JP2000333439A - スナバ回路及び電力変換装置 - Google Patents

スナバ回路及び電力変換装置

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JP2000333439A
JP2000333439A JP11141286A JP14128699A JP2000333439A JP 2000333439 A JP2000333439 A JP 2000333439A JP 11141286 A JP11141286 A JP 11141286A JP 14128699 A JP14128699 A JP 14128699A JP 2000333439 A JP2000333439 A JP 2000333439A
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capacitor
power device
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diode
power
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Akio Hirata
昭生 平田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高速スイッチング動作するパワ
ーデバイスのスナバ回路であっても電力損失が少なく、
また、パワーデバイスのターンオフ直後のサージ電圧の
dV/dtも低減できるスナバ回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、パワーデバイス11に逆並
列接続されたダイオード12と、コンデンサ13とダイ
オード14とから成る直列回路と、抵抗器16と、ダイ
オード14に並列接続されたコンデンサ17とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速スイッチング
動作を行なうパワーデバイスをターンオフ動作させた時
発生するサージ電圧を吸収するスナバ回路と、そのスナ
バ回路を応用した電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーデバイスのスナバ回路としては、
従来より図8や図9の如き種々の回路方式が公知であ
る。図8において、11はパワーデバイス、12はダイ
オード、13はコンデンサ、14はダイオード、15は
抵抗器である。この図8に示すパワーデバイスのスナバ
回路においては、パワーデバイス11と逆並列接続され
たダイオード12が負荷電流を分担し、パワーデバイス
11がターンオフ動作すると負荷電流が流れていた回路
のインダクタンス分などによって蓄えられていたエネル
ギーがダイオード14を介してコンデンサ13を充電す
る。
【0003】コンデンサ13の充電電圧がターンオフし
たパワーデバイス11にサージ電圧として印加されるた
め、コンデンサ13の容量は、パワーデバイス11の定
格に応じて大きな容量のコンデンサが要求される。例え
ば、4.5kV−4kAのGTOをパワーデバイス11
として使用すると4μFのコンデンサ13が一般的に設
けられていた。
【0004】他方、パワーデバイス11がターンオンす
るとコンデンサ13の充電電荷は抵抗器15を介して放
電し、熱損失として消費されていた。この結果パワーデ
バイス11がGTO素子やサイリスタなどの如く低速の
スイッチングを行なうパワーデバイスの場合には、図8
のスナバ回路は有効であった。しかしながら、最近の高
速スイッチング動作を行ない、インバータ回路でPWM
制御を行なうようなMOS−FET、IGBT、IEG
T(Injection Enhanced Gate Transistor)などをパワ
ーデバイス11として採用した回路のスナバ回路では、
コンデンサ13の充電エネルギーが毎回のスイッチング
動作ごとに消費されるため、損失が大きく抵抗器15も
大電力定格の物が必要となる欠点があった。
【0005】また、図9に示すパワーデバイス11のス
ナバ回路は、最近の高速スイッチング動作を行なう3パ
ワーデバイスであるMOS−FET、IGBT、IEG
Tなどのスナバ回路として採用されている。図9におい
て、コンデンサ13の充電電荷は、抵抗器16を介して
放電されるが、パワーデバイス11のターンオフ直前の
充電電圧VC1は、動作回路の直流電源電圧程度で、抵
抗器16を介して放電させる電荷は、毎回のスイッチン
グ動作で充電されるサージ電圧を前記充電電圧VC1の
差の電圧に相当する電荷分である。
【0006】このように、図9に示したスナバ回路は、
パワーデバイス11のターンオフ直前にコンデンサ13
が充電電圧VC1を保持しているから、熱損失として消
費される充電電荷も少なく、抵抗器16も小形化できる
効率の高いパワーデバイスのスナバ回路である。
【0007】図10は、図9のパワーデバイス11のス
イッチング動作時の電圧波形を示したものである。パワ
ーデバイス11が時刻t1でターンオフすると、ダイオ
ード14が導通してスイッチングエネルギーの吸収を開
始するが、ダイオード14の導通と同時にパワーデバイ
ス11にはコンデンサ13のその時の充電電圧VC1が
ステップ的に印加される。
【0008】このように非常に大きな電圧立ち上り(高
dV/dt)の電圧が発生すると、パワーデバイス11
自身のdV/dt耐量が充分かの検討や、応用回路の入
力電源側や出力負荷側に対しても高dV/dtのサージ
電圧の影響が高周波ノイズ電圧などとして問題を発生し
ないように対策を行なう必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のパワーデバイス
のスナバ回路では、パワーデバイスのターンオン時にス
ナバ回路のコンデンサの充電電荷を放電させる回路構成
(以下、放電形スナバ回路という)の場合、パワーデバ
イスを高速スイッチングさせるとスナバ回路の電力損失
が大きく、このスナバ回路を応用した電力変換装置も前
記電力損失が大きいため、運転効率が低下し、装置が大
形化する問題があった。
【0010】また、パワーデバイスのターンオン中にス
ナバ回路のコンデンサの充電電荷を所定値までしか放電
させない回路構成(以下、クランプ形スナバ回路と呼
ぶ)の場合、パワーデバイスを高速スイッチングさせて
もスナバ回路での電力損失を小さくすることができる
が、パワーデバイスのターンオフ直後に高dV/dtの
サージ電圧が発生するから、パワーデバイス自身のdV
/dtの耐量の増加や、このスナバ回路を応用した電力
変換装置では、装置外部への高周波ノイズの影響を与え
ないように対処する必要があった。
【0011】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
ので、その目的は、高速スイッチング動作するパワーデ
バイスのスナバ回路であっても電力損失が少なく、ま
た、パワーデバイスのターンオフ直後のサージ電圧のd
V/dtも低減できるスナバ回路と、そのスナバ回路を
応用して高効率で装置外部への高周波ノイズの影響を低
減した電力変換装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、スイッチング動作するパワ
ーデバイスの両端に設けられ、上記パワーデバイスがオ
フする時のサージ電圧を吸収するスナバ回路において、
コンデンサとダイオードとから成る直列回路と、上記ダ
イオードに並列接続されたコンデンサとを備えたことを
特徴とする。従って、パワーデバイスがターンオフした
直後、スナバ回路のダイオードと並列接続したコンデン
サの充電電荷を放電させるように動作するから、パワー
デバイスのサージ電圧は、ダイオードと直列のコンデン
サの充電電圧までステップ的に上昇せず、パワーデバイ
スのターンオフ直後のdV/dtを低減させることがで
きる。
【0013】また、請求項2に係る発明は、上記直列回
路の中点より、上記直列回路のコンデンサの充電電荷の
一部をインピーダンス素子を介して放電させる放電ルー
プを形成したことを特徴とする。従って、ダイオードと
直列接続されたコンデンサの充電電荷を放電させる放電
ループを設けたことによって、パワーデバイスが高速ス
イッチング動作しても、パワーデバイスのターンオフ直
前の前記コンデンサの充電電荷を所定値に抑制できる。
【0014】更に、請求項3に係る発明は、上記直列回
路のダイオードと並列にコンデンサと抵抗器とから成る
直列回路を設けたことを特徴とする。従って、ダイオー
ドと並列接続したコンデンサと、ダイオード直列接続し
たコンデンサがパワーデバイスを介して直列ループを形
成し、パワーデバイスのサージ電圧を振動系にする可能
性もあるが、抵抗器を挿入することによって、パワーデ
バイスのサージ電圧の振動を防止することができる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、上記直列回
路の中点をインピーダンス素子を介して直流母線に接続
して、上記直列回路のコンデンサの充電電荷の一部を直
流電源側に回生したことを特徴とする。従って、ダイオ
ードと直列接続されたコンデンサの充電電荷の一部をイ
ンピーダンス素子を介して直流電源に回生するから、ス
ナバ回路の電力損失を低減できる。
【0016】更に、請求項5に係る発明は、直列接続さ
れたパワーデバイスの両端にそれぞれ設けられ、上記パ
ワーデバイスがオフする時のサージ電圧を吸収するスナ
バ回路において、コンデンサとダイオードとから成る直
列回路と、上記ダイオードに並列接続されたコンデンサ
とを備え、上記直列接続されたパワーデバイスのターン
オフ直後の電圧上昇率を、上記ダイオードと並列接続さ
れた上記コンデンサで抑制し、それ以降のサージ電圧は
上記ダイオードと直列接続された上記コンデンサで抑制
することを特徴とする。
【0017】従って、直列接続されたパワーデバイスの
わずかなターンオフタイミングの差によって、一方のパ
ワーデバイスにのみ過渡的な過電圧が印加される可能性
があったが、スナバ回路のダイオードと並列接続したコ
ンデンサの作用によって、一方のパワーデバイスへの過
渡的な過電圧の印加を防止することができる。
【0018】また更に、請求項6に係る発明は、スイッ
チング動作する複数のパワーデバイスと、このパワーデ
バイスの両端に設けられ、コンデンサとダイオードとか
ら成る直列回路と上記ダイオードに並列接続されたコン
デンサとを有し、上記パワーデバイスがオフする時のサ
ージ電圧を吸収するスナバ回路とを備えたことを特徴と
する。
【0019】従って、スナバ回路がクランプ形スナバ回
路と放電形スナバ回路の特徴を併せ持つから、パワーデ
バイスを1S接続した電力変換装置でも、パワーデバイ
スを直列接続した電力変換装置でも、スナバ回路の電力
損失が小さく、電力変換装置の運転効率も高く、電力変
換装置外部への高周波ノイズの発生が小さい電力変換装
置とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態について、図1及び図2を用いて説明する。図1
に示すように、本実施の形態は、パワーデバイス11に
逆並列接続されたダイオード12と、コンデンサ13と
ダイオード14との直列回路と、抵抗器16と、ダイオ
ード14に並列接続されたコンデンサ17とから、パワ
ーデバイス11のスナバ回路を構成している。
【0022】図1に示す本実施の形態であるスナバ回路
の動作を、図2に示す電圧波形と合せて説明する。図2
において、(1)はパワーデバイス11の印加電圧で、
時刻t1でパワーデバイス11はターンオフ動作し、時
刻t3でターンオン動作する。(2)はコンデンサ13
の電圧波形、(3)はコンデンサ17の電圧波形であ
る。時刻t1でパワーデバイス11がターンオフ動作す
る時、コンデンサ13は従来技術の図9と同様に所定の
電圧VC2まで充電電荷を有しているが、コンデンサ1
7もコンデンサ13と逆極性に所定の電圧VC2まで充
電電荷を有している。
【0023】従って、時刻t1でパワーデバイス11が
ターンオフ動作を開始しても、コンデンサ17の逆極性
の充電電荷が放電される時刻t2までのパワーデバイス
11の印加電圧はゆるやかに上昇し、コンデンサ17の
充電電荷が零となった時のパワーデバイス11の印加電
圧VC1からは、ダイオード16が導通してコンデンサ
13の充電電圧がパワーデバイス11の印加電圧とな
る。
【0024】更に、時刻t3でパワーデバイス11がタ
ーンオン動作を開始し、時刻t4でパワーデバイス11
が完全に導通すると、コンデンサ13の充電電荷の一部
はコンデンサ17を通して放電され、コンデンサ17に
は、コンデンサ13の充電電圧に対応する逆極性の充電
電圧が保持され、パワーデバイス11の次のターンオフ
動作に備える。
【0025】図1に示した本実施の形態であるスナバ回
路では、パワーデバイス11がターンオフ動作した時刻
t1から時刻t2までの電圧上昇率(dV/dt)を抑
制できる。また時刻t2以降はコンデンサ13の容量を
コンデンサ17の容量より大きくすると、一層dV/d
tはゆるやかに出来る。コンデンサ13の容量がコンデ
ンサ17の容量に比較して大きいので、パワーデバイス
11のターンオフ動作時にスナバ回路に蓄えられるエネ
ルギーの大部分は抵抗器16を介して回生し、運転効率
が高いパワーデバイスのスナバ回路とすることができ
る。
【0026】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について、図3を用いて説明する。図3におい
て、Edcは直流電源である。パワーデバイス11がタ
ーンオフ動作してから、次のターンオン動作するまでの
時間、コンデンサ13の充電電荷の一部を抵抗器16を
介して直流電源Edcに回生する。またコンデンサ17
の充電電荷はこの期間ほとんど零であるため、変動は少
ない。コンデンサ13の充電電荷を直流電源Edcに抵
抗器16を介して回生することができるから、パワーデ
バイスのスナバ回路での電力損失が少なく、運転効率の
高いパワーデバイスのスナバ回路をすることができる。
【0027】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について、図4を用いて説明する。図4におい
て、コンデンサ17を直列に抵抗器18を挿入してい
る。パワーデバイス11がターンオン動作した時、コン
デンサ13の充電電荷はコンデンサ17を介して放電開
始するが、この時パワーデバイスに流れる電流を抵抗器
18によって抑制する事ができる。また、コンデンサ1
3−コンデンサ17−パワーデバイス11−コンデンサ
13で形成されるループは配線インダクタンスの影響な
どによって振動ループとなり易いが、抵抗器18の挿入
によって振動を抑制できる。
【0028】図4の如く抵抗器18を挿入しても、上述
した第1及び第2の実施の形態の作用を有するととも
に、パワーデバイス11のターンオン時の電流立上りも
抑制できるからパワーデバイス11のターンオン損失も
減少でき、一層運転効率の高いパワーデバイスのスナバ
回路とすることができる。
【0029】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態について、図5を用いて説明する。図5におい
て、パワーデバイス11を直流電源Edの直流端子P、
N間に2個直列に接続し、その中点から交流出力端子U
を出力して、PWMインバータの1相分を構成する。こ
の構成で、上側アームのパワーデバイス11のスナバ回
路の抵抗器16は一方の端子を直流端子Nに、下側アー
ムのパワーデバイス11のスナバ回路の抵抗16は一方
の端子を直流端子Pに接続する。
【0030】図5の如く構成することによって、上側ア
ームのコンデンサ13の充電電荷は、コンデンサ13−
直流電源Ed−抵抗器16−コンデンサ13のループ
で、下側アームのコンデンサ13の充電電荷は、コンデ
ンサ13−抵抗器16−直流電源Ed−コンデンサ13
のループで、充電電荷を直流電源Edに回生することが
できる。
【0031】ここで図5に示したパワーデバイス11の
スナバ回路は図1に示した構成としているが、図4に示
した構成であっても同様に作用し、運転効率の高いパワ
ーデバイスのスナバ回路とすることができる。
【0032】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について、図6を用いて説明する。図6におい
て、パワーデバイス11は2個直列接続して、同一タイ
ミングでオン・オフ制御される場合のスナバ回路を図示
している。2個以上のパワーデバイス11を直列接続し
て、同一タイミングでオン・オフするように制御信号を
与えても、パワーデバイス11の内部用量の差などによ
って実際のオン・オフは同一タイミングではできず、微
少な時間差で動作することが知られている。
【0033】本実施の形態の場合、パワーデバイス11
のターンオフ時の微少な時間により最初にターンオフ開
始したパワーデバイスに過電圧がかかろうとしても、図
2でも説明したようにパワーデバイス11の印加電圧の
dV/dtがコンデンサ17の作用でゆるやかとなるた
め、上記過電圧のdV/dtも抑制することができる。
【0034】また、パワーデバイス11のターンオン時
は、動作が遅れたパワーデバイス11に過電圧がかかろ
うとするが、本実施の形態ではコンデンサ13の容量を
比較的大きくしてもスナバ回路の損失を増加させないか
ら、比較的大きな容量のスナバコンデンサ13によっ
て、ターンオンが遅れたパワーデバイス11の過電圧の
上昇を抑制できる。
【0035】以上の如く、本発明の請求項1から請求項
4のパワーデバイスのスナバ回路を、直列接続して同一
タイミングでオン・オフ制御するパワーデバイス11に適
用することによって、運転効率の高いパワーデバイスの
スナバ回路とするとともに、パワーデバイス11の直列接
続動作時の過渡的な過電圧を抑制することもできる。
【0036】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態について、図7を用いて説明する。図7におい
て、第4の実施の形態の構成のパワーデバイス11のス
ナバ回路で三相PWMインバータ回路を構成したもので
ある。そして、スナバ回路を電力変換装置のそれぞれの
パワーデバイス11のスナバ回路に応用することによっ
て、図2に図示するように時刻t1からt2の期間はコ
ンデンサ17の作用によってdV/dtが抑制され、ま
た、時刻t2以降はコンデンサ17より大きな容量のコ
ンデンサ13の作用によってパワーデバイス11の印加
電圧のdV/dtは一層小さい値に抑制される。
【0037】従って、パワーデバイス11のターンオフ
時のサージ電圧に起因する高周波ノイズが電力変換装置
外部へ移行することを低減できる。また、パワーデバイ
ス11を高速スイッチング動作させてもスナバ回路の充
電電荷を回生して、電力損失を低減し、運転効率の高い
電力変換装置とすることができる。また、直列接続した
パワーデバイスで構成された電力変換装置であっても、
直列接続したパワーデバイスのスイッチング時の過渡電
圧の変動を抑制した信頼性の高い電力変換装置とするこ
とができる。
【0038】以上説明したように、本発明の第1乃至第
5の実施の形態によれば、パワーデバイスがターンオフ
動作する直後は放電形スナバ回路の特徴と同様に、サー
ジ電圧のdV/dtを抑制することができ、これ以降は
クランプ形スナバ回路の特徴と同様に一層のサージ電圧
のdV/dt低減とスナバ回路の充電電荷の回生を行な
うことができる。従って、パワーデバイスが高速スイッ
チング動作してもスナバ回路損失が少なく、サージ電圧
のdV/dtも低く、運転効率の高いパワーデバイスの
スナバ回路を提供することができる。
【0039】また、本発明の第5の実施の形態によれ
ば、直列接続されたパワーデバイスのスナバ回路におい
て、直列接続されたパワーデバイス相互の微少な特性差
による過渡的なサージ電圧のdV/dtを抑制すること
ができる。従って、上記効果に併せて、直列接続された
パワーデバイスの運転信頼性を向上させたパワーデバイ
スのスナバ回路を提供できる効果がある。
【0040】更に、本発明の第6の実施の形態によれ
ば、電力変換装置のスナバ回路を放電形スナバ回路とク
ランプ形スナバ回路の両方の特徴を有するスナバ回路と
することによって、電力変換装置の外部へ移行する高周
波ノイズを抑制する回路を低減でき、外部移行の高周波
ノイズが少なく、運転効率が高い電力変換装置を提供で
きる効果がある。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
速スイッチング動作するパワーデバイスのスナバ回路で
あっても電力損失が少なく、またパワーデバイスのター
ンオフ直後のサージ電圧のdV/dtも低減できるパワ
ーデバイスのスナバ回路と、そのスナバ回路を応用して
高効率で装置外部への高周波ノイズの影響を低減した電
力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】 図1に示した本発明の第1の実施の形態の
動作を示すタイムチャート。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図6】 本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図7】 本発明の第6の実施の形態を示す構成図。
【図8】 従来のパワーデバイスのスナバ回路の構成
図。
【図9】 従来のパワーデバイスのスナバ回路の構成
図。
【図10】 図9に示したパワーデバイスのスナバ回路
の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
11…パワーデバイス、12…ダイオード、13…コン
デンサ、14…ダイオード、15…抵抗器、16…抵抗
器、17…コンデンサ、18…抵抗器、Edc…直流電
源Edc、Ed…直流電源、P、S、T…交流出力端
子、P、N…直流端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング動作するパワーデバイス
    の両端に設けられ、前記パワーデバイスがオフする時の
    サージ電圧を吸収するスナバ回路において、コンデンサ
    とダイオードとから成る直列回路と、前記ダイオードに
    並列接続されたコンデンサとを具備したことを特徴とす
    るスナバ回路。
  2. 【請求項2】 前記直列回路の中点より、前記直列回
    路のコンデンサの充電電荷の一部をインピーダンス素子
    を介して放電させる放電ループを形成したことを特徴と
    する請求項1記載のスナバ回路。
  3. 【請求項3】 前記直列回路のダイオードと並列にコ
    ンデンサと抵抗器とから成る直列回路を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2記載のスナバ回路。
  4. 【請求項4】 前記直列回路の中点をインピーダンス
    素子を介して直流母線に接続して、前記直列回路のコン
    デンサの充電電荷の一部を直流電源側に回生したことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスナバ回
    路。
  5. 【請求項5】 直列接続されたパワーデバイスの両端
    にそれぞれ設けられ、前記パワーデバイスがオフする時
    のサージ電圧を吸収するスナバ回路において、コンデン
    サとダイオードとから成る直列回路と、前記ダイオード
    に並列接続されたコンデンサとを具備し、前記直列接続
    されたパワーデバイスのターンオフ直後の電圧上昇率
    を、前記ダイオードと並列接続された前記コンデンサで
    抑制し、それ以降のサージ電圧は前記ダイオードと直列
    接続された前記コンデンサで抑制することを特徴とする
    スナバ回路。
  6. 【請求項6】 スイッチング動作する複数のパワーデ
    バイスと、このパワーデバイスの両端に設けられ、コン
    デンサとダイオードとから成る直列回路と前記ダイオー
    ドに並列接続されたコンデンサとを有し、前記パワーデ
    バイスがオフする時のサージ電圧を吸収するスナバ回路
    とを具備したことを特徴とする電力変換装置。
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