JP3152053U - 厩舎用木質敷料 - Google Patents
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Abstract
【課題】間伐材や除伐材などの利用が困難又は利用頻度が寡少の木質資源を活用した厩舎用の木質敷料を提供する。【解決手段】木材を原料とする細長い削片(ロングフレーク)で、寸法が長さ方向60mm以上、厚さ0.5mm以下、幅50mm以下とし、ロングフレークの長尺方向の端部を、軟化或は鈍化することを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、家畜の飼育環境の分野に属する。
厩舎の敷料は馬がリラックスするための物理的ならびに精神的環境を提供するだけでなく、糞尿を吸収し、それを取り替えることにより、厩舎内を清潔に保ち、馬の病気発生(例えば競走馬の蹄における蟻洞発生など)を予防する重要な役割を持っている。
競走馬では、従来、敷料に稲藁の茎部を用い、少なくとも毎日1回新しいものに取り替えてきた。しかし、近年、稲の刈り取り方法の機械化が進み、刈り取り後の藁を田圃に戻すため、稲藁の入手が困難になって来ている。
稲藁の代替材料としては、木材を原料とするオガクズ、プレーナ屑、紙を原料とするシュレッダー屑、ヤシ殻を原料とする粉砕屑や繊維屑、さらには発泡プラスチックの屑、などが試みられたが、現在では、主として木材加工工場から排出されるプレーナ屑が採用されている。
しかし、最近、国内の木材加工工場の数および生産量の減少が著しく、また、プレーナ屑が他の用途にも使われるようになって来たので、プレーナ屑を国内で集めることが困難になっている。
従って、稲藁やプレーナ屑に代る第3の敷料を緊急に確保することが必要になって来た。その際、新しい代替材料としては、資源的に豊富で、永続的供給が可能なことが必要であることから、間伐材,除伐材などのように、それ自体が再生可能資源でありながら、利用が困難(以下難利用)か、もしくは利用頻度が寡少(以下寡利用)なものが注目されるようになって来た。
一方、競走馬について、敷料汚染と蹄損傷の関係を観察した日本中央競馬会桑野睦敏氏の実験によれば、オガクズやヤシ殻粉砕屑のような小寸法の敷料を用いた厩舎では、蹄底の凹部に糞尿で汚染された敷料が詰まり、2ヶ月後には、蹄や蹄壁負面に実験前に存在していた損傷がより拡大していたという。また、これに反して、稲藁やヤシ殻繊維のみを用いた厩舎では蹄底の凹部における敷料の詰まりも、蹄壁の損傷発達も見られなかったという。
ここではプレーナ屑についての実験は行われなかったが、プレーナ屑の寸法が20mm角程度の薄い(0.1〜0.3mm)削片であることを考えると、オガクズと同様に蹄底の凹部に詰まることは明らかである。このことから、間伐材や除伐材を新たに敷料に加工する場合には、その寸法と形状は考慮すべき重要なポイントと考えられる。
本発明は間伐材や除伐材など、従来、難利用もしくは寡利用の木質資源を厩舎の敷料として活用する際に必要な寸法・形状を明らかにし、さらに、その寸法・形状のものが馬にとって安全で快適であるために具備すべき性質を明らかにし、好適な敷料を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、切削加工によって得られるロングフレークを厩舎用敷料の新しい代替材料とする場合の要件規定を特徴とする。
請求項1に係る発明は、ロングフレークの具備すべき寸法について規定していることを特徴とする。ロングフレークの長さについては、蹄底の凹部に詰らないために必要な最小寸法を規定し、厚さと幅については馬の居住性を損なわないために取り得る最大限の寸法を規定している
請求項2に係る発明はロングフレークを使用する際、馬が安全であるために具備すべき要件として、ロングフレークの両端の処理について規定していることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ロングフレークの長さが60mm未満のものを用いると、稀に糞尿に汚染されたフレークが蹄底の凹部に入り込む様子が観察されるが、60mmを超えるとそれが見られなくなる。
また、ロングフレークの厚さが0.5mmを越えるものではフレークにしなやかさが感じられず、これを5Kg/m2に敷きつめたマット上での歩行感は柔らかさを欠き、居住性は良くなかった。厚さが0.5mm以下では、厚さの減少とともに、しなやかさが効果的に改善され、居住性も向上し、尿の吸収も改善された。
さらに、ロングフレークの幅に関しても、幅が50mm以下になると、狭いほどフレークのしなやかさが増し、歩行感も柔らかくなるのが感じられ、居住性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、ロングフレークの両端部を圧壊などによって毛羽立たせ、あるいは柔軟性を与えておけば、馬がフレークマット上で横になり、万が一にも、フレークの端部で目を突いたとしても、大きく傷つくことにはならないものと思われる。なお、このことは厚いフレークの場合であって、0.3mm以下の薄いフレークの場合には、フレーク自体が柔軟であるから、その心配は無いものと思われる。
図1および図2を参照して、本発明におけるロングフレーク敷料の最良の実施形態の1例を説明する:
先ず、図1に2種類の代表的なロングフレークの斜視図を示す。図中(イ)はフレークの切削に際し、刃先線を木材の繊維方向と一致させた状態で、刃物を繊維に直行方向に動作させることにより切削して得られるロングフレークである。その形態は乾燥により多少の反りや狂いが生ずるが、基本的には扁平である。
(ロ)は切削に際し、刃先線を木材の繊維方向に対し傾斜させた状態で、刃物を繊維に直行方向に動作させることにより切削して得られるロングフレークである。図のように、その形には螺旋状にねじれる特徴が現れ、傾斜角度が大きいほど捩れの程度は大きくなる。この捩れは、ロングフレークを厩舎の床に敷きつめたときの嵩高さを増し、敷料の柔らかさを高めるので、馬にとって好ましいと考えられる。
各種の寸法のロングフレークを厩舎に敷いて観察した結果、扱い易さも含めて好ましいフレーク寸法・形状は、長さが150〜300mm、厚さが0.1〜0.3mm、幅1〜30mmの範囲で多少の捩れを持つ木材削片であると結論づけられる。
図2は長い原木から短い刃物でフレークの両端を引きちぎるように切削した場合のフレーク端部のイラストである。繊維束が引き抜かれて端部の鋭利さが鈍化されている。この他に特殊な罫引きを用いて端部の鈍化を図ること、あるいは薬品によって端部を湿潤に保ち、材質の軟化を図ることなども、刺傷の発生回避に有効である。
Claims (2)
- 木材を原料とする細長い削片(以下ロングフレーク、略して単にフレークとも表現する)で、寸法が長さ方向60mm以上、厚さ0.5mm以下、幅50mm以下である厩舎用木質敷料
- ロングフレークの長尺方向の端部を、軟化或は鈍化することによって、馬が使用中に刺傷を受けないように加工した請求項1に記載の厩舎用木質敷料
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JP2009003217U JP3152053U (ja) | 2009-04-21 | 2009-04-21 | 厩舎用木質敷料 |
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JP2018199095A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 | 糞尿処理用資材 |
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2009
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