JP2000334792A - スクリュ式射出成形装置 - Google Patents

スクリュ式射出成形装置

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JP2000334792A
JP2000334792A JP11147514A JP14751499A JP2000334792A JP 2000334792 A JP2000334792 A JP 2000334792A JP 11147514 A JP11147514 A JP 11147514A JP 14751499 A JP14751499 A JP 14751499A JP 2000334792 A JP2000334792 A JP 2000334792A
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JP
Japan
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torpedo
screw
axial direction
axial
groove
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JP11147514A
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English (en)
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Kazutoshi Yakimoto
数利 焼本
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/581Devices for influencing the material flow, e.g. "torpedo constructions" or mixing devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出・保圧時における溶融樹脂の逆流を確実
に防止するとともに、可塑化中に可塑化能力のコントロ
ールができるようにする。 【解決手段】 トーピード7は、トーピード用直線駆動
手段16によって軸方向へ進退される。射出・保圧時に
おいて、トーピード用直線駆動手段16の作用力に加
え、受圧部7bで溶融樹脂の圧力を受けてトーピード7
のシール部7cを円錐状の内壁面4aに押し付ける押圧
力が発生する。可塑化開始と同時に、設定部22に予め
設定された所定の可塑化能力(シール部7cと内壁面4
aとの間の先端側隙間を通過してリザーバ6へ流れる溶
融樹脂の流量)となるトーピード7の軸方向設定位置
と、位置センサ21によって検知された検出位置に基づ
いて、演算部23からコントローラ24へ指令信号が出
力されてトーピード用直線駆動手段16が制御され、ト
ーピード7が前記軸方向設定位置へ移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出充填される樹
脂量にばらつきがなく超精密成形を実現できるスクリュ
式射出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精密成形ができる従来のスクリュ式射出
成形装置の一例について説明する。
【0003】図10に示すように、先端にシリンダヘッ
ド104が複数のボルト117等の固着手段によって着
脱自在に固着された加熱シリンダ101と、加熱シリン
ダ101内に回転自在かつ軸方向へ進退自在に配設され
たスクリュ102と、シリンダヘッド104の先端に配
設された射出ノズル105を備え、加熱シリンダ101
およびシリンダヘッド104の外壁面にはバンドヒータ
118等からなる加熱手段が配設されている。
【0004】シリンダヘッド104の筒状部104b内
には、トーピード107が軸方向へ摺動自在に配設され
ており、このトーピード107は、シリンダヘッド10
4に突設された支持部材109に枢軸109aを介して
枢着されたレバー110およびレバー110を矢印方向
および反矢印方向へ回動させるためのロッド115を有
する直動アクチュエータ111等からなるトーピード用
直線駆動手段116によって軸方向へ進退される。
【0005】トーピード107は、スクリュ102と同
径のスクリュヘッド103が周方向および軸方向へ摺動
自在に嵌挿された軸方向へ貫通する貫通孔107bと、
円錐状の先端面における貫通孔107bの開口部周縁を
とり囲む部位に突設されたシール部107cと、外壁面
に周方向へ互いに間隔をおいて形成された複数の軸方向
へ延在する外壁溝108aと、円錐状の後端面に形成さ
れた外壁溝108aに対応する複数の後端溝108bを
有する。
【0006】この従来のスクリュ式射出成形装置は、可
塑化工程時にはトーピード107が後退され、シール部
107cとシリンダヘッド104の円錐状の内壁面10
4aとが離間して間隙S0 が生じ、溶融樹脂がスクリュ
溝102a側から後端溝108bおよび外壁溝108a
を通してリザーバ106へ流れて計量が行なわれる。そ
して可塑化終了時には、トーピード107が前進され、
シール部107cが内壁面104aに当接されることに
より、射出・保圧時における溶融樹脂の逆流が防止され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
トーピード用直線駆動手段116の作用力によってトー
ピード107のシール部107cをシリンダヘッド10
4の円錐状の内壁面104aに押し付けることにより、
リザーバ106内の溶融樹脂が外壁溝108aへ逆流す
るのを防止している。つまり、トーピード107のシー
ル部107cをシリンダヘッドの内壁面104aに押し
付ける力はトーピード用直線駆動手段116のみによっ
て与えられている。このため、前記押し付ける力が小さ
い場合、射出・保圧時におけるリザーバ106内の溶融
樹脂の圧力によりトーピード107が後退し、トーピー
ド107のシール部107cとシリンダヘッドの内壁面
104aとの間に隙間が生じ、該隙間を通してトーピー
ド107の外壁溝108aへ溶融樹脂が逆流して射出ノ
ズル105を介して金型キャビティへ射出される溶融樹
脂量が変動するおそれがある。
【0008】また、スクリュ102の進退の移動量は、
成形条件によって大小に設定されるが、先端部のスクリ
ュ溝102aがトーピード107の貫通孔107bの後
端溝108bよりも後方に移動しないようなスクリュ1
02の移動量で成形を行なう場合、前記スクリュ溝10
2aは、常に貫通孔107b内で前後に移動する。この
場合には、前記スクリュ溝102a内の溶融樹脂は、後
端溝108b、外壁溝108aおよび隙間S0 を通って
リザーバ106内に移動することができない。すなわ
ち、先端部のスクリュ溝102a内の溶融樹脂は運転中
に排出されることがない。そうすると、該スクリュ溝1
02aの溶融樹脂は、熱分解、熱劣化し、樹脂の変色や
焼けなどの不良を起すことになる。その結果、成形品の
品質にばらつきや不良が発生するという問題点があっ
た。
【0009】さらに、可塑化中に可塑化能力(kg/
h)のコントロールができないため、シール部107c
と内壁面104aとの隙間、または後端溝108bとシ
リンダ先端面との隙間が小さすぎると、過度の剪断によ
る樹脂の熱分解や焼けが発生するおそれがあり、逆に前
記隙間が大きすぎると、樹脂に混練作用が十分に加わら
ないために、未ゲル状の樹脂が出てくる可能性がある。
【0010】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、射出・保圧時における
溶融樹脂の逆流を確実に防止することができるととも
に、可塑化中に可塑化能力のコントロールができるスク
リュ式射出成形装置を実現することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスクリュ式射出成形装置は、先端部にシリン
ダヘッドが着脱自在に固着された加熱シリンダと、前記
シリンダヘッドおよび前記加熱シリンダをそれぞれ加熱
するための加熱手段と、前記加熱シリンダ内に回転自在
および軸方向へ進退自在に配設されたスクリュと、前記
スクリュの先端部に一体的に設けられたスクリュ溝の最
前部の底面外径とほぼ同じ外径を有するスクリュヘッド
と、前記シリンダヘッド内に軸方向へ摺動自在に配設さ
れた先端面が円錐状のトーピードと、前記トーピードを
軸方向へ進退させて軸方向位置を変化させるためのトー
ピード用直線駆動手段とを有しており、しかも、前記ト
ーピードは、前記スクリュヘッドが周方向および軸方向
へ摺動自在に嵌挿された後端側の大径部並びに先端側の
小径部からなるとともに両者の連通部における段差によ
る受圧部を有する軸方向へ貫通したリザーバと、前記円
錐状の先端面における前記小径部の開口部周縁をとり囲
む部位に設けられたシール部と、外壁面に周方向へ互い
に間隔をおいて形成された複数の軸方向へ延在する外壁
溝と、後端面に形成された前記外壁溝にそれぞれ連通さ
れた後端溝とを備え、前記トーピードを後退させて前記
シリンダヘッドの円錐状の内壁面から前記シール部を離
間させたときに前記リザーバと前記スクリュの先端部に
おける前記スクリュ溝とが連通されるように構成された
スクリュ式射出成形装置であって、予め所定の可塑化能
力となる前記トーピードの軸方向設定位置を設定するた
めの設定部と、前記トーピードの軸方向位置を検知する
ための位置センサと、前記設定部に設定された前記軸方
向設定位置と前記位置センサによって検知された検出位
置とに基づいて前記トーピードを前記軸方向設定位置へ
移動させる指令信号を出力する演算部と、前記指令信号
に基づいて前記トーピード用直線駆動手段を制御するコ
ントローラを備えたトーピード軸方向位置制御装置を設
けることによって、可塑化開始と同時に前記トーピード
を前記軸方向設定位置に移動させ、可塑化中は前記軸方
向設定位置に固定させるように構成したことを特徴とす
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0013】図1ないし図3に示すように、本実施の形
態によるスクリュ式射出成形装置は、先端にシリンダヘ
ッド4が複数のボルト17等の固着手段によって着脱自
在に固着された加熱シリンダ1と、シリンダヘッド4お
よび加熱シリンダ1をそれぞれ加熱するための加熱手段
である両者の外壁面に設けられたバンドヒータ18と、
加熱シリンダ1内に回転自在かつ軸方向へ移動自在に配
設されたスクリュ2と、先端部のスクリュ溝2aの底面
外径とほぼ同じ外径を有するスクリュヘッド3と、シリ
ンダヘッド4の先端に配設された射出ノズル5と、シリ
ンダヘッド4の筒状部4b内に軸方向へ摺動自在に配設
されたトーピード7と、トーピード7を軸方向へ進退さ
せて軸方向位置を変化させるためのトーピード用直線駆
動手段16を備えている。
【0014】トーピード7は、スクリュヘッド3が周方
向および軸方向へ摺動自在に嵌挿された後端側の大径部
6a並びに先端側の小径部6bからなるとともに両者の
連通部における段差による受圧部7bを有する軸方向へ
貫通するリザーバ6と、円錐状の先端面における小径部
6bの開口部周縁をとり囲む部位に設けられたシール部
7cを有し、シール部7cをとり囲む外周側の部位に
は、シール部7cがシリンダヘッド4の円錐状の内壁面
4aに当接されたときに隙間が生じる流路形成面7aが
設けられている。また、トーピード7の外壁面には周方
向へ互いに間隔をおいて複数の軸方向へ延在する外壁溝
8aが形成されており、各外壁溝8aの先端側は前記流
路形成面7aに開放されているとともに後端側はトーピ
ード7のテーパー状の後端面7dに設けられた後端溝8
bによってスクリュ2の先端部におけるスクリュ溝2a
に連通されている。
【0015】なお、本発明において、前記流路形成面7
aに開放されているとともに、後端側はトーピード7の
テーパー状の後端面7dに設けられた後端溝8bによっ
てスクリュ2の先端部におけるスクリュ溝2aに連通さ
れるということが満たされれば、トーピード7の外壁面
に形成される外壁溝は、直線状に限らず螺旋状やその他
如何なる形状のものであってもよい。
【0016】さらに、トーピード7の外壁面の前記外壁
溝8aを避けた適宜部位に後述するトーピード用直線駆
動手段16のレバー10の一端側が挿入される係合穴8
cが形成されている。
【0017】ここで、トーピード用直線駆動手段16の
一例について説明する。
【0018】図1および図2に示すように、トーピード
用直線駆動手段16は、流体圧シリンダや電動シリンダ
等の直動アクチュエータ11により回動されるレバー1
0を備えたものである。レバー10は、シリンダヘッド
4に突設された支持部材9に枢軸9aを介して回動自在
に枢着されたものであって、その一端側がトーピード7
の係合穴8c内に挿入されており、他端側は加熱シリン
ダ1の外壁に固着されたブラケット14にピン13を介
して回動自在に枢着された直動アクチュエータ11によ
って伸縮されるロッド15にピン12を介して連結され
ている。このため、直動アクチュエータ11をロッド1
5を突き出す方向へ作動させると、図1に示す矢印方向
へレバー10が回動してトーピード7が後退し、逆にロ
ッド15を引き込む方向へ作動させると、レバー10が
図2に示す矢印方向へ回動してトーピード7が前進す
る。
【0019】また、トーピード位置制御装置は、予め所
定の可塑化能力となるトーピード7の軸方向設定位置を
設定するための設定部22と、トーピード7の軸方向位
置を検知するための位置センサ21と、前記設定部22
に設定された前記軸方向設定位置と位置センサ21によ
って検知された検出位置とに基づいてトーピード7を前
記軸方向設定位置へ移動させるための指令信号を出力す
る演算部23と、前記指令信号に基づいてトーピード用
直線駆動手段16を制御するコントローラ24を備えて
おり、可塑化開始と同時に前記トーピード用直線駆動手
段16を制御してトーピード7を前記軸方向設定位置に
移動させ、可塑化中は前記軸方向設定位置に固定させる
ことができるように構成されている。
【0020】なお、位置センサとしては、リニアエンコ
ーダ、近接スイッチ等を用いることができる。また、ト
ーピードの軸方向位置を直接的に検知するように配設し
たものに限らず、トーピード用直線駆動手段16を構成
するレバー10の回転角度や直動アクチュエータ11の
ロッド15の伸縮量を検知して間接的にトーピードの軸
方向位置を検知できるように配設してもよい。
【0021】トーピード7は、図1に示すように、後端
面7dが加熱シリンダ1の先端面1aに当接する軸方向
位置(以下、「後退限位置」という。)に後退させた際
に、そのシール部7cと加熱シリンダヘッド4の円錐状
の内壁面4aとの間の先端側隙間が最大値δ1 maxと
なり、逆に、図2に示すように、そのシール部7cがシ
リンダヘッド4の円錐状の内壁面4aに当接する軸方向
位置(以下、「前進限位置」という。)に前進させた際
に、その後端面7dと加熱シリンダ1の先端面1aとの
間の後端側隙間が最大δ2 maxになる。
【0022】換言すると、トーピード7は後退限位置と
前進限位置との間の任意の軸方向位置へ移動可能である
が、先端側隙間を零から増大させて行くにつれて後端側
隙間がδ2 maxから減少して行き、逆に、先端側隙間
を最大値δ1 maxから減少させて行くにつれて後端側
隙間が零から最大値δ2 maxまで増大して行く。
【0023】ところで、可塑化工程においては、トーピ
ード7を後退させて、そのシール部7cをシリンダヘッ
ド4の円錐状の先端面4aから離間させると先端側隙間
が生じ、この先端側隙間を通って溶融樹脂がスクリュ溝
2a側からリザーバ6へ移送される。
【0024】先端側隙間に着目すると、先端側隙間が増
大するにつれて先端側隙間を通過する溶融樹脂の流動抵
抗は小さくなって行く。つまり、トーピード7の軸方向
位置を変化させると流動抵抗が変化し、その結果、先端
側隙間を通過する溶融樹脂量、すなわち可塑化能力(k
g/h)が変化することになる。
【0025】そこで、トーピード7の軸方向位置と可塑
化能力との相関を、予め試成形を行なって求めておき、
本成形時の可塑化工程において、トーピード7を所定の
可塑化能力が得られる軸方向位置にしておくことによ
り、過度の剪断による樹脂の熱分解や焼けの発生を防止
する程度に前記先端側隙間を大きくすると同時に、混練
不足による未ゲル発生を防止する程度に前記先端側隙間
を小さくすることにより、良好な溶融樹脂の状態を得ら
れる範囲で最大限の可塑化能力を得ることができる。
【0026】次に、本発明のスクリュ式射出成形装置の
動作について説明する。
【0027】(1) 図4に示すように、射出・保圧完
了時点においては、トーピード7は前進限位置に有り、
なおかつ、直動アクチュエータ11のロッド15による
矢印方向の引付力がレバー10を介してトーピード7に
加えられて、そのシール部7cがシリンダヘッド4の円
錐状の内壁面4cに押し付けられ、リザーバ6側からス
クリュ2側への溶融樹脂の逆流は阻止されている。
【0028】(2) 上記(1)の工程ののち、可塑化
工程へ移行するが、先ず図5に示すように、トーピード
7が予め設定部22に設定された所定の可塑化能力とな
る軸方向設定位置へ移動される。つまり、設定部22に
予め設定された所定の可塑化能力となるトーピードの軸
方向設定位置と、位置センサ21によって検知されたト
ーピード7の検出位置とに基づいて、演算部23がコン
トローラ24へトーピード7を前記軸方向設定位置へ移
動させる指令信号を出力し、直動アクチュエータ11の
ロッド15が矢印方向へ突き出されてトーピード7が前
記軸方向設定位置まで後退される。
【0029】(3) 上記(3)ののち、スクリュ2が
回転され、図示しないホッパを介して供給された樹脂
は、回転するスクリュ2によって前方へ移送される間に
所定の可塑化能力で混練・溶融され、順次後端溝8b、
外壁溝8a、先端側隙間S1 を通してリザーバ6に貯留
されて行く。そしてリザーバ6に貯留された溶融樹脂が
増加するにしたがって、樹脂圧力によってスクリュ2が
回転しつつ後退し、図7に示すように、リザーバ6に貯
留された溶融樹脂が予め設定された所定量になるとスク
リュ2の後退が停止される。つまり計量が完了する。
【0030】(4) 上記(3)の計量が完了した時点
において、図8に示すように、直動アクチュエータ11
のロッド15が引き込まれて矢印方向の引付力がレバー
10を介してトーピード7に加えられ、トーピード7が
前進してシール7cがシリンダヘッド4の円錐状の先端
面に当接されたのち、スクリュ2の回転が停止される。
【0031】(5) 上記(4)ののち、図9に示すよ
うに、スクリュ2を前進させることによって、射出ノズ
ル5を介して図示しない型締された金型のキャビティ内
へリザーバ6に貯留された溶融樹脂を射出充填する。
【0032】この場合、リザーバ6の溶融樹脂の圧力を
受圧部7bで受けてトーピード7を前進させる方向の力
がかかり、トーピード7のシール部7cをシリンダヘッ
ド4の円錐状の内壁面4aに押し付ける押圧力は、トー
ピード用直線駆動手段16による作用力にこの受圧部7
bで受ける溶融樹脂の圧力による押し付け力を加えたも
のとなり、リザーバ6側からスクリュ2の溶融樹脂の逆
流は確実に阻止される。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0034】射出・保圧工程中におけるリザーバからス
クリュ溝へ向かう溶融樹脂の逆流が確実に防止できると
ともに、溶融樹脂の滞留部分が少なくなる。
【0035】また、可塑化中、トーピードを予め設定さ
れた所定の可塑化能力となる軸方向設定位置に移動させ
て所定の可塑化能力で混練・溶融を行なうことができる
ため、過度の剪断による樹脂の熱分解や焼けの発生を防
止する範囲で可塑化能力を下げて混練作用を高め、これ
と同時に、混練不足による未ゲル発生を防止する範囲内
で、最大限に可塑化能力を高くすることにより、溶融樹
脂の状態が適正な範囲内で最大限の可塑化能力を得るこ
とができる。
【0036】さらに、可塑化工程を終了した時点から、
射出・保圧工程が開始されるまでの間に、スクリュ溝か
らリザーバに向かって溶融樹脂が流入することがないの
で、射出・保圧工程開始直前のリザーバ内の樹脂密度が
安定化される。
【0037】これらの結果、成形品の品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態によるスクリュ式射出成形装置を
示し、主要部の模式部分断面図である。
【図2】図1に示すスクリュ式射出成形装置の射出・保
圧工程時における主要部の模式部分断面図である。
【図3】本発明のスクリュ式射出成形装置におけるトー
ピードの一例を示す平面図である。
【図4】図1に示すスクリュ式射出成形装置の射出・保
圧完了時点における主要部の説明図である。
【図5】図1に示すスクリュ式射出成形装置の可塑化工
程移行時の主要部の説明図である。
【図6】図1に示すスクリュ式射出成形装置の可塑化工
程中の主要部の説明図である。
【図7】図1に示すスクリュ式射出成形装置の可塑化工
程完了時の主要部の説明図である。
【図8】図1に示すスクリュ式射出成形装置の可塑化工
程完了後にトーピードを前進限位置に前進させた状態を
示す主要部の説明図である。
【図9】図1に示すスクリュ式射出成形装置の射出・充
填中の状態を示す主要部の説明図である。
【図10】従来のスクリュ式射出成形装置の一例を示
し、可塑化工程時における主要部の一模式部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ 1a 先端面 2 スクリュ 2a スクリュ溝 3 スクリュヘッド 4 シリンダヘッド 4a 円錐状の内壁面 4b 筒状部 5 射出ノズル 6 リザーバ 6a 大径部 6b 小径部 7 トーピード 7a 流路形成面 7b 受圧部 7c シール部 7d 後端面 8a 外壁溝 8b 後端溝 8c 係合穴 9 支持部材 9a 枢軸 10 レバー 11 直動アクチュエータ 12,13 ピン 14 ブラケット 15 ロッド 16 トーピード用直線駆動手段 17 ボルト 18 バンドヒータ 21 位置センサ 22 設定部 23 演算部 24 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にシリンダヘッド(4)が着脱自
    在に固着された加熱シリンダ(1)と、前記シリンダヘ
    ッドおよび前記加熱シリンダをそれぞれ加熱するための
    加熱手段(18)と、前記加熱シリンダ内に回転自在お
    よび軸方向へ進退自在に配設されたスクリュ(2)と、
    前記スクリュの先端部に一体的に設けられたスクリュ溝
    (2a)の最前部の底面外径とほぼ同じ外径を有するス
    クリュヘッド(3)と、前記シリンダヘッド内に軸方向
    へ摺動自在に配設された先端面が円錐状のトーピード
    (7)と、前記トーピードを軸方向へ進退させて軸方向
    位置を変化させるためのトーピード用直線駆動手段(1
    6)とを有しており、しかも、前記トーピードは、前記
    スクリュヘッドが周方向および軸方向へ摺動自在に嵌挿
    された後端側の大径部(6a)並びに先端側の小径部
    (6b)からなるとともに両者の連通部における段差に
    よる受圧部(7b)を有する軸方向へ貫通したリザーバ
    (6)と、前記円錐状の先端面における前記小径部の開
    口部周縁をとり囲む部位に設けられたシール部(7c)
    と、外壁面に周方向へ互いに間隔をおいて形成された複
    数の軸方向へ延在する外壁溝(8a)と、後端面(7
    d)に形成された前記外壁溝にそれぞれ連通された後端
    溝(8b)とを備え、前記トーピードを後退させて前記
    シリンダヘッドの円錐状の内壁面(4a)から前記シー
    ル部を離間させたときに前記リザーバと前記スクリュの
    先端部における前記スクリュ溝とが連通されるように構
    成されたスクリュ式射出成形装置であって、 予め所定の可塑化能力となる前記トーピードの軸方向設
    定位置を設定するための設定部(22)と、前記トーピ
    ードの軸方向位置を検知するための位置センサ(21)
    と、前記設定部に設定された前記軸方向設定位置と前記
    位置センサによって検知された検出位置とに基づいて前
    記トーピードを前記軸方向設定位置へ移動させる指令信
    号を出力する演算部(23)と、前記指令信号に基づい
    て前記トーピード用直線駆動手段を制御するコントロー
    ラ(24)を備えたトーピード軸方向位置制御装置を設
    けることによって、可塑化開始と同時に前記トーピード
    を前記軸方向設定位置に移動させ、可塑化中は前記軸方
    向設定位置に固定させるように構成したことを特徴とす
    るスクリュ式射出成形装置。
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