JP2000334224A - 水切り袋 - Google Patents

水切り袋

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JP2000334224A
JP2000334224A JP11152508A JP15250899A JP2000334224A JP 2000334224 A JP2000334224 A JP 2000334224A JP 11152508 A JP11152508 A JP 11152508A JP 15250899 A JP15250899 A JP 15250899A JP 2000334224 A JP2000334224 A JP 2000334224A
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JP11152508A
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Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Haruyoshi Funae
晴芳 船江
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有
する繊維状物質を含み抄紙ワイヤー上で形成した穿孔シ
ートを用いて、水切れ性を十分満足した水切り袋を提供
する。 【解決手段】部分的に目止めした抄紙ワイヤーを使用し
て、有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する
繊維状物質を含んで湿式抄紙したウェブに該抄紙ワイヤ
ー上で上方から水圧流を与え、同時にワイヤーの下でサ
クションすることにより該ウェブに穿孔を設けた穿孔シ
ートを使用した水切り袋である。また、穿孔シートに有
機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤および水不溶性高
分子化合物からなる抗菌防黴剤組成物を付与した水切り
袋である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式抄紙法におい
て有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊
維状物質を含む穿孔したシートを製造する方法、及び穿
孔したシートに有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤
を付与した水切り袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭、飲食店および病院、学校などの各
種施設における厨房から出される種々のゴミ類は、水と
の馴染みの大きい食品類のゴミなどを含有しており、廃
棄処理し難いものである。これらのゴミ類は、ディスポ
ーザーなどで微細化して下水に流すことは、下水処理施
設に対して過度の負荷をかけるばかりでなく、公害の面
でも許されないことである。一方、そのままの状態でゴ
ミ回収に出して処理するには、嵩の重量も大きく、しか
も大量に水を含んでいるので不適当である。そこで、適
当に水切りをして、嵩並びに重量を縮小した後、ゴミ回
収に出し、埋め立てや焼却処理することが一般に行われ
ている。このようにゴミ類と水を分離するものとして、
一般に水切り袋が使用されている。水切り袋の素材とし
て、穴あきポリ袋、ワリフ、不織布などがあるが、微細
ゴミの捕集能力から不織布を用いた水切り袋の使用が増
加している。
【0003】一般に、水切り袋が最も多く使用されてい
るのは、生ゴミ用途であって、近年、埋め立てにより廃
棄されてきたが、このところ、埋め立て地の確保の問
題、土中での難分解性などによる環境上の問題もあっ
て、最近では焼却処理することが一般に行われている。
【0004】焼却処理、埋め立て処理を行うためには、
可燃ゴミ扱いとなり、生分解性である広葉樹及び針葉樹
から得られるパルプ、麻、綿、ケナフ等の植物繊維を主
体とした水切り袋であることが好ましい。水切り袋に水
切れ性とゴミの捕集性能の両性能を満足させるために
は、シートにパンチ、針等を用いて穿孔するか、先端を
加熱した針等で穿孔する必要がある。しかし、パンチで
穿孔した場合、打ち抜かれた断片がゴミになるばかりで
なく、穿孔によって袋の引張強度が低下してしまう。同
様に針で穿孔する場合は穿孔後に裏面を押した場合穴が
埋め戻ったり、水切れ性を満足する大きな穴をあけるこ
とは困難であり、開いたとしても強度の低下は免れな
い。
【0005】この問題を解決するために、パンチや針を
使用しないで穿孔シートを作製する方法として湿式抄紙
機のワイヤーに穿孔したい大きさの目止めして抄造する
事は公知である。通常湿式抄紙機のワイヤー上で水に分
散されたパルプ等の繊維はワイヤー下のサクションによ
って水と共に引かれ繊維のみがワイヤー上に残る。その
際に、ワイヤーに目止め部分があればその部分のみサク
ションされないため、水に分散された繊維はサクション
される部分に集中するものの目止め部分にも繊維は多量
に残ってしまう。この方法で作成したシートを用いた水
切り袋は上市されており、ゴミの捕集性能が良いことか
ら使用されている。しかし、目止め部分は薄くはなって
いるものの目止め部分に残った繊維が水切れ性を低下さ
せているため、水の流量の多い台所の排水口用水切り袋
に使用した場合、水切れ不良による排水の溢れの問題が
残っているのが現状である。
【0006】全く異なる方法としては、特開平6−27
0361号公報に多数の疎水性長繊維(合成繊維)を集
積してなる長繊維不織布の上に親水性パルプ繊維を湿式
抄紙してなる繊維シートを積層し、高圧水流処理を施す
ことにより該長繊維と該パルプ繊維が相互に絡み合って
いると共に、前記繊維シートに多数の開孔を形成させた
複合不織布を用いて構成されている台所用水切り袋が開
示されている。この方法は長繊維不織布と、湿式抄紙し
たパルプからなる紙シートを積層して高圧水流処理し、
紙シートにのみ開孔させるものであり、長繊維不織布は
開孔させないため、台所の排水口用の水切り袋に使用し
た場合、同様に水切れ不良による排水の溢れの問題が残
る。
【0007】また、最近では、防菌防黴剤を樹脂に練り
混んだり、防菌防黴剤を溶かした溶液を不織布原反にコ
ーティングするなどして、防菌・防黴機能を備えた水切
り袋が、特開平7−148080号公報に提案されてい
る。
【0008】上記の防菌・防黴機能を備えた水切り袋
は、該公報の開示技術である前者の防菌防黴剤を樹脂に
練り混んだ場合は、防菌・防黴機能の発現が遅く、水切
れ性も低下する。また、後者は単に防菌防黴剤を溶かし
た溶液を不織布原反にコーティングして防菌・防黴機能
を持たせているだけなので、使用中に防菌防黴剤が厨房
中に流出し、食品などに付着することがあり、好ましく
ない状態を惹起する。
【0009】したがって、従来の方法においては、シー
トの強度、水切れ性、抗菌・防黴の機能を十分兼備した
ユーザーの要望に合致した水切り袋の提供はなされてい
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、湿式抄紙機
を用いて抄紙ワイヤー上で穿孔する方法を見いだし、こ
の方法で得た抗菌防黴剤を含有するシートを用いて、水
切れ性を十分満足した水切り袋を提供する事を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題解決につき、鋭意検討を重ねた結果、これまでに例を
みない画期的な手段、すなわち、部分的に目止めした抄
紙ワイヤーで湿式抄紙した抗菌防黴剤を含有するウェブ
を該抄紙ワイヤー上で上方から水圧流を与え、同時にワ
イヤーの下でサクションすることにより該ウェブに穿孔
を設けた穿孔シートを用いた水切り袋を見いだした。部
分的に目止めした抄紙ワイヤーで湿式抄紙したウェブを
該抄紙ワイヤー上で上方から水圧流を与え、同時にワイ
ヤーの下でサクションすることにより該ウェブに穿孔を
設けた穿孔シートに少なくとも(1)有機化合物の金属
塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質または
(2)有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤および水
不溶性高分子化合物からなる抗菌防黴剤組成物を含有す
る水切り袋である。上記発明1において有機化合物が含
窒素複素環、硫黄原子の少なくとも1種を含有する化合
物である水切り袋である。上記発明2において含窒素複
素環、硫黄原子の少なくとも1種を含む有機化合物が、
ベンズイミダゾール化合物、メルカプトピリジン−N−
オキシド化合物、イソチアゾロン化合物、ベンゾチアゾ
ール化合物もしくはベンゾチアゾロン化合物から選ばれ
る少なくとも1種の化合物である水切り袋である。上記
発明1において金属塩が銀塩、銅塩、亜鉛塩の少なくと
も1種を含有する水切り袋である。上記発明4において
金属塩が銀塩、銅塩および亜鉛塩の3種が複合されたも
のを含有する水切り袋である。繊維状物質がセルロース
系繊維の部分変性物である水切り袋である。水不溶性高
分子がウレタン系高分子化合物、スチレン−ブタジエン
系高分子化合物、アクリル系高分子化合物から選ばれる
少なくとも一種である水切り袋である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用できる湿式抄紙機は
長網抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機、円網抄紙機等が使用
できるが、水圧流を与えるスペースを有する長網抄紙
機、傾斜ワイヤー抄紙機が好ましい。部分的に目止めし
た抄紙ワイヤーとは、通常抄紙ワイヤーとして使用され
るステンレス製あるいはプラスチック製等の細いフィラ
メントを平織り、綾織り等の織り方で製織されたメッシ
ュ状の織物等の表面の一部を疎水性の接着剤、耐水性の
インキ等で目止めする事によりその部分のみ水が通らな
いようにしたワイヤーである。目止めは、ワイヤーの中
に埋まった状態でも良く、ワイヤー上に台形や半円形状
に盛り上がった状態がより好ましい。目止め部がワイヤ
ー上に盛り上がっている場合、抄紙の段階で目止め部に
繊維が乗り難くなるために綺麗な穿孔が可能となる。更
に同ワイヤー上で水圧流を与えた場合、盛り上がった目
止め部に衝突した水圧流が真上に跳ね返ることなく目止
め部の周囲に移動するため同時に目止め部に乗っていた
繊維をも目止め部の周囲に移動させる。そのため、穿孔
部分の周囲には繊維が多く集まり、しかも交絡状態にな
っていることにより、パンチや針で穿孔した場合とは異
なり、穿孔シートの強度は強くなる。
【0013】目止めの形状は特に限定されるものではな
く、円、楕円、三角形、四角形、不定形等あるが、繊維
の移動しやすさ等を考慮すると、円、楕円が好ましい。
目止め部の一個当たりの面積は好ましくは0.1〜20
mm2の範囲であり、より好ましくは1〜15mm2の範
囲でありこの中から適宜選択して使用出来る。この面積
が0.1mm2未満では微細なゴミまで捕集するが水切
れが悪く、特に排水口用水切り袋には適さない。20m
2を超えた場合、水切れ性は非常に良いものの、ゴミ
の捕集効率は非常に低くなってしまう。
【0014】シートを抄紙する段階では、目止めされた
部分の繊維スラリーは薄くなる。しかし、薄くはなるも
ののほとんど繊維で覆われている。
【0015】目止めされ薄くなった部分をより鮮明に穿
孔するためには、同ワイヤー上で水圧流を与える事が有
効であることを見いだした。水圧流を与える方法として
は高圧に高められた水を孔径0.05〜0.3mm、孔
間隔0.5〜2mmのノズルから2〜50kg/cm2
の圧力で加えるものである。水圧流によって、ワイヤー
全面の繊維に運動エネルギーが与えられる。その際、目
止めされた部分は水圧流を跳ね返すためにそこを覆って
いる繊維は衝突と跳ね返りのエネルギーで目止めのない
部分に移動させられる。一方、目止めされていない部分
では、メッシュ状になっているため水圧流はウェブを貫
通してワイヤーのフィラメントに衝突するか、ワイヤー
下にサクションされ、その結果このエネルギーで繊維が
交絡する。特筆すべき点は、目止めされた部分から移動
した繊維は目止め部の外周に集中して交絡されるために
穿孔部と未穿孔部の境界を補強することによりシートの
強度が向上すると共に、鮮明な穿孔が可能となり水切り
袋に使用した場合に水切れ性が向上するという相乗効果
がある事である。
【0016】ゴミの捕集効率と水切れ性の度合いは、水
圧流の圧力をコントロールする事によって目止め部分の
繊維の移動度合いを変えること、目止め部の一個当たり
の面積及びワイヤー面積に対する目止め部の総面積を変
えることでコントロールが可能である。一般的には、部
分的に目止めした抄紙ワイヤーとは、目止め部を含むワ
イヤー面積(以下全ワイヤー面積と称す)100cm2
に対して、目止め部の総面積は1〜80cm2の範囲で
あるが、水切れ性を満足させるためには、全ワイヤー面
積100cm2に対して、目止め部の総面積は20〜6
0cm2の範囲であることが好ましく、より好ましくは
30〜50cm2の範囲である。目止め部の総面積が2
0cm2未満の場合、水切れ性が極端に低下してしま
う。一方、60cm2を超えた場合、水切れ性は非常に
良いものの、袋の強度が低下し、使用後持ち上げた際に
破れる危険がある。目止め部分の数(全ワイヤー面積1
00cm2当たりの目止め部分の数)は、特に限定され
ないが100〜80000個の範囲でり、目止め部と目
止め部の間隔は水の流れをスムーズにするために均一で
あることが好ましい。また、同一ワイヤー上の目止め部
の各々の面積、形状は均一であることは好ましい。
【0017】水切り袋の強度を考慮すると、シートの坪
量はシートに配合する繊維の種類によって異なるが植物
繊維主体の場合15〜50g/m2であることが好まし
い。又、植物繊維にバインダー繊維等の合成繊維を混合
した場合には耐水強度が増すことから坪量は、7〜40
g/m2であることが好ましく、より好ましくは10〜2
0g/m2である。
【0018】本発明の抗菌防黴剤として金属塩で用いら
れる有機化合物は、好ましくは基本的に防黴性を有し、
特に以下の含窒素複素環、硫黄原子の少なくともいずれ
かを含む化合物から選択される。
【0019】例えば、ピロール系、ピリジン系、ピリミ
ジン系、ピラゾール系、イミダゾール系、ベンズイミダ
ゾール系、1,3,5−トリアジン系、ヘキサヒドロ−
1,3,5−トリアジン系、トリアゾール系、イソオキ
サゾール系、チアゾール系、ベンゾチアゾール系、チア
ゾロン系、ベンゾチアゾロン系、イソチアゾロン系、ベ
ンゾイソチアゾロン系、テトラヒドロチアジアジンチオ
ン系などを基本骨格とするものが挙げられ、さらに、そ
れらのアルキルアリル誘導体、メルカプト誘導体などが
挙げられるが、なかでも、ベンズイミダゾール化合物、
メルカプトピリジン−N−オキシド化合物、イソチアゾ
ロン化合物、ベンゾチアゾール化合物、ベンゾチアゾロ
ン化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物が特に好
ましい。これらの具体例としては、例えば、2−(4−
チアゾリル)−ベンズイミダゾール、2−(カルボメト
キシアミノ)−ベンズイミダゾール、2−メルカルトピ
リジン−N−オキシド、1.2−ベンゾイソチアゾリン
−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン、1.2−ベンゾチアゾロン、2−(4−チオシア
ノメチルチオ)ベンゾチアゾールなどを挙げることがで
きる。
【0020】特に、ベンズイミダゾール化合物、メルカ
プトピリジン−N−オキシド化合物、イソチアゾロン化
合物、ベンゾチアゾール化合物もしくはベンゾチアゾロ
ン化合物のうちの少なくとも1種類が効果の点で好まし
い。
【0021】また、本発明の日用脱臭抗菌シートで使用
される抗菌防黴剤の金属塩の例としては銀、銅、亜鉛、
錫、マンガン、コバルト、鉄塩等が挙げられる。効果の
点で好ましくは銀、銅、亜鉛塩から選択され、特に銀、
銅、亜鉛塩の3種が複合されたものがより好ましい。
【0022】本発明における各種の水切り袋に用いられ
る有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊
維状物質は、通常、直径が0.1〜100μmの糸状の
形状を有するものをいう。本発明では、過酷な使用に耐
えねばならない水切り袋に該繊維状物質を適用するので
あるから、本発明を好ましく実施するには、本発明にお
ける抗菌防黴剤を繊維構造内もしくは表面に強固かつ密
に形成させねばならない。また、防菌防黴剤を有効に機
能させる為には、繊維が適度な膨潤性、イオン浸透性、
イオン捕獲性を有することが必要である。
【0023】このような繊維として、いわゆるイオン交
換繊維が用いられ、例えばポリスチレン、ポリアクリ
ル、ポリアミド、ポリエチレン、セルロース等のベース
ポリマーにスルホン酸基、ホスホン酸基、カルボン酸基
等を適度に導入する事によって得られる。
【0024】また通常パルプと称せられる天然のセルロ
ース系繊維を部分的に化学変性することにより好ましく
利用出来る。化学変性処理としては、硫酸化、リン酸
化、硝酸化、カルボキシメチル化、カルボキシエチル
化、カルボキシプロピル化処理が挙げられる。中でも、
カルボキシメチル化処理はプロセスが容易で、経済性、
安全性も良く、かつ膨潤性、イオン浸透性等に優れてお
り本発明の実施に極めて好適であり、特に該セルロース
系繊維の部変性物の置換度が0.5以下のものが好まし
い。
【0025】本発明で好ましく使用されるカルボキシメ
チル変性繊維状物質の素材となるパルプとしては、適度
にカルボキシメチル化された木材パルプ(針葉樹パル
プ、広葉樹パルプなど)は、本発明の実施に好適である
が、この他、レーヨンなどの再生セルロースも同様に使
用可能である。さらには、前記主旨に沿って適度に変性
されたイオン交換能を有する合成繊維、アルギン酸繊維
や可溶性ポリマーの湿式紡糸繊維であっても良い。ま
た、本発明における抗菌・防黴能を有する有機金属複合
塩を含有するポリマー液から製造された湿式紡糸繊維で
あっても良い。
【0026】本発明の水切り袋に使用される本発明にお
ける繊維状物質の好ましい一具体例としては、天然セル
ロース系繊維のカルボキシメチル化加工によって達成さ
れる。
【0027】カルボキシメチル化パルプの製造法は、既
に技術確立されており、例えばシーエムシー社、198
5.8.30出版の「機能性セルロースの開発」60〜
61頁に記載されている水媒法、溶媒法のいずれの方法
によっても実施可能である。
【0028】所望のカルボキシメチル基置換度を持つ繊
維状物質を得るには、基本的には、セルロース系繊維に
対するモノクロル酢酸ナトリウム量、アルカリ量および
水の量、その他反応条件を調整することによって可能で
ある。
【0029】一般的に、カルボキシメチル基置換度は、
グルコース単位当たりのカルボキシメチル基の置換度
(DS)で定義され、その置換率は、一旦、酸型カルボ
キシメチルセルロースに変換後、過剰量のアルカリを加
えて中和した後、酸で逆滴定することによって求められ
る。
【0030】本発明の水切り袋に用いられる各種のカル
ボキシメチル基置換度を持つ繊維状物質は、置換度が大
きくなるにつれて、金属イオン捕獲能は高まり、したが
って、本発明における抗菌・防黴能を有する有機金属複
合塩の充填密度は高くなるが、高置換度では膨潤が過度
に進み、繊維強度の低下および、ひいては可溶化に至
り、本発明の実施には好ましくない。一般的に、置換度
はおよそ0.6で可溶性となる。強度低下はあるが置換
度はおよそ0.5が繊維形状が維持できる上限レベルで
ある。
【0031】本発明における繊維状物質の好ましい態様
としてのセルロース繊維の置換度の下限値を規定するこ
とは、比較的難しい。例えば、置換度が0.4のカルボ
キシメチル化繊維状物質は、2.5mmol/gの1価
金属イオンを捕獲できるが、本発明によれば、現実的に
有効な捕獲量、およびその後の有機化合物との反応で、
繊維内および少なくとも表面付近に、脱落の少ない形で
複合塩を形成させるには、イオン交換容量の50%程度
に見積るのが妥当との実験結果がある。
【0032】したがって、置換度が0.5のカルボキシ
メチル化繊維状物質で、1〜1.5mmol/g相当の
有機金属複合塩が形成できる。これは、仮に有機金属塩
の分子量を150〜250に見積もれば、固形分として
約15〜40%の固形分(抗菌防黴剤)が形成されるこ
とを示し、抗菌防黴能を得るに十分な量である。
【0033】本発明における繊維状物質の抗菌防黴能
は、上記の固形分で1%程度、あるいはそれ以下でも十
分な作用を発揮するので、それのみでみればかなり低い
置換度の変性でも利用可能であるが、例えば、このよう
にして加工された抗菌防黴繊維状物質を、樹脂業界で言
われている、いわゆるマスターバッチとして一部用い、
他の未加工繊維と混抄して用いる実施態様は、産業的に
は種々の水切り袋への応用が可能となり、また、管理も
容易で実用性が高く、各種水切り袋に好適に用いられ
る。
【0034】このような用途に供するには、少なくとも
5%以上、好ましくは10%以上の抗菌防黴剤を含有さ
せ得る程度の置換率が必要であり、そのためには、置換
度で表せば、少なくとも0.2以上、好ましくは0.3
5以上のものが好ましい。
【0035】しかしながら、金属イオン置換処理、有機
化合物処理を単一ではなく、複数回繰り返すこともで
き、それは、より高い密度での抗菌防黴剤の充填を可能
にする。したがって、上記範囲より下限の領域を決して
排除するものではない。
【0036】抗菌防黴剤を高密度に充填した繊維状物質
を一部用いることの利点について述べる。抗菌防黴剤を
低密度に充填した繊維状物質を均一に分布させたもの
と、高密度に充填した繊維状物質を島状に分布させたも
のとを比較すると、少なくとも高濃度菌汚染耐性、耐久
性において、後者の方が明らかに優位性を示した。
【0037】自然界においては、雑多な菌が共存してお
り、また、各種の耐性菌の存在も良く知られている事実
である。それらを含めて、全体的な有効性を発揮させる
には、極度に高濃度化された抗菌防黴剤分布を有する島
状構造は、経済的にも非常に有効な手段である。
【0038】このようにして作られた極度に高濃度化さ
れた抗菌防黴剤を含有する本発明における繊維状物質を
各種の水切り袋に適用した場合は、優れた抗菌防黴機能
を有しており、特に厨房用水切り袋として使用した場合
には、抗菌防黴効果がよく発現し、腐敗し難く、悪臭が
軽減される。さらに、袋および袋を入れる三角コーナー
などの容器並びに排水溝にセットする袋および容器の壁
面に付着するいわゆる「ぬめり」の発生が著しく抑制さ
れ、水はけのよい、極めて衛生的で、しかも使用中に抗
菌防黴剤が厨房中に流出することが極めて少ない水切り
袋の提供が可能となったものである。
【0039】本発明における繊維状物質を含む水切り袋
は、従来技術の前記問題点を解決し、下記のような種々
の優れた効果を発揮するものである。 (1)高濃度菌汚染にも良好に機能する。 (2)特に厨房用水切り袋として使用した場合には、抗
菌防黴効果がよく発現し、腐敗し難く、悪臭が軽減され
る。さらに、袋および袋を入れる三角コーナーなどの容
器並びに排水溝にセットする袋および容器の壁面に付着
するいわゆる「ぬめり」の発生が著しく抑制され、水は
けがよく、極めて衛生的である。 (3)安定性が高いために、抗菌防黴剤の溶出が適度に
押さえられることから、使用中に抗菌防黴剤が厨房中に
流出することが極めて少なく、それ故脱落汚染も著しく
少ない。 (4)耐久性に優れており、水洗による効果の低下が極
めて少ないため、水切り袋を繰り返し使用することが可
能である。 (5)抗菌防黴剤の揮散性が非常に低く、しかも特筆す
べきは抗菌、防黴の双方に極めて有効な水切り袋が得ら
れる。
【0040】次に、本発明の水切り袋に用いられる部分
カルボキシメチル化繊維状物質の金属イオン置換処理と
抗菌防黴有機化合物について述べる。一例として、置換
度が0.4のNa型カルボキシメチルセルロースを使っ
た例を用いて説明する。 1)上記パルプ固形分100g相当量に攪拌が可能な程
度に水を加える。 2)硝酸銀100mmol/相当量(17g)を添加す
る。 3)系のpHが5.5〜6.0となるようにアルカリを
添加する。 4)室温下で30分攪拌し、十分に置換(吸着)させ
る。 5)2−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム
塩の0.1M/l液1000mlを攪拌しながら少しず
つ添加する。銀電極もしくは白金電極を用いて、電位計
測すると、反応終了点を検知することができる。 6)添加終了後、30分間攪拌し、十分に反応させる。 7)0.1M/lの硫酸液を加えて、系のpHを約4ま
で下げた後、脱水プレスにて脱水する。
【0041】上記の手順により、メルカプトピリジン−
N−オキシド銀塩を含有するパルプが得られる。必要な
らば、再度水中に分散し、水洗することにより、脱落分
をあらかじめ除くことができる。実験結果によれば、一
部脱落はするが90%以上の高収率で繊維内および表面
固着の形で塩が形成されていることが認められた。
【0042】メルカプトピリジン−N−オキシド銀塩を
繊維内もしくは表面に収率良く形成させるには、pHコ
ントロール、攪拌、薬品添加濃度および速度などの最適
化が必要である。
【0043】本発明において、最も効果的に抗菌防黴機
能を発揮する有機化合物の複合塩の作製方法について述
べる。
【0044】基本的には、前記の単一金属塩の場合と同
様に、カルボキシメチルセルロースに対して添加する金
属塩組成を、計算量配合することによって達成できる
し、また、銀電極もしくは白金電極を用いた電位計測に
より、各イオンとの反応をモニターできる。
【0045】一例として、2−メルカプトピリジン−N
−オキシドの複合塩の作製方法を例示すれば、銀、銅、
亜鉛の複合系に2−メルカプトピリジン−N−オキシド
を添加することにより得られる。銀25モル%、銅25
モル%、亜鉛50モル%と2−メルカプトピリジン−N
−オキシドの複合塩を形成させるための具体例を挙げれ
ば、 Na型カルボキシメチルセルロース(DS=0.4)固形分 100g 水 5000g 硝酸銀 25mmol 硫酸銅 15mmol 硝酸亜鉛 30mmol 水 1000g 2−メルカフ゜トヒ゜リシ゛ン-N-オキシト゛ナトリウム0.1mol/l溶液 1000g となる。また、本発明の好ましい1実施態様として、硝
酸銀添加後、以下、2−メルカプトピリジン−N−オキ
シド化合物添加→硫酸銅添加→2−メルカプトピリジン
−N−オキシド化合物添加→硝酸亜鉛添加→2−メルカ
プトピリジン−N−オキシド化合物添加など、各種の添
加方法により行うことができる。
【0046】含窒素有機複素環化合物およびチオール化
合物、チオン化合物などの含硫黄化合物の多くは、同様
の思想で形成できる。
【0047】イソチアゾリン−3−オン系化合物も同様
に可能であり、また、イミダゾール誘導体にも、それ自
身(抗菌)防黴作用があるものが多い。この場合、水へ
の溶解度は低く、水溶液の形で添加することはできない
が、水混和性の有機溶剤、例えば、アルコール類、グリ
コール類などの溶剤には可溶であり、それらの溶液とし
て添加することにより、金属塩を繊維状物質内に形成で
きる。
【0048】本発明における繊維状物質は、そのもの自
体のみでシート状物として、水切り袋に適用することも
できるが、他の各種繊維と混抄して使用することが、よ
り実用的である。本発明における繊維状物質は、水切り
袋を構成する全繊維状物質中で、0.1〜70重量部、
好ましくは0.5〜30重量部である。0.1重量部未
満であると、十分な抗菌防黴機能が発揮されず、また、
70重量部を超えると、強度低下が大きく、コスト面か
らも望ましくない。
【0049】本発明の製造方法及び水切り袋は湿式抄紙
法によるものであるため、水切り袋を作製するためのシ
ートの原料は、有機繊維、無機繊維、粉体等水に分散で
きるものであれば何でも可能であるが、水切り袋として
使用後の処理を考慮すると有機繊維が好ましい。有機繊
維としては、植物繊維、動物繊維、再生繊維、半合成繊
維および合成繊維が挙げられる。植物繊維としては、針
葉樹パルプ、広葉樹パルプなどの木材パルプ、綿、麻
(亜麻、ラミー)が、動物繊維としては、絹、羊毛など
の繊維が挙げられる。再生繊維としては、レーヨン、キ
ュプラが、半合成繊維としては、アセテート、トリアセ
テート、プロミックスが、合成繊維としては、ナイロ
ン、アクリル、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ベ
ンゾエート、ポリクラール、フェノール系などの繊維が
挙げられる。
【0050】上記段落0015に記載の繊維の定義は、
繊維ハンドブック(1993年度版)に拠った。
【0051】なお、本発明においては、上記の繊維の他
に、植物繊維として、藁パルプ、竹パルプ、バガスパル
プ、ケナフパルプなどの木本類、草本類を含むものとす
る。さらに、古紙、損紙などから得られるパルプ繊維も
含まれる。
【0052】本発明における繊維状物質を他の併用され
る各種繊維と混抄して使用する場合、必要に応じて、各
種のバインダーを用いることができる。
【0053】本発明に用いられる繊維状のバインダー
は、芯鞘タイプ(コアシェルタイプ)、並列タイプ(サ
イドバイサイドタイプ)などの複合繊維が挙げられる。
例えば、ポリプロピレン(芯)とポリエチレン(鞘)の
組み合わせ(商品名:ダイワボウNBF−H:大和紡績
社製)、ポリプロピレン(芯)とエチレンビニルアルコ
ール(鞘)の組み合わせ(商品名:ダイワボウNBF−
E:大和紡績社製)、ポリプロピレン(芯)とポリエチ
レン(鞘)の組み合わせ(商品名:チッソESC:チッ
ソ製)、高融点ポリエステル(芯)と低融点ポリエステ
ル(鞘)の組み合わせ(商品名:メルテイ4080:ユ
ニチカ社製)などが挙げられる。また、ビニロンバイン
ダー繊維(VPB107×1:クラレ社製)などの熱水
溶融タイプなども使用できる。
【0054】繊維状のバインダーの繊維径は特に限定さ
れないが、0.3〜5デニールであることが好ましく、
より好ましくは1〜2デニールである。
【0055】良好な引張り強度、折り適性、製袋時の熱
接着適性を抄造段階で付与させるために繊維状のバイン
ダーを配合することにより、水切り袋の内部強度を強く
でき、抄造後の接着剤の付与工程、スリット工程でテン
ションが加わった際に起こり易い断紙や、スリット工
程、プリーツ加工工程で水切り袋がこすられた時に起こ
り易い面剥けを抑える役割を果たす。
【0056】本発明における繊維状物質を使用した水切
り袋を湿式抄紙法で製造する際、地合を良好にするため
には、各種繊維をパルパーなどの分散タンク内で分散水
に均一に分散する必要があり、そのために界面活性剤を
用いることが望ましい。
【0057】界面活性剤は、アニオン系、カチオン系、
ノニオン系、両性に分類される。アニオン系界面活性剤
としては、例えば、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、ス
ルホン酸塩、リン酸エステル塩などが挙げられる。カチ
オン系界面活性剤としては、アミン塩、アンモニウム塩
などが挙げられる。ノニオン系界面活性剤としては、エ
ーテル型、エステル型、アミノエーテル型などが挙げら
れる。両性界面活性剤としては、ベタイン型などが挙げ
られる。これらの中から、繊維の分散性の良好なものを
適宜選択して用いればよい。また、これら例示したもの
から外れるものであっても、繊維の分散性の良好なもの
であれば問題ない。
【0058】乾燥には、シリンダードライヤー、エアー
ドライヤー、赤外線ドライヤーなどの乾燥機を用いるこ
とが可能である。
【0059】本発明で穿孔したシートに付与する水不溶
性高分子化合物としては、ウレタン系高分子化合物、ス
チレン−ブタジエン系高分子化合物、アクリル系高分子
化合物、アクリロニトリル−ブタジエン系高分子化合
物、エステル系高分子化合物、スチレン系高分子化合
物、アミド系高分子化合物、塩化ビニル系化合物、酢酸
ビニル系化合物、フッ素系化合物、シリコン系化合物、
エチレン系高分子化合物、プロピレン系高分子化合物等
が挙げられる。
【0060】水不溶性化合物が好ましい理由は、それを
含有する抗菌防黴組成物を各種の材料に塗布または含浸
し、最低造膜温度以上の温度で乾燥することにより特に
耐水性が良好な抗菌防黴性能を持った材料が得られるか
らである。更に、水不溶性高分子化合物に自己乳化性を
付与したり、乳化剤で水に分散させたものを乾燥した場
合には膜の不連続部分が発生しやすく、抗菌防黴剤のよ
うな異種のものを加えた場合には特に顕著であり、その
不連続部分より抗菌防黴剤の成分が移動しやすくなり、
良好な抗菌防黴性が発現すると予想される。
【0061】本発明の抗菌防黴組成物が塗布または含浸
され、乾燥された後では水不溶性高分子の膜は耐水性が
あり、水が加えられても安定であり、抗菌防黴成分が水
と共に適度に表面に移動、徐放することにより継続した
良好な抗菌性、防黴性の効果が得られると予想される。
【0062】耐水性を更に向上させるためには、水不溶
性高分子化合物に架橋剤を添加して適度に架橋させるこ
とも可能であるが、架橋しすぎると本発明の金属塩の移
動が妨げられるために好ましくない。
【0063】耐久性、耐候性、対摩擦性等の特性から、
好ましくは水不溶性高分子化合物としてウレタン系高分
子化合物、スチレン−ブタジエン系高分子化合物、アク
リル系高分子化合物が用いられる。
【0064】好ましくは水不溶性高分子化合物が自己乳
化型である。その理由は水に分散する場合に各種乳化剤
を添加する必要がないので物品に塗布または含浸、乾燥
された後の抗菌防黴剤と水不溶性高分子化合物との接着
性が良好となり、耐水性、耐久性が優れるためである。
【0065】具体的にはウレタン系、スチレン−ブタジ
エン系、アクリル系等の水不溶性高分子化合物が特定量
以上のカルボキシル基、アミノ基、水酸基やエステル類
等のアニオン、ノニオン、カチオン性の親水性の部分を
有するものであり、それにより水中で安定的に分散可能
となるものである。
【0066】また、好ましくは水不溶性高分子化合物が
自己架橋型である。その理由は、自己架橋により膜が強
固になり耐水性、耐久性が良好となる為である。自己架
橋型ではない水不溶性高分子化合物に架橋剤を添加する
場合は抗菌防黴剤組成物の液安定性が劣り、抗菌防黴剤
同士が凝集しやすくなるために架橋剤の種類、および量
の選択が難しい。
【0067】具体的には、ウレタン系、スチレン−ブタ
ジエン系、アクリル系等の水不溶性高分子化合物がビニ
ル基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性の高い部分
を有しており、縮合反応や付加反応、開環反応等により
自己架橋するものである。
【0068】本発明の抗菌防黴剤組成物は水不溶性高分
子化合物の比率を適宜選択でき、必要に応じて高濃度の
抗菌防黴剤を含有した抗菌防黴剤組成物で物品を加工す
ることが出来る。
【0069】本発明の抗菌防黴剤組成物の作成例として
抗菌防黴剤およびポリウレタン系高分子化合物について
のべる。一例として、自己乳化型ポリウレタン系高分子
化合物を使用した例を用いて説明する。 1)水100gを用意する。 2)硝酸銀0.1mol相当量を添加する。 3)硫酸銅0.1mol相当量を添加する。 4)室温下で十分に攪拌する。 5)2−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム
塩の0.2mol/l液1000gを攪拌しながら少量
ずつ添加する。銀電極もしくは白金電極を用いて電位測
定すると、反応終了点を検知することが出来る。 6)添加終了後、30分間攪拌し十分に反応させる。 7)自己乳化型ポリウレタン系高分子化合物の40重量
%水分散液を200g添加する。
【0070】上記の手順により、本発明の抗菌防黴剤組
成物であるメルカプトピリジン−N−オキシドの銀塩お
よび銅塩と水不溶性高分子化合物よりなる分散液が得ら
れる。
【0071】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の「部」および「%」は、それぞれ「重量
部」および「重量%」を示す。
【0072】製造例A 前記の発明の実施の形態の記載に準じて、カルボキシメ
チル基置換度0・22(DS=0・22)の変性NBK
Pに、銀/2−メルカプトピリジン−N−オキシドより
なる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を作製した(以
下、CP22AgMPと略記する)。即ち、上記の変性
NBKP分散液(固形分1000g)に硝酸銀0.5m
olを加え、pHを5.5に調節してから、30分間攪
拌する。0.1M/lの2−メルカプトピリジン−N−
オキシドナトリウム液を、変性NBKP分散液に加えら
れた硝酸銀と等モル相当量を添加した。30分間攪拌し
てから、硫酸でpHを4まで下げた後、脱水した。脱水
パルプに、再び500mlの水を加え、攪拌水洗して脱
水した。これを、銀/2−メルカプトピリジン−N−オ
キシドよりなる抗菌防黴剤を含有するカルボキシメチル
基置換度0・22(DS=0・22)の変性NBKPと
した。
【0073】実施例1 2m3の分散タンクにNBKP(カナダ標準濾水度48
0ml)、マニラ麻、繊維径2デニール×5mmのポリ
エステル繊維状バインダー(メルテイ4080、ユニチ
カ社製)、上記製造例Aで得られた本発明における繊維
状物質であるCP22AgMPを各々50:10:3
6:4の比率で配合し、分散濃度1.0%で30分間分
散した後、抄紙ワイヤーに直径2.2mm(一個の目止
め面積:約3.8mm2)の円状の目止めを全ワイヤー
面積100cm2に対して目止め部の総面積が40cm2
のになるように均一な間隔で設けた長網抄紙機で抄速5
0m/minで乾燥重量で17g/m2のウェブを抄造
し、同ワイヤーの上部5cmに設置した高圧水流装置
(孔径0.1mm、孔間隔1mmのノズル)からウェブ
に水圧20kg/cm2の水圧流を付与し、同時に水圧
流の直下でサクションした後、表面温度130℃のシリ
ンダードライヤーで乾燥してシートを得た後、広げた時
の開口部の幅240mm、底辺の幅140mm、長さ2
60mmのまち付排水口用水切り袋を作製した。
【0074】比較例1 全く目止めをしていない抄紙ワイヤーを使用し、同ワイ
ヤーの上部からウェブに水圧流を付与しないこと以外は
実施例1と同様にしてシートを得た後、広げた時の開口
部の幅240mm、底辺の幅140mm、長さ260m
mのまち付排水口用水切り袋を作製した。
【0075】比較例2 NBKP(カナダ標準濾水度480ml)、マニラ麻、
繊維径2デニール×5mmのポリエステル繊維状バイン
ダー(メルテイ4080、ユニチカ社製)を各々50:
10:40の比率で配合したこと以外は実施例1と同様
にしてシートを得た後、広げた時の開口部の幅240m
m、底辺の幅140mm、長さ260mmのまち付排水
口用水切り袋を作製した。
【0076】製造例B 製造例Aと同様であるが、前記の発明の実施の形態の記
載に準じて、CP22AgMPの代わりに、カルボキシ
メチル基置換度0・40(DS=0・40)の変性NB
KPに銅/1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンよ
りなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を作製した(以
下、CP40CuBITと略記する)。即ち、上記の変
性NBKP分散液(固形分1000g)に硫酸銅0.5
molを加え、pHを5.5に調節してから、30分間
攪拌する。0.1M/lの1,2−ベンズイソチアゾリ
ン−3−オンナトリウム液を、1mol相当量を添加し
た。30分間攪拌してから、硫酸でpHを4まで下げた
後、脱水した。脱水パルプに、再び500mlの水を加
え、攪拌水洗して脱水し、CP40CuBITを得た。
【0077】実施例2 本発明における繊維状物質であるCP22AgMPの代
わりにCP40CuBITを使用したこと以外は実施例
1と同様にしてシートを得た後、広げた時の開口部の幅
240mm、底辺の幅140mm、長さ260mmのま
ち付排水口用水切り袋を作製した。
【0078】製造例C 製造例Aと同様であるが、前記の発明の実施の形態の記
載に準じて、CP22AgMPの代わりに、カルボキシ
メチル基置換度0・40(DS=0・40)の変性NB
KPに(銀、銅、亜鉛)/2−メルカプトピリジン−N
−オキシドよりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を
作製した(以下、CP40Ag25Cu25Zn50M
Pと略記する。なお、金属原子の次の数字は、モル%比
を表わす)。即ち、上記の変性NBKP分散液(固形分
1000g)に硝酸銀0.25mol、硫酸銅0.25
mol、硝酸亜鉛0.5molを加え、pHを5.5に
調節してから、30分間攪拌する。0.1M/lの2−
メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム液を、1
mol相当量を添加した。30分間攪拌してから、硫酸
でpHを4まで下げた後、脱水した。脱水パルプに、再
び500mlの水を加え、攪拌水洗して脱水し、CP4
0Ag25Cu25Zn50MPを得た。
【0079】実施例3 本発明における繊維状物質であるCP22AgMPの代
わりにCP40Ag25Cu25Zn50MPを使用し
たこと以外は実施例1と同様にしてシートを得た後、広
げた時の開口部の幅240mm、底辺の幅140mm、
長さ260mmのまち付排水口用水切り袋を作製した。
【0080】製造例D 抗菌防黴剤組成物として前記の発明の実施の形態の記載
の準じて、(銀、銅、亜鉛)/2−メルカプトヒ゜リシ゛ン−
N−オキシドの抗菌防黴剤と自己乳化型アクリル系高分
子化合物(大日本インキ科学工業社製ボンコート325
6)の水分散液を作製した。即ち、硝酸銀0.25mo
l、硫酸銅0.25mol、硝酸亜鉛0.5molおよ
びそれらの総モル相当量である1molの2−メルカプ
トピリジン−N−オキシドナトリウム水溶液を添加し、
自己架橋型アクリル系化合物水溶液を添加し、(銀、
銅、亜鉛)/2−メルカプトピリジン−N−オキシドの
抗菌防黴剤と自己架橋型アクリル系化合物との重量比を
1とした。
【0081】実施例4 比較例2の水切り袋に加工する前のシートに製造例Dの
抗菌防黴剤組成物をサイズプレスの含浸装置で乾燥重量
0.5g/m2付与し、乾燥させてから広げた時の開口
部の幅240mm、底辺の幅140mm、長さ260m
mのまち付排水口用水切り袋を作製した。
【0082】<抗ぬめり菌性>上記実施例および比較例
により得られた各水切り袋の試験片2cm×2cmを2
種用意し、一方の試験片はそのまま、他の一方の試験片
は12時間水道水中に浸漬した後取り出し、水道水で流
水水洗後、それぞれをペトリ皿上に配置し、台所から採
取したぬめり状スライム0.5gを水100ml中に加
え、攪拌棒で攪拌した後、パスツールピペットで上記菌
液5滴(約0.1ml)を試験片上に滴下し、乾燥しな
いようにカバーして、25℃で24時間経時した。経時
後、試験片のそれぞれをNutrient Broth
寒天培地上に押し当て、試験片上の菌を転写させて剥離
し、38℃で24時間培養し、観察した。評価は、下記
の<試験法−(抗菌(殺菌)性)>と同様にして行っ
た。
【0083】<試験法−(抗菌(殺菌)性)>大腸菌
(E−coli IFO3301)を液体培地(ペプト
ン・イースト)で24時間前培養し、希釈して2×10
8セル/mlの試験液を調整した。試験片を2cm×2
cmにカットして、ペトリ皿上に配置し、パスツールピ
ペットで上記菌液を5滴(約0.1ml)滴下し、乾燥
しないようにカバーして38℃で24時間経時した。経
時後、試験片のそれぞれをNutrient Brot
h寒天培地上に押し当て、試験片上の菌を転写させて剥
離し、再度38℃で24時間培養し、観察した。評価
は、次のとおりとした。 評価グレード −−− 殆ど完全に殺菌し、菌の成育がない。 −− 2cm×2cm転写面に5コロニー以下の成育
はあるが、殆ど完全に殺菌。 − 2cm×2cm転写面に100コロニー以下で良
好な抗・殺菌作用。 + 2cm×2cm転写面に効果は認められるが、
弱いか、少ない。 ++ 2cm×2cm転写面に実質的効果なし。
【0084】<試験法−(防黴性)>試験菌株とし
て、黒カビ(Aspergillus niger)を
用いた。斜面培地から胞子を5白金耳採り、少量の湿潤
剤(スルホコハク酸ジオクチルナトリウム液)を加え、
激しく振って胞子を分散させ、ガーゼで濾過し、全量を
50mlに調整した。1.5%の寒天を加えたGP培地
(日本製薬社製)を作り、上記菌液を均一に噴霧し、一
旦、表面を乾燥させ、2cm×2cmにカットした試料
片を乗せ、十分に圧着させ、再度試験菌を全面に噴霧し
て、28℃で経時培養し、最高1週間まで経時観察し
た。なお、表1および表2には、1週間経時の観察結果
を記載した。評価は、次のとおりとした。 評価グレード −− 黴の生育を完全に阻害。 − 黴の生育か否か判断がつきかねる。 + かなり良好な制御力を示すが表面積1/5以下に
カビの生育を認める。 ++ 表面積1/3位にカビの生育が認められる。 +++ 全面に黴が生育する。
【0085】<水切れ性>台所の排水口用のカゴの内側
に上記実施例および比較例により得られた各水切り袋を
セットする。 糠 20g 茶殻 5g パン粉 5g 水 4000g(25℃) を5000ml容ビーカーに入れ、攪拌棒を用いてフリ
ーハンドで約1分攪拌してから、上記の水切り袋をセッ
トした排水口用カゴに注ぎ、全部の混合液が排水される
までの時間を秒で示す。時間が短い方が水切れ性が良
い。通常使用する場合、150秒以内であれば台所での
作業に支障をきたさない。測定した結果を表1に示す。
【0086】<捕集率>捕集率(%)は、水切れ性試験
後、水切り袋に捕集された混合物を乾燥させ重量を測定
して、数式1より算出した。
【0087】
【数1】 C=A/B×100 数式1 C:捕集率(%) A:水切り袋に捕集された混合物の乾燥重量(g) B:投入した混合物の乾燥重量(g)
【0088】<経時水はけ性>メスシリンダー上に直径
9cmの漏斗を備え付け、漏斗上に100メッシュの金
網を漏斗内壁に沿ってセットし、その上に上記実施例お
よび比較例により得られた各水切り袋の試験片を濾紙と
してセットする。 ごはんつぶ 30g 茶がら 10g パン粉 5g 豚挽き肉 5g 水 100g(25℃) を200ml容ビーカーに入れ、攪拌棒を用いてフリー
ハンドで約1分攪拌してから、上記の漏斗上に注ぎ、初
期の濾過速度を求める。次に24時間経時後、100m
lの水を漏斗上に加え、同様にして濾過速度を求める。
下式数1により求めた濾過率(%)を経時水はけ性とし
た。
【0089】
【数1】
【0090】<引張強度>製袋加工する前のシートをJ
IS−P8113の方法に則り、長さ180mm、幅1
5mmに裁断し、テンシロン測定機(オリエンテック社
製、HTM−100)を用いて、フルスケール2000
gで破断時の荷重(g)をシートのタテ方向5回、横方
向5回測定し、その平均を算出した。測定した結果を表
1に示す。
【0091】<穿孔状態の観察>実施例1で作製した水
切り袋の表面写真を図1に示す。比較例1で作製した水
切り袋の表面写真を図2に示す。
【0092】
【表1】
【0093】比較例1は、実施例1と同様の繊維配合で
あったが目止めしていない抄紙ワイヤーでシートを作製
したため図2に示すように穿孔されていないので水切れ
性が非常に悪く、流しに水が溢れてしまった。実施例1
は、目止めされたワイヤー上で水圧流を付与しているた
め、図1に示すように抄造時目止め部分に残存していた
繊維が目止め部の外周に集中して交絡されるために穿孔
部と未穿孔部の境界を補強することによりシートの引張
強度が向上すると共に、鮮明に穿孔され水切れ性が向上
していた。さらに抗菌防黴性があることによりぬめりが
発生せず経時水はけ性が非常によい。比較例2は、目止
めワイヤーを使用せず、抗菌防黴剤を含有する繊維状物
質を使用していないために穿孔されていないことによ
り、水切れ性が非常に悪かった。また、ぬめりが発生し
たことにより、経時水はけ性が非常に悪かった。実施例
2、3、3は、実施例1と同様に水切れ性、経時水はけ
性、抗菌防黴性ともに良好であった。特に実施例3、4
は、銀、銅、亜鉛を含有しているので抗ぬめり菌性が特
に優れていた。しかし、実施例4は含浸装置で付与して
いるので水切りシートの穴が若干塞がれ水切れ性がやや
低下した。
【0094】
【発明の効果】本発明のシートの穿孔方法は、鮮明に穿
孔できるばかりでなく、穿孔する部分の繊維をその廻り
に集中させることが出来ることからシートの引張強度を
強くする事が可能である。更にこの方法で作製した水切
り袋は、水切れ性が非常に良く、引張強度も強く、特に
台所用水切り袋に使用した場合には素早い水切れ性で排
水が溢れる心配がない。本発明に使用される抗菌防黴剤
を含有した繊維状物質は、以上詳述したように、繊維状
物質が有する特有の多孔性を巧妙に利用して、親水性マ
トリックスを形成したものであって、それ故、菌捕捉性
が良く、また、水分維持機能も有しており、各種のイオ
ン拡散性も良好である。さらに、本発明で使用される抗
菌防黴剤は、難溶性であって、しかも適度な解離性を有
しているために、徐放性である。それ故、抗菌防黴効果
が持続されて、ポットライフが長く、耐久性に優れてい
る。したがって、本発明に使用される抗菌防黴剤を含有
した繊維状物質を含む水切り袋は、抗菌防黴効果がよく
発現し、腐敗し難く、悪臭が軽減され、さらに、袋およ
び袋を入れる三角コーナーなどの容器並びに排水溝にセ
ットする袋および容器の壁面に付着する、いわゆる「ぬ
めり」の発生が著しく抑制され、水はけがよく、極めて
衛生的である。また、本発明に使用される抗菌防黴剤
は、安定性が高いために、抗菌防黴剤の溶出が適度に押
さえられることから、使用中に抗菌防黴剤が厨房中に流
出することが極めて少なく、それ故脱落汚染が著しく少
なくしかも耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作製した水切り袋の写真を示す。
【図2】比較例1で作製した水切り袋の写真を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 BA01 BC12 BC20 EA18 EA22 HD02 HE01 4D019 AA03 BA06 BA11 BA12 BA13 BA17 BB05 BB09 BC06 BC13 CA04 CB04 4D041 AA06 AB04 AB12 AB21 AD07 AD09 AD10 CB04 CC02 4L055 AF10 AF44 AG36 AG39 AG63 AG71 AG76 AG85 AH21 AJ10 BD03 BE10 GA05 GA27

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に目止めした抄紙ワイヤーで湿式
    抄紙したウェブを該抄紙ワイヤー上で上方から水圧流を
    与え、同時にワイヤーの下でサクションすることにより
    該ウェブに穿孔を設けた穿孔シートに少なくとも(1)
    有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維
    状物質または(2)有機化合物の金属塩よりなる抗菌防
    黴剤および水不溶性高分子化合物からなる抗菌防黴剤組
    成物を含有することを特徴とする水切り袋。
  2. 【請求項2】 有機化合物が含窒素複素環、硫黄原子の
    少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1記
    載の水切り袋。
  3. 【請求項3】 含窒素複素環、硫黄原子の少なくとも1
    種を含む有機化合物が、ベンズイミダゾール化合物、メ
    ルカプトピリジン−N−オキシド化合物、イソチアゾロ
    ン化合物、ベンゾチアゾール化合物もしくはベンゾチア
    ゾロン化合物から選ばれる少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項2記載の水切り袋。
  4. 【請求項4】 金属塩が銀塩、銅塩、亜鉛塩の少なくと
    も1種を含有する請求項1記載の水切り袋。
  5. 【請求項5】 金属塩が銀塩、銅塩および亜鉛塩の3種
    が複合されたものを含有する請求項4記載の水切り袋。
  6. 【請求項6】 繊維状物質がセルロース系繊維の部分変
    性物である請求項1記載の水切り袋。
  7. 【請求項7】 水不溶性高分子がウレタン系高分子化合
    物、スチレン−ブタジエン系高分子化合物、アクリル系
    高分子化合物から選ばれる少なくとも一種である請求項
    1記載の水切り袋。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005539160A (ja) * 2002-09-16 2005-12-22 トリオシン・ホールディング・インコーポレイテッド 活性剤が加入された静電的に荷電したフィルター媒体
US7520912B2 (en) 2002-10-16 2009-04-21 Hokuetsu Paper Mills, Ltd. Air purifying filter media and process for producing the same

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