JP2000335796A - 走行するシート状物の幅方向の張力を補償する方法及び張力補償用ロール - Google Patents

走行するシート状物の幅方向の張力を補償する方法及び張力補償用ロール

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JP2000335796A
JP2000335796A JP11145044A JP14504499A JP2000335796A JP 2000335796 A JP2000335796 A JP 2000335796A JP 11145044 A JP11145044 A JP 11145044A JP 14504499 A JP14504499 A JP 14504499A JP 2000335796 A JP2000335796 A JP 2000335796A
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JP
Japan
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tension
rack
roll
compensating
bearing
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JP11145044A
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English (en)
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Hiromine Mochizuki
寛峰 望月
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OJI TECHNO ENGINEERING CO Ltd
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OJI TECHNO ENGINEERING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行するシート状物の幅方向の張力を補償する
方法と張力補償用ロールの提供である。 【解決手段】 張力補償用ロール1端部の軸受2a内面
にラック3及び他方の軸受2b内面の前記と反対面に、
ラック3が夫々取付けられており、該ラック3と係合す
る平歯車5が張力補償用ロール1の軸4に取付けられ、
両側の平歯車5近傍の軸4と軸受2a、2bとの間のコ
ロ6が回転自在とされ、走行するシート状物の中心線と
張力補償用ロール1の軸との交点両側にかかる張力の不
平衡を利用し、平歯車5がラック3に沿って回転して張
力の強い側の端部を弱める方向に旋回し、逆に張力の弱
い側の端部を強める方向に、互いに逆方向に自動的に旋
回して張力補償用ロール1の両側の張力を平衡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行する幅広のシ
ート状物等の両端部の張力を補償する方法及び張力補償
用ロールであって、簡単な手段でシート状物の幅方向の
張力を補償することができ、皺、ゆがみ等を改善する張
力補償方法及び張力補償用ロールに関するものである。
【0002】帯状物の幅方向の張力を補償するものとし
ては、特公平8−19618号公報及び特開平8−22
5206号公報が公知である。前記特公平8−1961
8号公報に記載されている発明は、織物ウエブのウエブ
引張力を調整するための方法及び装置であって、織物ウ
エブにかかる張力を、受圧器に支承された固着ローラに
おける引張力/圧縮力を制御値として取出し、かつ増幅
器を介して調整信号として案内・拡布ローラの駆動装置
へ供給してウエブの引張力を調整する方法である。
【0003】また、特公平8−19618号公報に記載
されている装置は、案内・拡布ローラとその後方に固着
ローラ、更にその後方に引張り装置が配置された形式の
もので、固着ローラ(8)が少なくとも1つの受圧器(9)内
に支承され、案内・拡布ローラ(4)が回転駆動装置(14)
を備え、回転駆動装置(14)が増幅器(12)を介して受圧器
(9)と協働するものである。また、該発明の装置は、増
幅器(12)が受圧器(9)、回転駆動装置(14)、目標値設定
調整器(16)及びウエブ引張り装置(10)と電気回路で接続
されているものである。
【0004】更に、特開平8−225206号公報に記
載されている発明は、走行する帯材の幅にわたって張力
を補償する方法と装置であって、帯材(3)から張力補償
ローラ(5)に生ぜしめられるトルクの検出及び制御によ
って、張力補償ローラを旋回させる方法であり、また、
調節駆動装置(50)が、制御装置(55)に作用接続されてお
り、制御装置(55)が、張力補償ローラ(15)の軸受(12)に
設けられた力測定装置(52)によって作動するようになっ
ているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特公平8
−19618号公報に記載されている方法は、引張力/
圧縮力を制御値として取出し、かつ増幅器を介して調整
信号として案内・拡布ローラの駆動装置へ供給し、張力
補償ロールを旋回させてウエブの引張力を調整するもの
であり、また、特開平8−225206号公報に記載さ
れている方法は、帯材(3)から張力補償ローラ(5)に生ぜ
しめられるトルクの検出及び制御によって、張力補償ロ
ーラを旋回させて張力を補償するもので、何れもセンサ
ーによる信号発信と該信号を制御する制御手段を不可欠
としている。
【0006】また、特公平8−19618号公報に記載
されている装置は、回転駆動装置が増幅器を介して受圧
器と協働して張力を補償するものであり、また、特開平
8−225206号公報に記載されている装置は、軸
(7)がリンク案内(20)に案内される形式のもので、駆動
装置が、張力補償ローラ(5)の軸受(12)に設けられた測
定装置(52)によって作動するものであって、何れもこれ
らの信号を駆動装置へ供給し、調整信号として張力補償
ローラを旋回させており、装置が複雑であり、しかも高
価である。
【0007】本発明は前述の如き欠点を改善するために
提案されたものであって、比較的構造が簡単であり、し
かも確実にシート状物の張力を補償できる方法と張力補
償用ロールを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、走行
するシート状物の幅方向にかかる張力を補償する方法に
おいて、張力補償用ロールの軸両側の張力不均衡を利用
して、張力補償用ロールの張力の強い側は張力を弱める
方向へ、逆に張力の弱い側は張力を強める方向へ張力補
償用ロールの両端部を互いに相反する方向に旋回させて
両側の張力を平衡させるという構成のものである。
【0009】請求項2の発明は、張力補償用ロールの軸
受部内に、一方のロール軸の軸受内面に、ラックが取付
けられ、他方の軸の軸受内面に、前記一方のラックと反
対側の面にラックが取付けられていると共に、前記ラッ
クと対応する張力補償用ロールの軸に、ラックの歯と係
合している平歯車が夫々取付けられており、張力不平衡
時に、平歯車の回転により張力補償用ロールの軸両端
を、互いに反対方向へ旋回させて両側の張力を平衡させ
るという構成のものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2記載の張力補
償用ロール軸両側の平歯車が取付けられている近傍に、
夫々コロが取付けられており、片方の軸受におけるコロ
が接する軸受内面に、走行するシート状物の中心線と張
力補償用ロールの軸との交点を中心とする円弧状の溝が
形成されており、該溝にコロが転動自在に嵌着している
という構成のものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載の張
力補償用ロールの軸受内面に取付けられているラック及
びこれと係合する平歯車の歯が、クラウン加工されてい
るという構成のものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、以上の如き構成のもの
であって、張力補償用ロールにかかる張力は、幅方向に
おいてほぼ均一である。即ち、走行するシート状物の中
心線と張力補償用ロールの交点を基準として(以下交点
を基準点という)両側にかかる張力をそれぞれP、P
とすると、通常の状態ではP=Pである。ところ
で、シート状物が走行する途中において、基準点両側の
張力がP>P又はP<P と不平衡となった場
合、張力補償用ロールが、両側の張力の不平衡を平衡に
保つために、張力の強い側では、張力を弱めるように、
また、張力の弱い側では張力を強めるように自動的に旋
回して基準点両側の張力を平衡ならしめる。
【0013】即ち、本発明の方法は、張力補償用ロール
の幅方向にかかる張力は、特別に張力検知手段又は制御
手段等を用いることなく、張力補償用ロールに実際にか
かる力を利用して、張力補償用ロール自身が旋回して張
力を補償することができる。
【0014】
【実施例】図面は、請求項2に記載された張力補償用ロ
ールの一実施例を示したものであるが、次に図面を参照
して本発明を具体的に説明する。図1において、張力補
償用ロール1の両端部に、軸受2a、2bがそれぞれ取
付けられ、これら軸受2a、2bがフレームFに取付け
られている。一方の軸受2a内面の張力補償用ロール1
に対向する軸4の位置に、ラック3が取付けられてお
り、他方の軸受2b内面では、前記軸受2a内面のラッ
ク3と相反する面に、同一形状のラック3が取付けられ
ている。尚、図1中、Sは張力補償用ロール1上を走行
するシート状物である。
【0015】また、前記張力補償用ロール1の軸4のラ
ック3に対向する位置に、それぞれ平歯車5が取付けら
れ、該平歯車5の歯とラック3の歯とが係合しており、
張力補償用ロール1の軸4の回転によって平歯車5が、
図2中、一点鎖線で示すように、軸受2a内側で平歯車
5がラック3に沿って両方向へ転がることができる。
尚、図示は省略したが、軸受2b側は、前記軸受2aの
平歯車5と逆方向へ転がることができる。この場合、両
側のラック3と平歯車5とは、同一形状であり、ただ、
ラック3の取付位置が逆とされているため、張力補償用
ロール1の両端部は、互いに反対方向へ同一角度で旋回
し、あたかも基準点を中心として旋回できる。
【0016】また、前記張力補償用ロール1の軸4の平
歯車5が取付けられている近傍に、コロ6がそれぞれ嵌
着されており、該コロ6が軸受2a、2bの内面と該軸
4との間で回転自在とされている。また、軸受2aは、
図3に示すように、コロ6が接触している軸受2aの下
側内面に、基準点を中心とする円弧状の溝7が形成され
ており、コロ6が該溝7内を回転自在に嵌着されてい
る。尚、該溝7は張力補償用ロール1両側の軸受内面に
形成する必要はなく、何れか片方のみに形成すれば足り
る。
【0017】シート状物が通常の状態で走行していると
きは、張力補償用ロール1にかかる張力は基準点の一方
の側の張力をPとし、他方の側の張力をPとすれ
ば、前述したように、張力補償用ロール1にかかる張力
はP=Pで平衡している。しかし、該ロール1の両
端部にかかる張力がP>P又はP<Pと不平衡
となった場合、張力補償用ロール1は、基準点両側にか
かる張力を平衡させるべく自動的に旋回する。
【0018】即ち、張力補償用ロール1は、両側の張力
の平衡を保つために、張力の強い側の端部は、軸受2a
内部の平歯車5とラック3との係合によって、図3のよ
うに平歯車5がラック3に沿って転がり、張力を弱める
方向に旋回する。それと同時に、該張力補償用ロール1
反対側の他端部は、前記ラック3と平歯車5とが同一形
状であり、また、軸受2b内面のラック3が前記軸受2
aと反対内面に取付けられているため、前記と反対方
向、即ち、その張力を強める方向へ同一角度で旋回す
る。その結果、張力補償用ロール1の基準点両側の張力
を平衡に保つことができる。
【0019】前記張力補償用ロール1の軸に取付けられ
ているコロ6は、旋回移動するときに、該張力補償用ロ
ール1の軸線方向に対する分力を受けるため、張力補償
用ロール1がスラスト方向へ移動するおそれがある。本
発明は、スラスト方向への移動を阻止するため、一方の
軸受2aのコロ6と接する軸受2a内面に、基準点を中
心とする円弧状の溝7を形成し、コロ6を該溝7に嵌着
させることによって、張力補償用ロール1のスラスト方
向への移動を確実に防止することができる。
【0020】また、本発明で使用するラック3と係合す
る歯車5は、特殊なものである必要はなく、一般的に使
用されている平歯車が使用できる。ただし、張力補償用
ロール1の旋回運動は、ラック3の歯と平歯車5の歯と
の係合によって行われており、平歯車5が円弧状の溝7
に沿って移動する際、ラック3の歯と平歯車5の歯とが
がっちり噛み合ってしまい、平歯車5の回転が阻害され
るおそれがある。従って、噛み合いを避けるため、両者
の歯にクラウン加工を施しておけば、かかる不祥事を避
けることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明は張力補償用ロー
ル1自体が、幅方向にかかる基準点両側の張力の不平衡
を利用して、張力の強い側では、張力を弱める方向へ、
また、張力の弱い側では張力を強める方向に自動的に旋
回して張力を補償できるものであるから、張力補償用ロ
ールを旋回させるための調整、制御の必要がなく、ま
た、センサーを用いて信号を検知し、該検知信号による
駆動装置で張力補償用ロールを旋回させる必要もないか
ら、装置が簡単であり、しかも、費用も低廉ならしめる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 張力補償用ロールの一例の断面図である。
【図2】 図1中、X−X線の拡大断面図である。
【図3】 図1中、Y−Y線矢示図である。
【符号の説明】
1:張力補償用ロール 2a、2b:軸受 3:ラック 4:張力補償用ロールの軸 5:平歯車 6:コロ 7:溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するシート状物の幅方向にかかる張
    力を補償する方法において、張力補償用ロールの軸両側
    の張力不均衡を利用して、張力補償用ロールの張力の強
    い側を張力の弱める方向へ、逆に張力の弱い側を張力を
    強める方向へ両端部を互いに相反する方向に旋回させ
    て、両側の張力を平衡させることを特徴とする走行する
    シート状物の幅方向の張力を補償する方法。
  2. 【請求項2】 張力補償用ロールの軸受部内に、一方の
    ロール軸の軸受内面に、ラックが取付けられ、他方の軸
    の軸受内面に、前記一方のラックと反対側の面にラック
    が取付けられていると共に、前記ラックと対応する張力
    補償用ロールの軸に、ラックの歯と係合している平歯車
    が夫々取付けられており、張力不平衡時に、平歯車がラ
    ックに沿って回転し、張力補償用ロールの軸両端部が、
    互いに反対方向へ旋回できるように構成されていること
    を特徴とする張力補償用ロール。
  3. 【請求項3】 張力補償用ロール軸両端の平歯車が取付
    けられている近傍に、それぞれコロが取付けられてお
    り、片方のコロが接する軸受面に、走行するシート状物
    の中心線と張力補償用ロールの軸との交点を中心とする
    円弧状の溝が形成されており、該溝にコロが転動自在に
    嵌着していることを特徴とする請求項2記載の張力補償
    用ロール。
  4. 【請求項4】 ラック及び軸に取付けられている平歯車
    の歯が、クラウン加工されていることを特徴とする請求
    項2記載の張力補償用ロール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110342310A (zh) * 2019-07-11 2019-10-18 江苏大屯矿业设备有限公司 一种可以实现磨损后自动补偿的聚氨酯胶板输送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110342310A (zh) * 2019-07-11 2019-10-18 江苏大屯矿业设备有限公司 一种可以实现磨损后自动补偿的聚氨酯胶板输送装置
CN110342310B (zh) * 2019-07-11 2024-03-19 徐州大屯工贸实业有限公司 一种可以实现磨损后自动补偿的聚氨酯胶板输送装置

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