JP2000337543A - 比例電磁弁 - Google Patents

比例電磁弁

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JP2000337543A
JP2000337543A JP11149793A JP14979399A JP2000337543A JP 2000337543 A JP2000337543 A JP 2000337543A JP 11149793 A JP11149793 A JP 11149793A JP 14979399 A JP14979399 A JP 14979399A JP 2000337543 A JP2000337543 A JP 2000337543A
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solenoid valve
state
driven member
proportional solenoid
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JP11149793A
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English (en)
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Yoshitomi Haneda
吉富 羽根田
Takao Naito
隆生 内藤
Tomomitsu Terakawa
智充 寺川
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が複雑にならず、且つ経時変化にも対応
してランドとポートの位置を所望の位置に調整すること
が可能な比例電磁弁を提供すること。 【解決手段】 従動部材に連結するポートを有するシリ
ンダ、駆動電流に対応してシリンダ内を摺動するととも
にポートを遮断可能なランドを有するスプール、及び駆
動電流を制御してスプールを摺動させることで従動部材
への流体の流通を遮断する遮断状態と従動部材への流体
の流通を許容する流通状態とに切換え可能な制御装置を
備える比例電磁弁であって、制御装置は、遮断状態にお
ける駆動電流を計測し、次回の流通状態から遮断状態へ
の切換え時に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比例電磁弁の制御
に関するものであり、特に比例電磁弁におけるシリンダ
とスプールの位置を調整するための制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スプールの位置に応じて流体
の流れを遮断したり、所定の流量に調整することが可能
な比例電磁弁が知られている。このような技術として、
英国特許GB2277367B公報に開示される比例電
磁弁がある。この公報には、電磁弁への通電を制御する
ことによりスプールがハウジング内で摺動し、ハウジン
グに形成されるポートがスプールに形成されるランドに
よって開放或いは遮断されることでクラッチの係合・開
放を切換える技術が開示されている。
【0003】上述したような形式の比例電磁弁では、ス
プールやハウジングの寸法のバラツキや組付け時のガタ
によってランドとポートとの軸方向位置が所望の位置か
らずれてしまい、このような場合には目標の流量と実際
の流量とが大きくずれ、流体の流量を所望の流量に制御
できないことが考えられる。そこで上記公報に開示の比
例電磁弁では、ハウジングの一端に形成された開口から
スプールの端部に向けてコイルスプリングを取付け、ハ
ウジングの開口を閉じるように蓋部材をネジ止めするこ
とでランドとポートの位置を所望の位置に調整してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記に示
すような調整では、比例電磁弁の部品点数が増加して構
成が複雑になってしまう、更に、経時変化によってラン
ドとポートの位置が変化してしまったような場合には流
体を所望の流量に制御することができない、という問題
がある。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決すべく
構成が複雑にならず、且つ経時変化にも対応してランド
とポートの位置を所望の位置に調整することが可能な比
例電磁弁を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、従動部材に連結するポートを有す
るシリンダ、駆動電流に対応してシリンダ内を摺動する
とともにポートを遮断可能なランドを有するスプール、
及び駆動電流を制御してスプールを摺動させることで従
動部材への流体の流通を遮断する遮断状態と従動部材へ
の流体の流通を許容する流通状態とに切換え可能な制御
装置を備える比例電磁弁であって、制御装置は、遮断状
態における駆動電流を計測し、次回の流通状態から遮断
状態への切換え時に出力するようにした。
【0007】請求項1によると、制御装置によってラン
ドがポートを遮断する位置を電気的に計測するようにし
たので、遮断状態時の駆動電流に基づいてスプールの動
作を制御することが可能になる。したがって、比例電磁
弁の各部品の寸法を精度良く製造することなく、更に、
従来技術のような位置調整用の余分な部材を用いること
なく、ランドとポートの位置の調整ができる。これによ
って比例電磁弁の構成を複雑にすることなく制御性を向
上させることが可能になる。また、計測した駆動電流に
基づいて次回の遮断状態を出力することで、経時変化に
対応したランドとポートとの位置調整ができる。
【0008】請求項2は、請求項1において遮断状態と
流通状態との境界を設定するための具体的な構成を示す
ものであり、従動部材の作動に対応してランドがポート
を遮断可能な往復動方向における境界を設定している。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、制
御装置が、駆動電流を徐々に変化させたときの従動部材
の作動に基づいて遮断状態と流通状態との境界を計測す
るようにしたことである。
【0010】請求項3によると、駆動電流を徐々に変化
させて従動部材の作動が変化するとき、例えば作動から
停止、停止から作動のときにおける駆動電流を遮断状態
と流通状態との境界の電流とすることで、経時変化に対
応してランドとポートの位置を調整することが可能にな
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項3において、制
御装置が、スプールが往動時における従動部材内への流
体の増圧、スプールが往動時における従動部材内への流
体の減圧、スプールが復動時における従動部材内への流
体の増圧、及びスプールが復動時における従動部材内へ
の流体の減圧、のそれぞれの状態に対応して遮断状態と
流通状態との境界を計測する駆動電流の変化速度を変化
させるようにしたことである。
【0012】請求項4によると、スプールの作動状態と
従動部材内の圧力状態とのそれぞれの状態に応じて駆動
電流を適切な速度で変化させることができ、各状態に対
応した最適な速度で駆動電流を変化させることが可能に
なる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
において、従動部材が継手装置の断接を切換える圧力媒
体機構であり、制御装置が、継手装置が完全に開放或い
は完全に係合したときにおける遮断状態の駆動電流を計
測するようにしたことである。
【0014】請求項5によると、継手装置の完全な開放
或いは完全な係合時の駆動電流を計測しているので、従
動部材の作動に基づく駆動電流の計測時に継手装置の断
接状態に影響が出なくなる。
【0015】請求項6から請求項8は、請求項5におけ
る駆動電流の計測条件を更に具体的に説明したものであ
り、請求項5と同じく、従動部材の作動に基づく駆動電
流の計測時に継手装置の断接状態に影響が出なくなり、
好ましい。
【0016】請求項9の発明は、請求項1から請求項8
において、制御装置が、従動部材内への流体の減圧時或
いは増圧時において、往動と復動との駆動電流の差から
従動部材のヒステリシスを検出するようにした。
【0017】請求項9によると、駆動電流の計測と同時
に従動部材の作動ヒステリシスを検出できるので、制御
が簡素化され好ましい。
【0018】請求項10の発明は、請求項1から請求項
9において、制御装置が、スプールが往動時における従
動部材内への流体の増圧、スプールが往動時における従
動部材内への流体の減圧、スプールが復動時における従
動部材内への流体の増圧、及びスプールが復動時におけ
る従動部材内への流体の減圧、のうち少なくとも1つの
状態の遮断状態と流通状態との境界が計測されない場合
には、計測された境界の駆動電流に基づいて計測されな
い境界の駆動電流を推定するようにした。
【0019】請求項10によると、上述した従動部材の
少なくとも1つの状態の遮断状態と流通状態との境界が
計測されない場合、例えば3つの状態での遮断状態と流
通状態との境界を計測した直後に、請求項5乃至請求項
8で示したような駆動電流の計測条件から外れた場合に
は、残りの状態における遮断状態と流通状態との境界を
既に計測した駆動電流から推定する。これにより、従動
部材の状態が途中で変化した場合であってもランドとポ
ートの位置の調整を常に適切に行なうことができる。
【0020】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説
明する。本実施の形態では自動クラッチシステムにおけ
る比例電磁弁の制御について説明する。図1は本実施の
形態の自動クラッチシステムのシステム図である。
【0021】自動クラッチは、本体18内にシリンダ1
5およびスプール14を内装し駆動電流に応じてスプー
ル14を軸方向に作動させる比例電磁弁10と、フルー
ドを貯留するリザーバ30と、リザーバ30内のフルー
ドを比例電磁弁10に圧送するモータポンプ40と、モ
ータポンプ40と比例電磁弁10の間のフルードを蓄圧
するアキュムレータ50と、モータポンプ40の駆動の
オン・オフを切換えるべくモータポンプ40と比例電磁
弁10の間のフルードの圧力に応じてオン・オフする圧
力スイッチ60と、モータポンプ40とアキュムレータ
50との間のフルード圧が所定圧以上になると、モータ
ポンプ40とアキュムレータ50との間のフルードをモ
ータポンプ40とリザーバ30との間にリリーフするリ
リーフバルブ70と、モータポンプ40から比例電磁弁
10へのフルードの流れのみを許容するチェックバルブ
80と、比例電磁弁10から出力されるフルードに応じ
て作動するクラッチレリーズシリンダ90と、比例電磁
弁10の作動を制御する制御装置20とを備えている。
【0022】比例電磁弁10は本体18内にシリンダ1
5とシリンダ15内を摺動するスプール14を内装して
おり、ソレノイドコイル11への通電時には可動コア1
2とともにプッシュロッド13が図1の左方向に作動し
てスプール14の位置が変化し、各ポートへのフルード
の流通・遮断が切換えられる。各ポートの連通・遮断を
切換えることで出力ポート15bからクラッチレリーズ
シリンダ90に出力されるフルードが調整される。
【0023】クラッチレリーズシリンダ90は比例電磁
弁10の出力ポート15bと連通し圧力室93を形成す
るピストン91と、ピストン91に取り付けられるロッ
ド92を備えており、出力ポート15bから出力された
フルードに応じて圧力室93が高圧になるとピストン9
1が押圧され、ロッド92がレバー94を押し付けるこ
とでクラッチ100の係合・非係合を切換えている。
尚、クラッチ100はエンジン(図示せず)の出力軸1
02を駆動側部材、変速機(図示せず)の入力軸101
を従動側部材としている。
【0024】制御装置20について説明する。制御装置
20にはクラッチ100の駆動側部材102の回転数、
従動側部材101の回転数、ロッド92のストローク位
置、圧力スイッチ60のオン・オフ、ソレノイドコイル
に流れる駆動電流が信号として入力され、これらの信号
に応じて後述するようにソレノイドコイルに駆動電流が
供給される。
【0025】図2から図4は本実施の形態の比例電磁弁
10の要部拡大図である。図2はソレノイドコイル11
が通電されていない状態を示しており、スプリング16
a、16bの釣り合いによってスプール14が図面右方
向に位置しており、フルードの入力ポート15aとクラ
ッチレリーズシリンダ90への出力ポート15bとがラ
ンド14aにより遮断されるとともに、リザーバ30と
連通するリザーバポート15cと出力ポート15bとが
連通している。尚、この状態では圧力室93と出力ポー
ト15bとを連通する連通路18aを介して圧力室93
内のフルードがリザーバ30へ貯留されており、ロッド
92はレバー94を押し付けることなくクラッチ100
は係合している。図3はソレノイドコイル11への通電
によりスプール14が図面左方向に移動して、ランド1
4aにより入力ポート15aと出力ポート15b、およ
びリザーバポート15cと出力ポート15bとが遮断さ
れて圧力室93内のフルード圧を保持した状態を示して
いる。この状態ではロッド92の位置は直前の位置を保
持している。図4はソレノイドコイル11への通電量が
大きくなり、スプール14が図3の状態から更に図面左
方向に移動して、入力ポート15aと出力ポート15b
とが連通するとともに、出力ポート15bとリザーバポ
ート15cとがランド14aにより遮断された状態を示
している。この状態ではモータポンプ40にて圧送され
たフルードが入力ポート15a、出力ポート15bおよ
び連通路18aを介して圧力室93に供給されて圧力室
93内が高圧になり、ピストン91およびロッド92が
図面右方向に移動してロッド92がレバー94を押し付
け、クラッチ100は非係合となる。
【0026】図6は、図2から図4で説明したスプール
14の動作に対応するソレノイドコイル11への駆動電
流とクラッチ100の断接との関係を示すグラフであ
り、横軸に駆動電流、縦軸にクラッチ100の断接の状
態を示している。駆動電流が0のときには圧力室93と
リザーバ30とが連通して圧力室93内の流体がリザー
バ30に供給され、クラッチ100は接(係合)状態と
なる(図2に対応)。この状態から駆動電流を大きくし
てリザーバ30から圧力室93への流体の供給量を徐々
に減少し、駆動電流がIからIの間では圧力室93
からリザーバ30への流体が完全に遮断され、クラッチ
100の接状態を保持する(図3に対応)。駆動電流が
より大きくなるとアキュムレータ50と圧力室93
とが連通して圧力室93内に流れ込み、ロッド92がレ
バー94を押し戻すことでクラッチ100が断(開放)
状態になる(図4に対応)。この状態から駆動電流を小
さくしてIからIの範囲内にすると、クラッチ10
0の断状態が保持される(図3に対応)。
【0027】図2から図4、及び図6で説明した作動に
おいて、可動コア12と固定コアとの間およびスプール
14とシリンダ15との間に働く摩擦により、駆動電流
と比例電磁弁10の作動位置との関係は図5に示すグラ
フのようになる。図5において駆動電流の幅Hがヒステ
リシスである。このようなヒステリシスHが大きいと駆
動電流に対する比例電磁弁10の作動位置が大きくずれ
てしまい、比例制御弁の制御性が悪くなってしまう。そ
こでヒステリシスHを可及的に小さくするために、ソレ
ノイドコイル11に流す駆動電流にディザーを加えて比
例電磁弁10を微振動させることで可動コア12と固定
コアの間およびスプール14とシリンダ15の間におけ
る摩擦係数を静摩擦係数から動摩擦係数に変えている。
これによりヒステリシスHが小さくなり、駆動電流に対
応する比例電磁弁10の位置が大きくずれることがなく
なる。
【0028】尚、本実施の形態ではディザーを加えるこ
とによって比例電磁弁10を微振動させているので、ポ
ートの径がランドの幅にディザー振幅を加えた長さより
小さくなると、ランドによるポートの完全な遮断が行わ
れなくなってしまう。そこで、ランドの幅はポートの径
にディザー振幅を加えた長さ以上に設定される。ランド
の幅からディザー振幅及びポートの径を差し引いた値が
遮断状態の領域である。
【0029】図7は図3の拡大図であり、図7において
ランド14aの幅Rから出力ポート15bの径R
びディザー振幅量を差し引いた量が軸方向範囲内におけ
る遮断状態を保持するスプールの振幅量となるように設
定されている。
【0030】図8は制御装置20で行われるランド14
aとポート15bの位置の調整を示すフローチャートで
ある。先ず、ステップ310にて駆動電流の計測が可能
な状態か否かを判断する。計測可能な状態であればステ
ップ320に進み、現時点のランド14aとポート15
bの位置及びスプール14の作動方向から計測する境界
を選択し、後述するステップ330〜360のうち該当
するステップに進む。ステップ310で駆動電流の計測
が不可能であると判断されたときには、ステップ370
に進んで、ステップ350で示す復路減圧側の境界の計
測が終了したか否かを判断する。計測が終了していれば
ステップ371にて各境界での駆動電流に基づいてヒス
テリシスを推定し、更にステップ372にて往路減圧側
の遮断状態と流通状態との境界を推定する。そしてステ
ップ373で遮断状態と流通状態の境界を更新する。
【0031】ステップ310における計測可否の判断に
ついて説明する。本実施の形態ではクラッチ100の断
接を行なうクラッチレリーズシリンダ90の作動に応じ
て駆動電流の計測を行なっているので、クラッチレリー
ズシリンダ90を作動させても車両に影響しない範囲で
駆動電流の計測を行なう必要がある。そこで本実施の形
態では、クラッチ100の入力側部材102と出力側部
材101との回転数をそれぞれ検出し、クラッチ100
が完全に開放され且つエンジン回転数が所定回転数以下
のとき、或いはクラッチ100が完全に係合され且つ駆
動側トルクが所定トルク以下のときのいずれかの場合に
のみ駆動電流を計測する。このように、クラッチ100
が滑っている状態では駆動電流の計測を行なわないよう
にしている。
【0032】ステップ320における計測する境界につ
いて、図7を用いて説明する。尚、本説明では、理解し
やすくするために図7のランド14aの端部14a1、
14a2が、ランド14aの幅にディザー振幅量を差し
引いたときの実質的な端部とみなして説明する。図2か
ら図4において、スプール14の図面左方向への動きを
往路、図面右方向への動きを復路とし、スプール14が
往路にて流通状態から遮断状態へ移行する境界(往路に
て端部14a1が端部15b1と接するとき)を往路減
圧側境界、往路にて遮断状態から流通状態へ移行する境
界(往路にて端部14a2が端部15b2から離間する
とき)を往路増圧側境界、スプール14が復路にて流通
状態から遮断状態へ移行する境界(復路にて端部14a
2が端部15b2と接するとき)を復路減圧側境界、復
路にて遮断状態から流通状態へ移行する境界(復路にて
端部14a1が端部15b1から離間するとき)を復路
増圧側境界としている。
【0033】ステップ330はスプール14が往路増圧
側の境界のときの遮断状態を計測するものであり、図9
にサブルーチンを示す。ステップ331にてロッド92
の作動状態を判断し、ロッド92が停止から動き出した
場合にはステップ332に進み、現在の駆動電流値を往
路増圧側の境界とする。そして、ステップ333にて計
測する境界を復路増圧側の境界に変更する。ステップ3
31でロッド92が停止から動き出さない場合には、ス
テップ334に進んで現在の駆動電流を所定速度で大き
くしていく。そして図8のステップ310に戻る。
【0034】ステップ340はスプール14が復路増圧
側の境界のときの遮断状態を計測するものであり、図1
0にサブルーチンを示す。ステップ341にてクラッチ
100の断側に動いていたロッド92が停止したか否か
を判断し、ロッド92が停止したのであればステップ3
42に進んで、現在の駆動電流値を復路増圧側の境界と
する。そして、ステップ343にて計測する境界を復路
減圧側の境界に変更する。ステップ341でロッド92
が停止しない場合には、ステップ344に進んで現在の
駆動電流を所定速度で小さくしていく。そして図8のス
テップ310に戻る。
【0035】ステップ350はスプール14が復路減圧
側の境界のときの遮断状態を計測するものであり、図1
1にサブルーチンを示す。ステップ351にてロッド9
2が停止からクラッチ100の係合側に動き出したか否
かを判断し、ロッド92が動き出したのであればステッ
プ352に進んで、現在の駆動電流値を復路減圧側の境
界とする。そして、ステップ353にて計測する境界を
往路減圧側の境界に変更する。ステップ351でロッド
92が動き出さない場合には、ステップ354に進んで
現在の駆動電流を所定速度で小さくしていく。そして図
8のステップ310に戻る。
【0036】ステップ360はスプール14が往路減圧
側の境界のときの遮断状態を計測するものであり、図1
2にサブルーチンを示す。ステップ361にてクラッチ
100の係合側に動いていたロッド92が停止したか否
かを判断し、ロッド92が停止したのであればステップ
362に進んで、現在の駆動電流値を往路減圧側の境界
とする。そして、ステップ363にて計測する境界を往
路増圧側の境界に変更する。ステップ361でロッド9
2が停止しない場合には、ステップ364に進んで現在
の駆動電流を所定速度で大きくしていく。ステップ36
3或いはステップ364における処理が終了すると、ス
テップ365に進んで、ステップ330からステップ3
60で駆動電流の増減がないか否かを判断し、駆動電流
の増減がない場合には全ての境界における計測が終了し
たものとして、ステップ366にて遮断状態と流通状態
の境界を更新する。そしてステップ367で各境界での
駆動電流の差からスプール14の作動ヒステリシスを計
測し、このヒステリシスをスプール14の振幅量の推定
に用いる。そして図8のステップ310に戻る。
【0037】以上説明したように、本実施の形態による
と、駆動電流に基づいて遮断状態を検知しているので、
比例電磁弁の各部品の寸法を精度良く製造する必要がな
く、更に、従来技術のような位置調整用の余分な部材を
用いることなく、ランドとポートの位置の調整ができ
る。これによって比例電磁弁の構成を複雑にすることな
く制御性を向上させることが可能になる。また、計測し
た駆動電流に基づいて次回の遮断状態を出力すること
で、経時変化に対応したランドとポートとの位置調整が
できる。
【0038】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図は
なく、本発明の主旨に沿った形態の比例電磁弁であれば
どのような形態であってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、遮断状態時の駆動電流
に基づいてスプールの動作を制御することが可能にな
り、比例電磁弁の各部品の寸法を精度良く製造すること
なく、更に、従来技術のような位置調整用の余分な部材
を用いることなく、ランドとポートの位置の調整ができ
る。これによって比例電磁弁の構成を複雑にすることな
く制御性を向上させることが可能になる。また、計測し
た駆動電流に基づいて次回の遮断状態を出力しており、
経時変化に対応したランドとポートとの位置調整ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における比例電磁弁を用いた装置
のシステム図である。
【図2】図1の主要拡大図である。
【図3】図2の別の状態を示す図である。
【図4】図2の別の状態を示す図である。
【図5】駆動電流とヒステリシスとの関係を示す図であ
る。
【図6】本実施の形態におけるクラッチの断接と駆動電
流との関係を示すグラフである。
【図7】図3の拡大図である。
【図8】本実施の形態における比例電磁弁の制御を示す
フローチャートである。
【図9】図9のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図10】図9のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図11】図9のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図12】図9のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10・・・比例電磁弁 11・・・ソ
レノイドコイル 12・・・可動コア 13・・・プ
ッシュロッド 14・・・スプール 15・・・シ
リンダ 16・・・スプリング 17・・・位
置センサ 18・・・本体 20・・・制
御装置 21・・・ヒステリシス演算回路 22・・・デ
ィザー補正回路 23・・・波形補正回路 24・・・電
流生成回路 25・・・スイッチング回路 30・・・リ
ザーバ 40・・・モータポンプ 50・・・ア
キュムレータ 60・・・圧力スイッチ 70・・・リ
リーフバルブ 80・・・チェックバルブ 90・・・ク
ラッチレリーズシリンダ 100・・・クラッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA02 DB32 DC09 DC18 EE07 EE34 EE35 FB08 GB06 GB15 JJ03 KK03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動部材に連結するポートを有するシリ
    ンダ、駆動電流に対応して前記シリンダ内を摺動すると
    ともに前記ポートを遮断可能なランドを有するスプー
    ル、及び駆動電流を制御して前記スプールを摺動させる
    ことで前記従動部材への流体の流通を遮断する遮断状態
    と前記従動部材への流体の流通を許容する流通状態とに
    切換え可能な制御装置を備える比例電磁弁であって、 前記制御装置は、前記遮断状態における駆動電流を計測
    し、次回の流通状態から遮断状態への切換え時に出力す
    ることを特徴とする比例電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、駆動電流の増減に応じ
    た前記従動部材の作動に基づいて前記遮断状態と流通状
    態との境界を設定することを特徴とする、請求項1の比
    例電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、駆動電流を徐々に変化
    させたときの前記従動部材の作動に基づいて前記遮断状
    態と流通状態との境界を計測することを特徴とする、請
    求項2の比例電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記スプールが往動時
    における従動部材内への流体の増圧、前記スプールが往
    動時における従動部材内への流体の減圧、前記スプール
    が復動時における従動部材内への流体の増圧、及び前記
    スプールが復動時における従動部材内への流体の減圧、
    のそれぞれの状態に対応して前記遮断状態と流通状態と
    の境界を計測する駆動電流の変化速度を変化させること
    を特徴とする、請求項3の比例電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記従動部材は継手装置の断接を切換え
    る圧力媒体機構であり、前記制御装置は、前記継手装置
    が完全に開放或いは完全に係合したときにおける遮断状
    態の駆動電流を計測することを特徴とする、請求項1乃
    至請求項4の比例電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記継手装置が完全に
    係合、且つ前記継手装置の入力軸トルクが所定トルク以
    下のときに駆動電流を計測することを特徴とする、請求
    項5の比例電磁弁。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記継手装置が完全に
    係合した状態のときにおける駆動電流を計測し、前記継
    手装置の入力側回転数と出力側回転数とが一致しなくな
    ったことを検出すると駆動電流の計測を中断することを
    特徴とする、請求項5或いは請求項6の比例電磁弁。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、前記継手装置が完全に
    開放、且つ前記継手装置の入力軸回転数が所定回転数以
    下のときに駆動電流を計測することを特徴とする、請求
    項5の比例電磁弁。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記従動部材内への流
    体の減圧時或いは増圧時において、往動と復動との駆動
    電流の差から前記従動部材のヒステリシスを検出するこ
    とを特徴とする、請求項1乃至請求項8の比例電磁弁。
  10. 【請求項10】 前記制御装置は、前記スプールが往動
    時における従動部材内への流体の増圧、前記スプールが
    往動時における従動部材内への流体の減圧、前記スプー
    ルが復動時における従動部材内への流体の増圧、及び前
    記スプールが復動時における従動部材内への流体の減
    圧、のうち少なくとも1つの状態の前記遮断状態と流通
    状態との境界が計測されない場合には、計測された境界
    の駆動電流に基づいて計測されない境界の駆動電流を推
    定することを特徴とする、請求項1乃至請求項9の比例
    電磁弁。
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