JP2002237757A - 放送受信方法及び放送受信機 - Google Patents

放送受信方法及び放送受信機

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JP2002237757A JP2001031595A JP2001031595A JP2002237757A JP 2002237757 A JP2002237757 A JP 2002237757A JP 2001031595 A JP2001031595 A JP 2001031595A JP 2001031595 A JP2001031595 A JP 2001031595A JP 2002237757 A JP2002237757 A JP 2002237757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来隣接妨害発生時には、MPX通過帯域幅
の狭いフィルタを選択していたが、このときは不明瞭な
オーディオが出力される欠点があった。 【解決手段】 主受信機2と副受信機3を用い、主受信
機2の受信電界強度の変動を検出部16で検出し、主受
信機2の受信電界強度の変動が所定以上あり、且つ主受
信機のパイロット信号のレベル変動が所定以下のときに
は隣接妨害除去処理を行う判別をする。そのときには副
受信機3の受信局を主受信機2で受信している局に近い
局から順に指定部21で指定して変更し、副受信機3の
受信電界強度の変動を検出して、変動が所定以上である
ことを検出したとき副受信機の受信局をロックする。こ
のときの主受信機の受信電波に含まれる隣接妨害電波の
混信率を求め、この混信率と同じ値で副受信機の受信信
号をアッテネートし、主受信機の受信信号から前記アッ
テネートした副受信機の受信信号を減算して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AM放送、或いは
FM放送等を受信する放送受信方法及び放送受信機に関
し、特に希望局の放送受信時に混入する隣接妨害電波の
影響を除き、出力オーディオ特性を良好に保つようにし
た放送受信方法及び放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばAM放送は9kHz間隔に放送局
が割り振られており、その間隔が比較的狭いので、受信
希望局の周波数に隣接して大出力の放送局が存在すると
混信を起こす隣接妨害と呼ばれる受信障害が発生するこ
とがある。また、FM放送においてもFM多重放送を含
め放送局が増加し、他の放送局との周波数間隔が近接し
てきており、それにより放送受信機で受信する希望放送
局の同調周波数信号と、隣接する他の放送局の周波数信
号との間が接近し、受信希望放送局に対して隣接する他
の放送局の周波数信号の干渉や混信が発生し、良好な受
信ができなくなる隣接妨害が多くなってきている。
【0003】この時混信する隣接妨害電波は、必ずしも
受信希望局に隣接して割り当てられている局とは限ら
ず、受信希望局の周波数とは少し離れた周波数ではあっ
ても、各地域の事情により受信希望局に比較的近接して
いることにより、また近接する他の局の電波が比較的強
いとき等に混信することも多い。このように受信希望局
の周波数に比較的近接し、受信希望局の受信電波に混信
することにより適切な受信を妨害する総称を一般に隣接
妨害と呼んでいる。
【0004】このような隣接妨害による混信を防止する
ため従来の放送受信機においては、例えば受信した電波
の強さを表すS−メータ(Signal Strength Meter)
を用いた電界強度レベル検出器の信号等により隣接妨害
信号のレベルを検出し、通過する周波数帯域を異ならせ
たフィルタを選択することにより対処していた。
【0005】即ち、例えば図8に示すFM放送受信機の
ように、アンテナ40で受信した電波の高周波成分を高
周波増幅器41で増幅し、これを混合器42に入力す
る。一方、ユーザが操作する選局部43におけるシーク
アップ、シークダウンの信号をシステム制御部44が入
力し、それに対応してPLL(Phase Locked Loop)
回路45において周波数シンセサイザ方式の局部発信器
46を作動し、デジタル制御によって一定の周波数ステ
ップ毎の受信周波数の変化を指示入力信号に対応する方
向に行い、その周波数信号を混合器42に入力する。混
合器42においては、前記高周波増幅された受信電波と
この周波数信号を混合して10.7MHzの中間周波信
号に変換する。
【0006】この信号を中間周波増幅・検波回路47で
増幅し検波して、帯域幅別フィルタ選択部48に出力す
る。この帯域別フィルタ選択部48には例えば帯域幅が
5kHzの広帯域フィルタ50と、帯域幅が2.0Kh
z〜2.5kHzの狭帯域フィルタ51の2種類の帯域
フィルタを備えており、フィルタセレクタ52において
いずれかの帯域のフィルタを選択する。なお、この帯域
別フィルタは必要に応じて更に多くの種類を設け、適宜
選択して使用することもある。
【0007】電界強度レベル検出器53においては、中
間周波増幅・検波回路47からの信号を整流して得られ
る前記S−メータ信号に含まれている100kビートの
ノイズ成分を検出し、隣接妨害レベル検出器54ではこ
の信号により受信した電波が隣接妨害を受けている程度
を検出する。なお、前記電界強度レベル検出器53にお
いて、その電界強度が例えば2μV以下であるときには
受信状態が悪いと判別し、後述する帯域幅切替制御回路
55に帯域フィルタ選択指示信号を出力する。
【0008】帯域幅切替制御回路55においては、上記
のように隣接妨害レベル検出器54における信号によ
り、受信電波が所定値以上隣接妨害を受けていると判別
したときには、帯域別フィルタ選択部48におけるフィ
ルタセレクタ52に対して通過する帯域が狭い狭帯域フ
ィルタ51を選択するように指示する。また、受信電波
が受けている隣接妨害が所定値以下であると判別された
ときには、フィルタセレクタ52において広帯域フィル
タ50を選択するように指示する。
【0009】上記のように、帯域別フィルタ選択部48
において、受信を希望する局の受信電波が隣接妨害を受
けていることにより良好な受信を行うことができないと
き等には、狭帯域フィルタ51を選択することにより隣
接妨害成分をできる限り通さないようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の放
送受信機においては、受信した受信希望電波に対して隣
接妨害を受けていることにより良好な受信を行うことが
できないと判別したときには、予め用意した通過帯域幅
の異なる帯域フィルターの選択を行い、隣接妨害を受け
ているときには帯域幅の狭いフィルターを選択している
が、このように帯域幅が狭いフィルターが選択される
と、隣接妨害によるノイズの影響を減少させることがで
きるものの、受信希望局の帯域幅が狭くなるため、こも
った不明瞭な音となる問題点があった。
【0011】したがって、本発明は、隣接妨害を受けて
いる受信希望局の放送信号を、隣接妨害を除去しつつ且
つオーディオ特性を変化させず、明瞭に受信することが
できる放送受信方法及び放送受信機を提供することを主
たる目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放送受信方
法は、上記課題を解決するため、主受信機と副受信機を
備え、主受信機の受信電界強度の変動を検出し、少なく
とも主受信機の受信電界強度の変動が所定以上であるこ
とを検出したとき隣接妨害除去処理を行うことを判別
し、隣接妨害除去処理を行うときには副受信機の受信局
を主受信機で受信している局に近い局から順に変更し、
副受信機の受信電界強度の変動を検出して、変動が所定
以上であることを検出したとき副受信機の受信局をロッ
クし、このときの主受信機の受信電波に含まれる隣接妨
害電波の混信率を求め、この混信率と同じ値で副受信機
の受信信号をアッテネートし、主受信機の受信信号から
前記アッテネートした副受信機の受信信号を減算して出
力するようにしたものである。
【0013】また、本発明に係る放送受信機は、利用者
が指定した局の電波を受信する主受信機と、主受信機の
受信電界強度の変動を検出する主受信機電界強度変動検
出部と、少なくとも前記主受信機電界強度変動検出部に
おいて所定以上の変動を検出したとき、隣接妨害除去処
理を行うことを判別する隣接妨害除去処理判別部と、前
記隣接妨害除去処理判別部において隣接妨害除去処理を
行う出力時に、主受信機で受信している局の周波数に近
い側から順に受信局の変更を指示する副受信機受信局変
更指定部と、前記副受信機受信局変更指定部で指定した
局の電波を受信する副受信機と、副受信機の受信電界強
度の変動を検出する副受信機電界強度変動検出部と、前
記副受信機電界強度変動検出部において所定以上の変動
を検出したとき、前記副受信機受信局変更指定部での受
信局の変更を停止する受信局ロック指定部と、前記受信
局の変更を停止したときの主受信機の受信電波に含まれ
る隣接妨害電波の混信率を求める混信率演算部と、前記
混信率演算部で求めた混信率に副受信機の受信信号をア
ッテネートするアッテネータと、前記受信局の変更を停
止したときの主受信機の受信信号から副受信機の前記ア
ッテネートされた受信信号を減算する減算処理部と、主
受信機からの受信信号と、この受信信号を前記減算処理
部で減算処理した受信信号とを切り替えて出力する出力
受信信号切替部とを備えたものである。
【0014】また、本発明に係る他の放送受信機は、主
受信機での受信信号のパイロット信号の変動を検出する
パイロット信号変動検出部を備え、前記隣接妨害除去処
理判別部では更に、前記パイロット信号変動検出部にお
いて所定以上の変動を検出しないときの両条件を満たし
たときに隣接妨害除去処理を行うと判別するようにした
ものである。
【0015】また、本発明に係る他の放送受信機は、前
記副受信機受信局変更指定部では、主受信機で受信して
いる局の周波数に近い側から放送局割り当て周波数間隔
で順に受信局の変更を指定するようにしたものである。
【0016】また、本発明に係る他の放送受信機は、各
地域で受信可能な局と各局の送信電波周波数を記録した
メモリを備え、前記副受信機受信局変更指定部では、前
記メモリのデータに基づき、主受信機で受信している局
の周波数に近い側から順に前記受信可能な局に受信局の
変更を指定するようにしたものである。
【0017】また、本発明に係る他の放送受信機は、前
記隣接妨害除去判別部で隣接妨害除去処理を行わないと
判別したときには、副受信機は主受信機と同じ局を受信
するようにしたものである。
【0018】また、本発明に係る他の放送受信機は、前
記混信率演算部では、主受信機の受信電界強度と、副受
信機の受信電界強度により隣接妨害電波の混信率を推定
するようにしたものである。
【0019】また、本発明に係る他の放送受信機は、前
記減算処理部からの信号に含まれるパイロット信号の変
動を検出するパイロット信号変動検出部を備え、当該パ
イロット信号変動検出部におけるパイロット信号の変動
が所定の範囲内であるとき、副受信機が主受信機の隣接
妨害局を受信していると判定するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿っ
て説明する。図1は本発明の放送受信機の一例としての
FM放送受信機を示し、特に本発明において隣接妨害を
除去するための機能をなす構成を主体に示した機能ブロ
ック図である。同図においてこの放送受信機には主受信
機2と副受信機3を備え、通常は操作部4からシステム
コントローラ5に対して入力された利用者からの、例え
ば特定のプリセットキーによる選択信号、或いはシーク
アップ、シークダウンの操作信号に基づき、受信局指定
部6は特定の受信局の指示、或いは初期周波数から所定
の周波数間隔で受信指示周波数を増加方向、或いは減少
方向に受信局を変化させる。この受信局指定部6からの
信号は、主受信機2に対しては直接の指示信号とし、副
受信機3に対しては後に述べるような別途の受信局指定
信号に基づいて変更する受信局変更部7を介して、副受
信機3に対する受信局の指示信号とする。
【0021】主受信機2からはオーディオ信号を含むM
PX信号と、主受信機2がアンテナ1から受信した希望
局の電波の強さを示す電界強度の信号を出力する。その
うちMPX信号は、DSP10内における後述するMP
X信号切替器28を介してオーディオDSP処理部30
に入り、従来から行われている各種オーディオ出力用の
信号処理を行い、アンプ等へのオーディオ出力とする。
また、パイロット信号変動検出部13においてはこのM
PX信号内のパイロット信号を検出して入力し、そのレ
ベル変動をレベル変動検出部11で検出する。
【0022】一般にFM電波が多重反射して受信される
とき、FMステレオ放送信号がマルチパス歪みを生じ、
FM復調部から得られる複合ステレオ信号はマルチパス
妨害の影響を受けて位相変動する。この位相変動の度合
いはマルチパス妨害の程度に応じたものとなり、したが
ってMPXのステレオ信号に含まれるパイロット信号の
位相変動の度合いを検出することにより、受信した電波
がマルチパスノイズを受けている程度を知ることができ
る。
【0023】前記パイロット信号変動検出部13におけ
るレベル変動検出部11でマルチパスを受けてパイロッ
ト信号が変動している状態を検出し、設定値比較部12
ではその変動の状態が予め設定した値の範囲内であるか
否かを比較し、その信号を本発明における隣接妨害除去
処理の作動を行うか否かの判別を行う隣接妨害除去処理
判別部20に出力する。パイロット信号変動検出部13
でパイロット信号の変動が設定値よりも大きいと判別さ
れたときには、現在受信している電波の状態は後述する
隣接ノイズの影響の他にマルチパスノイズの影響も大き
く受けており、隣接妨害除去処理判別部20における、
本発明による隣接妨害処理を行うことは適切ではない旨
の判断を行う基礎データとする。
【0024】電界強度信号はDSP10内における主受
信機電界強度変動検出部16に入力し、レベル変動検出
部14において前記パイロット信号変動検出部13と同
様に入力信号のレベル変動を検出する。なお、この電界
強度信号のレベル変動を検出するには種々の手段を採用
することができるが、例えば電界強度信号の振幅を常時
検出し、その振幅の所定時間内で大きく振れた頻度とそ
の高低差に基づく変動値を得て、その値に基づくデータ
を得ることもできる。この電界強度の変動が大きいとき
は、現在受信している受信希望局の電波が隣接妨害を受
けていると推定することができるので、設定値比較部1
5で得られたこの信号を隣接妨害除去処理判別部20に
入力し、この判別を行う基礎データとする。
【0025】一方、副受信機3においては、通常作動時
には主受信機2と同じ局を受信しており、この電界強度
信号は前記主受信機2の電界強度の変動を検出する主受
信機電界強度変動検出部16と全く同じ構成をなす副受
信機電界強度変動検出部19を備えており、そのレベル
変動検出部17、及び設定値比較部18の作動も前記と
同様である。この設定値比較部18で得られた副受信機
3の電界強度の変動の程度を示す信号も、前記と同様に
隣接妨害除去処理判別部20に入力され、判別の基礎デ
ータとされる。
【0026】副受信機3からのオーディオ信号であるM
PX信号は、主受信機2から出力されその後にオーディ
オ出力信号とされるMPX信号と異なり、後に述べるよ
うに主受信機のMPX信号に対して減算処理を行うため
の信号として使用される。この副受信機3からのMPX
信号は、アッテネータ23において、主受信機と副受信
機の電界強度のデータに基づいて混信率を演算する混信
率演算部9からの信号に基づきアッテネート量設定部2
2によって設定されたアットネート量で減衰処理され、
遅延器25を介してMPX信号減算処理部26に出力す
る。
【0027】MPX信号減算処理部26においては、主
受信機2のMPX信号も遅延器24を介して同期を取り
ながら入力しており、この内部では後述するように主受
信機のMPX信号から、これと同期し、且つ所定のアッ
テネート量でアッテネートされたMPX信号をシステム
コントローラ5の信号により減算処理し、これをMPX
信号切替器28における1つの選択出力信号とする。M
PX信号減算処理部26においては、隣接妨害除去処理
判別部20において後述するような条件を満した旨の出
力信号により作動し、同時に隣接妨害除去処理判別部2
0は出力信号切替部27を作動し、このときこの減算処
理した信号をオーディオDSP処理部30に出力し、オ
ーディオ信号として外部に出力する。
【0028】MPX信号減算処理部26において減算処
理されたMPX信号は、パイロット信号変動検出部32
に入力され、減算処理後のMPX信号に含まれるパイロ
ット信号の変動具合を検出し、隣接妨害除去処理判別2
0に入力され、判別の基礎データとされる。減算処理後
のMPX信号に含まれるパイロット信号の変動が所定値
より小さい場合に、副受信機3の受信局が妨害局である
と判別することができる。
【0029】前記隣接妨害除去処理判別部20からは、
後述する所定の条件のとき副受信機受信局変更指定部2
1に信号を出力し、副受信機受信局変更指定部21では
この信号を入力する毎に、予め地域別に受信可能な放送
局とその放送局の周波数を周波数順に記憶している地域
別受信可能放送局周波数リストメモリ29のデータを後
に述べるような順に読み出し、或いは所定の離間周波数
順にこれを受信局変更部7に出力して副受信機3の受信
局を変更する。また、副受信機電界強度変動検出部19
において電界強度のレベル変動が設定値以上であると判
別されたときには、受信局ロック指定部31が副受信機
受信局変更指定部21における変更指定を停止させ、受
信局をロックする。
【0030】上記のような構成をなす放送受信機におい
て、その作動は例えば図2に示す作動フローに従って行
うことができる。以下、その作動フローを、前記図1の
ブロック図、及び図3〜図7の各種作動を示す図と共に
説明する。
【0031】この放送受信機の放送受信中の処理におい
ては、最初主受信機の電界強度検出を行い(ステップS
1)、次いでこの電界強度信号に基づいて電界強度のレ
ベル変動の検出を行い(ステップS2)、更にこの電界
強度のレベル変動が設定値以上であるか否かを判別する
(ステップS3)。これらの処理は、前記のように図1
における主受信機電界強度変動検出部16において行わ
れる。
【0032】上記電界強度の変動が設定値以上ではない
と判別されたときにはステップS18に進み、現在受信
している主受信機の受信MPXに対して隣接ノイズ処理
を行わずにそのままオーディオ信号として出力する。な
お、その際、必要に応じてマルチパスノイズ除去処理等
を別途行うことができるのは当然である。
【0033】一方、前記電界強度の変動が設定値以上で
あるか否かの判別において、設定値以上の変動があると
判別されたときには、第1の処理として主受信機のパイ
ロット信号の検出を行い(ステップS4)、次いでその
パイロット信号の変動を検出し(ステップS5)、更に
その変動は設定範囲内であるか否かの判別を行う(ステ
ップS6)。これらの処理は、図1におけるパイロット
信号変動検出部13において行われる。
【0034】この判別の結果、主受信機のパイロット信
号の変動が設定値以上であると判別されたときには、主
受信機が受信している電波は山やビル等に反射してきた
電波によって大きく影響を受けてマルチパスノイズを生
じている電波であるので、本発明による後述するような
減算処理による隣接妨害除去処理は困難であるとみなし
て再びステップS1に戻り、少なくともマルチパスノイ
ズが安定するまで前記の処理を繰り返す。前記判別の結
果、パイロット信号の変動が設定範囲内であると判別さ
れたときには、後述する信号と共に次のステップ11に
進む。
【0035】前記ステップS3において、主受信機の電
界強度のレベル変動が設定値以上であると判別されたと
きの第2の処理として、副受信機の電界強度の検出を行
う(ステップS7)。次いでその電界強度のレベル変動
を検出し(ステップS8)、更にその変動は設定値以上
であるか否かの判別を行う(ステップS9)。これらの
処理は、図1における副受信機電界強度変動検出部19
において行われる。
【0036】この判別の結果、副受信機の電界強度のレ
ベル変動が設定値以上ではないと判別されたときには、
次いでこの判別が第1回目の判別処理であるか否かを判
別する(ステップS10)。即ち、最初主受信機と副受
信機は同一の局を受信しているため、前記のステップ3
において主受信機の電界強度のレベル変動が設定値以上
であると判別されたときには、当然この時の副受信機の
電界強度のレベル変動も設定値以上であるので、第1回
目の判別に限ってステップS19に進み、副受信機の受
信周波数を所定順に変更する処理を行う。また、前記ス
テップS9において副受信機の電界強度のレベル変動が
設定値以上ではないと判別されたときにもステップS1
9に進み、前記と同様に副受信機の受信周波数を所定順
に変更する。なお、この時は前記ステップS10におい
て第1回目の判別処理ではないとされた後の処理とな
る。
【0037】ステップS19における副受信機の受信周
波数を所定順に変更する処理は、副受信機受信局変更指
定部21において行われ、その際には前記のように予め
用意された地域別受信可能放送局周波数リストメモリ2
9のデータを用いて行われる。但し、このようなデータ
を用いることなく、予め設定した所定の周波数間隔で順
に受信周波数を変更することもできる。図4にはこの作
動をわかりやすく説明するために受信希望局から100
kHzずつ離れた周波数部分にこの地方で受信できる放
送局が存在すると仮定した時の作動例を示しており、前
記ステップS10において第1回目(n=1)の判別処
理であるとされたときには、受信希望局より100kH
z高い周波数に副受信機の受信周波数を変更する。
【0038】このような変更は図1における受信局変更
部7において行われ、ここでは最初受信局指定部6にお
いて主受信機2と同じ局が指定されていたものである
が、前記副受信機受信局変更指定部21による指示に従
って、受信局の変更を行う。この変更処理の結果、副受
信機の受信周波数は希望受信局より100kHz高い周
波数の局を受信することとなり、再びステップS7に戻
って、前記と同様に副受信機の電界強度のレベル変動が
設定値以上であるか否かの判別を行う。その結果未だ設
定値以上にならないとき、即ち主受信機が受信している
受信希望局の電波に対して隣接妨害を与えている局の電
波を受信していないと判別されたときには、再び副受信
機の受信周波数を所定順に変更する処理を行う。
【0039】前記の例においては図4(a)に示される
ように、受信可能周波数が100kHz間隔で並んでい
るので、次に隣接妨害を与えている可能性の高い、受信
希望局の周波数より100kHz低い周波数の局の受信
を行う。それでも未だ主受信機の受信希望局に隣接妨害
を与えている局を受信していないと判別されたときに
は、次に可能性の高い受信希望局よりも200kHz高
い周波数の局の受信を行う。このような受信周波数の変
更処理を繰り返し、図示実施例では5回(n=5)の周
波数変更処理によって隣接妨害を与えている局である、
受信希望局の周波数よりも300kHz高い周波数の局
を受信することとなる。その結果、前記ステップS9に
おいて副受信機の電界強度のレベル変動が設定値以上で
あると判別され、且つステップS10において第1回目
の判別処理ではないとされるので、ステップS11に進
む。なお、副受信機における受信周波数をシークする作
動に際しては、例えば図4(b)に示すように、図1に
おける地域別受信可能放送局周波数リストメモリ29の
データに基づいて、P局、Q局、R局、S局の順にシー
クを行い、最終的に受信希望局から300kHz離間し
ている隣接妨害局を探し出すこともできる。
【0040】上記のように、ステップS6において主受
信機のパイロット信号の変動が設定値の範囲内であると
判別され、しかも前記ステップS9で副受信機の電界強
度のレベル変動が設定値以上であると判別され、かつこ
のステップS9の判別が第1回目の判別処理ではないと
きにはステップS11において、両信号が同時に入力し
たか否か、即ち両条件を同時に満たしているか否かを判
別する。このうちいずれかが満たされていないとき、即
ち片方しか入力されていないときには以降の減算処理を
行わず、ステップS1に戻って前記作動を繰り返し、上
記条件を満たすまで次の処理を行わない。
【0041】なお、前記ステップS19において、副受
信機の受信周波数を所定順に変更する処理を行う際に、
図2に示す実施例においてはステップS7に戻って副受
信機の電界強度のレベル変動が設定値以上になるまで繰
り返す例を示したが、例えばステップS1まで戻り、主
受信機の電界強度のレベル変動が設定値以上であるか否
かの検出を行い、先の隣接妨害の状態に変わりはないか
を確かめた後に、副受信機で受信する新たな局において
電界強度レベルが設定値以上であるか否かの検出を行う
ようにしても良い。
【0042】ステップS11において上記条件を満たし
ていると判別されたときには、副受信機において主受信
機の受信希望局に近い順に探し出した特定の局の電界強
度のレベル変動が設定値以上であると判別された結果、
主受信機に対して隣接妨害を与えている可能性のある局
を特定することができるので、副受信機の受信周波数を
その局にロックする。即ち、副受信機の受信周波数は主
受信機に隣接妨害を与えている可能性のある周波数にロ
ックする(ステップS12)。
【0043】次いで、上記のようにして主受信機に隣接
妨害を与えている可能性のある局に受信をロックした状
態における副受信機の電界強度データと、隣接妨害を受
けながら受信希望局を受信している主受信機の電界強度
データとによって、主受信機が隣接妨害を受けている率
を演算し、これを副受信機で現在受信しているMPX信
号に対するアッテネート量として設定する(ステップS
13)。このアッテネート量の設定は、図1におけるア
ッテネート量設定部22において行われ、その設定に際
しては混信率演算部9に入力されている主受信機2の電
界強度データ、及び副受信機3の電界強度データとによ
って演算し、アッテネート量の設定を行う。
【0044】その後、主受信機のMPX信号から、前記
アッテネートした副受信機のMPX信号を減算し(ステ
ップS14)、それにより隣接妨害を受けている主受信
機のMPX信号から隣接妨害分を除去する。その原理は
図3に示しており、同図において主受信機のMPX信号
は図中fmとして示している。この信号は受信希望局の
MPX信号faと隣接妨害としてのMPX信号fb’が
加算されている(fm=fa+fb’)。
【0045】また、主受信機に隣接妨害を与えている局
を受信している副受信機のMPX信号は図中fsとして
示されており、この信号は隣接妨害を与えている局の電
波を受けたMPX信号のfbと、相互に隣接妨害を与え
合うことによる主受信機で受信している受信希望局によ
る隣接妨害としてのMPX信号fa’とが加算されてい
る(fs=fa’+fb)。
【0046】この時の主受信機と副受信機の隣接妨害は
相互に同程度であり、この混信の度合いをJとすると、
前記fb’は(J×fb)で表され、同様に前記fa’
は(J×fa)で表される。なお、同図においてfmと
fsは後の演算を簡略にするため同じ大きさで示してい
るが、主受信機と副受信機のMPXの大きさが異なると
きには、増幅手段を用いることにより同一レベルとする
ことができる。
【0047】上記のようにして表される副受信機のMP
X信号fsに対して、前記のように主受信機と副受信機
の電界強度信号によって演算される混信の度合いJとほ
ぼ同じ値に設定したアッテネート量Kによってアッテネ
ート(減衰)する。その結果、図3に示されるように、
副受信機のアッテネートしたMPX信号はK×fsで表
され、その信号の成分を見ると、前記fa’がK倍のア
ッテネートによりfa”(fa”=K×fa’)とな
り、fbもK倍のアッテネートによりfb”(fb”=
K×fb)となっている。ここで、K≒Jに設定する
と、特にfb”は主受信機に隣接妨害を与えているMP
Xのfb’とほぼ同一となる。
【0048】したがって、主受信機で受信しているMP
X信号のfmから、前記副受信機のアッテネートしたM
PX信号を減算してfm−K×fsの信号を得ると、同
図において隣接妨害が除去された主受信機のMPX信号
として示されるように、主受信機のMPX信号fmから
隣接妨害fb’が除去される。なお、この時主受信機で
受信した受信希望局のMPX信号もfa”だけ減少した
信号となるが、従来の狭い帯域のフィルタを通す場合よ
りもMPX信号に与える影響は少なく、また、少なくと
も隣接妨害を除去する効果の方が遙かに大きい。
【0049】このような隣接妨害の除去作用を、実際の
受信電波信号を模擬的に表したものが図5〜図7であ
る。即ち、図5において主受信機で受信する受信希望局
の波形を第1周波数の波形としてfaで示している。ま
た、この主受信機に混入して隣接妨害を与えている局か
ら送信される本来の波形を第2周波数の波形としてfb
で示している。
【0050】これらの波が互いに隣接妨害となるとき、
前記のように混信の度合いをJとすると、各々振幅のみ
が減少したJ×faと、J×fbの波形となって隣接妨
害を行うこととなる。このようにして隣接妨害を受けて
いる主受信機の信号は図6(a)に示されるように、前
記第1周波数とこれに隣接ノイズとなっている第2周波
数の合成波となる。また、同様に主受信機に隣接妨害を
与えている局を受信している副受信機の信号は同図
(b)に示されるように、前記第2周波数とこれに対し
て隣接ノイズとなっている第1周波数の合成波となる。
これらの合成波は、各々の図において太線で示されてい
る。
【0051】このうち、前記図6(b)で示される合成
波に対して前記のようにK倍のアッテネートを行うと、
図7(a)に示された前記図6(b)における合成波
が、図7(b)に示されるようにその振幅が減少する。
この波が減算補正用の波として、前記図6(a)の合成
波から減算を行う。その結果図7(c)の太線で示され
るように、隣接妨害を受けている図6(a)の合成波か
ら隣接妨害を除去した、ほぼ図5においてfaとして示
される本来の信号波と同じ信号波を得ることができるこ
とがわかる。
【0052】前記ステップS14において減算処理され
たMPX信号は、上記のような本発明の基本原理により
作動し、また前記模擬的な波形に表されるように処理さ
れる結果隣接ノイズが原理的には除去されるが、更にこ
の実施例においては減算処理波形中に含まれるパイロッ
ト信号の変動を検出し、減算処理後のMPX信号のパイ
ロット信号の変動が所定値以下か否かを判別する(ステ
ップS15)。このパイロット信号の変動は図1におけ
る減算処理波形中のパイロット信号変動検出部32にお
いて検出し、隣接妨害除去処理判別部20に出力する。
隣接妨害除去処理判別部20では、パイロット信号の変
動が所定値以下である場合、副受信機3で受信中の局が
妨害局であると判定し、ステップS16へ移行する。ま
た、減算処理後のMPX信号のパイロット変動が所定値
を超えている場合はステップS7に戻り、副受信機の受
信局を変更して前記と同様の処理を継続する。
【0053】ステップS16では、減算処理したMPX
信号によりオーディオ出力を行い、更に受信機の電源を
オフする等による受信終了の指示があるか否かを判別し
(ステップS19)、受信が継続しているときには再び
ステップS1に戻り、主受信機の電界強度検出から前記
処理を繰り返す。また、受信終了の指示があったときに
は、このフローを終了する(ステップS20)。
【0054】上記実施例においては、本発明をFM放送
受信機に適用した例を示したが、AM放送受信機に対し
ても同様に適用することができる。なお、そのときには
パイロット信号変動等を利用することはなくなる。ま
た、本発明の主要機能部を備えることができる放送受信
機であるならば、その他の種々の放送受信機にも同様に
して適用することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明による放送受信方法及び放送受信
機は、隣接妨害を受けている受信希望局の受信信号から
隣接妨害の信号成分を確実に除去することができ、且つ
受信希望局の受信信号のオーディオ特性を変化させるこ
ともない。
【0056】また、主受信機での受信信号のパイロット
信号の変動を検出するパイロット信号変動検出部を備
え、前記隣接妨害除去処理判別部では更に、前記パイロ
ット信号変動検出部において所定以上の変動を検出しな
いときの両条件を満たしたときに隣接妨害除去処理を行
うと判別する放送受信機においては、主受信機の受信電
波にマルチパスノイズが多いときには本発明による上記
処理を行わず、最適な条件の時のみ上記隣接妨害の除去
処理を行うことができる。
【0057】また、前記副受信機受信局変更指定部で、
主受信機で受信している局の周波数に近い側から放送局
割り当て周波数間隔で順に受信局の変更を指定する放送
受信機においては、主受信機に隣接妨害を与えている局
を確実に検出することができる。
【0058】また、各地域で受信可能な局と各局の送信
電波周波数を記録したメモリを備え、前記副受信機受信
局変更指定部で、前記メモリのデータに基づき、主受信
機で受信している局の周波数に近い側から順に前記受信
可能な局に受信局の変更を指定する放送受信機において
は、主受信機に隣接妨害を与えている局を確実に、且つ
素早く検出し、隣接妨害除去処理を速く行うことができ
る。
【0059】また、前記隣接妨害除去判別部で隣接妨害
除去処理を行わないと判別したときには、副受信機が主
受信機と同じ局を受信する放送受信機においては、予め
副受信機を隣接妨害除去処理のため待機させておくこと
ができ、必要なときに直ちに処理を開始することがで
き、また、主受信機に隣接妨害を与えている局を探し出
す際、副受信機が現在受信している局の近くから探し出
す処理を行うことができ、隣接妨害を与えている局を素
早く検出することができる。
【0060】また、前記混信率推定部で、主受信機の受
信電界強度と、副受信機の受信電界強度により隣接妨害
電波の混信率を求める放送受信機においては、混信率を
確実に求めることができ、この値に基づく副受信機の受
信信号に対するアッテネート量を正確に求めることがで
きるので、隣接妨害除去処理を確実に行うことができ
る。
【0061】また、前記減算処理部からの信号に含まれ
るパイロット信号の変動を検出するパイロット信号変動
検出部を備え、当該パイロット信号変動検出部における
パイロット信号の変動が所定の範囲内であるとき、副受
信機が主受信機の隣接妨害局を受信していると判定する
放送受信機においては、前記減算処理部の信号に含まれ
るパイロット信号の変動を検出することにより副受信機
が妨害局を受信したことを確実に判定することができ、
隣接妨害を確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放送受信機の実施例の機能ブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施例の作動フロー図である。
【図3】本発明による隣接妨害除去の基本原理を示す図
である。
【図4】本発明により隣接妨害を与えている局を探す手
法を示す図であり、(a)は副受信機の受信周波数を所
定離間周波数で順に探す態様の図であり、(b)は受信
可能局を順に探す態様の図である。
【図5】本発明により隣接妨害が除去される例におけ
る、受信希望周波数と隣接妨害を与えている周波数の信
号波形を示す図である。
【図6】本発明により隣接妨害が除去される受信信号の
例における、隣接ノイズが混入している受信希望局を受
信したときの信号波形と、隣接妨害を与えている局を受
信したときの信号波形を示す図である。
【図7】本発明により隣接妨害が除去される受信信号の
例における、隣接妨害を与えている局を受信した信号を
アッテネートした信号波形と、この信号波形を隣接ノイ
ズが混入している受信希望局の信号波形から減算するこ
とにより隣接妨害が除去されていることを示す図であ
る。
【図8】従来の放送受信機における隣接妨害処理の1例
を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
2 主受信機 3 副受信機 5 システムコントローラ 6 受信局指定部 7 受信局変更部 9 混信率演算部 10 DSP 11 レベル変動検出部 12 設定値比較部 13 パイロット信号変動検出部 16 主受信機電界強度変動検出部 19 副受信機電界強度変動検出部 20 隣接妨害除去処理判別部 21 副受信機受信局変更指定部 22 アッテネート量設定部 23 アッテネータ 24 遅延器 25 遅延器 26 MPX信号減算処理部 27 出力信号切替部 28 MPX信号切替部 30 オーディオDSP処理部 31 受信局ロック指定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主受信機と副受信機を備え、 主受信機の受信電界強度の変動を検出し、 少なくとも主受信機の受信電界強度の変動が所定以上で
    あることを検出したとき隣接妨害除去処理を行うことを
    判別し、 隣接妨害除去処理を行うときには副受信機の受信局を主
    受信機で受信している局に近い局から順に変更し、 副受信機の受信電界強度の変動を検出して、変動が所定
    以上であることを検出したとき副受信機の受信局をロッ
    クし、 このときの主受信機の受信電波に含まれる隣接妨害電波
    の混信率を求め、 この混信率と同じ値で副受信機の受信信号をアッテネー
    トし、 主受信機の受信信号から前記アッテネートした副受信機
    の受信信号を減算して出力することを特徴とする放送受
    信方法。
  2. 【請求項2】 利用者が指定した局の電波を受信する主
    受信機と、 主受信機の受信電界強度の変動を検出する主受信機電界
    強度変動検出部と、 少なくとも前記主受信機電界強度変動検出部において所
    定以上の変動を検出したとき、隣接妨害除去処理を行う
    ことを判別する隣接妨害除去処理判別部と、 前記隣接妨害除去処理判別部において隣接妨害除去処理
    を行う出力時に、主受信機で受信している局の周波数に
    近い側から順に受信局の変更を指示する副受信機受信局
    変更指定部と、 前記副受信機受信局変更指定部で指定した局の電波を受
    信する副受信機と、 副受信機の受信電界強度の変動を検出する副受信機電界
    強度変動検出部と、 前記副受信機電界強度変動検出部において所定以上の変
    動を検出したとき、前記副受信機受信局変更指定部での
    受信局の変更を停止する受信局ロック指定部と、 前記受信局の変更を停止したときの主受信機の受信電波
    に含まれる隣接妨害電波の混信率を求める混信率演算部
    と、 前記混信率演算部で求めた混信率に副受信機の受信信号
    をアッテネートするアッテネータと、 前記受信局の変更を停止したときの主受信機の受信信号
    から副受信機の前記アッテネートされた受信信号を減算
    する減算処理部と、 主受信機からの受信信号と、この受信信号を前記減算処
    理部で減算処理した受信信号とを切り替えて出力する出
    力受信信号切替部とを備えたことを特徴とする放送受信
    機。
  3. 【請求項3】 主受信機での受信信号のパイロット信号
    の変動を検出するパイロット信号変動検出部を備え、 前記隣接妨害除去処理判別部では更に、前記パイロット
    信号変動検出部において所定以上の変動を検出しないと
    きの両条件を満たしたときに隣接妨害除去処理を行うと
    判別することを特徴とする請求項2記載の放送受信機。
  4. 【請求項4】 前記副受信機受信局変更指定部では、主
    受信機で受信している局の周波数に近い側から放送局割
    り当て周波数間隔で順に受信局の変更を指定することを
    特徴とする請求項2記載の放送受信機。
  5. 【請求項5】 各地域で受信可能な局と各局の送信電波
    周波数を記録したメモリを備え、 前記副受信機受信局変更指定部では、前記メモリのデー
    タに基づき、主受信機で受信している局の周波数に近い
    側から順に前記受信可能な局に受信局の変更を指定する
    ことを特徴とする請求項2記載の放送受信機。
  6. 【請求項6】 前記隣接妨害除去判別部で隣接妨害除去
    処理を行わないと判別したときには、副受信機は主受信
    機と同じ局を受信することを特徴とする請求項2記載の
    放送受信機。
  7. 【請求項7】 前記混信率演算部では、主受信機の受信
    電界強度と、副受信機の受信電界強度により隣接妨害電
    波の混信率を求めることを特徴とする請求項2記載の放
    送受信機。
  8. 【請求項8】 前記減算処理部からの信号に含まれるパ
    イロット信号の変動を検出するパイロット信号変動検出
    部を備え、当該パイロット信号変動検出部におけるパイ
    ロット信号の変動が所定の範囲内であるとき、副受信機
    が主受信機の隣接妨害局を受信していると判定すること
    を特徴とする請求項2記載の放送受信機。
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