JP2000330221A - 写真処理方法及び写真処理装置 - Google Patents

写真処理方法及び写真処理装置

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JP2000330221A
JP2000330221A JP11141890A JP14189099A JP2000330221A JP 2000330221 A JP2000330221 A JP 2000330221A JP 11141890 A JP11141890 A JP 11141890A JP 14189099 A JP14189099 A JP 14189099A JP 2000330221 A JP2000330221 A JP 2000330221A
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Takayuki Yanagimoto
隆之 柳本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、地域や季節に応じた自然な色の仕
上がりとなるように色補正の色補正率を設定する写真処
理方法及び写真処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係わる写真処理方法は、カラー
写真のカラーフェリアを補正する色補正工程を含む写真
処理方法において、前記色補正工程において前記カラー
写真のうち最も大きい面積を占める特徴色に対する色補
正率を当該特徴色以外の背景色に対する色補正率と異な
る設定としてカラーフェリアを補正することを特徴とす
る。本発明に係わる写真処理装置は前記色補正率を特徴
色と背景色とに対して変えて設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理方法及び
写真処理装置に関する。さらに詳しくはカラー補正シス
テムを改良して地域や季節に応じた自然な仕上がりの色
バランスを得る写真処理方法及び写真処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なカラー写真の作製においては、
写真原画(ネガフィルム、単にネガということがある)の
全面積の平均透過濃度を測定し、測定された平均透過濃
度に基づいて写真焼付における露光量を決定することに
よって印画紙のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)各色感光層に与える露光量を所定値になるように制
御し、カラーバランスの良好なカラープリントを作成す
るようにしている。
【0003】この際、被写体において輝度分布や色の分
布に偏りがある場合には適正なカラープリントが得られ
難い。通常、このような露光が不適正なネガであっても
プリント時には適正なカラーバランスと濃度とをもった
カラー写真が得られるように色等の補正を行う。
【0004】これらの場合の偏りがあるネガフィルム
は、一般にサブジェクトリフェリアと呼ばれ、特に被写
体の輝度分布の偏りを原因とする場合はデンシティフェ
リア、また、色の分布の偏りを原因とする場合はカラー
フェリアと呼ばれる。
【0005】前者のデンシティフェリアに対し、自動的
に露光量の調整を行うことを目的とする公知の技術とし
て、特公昭56−2691号公報に開示された次のよう
な技術を挙げることができる。
【0006】即ち、ネガフィルムを走査し、この走査で
得られた画像濃度から被写体画像の領域毎に特性値を求
め、この特性値に基づいて分類を行い、分類毎に予め定
められた特性値の関数により、当該被写体画像に対する
露光量を調整するというものである。
【0007】また、後者のカラーフェリアに関しては、
いわゆるロワードコレクション、フルコレクション、ノ
ーコレクションという手法が知られており、これらの手
法により初回の焼付(同時プリント)時には一定の品質の
カラープリントを安定して得ることができる。
【0008】かかるカラーフェリアについてさらに説明
する。カラーフェリアとは、カラー写真中の色分布の偏
りによって生じる現象である。このような色分布の偏り
を評価するために、標準ネガというものを設定する。こ
の標準ネガは、画面全体の色を平均する(混合する)と灰
色(グレー)となるように画面中にY、M、Cの含まれる
比率がほぼ等しいように設定されている。
【0009】このように標準ネガを設定すると、カラー
フェリアとは、画面中にY、M、C各色の占める割合が
標準ネガに対して大幅に異なる場合に発生する現象であ
るということになる。従って、主たる被写体画像と、そ
の背景色との関係において、背景色が強い場合でもカラ
ーフェリアが生じることがわかる。つまり、蛍光灯や、
タングステン灯のような場合であってもカラーフェリア
が生じる。
【0010】そして、ネガを評価することによって、こ
のカラーフェリアが発生したと判定されたときには、通
常、その画像に対して一律の色補正を施すことが行われ
ている。この一律の色補正とは、所定の割合で前述した
強い色を抑え、しかも、その他の色を強めるようにして
行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、ここで、色温度
に対する視覚特性、即ち、人間の目の視覚が有する特有
の傾向を説明する。色温度とは、光の色の区別を数量的
に表現する一つの尺度であるが、人間の目に対する色刺
激の心理物理的性質の側面が問題とされる場合がある。
【0012】つまり、主たる被写体画像に対する背景色
の影響を人間の目が視覚的にどう感じるかという観点に
おいては、地域的又は季節的な差が存在し、例えば、冬
季の北半球の高緯度地域においては、「色温度が下が
る」という傾向が見られることがわかってきた。
【0013】このような地域的又は季節的な差に関し
て、同じ冬季の北半球でも低緯度地域ではその色温度の
違いにより、高緯度地域とは写真画面中の色の割合が異
なって感じられるのである。ここで、ネガフィルムにお
ける或る色の色データ(色の強さ、色素量)に対する補正
された色データの比率を色補正率という。そして、色補
正率の設定を、前述のような標準ネガに近づくようにす
る割合を所定値で一律とする補正を行うと、その地域又
は季節に対しては良い色バランスの仕上がりとはならな
いことになるという点が問題となるという認識がなされ
るようになってきたのである。
【0014】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、地域や季節に応じた自然な色の仕上がり
となるように色補正の色補正率を設定する写真処理方法
及び写真処理装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に係わる写真処理方法は、カラー
写真のカラーフェリアを補正する色補正工程を含む写真
処理方法において、前記色補正工程において前記カラー
写真のうち最も大きい面積を占める特徴色に対する色補
正率を当該特徴色以外の背景色に対する色補正率と異な
る設定としてカラーフェリアを補正することを特徴とす
る。かかる構成により、特徴色をより自然な色の仕上が
りとなるようにその色補正率を設定できる。
【0016】本発明の請求項2に係わる写真処理方法に
よれば、前記特徴色に対する色補正率を前記背景色に対
する色補正率よりも低い色補正率に設定できるので、特
徴色の発現をより自然な色に近づける。
【0017】本発明の請求項3に係わる写真処理方法に
よれば、前記特徴色に対し色補正をしないように設定で
きるので、前記特徴色の発現をより自然な色に近づけて
さらに強調する。
【0018】本発明の請求項4に係わる写真処理方法に
よれば、前記特徴色に対する色補正率を撮影時期の季節
に対応させて設定できるので、例えば、抜けるような空
の色であるとか、どんよりした空の色であるとかの季節
感のある色を表現できる。
【0019】本発明の請求項5に係わる写真処理方法に
よれば、前記特徴色に対する色補正率を撮影地の緯度に
対応させて設定できるので、原色っぽい鮮やかな配色の
ようなコントラストの強い低緯度のローカルカラーや、
ややくすんだ感じのはっきりしない高緯度のローカルカ
ラーを表現できる。
【0020】本発明の請求項6に係わる写真処理装置
は、カラー写真画像のネガフィルムを走査読取して画像
データを取得するカラースキャナを含む写真処理部60
と、前記画像データ及び色データ等を記憶する記憶手段
53及びカラーフェリアの補正及び画像処理のための演
算を行う算定手段54を備える画像処理部50と、露光
データに基づいて感光材料に露光する露光装置部51と
を具備しカラーフェリアを補正して露光を行う写真処理
装置において、前記カラー写真画像のうち最も大きい面
積を占める特徴色に対する色補正率を画像データの色ご
とに設定する補正率変更手段55を具備することを特徴
とする。かかる構成により、補正率変更手段55をわず
かに付加するだけで色補正率を特徴色及び背景色に対し
てそれぞれ設定できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。
【0022】図1は、本発明に係わる写真処理装置の構
成要素を概略的に示しており、図2は、その写真処理装
置の構成を概念的に示している。本発明に係わる写真処
理装置1は、図1又は図2に示したように、以下に詳細
に説明する画像処理部50(図2)を具備する他は、従来
から知られている写真処理装置と同様に構成される。
【0023】即ち、本発明に係わる写真処理装置1は、
従来のものと同様に、現像処理液等Qによる現像、定
着、水洗、及びヒータHによる乾燥等の種々の化学的処
理又は物理的処理を一連の工程で自動的に行う現像処理
装置61や、ネガフィルムFのカラー画像の各画素を近
似的にB、G、及びRの3原色に分解測光するという色
分解を行い、各画素ごとに各光強度を色信号として色ご
とに順番に読み出すためのカラースキャナ62等からな
る写真処理部60や、操作部70を具備している(図
2)。
【0024】そして、各色信号をディジタル信号に変換
したのち、色補正や濃度補正のような種々の画像処理を
行ったうえで、画像処理された画像データを感光材料
(以下、「ペーパ」という)52に走査出力して露光す
る。このとき、ペーパ52はマガジン42から引き出さ
れ、ローラ43等によって露光ポイント41まで搬送さ
れ、ディジタル露光手段からなる露光装置部51におい
て露光される。こののち、通常の写真処理を行ってカラ
ープリント等を得る。以上のような写真処理装置1全体
としての操作は操作部70によって制御される。
【0025】そして、前記現像処理装置61及びカラー
スキャナ62等については、従来知られた写真処理装置
と同じ構成である。また、露光装置部51も、補正され
た画像データを露光してペーパ52に書き込むものであ
り、従来と同様のディジタル露光手段によって構成され
る。
【0026】ここで、カラースキャナは、色分解フィル
タ透過光を光電流に変換し、さらにディジタル信号に変
換して測光データを色信号として表したのち、色や階調
の補正、ノイズ除去、ボケやブレ画像の修正等の画像処
理等をディジタルデータの演算処理によって行う。そし
て、その結果の出力信号をディジタル露光手段である露
光装置部51が再び光に変換して感光材料上にスポット
走査露光したのち、通常の写真処理方法・手段によって
カラープリント等を得る。
【0027】尚、本実施の形態においてはネガフィルム
からカラープリントを得る例を説明するが、ポジフィル
ムからカラープリントを得る場合でも本発明を適用で
き、さらに、カラープリント(銀塩写真)に止まらず、印
刷方式等によるコピープリント等にも本発明を適用でき
る。
【0028】以下、本発明に係わる画像処理部50につ
いて説明する。当該画像処理部50は、ネガフィルムF
を走査読取して取得した画像データ及び色データ並びに
演算途中結果等を記憶する記憶手段53と、カラーフェ
リアの補正や種々の画像処理に係わる演算を行う算定手
段54と、後述するようにカラーフェリアを補正する色
補正率の変更のための演算を行うための補正率変更手段
55とによって構成される。尚、これらの各手段の他、
付随する演算装置や制御装置、インタフェース等を含
む。
【0029】このうち、記憶手段53は、前述したデー
タ等を記憶するため、RAM及びROM等によって構成
される。算定手段54は、前述した演算のため、よく知
られた通常の論理回路や演算回路、レジスタ、RAM等
によって構成される。以下、本発明に係わる色補正方法
について説明し、この色補正方法を実現するための、画
像処理部50の構成のうち、従来と異なる構成について
さらに説明する。
【0030】まず、本発明に係わる色補正方法について
説明する。本実施の形態においても、色補正工程以前の
工程は従来例と同様であり、画像データをカラースキャ
ナで測光し、カラースキャナはカラーネガ画面の種々の
領域をそれぞれ測光し、各画素ごとに色データを得て、
カラースキャナ内部で保有する定数値に対して加減乗除
してカラーネガに関する各色データを得る。
【0031】こののち、色補正工程においては、この色
データの評価を行ない、画面中で最も大きい面積を占め
る特徴色を判定し、この特徴色に対する色補正率と、そ
の他の色(背景色という)に対する色補正率とをそれぞれ
設定して、これらの色補正率によって露光を行う。露光
工程以降も従来と同様である。
【0032】ここで、本発明に係わる色補正の考え方を
説明する。即ち、各色が全体として(混合したとしたら)
グレーとなる方向に補正するのであるが、全くグレーに
等しい状態となる補正L0を便宜的に100%の補正と
表現すると、従来は、一律に、例えば、補正LXのよう
に70%(LX/L0=70%)揃うように色データを補正
する、そして、色補正して特徴色の発現を抑えるととも
に背景色の発現を底上げするように補正した。これに対
し、本発明においては、色補正を前述のように一律とせ
ず、特徴色に対しては、より自然に見えるように異なる
設定を行って、特徴色の発現を抑える機能を働かなくす
る方向に補正を行なう。
【0033】例えば、図3の(a)は、本発明の一実施の
形態に係わるカラー補正の要領を従来(図3の(b))と比
較して示すグラフであり、従来は、全部の色が揃う方向
に、即ち、補正レベルCGに近づけるように補正LXした
のに対し、本発明では、特徴色が、その地域又は季節に
よってその特徴色らしさが発現するように、補正しなか
ったことを概念的に示している。概念的に示したため、
よりわかりやすくするため、色補正率の設定は、図3の
(a)では、従来の一律設定ではなく、特徴色に対しては
補正をせず、背景色に対しては、前述した70%に揃え
る場合で表現した例を示した。
【0034】次に、このような色補正率を特徴色及び背
景色に対してそれぞれ別々に設定するための設定思想を
説明する。まず、図4は、従来から統計的に得られてい
るカラーフェリアの発生傾向を示すグラフであり、統計
的に多数の画像データを評価することにより、カラーバ
ランスを補正すべき程度の差を頻度別に表わしたもので
ある。ここで、横軸の補正度合い(%)は、前述の70
%、100%という尺度と同じである。
【0035】このグラフにおいて、実線曲線C1は、従
来、標準的に認識されている発生傾向のデータを表して
おり、破線曲線C2は、地域や季節によってカラーバラ
ンスを補正を抑えた方が、より自然な色バランスと認識
される傾向があることを概念的に示している。従って、
破線曲線C2に従うなら、例えば、特徴色に対する色補
正率を背景色に対する色補正率よりも低目に、しかも、
背景色の性格に好適となるように設定するようことが好
ましい。
【0036】そして、この破線曲線C2が地域や季節に
よって種々の特徴の形状を有した現われ方をすると考
え、その破線曲線C2の形状に応じて、特徴色に対する
色補正率及び背景色に対する色補正率を、地域や季節に
応じて自然な仕上がりとなるように設定するのである。
【0037】従って、特徴色に対する色補正率を撮影時
期の季節に対応させて設定して、例えば、抜けるような
空の色であるとか、どんよりした空の色であるとかの季
節感のある色を表現することができる。或いは、特徴色
に対する色補正率を撮影地の緯度に対応させて設定し
て、原色っぽい鮮やかな配色のようなコントラストの強
い低緯度のローカルカラーや、ややくすんだ感じのはっ
きりしない高緯度のローカルカラーを表現することがで
きる。このように地域や季節の影響等に対して好適な特
徴色を際立たせたカラープリントを供給者の色彩感覚の
センスを生かして作製できる。
【0038】また、地域や季節に止まらず、地域によっ
て常用される照明色や、ホテルロビーや会議・宴会場等
に特有に使用される照明色による影響も勘案して好適な
特徴色を際立たせたカラープリントを供給者の色彩感を
生かして作製できる。例えば、ヨーロッパの或る地域で
は、日本のような白色蛍光灯よりもタングステン灯が好
まれており、従って、黄色系の色に対する視覚傾向が異
なるので、カラープリントの色バランスもこの傾向に合
わせる方が好ましい。このようにして、色バランスの強
調度合いを自由にコントロールできる。
【0039】このような考え方に基づいて色補正したカ
ラー写真の例を概念的に強調し、従来のものと比較して
図5に示した。このように、特徴色をより自然な色の仕
上がりとなるようにその色補正率を設定できるので、写
真ショップや、フォトスタジオ等カラープリントの供給
者の有する色彩感覚のセンスを生かして、より自然な色
バランスのカラープリントを提供できる。
【0040】尚、図5では、直感的に本発明に係わるカ
ラープリントを表現するため、色をハッチングのピッチ
のみにて誇張して示したので、あくまで、便宜的な表現
である。原画ネガに対する補正なし状態(a)及び(b)の
それぞれに対し、(c)が本発明、(d)が従来例であり、
人物状の画像Iに対し、バックの画像Sの色補正が変更
(補正なし)されて示されている。同様に、原画ネガに対
する補正なし状態(e)及び(f)のそれぞれに対し、(g)
が本発明(画像Sに対する補正なし)、(h)が従来例であ
る。
【0041】尚、以上説明した実施の形態では、特徴色
を1色として捉えているが、1色に限定するものではな
く、同系色や、例えば明度の近い色同士の組合せ等によ
って特徴色を複数色とし、色ごとに色補正率を変更設定
してもよい。
【0042】以上説明した色補正方法を実現するため、
本実施の形態に係わる写真処理装置は、記憶手段53
と、画像データの色補正のための演算を行う算定手段5
4とを具備する他に、色補正率を画像データの色ごとに
設定できる補正率変更手段55をさらに具備している。
【0043】この補正率変更手段55は、比較回路、論
理回路、演算回路、レジスタ、RAMメモリ等によって
構成され、特徴色の判定、並びに、判定された特徴色に
対する色補正率及び背景色に対する色補正率の算定を行
い、色補正率を色ごとに変更してその値を設定する。以
上説明したように、画像処理部50を通常の演算手段等
によって構成するので、コスト上昇を小さくして殆ど従
来と同じコストで、供給者の色彩感覚のセンスを生かし
てカラープリントを作製して供給できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる写
真処理方法は、特徴色に対する色補正率を当該特徴色以
外の背景色に対する色補正率と異なる設定として補正す
る構成により、特徴色をより自然な色の仕上がりとなる
ようにその色補正率を設定できるので、写真ショップ
や、フォトスタジオ等カラープリントの供給者の色彩感
を生かして、より自然な色バランスのカラープリントを
提供できる。
【0045】即ち、特徴色に対する色補正率を前記背景
色に対する色補正率よりも低い色補正率に設定して、特
徴色の発現をより自然な色に近づけたり、前記特徴色に
対し色補正をしないように設定して、特徴色の発現をよ
り自然な色に近づけてさらに強調することができ、色バ
ランスの強調を自由にコントロールできる。
【0046】また、特徴色に対する色補正率を撮影時期
の季節に対応させて設定して、例えば、抜けるような空
の色であるとか、どんよりした空の色であるとかの季節
感のある色を表現したり、特徴色に対する色補正率を撮
影地の緯度に対応させて設定して、原色っぽい鮮やかな
配色のようなコントラストの強い低緯度のローカルカラ
ーや、ややくすんだ感じのはっきりしない高緯度のロー
カルカラーを表現したりできるので、地域や季節、地域
によって常用される照明手段の影響等に対して好適な特
徴色を際立たせたカラープリントを供給者の色彩感覚の
センスを生かして作製できる。
【0047】本発明に係わる写真処理装置は、画像処理
部に、特徴色に対する色補正率を画像データの色ごとに
設定する補正率変更手段を具備する構成により、補正率
変更手段をわずかに付加するだけで色補正率を特徴色及
び背景色に対してそれぞれ設定できるようになり、殆ど
従来と同じコストで、供給者の色彩感覚のセンスを生か
して作製して供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる写真処理装置の
構成を概略的に示す構成図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わる写真処理装置の
構成を概念的に示すブロック図。
【図3】(a)は本発明の一実施の形態に係わるカラー補
正の要領を示すグラフ、(b)は従来のカラー補正の要領
を示すグラフ。
【図4】本発明の一実施の形態に係わるカラーフェリア
の発生傾向を示すグラフ。
【図5】(a)(c)(e)(g)は本発明の一実施の形態に係
わるカラー補正による写真を概念的に示す説明図、(b)
(d)(f)(h)は従来例のカラー補正による写真を概念的
に示す説明図。
【符号の説明】
50…画像処理部、51…露光装置部、52…ペーパ、
53…記憶手段、55…補正率変更手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー写真のカラーフェリアを補正する
    色補正工程を含む写真処理方法において、前記色補正工
    程において前記カラー写真のうち最も大きい面積を占め
    る特徴色に対する色補正率を当該特徴色以外の背景色に
    対する色補正率と異なる設定としてカラーフェリアを補
    正することを特徴とする写真処理方法。
  2. 【請求項2】 前記特徴色に対する色補正率を前記背景
    色に対する色補正率よりも低い色補正率に設定する請求
    項1記載の写真処理方法。
  3. 【請求項3】 前記特徴色に対し色補正をしない請求項
    1記載の写真処理方法。
  4. 【請求項4】 前記特徴色に対する色補正率を撮影時期
    の季節に対応させて設定する請求項1記載の写真処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記特徴色に対する色補正率を撮影地の
    緯度に対応させて設定する請求項1記載の写真処理方
    法。
  6. 【請求項6】 カラー写真画像のネガフィルムを走査読
    取して画像データを取得するカラースキャナを含む写真
    処理部(60)と、前記画像データ及び色データ等を記憶
    する記憶手段(53)及びカラーフェリアの補正及び画像
    処理のための演算を行う算定手段(54)を備える画像処
    理部(50)と、露光データに基づいて感光材料に露光す
    る露光装置部(51)とを具備しカラーフェリアを補正し
    て露光を行う写真処理装置において、前記カラー写真画
    像のうち最も大きい面積を占める特徴色に対する色補正
    率を画像データの色ごとに設定する補正率変更手段(5
    5)を具備することを特徴とする写真処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7616808B2 (en) 2004-11-24 2009-11-10 Noritsu Koki Co., Ltd. Photograph image-processing method and device thereof
WO2010026763A1 (ja) * 2008-09-04 2010-03-11 株式会社トーキョウ・グレート・ヴィジュアル 色彩診断装置,及び情報記録媒体

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