JP2000333546A - 動物用床敷材料 - Google Patents

動物用床敷材料

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JP2000333546A
JP2000333546A JP11144028A JP14402899A JP2000333546A JP 2000333546 A JP2000333546 A JP 2000333546A JP 11144028 A JP11144028 A JP 11144028A JP 14402899 A JP14402899 A JP 14402899A JP 2000333546 A JP2000333546 A JP 2000333546A
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cellulose
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small
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Takahiro Inaba
孝浩 稲葉
Osamu Yaoka
修 矢岡
Hirotaka Hara
弘隆 原
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HARA SHOTEN KK
SEATSUKU YOSHITOMI KK
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HARA SHOTEN KK
SEATSUKU YOSHITOMI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵が発生しにくく、しかも、飼育用ゲージ
内におけるアンモニアガス濃度の上昇を従来よりも抑制
できる動物用床敷材料を提供する。 【解決手段】 セルロース長繊維不織布の小片1を複数
枚束ねて、それらの外周辺にて部分的に着止して一体化
して、複数枚のセルロース長繊維不織布の小片1の集合
体からなる、床敷材料10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実験用マウス等を
飼育用ゲージ内において飼育する際に飼育用ゲージの床
に敷設される動物用床敷材料に関する。
【0002】
【従来の技術】実験用マウス、ラット等を飼育用ゲージ
内で飼育する際の飼育用ゲージの床に敷設される床敷材
料としては、従来、パルプを細片状(チップ状)に成形
したものや、木材チップが使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マウスやラットは、飼
育中、頻繁に床敷材料をかじることがある。このため、
飼育用ゲージ内に床敷材料の粉塵が発生し(特に、木材
チップの場合に粉塵の発生量が多い。)、該床敷材料の
粉塵が、ゲージ内のアンモニアガス濃度との関係で、動
物の相互感染を引き起こす原因となっている。つまり、
粉塵の発生量が多く、アンモニアガス濃度が高いと動物
の相互感染が発生しやすい。また、ヒトへの感染やアレ
ルギーの発生も懸念されている。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、粉塵が発生しにくく、しかも、飼育用ゲージ内にお
けるアンモニアガス濃度の上昇を従来よりも抑制できる
動物用床敷材料を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、セルロースの露出面積が大きく良好
な吸水性を示すセルロース長繊維不織布の動物用床敷材
料への適用を検討した。セルロース長繊維不織布は、従
来からの床敷材料(パルプを細片状に成形したものや木
材チップ)と比較して、単位体積当たりのセルロースの
露出面積及び単位重量当たりのセルロースの露出面積が
大きい。しかし、飼育用ゲージの床と同等のサイズの不
織布を床に敷設した場合、飼育している動物の運動によ
って不織布が縮まって大きな塊状物となり、飼育中に床
が露出し、その結果、該床の露出部に排泄された糞と尿
とが接触して、アンモニアガスを発生してしまう。そこ
で、セルロース長繊維不織布を小片に裁断し、複数枚の
不織布の小片をそれらの外周辺で部分的に着止して、複
数枚の不織布の小片の集合体からなるチップとし、これ
を床に所要厚み敷き詰めると、動物が運動しても不織布
の大きな塊状物を生じることなく、糞と尿とが分離さ
れ、しかも、糞が効率良く乾燥し、かつ、尿が充分に吸
収保持され得ることを見い出した。すなわち、本発明は
以下の特徴を有している。
【0006】(1)セルロース長繊維不織布の小片が複
数枚束ねられ、それらの外周辺にて部分的に着止されて
一体化されてなる動物用床敷材料。
【0007】(2)各セルロース長繊維不織布の小片
は、不織布の目付量が10〜50g/m 2 の範囲で、小
片の面積が0.5cm2 以上、25cm2 未満の範囲に
ある小片であり、該小片が4〜20枚束ねられている上
記(1)記載の動物用床敷材料。
【0008】(3)各セルロース長繊維不織布の小片
は、外周形状が矩形の小片であり、複数枚の、外周形状
が矩形の小片が、互いの四辺を同一方向に向けて束ねら
れ、四辺のうちの一辺にて着止されてなるものである上
記(1)又は(2)記載の動物用床敷材料。
【0009】(4)セルロースが綿(コットン)である
上記(1)〜(3)のいずれかに記載の動物用床敷材
料。
【0010】(5)セルロースが綿(コットン)の地毛
(リンター)である上記(4)記載の動物用床敷材料。
【0011】
【作用】本発明の動物用床敷材料は、セルロース長繊維
不織布を小片に裁断し、複数枚の不織布の小片を、それ
らの外周辺で部分的に着止して一体化することで、複数
枚の不織布の小片の集合体からなるチップとしている。
よって、軽量且つ嵩高で、全体の外形が容易に変化し得
る形態を有し、しかも、軽量でありながらセルロースの
露出面積が大きい。
【0012】よって、本発明の動物用床敷材料を飼育用
ゲージの床に敷設すると、敷設して得られる材料層内に
は動物の糞が入り込む適度な隙間が形成され、動物の糞
はセルロース長繊維で取り囲まれて、その水分が効率良
く吸収され、速やかに乾燥する。一方、敷設して得られ
る材料層の単位重量当たりの吸水性能は従来の床敷材料
による材料層のそれに比べて格段に増大することとな
り、動物から排泄された尿は速やかに吸収保持される。
従って、糞と尿とが分離され、糞中の酵素と尿との反応
で発生すると考えられている、アンモニアガスの発生が
軽減する。よって、従来の床敷材料を用いた場合に比し
て、ゲージ内のアンモニアガス濃度の経時的な上昇が低
く抑えられる。また、セルロース長繊維不織布はそれ自
体が粉状に砕かれ難いものであるので、動物がかじって
も粉塵を殆ど発生せず、しかも、柔軟で衝撃吸収性に優
れることから、材料間の摩擦や、動物やゲージとの摩擦
によっても粉塵を殆ど生じない。よって、従来の床敷材
料を用いた場合に比して、ゲージ内の粉塵の発生量が大
きく低減される。
【0013】また、上記形態物であることから、動物が
運動すると、それに伴って個々の材料が容易に移動し、
排泄物(糞、尿)と接触していない材料が、敷設された
材料層の底部に埋もれてしまうことがなく、敷設された
材料層全体が有効に排泄物(糞、尿)の水分吸収に利用
される。
【0014】また、敷設された材料層は、個々の材料が
有する空隙及び材料の重なりによる空隙に内包された空
気によって、良好な保温性を示し、飼育動物の出産、哺
育が良好に促される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の動物用床敷材料は、セル
ロース長繊維不織布の小片からなり、該セルロース長繊
維不織布の小片が複数枚束ねられて、それらの外周辺で
部分的に着止されて一体化されたものである。ここで
「部分的に着止される」とは、各不織布の小片が、容易
に遊動し得る状態が得られる着止状態であり、概ね、不
織布の小片の外周辺全長における1/2以下の長さ部分
で着止された状態である。外周辺の全長の1/2より大
きい長さ部分で着止された場合、不織布の小片の、糞や
尿と接触し得る、有効面積が低下するため、外周辺の全
長の1/2以下の長さ部分で着止された場合がより好ま
しいものとなる。
【0016】図1は本発明の動物用床敷材料の一例を示
し、該動物用床敷材料10は、セルロース長繊維不織布
からなる外周形状が矩形の小片1が複数枚束ねられ、該
複数枚の矩形の小片1が、それぞれの四辺が互いに同一
方向に向けられて、四辺のうちの一辺にて互いに着止さ
れている。各矩形の小片1は、略同一面積で、それぞれ
が着止された一辺を軸に遊動し得る。
【0017】本発明の動物用床敷材料において、各セル
ロース長繊維不織布の小片の外周形状は特に限定され
ず、円形、楕円形、多角形等のいずれの形状でもよい
が、不織布の小片を得る加工のし易さ、複数枚の小片の
着止のし易さ、及び、敷設した材料層内における隣接す
る材料間での隙間の形成され易さ等の点から、各不織布
の小片が、図1の例に示すような、矩形の形状であるこ
とが好ましい。また、複数枚のセルロース長繊維不織布
の小片のそれぞれの大きさは、図1の例に示すように、
互いに略同一面積であることが、不織布の小片を得る加
工のし易さ及び複数の小片の着止のし易さ等の点から好
ましい。但し、複数枚のセルロース長繊維不織布の各小
片の外周形状、面積等が互いに異なったものであって
も、本発明の効果を有するものであれば、何ら差し支え
ない。
【0018】本発明の動物用床敷材料において、複数枚
束ねられたセルロース長繊維不織布の小片における、各
小片の面積、不織布の目付け量、及び小片の束ね数は、
床敷材料の性能に相互に影響を及ぼす。
【0019】すなわち、各小片の面積が小さ過ぎると、
材料の嵩が高くならず、敷設して得られた材料層中に、
糞が入り込むに適当な大きさの隙間が形成されにくくな
るおそれがあり、大き過ぎると、動物の運動によって材
料の凝集が生じやすくなる。よって、各小片の面積は
0.5cm2 以上、25cm2 未満の範囲にあるのが好
ましく、1cm2 〜10cm2 の範囲にあるのが特に好
ましい。また、不織布の目付量が少な過ぎると、敷設し
て得られる材料層の単位重量当たりの尿の吸収能が低下
しやすく、多過ぎると、敷設して得られる材料層内の通
気性が低下しやすくなる。よって、各小片の不織布の目
付量は10〜50g/m2 の範囲が好ましく、20〜4
0g/m2 の範囲が特に好ましい。また、小片の束ね数
が少な過ぎると、材料の外形が偏平に近くなり、敷設し
て得られる材料層中に糞が入り込むに適した大きさの隙
間が形成されにくくなり、多過ぎると、使用時に材料か
ら分離した小片を多く発生し、水分吸収した小片のゲー
ジの壁や床への付着が生じやすくなる。よって、小片の
束ね数は4〜20枚程度が好ましく、5〜7枚程度が特
に好ましい。
【0020】なお、各セルロース長繊維不織布の小片の
厚みは0.1〜0.2mm程度が好ましい。
【0021】本発明において、セルロース長繊維不織布
の原料となるセルロースとしては、綿(コットン)、
麻、木材パルプ等が用いられる。吸水性、通気性が特に
優れている点から、綿(コットン)が好ましい。綿(コ
ットン)は綿毛(リント)と地毛(リンター)に分けら
れるが、いずれを用いてもよい。地毛(リンター)は綿
毛(リント)に比べて安価であり、材料コストの面から
は、地毛(リンター)を用いるのが好ましい。
【0022】本発明において、複数枚のセルロース長繊
維不織布の小片の外周辺を部分的に着止する方法は特に
限定されないが、例えば、セルロース長繊維不織布を所
要数束ねて所望の形状の小片に裁断していく工程で、着
止すべき辺を裁断する裁断刃の加圧力を大きくすること
で、上下に重なる不織布の小片の繊維が着止すべき辺で
絡まり合って着止される。該方法は、不織布の小片への
裁断工程で着止作業を同時に行えるので好ましい方法で
ある。また、該方法において、着止を意図する辺を裁断
する裁断刃を加熱することで、着止力を高めることもで
きる。また、複数枚の不織布の小片を束ね、束の着止を
意図する辺を別途圧着機による圧着で着止したり、接着
剤を用いて着止してもよい。接着剤で着止する場合、動
物の生体に影響を与えない、天然物系の接着剤が使用さ
れる。
【0023】本発明に使用されるセルロース長繊維不織
布は、公知の種々の製法で製造されたものを使用できる
が、以下の製法で製造されたものを使用するのが好まし
い。原料セルロースを溶剤に溶解して原液を作り、該原
液を細孔が複数形成されたノズルから繊維状に押し出
し、この繊維状に押し出された原液をネットの上で積み
重ねることで、繊維状原液を自力でくっつけて不織布と
し、これを水洗いして乾燥させた後、機械で巻き取り、
一定長さにカットする。かかる製造方法で得られたセル
ロース長繊維不織布は、繊維状原液の付着工程時の支持
材として用いるネットの形状(地柄)が製品不織布に反
映し、製品不織布にはネットの形状(地柄)に対応した
繊維密度の大きい部分と小さい部分(最小部分は孔)が
形成されてメッシュ状となる。よって、この不織布を用
いて作製された本発明の敷設材料を床に敷設して得られ
る材料層はより良好な通気性を有するものとなる。
【0024】本発明の動物用床敷材料は、使用床敷重量
1g当たりの吸水量が10〜20mlで、従来の木材チ
ップ(チップの平均体積:0.08cm3 )のそれの2
〜3倍の吸水性を示す。ここでの「使用床敷重量」と
は、床敷材料の300mlの容積を満たすに必要な量
(g)を静置法とタップ法で測定し、静置法による値
(最小値)とタップ法による値(最大値)とを平均した
値である。
【0025】
【実施例】以下、実験例により本発明を更に詳しく説明
する。 〔実験例1〕洗浄、蒸煮、濾過等を行って、不純物、汚
れ、埃等を取り除いた、綿のリンターを原料として、前
記例示の製法で製造したセルロース長繊維不織布(ベン
リーゼ(旭化成製、商品名)、厚み:0.1〜0.2m
m、目付量:20〜40g/m2 )を、7枚束ねて、裁
断機により矩形の小片に裁断し、矩形の不織布の小片が
5〜7枚束ねられて、矩形の一辺にて互いに着止されて
一体化した材料(以下、コットンチップと称する)を作
製した。なお、矩形の小片のサイズが1cm×1cm、
2.5cm×2.5cm、5cm×5cmの3種類のコ
ットンチップを作製した。
【0026】試験は、Lゲージ(日本チャールスリバー
製、床面積:1285cm2 、容積:25696c
3 )の床にコットンチップを100g敷設し、動物用
床敷材料としての適用性を調べた。飼育動物にはマウス
(30匹)、LEWラット(8匹)、MGSスナネズミ
(10匹)を用い、それぞれについて、7日間の飼育を
行った。
【0027】その結果、矩形小片のサイズが1cm×1
cm、2.5cm×2.5cmのものは、いずれの動物
の飼育においても、糞は乾燥し、尿の吸収性も良好で、
材料の容量減少も少なかった。これに対し、矩形小片の
サイズが5cm×5cmのものは、コットンチップが凝
集した塊を所々発生し、また、材料の容量減少が大きか
った。よって、大きめのコットンチップ(矩形小片のサ
イズが5cm×5cm)よりも、比較的小さめのコット
ンチップ(矩形小片のサイズが1cm×1cm、2.5
cm×2.5cm)が好適であると判断した。
【0028】〔実験例2〕矩形小片のサイズが1cm×
1cmのコットンチップと、従来からの一般的な動物用
床敷材料であるウッドシェーブ(蒲鉾板から採取した木
材チップ、チップの平均体積が0.08cm3 )との性
能比較試験を行った。
【0029】試験は、フィールド試験(アンモニア発生
量、粉塵発生状況、飼育動物の成長曲線及び保温性につ
いての試験)と、物理化学的性質検査(吸水性試験)を
行った。
【0030】<アンモニア発生量、粉塵発生状況、飼育
動物の成長曲線>Lゲージの床に試験対象である床敷材
料を150g敷設して動物を飼育し、生後3〜10週齢
までのゲージ内のアンモニアガス濃度を、1回/日、北
川式真空採取ガス検知管によって測定するとともに、ゲ
ージ内の粉塵の発生状況を目視観察した。また、飼育動
物の体重測定を行った。飼育動物にはマウス(30
匹)、LEWラット(8匹)を用いた。
【0031】その結果、コットンチップを用いた飼育ゲ
ージでは、マウスの飼育ゲージ及びLEWラットの飼育
ゲージ共に、飼育7日目を過ぎても粉塵は認められなか
った。これに対し、ウッドシェーブを用いた飼育ゲージ
では、マウスの飼育ゲージ及びLEWラットの飼育ゲー
ジ共に、飼育1日目からケージの蓋のふち及び給水瓶に
粉塵が認められた。
【0032】ゲージ内のアンモニア発生量は、図2
(A)(B)に示すように、マウスの飼育ゲージ及びラ
ットの飼育ゲージ共に、ウッドシェーブを用いた飼育ゲ
ージよりもコットンチップを用いた飼育ゲージの方が明
らかに低く、コットンチップを用いた飼育ゲージ内のア
ンモニア濃度はウッドシェーブを用いた飼育ゲージ内の
それに比べて15〜60%低い値であった。
【0033】飼育動物の成長曲線は、図2(A)(B)
に示すように、マウスの飼育ゲージ及びラットの飼育ゲ
ージ共に、ウッドシェーブを用いた飼育ゲージとコット
ンチップを用いた飼育ゲージで成長曲線に大差はなかっ
た。
【0034】<保温性>707ゲージ(床面積:106
9cm2 、容積:15497cm3 )の床に、床敷材料
(コットンチップ、ウッドシェーブ)を70g敷設し、
マウス、MGSスナネズミの出産、哺育状況を観察し
た。この結果、ウッドシェーブを用いたゲージとコット
ンチップを用いたゲージ間で、マウス、MGSスナネズ
ミの出産、哺育状況に大差はなかった。
【0035】以上の試験の結果、コットンチップはウッ
ドシェーブにくらべて、ゲージ内における経時的なアン
モニア濃度の上昇及び粉塵の発生量を抑制できることが
分かった。
【0036】<吸水性試験>コットンチップ(1cm×
1cm)とウッドシェーブのそれぞれについて、300
mlの容積を満たすに必要な量(g)を下記の静置法と
タップ法で測定し、静置法による値(最小値)とタップ
法による値(最大値)の平均値を使用床敷重量(g)と
定義した。コットンチップ(1cm×1cm)の使用床
敷重量は6.6g、ウッドシェーブの使用床敷重量は
9.9gであった。なお、静置法による値及びタップ法
による値は5回測定の平均値を用いた。静置法:1Lの
メスシリンダーを使用し、メスシリンダーの口から5c
m上方より床敷材料(コットンチップ、ウッドシェー
ブ)が凝集しないようにほぐしながら300mlとなる
まで落下させる。 タップ法:静置法と同様にしてシリンダーの口から床敷
材料(コットンチップ、ウッドシェーブ)を300ml
となるまで落下させた後、5cmの高さからメスシリン
ダーを作業台上に20回落下させて、衝撃を加え(タッ
プし)、床敷材料間の隙間を詰めて全体の体積を減少さ
せる。この作業を、衝撃を加えた後の体積が300ml
となるまで繰り返す。
【0037】次に、上記使用床敷重量測定後の床敷材料
(コットンチップ、ウッドシェーブ)に対して、下記の
水600mlの濾過作業を行って、濾過後の水分吸収し
た床敷材料(コットンチップ、ウッドシェーブ)の重量
から使用床敷重量を差し引いて、床敷材料による吸水量
を測定した。水600mlの濾過作業:使用床敷重量測
定後の床敷材料が収容されたメスシリンダーに水600
mlを入れ、24時間静置後、1mmメッシュの金網で
水分吸収した床敷材料を濾過。約3分間静置して床敷材
料から水滴が落ちないことを確認後、床敷材料の重量を
測定する。
【0038】コットンチップとウッドシェーブそれぞれ
について、吸水量を使用床敷重量で除して、単位重量当
りの吸水量(使用床敷重量1g当たりの吸水量)を求め
た。
【0039】この結果、コットンチップの吸水量は1
1.8g、ウッドシェーブの吸水量は5.0gであり、
コットンチップはウッドシェーブに比して2.4倍の吸
水性を示した。よって、この吸水性の差によってフィー
ルド試験での実際の尿の吸収量に差が生じ、コットンチ
ップを用いたケージ内ではアンモニア濃度が大きく低減
したものと推察される。
【0040】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明の動物用床敷材料によれば、飼育ゲージ内の経時的な
アンモニアガス濃度の上昇及び粉塵の発生量を低く抑え
ることができる。よって、飼育動物の相互感染や飼育者
のアレルギーの発生の防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動物用床敷材料の一例を示す斜視図で
ある。
【図2】(A)は飼育ゲージ内のアンモニア濃度及びマ
ウスの体重の経時変化を示す図であり、(B)は飼育ゲ
ージ内のアンモニア濃度及びLEWラットの体重の経時
変化を示す図である。
【符号の説明】
1 セルロース長繊維不織布の小片 10 動物用床敷材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢岡 修 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 セ アック吉富株式会社内 (72)発明者 原 弘隆 愛知県名古屋市西区笠取町1丁目57番地 Fターム(参考) 2B101 AA11 GB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース長繊維不織布の小片が複数枚
    束ねられ、それらの外周辺にて部分的に着止されて一体
    化されてなる動物用床敷材料。
  2. 【請求項2】 各セルロース長繊維不織布の小片は、不
    織布の目付量が10〜50g/m2 の範囲で、小片の面
    積が0.5cm2 以上、25cm2 未満の範囲にある小
    片であり、該小片が4〜20枚束ねられている請求項1
    記載の動物用床敷材料。
  3. 【請求項3】 各セルロース長繊維不織布の小片は、外
    周形状が矩形の小片であり、複数枚の、外周形状が矩形
    の小片が、互いの四辺を同一方向に向けて束ねられ、四
    辺のうちの一辺にて着止されてなるものである請求項1
    又は2記載の動物用床敷材料。
  4. 【請求項4】 セルロースが綿(コットン)である請求
    項1〜3のいずれかに記載の動物用床敷材料。
  5. 【請求項5】 セルロースが綿(コットン)の地毛(リ
    ンター)である請求項4記載の動物用床敷材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004056175A1 (ja) * 2002-12-20 2004-07-08 Globe, Inc. 床敷および小動物飼育ケージ

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WO2004056175A1 (ja) * 2002-12-20 2004-07-08 Globe, Inc. 床敷および小動物飼育ケージ

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