から外周側へと流動する。一般に電気泳動
の方が電気浸透流よりも支配的であるため、試料は外周
側から内周側へと泳動するが、電気浸透流が発生しない
場合より泳動速度は遅くなる。
【0043】電気泳動では流路が長いほど分離の精度は
高い。しかし、印加電圧によるジュール熱の発生を抑
え、放熱を良くする必要があり、分離流路を小さくする
ことが課題となっている。電気浸透流では、緩衝液が試
料の泳動方向と逆向きに流動するため、静止した緩衝液
中を泳動するのに比べ、相対的に長い距離を泳動する効
果が得られる。このため、電気浸透流を利用することに
より、分離流路を短くすることができる。
【0044】今までの実施例では、分離流路110a、
110bは直線状に形成されていたが、図5に示すよう
に曲線状に形成することで分離流路を長くすることがで
き、分離効率を高めることができる。
【0045】本発明によれば、分離流路を一つづつ検出
位置に移動し、蛍光検出を実施するため、隣接した分離
流路への励起光照射はなく、蛍光の発生もない。従っ
て、検出対象である分離流路からの蛍光検出を高感度に
実現できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、分離流路を一つづつ検
出位置に移動させるため、隣接した分離流路には検出器
からの励起光が照射されず、蛍光ノイズは発生しない。
そのため、検出位置に来た分離流路の試料を高感度で検
出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気泳動装置の全体構成図であ
る。
【図2】本発明の分離流路基板の側面詳細図である。
【図3】本発明の分離流路基板の正面図及び側面断面図
である。
【図4】本発明の分離流路基板の正面図及び側面断面図
である。
【図5】本発明の分離流路基板の正面図である。
【符号の説明】
30…緩衝液注入器、50…試料注入器、60…試料吸
引器、70…検出器、71…励起光照射部、72…蛍光
受光部、100…分離流路基板、110a,100b …
分離流路、200分離用電源、210…試料供給電源、
220…緩衝液供給電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 寛展 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2G043 AA04 BA16 CA03 DA05 EA01 EA19 FA01 GA07 GA08 GB01 GB19 KA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の試料を電気泳動させるための複数の
    分離流路と、試料を各分離流路に注入するための複数の
    注入部と、分離した試料を所定の検出位置にて検出する
    検出手段とを備えた電気泳動装置において、 前記分離流路は注入部と一体で形成され、各分離流路を
    一つづつ検出位置に移動させる駆動手段を備えたことを
    特徴とする電気泳動装置。
  2. 【請求項2】複数の試料を電気泳動させるための複数の
    分離流路と、試料を各分離流路に注入するための複数の
    注入部と、分離した試料を所定の検出位置にて検出する
    検出手段とを備えた電気泳動装置において、 前記複数の分離流路と注入部とを一体で回転させる回転
    機構を備え、前記検出手段が試料を検出する場合に、前
    記検出位置には検出対象の1本の分離流路が存在するこ
    とを特徴とする電気泳動装置。
  3. 【請求項3】複数の試料を電気泳動させるための複数の
    分離流路と、試料を各分離流路に注入するための複数の
    注入部と、分離した試料を所定の検出位置にて検出する
    検出手段とを備えた電気泳動装置において、 前記分離流路或いは注入部或いは両方を移動する移動機
    構を備え、各注入部を試料分注位置に移動後、各分離流
    路を一つづつ検出位置に移動させることを特徴とする電
    気泳動装置。
  4. 【請求項4】複数の試料を電気泳動させるための複数の
    分離流路と、試料を各分離流路に注入するための複数の
    注入部と、分離した試料を所定の検出位置にて検出する
    検出手段とを備えた電気泳動装置において、 前記複数の分離流路及び注入部をそれぞれ円周上に等間
    隔に配列し、 前記分離流路及び注入部を回転する回転機構を備え、各
    注入部を試料分注位置に移動後、各分離流路を一つづつ
    検出位置に移動させることを特徴とする電気泳動装置。
  5. 【請求項5】複数の試料を電気泳動させるための複数の
    分離流路と、試料を各分離流路に注入するための複数の
    注入部と、分離した試料を所定の検出位置にて検出する
    検出手段とを備えた電気泳動装置において、 前記複数の分離流路及び注入部をそれぞれ円周上に等間
    隔に配列し、 前記分離流路及び注入部を回転する回転機構を備え、各
    注入部を検出位置より外周側に設けたことを特徴とする
    電気泳動装置。
JP11147648A 1999-05-27 1999-05-27 電気泳動装置 Pending JP2000338086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11147648A JP2000338086A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 電気泳動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11147648A JP2000338086A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 電気泳動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000338086A true JP2000338086A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15435111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11147648A Pending JP2000338086A (ja) 1999-05-27 1999-05-27 電気泳動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000338086A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491857B1 (ko) * 2000-10-25 2005-05-27 시마쯔 코퍼레이션 전기영동장치
KR100573926B1 (ko) 2004-07-02 2006-04-26 한국과학기술원 3차원 광학적 에너지 준위를 이용한 연속적인 다종미소입자 분리기
JP2006276000A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Hitachi High-Technologies Corp 蛍光分子計測システム
WO2009139124A1 (ja) * 2008-05-16 2009-11-19 オムロン株式会社 サンプル濃縮装置及びサンプル濃縮方法
WO2015163194A1 (ja) * 2014-04-25 2015-10-29 国立大学法人東京大学 細胞外小胞体分析チップ、細胞外小胞体分析方法、細胞外小胞体分析装置
JP2021502556A (ja) * 2017-11-13 2021-01-28 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft エピタコ電気泳動を使用する試料分析のための装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491857B1 (ko) * 2000-10-25 2005-05-27 시마쯔 코퍼레이션 전기영동장치
KR100573926B1 (ko) 2004-07-02 2006-04-26 한국과학기술원 3차원 광학적 에너지 준위를 이용한 연속적인 다종미소입자 분리기
JP2006276000A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Hitachi High-Technologies Corp 蛍光分子計測システム
WO2009139124A1 (ja) * 2008-05-16 2009-11-19 オムロン株式会社 サンプル濃縮装置及びサンプル濃縮方法
WO2015163194A1 (ja) * 2014-04-25 2015-10-29 国立大学法人東京大学 細胞外小胞体分析チップ、細胞外小胞体分析方法、細胞外小胞体分析装置
JPWO2015163194A1 (ja) * 2014-04-25 2017-04-13 国立大学法人 東京大学 細胞外小胞体分析チップ、細胞外小胞体分析方法、細胞外小胞体分析装置
JP2021502556A (ja) * 2017-11-13 2021-01-28 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft エピタコ電気泳動を使用する試料分析のための装置
JP7038209B2 (ja) 2017-11-13 2022-03-17 エフ.ホフマン-ラ ロシュ アーゲー エピタコ電気泳動を使用する試料分析のための装置
US11691141B2 (en) 2017-11-13 2023-07-04 Roche Sequencing Solutions, Inc. Devices for sample analysis using epitachophoresis

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1835281B1 (en) Multiplexed capillary electrophoresis system
Camilleri Capillary electrophoresis: theory and practice
US5498324A (en) Multiplexed fluorescence detector system for capillary electrophoresis
US6048444A (en) Capillary electrophoresis apparatus
Nie et al. Ultrasensitive fluorescence detection of polycyclic aromatic hydrocarbons in capillary electrophoresis
JP3736007B2 (ja) マイクロチップ電気泳動装置
CN101165472B (zh) 一种多通道模式毛细管电泳装置
US7518727B2 (en) Multicapillary multilaser detection system
JP3034770B2 (ja) キャピラリ型電気泳動装置
MacTaylor et al. Critical review of recent developments in fluorescence detection for capillary electrophoresis
JP3566207B2 (ja) キャピラリアレイ検出用回転共焦スキャナ
JP3613032B2 (ja) キャピラリーアレイ電気泳動装置
WO1998010122A1 (en) Microfabricated hybrid capillary array and multichannel detection assembly
US6942773B1 (en) Particle sizer and DNA sequencer
JP2776208B2 (ja) 電気泳動装置
JP2000338086A (ja) 電気泳動装置
EP2529211A2 (en) Bio-analysis using ball-ended incident and output optical fiber
JP2974495B2 (ja) 電気泳動装置及び電気泳動方法
JP2005526969A (ja) 多重キャピラリー電気泳動システム
JPH0552810A (ja) 電気泳動装置
JP3570425B2 (ja) キャピラリー電気泳動装置
JP2000097908A (ja) 電気泳動装置
Wang et al. Capillary array electrophoresis with confocal fluorescence rotary scanner
JP3296351B2 (ja) 電気泳動装置
JP3042487B2 (ja) 電気泳動装置