JP2000334283A - オゾン溶解方法と装置 - Google Patents

オゾン溶解方法と装置

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JP2000334283A
JP2000334283A JP11146023A JP14602399A JP2000334283A JP 2000334283 A JP2000334283 A JP 2000334283A JP 11146023 A JP11146023 A JP 11146023A JP 14602399 A JP14602399 A JP 14602399A JP 2000334283 A JP2000334283 A JP 2000334283A
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Kenji Tanitsu
健司 谷津
Tomoo Mizuno
智夫 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力開放後も過飽和状態を保ちオゾンの脱気
を抑制する方法と装置を提供する。 【解決手段】 溶媒にオゾンガスを混合して加圧し溶解
させた後、細路5に層流状態で通し降圧してオゾン溶解
液を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾンを水などの
溶媒に溶解するオゾン溶解方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水や酢酸等の溶媒にオゾンを溶解させる
場合、ガスが溶媒その他と反応を起こさなかったり電離
したりしなければ、特に高圧でない限り、一定温度にお
けるガスの溶解度はそのガスの分圧に比例するという、
いわゆるヘンリーの法則に従う。このためオゾンの分圧
を高めればオゾンはよく溶解するが、オゾンを供給する
オゾナイザが発生し得るオゾン濃度は限られている。例
えば、大気圧下でオゾン濃度が10%のオゾンガスであ
れば、オゾンの分圧は0.1ata である。このガスをポ
ンプ等で加圧すれば、オゾンの分圧も高まる。例えば3
気圧に加圧すると、オゾンの分圧は0.3ata になり、
この状態で溶媒と混合すれば、オゾンの溶解度が向上す
る。
【0003】このようにポンプで加圧してオゾンガスの
溶解度を高める装置は、特開平02−119991号、
特開平05−146788号等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばポンプで加圧す
る場合、大気開放では圧力が発生しないためバルブ等の
絞り要素を設ける。加圧状態下で一旦溶解したオゾン
は、この絞りを通過した後は圧力が開放されるため、ヘ
ンリーの法則に従って溶解できないオゾンは脱気する。
また、絞りを通過するとき乱流となり、局所的に発生す
る渦の中心付近は圧力が低下するため、ヘンリーの法則
に従ってオゾンはさらに脱気する。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、圧力
開放後も過飽和状態を保ちオゾンの脱気を抑制する方法
と装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、溶媒にオゾンガスを混合して
加圧し溶解させた後、細路に層流状態で通し降圧してオ
ゾン溶解液を得る。
【0007】オゾンが溶解した溶媒を細路に導き、層流
を保つ流速で通す。層流中では渦を生じて局部的に圧力
が低下することなく、粘性摩擦による損失で圧力降下す
るため過飽和状態を保ったり、溶解したオゾンの脱気が
抑制され、高い溶解効率を得ることができる。
【0008】請求項2の発明では、オゾンガスを供給す
るオゾン供給装置と、溶媒を供給する溶媒供給装置と、
オゾン供給装置から供給さるオゾンガスと溶媒供給装置
から供給される溶媒とを混合する混合器と、この混合器
でオゾンガスが混合した溶媒を加圧するポンプと、この
オゾンガスの溶解した溶媒を通す細路と、を備える。
【0009】混合器でオゾンガスを混合された溶媒をポ
ンプで加圧しオゾンガスを溶媒に溶解させた後、細路を
通す。ポンプでは細路を流れる溶媒が層流を維持する流
速となるように加圧する。これにより、乱流が発生しな
いので、渦を生じて局部的に圧力が低下することなく、
粘性摩擦による損失で圧力降下する。これにより過飽和
状態を保ったり、一旦溶解したオゾンの脱気が抑制さ
れ、高い溶解効率を得ることができる。
【0010】請求項3の発明では、請求項2において、
前記細路を通過した溶媒を前記溶媒供給装置に戻す再循
環流路が設けられている。
【0011】オゾンの溶解した溶媒を再循環して溶媒供
給装置に戻し、溶媒供給装置の溶媒と混合して混合器に
供給する溶媒のオゾン溶解量を高め、これにさらにポン
プにより加圧して再度オゾンガスを溶解させることによ
り、オゾンの溶解量をさらに高めることができる。
【0012】請求項4の発明では、請求項2において、
前記細路をバイパスするバイパス流路が設けられてい
る。
【0013】ポンプの吐出量が固定であっても、バイパ
ス弁の開度を調節することで、細路を流れる溶媒の流速
を調節して容易に層流状態とすることができる。
【0014】請求項5の発明では、請求項2において、
前記ポンプと前記細路の間に分岐路を設け、この分岐路
に絞りを設ける。
【0015】分岐路の絞りを通過すると乱流となり渦が
発生し局所的に圧力低下が発生して溶解したオゾンが脱
気しオゾンの溶解量が低下する。一方、細路を通った溶
媒はオゾン溶解量が高い。分岐路を設けることにより、
このように2種類のオゾン溶解量の溶媒が得られる。
【0016】請求項6の発明では、請求項5において、
前記分岐路の絞りを通過した溶媒を前記溶媒供給装置に
戻す再循環流路が設けられている。
【0017】分岐路の絞りを通過した溶媒を溶媒供給装
置に再循環しオゾンの溶解量を高め、この溶解量の高ま
った溶媒を細路を通して取り出し、オゾン溶解量の高い
溶媒を得ることができる。
【0018】請求項7の発明では、請求項2において、
前記ポンプと前記細路の間に分岐路を設け、この分岐路
に第2細路とこの第2細路の下流に絞りを設ける。
【0019】細路と第2細路をポンプの下流に並列に設
けることにより、両細路からオゾン溶解量の高い溶媒を
得ることができる。また、細路と第2細路の仕様を異な
るものにすることにより、異なる溶解量の溶媒を得るこ
とができる。
【0020】請求項8の発明では、請求項7において、
前記細路を通過した溶媒を前記溶媒供給装置に戻す再循
環流路が設けられている。
【0021】細路を通過した溶媒を溶媒供給装置に再循
環させることによりオゾンの溶解量を高め、オゾン溶解
量の高っまた溶媒を第2細路から取り出すことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施
形態のオゾン溶解装置を示す。オゾン溶解装置は、オゾ
ンガスを供給するオゾン供給装置1と、溶媒を供給する
溶媒供給装置2と、オゾンガスと溶媒を混合する混合器
3と、オゾンガスと混合した溶媒を加圧して送り出すポ
ンプ4と、多数の細路からなる細路装置5とから構成さ
れている。また、管路には溶解しなかった余剰ガス分を
除去するガスベント16を設けてもよい。
【0023】オゾン供給装置1は、例えば対向する電極
間に放電を発生させ、その放電中に純酸素あるいは酸素
含有ガスを流してオゾンガスを発生させるものであり、
このオゾンガスを混合器3に供給する。溶媒供給装置2
はタンクに溜めた溶媒をポンプ等で混合器3に供給す
る。溶媒としては、水が最もよく用いられる。オゾンを
溶解したオゾン水は、食品、上下水道、し尿処理、医療
機器、紙パルプ、半導体の各分野における、殺菌、脱
色、脱臭の手段として広く用いられる。他の溶媒として
は、酢酸、テトラクロロメタン、トリクロロメタン、酢
酸メチル等の非極性の有機溶剤が用いられ、これらに対
するオゾンの溶解度は水の約10倍程度と大きい。
【0024】混合器3は、例えばエゼクターや羽根分離
器、あるいはシラス散気管などを利用したものであり、
供給される溶媒にオゾンガスを注入する。ポンプ4はオ
ゾンガスと混合した溶媒を加圧して溶解し、所定の速度
で送り出す。この速度は後述するように、細路装置5内
を溶媒が層流で流れる速度とする。
【0025】細路装置5はオゾンを溶解した溶媒を通す
細い流路の集合体である。図2は細管型細路装置を示
し、図2Aは細管型細路装置5Aの斜視図、図2Bは細
路として細管5aを使用した場合の細路の断面図、図2
Cは細路として6角形細管5bを使用した場合の細路の
断面図を示す。図3は積層型細路装置を示し、図3Aは
積層型細路装置5Bの斜視図、図3Bは細路として積層
型細路を使用した場合の細路の断面図である。積層型細
路は平板5cと波板5dを積層したもので、ボール紙や
ハニカム構造と同じである。なお、細路を、繊維を束ね
たものや焼結フィルター等を用いて構成してもよい。ま
た、細路装置5は 1本の細管から構成されたものでもよ
い。例えば、薬用カプセルに少量づづオゾン水を充填す
る場合は、1本の細管からなる細路装置5が用いられ
る。
【0026】次に本発明の中心となる細路装置の機能に
ついて説明する。オゾンガスと溶媒を混合するとヘンリ
ーの法則に従いオゾンガスの分圧に応じた溶解度にな
る。オゾンガスと溶媒との混合体をポンプにより加圧す
るとオゾンガスの分圧は高まり溶解度も高まる。溶媒を
ポンプにより加圧するには、ポンプ下流に絞り(絞りと
して普通は弁が用いられる)を設け、加圧領域を形成す
る必要がある。このよう加圧して溶解度を高くした溶媒
も絞りを出ると通常加圧前の圧力、例えば大気圧にな
り、ヘンリーの法則に従ってオゾンガスが脱気し元の溶
解度に戻ってしまう。
【0027】図4は液体がオリフィス(絞り)を通過す
るときの静圧変化を示す図である。内径Dの直線管路の
途中に口径dの薄刃円形オリフィスを同心的に取付け、
液体を矢印のように流す。この場合、オリフィスから管
径Dだけ遡った上流の点あたりから流線管が縮み始め、
オリフィスを通った後も収縮を続け、オリフィスからD
/2だけ下流の点で流線の断面は最小となる。この最小
部分では流速は最大に達し、静圧が最小になる。これよ
り下流に行くに従い、流線管は次第に広がり、オリフィ
スから約5Dの点で元の断面に復帰する。静圧はオリフ
ィス通過前のAから、通過後Cになり、その後Bに復帰
し、A−Bの圧力低下が発生する。
【0028】弁もオリフィスと同様の作用をする。この
ため、ポンプで加圧され、弁を通過して加圧前の圧力、
例えば大気圧になる場合、図4のc点のように大気圧よ
り低い圧力になり、大気圧の場合よりも溶解度が少くな
り、オゾンガスが多く脱気する。このような現象が生じ
るため、特開平5−146788号公報では加圧した溶
媒を冷凍機を用いて冷却し、ポンプ4による加圧圧力よ
り低い圧力のオゾン水タンクに蓄えるようにしている。
気体の溶解度は温度が低くなれば大きくなるからであ
る。
【0029】これに対して、本発明ではポンプで加圧し
オゾンガスの溶解度を大きくした溶媒を層流状態で細路
に通し、圧力を低下させて低圧領域、例えば大気圧にす
る。このようにすると、ビールや炭酸飲料の入った加圧
された瓶の蓋を静かに開けたときと同様、溶解したガス
が脱気することなく、過飽和状態を保ち、ガスの溶解量
を高い状態で維持することができる。また、例えある程
度は脱気しても、図4で示したc点のように大気圧(b
点)より低下することはないので、絞り(弁)で加圧領
域を形成するよりも、高い溶解量を維持することができ
る。なお、この効果は細路内の流れが乱流であっても発
生するが、層流の場合よりも溶解量は少なくなる。この
ため以下の説明は細路内の流れは層流とするが、多少の
乱流が発生してもオゾン溶解量の多い媒体を得ることが
できる。
【0030】図5は細路装置5の細路の静圧分布を示
す。細路に層流状態で液体を流すと、粘性摩擦による損
失で静圧は図に示すようにほぼ直線的に低下する。乱流
か層流かはレイノルズ数Reによって決まり、乱流から
層流に変わるときのレイノルズ数、つまり臨界レイノル
ズ数Rceの下限の値はシラー(L.Schiller )の実験
結果によると、Rce=2320である。レイノルズ数
は、 Re=vd/ν …(1) で表される。ここで、v:平均流速,d:細路の内径
(細路の断面が円でなく、図2、3に示すように6角形
とか波形であるときは、等価の内径),ν:動粘度であ
る。なお、条件がよければ、Rce=50000でも層流
状態を保つといわれている。
【0031】また細路の層流状態での圧力損失hは、管
の場合次の式で表される。 h=32μLv/gd2 …(2) ここで、vとdは(1)式と同じであり、μ:流体の粘
度,L:細路の長さ,g:重力加速度,である。
【0032】次に細路の寸法と圧力降下(圧損)の計算
例を示す。先ず前提条件を定める。 細管の内径d :0.500mm 目標レイノルズ数Re:2000<2320(層流の条件) 細管の全長L :500mm 水(溶媒)の動粘度ν:1.004E−06m/s ,20℃ 水の粘度μ :1.002E−03Pa・s,20℃ 水の密度 : 998.2kg/m3 以上の条件より次のデータが得られる。 流速v :4.02m/s,(1)式と目標レイノルズ数より 流量 :7.89E−07m3 /s,流速vと内径dより 4.73E−02Li /min (Li はリットルを示す) 100Li/min 流すのに必要な細管の本数:2114本 圧力損失h :26.33m(約2.6kgf /cm2 ),(2)式より なお、流速はポンプ4によって設定することができる。
以上のようにして細路装置5の仕様を決定することがで
きる。なお、ガスベント16を設けることで、細路装置
5へガスが混入し、層流状態が乱れたり、過飽和状態が
乱されることを防ぐことができる。
【0033】図6は第2実施形態を示す。第2実施形態
は図1に示す第1実施形態に対して、再循環流路6を設
けたものである。細路装置5の出口側より分岐して溶媒
供給装置2に至る再循環流路6を設け、分岐点の下流に
開閉弁7、再循環流路6に開閉弁8を設ける。かかる構
成により、弁7を閉とし、弁8を開とすることにより、
細路装置5を通過して溶解量の多くなった溶媒を溶媒供
給装置2に戻し、溶媒供給装置2の溶媒と混合し、第1
実施形態と同様に混合器3でオゾンガスと混合し、ポン
プ4で加圧し、細路装置5を通すことにより、溶解量を
さらに多くすることができる。なお、弁7を開とし、弁
8の開度を調整することにより、溶解量の多い溶媒を連
続的に外部に供給することができる。
【0034】図7は第3実施形態を示す。第3実施形態
は図1に示す第1実施形態に対して、細路装置5にバイ
パス流路9を設けたものである。バイパス流路9には開
閉弁10を設け、細路装置5の下流側に開閉弁11を設
ける。弁10,11の開度を調整することにより、細路
装置5を通る溶媒の流速と加圧領域の圧力の調整が容易
に可能となり、ひいてはレイノルズ数、流れの状態、溶
解度の調整を可能としたものである。この際、弁10を
閉、弁11を開とすれば、第1実施形態と同じくなる。
【0035】図8は第4実施形態を示す。第4実施形態
は図7に示す第3実施形態に対して、ポンプ4とバイパ
ス流路9の分岐点との間に開閉弁12を設けたものであ
る。この構成により、ポンプ4で加圧された溶媒を弁1
2により所定の圧力まで落とし、以降は細路装置5とバ
イパス流路9で、図7に示す第3実施形態と同様な動作
を行なうようにしたものである。
【0036】図9は第5実施形態を示す。第5実施形態
は図1に示す第1実施形態に対して、ポンプ4と細路装
置5の間に分岐路13を設け、この分岐路13に開閉弁
14を設けたものである。かかる構成により、弁14を
閉とすれば、第1実施形態と同じくなり、開とすれば、
細路装置5を通るオゾン溶解量の多い溶媒と、分岐路1
3を通る溶解量の少ない媒との2種類の溶媒を供給する
ことができる。
【0037】図10は第6実施形態を示す。第6実施形
態は図9に示す第5実施形態と基本的には同じである
が、細路装置5より取り出すオゾン溶解量の多い溶媒の
取り出し量を少なくし、弁14より取り出すオゾン溶解
量の少ない溶媒を多く取り出すようにしている。細路装
置5の下流に弁15を設ける。細路装置5として細管を
1本で構成し、弁15の下流に薬用カプセル等を置き、
弁15を開閉してオゾン溶解量の多い溶媒を少量づづ断
続的に取り出し、カプセル詰めするような用途などに適
している。
【0038】図11は第7実施形態を示す。第7実施形
態は図10に示す第6実施形態において、弁14を通過
した溶媒を溶媒供給装置2に再循環する再循環流路6を
設けたものである。これにより弁14を通過するオゾン
溶解量の少ない溶媒を循環させ溶解量を多くし、このオ
ゾン溶解量の多い溶媒を細路装置5を通して、更に溶解
量を多くした溶媒を取り出すようにしている。
【0039】図12は第8実施形態を示す。第8実施形
態は図1に示す第1実施形態に対して、分岐路13によ
り細路装置5と並列に第2細路装置5aを設け、この下
流に弁14を設けたものである。かかる構成により、弁
14を閉とすれば、第1実施形態と同じくなり、開とす
れば、細路装置5と第2細路装置5aとからオゾン溶解
量の多い溶媒を取り出すことができる。特に、細路装置
5と第2細路装置5aとの仕様を異にすることにより、
オゾン溶解量の異なる溶媒を取り出すことができる。
【0040】図13は第9実施形態を示す。第9実施形
態は図12に示す第8実施形態において、細路装置5を
通過した溶媒を溶媒供給装置2に再循環する再循環流路
6を設けたものである。これにより細路装置5を通過し
てオゾン溶解量の多くなった溶媒を循環させ溶解量を更
に多くし、このオゾン溶解量の多い溶媒を第2細路装置
5を通して、更に溶解量を多くした溶媒を取り出すよう
にしている。
【0041】第1〜第9実施形態では、オゾンガスを混
合した溶媒をポンプで加圧しているが、加圧した溶媒中
にオゾンガスを混合しても良いし、混合と同時に加圧で
きる渦流ポンプなどを用いても同等の効果があることは
無論である。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
は、加圧してオゾンの溶解度の高い溶媒を層流状態で、
または多少の乱流を含んだ状態で細路装置を通過させる
ことにより、圧力が低下した状態でも過飽和状態を保ち
オゾンの溶解量の多い溶媒を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】細路装置の構成を示す図である。
【図3】他の細路装置の構成を示す図である。
【図4】オリフィスと静圧との関係を示す図である。
【図5】細路装置の静圧分布を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の構成を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態の構成を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態の構成を示す図である。
【図9】本発明の第5実施形態の構成を示す図である。
【図10】本発明の第6実施形態の構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の第7実施形態の構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の第8実施形態の構成を示す図であ
る。
【図13】本発明の第9実施形態の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 オゾン供給装置 2 溶媒供給装置 3 混合器 4 ポンプ 5 細路装置 5a 第2細路装置 5A 細管型細路装置 5B 積層型細路装置 5a 細管 5b 6角形細管 5c 平板 5d 波板 6 再循環流路 7,8,10,11,12,14,15 開閉弁 9 バイパス流路 13 分岐路 16 ガスベント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/78 C02F 1/78 Fターム(参考) 4D050 AA01 AB03 AB04 AB06 BB02 BD03 BD06 4G035 AA01 AA02 AE19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒にオゾンガスを混合して加圧し溶解
    させた後、細路に層流状態で通し降圧してオゾン溶解液
    を得ることを特徴とするオゾン溶解方法。
  2. 【請求項2】 オゾンガスを供給するオゾン供給装置
    と、溶媒を供給する溶媒供給装置と、オゾン供給装置か
    ら供給さるオゾンガスと溶媒供給装置から供給される溶
    媒とを混合する混合器と、この混合器でオゾンガスが混
    合した溶媒を加圧するポンプと、このオゾンガスの溶解
    した溶媒を通す細路と、を備えたことを特徴とするオゾ
    ン溶解装置。
  3. 【請求項3】 前記細路を通過した溶媒を前記溶媒供給
    装置に戻す再循環流路が設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載のオゾン溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記細路をバイパスするバイパス流路が
    設けられていることを特徴とする請求項2記載のオゾン
    溶解装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプと前記細路の間に分岐路を設
    け、この分岐路に絞りを設けたことを特徴とする請求項
    2記載のオゾン溶解装置。
  6. 【請求項6】 前記分岐路の絞りを通過した溶媒を前記
    溶媒供給装置に戻す再循環流路が設けられていることを
    特徴とする請求項5記載のオゾン溶解装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプと前記細路の間に分岐路を設
    け、この分岐路に第2細路とこの第2細路の下流に絞り
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のオゾン溶解装
    置。
  8. 【請求項8】 前記細路を通過した溶媒を前記溶媒供給
    装置に戻す再循環流路が設けられていることを特徴とす
    る請求項7記載のオゾン溶解装置。
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