JP2000331906A - 図形一括電子線露光に用いる接続調整方法 - Google Patents

図形一括電子線露光に用いる接続調整方法

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JP2000331906A
JP2000331906A JP11136081A JP13608199A JP2000331906A JP 2000331906 A JP2000331906 A JP 2000331906A JP 11136081 A JP11136081 A JP 11136081A JP 13608199 A JP13608199 A JP 13608199A JP 2000331906 A JP2000331906 A JP 2000331906A
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shot
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Takahisa Tamura
貴央 田村
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/304Controlling tubes by information coming from the objects or from the beam, e.g. correction signals
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 図形一括型電子線露光装置において、図形一
括ショット間の接続精度を向上させる。 【解決手段】 デバイスパターン用開口群に移動し(ス
テップ100)、図形一括ショットA内に含まれるパタ
ーンの最大座標p1(Xmax,Ymax)と図形一括ショットB
内に含まれるパターンの最小座標p2(Xmin,Ymin)を求
め(ステップ112)、p1に対応するパターンP1とp
2に対応するパターンP2間の変位量(Lx,Ly)を求め
(ステップ113)、ショットAを設計データ通り位置
に描画し(ステップ114)、パターンP1,P2が相互
に接触するように、変位量(Lx,Ly)に基づいてショ
ットBをシフトさせて描画する(ステップ115)。パ
ターンP1とパターンP2の間のずれ量に基づいて、接続
オフセット値(Sx,Sy)を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線によって微
細パターンを形成する電子線露光装置(電子線描画装
置)における接続調整方法に関し、特に、より高精度に
微細パターンを描画する図形一括方式の電子線露光装置
のパターン接続調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)に代表される
半導体デバイスの進歩に伴い、半導体デバイスの製造に
おけるパターンの微細化が急速に進んでいる。半導体製
造におけるリソグラフィ工程において、電子線を用いた
露光方法は、今後必要となる0.25μm以下のパター
ンを形成できる有効な露光方法である。
【0003】図4は、電子線露光に典型的に使用される
電子線露光装置の構成を示す図である。この装置は、図
形一括描画方式による電子線露光を行うものであって、
四角形の開口3Aを有する第1のアパーチャ3と、複数
個の開口パターン6A〜6Fが設けられた第2のアパー
チャ6とを使用することによって、電子銃1からの電子
ビーム50を複数個のパターンを有する電子ビーム50
Bに成形し、レジストを塗布した半導体ウエハ11上に
照射して微細パターンを形成するものである。この装置
においては、電子銃1を発した電子ビーム50は、ブラ
ンキング電極2、第1のアパーチャ3、成形レンズ4、
成形偏向器5、第2のアパーチャ6、縮小レンズ7、主
偏向器8、副偏向器9及び投影レンズ10をこの順で通
過し、試料台12上の半導体ウエハ11に照射される。
【0004】上述したように第1のアパーチャ3には四
角形の開口3Aが形成されており、電子ビーム50から
矩形ビーム50Aが形成される。第2のアパーチャ6に
は、複数個の開口パターン6A〜6Eが一括開口として
予め形成されている。第1のアパーチャ3によって四角
形に成形された電子ビーム50Aは、第2のアパーチャ
6上の一括開口上に照射される。そして、一括開口のう
ちの複数個のパターンを有する電子ビーム50Bを半導
体ウエハ11上に塗布してあるレジストに照射すること
により、複数個のパターンが一度に半導体ウエハ11に
転写される。すなわちこの方法によれば、一回のショッ
トにより、1個もしくは複数個のパターンの潜像をレジ
ストに形成することができる。一括開口を構成する各開
口パターンは、それぞれ、デバイス設計データ(CAD
データ)において出現頻度が高いストラクチャのコンタ
クトパターンやライン・アンド・スペース(Line and S
pace)の開口パターンである。
【0005】半導体ウエハ11上に形成すべきパターン
を表わすデータすなわち図形データ(CADデータ)を
電子線露光装置特有のフォーマットに変換したパターン
データは、記憶装置15に保存されている。計算機14
は、記憶装置15から図形データを図形データ用メモリ
17に読み出した後、データの展開、ソート等の必要な
処理を実行する。計算機14、記憶装置15及び図形デ
ータ用メモリ17は、データバス13を介して接続して
いる。そして、これらのデータは、計算機14から制御
装置16を通してブランキング電極2、成形偏向器5、
主偏向器8および副偏向器9に転送され、これにより、
半導体ウエハ11上の所望の位置に所望の形状の電子ビ
ーム50Bを照射することができるようになる。
【0006】また、第2のアパーチャ6には、一括開口
を構成する複数の開口パターン6A〜6Eの他に、可変
成形用開口6Fも設けられている。この可変成形用開口
6Fを用いることによって矩形ビーム50Aを任意の大
きさの矩形ビーム50Cに成形し、半導体ウエハ11上
に塗布してあるレジストに照射することで、任意の大き
さのパターンを形成することもできる。
【0007】この上述した図形一括描画方式を採用する
ことにより、同様のパターンを描画するのに必要なショ
ット数は、従来用いられてきた可変成形方式の電子ビー
ム露光装置に比べ、約1/10〜1/100となる。こ
の結果、電子ビーム露光を行うのに必要な時間は減少
し、スループットを改善することができる。さらに、図
形一括描画方式では、第2のアパーチャ6上に予め規定
された寸法の開口部が設けられているため、第2のアパ
ーチャ6を通過した後の電子ビーム50Bのサイズが安
定しており、高寸法精度のパターンが得られる。
【0008】図形一括描画方式の電子線露光では、上述
したように、予め複数の開口パターンを設けた第2のア
パーチャ6を使用する。そして、どの開口パターンを使
用するかを選択し、主偏向器8および副偏向器9により
電子ビーム50Bを偏向することにより、第2のアパー
チャ6上に形成されている基本パターンを半導体ウエハ
11上の所望の位置で順次接続しながら、所望の形状の
パターンを得る。このとき、各図形一括ショットの接続
オフセット値が適正でない場合、接続部でパターンのく
びれ、断線、未解像等の不具合が発生する。これらはい
ずれもデバイスの適正動作を妨げることにつながるた
め、適正な接続オフセット値を求める必要がある。
【0009】ここで接続オフセット値を説明する。第1
の図形一括ショットAと第2の図形一括ショットBとに
分けて電子線露光を順次実行する場合に、設計上の両者
のショットA,B間のピッチに基づいて電子線露光装置
を制御して各ショットを行ったときに、種々の要因によ
って、実際にはウエハ上での描画結果において両方のシ
ョット間にずれが生じることがある。このずれを補正す
る量のことを接続オフセット値という。本来意図したよ
うな描画結果を得るためには、上述したように、適正な
接続オフセット値を求める必要がある。
【0010】特開平11−40482号公報には、ショ
ット間でのパターン接続がないように一括セルを抽出す
ることにより、接続部でパターンのくびれ、断線などが
起こらないようにする方法が開示されている。しかしな
がら、この方法によれば、依然として、位置決め偏向器
(主偏向器8および副偏向器9)のばらつきなどによっ
て接続精度の劣化が生じる。電子線に露光した部分に注
目すれば、ショット間でのくびれや接続不良は生じない
ものの、接続精度の劣化により、電子線に露光していな
い部分の形状が意図したものと異なったり、下層との重
ね合わせ精度の劣化により、デバイスの適正動作が妨げ
られることになる。
【0011】接続オフセット値を求めるために、従来
は、第2のアパーチャ6に、図5に示すように、実際に
デバイスパターンを生成するための開口群(デバイスパ
ターン用開口群)のほかに、接続調整に専ら使用するた
めの開口群(接続調整用開口群)を設け、この接続調整
用開口群を使用して接続オフセット値を求めていた。こ
こで接続調整用開口群は、第2のアパーチャ6におい
て、一般には、デバイスパターン用開口群からは離れて
位置しており、デバイスパターン用開口群と接続調整用
開口群との切り替えには、機械的な移動を伴うようにな
っている。
【0012】そして、図6のフローチャートに示すよう
な手順にしたがって、接続オフセット値を求めて、実際
の描画を行っていた。まず、接続調整用開口群に移動し
(ステップ201)、その後、各図形一括ショット接続
調整用の描画を行う(ステップ202)。これは、例え
ば図7に示すように、図形一括ショットでバーニャの主
尺を、また可変成形ショットでバーニャの副尺を形成す
る描画である。この描画結果をバーニヤ付きの物差しと
見立てて、この描画結果から、各図形一括ショットの接
続オフセット値(Sx,Sy)を算出する(ステップ20
3)。その後、デバイスパターン用開口群に移動し(ス
テップ204)、ステップ203で算出した接続オフセ
ット値(Sx,Sy)を適用して、実描画を実行する(ス
テップ205)。
【0013】また、特開平6−163378号公報に
は、接続調整用開口群を使用することなく、図8のフロ
ーチャートに示すように、まず、デバイスパターン用開
口群に移動して(ステップ211)、ステージ上の標準
マークを走査し(ステップ212)、標準マークからの
反射電子信号を演算処理することで、図形一括ショット
の接続オフセット値(Sx,Sy)を算出し(ステップ2
13)、この(Sx,Sy)を適用して実描画を行う(ス
テップ214)方法が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショッ
ト接続調整を行うための接続調整用開口群(バーニャパ
ターン等)を用いる場合には、この接続調整用開口群で
得られた接続調整量(接続オフセット量)と、実際に描
画で用いるデバイスパターン用開口群に対する適正な調
整量が異なることがあり、接続調整用開口群で得られた
接続調整量をデバイスパターン用開口群にそのまま適用
しても、高精度なショット接続精度が得られないことが
ある。その理由は、接続調整用開口群とデバイスパター
ン用開口群との間の移行に機械的移動が入るためであ
る。
【0015】また、特開平6−163378号公報に示
すようにデバイスパターン用開口群に移動してステージ
上の標準マークを走査する方法の場合、標準マークの劣
化等のために最適な接続調整量が得られないことがあ
り、そのため、設定された接続調整量をそのまま実描画
に適用しても高精度なショット接続精度が得られないこ
とがある、という問題点がある。
【0016】本発明の目的は、図形一括型電子線露光装
置において、ショット接続精度を高めることができる接
続調整方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の接続調整方法
は、複数のパターンが形成されたマスクを電子光学系内
に設け、電子ビームをショットするごとに複数のパター
ンのうちの1以上のパターンに対応する潜像パターンを
レジスト上に形成し、複数回のショットを繰り返すこと
により所望の設計データに対応する潜像パターンをレジ
ストに形成する図形一括電子線露光に用いる接続調整方
法であって、第1の図形一括ショット内に含まれるパタ
ーンの中から第1のパターンを選択し、第2の図形一括
ショット内に含まれるパターンの中から第2のパターン
を選択する第1の工程と、設計データに基づいて第1の
パターンの座標と第2のパターンの座標との間の差を求
める第2の工程と、第1の図形一括ショットを設計デー
タ通りの位置に描画し、設計データ上は第1のパターン
と第2のパターンとがずれなく接触するように、第2の
図形一括ショットを設計データに基づく位置から第2の
工程で求めた差の分だけずらして描画する第3の工程
と、第3の工程での実際の描画結果での第1のパターン
と第2のパターンとのずれ量から、接続オフセット値を
求める第4の工程と、を有する。
【0018】本発明においては、第3の工程において、
第1の図形一括ショットを設計データ通りの位置に描画
し、第2の図形一括ショットの描画位置を、設計データ
上は第1のパターンと第2のパターンとがずれなく接触
するように設計データに基づく位置から第2の工程で求
めた前記差の分だけずらして決定し、さらに決定した位
置に余剰シフト量を加えて第2の図形一括ショットを描
画するようにしてもよい。この場合は、第4の工程とし
て、余剰シフト量を変化させながら第3の工程を繰り返
し、第3の工程での実際の描画結果での第1のパターン
と第2のパターンとのずれ量が最小となったときの余剰
シフト量をもって接続オフセット値とする工程を設け
る。
【0019】すなわち本発明は、第2のアパーチャにお
ける接続調整用開口群を用いることなく、実描画に用い
るデバイスパターン用開口群のみを用いて接続オフセッ
ト値を決定しようとするものである。そのために、第1
の図形一括ショットを設計データ通り描画するともに、
第1の図形一括ショット中のパターンから選ばれた第1
のパターンと第2の図形一括ショット中のパターンから
選ばれた第2のパターンとがずれなく接触するように、
第2の図形一括ショットをシフトさせて描画し、このと
きの第1のパターンと第2のパターンの間の実際のずれ
量に基づいて、接触オフセット値を決める。また、第1
のパターンおよび第2のパターンの選択基準としては、
第1の図形一括ショットに含まれるパターンのうち第1
のパターン以外のパターンと第2の図形一括ショットに
含まれるパターンのうち第2のパターン以外のパターン
とが、シフト描画の結果重ならないようにすることが好
ましい。具体的には、例えば、各図形一括ショットのシ
ョット領域の形状が四角形である場合には、その頂点の
いずれかに座標上の原点が設定されるものとして、第1
の図形一括ショットに含まれるパターンのうち原点から
最も遠いパターンを第1のパターンとし、第2の図形一
括ショットに含まれるパターンのうち原点から最も近い
パターンを第2のパターンとする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の好ましい
実施の形態のショット接続調整方法の処理手順を示すフ
ローチャートである。ここでは、図4を用いて先に説明
した電子線露光装置を用いるものとする。
【0021】この処理手順は、大まかに言えば、電子線
に対するマスクである第2のアパーチャ6において図5
に示したようなデバイスパターン用開口群に移動し(ス
テップ100)、その後、ショット接続調整用描画を行
い(ステップ110)、その結果から各図形一括ショッ
トの接続オフセット値(Sx,Sy)を算出し(ステップ
120)、第2のアパーチャ6上でのブロック移動を伴
わずに、そのまま、この接続オフセット値(Sx,Sy)
を適用して実描画を行う(ステップ130)、というも
のである。ここで、ステップ100でのデバイスパター
ン開口群への移動からステップ120での接続オフセッ
ト値(Sx,Sy)の算出までが、ショット接続調整であ
る。以下、この実施の形態での処理手順を詳細に説明す
る。
【0022】ステップ100においてデバイスパターン
用開口群に移動後、CAD(設計)データから図形一括
ショットAと図形一括ショットBとの間のピッチXp,
Ypを読み出す(ステップ111)。ここでは図形一括
ショットの原点をショット左下点とする。図2(a)は、
CADデータの一例を示しており、図中、A,Bが記載
された大きな四角は、それぞれ、図形一括ショットA,
Bの範囲を示し、小さな四角は、各ショットでの露光部
分(パターン)を示している。
【0023】続いて、同じくCADデータから、図形一
括ショットA内に含まれるパターンの座標の最大値p1
(Xmax,Ymax)と図形一括ショットB内に含まれるパタ
ーンの座標の最小値p2(Xp+Xmin,Yp+Ymin)を読み
出す(ステップ112)。次に、ステップ111とステ
ップ112で読み出した値から、座標p1と座標p2が、
設計上、離れていなければならない距離LxとLyを算出
する(ステップ113)。図2(a)に示した例では、
【0024】
【数1】Lx=Xp+Xmin−Xmax, Ly=Ymax−(Yp+Ymin) となる。
【0025】次に、図形一括ショットAを設計データ通
りに描画する(ステップ114)。そして図2(b)に示
すように、図形一括ショットBを、設計データから(−
Lx−d,−Ly)だけシフトさせて描画する(ステップ
115)。ここでdは、座標p1が属するパターンP1の
x方向の長さである。
【0026】このシフト描画は、座標p1が属するパタ
ーンP1と座標p2が属するパターンP2とが相互に接続
するように描画するものであり、接続オフセット量が0
であれば、両方のパターンはずれなく正確に接触する。
そこで、シフト描画した結果からパターンP1とパター
ンP2のずれ量を算出し、図形一括ショットの接続オフ
セット値(Sx,Sy)を求める(ステップ120)。これ
が図形一括ショットBの接続オフセット値となるのでこ
れを用いて、その後、実描画を行う(ステップ13
0)。
【0027】結局、この実施の形態では、図形一括ショ
ットAから、原点から最も遠いパターンであるパターン
P1を選択し、図形一括ショットBから、原点に最も近
いパターンであるパターンP2を選択し、パターンP1と
パターンP2とが設計データ上は正確に接続するように
してシフト描画を行い、そのときの実際のずれ量を求め
て接続オフセット値としている。
【0028】上述した方法によれば、実描画で用いる開
口を用いて描画した結果から接続オフセット値を算出
し、その後、算出した接続オフセット値を用いて実描画
を行うので、高い接続精度を持ったパターン形成を行う
ことができる。
【0029】次に、本発明の別の実施の形態について図
面を参照して詳細に説明する。処理の基本的な流れは図
1に示したフローチャートと同一であるので、ここでは
その説明を省略し、具体的な例を用いてこの実施の形態
の動作を説明する。ここでは、CADデータ(設計デー
タ)として、上述した図2(a)に示したものが用いられ
とする。ここでは、図形一括ショットの原点をショット
左下点としている。
【0030】まず、CADデータから、図形一括ショッ
トAと図形一括ショットBとの間のピッチXp,Ypを読
み出す。また、同じくCADデータから、図形一括ショ
ットA内に含まれるパターンの座標の最大値p1(Xmax,
Ymax)と図形一括ショットB内に含まれるパターンの座
標の最小値p2(Xp+Xmin,Yp+Ymin)を読み出す。こ
れら読み出した値から、座標p1と座標p2が設計上、離
れていなければならない距離LxとLyを算出する。この
例では、
【0031】
【数2】Lx=Xp+Xmin−Xmax, Ly=Ymax−(Yp+Ymin) となる。
【0032】次に、設計データ通りに、図形一括ショッ
トAを設計データ通りに描画する。そして、図形一括シ
ョットBを、設計データから(−Lx−d,−Ly)だけ
シフトさせて描画する。ここまでの処理は、上述した実
施の形態でのステップ115までの処理と同一である。
【0033】さらにこの実施の形態では、シフト量(−
Lx−d,−Ly)に対し、余剰シフト量(S'x,S'y)を
定め、この余剰シフト量だけさらにずらして[すなわち
シフト量を(−Lx−d+S'x,−Ly+S'y)とし
て]、描画を実行する。ここで余剰シフト量を変化させ
ながらシフト描画を繰り返し、それらの結果から、パタ
ーンP1(座標p1を含むパターン)とパターンP2(座
標p2を含むパターン)がずれなく接触している時の余
剰シフト量を求める。この時の余剰シフト量が、図形一
括ショットBの接続オフセット値(S'x,S'y)となる
ので、このようにして求めた接続オフセット値(Sx,S
y)を用いて、実描画を行う。
【0034】図3(a)〜(f)は、それぞれ、種々の余剰オ
フセット量に対するシフト描画の例を示している。
【0035】以上説明したようにこの実施の形態では、
実描画に用いる開口を使用して余剰シフト量を変えなが
ら繰り返しシフト描画を実行し、パターンP1とパター
ンP2とがずれなく接触するときを求め、そのときの余
剰シフト量を接続オフセット値とするので、この接続オ
フセット値を用いて実描画を行うことにより、高い接続
精度を有するパターンを形成することができる。
【0036】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て、電子ビームを用いる場合について説明したが、イオ
ンビーム等、他の荷電粒子線を用いて図形一括ショット
露光を行う場合であっても本発明の方法が有効であるこ
とは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、実描画で
用いる開口を用いてシフト描画を行うことによって接続
オフセット値を求め、このようにして求めた接続オフセ
ットを用いて実描画を行うことにより、高い接続精度を
持った微細パターンの形成を行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態のショット接続調
整方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図2】(a)はCADデータ(設計データ)の一例を示
す図、(b)はシフト描画を説明する図である。
【図3】(a)〜(f)は、それぞれ、本発明の別の実施の形
態における種々の余剰シフト量に対するシフト描画を説
明する図である。
【図4】電子線露光装置の構成を説明する図である。
【図5】第2のアパーチャの構成を示す概略平面図であ
る。
【図6】従来の図形一括ショット露光での接続調整手順
の一例を示す図である。
【図7】図形一括ショットと可変成形ショットとを説明
する図である。
【図8】従来の図形一括ショット露光での接続調整手順
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 ブランキング電極 3 第1のアパーチャ 3A 第1のアパーチャの開口 4 成形レンズ 5 成形偏向器 6 第2のアパーチャ 6A〜6E 第2のアパーチャの開口パターン 6F 可変成形用開口 7 縮小レンズ 8 主偏向器 9 副偏向器 10 投影レンズ 11 半導体ウエハ 12 試料台 13 データバス 14 計算機 15 記憶装置 16 制御装置 17 図形データ用メモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターンが形成されたマスクを電
    子光学系内に設け、電子ビームをショットするごとに前
    記複数のパターンのうちの1以上のパターンに対応する
    潜像パターンをレジスト上に形成し、複数回の前記ショ
    ットを繰り返すことにより所望の設計データに対応する
    潜像パターンを前記レジストに形成する図形一括電子線
    露光に用いる接続調整方法であって、 前記第1の図形一括ショット内に含まれるパターンの中
    から第1のパターンを選択し、前記第2の図形一括ショ
    ット内に含まれるパターンの中から第2のパターンを選
    択する第1の工程と、 前記設計データに基づいて前記第1のパターンの座標と
    第2のパターンの座標との間の差を求める第2の工程
    と、 前記第1の図形一括ショットを前記設計データ通りの位
    置に描画し、前記設計データ上は前記第1のパターンと
    前記第2のパターンとがずれなく接触するように、前記
    第2の図形一括ショットを前記設計データに基づく位置
    から前記第2の工程で求めた前記差の分だけずらして描
    画する第3の工程と、 前記第3の工程での実際の描画結果での前記第1のパタ
    ーンと前記第2のパターンとのずれ量から、接続オフセ
    ット値を求める第4の工程と、を有する接続調整方法。
  2. 【請求項2】 複数のパターンが形成されたマスクを電
    子光学系内に設け、電子ビームをショットするごとに前
    記複数のパターンのうちの1以上のパターンに対応する
    潜像パターンをレジスト上に形成し、複数回の前記ショ
    ットを繰り返すことにより所望の設計データに対応する
    潜像パターンを前記レジストに形成する図形一括電子線
    露光に用いる接続調整方法であって、 前記第1の図形一括ショット内に含まれるパターンの中
    から第1のパターンを選択し、前記第2の図形一括ショ
    ット内に含まれるパターンの中から第2のパターンを選
    択する第1の工程と、 前記設計データに基づいて前記第1のパターンの座標と
    第2のパターンの座標との間の差を求める第2の工程
    と、 前記第1の図形一括ショットを前記設計データ通りの位
    置に描画し、前記第2の図形一括ショットの描画位置
    を、前記設計データ上は前記第1のパターンと前記第2
    のパターンとがずれなく接触するように前記設計データ
    に基づく位置から前記第2の工程で求めた前記差の分だ
    けずらして決定し、さらに決定した位置に余剰シフト量
    を加えて前記第2の図形一括ショットを描画する第3の
    工程と、 前記余剰シフト量を変化させながら前記第3の工程を繰
    り返し、前記第3の工程での実際の描画結果での前記第
    1のパターンと前記第2のパターンとのずれ量が最小と
    なったときの前記余剰シフト量をもって接続オフセット
    値とする第4の工程と、を有する接続調整方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の図形一括ショットに含まれる
    パターンのうち前記第1のパターン以外のパターンと前
    記第2の図形一括ショットに含まれるパターンのうち前
    記第2のパターン以外のパターンとが前記第3の工程で
    の描画の結果重ならないように、前記第2の工程におい
    て前記第1のパターンと前記第2のパターンとを選択す
    る、請求項1または2に記載の接続調整方法。
  4. 【請求項4】 前記各図形一括ショットのショット領域
    の形状が四角形であって、その頂点のいずれかに座標上
    の原点が設定され、 前記第1の工程において、前記第1の図形一括ショット
    に含まれるパターンのうち前記原点から最も遠いパター
    ンを前記第1のパターンとし、前記第2の図形一括ショ
    ットに含まれるパターンのうち前記原点から最も近いパ
    ターンを前記第2のパターンとする、請求項1または2
    に記載の接続調整方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のパターン及び前記第2のパタ
    ーンを、前記設計データにおいて前記パターン間で接触
    がないパターンから選択する、請求項1または2に記載
    の接続調整方法。
  6. 【請求項6】 前記第4の工程による前記接続オフセッ
    ト値を用いて、前記第1の図形一括ショットおよび前記
    第2の図形一括ショットの実描画を行う工程をさらに有
    する、請求項1乃至6いずれか1項に記載の接続調整方
    法。
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