JP2000331124A - 駆動力伝達機構及びこれを用いたカード搬送機構 - Google Patents

駆動力伝達機構及びこれを用いたカード搬送機構

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JP2000331124A
JP2000331124A JP11143167A JP14316799A JP2000331124A JP 2000331124 A JP2000331124 A JP 2000331124A JP 11143167 A JP11143167 A JP 11143167A JP 14316799 A JP14316799 A JP 14316799A JP 2000331124 A JP2000331124 A JP 2000331124A
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gear
driven
card
side rotating
rotating gear
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JP11143167A
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Kenji Hirasawa
賢司 平沢
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが安く、小型化・軽量化が容易
で、消費電力が小さな駆動力伝達機構を提供する。ま
た、この駆動力伝達機構を用いてカードリーダに適した
カード搬送機構を提供する。 【解決手段】 モータ30の回転を2つの駆動系37,
38に選択的に伝達するようにした駆動力伝達機構であ
って、モータ30により回転する駆動側回転ギヤ39と
同軸に第1の従動側回転ギヤ40及び第2の従動側回転
ギヤ41を設け、第1の従動側回転ギヤ40に駆動側回
転ギヤ39と第2の従動側回転ギヤ41ともに噛合する
遊星ギヤ部材42を取り付け、第1の従動側回転ギヤ4
0及び第2の従動側回転ギヤ41の一方を選択的に係止
する選択係止手段43を設け、第1の従動側回転ギヤ4
0及び第2の従動側回転ギヤ41に駆動系37,38を
片方ずつ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動力伝達機構及
びこれを用いたカード搬送機構に関する。更に詳述する
と、一つのモータの回転を二つの駆動系に選択的に伝達
する駆動力伝達機構及びこれを用いたカードリーダ等の
カード搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カードリーダとして、カード挿入口との
間でカードの受け渡しを行う第1のカード駆動系と、こ
の第1のカード駆動系から受け取ったカードを搬送しな
がら(磁気カードの場合)又は所定位置まで搬送した後
で(ICカードの場合)データのリード・ライトを行
い、再度第1のカード駆動系に引き渡す第2のカード駆
動系と、正逆両回転することでカードを取込方向と排出
方向の両方向に搬送することが可能なモータと、このモ
ータの回転力を第1及び第2のカード搬送機構の一方に
選択的に伝達するクラッチ機構を備えたものがある。か
かるタイプのカードリーダでは、モータの両方向の回転
力を第1のカード搬送機構又は第2のカード搬送機構に
伝達する必要があるため、電磁クラッチを用いてモータ
の回転力の伝達経路を切り換えているのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁ク
ラッチは高価であり、電磁クラッチを用いてモータ回転
力の伝達経路を切り換えるのでは製造コストが高くなっ
てしまう。また、電磁クラッチはカードリーダ内に配置
する構成要素としては比較的大きなものであり、設置に
広いスペースが必要となってカードリーダの小型化・軽
量化が困難である。さらに、電磁クラッチを用いると消
費電力が大きくなる。
【0004】本発明は、製造コストが安く、小型化・軽
量化が容易で、消費電力が小さな駆動力伝達機構を提供
することを目的とする。また、この駆動力伝達機構を用
いることでカードリーダに適したカード搬送機構を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、モータの回転を2つの駆動
系に選択的に伝達するようにした駆動力伝達機構におい
て、モータにより回転する駆動側回転ギヤと同軸に第1
の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤを設け、該
第1の従動側回転ギヤに駆動側回転ギヤと第2の従動側
回転ギヤともに噛合する遊星ギヤ部材を取り付け、第1
の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方を選
択的に係止する選択係止手段を設け、第1の従動側回転
ギヤ及び第2の従動側回転ギヤに駆動系を片方ずつ接続
したものである。
【0006】したがって、駆動側回転ギヤが回転する
と、遊星ギヤ部材も回転する。ここで、選択係止手段が
第1の従動側回転ギヤを係止している場合には、第1の
従動側回転ギヤに取り付けられた遊星ギヤ部材は公転で
きないので自転することになり、第2の従動側回転ギヤ
を回転させる。即ち、駆動側回転ギヤの回転力は遊星ギ
ヤ部材が公転せずにその場で自転することで第2の従動
側回転ギヤに伝達され、更にこの第2の従動側回転ギヤ
に接続されている駆動系に伝えられる。一方、選択係止
手段が第2の従動側回転ギヤを係止している場合には、
この第2の従動側回転ギヤの周囲を遊星ギヤ部材が公転
することになり、第1の従動側回転ギヤを回転させる。
即ち、駆動側回転ギヤの回転力は遊星ギヤ部材が自転し
ながら公転することで第1の従動側回転ギヤに伝達さ
れ、更にこの第1の従動側回転ギヤに接続されている駆
動系に伝えられる。選択係止手段によって係止する従動
側回転ギヤを切り換えることで、モータの回転力が伝え
られる駆動系が切り換えられる。
【0007】この場合、請求項2記載の駆動力伝達機構
のように、1本のシャフトに駆動側回転ギヤと第1の従
動側回転ギヤと第2の従動側回転ギヤを並設し、遊星ギ
ヤ部材は、第1の従動側回転ギヤの偏心位置に回転自在
に保持された軸の両端に取り付けられた2つの遊星ギヤ
であり、第1の従動側回転ギヤは選択係止手段によって
係止されるラッチ部と駆動伝達用のギヤ部とを外周に備
え、第2の従動側回転ギヤは遊星ギヤと噛み合うギヤ部
を有するとともに外周に選択係止手段によって係止され
るラッチ部と駆動伝達用のギヤ部とを備えてなることが
好ましい。
【0008】したがって、選択係止手段は第1の従動側
回転ギヤのラッチ部又は第2の従動側回転ギヤのラッチ
部を係止することで、第1の従動側回転ギヤ又は第2の
従動側回転ギヤをロックする。第1の従動側回転ギヤが
係止されると、駆動側回転ギヤの回転力は遊星ギヤ部材
の自転によって第2の従動側回転ギヤを回転させる。一
方、第2の従動側回転ギヤが係止されると、駆動側回転
ギヤの回転は遊星ギヤ部材の公転となって第1の従動側
回転ギヤを回転させる。
【0009】また、請求項3記載の駆動力伝達機構のよ
うに、選択係止手段は、2つのラッチ部と係合可能な2
つの係止部材を有する回転部材を有し、ソレノイドによ
り回転動作させるように構成することが好ましい。した
がって、ソレノイドによって回転部材を回転操作する
と、ラッチ部に係合する係止部材が切り換わる。即ち、
一側に回転部材を回転させることで、例えば一方の係止
部材が第1の従動側回転ギヤのラッチ部に係合し、第1
の従動側回転ギヤをロックする。一方、他側に回転部材
を回転させることで、例えば他方の係止部材が第2の従
動側回転ギヤのラッチ部に係合し、第2の従動側回転ギ
ヤをロックする。
【0010】また、請求項4記載の駆動力伝達機構のよ
うに、係止部材は二股状に分割されたラッチ部と係合可
能な係止爪を有することが好ましい。係止部材が二股状
に分割されたラッチ部と係合可能な係止爪を有すること
で、二股状に分割された係止爪が独立して変位するよう
になり、片方の係止爪の変位がもう一方の係止爪の係合
状態に影響するのを防止できる。
【0011】さらに、請求項5の発明は、モータの回転
をカードの取込・排出動作とカードの搬送動作の2つの
駆動手段に選択的に伝達するようにしたカード搬送機構
において、モータにより回転する駆動側回転ギヤと同軸
に第1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤを設
け、該第1の従動側回転ギヤに駆動側回転ギヤと第2の
従動側回転ギヤともに係合する遊星ギヤ部材を取り付
け、第1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの
一方を選択的に係止する選択係止手段を設け、第1の従
動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方にカード
搬送用の駆動手段を接続したものである。
【0012】したがって、モータによって駆動力回転ギ
ヤが回転されると、遊星ギヤ部材も回転する。ここで、
選択係止手段が第1の従動側回転ギヤを係止している場
合には、第1の従動側回転ギヤに取り付けられた遊星ギ
ヤ部材は公転できないのでその場で自転することにな
り、第2の従動側回転ギヤを回転させる。一方、選択係
止手段が第2の従動側回転ギヤを係止している場合に
は、この第2の従動側回転ギヤの周囲を遊星ギヤ部材が
自転しながら公転することになり、第1の従動側回転ギ
ヤを回転させる。即ち、選択係止手段が係止する従動側
回転ギヤを切り換えることで、モータの回転力が伝達さ
れる従動側回転ギヤが切り換えられ、カード搬送用の駆
動手段を駆動したり停止させりすることが出来る。
【0013】また、請求項6記載のカード搬送機構は、
カード搬送動作用の駆動手段は、カードの後端に当接し
てカードを搬送するカード搬送部材を有し、カードの取
込・排出動作用の駆動手段は、挿入されたカードをカー
ド搬送部材がカードの後端に当接できる位置までカード
を取り込むものである。したがって、カードの取込・排
出動作用の駆動手段がカードを取り込む。このカードを
カード搬送動作用の駆動手段が受け取ると、選択係止手
段が駆動力の伝達経路を切り換えてモータの回転力(駆
動力)をカード搬送動作用の駆動手段に伝える。これに
より、カード搬送部材がカードを搬送する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1及び図2に、本発明を適用した駆動力
伝達機構の実施形態の一例を示す。この駆動力伝達機構
36は、モータ30の回転を2つの駆動系37,38に
選択的に伝達するようにしたものであって、モータ30
により回転する駆動側回転ギヤ39と同軸に第1の従動
側回転ギヤ40及び第2の従動側回転ギヤ41を設け、
第1の従動側回転ギヤ40に駆動側回転ギヤ39と第2
の従動側回転ギヤ41ともに噛合する遊星ギヤ部材42
を取り付け、第1の従動側回転ギヤ40及び第2の従動
側回転ギヤ41の一方を選択的に係止する選択係止手段
43を設け、第1の従動側回転ギヤ40及び第2の従動
側回転ギヤ41に駆動系37,38を片方ずつ接続した
ものである。
【0016】本実施形態では、1本のシャフト44に駆
動側回転ギヤ39と第1の従動側回転ギヤ40と第2の
従動側回転ギヤ41を並設している。また、遊星ギヤ部
材42は、第1の従動側回転ギヤ40の偏心位置に回転
自在に保持された軸45の両端に取り付けられた2つの
遊星ギヤ46,47を備えて構成されている。さらに、
第1の従動側回転ギヤ40は選択係止手段43によって
係止されるラッチ部48と駆動伝達用のギヤ部40aと
を外周に備えており、第2の従動側回転ギヤ41は遊星
ギヤ47と噛み合う内歯ギヤ(ギヤ部)49を有すると
ともに外周に選択係止手段43によって係止されるラッ
チ部48と駆動伝達用のギヤ部41aとを備えている。
また、選択係止手段43は、2つのラッチ部48と係合
可能な2つの係止部材50,51を有する回転部材52
を有し、ソレノイド33により回転動作させるように構
成されている。
【0017】モータ30の回転は平歯車53を介して駆
動側回転ギヤ39に伝達される。駆動側回転ギヤ39
は、シャフト44に回転自在に支持されている。このシ
ャフト44には、第1及び第2の従動側回転ギヤ40,
41が回転自在に支持されている。第1の従動側回転ギ
ヤ40の偏心位置には、シャフト44を挟んで対称とな
るように2本の軸45が貫通しており、当該軸45の両
端には遊星ギヤ46,47が固定されている。軸45の
一端に固定された遊星ギヤ46は駆動側回転ギヤ39に
噛み合っており、他端に固定された遊星ギヤ47は第2
の従動側回転ギヤ41の内歯ギヤ49と噛み合ってい
る。
【0018】ラッチ部48は、歯の形状が逆向きの2列
のラッチ48a,48bより構成されている。また、ラ
ッチ部48,48に係合する係止部材50,51の先端
は二股状に分割されており、分割された各先端には係止
爪50a,50b、51a,51bが設けられている。
係止爪50aと50b,51aと51bは、反対方向の
回転に対して必ず片方が引っ掛かるように逆向きに形成
されている。即ち、係止部材50,51は、二股状に分
割されたラッチ部48と係合可能な係止爪50a,50
b,51a,51bを有している。したがって、係止部
材50,51がラッチ部48,48に係合している場合
には、従動側回転ギヤ40,41の一方向への回転は一
方のラッチ48a,48aに一方の係止爪50a,51
aが引っ掛かることで禁止され、他方向への回転は他方
のラッチ48b,48bに他方の係止爪50b,51b
が引っ掛かることで禁止される。係止部材の先端は二股
状に分割されているので、係止爪50aと50b,51
aと51bは互いに独立しており、片方の係止爪の上下
変位がもう片方の係止爪に影響することはない。したが
って、例えば一方の係止爪50a,51aの上下変位に
よって他方の係止爪50b,51bの引っ掛かりが外れ
ることがなく、選択係止手段43は確実に従動側回転ギ
ヤ40,41を両方向の回転に対してロックする。
【0019】係止部材50,51は軸54に揺動自在に
支持された回転部材52に取り付けられており、ソレノ
イド33によって駆動される。例えば、ソレノイド33
がオン操作された場合には、第1の従動側回転ギヤ40
に対応する係止部材50が第1の従動側回転ギヤ40の
ラッチ部48に係合すると共に、第2の従動側回転ギヤ
41に対応する係止部材51が第2の従動側回転ギヤ4
1のラッチ部48から外れる。一方、ソレノイド33が
オフ操作された場合には、リターンスプリング55によ
って回転部材52が戻されて第1の従動側回転ギヤ40
に対応する係止部材50が第1の従動側回転ギヤ40の
ラッチ部48から外れると共に、第2の従動側回転ギヤ
41に対応する係止部材51が第2の従動側回転ギヤ4
1のラッチ部48に係合する。
【0020】この駆動力伝達機構36では、ソレノイド
33がオフ状態となっている場合には、選択係止手段4
3が第2の従動側回転ギヤ41をロックしているので、
モータ30の回転は第1の従動側回転ギヤ40に伝達さ
れる。つまり、モータ30の回転は平歯車53→駆動側
回転ギヤ39→遊星ギヤ部材42の遊星ギヤ46→軸4
5→遊星ギヤ47へと伝わる。この遊星ギヤ47はロッ
クされている第2の従動側回転ギヤ41の内歯ギヤ49
に噛み合っているので、内歯ギヤ49に沿って転がる。
したがって、遊星ギヤ部材42は自転しながらシャフト
44を中心に公転することになり、第1の従動側回転ギ
ヤ40を回転させる。第1の従動側回転ギヤ40のギヤ
部40aには駆動系37が接続されており、モータ30
の回転力は駆動系37に伝達される。
【0021】一方、ソレノイド33をオン操作すると、
選択係止手段43は第1の従動側回転ギヤ40をロック
し、第2の従動側回転ギヤ41のロックを解除する。こ
のため、遊星ギヤ部材42は公転できずにその場で自転
することになり、内歯ギヤ49を介して第2の従動側回
転ギヤ41を回転させる。第2の従動側回転ギヤ41の
ギヤ部41aには駆動系38が接続されており、モータ
30の回転は駆動系38に伝達される。
【0022】このように、ソレノイド33によって回転
部材52を揺動させるだけで、モータ30の回転力の出
力を第1の従動側回転ギヤ40と第2の従動側回転ギヤ
41との間で切り換えることができる。このため、駆動
力伝達機構36を小型化・軽量化することができる。ま
た、アクチュエータとしてソレノイド33を使用するこ
とが出来ると共に、第2の従動側回転ギヤ41から出力
を取り出す場合にだけソレノイド33に通電すれば良い
ので、駆動力伝達機構36の消費電力を小さくすること
ができる。さらに、アクチュエータとしてソレノイド3
3は安価であり、製造コストを安くすることが出来る。
【0023】次に、上述の駆動力伝達機構36を用いた
カード搬送機構について説明する。このカード搬送機構
を磁気カードのカードリーダ(ライタ)に適用した例を
図3〜図8に、当該カードリーダに組み込んだカード搬
送機構を図9及び図10にそれぞれ示す。
【0024】このカード搬送機構は、モータ30の回転
をカードの取込・排出動作とカードの搬送動作の2つの
駆動手段63,64に選択的に伝達するようにしたもの
で、モータ30により回転する駆動側回転ギヤ39と同
軸に第1の従動側回転ギヤ40及び第2の従動側回転ギ
ヤ41を設け、該第1の従動側回転ギヤ40に駆動側回
転ギヤ39と第2の従動側回転ギヤ41ともに係合する
遊星ギヤ部材42を取り付け、第1の従動側回転ギヤ4
0及び第2の従動側回転ギヤ41の一方を選択的に係止
する選択係止手段43を設け、第1の従動側回転ギヤ4
0及び第2の従動側回転ギヤ41の一方にカード搬送動
作用の駆動手段64を接続したものである。
【0025】本実施形態では、カード搬送動作用の駆動
手段64は、カード1の後端1aに当接してカード1を
搬送するカード搬送部材2を有しており、カードの取込
・排出動作用の駆動手段63は、挿入されたカード1を
カード搬送部材2がカード1の後端1aに当接できる位
置までカード1を取り込むものである。
【0026】カード搬送部材2はキャリッジ3の前後2
カ所に配置されており、カード走行方向に関するカード
1の後端面1a側のカード搬送部材2がカード係止位置
P1となり、カード1の前端面1b側のカード搬送部材
2が退避位置P2となるように構成されている。つま
り、図6において、右方向にカード1を搬送する場合に
は、左側のカード搬送部材2がカード係止位置P1とな
り、右側のカード搬送部材2が退避位置P2となる(実
線位置)。一方、左方向にカード1を搬送する場合に
は、右側のカード搬送部材2がカード係止位置P1とな
り、左側のカード搬送部材2が退避位置P2となる(2
点鎖線位置)。
【0027】キャリッジ3の前後2カ所に配置された2
つのカード搬送部材2は、走行駆動部材4に連結された
連動部材6によって連動して回動するように連結されて
いる。本実施形態では、連動部材6は一枚のレバーであ
り、該レバー(以下スライドレバー6という)にカード
搬送部材2を移動させる移動部7と阻止部5とを2つの
カード搬送部材2に対応するように設けている。
【0028】このカードリーダでは、左右のフレーム
8,9と上下のガイド10,11によってカード走行路
が形成されており、カード1は寄せ板12によって右フ
レーム9側に寄せられて位置決めされながら搬送され
る。即ち、右フレーム9がカード基準面となっている。
なお、図6及び図8では寄せ板12の図示を省略してい
る。
【0029】カードの取込・排出動作用の駆動手段63
は、カードリーダの長手方向に沿って配置されたタイミ
ングベルト13を有している。このタイミングベルト1
3は、タイミングプーリ14,15により支持されてい
る。カード挿入口16より挿入されたカード1は、タイ
ミングプーリ14上のタイミングベルト13とパッドロ
ーラ17により挟まれ、このタイミングベルト13の回
転によってカードリーダ内に取り込まれる。パッドロー
ラ17はスプリング18によってタイミングプーリ14
側に付勢されている。一方、タイミングプーリ14の回
転位置は固定されている。また、タイミングベルト13
の軌道の途中部分はプーリ19,20によって左フレー
ム8側に寄せられており、キャリッジ3との干渉を回避
している。
【0030】キャリッジ3は、下ガイド11に固定され
たガイドシャフト21に沿って移動する。キャリッジ3
にはローラ22が回転自在に取り付けられており、この
ローラ22はガイド板23と下ガイド11の走行ガイド
11aに沿って転動する。即ち、キャリッジ3を1本の
ガイドシャフト21で支持する場合にはキャリッジ3が
回転してしまう虞があるが、ローラ22をガイド板23
と下ガイド11の走行ガイド11aに沿って転動させる
ことで、キャリッジ3の回転を防止することができる。
この様にキャリッジ3を1本のガイドシャフト21によ
って支持すると共にローラ22によってその回転防止を
図る構造にすることで、例えばキャリッジ3を2本のシ
ャフトで回転防止を図りながら支持する構造に比べて製
造コストを安くすることが出来る。
【0031】カード搬送部材2は、軸24により回転自
在にキャリッジ3に取り付けられている。カード搬送部
材2の途中にはシャフト25が固定されており、シャフ
ト25はスライドレバー6の長孔部6aを貫通してい
る。即ち、2つのカード搬送部材2は、スライドレバー
6によって連結されている。
【0032】また、カード搬送部材2には軸26が固定
されており、軸26はカード搬送部材2が起立する方向
に回動するとキャリッジ3に度当たりするようになって
いる。即ち、軸26がキャリッジ3に度当たりする位置
がカード係止位置P1となっており、カード搬送部材2
はカード係止位置P1を越えて回動することが出来ない
ようになっている。また、軸26の長さは、スライドレ
バー6に形成された移動部7の幅よりも短くなってい
る。
【0033】スライドレバー6の移動部7は、軸26が
入り込むことができる凹部となっている。また、移動部
7のスライドレバー6の端側の部分が阻止部5となって
いる。カード搬送部材2がスライドレバー6に引き起こ
されてカード係止位置P1に移動した状態では、即ち図
6の左側のカード搬送部材2の実線で示す状態では、軸
26は阻止部5に当接する。したがって、カード搬送部
材2はカード係止位置P1にロックされることなり、退
避位置P2に向けて倒れたり、ぐらついたりすることが
ない。一方、この状態からスライドレバー6が図中左方
向に移動してシャフト25が長孔部6aの反対側の端に
到達すると、即ち、長孔部6aとシャフト25の隙間の
分だけスライドレバー6がキャリッジ3に対してスライ
ドすると、軸26は阻止部5から外れて移動部7に対向
する。したがって、カード搬送部材2のロックが解除さ
れることになり、軸26を移動部7に入り込ませながら
カード搬送部材2を退避位置P2に向けて倒すように回
動させることが出来る。つまり、カード1を搬送する場
合にはカード搬送部材2はロックされているのでカード
反力によって倒れたりぐらついたりすることはないが、
カード1を搬送するためにスライドレバー6をキャリッ
ジ3に対してスライドさせるとカード搬送部材2のロッ
クが解除されてこれを回動させることが出来る。
【0034】走行駆動部材4は、例えばワイヤである。
このワイヤ4は一対のプーリ27,28間に巻き掛けら
れている。ワイヤ4にかしめられたプレート29はスラ
イドレバー6の連結部6bにはめ込まれて接着固定され
ている。したがって、ワイヤ4の駆動によりスライドレ
バー6が移動し、これによりカード搬送部材2が回動
し、さらにカード係止位置P1に度当たりしたカード搬
送部材2によってキャリッジ3を移動させることが出来
る。ワイヤ4を駆動するプーリ28は、第1の従動側回
転ギヤ40のギヤ部40aにギヤ56及びギヤ57を介
して噛み合っている。
【0035】本実施形態の駆動力伝達機構36では、モ
ータ30のスピンドル軸30aにはウォームギヤ58が
固定されており、このウォームギヤ58は、回転可能に
支持されたシャフト59に固定された歯車60と噛み合
っている。歯車60はタイミングベルト13を駆動する
タイミングプーリ15と係合している。また、シャフト
59には傘歯ギヤ61が固定されており、この傘歯ギヤ
61は駆動側回転ギヤ39と一体回転する傘歯ギヤ62
に噛合している。したがって、モータ30の回転はウォ
ームギヤ58→歯車60→シャフト59→傘歯ギヤ61
→傘歯ギヤ62→駆動側回転ギヤ39へと伝達される。
なお、本実施形態の駆動力伝達機構36では、タイミン
グベルト13への駆動力は歯車60と一体回転するタイ
ミングプーリ15から取り出すようにし、ワイヤ4への
駆動力は第1の従動側回転ギヤ40にギヤ56,57を
介して噛み合うプーリ28から取り出すようにしている
ため、第2の従動側回転ギヤ41からは駆動力を取り出
す必要はない。したがって、第2の従動側回転ギヤ41
には駆動力伝達用のギヤ部の形成を省略している。
【0036】次に、カード搬送機構の作動について説明
する。
【0037】カード1がカードリーダ内に取り込まれて
いない状態ではキャリッジ3はカード挿入口16側に位
置している。
【0038】カード1がカード挿入口16より挿入さ
れ、これを図示しないセンサが検知すると、モータ30
が始動する。同時にソレノイド33がオン操作され、第
1の従動側回転ギヤ40がロックされ、第2の従動側回
転ギヤ41のロックが解除されてフリーとなる。モータ
30の駆動力はウォームギヤ58→歯車60→シャフト
59→タイミングプーリ15→タイミングベルト13へ
と伝わり、このタイミングベルト13は図5中反時計方
向に回転する。これにより、挿入されたカード1はタイ
ミングプーリ14上のタイミングベルト13とパッドロ
ーラ17に挟まれて取り込まれる。一方、第1の従動側
回転ギヤ40はロックされているので、モータ30の回
転はプーリ28には伝達されず停止している。なお、こ
の状態では、モータ30の回転は第2の従動側回転ギヤ
41には伝達されているが、このギヤ41には駆動伝達
用のギヤ部は形成されていないので、この第2の従動側
回転ギヤ41は空転状態となっている。
【0039】そして、カード1が所定位置まで、即ちキ
ャリッジ3に対向する位置まで取り込まれたことを図示
しないセンサで検知すると、ソレノイド33がオン操作
されるので、第2の従動側回転ギヤ41がロックされ、
第1の従動側回転ギヤ40のロックが解除される。した
がって、モータ30の回転はウォームギヤ58→歯車6
0→シャフト59→傘歯ギヤ61→傘歯ギヤ62→駆動
側回転ギヤ39→遊星ギヤ46→軸45→第1の従動側
回転ギヤ40→ギヤ部40a→ギヤ56→ギヤ57→プ
ーリ28へと伝達される。即ち、モータ30の回転力が
ワイヤ4に伝達される。これにより、スライドレバー6
がワイヤ4に引っ張られてカード1を搬送する方向に移
動するので、カード1の後端面1aに対応するカード搬
送部材2がカード係止位置P1に移動し、カード1の前
端面1bに対応するカード搬送部材2が退避位置P2に
移動する。
【0040】この状態でさらにモータ30がワイヤ4を
駆動し続けると、カード係止位置P1に在るカード搬送
部材2の軸26がキャリッジ3に度当たりしていること
からワイヤ4の駆動力がキャリッジ3に伝わり、カード
1とキャリッジ3を搬送する。この状態では、カード1
を搬送する方のカード搬送部材2の軸26はスライドレ
バー6の阻止部5に当接しており、この位置にロックさ
れているので、カード1から受ける反力によって倒れた
りぐらついたりすることが無く、カード1を一定速度で
搬送することができる。
【0041】下ガイド11に取り付けた磁気ヘッド34
(支持部は図示省略)にてカード1に記録されている磁
気データをリードした後、モータ30を逆回転させてカ
ード1をカード挿入口16側に戻す。モータ30の逆回
転により、ワイヤ4は上述の場合と逆方向に回転する
が、スライドレバー6とカード搬送部材2を連結するシ
ャフト25は長孔部6a内を貫通しているので、先ずス
ライドレバー6がキャリッジ3に対して相対移動する。
そして、長孔部6aとシャフト25の隙間に相当する距
離だけスライドレバー6が相対移動すると、シャフト2
5が長孔部6aの反対側の端に到達するので、退避位置
P2に在った方のカード搬送部材2が引き起こされてカ
ード係止位置P1に移動する。同時に、カード係止位置
P1に在った方のカード搬送部材2の軸26がスライド
レバー6の阻止部5から外れて移動部7に対向するの
で、このカード搬送部材2のカード係止位置P1へのロ
ックが解除されることになり、スライドレバー6はこの
カード搬送部材2を倒すように回動させて退避位置P2
に移動させる。即ち、前述の場合と反対側のカード搬送
部材2がカード1を係止することになり、以降、ワイヤ
4の移動によってカード1とキャリッジ3がカード挿入
口16側に向けて搬送される。
【0042】そして、カード1は、タイミングベルト1
3に引き渡されてカード挿入口16からカードリーダの
外に排出される。即ち、カード搬送動作用の駆動手段6
4のワイヤ4は、カードの取込・排出動作用の駆動手段
63であるプーリ14上のタイミングベルト13とパッ
ドローラ17によってカード1が引き込まれるまでカー
ド1を搬送する。この時、カード1の進行方向に在るカ
ード搬送部材2は下ガイド11の下方の退避位置P2に
移動しているので、カード1の排出に干渉することはな
い。また、カード1がタイミングベルト13に引き渡さ
れた後はソレノイド33がオフ操作され、ワイヤ4によ
るキャリッジ3の移動は停止し、キャリッジ3はカード
待ちの位置に待機する。
【0043】なお、カード1をカードリーダの奥側から
排出する場合には、プーリ15上のタイミングベルト1
3とパッドローラ35とでカード1を挟んで搬送し排出
するようにすれば良い。
【0044】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、ソレノイド33をオン操
作した場合に第1の従動側回転ギヤ40をロックしてワ
イヤ4の駆動を停止し、ソレノイド33をオフ操作した
場合に第2の従動側回転ギヤ41をロックしてワイヤ4
を駆動するようにしているが、ソレノイド33をオフ操
作した場合に第1の従動側回転ギヤ40をロックしてワ
イヤ4の駆動を停止し、ソレノイド33をオン操作した
場合に第2の従動側回転ギヤ41をロックしてワイヤ4
を駆動するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の駆
動力伝達機構では、モータにより回転する駆動側回転ギ
ヤと同軸に第1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転
ギヤを設け、該第1の従動側回転ギヤに駆動側回転ギヤ
と第2の従動側回転ギヤともに噛合する遊星ギヤ部材を
取り付け、第1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転
ギヤの一方を選択的に係止する選択係止手段を設け、第
1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤに駆動系
を片方ずつ接続しているので、選択係止手段によって係
止する従動側回転ギヤを切り換えることで、モータの回
転力を伝える駆動系を切り換えることができる。
【0046】この場合、請求項2記載の駆動力伝達機構
のように、1本のシャフトに駆動側回転ギヤと第1の従
動側回転ギヤと第2の従動側回転ギヤを並設し、遊星ギ
ヤ部材は、第1の従動側回転ギヤの偏心位置に回転自在
に保持された軸の両端に取り付けられた2つの遊星ギヤ
であり、第1の従動側回転ギヤは選択係止手段によって
係止されるラッチ部と駆動伝達用のギヤ部とを外周に備
え、第2の従動側回転ギヤは遊星ギヤと噛み合うギヤ部
を有するとともに外周に選択係止手段によって係止され
るラッチ部と駆動伝達用のギヤ部とを備えるようにする
ことが好ましい。この様に構成することで、簡単な構造
で選択係止手段による駆動系の切換を実現することがで
きる。
【0047】また、請求項3記載の駆動力伝達機構のよ
うに、選択係止手段は、2つのラッチ部と係合可能な2
つの係止部材を有する回転部材を有し、ソレノイドによ
り回転動作させるように構成することが好ましい。この
様に構成することで、ソレノイドの駆動力によってモー
タの回転力(駆動力)を伝達する駆動系を切り換えるこ
とが出来る。したがって、電磁クラッチ等の比較的高価
なアクチュエータが不要になり、比較的安価なソレノイ
ドの使用により駆動力伝達機構の製造コストを安くする
ことができる。また、ソレノイドは比較的小型・軽量な
アクチュエータであり、駆動力伝達機構を小型化・軽量
化することができる。さらに、ソレノイドの消費電力は
小さいので、消費電力の小さな省エネタイプの駆動力伝
達機構を提供することができる。
【0048】また、請求項4記載の駆動力伝達機構のよ
うに、係止部材は二股状に分割されたラッチ部と係合可
能な係止爪を有することが好ましい。この様に構成する
ことで、係止爪が互いに独立して変位するようになり、
片方の係止爪の変位がもう一方の係止爪に影響を与える
のを防止することが出来る。したがって、一方の係止片
の変位によってもう一方の係止片の係合が外れることが
なく、安定した係止状態を実現することができる。
【0049】さらに、請求項5記載のカード搬送機構で
は、モータにより回転する駆動側回転ギヤと同軸に第1
の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤを設け、該
第1の従動側回転ギヤに駆動側回転ギヤと第2の従動側
回転ギヤともに係合する遊星ギヤ部材を取り付け、第1
の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方を選
択的に係止する選択係止手段を設け、第1の従動側回転
ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方にカード搬送用の
駆動手段を接続しているので、上述の駆動力伝達機構を
用いたカード搬送機構を提供することが出来る。
【0050】また、請求項6記載のカード搬送機構で
は、カード搬送動作用の駆動手段は、カードの後端に当
接してカードを搬送するカード搬送部材を有し、カード
の取込・排出動作用の駆動手段は、挿入されたカードを
カード搬送部材がカードの後端に当接できる位置までカ
ードを取り込むので、カードの搬送が確実なカード搬送
機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動力伝達機構の実施形態の一例を示
す断面図である。
【図2】同駆動力伝達機構の選択係止手段を詳しく示す
拡大図である。
【図3】本発明のカード搬送機構を組み込んだカードリ
ーダを側面からみた位置関係を示す概略構成図である。
【図4】同カードリーダの正面からみた位置関係を示す
概略構成図である。
【図5】同カードリーダの上方からみた位置関係を示す
概略構成図である。
【図6】同カードリーダのカード搬送動作用の駆動手段
を部分的に断面して示す側面図である。
【図7】同駆動手段の横断面図である。
【図8】同駆動手段の平面図である。
【図9】図3のカードリーダで使用されている駆動力伝
達機構の側面図である。
【図10】同駆動力伝達機構の展開図である。
【符号の説明】
2 カード搬送部材 30 モータ 33 ソレノイド 36 駆動力伝達機構 37,38 駆動系 39 駆動側回転ギヤ 40 第1の従動側回転ギヤ 40a 駆動伝達用のギヤ部 41 第2の従動側回転ギヤ 41a 駆動伝達用のギヤ部 42 遊星ギヤ部材 43 選択係止手段 44 シャフト 46,47 遊星ギヤ 48 ラッチ部 49 内歯ギヤ(ギヤ部) 50,51 係止部材 52 回転部材 63 カードの取込・排出動作用の駆動手段 64 カード搬送動作用の駆動手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を2つの駆動系に選択的に
    伝達するようにした駆動力伝達機構において、上記モー
    タにより回転する駆動側回転ギヤと同軸に第1の従動側
    回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤを設け、該第1の従
    動側回転ギヤに上記駆動側回転ギヤと上記第2の従動側
    回転ギヤともに噛合する遊星ギヤ部材を取り付け、上記
    第1の従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方
    を選択的に係止する選択係止手段を設け、上記第1の従
    動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤに上記駆動系を
    片方ずつ接続したことを特徴とする駆動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 1本のシャフトに前記駆動側回転ギヤと
    第1の従動側回転ギヤと第2の従動側回転ギヤを並設
    し、前記遊星ギヤ部材は、前記第1の従動側回転ギヤの
    偏心位置に回転自在に保持された軸の両端に取り付けら
    れた2つの遊星ギヤであり、前記第1の従動側回転ギヤ
    は前記選択係止手段によって係止されるラッチ部と駆動
    伝達用のギヤ部とを外周に備え、前記第2の従動側回転
    ギヤは上記遊星ギヤと噛み合うギヤ部を有するとともに
    外周に前記選択係止手段によって係止されるラッチ部と
    駆動伝達用のギヤ部とを備えてなることを特徴とする請
    求項1記載の駆動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記選択係止手段は、前記2つのラッチ
    部と係合可能な2つの係止部材を有する回転部材を有
    し、ソレノイドにより回転動作させるように構成してな
    ることを特徴とする請求項2記載の駆動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記係止部材は二股状に分割された前記
    ラッチ部と係合可能な係止爪を有することを特徴とする
    請求項3記載の駆動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 モータの回転をカードの取込・排出動作
    とカードの搬送動作の2つの駆動手段に選択的に伝達す
    るようにしたカード搬送機構において、上記モータによ
    り回転する駆動側回転ギヤと同軸に第1の従動側回転ギ
    ヤ及び第2の従動側回転ギヤを設け、該第1の従動側回
    転ギヤに上記駆動側回転ギヤと上記第2の従動側回転ギ
    ヤともに係合する遊星ギヤ部材を取り付け、上記第1の
    従動側回転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方を選択
    的に係止する選択係止手段を設け、上記第1の従動側回
    転ギヤ及び第2の従動側回転ギヤの一方に上記カード搬
    送用の駆動手段を接続したことを特徴とするカード搬送
    機構。
  6. 【請求項6】 前記カード搬送動作用の駆動手段は、カ
    ードの後端に当接してカードを搬送するカード搬送部材
    を有し、前記カードの取込・排出動作用の駆動手段は、
    挿入されたカードを上記カード搬送部材がカードの後端
    に当接できる位置までカードを取り込むことを特徴とす
    る請求項5記載のカード搬送機構。
JP11143167A 1999-05-17 1999-05-24 駆動力伝達機構及びこれを用いたカード搬送機構 Pending JP2000331124A (ja)

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JP11143167A JP2000331124A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 駆動力伝達機構及びこれを用いたカード搬送機構
US09/542,866 US6824062B2 (en) 1999-05-17 2000-04-04 Card transporting mechanism for card reader
EP00107412A EP1054341B1 (en) 1999-05-17 2000-04-05 Card transporting mechanism for card reader
DE60044446T DE60044446D1 (de) 1999-05-17 2000-04-05 Kartentransportmechanismus für einen Kartenleser

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021041515A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 オークマ株式会社 工作機械における自動パレット交換装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021041515A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 オークマ株式会社 工作機械における自動パレット交換装置
JP7236359B2 (ja) 2019-09-13 2023-03-09 オークマ株式会社 工作機械における自動パレット交換装置

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