JP2000331736A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2000331736A
JP2000331736A JP11138571A JP13857199A JP2000331736A JP 2000331736 A JP2000331736 A JP 2000331736A JP 11138571 A JP11138571 A JP 11138571A JP 13857199 A JP13857199 A JP 13857199A JP 2000331736 A JP2000331736 A JP 2000331736A
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retainer
electric wire
press
contact
terminal
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JP11138571A
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English (en)
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Masayasu Fujii
雅康 藤井
Hitoshi Okumura
均 奥村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の接続不良を防止する機能を備えたコネ
クタを提供する。 【解決手段】 雌ハウジング10には、上方からリテー
ナ30が取り付けられており、このリテーナ30に設け
られた係止部32の前端部分には、突部38が設けられ
ている。図示最下段のキャビティ11に挿入される圧接
雌端子20は、圧接刃26Fに電線28が正規の圧接深
さまで圧接されず、その先端部29が上反った状態とさ
れている。リテーナ30を本係止位置へ押し込むととも
に、突部38がこの上反った先端部29に突き当たり、
電線28は真直状態へと矯正される。これにより、電線
28の圧接状態を良好なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナを備えた
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、電線を圧接接続するタイプの
雌端子は、相手側の雄端子と接触可能な接触片を内部に
備えた箱型の本体部の後方に、電線を圧接可能な圧接刃
を有する接続部分が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線端末部
分を圧接刃に対して圧接を行う場合に、電線に巻き癖が
ついていると(特に、電線径の細いものの場合はその傾
向が強い)、電線の端末部が上反り状態のまま圧接作業
にかけられることになる。圧接刃は通常、一対設けられ
ることが多いが、上記のような上反りを生じているもの
を圧接すると、上反りを生じている側の圧接刃における
電線芯線との接点位置は、反対側のものに比較して高い
位置となってしまうことが考えられる。つまり、上反り
を生じている側では、正規の接点位置よりも高い位置、
つまり圧接深さとしては不足した位置に接点が設定され
てしまうことになる。このような事態が生じると、電線
と雌端子との間の電気的な接続信頼性が損なわれかねな
い。
【0004】また、圧接作業を行う場合の他の問題点と
して次のことが指摘される。すなわち、圧接作業では、
圧接刃に対し電線の先端位置から所定寸法を隔てた位置
で、圧接が行われるようにしてある。しかし、作業環境
によってはこのような寸法管理が困難なことがあり、現
実には圧接位置にずれが生じることがある。そのような
場合に、圧接刃から電線端末までの長さが許容寸法を超
えて突出してしまう事態が生じうる。従来、このような
事態が生じていた場合にも、リテーナは先端が電線端末
に突き当たりながらもハウジングに対して装着可能であ
った。しかし、突き当てられた電線はリテーナを押し上
げる方向に、つまりハウジングから係止を外す方向に作
用するため、リテーナの機能を損ねてしまう虞があっ
た。また、端子金具の接続部分から突出する電線端末が
長すぎる場合の問題は、上記した圧接端子に限らず、圧
着端子を用いた場合にも生じる。例えば、ワイヤバレル
によってかしめられる芯線部分が、ワイヤバレルの前方
へ許容寸法を超えて突出している場合には、雌端子金具
であれば弾性接触片の動作を阻害する、という問題を生
じさせる。また、芯線がばらけやすいことから、そのう
ちの数本がリテーナを装着した後にハウジングの外部に
露出し、これらが予期しない導通の可能性を生じさせ
る、という問題点があった。本発明は上記のような事情
に基づいて完成されたものであって、電線に対するの良
好な導通を確保することができるコネクタを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、電線の端末部分を
圧接して接続可能とする圧接刃を備えた端子金具と、こ
の端子金具を収容可能なキャビティを備えたコネクタハ
ウジングと、このコネクタハウジングの側方から組み付
けられ前記端子金具に係止して抜止め保持可能なリテー
ナとを備えたコネクタであって、前記リテーナの前記キ
ャビティ内に臨む面には押さえ突部が形成されるととも
に、この押さえ突部は、前記コネクタハウジングに対す
る前記リテーナの組み付けに伴って、前記圧接刃の外方
へ突出する電線端末の上反り部分を押し下げることで前
記電線の前記圧接刃に対する接点位置を正規位置に矯正
可能に形成されていることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、電線の端末部分に接続
された端子金具と、この端子金具を収容可能なキャビテ
ィを備えたコネクタハウジングと、このコネクタハウジ
ングの側方から組み付けられ前記端子金具に係止して抜
止め保持可能なリテーナとを備えたコネクタであって、
前記リテーナの前記キャビティ内に臨む面には検知突部
が形成されるとともに、この検知突部は、前記電線の端
末が前記端子金具との接続部分から所定長以上突出して
いる場合には、前記リテーナの移動に伴って前記電線の
端末に突き当たって前記リテーナの押し込みを規制する
ようになっていることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>電線を端子
金具の圧接刃に圧接した際、電線の端末の上反りに起因
して圧接刃間で接点位置のずれを生じていることがある
が、そのような場合にリテーナをコネクタハウジングに
装着する過程で、押さえ突部が上反り部分を押し下げ
る。これに伴って、上反り側の圧接刃の接点位置が正規
位置まで下げられる。その後は、圧接刃自体の保持力に
よって電線が保持されるため、電線と端子金具との間の
接続信頼性が確保される。
【0008】<請求項2の発明>端子金具との接続部分
からの電線の突出長さが所定よりも大きいときには、リ
テーナを押し込むと、検知突部が電線の端末に突き当た
ることで、リテーナのそれ以上の押し込みが規制され
る。リテーナの移動が阻止されることにより、電線の接
続不良が生じていることが判る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5によって説明する。この実施形態では、図1に示すよ
うに、上下方向に真っ直ぐに装着されるリテーナ30を
備えた雌コネクタハウジング10(以下、雌ハウジング
10という)について示す。この雌ハウジング10は、
図示しない雄ハウジングと嵌合可能とされている。な
お、以下では雌ハウジング10における嵌合面側を前方
とする。
【0010】雌ハウジング10は、略ブロック状に形成
され、内部には上下方向に5段、幅方向に5列にわたっ
てキャビティ11が並んで設けられている。これらのキ
ャビティ11内にはそれぞれ電線28の端末部分に圧接
接続された圧接雌端子20が収容可能とされている。こ
れらのキャビティ11の内面には、図3に示すように、
片持ち状のランス12がその自由端をキャビティ11内
に突出させるように設けられており、挿入される圧接雌
端子20に係止されるようになっている。雌ハウジング
10の中央部分には、全てのキャビティ11を横切ると
ともに、雌ハウジング10の上面に開口するリテーナ取
付孔13が設けられ、ここにリテーナ30が装着される
ようになっている。
【0011】圧接雌端子20は、図2及び図3に示すよ
うに、前方に相手側の雄端子と接続可能な箱型の本体部
21が設けられ、その後方にはやや間隔をおいて電線2
8の端末部分を圧接接続可能な接続部22と電線28を
かしめ固定するかしめ部23とが順に設けられている。
本体部21の側縁にはスタビライザ24が突設され、キ
ャビティ11内に設けられた溝に進入可能とされること
で圧接雌端子20の逆挿入防止に機能するようになって
いる。また、本体部21内には、相手側の雄端子を接触
保持する図示しない接触片が設けられており、本体部2
1の底面にはランス12が進入して係止される係止孔が
設けられている。
【0012】接続部22の両側壁25からは、前後にそ
れぞれ一対の圧接刃26F,26Rが内側に切り起こし
て形成されている。この圧接刃26F,26Rにより電
線28は被覆が切り裂かれて、内部の芯線と圧接刃26
F,26Rとの電気的な接続が取られており、電線28
の先端部29は前方の圧接刃26Fと本体部21との間
に配されている。ここで電線28が圧接雌端子20に対
して圧接状態が良好となるのは、圧接刃26Fから突出
した電線28が接続部22の底面に接するように真直状
態とされている場合である。なお、圧接前に電線28を
セッティングする際、その先端が圧接刃26Fよりも確
実に前方に突出するように設定されている。
【0013】リテーナ30は、図1に示すように、リテ
ーナ取付孔13内に圧接雌端子20の挿入方向に対して
直交する向きに取り付けられるようになっている。リテ
ーナ30の内部には、各キャビティ11に対応した位置
にそれぞれ格子状の挿通孔31が設けられ、挿通孔31
の上面には圧接雌端子20の本体部21の後端部27に
係止可能な係止部32が設けられている。なお、リテー
ナ30の下面の下方に形成される空間には、最下段のキ
ャビティ11が連通されるようになっている。このリテ
ーナ30は、挿通孔31がキャビティ11に整合されて
圧接雌端子20の挿入を許容する仮係止位置(図3参
照)と、係止部32がキャビティ11内に突出して圧接
雌端子20の本体部21の後端部27に係止する本係止
位置(図4参照)とに選択的に保持されるようになって
いる。
【0014】この保持構造として、図3においてリテー
ナ30の両側縁の下面側からは二股状の係止爪33,3
5が閉じ方向に撓み変形可能に設けられ、それぞれがリ
テーナ取付孔13の孔縁に設けられた取付突部14,1
5に係止可能とされている。リテーナ30が仮係止位置
に保持されるときは、前方の係止爪33の突部34が取
付突部14を一旦乗り越えてから係止しており、後方の
係止爪35の突部36はその外面が取付突部15に係止
している。図4に示すように、リテーナ30が本係止位
置に保持されるときは、後方の係止爪35の突部36が
取付突部15を乗り越えたところで係止している。
【0015】各挿通孔31の上面において係止部32の
両側縁には、図1に示すように、圧接雌端子20の接続
部22を形成する側壁25が進入可能な溝37が形成さ
れている。そして、この係止部32の前端部分には、図
3に示すように、さらに内側に張り出した突部38(特
許請求の範囲に記載した押さえ突部に相当)が設けられ
ている。この突部38は、圧接雌端子20の前方の圧接
刃26Fよりやや前方に位置して設けられており、リテ
ーナ30が仮係止位置から本係止位置に移動されるとと
もに、圧接刃26Fから突出した電線28の先端部29
に当接されるようになっている。
【0016】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。図3に示すように、雌
ハウジング10のリテーナ取付孔13内にリテーナ30
を挿入し、仮係止状態に保持しておく。この状態で電線
28の端末に圧接した圧接雌端子20を各キャビティ1
1内に挿入すると、ランス12により一次係止される。
全ての圧接雌端子20を挿入し終えたところで、リテー
ナ30を本係止位置へと押し込み操作すると、図4に示
すように、係止部32が圧接雌端子20の本体部21の
後端部27に係止して圧接雌端子20の二次係止が図ら
れる。
【0017】ここで、各キャビティ11に収容された圧
接雌端子20は、その全てが良好に圧接されているとは
限らず、例えば図3に示す最下段のキャビティ11に収
容された圧接雌端子20は、巻き癖が残った電線28が
前方の圧接刃26Fに完全に圧接されず、その先端部2
9が上反った姿勢とされている。
【0018】この状態における前後の圧接刃26F,2
6Rと電線28との接点位置の関係について模式的に示
したものを図5に示す。図5において実線に示す電線2
8は、後方の圧接刃26Rとの接点が正規位置であるH
1の高さに形成され、前方の圧接刃26Fとの接点はH
1よりも高いH2の高さに形成されている。すなわち、
圧接刃26F,26Rに対する電線28の接点位置は、
前後でH2とH1との差の分だけ異なり、その分前方の
圧接刃26Fに対する電線28の圧接深さが不足した状
態となっている。
【0019】このような事態が生じていても、リテーナ
30を本係止位置へ押し込むことで、図4に示すよう
に、突部38が電線28の先端部29を押さえ付けるか
ら、電線28を真直状態に矯正することができる。電線
28が真直状態とされることにより、図5の二点鎖線に
示すように、電線28と前方の圧接刃26Fとの接点位
置をH1にまで押し下げることができ、前後の圧接刃2
6F,26Rにおける接点位置の差が解消される。その
後、電線28は、押さえつける突部38によって、また
は圧接刃26F自体の保持力によって真直状態のまま保
持される。
【0020】以上説明したように本実施形態によれば、
リテーナ30の係止部32の前端部分に突部38を突設
しているから、リテーナ30を本係止位置へ押し込むと
ともに、突部38により上反った電線28の先端部29
を押さえつけて、前後の圧接刃26F,26Rとの接点
位置のずれを解消した真直状態に矯正することができ
る。これにより、圧接雌端子20と電線28との間で発
生する抵抗損を低減させることができ、両者間の接続信
頼性を確保することができる。
【0021】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図6ないし図10によって説明する。この実施形
態では、図6に示すように、上下にそれぞれ斜め後方か
ら挿入されるリテーナ50を備えたものについて示す。
なお、この実施形態で用いられる圧接雌端子20Aは、
第1実施形態に示したものとほぼ同じ構造を有してい
る。
【0022】雌ハウジング40は、内部に圧接雌端子2
0Aを収容可能なキャビティ41が、上段には両端に1
つずつ、下段には4つ並んで設けられている。図7に示
すように、上下段のキャビティ41を隔てる中央壁42
の前端には上下のキャビティ41内に突出して、圧接雌
端子20Aを係止可能なランス43が設けられており、
その前方にはランス43による係止を解除する治具等を
挿入可能な解除孔44が設けられている。また、雌ハウ
ジング40の中央壁42には、スタビライザ24Aが進
入可能な溝45が設けられている。
【0023】雌ハウジング40の上下面には、各キャビ
ティ41を外部に連通させる開口部46が設けられてお
り、この開口部46を通ってリテーナ50の係止部32
がキャビティ41内に進入可能とされている。雌ハウジ
ング40の両側面には、上下のリテーナ50を取付可能
な取付突起47,48がそれぞれ前後に並んで設けられ
ている。
【0024】リテーナ50は、雌ハウジング40の上下
面を覆う本体部51の両側縁から脚部52が突出して設
けられており、この脚部52の内面側に設けられた取付
溝53が取付突起47,48に係合することで、リテー
ナ50は雌ハウジング40に取り付けられるようになっ
ている。前後の取付突起47,48のうち、後側の取付
突起48にのみ取付溝53が係合したときのリテーナ5
0の位置が仮係止位置とされ、両方の取付突起47,4
8に係合したときのリテーナ50の位置が本係止位置と
されている。
【0025】本体部51の内面側には、開口部46を介
して各キャビティ41内に進入可能な係止部54が突出
して並設されている。リテーナ50が仮係止位置にある
ときは、係止部54はキャビティ41からは退避した開
口部46内に配され、これによりキャビティ41内に圧
接雌端子20Aを挿入することが可能とされる。リテー
ナ50が本係止位置に移動されると、係止部54はキャ
ビティ41内に進入して、圧接雌端子20Aの本体部2
1Aの後端部27Aに係止して、これを抜け止め保持す
るようになっている。
【0026】さて、この係止部54の内面は、リテーナ
50の押し込み方向に沿って斜めに形成される傾斜面5
5とされ、さらに、その前方には内側へ山形に張り出し
た突部56(特許請求の範囲に記載した押さえ突部及び
検知突部に相当)が設けられている。この突部56の頂
点部57は、傾斜面55の延長線L上に形成され、リテ
ーナ50が本係止位置へ移動されるとともに、この延長
線L上を通過するようになっている。
【0027】そして、図9に示すように、圧接雌端子2
0Aの前方の圧接刃26FAから突出する電線28Aが
この延長線Lを超える領域Sに配される場合には、突部
56の頂点部57が電線28Aに突き当て可能とされて
いる。
【0028】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、リテーナ50を
仮係止位置になるように雌ハウジング40に組み付けて
おき、この状態で電線28Aに圧接接続した圧接雌端子
20Aを各キャビティ41内に挿入すると、圧接雌端子
20Aはランス43により一次係止される。続いてリテ
ーナ50を押し込んで、本係止位置へと斜め前方へ移動
させる。
【0029】電線28Aが圧接雌端子20Aに正規に圧
接されている場合は、図7に示すように、係止部54が
キャビティ41内に進入して、圧接雌端子20Aの本体
部21Aの後端部27Aに係止することで、圧接雌端子
20Aは二次係止される。
【0030】ここで、仮に電線28Aに圧接不良が生じ
て、図8の上段側に示すように電線28Aが前方の圧接
刃26FAに完全に圧接されず、その先端部29Aが上
反った姿勢とされた場合には、リテーナ50の押し込み
とともに、図9の上段側に示すように、突部56の頂点
部57が延長線Lの前方の領域Sに飛び出した電線28
Aの先端部29Aに突き当たる。電線28Aの先端部2
9Aは、突部56の頂点部57により押し下げられるこ
とで、真直状態へと矯正される。そして、図10の上段
側に示すように、リテーナ50が本係止位置に達した後
も、電線28Aは、押さえつける突部56によって、ま
たは圧接刃26FA自体の保持力によって真直状態のま
ま保持される。なお、詳しい効果については、上記した
第1実施形態と同様であるため、重複する説明は省略す
る。
【0031】一方、圧接刃26FAから突出する電線2
8Aが、図8の下段側に示すように、真直状態であるに
も拘わらず延長線Lの前方の領域Sに至る長さとされる
場合がある。ここで、仮に突部56が設けられていない
と、リテーナ50は係止部54の先端が電線28Aを押
さえつけた状態のまま本係止位置へと移動されることに
なる。しかしながら、係止部54の当てられた電線28
Aにより、リテーナ50には常に本係止位置から仮係止
位置へと変位される方向に力が加えられることになる。
【0032】ところが、係止部54の先端に突部56を
設けるようにすると、リテーナ50の押し込みととも
に、図9の下段側に示すように、突部56の頂点部57
が電線28Aに突き当たる。これにより、突部56のそ
れ以上の進入、すなわちリテーナ50の本係止位置への
押し込みが規制され、圧接刃26FAからの電線28A
の突出長さが許容範囲を超えていたことが判る。このよ
うな不良端子は、リテーナ50を一旦仮係止位置に戻し
た後に雌ハウジング40から抜き取り、圧接刃26FA
からの電線28Aの突出長さが許容範囲内とされたもの
と交換してから、図10の下段側に示すように、リテー
ナ50を本係止位置に移動させる。
【0033】以上説明したように本実施形態によれば、
リテーナ50が斜め方向に移動される構造のものにおい
て、係止部54の先端に突部56を設けるようにするこ
とで、この突部56に対して、電線28Aの先端部29
Aの上反りを押えつける機能に加えて、圧接刃26FA
からの電線28Aの突出長さが許容範囲を超えていた場
合を検知する機能を併せ持たせることができる。
【0034】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図11及び図12によって説明する。この実施形
態では、上記した第2実施形態に示したようなリテーナ
50を斜め方向から装着するタイプの雌ハウジング40
において、電線64をかしめ接続する圧着雌端子60を
用いた場合について示す。この第3実施形態に示す突部
56は、特許請求の範囲に記載した検知突部に相当す
る。
【0035】この圧着雌端子60は、図11に示すよう
に、箱型の本体部61の後方に、電線64の被覆65を
剥いた芯線66をかしめるインシュレーションバレル6
2と、電線64の被覆65をかしめるワイヤバレル63
とが順次設けられている。本体部61内には、後方へ延
びる折返し状の弾性接触片68が設けられており、図示
しない相手側の端子と接触可能とされている。芯線66
の先端部67はインシュレーションバレル62からやや
前方に突出して配されている。
【0036】図11に示すように、圧着雌端子60は、
キャビティ41内に挿入された状態でインシュレーショ
ンバレル62が傾斜面55の延長線Lよりも後方に位置
するように形成されている。
【0037】このような圧接雌端子60において、図1
1の下段側に示すように、芯線66が延長線Lの前方の
領域Sに至る長さとされた場合は、図12の下段側に示
すように、突部56の頂点部57が芯線66に突き当た
ることでリテーナ50の本係止位置への押し込みが規制
され、インシュレーションバレル62からの芯線66の
突出長さが許容範囲を超えていたことが検知される。
【0038】仮に上記のような不良端子をそのまま用い
ると、相手側の端子が本体部61内の弾性接触片68と
接触される際の動作を阻害することになるし、また、芯
線66がばらけやすいことから、そのうちの何本かがリ
テーナ50を装着した後にハウジング40の外部に露出
し、これらが予期しない導通を生じさせることになり得
る。このような問題の発生を防ぐため、上記のような不
良端子はハウジング40から抜き取って、インシュレー
ションバレル62からの芯線66の突出長さがに許容範
囲内とされたものと入れ替える。なお、その他の構造、
作用及び効果は上記した第2実施形態と同様であるた
め、重複する説明は省略する。
【0039】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した第1実施形態では、突部が特許請求の範
囲に記載した押さえ突部として機能する場合について示
したが、突部を設ける前後方向の位置などを設定するこ
とによって、突部を押さえ突部としてではなく、検知突
部として機能させることができる。
【0040】(2)上記した第1実施形態では、突部が
特許請求の範囲に記載した押さえ突部として機能する場
合について示したが、突部の形状などを変更することに
よって、突部に押さえ突部としての機能と、検知突部と
しての機能とを併せ持たせることができる。例えば、突
部として前後で高さが異なる2段の段付き形状のものを
形成し、前段部が後段部よりも内側へ張り出した形状と
する。リテーナを本係止位置へ移動させることで、前段
部が許容範囲を超えた電線の先端部に当接可能な検知突
部として機能し、後段部が上反った電線を押さえつける
押さえ突部として機能するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解斜
視図
【図2】圧接雌端子の斜視図
【図3】リテーナが仮係止位置に保持された状態を示す
断面図
【図4】リテーナが本係止位置に保持された状態を示す
断面図
【図5】圧接刃と電線との接点位置の関係を示す模式図
【図6】本発明の第2実施形態に係るコネクタの分解斜
視図
【図7】電線が正規に圧接された圧接雌端子を収容した
雌ハウジングの断面図
【図8】圧接不良が生じた圧接雌端子を収容した雌ハウ
ジングの断面図
【図9】突部が電線に突き当たった状態を示す断面図
【図10】リテーナが本係止位置に保持された状態を示
す断面図
【図11】本発明の第3実施形態に係るコネクタの断面
【図12】突部が電線に突き当たった状態を示す断面図
【符号の説明】
10,40…雌コネクタハウジング(コネクタハウジン
グ) 11,41…キャビティ 20,20A…圧接雌端子(端子金具) 22,22A…接続部(接続部分) 26F,26R,26FA,26RA…圧接刃 28,28A,64…電線 29,29A,67…先端部(端末) 30,50…リテーナ 38,56…突部(押さえ突部または検知突部) 60…圧着雌端子(端子金具) 62…インシュレーションバレル(接続部分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E012 AA14 AA43 5E087 EE02 EE14 FF08 FF14 GG15 GG26 GG31 GG32 HH02 MM05 RR18 RR26 RR41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端末部分を圧接して接続可能とす
    る圧接刃を備えた端子金具と、この端子金具を収容可能
    なキャビティを備えたコネクタハウジングと、このコネ
    クタハウジングの側方から組み付けられ前記端子金具に
    係止して抜止め保持可能なリテーナとを備えたコネクタ
    であって、 前記リテーナの前記キャビティ内に臨む面には押さえ突
    部が形成されるとともに、この押さえ突部は、前記コネ
    クタハウジングに対する前記リテーナの組み付けに伴っ
    て、前記圧接刃の外方へ突出する電線端末の上反り部分
    を押し下げることで前記電線の前記圧接刃に対する接点
    位置を正規位置に矯正可能に形成されていることを特徴
    とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 電線の端末部分に接続された端子金具
    と、この端子金具を収容可能なキャビティを備えたコネ
    クタハウジングと、このコネクタハウジングの側方から
    組み付けられ前記端子金具に係止して抜止め保持可能な
    リテーナとを備えたコネクタであって、 前記リテーナの前記キャビティ内に臨む面には検知突部
    が形成されるとともに、この検知突部は、前記電線の端
    末が前記端子金具との接続部分から所定長以上突出して
    いる場合には、前記リテーナの移動に伴って前記電線の
    端末に突き当たって前記リテーナの押し込みを規制する
    ようになっていることを特徴とするコネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005013573A1 (ja) * 2003-08-04 2005-02-10 Advantest Corporation 試験方法、通信デバイス、及び試験システム
JP2008016439A (ja) * 2006-06-30 2008-01-24 Erni Electronics Gmbh プラグインコネクタ
JP2016038941A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 日本航空電子工業株式会社 コネクタ

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