JP2000332627A - Fm受信装置 - Google Patents

Fm受信装置

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JP2000332627A
JP2000332627A JP11136286A JP13628699A JP2000332627A JP 2000332627 A JP2000332627 A JP 2000332627A JP 11136286 A JP11136286 A JP 11136286A JP 13628699 A JP13628699 A JP 13628699A JP 2000332627 A JP2000332627 A JP 2000332627A
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frequency
tuning frequency
output
shift
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JP11136286A
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Yasushi Ono
康 小野
Kiichiro Akiyama
貴一郎 秋山
Yuji Yamamoto
雄治 山本
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接妨害の検出によって同調周波数をシフト
させるFM受信装置において、シーク動作時のシーク時
間が長くなったりS/Nが悪化したりするのを防止する
ことが出来るFM受信装置を提供する 【解決手段】 希望波に隣接する放送波による妨害の検
出を行う妨害方向検出回路21と、この妨害方向検出回
路21から出力される妨害検出信号に基づいて同調周波
数を隣接する放送波から離調する方向にシフトさせるマ
イクロコンピュータ22と、このマイクロコンピュータ
22による同調周波数のシフト幅を、妨害方向検出回路
21からの妨害検出信号に基づいて、隣接妨害が無い時
のチューニング時の周波数のシフト幅よりも小さいシフ
ト幅に切り替える切替回路20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、隣接妨害の検出
によって同調周波数をシフトさせるFM受信装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、放送局の増加に
よって他の放送局との周波数間隔が近接してきており、
これにともなって、FM受信装置で受信した希望放送局
の同調周波数信号と隣接する他の放送局の周波数信号と
の間の干渉や混信により良好な受信が阻害される、いわ
ゆる、隣接妨害と呼ばれる受信障害の発生が多くなって
来ている。
【0003】従来のFM受信装置は、上記のような隣接
妨害が検出された際に、IFフィルタを切り替えること
によって、隣接妨害を除去している。
【0004】すなわち、従来のFM受信装置は、図8に
示されるように、隣接妨害が無いときには、フロントエ
ンド1から出力される中間周波数(IF)信号を、広帯
域のフィルタ特性を有する広帯域IFフィルタ2Aに入
力して、その帯域通過信号がリミッタ回路3に出力され
るようになっているが、図示しないマイクロコンピュー
タが、受信波をAM検波したSメータ出力に基づいて隣
接妨害信号を検知した際にフィルタ切替スイッチSWを
切り替えることにより、IF信号を狭帯域のフィルタ特
性を有する狭帯域IFフィルタ2Bに入力して、この狭
帯域IFフィルタ2Bにより隣接妨害信号を除去するよ
うになっている。
【0005】しかしながら、このような従来のFM受信
装置では、IFフィルタの切替時に急激なSN比やTH
Dが悪化するという問題がある。そして、隣接妨害を除
去するために帯域が異なる複数のIFフィルタを備える
必要があり、製品コストが高くなるという問題がある。
そこで、本件出願人は、上記のような従来のFM受信装
置における問題点を解決するために、隣接妨害を検出す
るとFM受信装置の同調周波数をシフトさせることによ
り隣接妨害を除去する新規なFM受信装置を提案してい
る。
【0006】ここで、上記のような隣接妨害を除去する
ために同調周波数をシフトさせるFM受信装置において
は、過度に同調周波数がシフトされるのを防止するため
に、局部発振回路を構成するPLL(Phase Locked Loo
p)の基準周波数を小さく設定する必要がある。
【0007】しかしながら、FM受信装置がシーク機能
を備えている場合に、PLLの基準周波数を小さく設定
すると、シーク時間が長くなり、また、S/Nも悪化す
るという新たな問題が発生する。
【0008】さらに、上記のような隣接妨害を除去する
ために同調周波数をシフトさせるFM受信装置は、図9
に示されるように、同調周波数のシフトにともなってノ
イズが発生する虞が有り、また、隣接妨害が検出されな
くなって同調周波数が直ちに初期値に復帰すると、隣接
妨害が断続的に生じているような場合には、隣接妨害を
有効に除去することが出来ないという問題を有してい
る。
【0009】さらにまた、上記のような隣接妨害を除去
するために同調周波数をシフトさせるFM受信装置にお
いては、このFM受信装置が受信周波数のシフトの際に
音量を低下させる離調ミュート機能を備えている場合
に、隣接妨害の検出により同調周波数がシフトされる
と、離調ミュートが働いて放送の聴取が妨げられるとい
う新たな問題が発生する。
【0010】この発明は、上記のような隣接妨害の検出
によって同調周波数をシフトさせるFM受信装置におい
て発生する問題点を解決するために為されたものであ
る。すなわち、この発明は、隣接妨害の検出によって同
調周波数をシフトさせるFM受信装置において、シーク
動作時のシーク時間が長くなったりS/Nが悪化したり
するのを防止することが出来るFM受信装置を提供する
ことを第1の目的としている。
【0011】さらに、この発明は、隣接妨害の検出によ
って同調周波数をシフトさせるFM受信装置において、
隣接妨害の検出にともなう同調周波数のシフト時のノイ
ズの発生を防止するとともに、隣接妨害を有効に除去す
ることが出来るFM受信装置を提供することを第2の目
的としている。
【0012】さらにまた、この発明は、隣接妨害の検出
によって同調周波数をシフトさせるFM受信装置におい
て、隣接妨害の検出にともなう同調周波数のシフト時
に、放送の聴取が妨げられることのないFM受信装置を
提供することを第3の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるFM受
信装置は、上記第1の目的を達成するために、希望波に
隣接する放送波による妨害の検出を行う隣接妨害検出手
段と、この隣接妨害検出手段から出力される妨害検出信
号に基づいて同調周波数を隣接する放送波から離調する
方向にシフトさせる同調周波数シフト手段と、この同調
周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅を、前記
隣接妨害検出手段からの妨害検出信号に基づいて、隣接
妨害が無い時のチューニング時の周波数のシフト幅より
も小さいシフト幅に切り替えるシフト幅切替手段とを備
えていることを特徴としている。
【0014】この第1の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害が生じた際に、隣接妨害検出手段によって隣接妨
害波の検出を行ない、この隣接妨害検出手段から出力さ
れる隣接妨害検出信号に基づいて同調周波数シフト手段
が、FM受信装置の同調周波数を隣接妨害を生じさせて
いる放送波から離調する方向にシフトさせて隣接妨害を
除去する。
【0015】このとき、この同調周波数シフト手段によ
る同調周波数のシフト幅を、シフト幅切替手段が、隣接
妨害検出手段からの妨害検出信号に基づいて、隣接妨害
が無い時のチューニング時の周波数のシフト幅よりも小
さいシフト幅に切り替えて、同調周波数のシフトを行わ
せる。
【0016】以上のように、上記第1の発明によれば、
隣接妨害が検出された際に、FM受信装置の同調周波数
が隣接妨害波から離調する方向にシフトされることによ
って隣接妨害が除去されるとともに、隣接妨害の検出時
にのみ、同調周波数のシフト幅を隣接妨害が無い時のチ
ューニング時の周波数のシフト幅よりも小さくなるよう
に設定するので、例えば、シーク動作時のシーク時間が
長くなったりS/Nが悪化したりするのを防止すること
が出来る。
【0017】第2の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第1の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が同調周波数を設定する局部発振
器を備え、前記シフト幅切替手段が、局部発振器のPL
Lを構成する位相比較器に与えられる基準信号の基準周
波数を、隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力
されている時と出力されていないときとで切り替えるこ
とにより、前記同調周波数シフト手段による同調周波数
のシフト幅を隣接妨害が無い時のチューニング時の周波
数のシフト幅よりも小さいシフト幅に設定することを特
徴としている。
【0018】この第2の発明によるFM受信装置は、同
調周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅の変更
を、シフト幅切替手段が、局部発振器のPLLを構成す
る位相比較器に与えられる基準信号の基準周波数を切り
替えることによって行う。
【0019】この第2の発明によれば、同調周波数シフ
ト手段による同調周波数のシフト幅の変更を容易に行う
ことが出来る。
【0020】第3の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第2の発明の構成に加え
て、前記シフト幅切替手段が、前記局部発振器のPLL
を構成するループフィルタの時定数を隣接妨害検出手段
から隣接妨害検出信号が出力されている時と出力されて
いないときとで切り替えて、隣接妨害検出信号が出力さ
れている時の時定数を隣接妨害検出信号が出力されてい
ない時の時定数よりも大きくなるように設定することを
特徴としている。
【0021】この第3の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害検出手段によって隣接妨害が検出されている時
に、シフト幅切替手段が、局部発振器のPLLを構成す
るループフィルタの時定数を、隣接妨害が検出されてい
ない時の時定数よりも大きくなるように設定する。
【0022】この第3の発明によれば、隣接妨害の検出
時に局部発振器のPLLを構成するループフィルタの時
定数を切り替えて大きくすることにより、隣接妨害検出
時のSN比を向上させることが出来る。
【0023】第4の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第1の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が、ミューティング手段と、前記
隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されたと
きおよびその隣接妨害検出信号の出力が無くなったとき
に、ミューティング手段を切り替えて所要の時間作動さ
せる切替手段をさらに備えていることを特徴としてい
る。
【0024】この第4の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害検出時に同調周波数シフト手段によって同調周波
数が隣接妨害を除去する方向にシフトされるとき、およ
び、隣接妨害が検出されなくなって同調周波数が初期同
調周波数に復帰する方向にシフトされるときに、切替手
段が、ミューティング手段を切り替えて所要の時間作動
状態にする。
【0025】したがって、上記第4の発明によれば、隣
接妨害検出時や隣接妨害が検出されなくなったときに、
例えば、局部発振器のPLLの位相比較器における基準
信号の基準周波数の切り替えやループフィルタの時定数
の切り替えにともなうノイズの発生を防止することが出
来る。
【0026】第5の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第1の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が、周波数を所定のシフト幅で順
次シフトするシーク機能を備え、前記シフト幅切替手段
が、前記同調周波数シフト手段による同調周波数のシフ
ト幅を、前記隣接妨害検出手段からの妨害検出信号に基
づいてシーク時の周波数のシフト幅よりも小さいシフト
幅に切り替えることを特徴としている。
【0027】この第5の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害検出時に、同調周波数シフト手段がFM受信装置
の同調周波数を隣接妨害を生じさせている放送波から離
調する方向にシフトさせるときに、シフト幅切替手段
が、同調周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅
を、シーク時の周波数のシフト幅よりも小さいシフト幅
に切り替えて、同調周波数のシフトを行わせる。
【0028】以上のように、上記第5の発明によれば、
隣接妨害の検出時にのみ、同調周波数のシフト幅がシー
ク機能によるシーク時の周波数のシフト幅よりも小さく
なるように設定されるので、シーク動作時のシーク時間
が長くなったりS/Nが悪化したりするのを防止するこ
とが出来る。
【0029】第6の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第5の発明の構成に加え
て、前記同調周波数シフト手段が同調周波数を隣接する
放送波から離調する方向にシフトさせている時に、シー
ク動作が開始されると、そのシーク信号の入力によって
前記シフト幅切替手段が、同調周波数シフト手段による
同調周波数のシフト幅をシーク時の周波数のシフト幅に
変更することを特徴としている。
【0030】この第6の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害検出時に、同調周波数シフト手段によってシーク
時の周波数のシフト幅よりも小さいシフト幅によって同
調周波数のシフトが行われているときに、シーク動作が
開始されると、シフト幅切替手段が、同調周波数シフト
手段による同調周波数のシフト幅をシーク時の周波数の
シフト幅に切り替えてシーク動作を行わせる。
【0031】したがって、上記第6の発明によれば、隣
接妨害検出時において、シーク動作が開始された場合に
は、同調周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅
が隣接妨害検出時のシフト幅からシーク時の周波数のシ
フト幅に切り替えられるので、隣接妨害検出時において
もシーク機能によるシーク時間が長くなることはない。
【0032】第7の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第5の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が同調周波数を設定する局部発振
器を備え、前記シフト幅切替手段が、局部発振器のPL
Lを構成する位相比較器に与えられる基準信号の基準周
波数を、隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力
されている時と出力されていないときとで切り替えるこ
とによって、前記同調周波数シフト手段による同調周波
数のシフト幅をシーク時の周波数のシフト幅よりも小さ
いシフト幅に設定することを特徴としている。
【0033】この第7の発明によるFM受信装置は、第
6の発明における同調周波数シフト手段による同調周波
数のシフト幅の変更を、シフト幅切替手段が、局部発振
器のPLLを構成する位相比較器に与えられる基準信号
の基準周波数を切り替えることによって行う。
【0034】この第7の発明によれば、同調周波数シフ
ト手段による同調周波数のシフト幅の変更を容易に行う
ことが出来る。
【0035】第8の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第7の発明の構成に加え
て、前記シフト幅切替手段が、前記局部発振器のPLL
を構成するループフィルタの時定数を隣接妨害検出手段
から隣接妨害検出信号が出力されている時と出力されて
いないときとで切り替えて、隣接妨害検出信号が出力さ
れている時の時定数を隣接妨害検出信号が出力されてい
ない時の時定数よりも大きくなるように設定するととも
に、前記同調周波数シフト手段が同調周波数を隣接する
放送波から離調する方向にシフトさせている時に、シー
ク動作が開始されると、そのシーク信号の入力によって
前記シフト幅切替手段が、ループフィルタの時定数をシ
ーク時の時定数に変更することを特徴としている。
【0036】この第8の発明によるFM受信装置は、シ
フト幅切替手段が、隣接妨害検出手段によって隣接妨害
が検出されている時に、局部発振器のPLLを構成する
ループフィルタの時定数を隣接妨害が検出されていない
時の時定数よりも大きくなるように設定し、シーク動作
が開始されると、ループフィルタの時定数をシーク時の
時定数になるように設定する。
【0037】したがって、上記第8の発明によれば、局
部発振器のPLLを構成するループフィルタの時定数が
FM受信装置の動作状態に対応して切り替えられるの
で、ノイズの発生を有効に防止することが出来る。
【0038】第9の発明によるFM受信装置は、前記第
1の目的を達成するために、第5の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が、ミューティング手段と、前記
隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されてい
る間においてシーク動作が開始されたときおよびそのシ
ーク動作が停止されたときに、ミューティング手段を切
り替えて所要の時間作動させる切替手段をさらに備えて
いることを特徴としている。
【0039】この第9の発明によるFM受信装置は、隣
接妨害検出時に同調周波数シフト手段によって同調周波
数が隣接妨害を除去する方向にシフトされている間に、
シーク動作が開始されたり、また、そのシーク動作が停
止されたときに、切替手段が、ミューティング手段を切
り替えて所要の時間作動状態にする。
【0040】したがって、上記第9の発明によれば、隣
接妨害検出時においてシーク動作の開始やその停止があ
ったときに、例えば、局部発振器のPLLの位相比較器
における基準信号の基準周波数の切り替えやループフィ
ルタの時定数の切り替えにともなうノイズの発生を防止
することが出来る。
【0041】第10の発明によるFM受信装置は、前記
第2の目的を達成するために、第1の発明の構成に加え
て、前記同調周波数シフト手段が、前記隣接妨害検出手
段から隣接妨害検出信号が出力されているときに、前記
シフト幅切替手段によって隣接妨害検出時に切り替えら
れたシフト幅で隣接妨害が除去されるまで段階的に所定
の第1時間間隔をもって同調周波数をシフトさせること
を特徴としている。
【0042】この第10の発明によるFM受信装置は、
隣接妨害検出手段によって隣接妨害が検出されて同調周
波数シフト手段が同調周波数をシフトさせる際に、同調
周波数シフト手段は、シフト幅切替手段によって隣接妨
害検出時に切り替えられたシフト幅によって、隣接妨害
が除去される周波数まで所定の第1時間間隔をもって、
同調周波数を段階的にシフトさせてゆく。
【0043】したがって、上記第10の発明によれば、
隣接妨害の検出時において、同調周波数シフト手段によ
るシフト隣接妨害が除去される周波数までの同調周波数
のシフトが、このシフト隣接妨害が除去される周波数ま
での間の周波数幅を分割した小さいシフト幅によって段
階的に行われるので、同調周波数のシフトの都度に発生
する検波出力のノイズがそれぞれ小さくなり、視聴への
影響を小さくすることが出来る。
【0044】第11の発明によるFM受信装置は、前記
第2の目的を達成するために、第10の発明の構成に加
えて、前記周波数シフト手段が、前記隣接妨害検出手段
から隣接妨害検出信号が出力されなくなると、前記シフ
ト幅切替手段により隣接妨害検出時に切り替えられたシ
フト幅によって初期同調周波数まで段階的に所定の第2
時間間隔をもって同調周波数をシフトさせることを特徴
としている。
【0045】この第11の発明によるFM受信装置は、
隣接妨害検出手段による隣接妨害の検出が無くなって、
同調周波数シフト手段が同調周波数を初期同調周波数に
復帰させる方向にシフトさせる際に、同調周波数シフト
手段は、シフト幅切替手段によって隣接妨害検出時に切
り替えられたシフト幅によって、初期同調周波数まで所
定の第2時間間隔をもって、同調周波数を段階的にシフ
トさせてゆく。
【0046】したがって、上記第11の発明によれば、
隣接妨害の検出がなくなった際に、同調周波数シフト手
段による初期同調周波数までの同調周波数のシフトが、
この初期同調周波数までの間の周波数幅を分割した小さ
いシフト幅によって段階的に行われるので、同調周波数
のシフトの都度に発生する検波出力のノイズがそれぞれ
小さくなり、視聴への影響を小さくすることが出来る。
【0047】第12の発明によるFM受信装置は、前記
第2の目的を達成するために、第11の発明の構成に加
えて、前記第2時間間隔が前記第1時間間隔よりも長く
なるように設定されていることを特徴としている。
【0048】この第12の発明によるFM受信装置は、
隣接妨害の検出が無くなった時における同調周波数のシ
フトの第2時間間隔が、隣接妨害検出時における同調周
波数のシフトの第1時間間隔よりも長くなるように設定
されていて、隣接妨害の検出が無くなった時における初
期同調周波数までのシフト時間が、隣接妨害検出時にお
ける隣接妨害が除去される周波数までのシフト時間より
も長くなっている。
【0049】したがって、上記第12の発明によれば、
隣接妨害が一端消滅して同調周波数が初期同調周波数に
復帰する段階で隣接妨害が再び発生した場合などに、同
調周波数を隣接妨害が除去される周波数に直ぐに復帰さ
せることが出来る。
【0050】第13の発明によるFM受信装置は、前記
第2の目的を達成するために、第12の発明の構成に加
えて、前記第2時間間隔が順次短くなるように設定され
ていることを特徴としている。
【0051】この第13の発明によるFM受信装置は、
第1時間間隔よりも長くなるように設定されている第2
時間間隔が、シフトされる同調周波数が初期同調周波数
に近づくにしたがって、順次短くなってゆく。
【0052】したがって、上記第13の発明によれば、
隣接妨害が一端消滅して同調周波数が初期同調周波数に
復帰する段階で隣接妨害が再び発生した場合などに同調
周波数を隣接妨害が除去される周波数に直ぐに復帰させ
ることが出来るとともに、初期同調周波数への復帰時間
が大幅に延びるのが防止される。
【0053】第14の発明によるFM受信装置は、前記
第3の目的を達成するために、第1の発明の構成に加え
て、前記FM受信装置が、同調周波数が離調していると
きにミューティングをかける離調ミューティング手段
と、この離調ミューティング手段をオン・オフさせる切
替手段をさらに備え、この切替手段が、同調周波数シフ
ト手段によって同調周波数がシフトされているときに離
調ミューティング手段をオフにすることを特徴としてい
る。
【0054】この第14の発明によるFM受信装置は、
隣接妨害が検出され、また、隣接妨害の検出がなくなっ
て、同調周波数が同調周波数シフト手段によってシフト
されているときに、離調ミューティング手段がオフにさ
れる。
【0055】したがって、上記第14の発明によれば、
隣接妨害の検出にともなって同調周波数がシフトされて
いるときに、離調ミューティング手段の作動によって音
声の出力が中断されることがなく、視聴者による視聴が
妨げられることが無い。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。
【0057】図1は、この発明によるFM受信装置の実
施形態の一例を示すブロック図である。この図1におい
て、アンテナ回路10によって受信された放送波が高周
波増幅回路11によって増幅され、これによって生成さ
れた希望波(RF信号)が、混合器12に入力される。
【0058】そして、この混合器12において、RF信
号は、局部発振回路13から入力される局部発振信号d
と混合されて中間周波数(IF)信号に変換され、さら
に、IF増幅回路14によって増幅される。
【0059】このIF信号は、次に、リミッタ回路15
に入力されて振幅が一定のFM信号に生成された後、F
M検波回路16においてFM検波され、そのFM検波出
力aが、ミューティング回路17に入力され、さらに、
図示しないステレオ復調回路およびディエンファシス,
低周波増幅回路を通ってステレオ再生される。
【0060】ミューティング回路17には、ミュート切
替回路18が接続されていて、このミュートスイッチ1
8によりミューティング回路17がオン・オフされるよ
うになっている。そして、局部発振回路13は、VCO
(Voltage Controlled Oscillator)13Aおよびルー
プフィルタ13B,位相検出器13C,基準信号発振器
13D,プログラマブル分周器13Eから構成されてい
る。以上の構成は、従来のFM受信装置と同様の構成で
ある。
【0061】このFM受信装置は、さらに、上記構成に
加えて、リミッタ回路15に入力される前のIF信号を
AM検波するAM検波回路19と、局部発振回路13の
プログラマブル分周器13Fの分周値およびループフィ
ルタ13Bの切り替えを行う切替回路20と、隣接妨害
の検出を行う妨害方向検出回路21と、この妨害方向検
出回路21から入力される隣接妨害検出信号に基づいて
同調周波数データ信号bと妨害フラグ信号cの出力を行
うマイクロコンピュータ22とを備えている。
【0062】そして、FM検波回路16から出力される
FM検波出力aの一部とAM検波回路19から出力され
るSメータ出力sの一部が妨害方向検出回路21に入力
されて、隣接妨害の検出が行われるようになっている。
【0063】図2は、妨害方向検出回路21の構成を示
すブロック図である。この図2において、妨害方向検出
回路21は、AM検波回路19から出力されたSメータ
出力sが入力されるHPF21Aと、このHPF21A
を通過したSメータ出力sが入力されてこのSメータ出
力sのビート周期を検出するコンパレータ21Bと、F
M検波回路16から出力されたSメータ出力sが入力さ
れるHPF21Cと、このHPF21Cを通過したSメ
ータ出力sとコンパレータ21Bにおいて検出されたS
メータ出力sのビート周期によりFM検波出力aのAC
成分のサンプリング(FM検波出力aとSメータ出力s
の乗算)を行うサンプリング回路21Dと、このサンプ
リング回路21Dからのサンプリング出力が入力される
LPF21Eと、このLPF21Eを通過した乗算出力
が入力されてこの乗算出力をあらかじめ設定された上基
準値および下基準値と比較してHI信号またはLO信号
を出力する第1ウインドコンパレータ21Fと、FM検
波回路16からのFM検波出力aが入力されるLPF2
1Gと、このLPF21Gを通過したFM検波出力aが
入力されてこのFM検波出力aのDC成分をあらかじめ
設定された上基準値および下基準値と比較してHI信号
またはLO信号を出力する第2ウインドコンパレータ2
1Hと、第1ウインドコンパレータ21Fおよび第2ウ
インドコンパレータ21HのそれぞれからHI信号また
はLO信号が入力されてこの第1ウインドコンパレータ
21Fまたは第2ウインドコンパレータ21HからのH
I信号またはLO信号をマイクロコンピュータ22に出
力する制御回路21Iとから構成されている。
【0064】次に、上記の妨害方向検出回路21におけ
る隣接妨害の方向検出の動作について説明を行う。ここ
で、この妨害方向検出回路21の作動の説明の前に、先
ず、FM検波出力aの特性についての説明を行う。
【0065】図3および4は、FM検波出力aとSメー
タ出力sの周波数変動を、それぞれ、希望波と妨害波の
比(D/U比)をシュミレーションによって時間ととも
に変化させてプロットすることにより示したグラフであ
り、図3は、隣接妨害波の周波数が希望波の周波数に比
べて高い(+200kHz)場合(以下、上側妨害とい
う)の周波数変動を、また、図4は、隣接妨害波の周波
数が希望波の周波数に比べて低い(−200kHz)場
合(以下、下側妨害という)の周波数変動を示してい
る。
【0066】この図3および4から、隣接妨害が生じて
いるときには、FM検波出力aとSメータ出力sの双方
に妨害に伴うビート成分が生じているのが分かる。そし
てさらに、隣接妨害によって、以下の特性が現れている
のが分かる。
【0067】すなわち、(1)隣接妨害波が希望波より
も弱い(D/U比がマイナス)とき、 a)上側妨害(図3)のときには、FM検波出力aのビ
ート成分とSメータ出力sのビート成分が互いに同相と
なり、 b)下側妨害(図4)のときには、FM検波出力aのビ
ート成分とSメータ出力sのビート成分が互いに逆相に
なり、(2)隣接妨害波が希望波よりも強い(D/U比
がプラス)とき、 c)上側妨害(図3)のときには、FM検波出力aのDC
が妨害波の離調周波数分だけプラスの方向にずれてお
り、 d)下側妨害(図4)のときには、FM検波出力aのDC
が妨害波の離調周波数分だけマイナスの方向にずれてい
る。
【0068】妨害方向検出回路16は、以上のようなF
M検波出力aの特性を利用して、上記(1)の隣接妨害
波が希望波よりも弱い(D/U比がマイナス)場合につ
いては、第1ウインドコンパレータ21Fによって妨害
方向の検出を行い、上記(2)の隣接妨害波が希望波よ
りも強い(D/U比がプラス)場合については、第2ウ
インドコンパレータ21Hによって妨害方向の検出を行
う。
【0069】すなわち、妨害方向検出回路21は、FM
検波出力aのHPF21Cを通過したAC成分を、サン
プリング回路21Dにおいて、HPF21Aを通過した
Sメータ出力sが入力されるコンパレータ21Bから得
られるビート周期で、サンプリング(FM検波出力aと
AM検波出力bを乗算)する。
【0070】次に、LPF21Eを通過したサンプリン
グ回路21Dの乗算出力のDC成分を、第1ウインドコ
ンパレータ21Fに入力する。そして、この第1ウイン
ドコンパレータ21Fにおいて、乗算出力のDC成分値
を、あらかじめ設定されている上基準値および下基準値
と比較する。
【0071】ここで、この第1ウインドコンパレータ2
1Fに設定された上基準値と下基準値は、隣接妨害が有
ったときに後述する同調周波数のシフトを行うか否かを
判定するための乗算出力のDC成分値の上限と下限の値
を示すものである。
【0072】また、サンプリング回路21Dからの乗算
出力は、前述したように、上側妨害(妨害波周波数>希
望波周波数)の場合には、FM検波出力aとSメータ出
力sのビート成分が互いに同相であるためプラスとな
り、下側妨害(妨害波周波数<希望波周波数)の場合に
は互いに逆相であるためマイナスとなる。
【0073】従って、第1ウインドコンパレータ21F
における比較において、 i) DC成分値>上基準値の場合には、サンプリング
回路21Dからの乗算出力がプラスであり隣接妨害が設
定された上基準値よりも大きいことを示すHI信号を制
御回路21Iに出力し、 ii) DC成分値<下基準値の場合には、サンプリング
回路21Dからの乗算出力がマイナスであり隣接妨害が
設定された下基準値よりも小さいことを示すLO信号を
制御回路21Iに出力し、 iii) 下基準値<DC成分値<上基準値の場合には、制
御回路21Iに何も信号を出力しない。
【0074】制御回路21Iは、第1ウインドコンパレ
ータ21Fから上記のHI信号が入力されたときには、
隣接妨害が上側妨害であり同調周波数のシフトを行う必
要があるとの判断を行い、LO信号が入力されたときに
は、隣接妨害が上側妨害であり同調周波数のシフトを行
う必要があるとの判断を行う。
【0075】また、妨害方向検出回路21は、FM検波
出力aのLPF21Gを通過したDC成分を、第2ウイ
ンドコンパレータ21Hに入力して、このFM検波出力
aのDC成分値を、あらかじめ設定されている上基準値
および下基準値と比較する。
【0076】ここで、この第2ウインドコンパレータ2
1Hに設定された上基準値と下基準値は、隣接妨害が有
ったときに後述する同調周波数のシフトを行うか否かを
判定するためのFM検波出力aのDC成分のオフセット
量の上限と下限の値を示すものである。
【0077】また、FM検波出力aのDC成分は、前述
したように、上側妨害(妨害波周波数>希望波周波数)
の場合にはプラスの方向にずれ、下側妨害(妨害波周波
数<希望波周波数)の場合にはマイナスの方向にずれ
る。
【0078】従って、第2ウインドコンパレータ21H
における比較において、 iv) DC成分値>上基準値の場合には、DC成分がプ
ラス方向にずれており隣接妨害が設定された上基準値よ
りも大きいことを示すHI信号を制御回路21Iに出力
し、 v) DC成分値<下基準値の場合には、DC成分がマ
イナス方向にずれており隣接妨害が設定された下基準値
よりも小さいことを示すLO信号を制御回路21Iに出
力し、 vi) 下基準値<DC成分値<上基準値の場合には、制
御回路21Iに何も信号を出力しない。
【0079】制御回路21Iは、第2ウインドコンパレ
ータ21Hから上記のHI信号が入力されたときには、
隣接妨害が上側妨害であり同調周波数のシフトを行う必
要があるとの判断を行い、LO信号が入力されたときに
は、隣接妨害が上側妨害であり同調周波数のシフトを行
う必要があるとの判断を行う。
【0080】そして、制御回路21Iは、第1ウインド
コンパレータ21Fと第2ウインドコンパレータ21H
からともにHI信号またはLO信号が入力されるときに
は、第2ウインドコンパレータ21Hからの信号を優先
させて妨害方向の判断を行い、第2ウインドコンパレー
タ21Hから何も信号が入力されないときには、第1ウ
インドコンパレータ21Fからの信号に基づいて妨害方
向の判断を行う。
【0081】そして、制御回路21Iは、第2ウインド
コンパレータ21Hまたは第1ウインドコンパレータ2
1FからのHI信号によって、隣接妨害が上側妨害であ
り同調周波数のシフトを行う必要があると判断した場合
には、マイクロコンピュータ22に妨害検出出力HI信
号を出力する。
【0082】また、制御回路21Iは、第2ウインドコ
ンパレータ21Hまたは第1ウインドコンパレータ21
FからのLO信号によって、隣接妨害が下側妨害であり
同調周波数のシフトを行う必要があると判断した場合に
は、マイクロコンピュータ22に妨害検出出力LO信号
を出力する。
【0083】そして、マイクロコンピュータ22は、こ
の制御回路21Iから入力される妨害検出出力HI信号
およびLO信号に基づいて、局部発振回路13に、この
局部発振回路13から混合器12に出力される局部発振
信号の同調周波数(局発周波数)を隣接妨害が生じてい
る方向と反対方向にシフトさせるための同調周波数デー
タ信号bを出力する。
【0084】すなわち、マイクロコンピュータ22に妨
害方向検出回路21から妨害検出出力HI信号が入力さ
れるときには、隣接妨害が上側妨害であり除去する必要
があるほどに大きい場合であるから、マイクロコンピュ
ータ22は、局部発振回路13に、局部発振信号の同調
周波数を小さくなる方向にシフトさせる同調周波数デー
タ信号bを出力する。
【0085】反対に、マイクロコンピュータ22に妨害
方向検出回路21から妨害検出出力LO信号が入力され
るときには、隣接妨害が下側妨害であり除去する必要が
あるほどに大きい場合であるから、マイクロコンピュー
タ22は、局部発振回路13に、局部発振信号の同調周
波数を大きくなる方向にシフトさせる同調周波数データ
信号bを出力する。
【0086】局部発振回路13は、マイクロコンピュー
タ22から出力される同調周波数データ信号bがプログ
ラマブル分周器13Eに入力されるようになっており、
同調周波数データ信号bによってプログラマブル分周器
13Eの分周率Nが変更されるようになっている。
【0087】そして、このプログラマブル分周器13E
からの出力が位相検出器13Cに入力され、位相検出器
13Cは、このプログラマブル分周器13Eからの出力
とプログラマブル分周器13Fから入力される基準信号
とを比較して、その位相差に基づく直流出力をループフ
ィルタ13Bを介してVCO13Aに出力する。
【0088】そして、VCO13Aは、ループフィルタ
13Bから入力される直流出力に基づいた局部発振信号
dを混合器12に出力する。なお、このVCO13Aか
ら出力される局部発振信号dの一部が、プログラマブル
分周器13Eに出力されて、PLLのループを形成す
る。
【0089】この局部発振回路13の基準信号発振器1
3Dは、切替回路20から入力される切替信号によって
分周値が切り替えられるプログラマブル分周器13Fを
介して、異なる基準周波数の基準信号を位相検出器13
Cに出力するようになっている。
【0090】このプログラマブル分周器13Fにおいて
分周された基準周波数は、例えば、一方が50kHz以
上の周波数(以下、第1周波数という)に設定され、他
方が50kHz以下の周波数(以下、第2周波数とい
う)に設定されている。
【0091】ループフィルタ13Bは、複数の時定数を
有していて、この複数の時定数が切替回路20から入力
される切替信号によって切り替えられるようになってい
る。ミュート切替回路18は、後述するように、マイク
ロコンピュータ22から妨害フラグ信号cが入力される
と、ミューティング回路17に一定時間作動信号を出力
するようになっている。
【0092】上記FM受信装置は、隣接妨害が発生して
いない通常の受信状態には、位相検出器13Cに、プロ
グラマブル分周器13Fから大きい方の第1基準周波数
を有する基準信号が出力されており、チューニング時に
は、この第1周波数幅で順次同調周波数が変更されてゆ
く。
【0093】また、この通常の受信状態において、シー
ク動作(周波数を所定の周波数幅で自動的にシフトする
とともに検波出力の監視によって所定の検波出力が検出
されるとそこでシフトを停止させる機能、および、周波
数を所定の周波数幅で自動的にスキャンする機能)が行
われると、この第1周波数幅で順次同調周波数がシフト
されてゆく。
【0094】そして、前述したように、妨害方向検出回
路21によって隣接妨害が検出されると、マイクロコン
ピュータ22から同調周波数データ信号bが出力され、
この同調周波数データ信号bが局部発振回路13のプロ
グラマブル分周器13Eに入力されて、プログラマブル
分周器13Eに分周率データNが与えられることによ
り、VCO13Aから出力される局部発振信号によって
混合器12における同調周波数が、隣接妨害が生じてい
る方向と反対方向にシフトされる。
【0095】この隣接妨害の検出時に、マイクロコンピ
ュータ22から、同調周波数データ信号bと同時に妨害
フラグ信号cが出力されており、この妨害フラグ信号c
の一部が切替回路20に入力される。
【0096】そして、切替回路20は、妨害フラグ信号
cの入力により、プログラマブル分周器13Fおよびル
ープフィルタ13Bに切替信号を出力して、プログラマ
ブル分周器13Fから出力される基準信号を、第1周波
数から第2周波数に切り替えるとともに、ループフィル
タ13Bの時定数を、通常の受信時の時定数よりも大き
い値の時定数に切り替える。
【0097】これによって、プログラマブル分周器13
Fから位相検出器13Cに出力される基準信号の周波数
が第1周波数より小さい第2周波数に切り替えられて、
同調周波数が微少に可変出来るようになるとともに、S
/Nの変化も低減される。
【0098】そして、切替回路20は、隣接妨害が検出
されなくなってマイクロコンピュータ22からの妨害フ
ラグ信号cの入力が無くなったとき、または、隣接妨害
の検出中にシーク動作が開始されてシーク信号が入力さ
れたときには、プログラマブル分周器13Fに切替信号
を出力して、基準信号を元の通常受信時の基準信号に切
り替えるとともに、ループフィルタ13Bの時定数を元
の通常受信時の時定数に再度切り替える。
【0099】さらに、上記のプログラマブル分周器13
Fにおける基準信号の切り替えおよびループフィルタ1
3Bの時定数の切り替え時には、ミュート切替回路18
によって、ミューティング回路17があらかじめ設定さ
れた一定時間作動されて、切り替え時のノイズが遮断さ
れる。
【0100】すなわち、隣接妨害が検出されてプログラ
マブル分周器13Fの分周値およびループフィルタ13
Bの時定数が切り替えられる時、および、隣接妨害が検
出されなくなってプログラマブル分周器13Fの分周値
およびループフィルタ13Bの時定数がもとの状態に切
り替えられる時に、ミュート切替回路18は、マイクロ
コンピュータ22からの妨害フラグ信号cの入力、また
は、妨害フラグ信号cの入力の消失によって、妨害フラ
グ信号cが入力された時点または妨害フラグ信号cの入
力が無くなった時点からあらかじめ設定された一定時
間、ミューティング回路17に作動信号を出力してミュ
ーティング回路17を作動させる。
【0101】そして、隣接妨害検出時においてミュート
切替回路18に妨害フラグ信号cが入力されている場合
において、シーク動作が行われてミュート切替回路18
にシーク信号が入力されたとき、および、シーク動作が
終わってシーク信号の入力が無くなったときに、そのシ
ーク信号が入力された時点またはシーク信号の入力が無
くなった時点からあらかじめ設定された一定時間、ミュ
ーティング回路17に作動信号を出力してミューティン
グ回路17を作動させる。
【0102】これによって、隣接妨害の検出や隣接妨害
の消失、および、隣接妨害検出時におけるシーク動作の
開始や終了時に、局部発振回路13の位相検出器13C
における基準周波数やループフィルタ13Bの時定数の
切り替えに伴うノイズの発生が防止される。
【0103】次に、隣接妨害検出時にマイクロコンピュ
ータ22から出力される同調周波数データ信号bの出力
パターンを、図5に基づいて、説明する。
【0104】ここで、図5の(a)は、妨害方向検出回
路21からマイクロコンピュータ22に出力される隣接
妨害検出信号の出力パターンを示し、(b)は、マイク
ロコンピュータ22から局部発振回路13のプログラマ
ブル分周器13Eに出力される同調周波数データ信号b
の出力パターンを示し、(c)は、検波出力に発生する
ノイズを示している。
【0105】この図5において、隣接妨害が検出されて
妨害方向検出回路21が(a)に示されるように隣接妨
害検出信号の出力を開始(図のp1位置)すると、マイ
クロコンピュータ22は、この隣接妨害検出信号が入力
されてきた時点からあらかじめ定められた所定のアタッ
ク時間t1が経過した後に、あらかじめ設定されている
第1時間t2の間隔で微調周波数幅(微調ステップ)s
tずつ、同調周波数を所定方向(図1の例の場合は、隣
接妨害が生じている方向と反対方向)に、隣接妨害が除
去されるまで段階的にシフトさせてゆくように、同調周
波数データ信号bの出力を行う。
【0106】この微調ステップstの周波数幅は、マイ
クロコンピュータ22によって通常受信時の周波数のシ
フト幅より小さくなるように設定されている。そして、
隣接妨害が検出されなくなって隣接妨害検出信号の出力
が無くなる(図のp2位置)と、マイクロコンピュータ
22は、この隣接妨害検出信号の入力が無くなった時点
からあらかじめ定められた所定のリカバリ時間t3が経
過した後に、あらかじめ設定されている第2時間t4の
間隔で、微調ステップstずつ同調周波数を元の初期同
調周波数の方向に段階的にシフトさせてゆくように、同
調周波数データ信号bの出力を行う。
【0107】この第2時間t4は、第1時間t2よりも
長くなるように設定されている。
【0108】このように、隣接妨害の検出時および隣接
妨害消滅時に、同調周波数を微調ステップstずつシフ
トさせることによって、図5の(c)に示されるよう
に、FM検波出力aに同調周波数のシフト毎に発生する
ノイズが、それぞれ図9の場合に比べて小さくなり、放
送の聴取への影響が小さくなる。
【0109】そして、隣接妨害検出時や隣接妨害消滅時
に、直ちに同調周波数をシフトさせないで、アタック時
間t1またはリカバリ時間t3の経過後に同調周波数の
シフトを開始させるのは、単なるノイズなどによる誤検
出によって、同調周波数のシフトが開始されてノイズが
発生するのを防止するためである。
【0110】さらに、また、隣接妨害消滅時におけるシ
フトの第2時間t4を隣接妨害検出時におけるシフトの
第1時間t2よりも長くなるように設定するのは、隣接
妨害が一端消滅して同調周波数が初期同調周波数に復帰
する段階で隣接妨害が再び発生した場合などに、隣接妨
害が除去される同調周波数に直ぐに復帰出来るようにす
るためである。
【0111】図6は、マイクロコンピュータ22から局
部発振回路13のプログラマブル分周器13Eに出力さ
れる同調周波数データ信号bの出力パターンの他の例を
示している。
【0112】この図6の例において、マイクロコンピュ
ータ22は、隣接妨害検出時には、図5の例と同様に、
隣接妨害検出信号が入力されてきた時点(p1位置)か
らあらかじめ定められた所定のアタック時間t1が経過
した後に、あらかじめ設定されている第1時間t2の間
隔で微調ステップstずつ、同調周波数を所定方向(図
1の例の場合は、隣接妨害が生じている方向と反対方
向)に、隣接妨害が除去されるまで段階的にシフトさせ
てゆくように、同調周波数データ信号bの出力を行う。
【0113】この微調ステップstの周波数幅は、マイ
クロコンピュータ22によって通常受信時の周波数のシ
フト幅より小さくなるように設定されている。そして、
隣接妨害が検出されなくなって隣接妨害検出信号の出力
が無くなる(p2位置)と、マイクロコンピュータ22
は、この隣接妨害検出信号の入力が無くなった時点から
あらかじめ定められた所定のリカバリ時間t3が経過し
た後に、同調周波数データ信号bを出力して微調ステッ
プstずつ同調周波数を初期同調周波数に復帰させるよ
うにシフトさせてゆく。
【0114】この同調周波数が初期同調周波数に復帰さ
れる際のシフト間隔は、シフト開始の時から徐々に短く
なるように設定されている。すなわち、この例では、シ
フト間隔をシフト開始の時から順に、時間t4,t5,
t6…とすると、t5=0.5t4,t6=0.5t5
…となるように設定されている。
【0115】そして、この初期同調周波数に復帰する際
のシフト間隔は、隣接妨害検出時のシフト間隔の第1時
間t2よりも長くなるように設定されているが、この初
期同調周波数に復帰する際のシフト間隔が徐々に第1時
間t2に近づいていって、途中から第1時間t2と同じ
長さになるように設定してもよく、また、最後には、第
1時間t2よりも短くなるように設定してもよい。
【0116】図7は、FM受信機が離調ミューティング
機能を備えている場合の例を示している。この離調ミュ
ーティング機能とは、FM受信機がある周波数で同調し
ているときに、FM検波回路16からのSカーブ出力に
基づいて、受信波が同調周波数から離調したことを判別
すると、ミューティングをかけるものである。
【0117】したがって、FM受信機が離調ミューティ
ング機能を備えている場合には、隣接妨害除去機能の作
動によって同調周波数が隣接妨害を除去する方向にシフ
トされると、Sカーブ出力からの離調状態が発生し、離
調ミューティング回路30によるミューティングがかか
ってしまう。
【0118】しかしながら、ユーザにとって、隣接妨害
除去機能の作動によって放送の聴取が中断されるのは好
ましくない。そこで、隣接妨害除去機能が作動している
間、マイクロコンピュータ22が、離調ミューティング
回路30の切替回路31に、離調ミューティング回路3
0を不作動にする切替信号eの出力を行う。
【0119】これによって、隣接妨害の検出により同調
周波数がシフトされている間、強制的に離調ミューティ
ング回路30がオフされることにより、放送の聴取が中
断されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態における一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】同例における妨害方向検出回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】上側妨害のときのFM受信機におけるFM検波
出力とAM検波出力の周波数変動を示すグラフである。
【図4】下側妨害のときのFM受信機におけるFM検波
出力とAM検波出力の周波数変動を示すグラフである。
【図5】この発明の実施形態における同調周波数のシフ
トパターンの一例を示すグラフである。
【図6】この発明の実施形態における同調周波数のシフ
トパターンの他の例を示すグラフである。
【図7】この発明の実施形態における他の例を示すブロ
ック図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【図9】同調周波数のシフトパターンの例を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10 …アンテナ 11 …高周波増幅回路 12 …混合器 13 …局部発振回路(同調周波数シフト手段) 13A…VCO 13B…ループフィルタ 13C…位相検出器 13D…発振器 13E…プログラマブル分周器 13F…プログラマブル分周器(シフト幅切替手段) 14 …IF増幅回路 15 …リミッタ回路 16 …FM検波回路 17 …ミューティング回路(ミューティング手段) 18 …ミュート切替回路(切替手段) 19 …AM検波回路 20 …切替回路(シフト幅切替手段) 21 …妨害方向検出回路(隣接妨害検出手段) 22 …マイクロコンピュータ(同調周波数シフト手
段) 30 …離調ミューティング回路(離調ミューティング
手段) 31 …切替回路(切替手段) a …FM検波出力 b …同調周波数データ信号 c …妨害フラグ信号 d …局部発振信号 e …切替信号 t1 …アタック時間 t2 …第1時間 t3 …リカバリ時間 t4,t5,t6…第2時間 st …微調ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雄治 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 5K052 AA01 BB02 DD04 EE02 EE03 EE18 EE19 FF06 FF12 FF31 GG03 GG23 GG24 GG26 GG57

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希望波に隣接する放送波による妨害の検
    出を行う隣接妨害検出手段と、 この隣接妨害検出手段から出力される妨害検出信号に基
    づいて同調周波数を隣接する放送波から離調する方向に
    シフトさせる同調周波数シフト手段と、 この同調周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅
    を、前記隣接妨害検出手段からの妨害検出信号に基づい
    て、隣接妨害が無い時のチューニング時の周波数のシフ
    ト幅よりも小さいシフト幅に切り替えるシフト幅切替手
    段と、 を備えていることを特徴とするFM受信装置。
  2. 【請求項2】 前記FM受信装置が同調周波数を設定す
    る局部発振器を備え、 前記シフト幅切替手段が、局部発振器のPLLを構成す
    る位相比較器に与えられる基準信号の基準周波数を、隣
    接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されている
    時と出力されていないときとで切り替えることにより、
    前記同調周波数シフト手段による同調周波数のシフト幅
    を隣接妨害が無い時のチューニング時の周波数のシフト
    幅よりも小さいシフト幅に設定する請求項1に記載のF
    M受信装置。
  3. 【請求項3】 前記シフト幅切替手段が、前記局部発振
    器のPLLを構成するループフィルタの時定数を隣接妨
    害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されている時と
    出力されていないときとで切り替えて、隣接妨害検出信
    号が出力されている時の時定数を隣接妨害検出信号が出
    力されていない時の時定数よりも大きくなるように設定
    する請求項2に記載のFM受信装置。
  4. 【請求項4】 前記FM受信装置が、ミューティング手
    段と、前記隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出
    力されたときおよびその隣接妨害検出信号の出力が無く
    なったときに、ミューティング手段を切り替えて所要の
    時間作動させる切替手段をさらに備えている請求項1に
    記載のFM受信装置。
  5. 【請求項5】 前記FM受信装置が、周波数を所定のシ
    フト幅で順次シフトするシーク機能を備え、 前記シフト幅切替手段が、前記同調周波数シフト手段に
    よる同調周波数のシフト幅を、前記隣接妨害検出手段か
    らの妨害検出信号に基づいてシーク時の周波数のシフト
    幅よりも小さいシフト幅に切り替える、 請求項1に記載のFM受信装置。
  6. 【請求項6】 前記同調周波数シフト手段が同調周波数
    を隣接する放送波から離調する方向にシフトさせている
    時に、シーク動作が開始されると、そのシーク信号の入
    力によって前記シフト幅切替手段が、同調周波数シフト
    手段による同調周波数のシフト幅をシーク時の周波数の
    シフト幅に変更する請求項5に記載のFM受信装置。
  7. 【請求項7】 前記FM受信装置が同調周波数を設定す
    る局部発振器を備え、 前記シフト幅切替手段が、局部発振器のPLLを構成す
    る位相比較器に与えられる基準信号の基準周波数を、隣
    接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されている
    時と出力されていないときとで切り替えることによっ
    て、前記同調周波数シフト手段による同調周波数のシフ
    ト幅をシーク時の周波数のシフト幅よりも小さいシフト
    幅に設定する請求項5に記載のFM受信装置。
  8. 【請求項8】 前記シフト幅切替手段が、前記局部発振
    器のPLLを構成するループフィルタの時定数を隣接妨
    害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されている時と
    出力されていないときとで切り替えて、隣接妨害検出信
    号が出力されている時の時定数を隣接妨害検出信号が出
    力されていない時の時定数よりも大きくなるように設定
    するとともに、前記同調周波数シフト手段が同調周波数
    を隣接する放送波から離調する方向にシフトさせている
    時に、シーク動作が開始されると、そのシーク信号の入
    力によって前記シフト幅切替手段が、ループフィルタの
    時定数をシーク時の時定数に変更する請求項7に記載の
    FM受信装置。
  9. 【請求項9】 前記FM受信装置が、ミューティング手
    段と、前記隣接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出
    力されている間においてシーク動作が開始されたときお
    よびそのシーク動作が停止されたときに、ミューティン
    グ手段を切り替えて所要の時間作動させる切替手段をさ
    らに備えている請求項5に記載のFM受信装置。
  10. 【請求項10】 前記同調周波数シフト手段が、前記隣
    接妨害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されている
    ときに、前記シフト幅切替手段によって隣接妨害検出時
    に切り替えられたシフト幅で隣接妨害が除去されるまで
    段階的に所定の第1時間間隔をもって同調周波数をシフ
    トさせる請求項1に記載のFM受信装置。
  11. 【請求項11】 前記周波数シフト手段が、前記隣接妨
    害検出手段から隣接妨害検出信号が出力されなくなる
    と、前記シフト幅切替手段により隣接妨害検出時に切り
    替えられたシフト幅によって初期同調周波数まで段階的
    に所定の第2時間間隔をもって同調周波数をシフトさせ
    る請求項10に記載のFM受信装置。
  12. 【請求項12】 前記第2時間間隔が前記第1時間間隔
    よりも長くなるように設定されている請求項11に記載
    のFM受信装置。
  13. 【請求項13】 前記第2時間間隔が順次短くなるよう
    に設定されている請求項12に記載のFM受信装置。
  14. 【請求項14】 前記FM受信装置が、同調周波数が離
    調しているときにミューティングをかける離調ミューテ
    ィング手段と、この離調ミューティング手段をオン・オ
    フさせる切替手段をさらに備え、 この切替手段が、同調周波数シフト手段によって同調周
    波数がシフトされているときに離調ミューティング手段
    をオフにする請求項1に記載のFM受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100719116B1 (ko) 2004-09-14 2007-05-17 삼성전자주식회사 노이즈신호를 여파 처리하는 방송수신장치 및 그 방법

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