JP2000330141A - 液晶素子 - Google Patents

液晶素子

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JP2000330141A
JP2000330141A JP14384799A JP14384799A JP2000330141A JP 2000330141 A JP2000330141 A JP 2000330141A JP 14384799 A JP14384799 A JP 14384799A JP 14384799 A JP14384799 A JP 14384799A JP 2000330141 A JP2000330141 A JP 2000330141A
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bend
voltage
pixel electrode
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Shinjiro Okada
伸二郎 岡田
Akira Tsuboyama
明 坪山
Hirohide Munakata
博英 棟方
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にプレチルトが高い場合でも、コントラス
トが高く、電界解除時に高速応答可能な液晶素子を提供
する。 【解決手段】 ベンド配向及びスプレイ配向の2つの配
向をとることができる液晶26と、液晶26を挟持する
一方、液晶26に電圧を印加する画素電極12,25及
び液晶26との界面に配向膜14,15を有する一対の
基板とを備えた液晶素子3の、画素電極外の少なくとも
一部に電圧無印加時、液晶26がベンド配向状態をとる
領域を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子に関し、
特にベンド配向をとる液晶を用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶素子においては、例えばネマ
ティック液晶を挟む上下基板のラビング方向を90度回
転させたTN(Twisted Nematic)配向
素子が一般的であるが、同一方向にラビング処理を行っ
た上下二枚の電極基板間にネマティック液晶を挟む配向
方式(スプレイ配向)の液晶素子も昔から知られてい
る。
【0003】また、このようなスプレイ配向に電圧を印
加してベンド配向に配向変化させることで応答スピード
を改善した液晶素子(πセル)が1983年にBosら
によって発表され、更にこのようなベンド配向セルに位
相補償を行うことで視野角特性を改善した液晶素子(O
CBセル)の研究が1992年に内田等によって発表さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベンド配向型のネマティック液晶を用いた液晶素子は、
液晶の応答におけるバックフロー現象を抑制することに
よって応答性を改善、高速化したものであるが、実用化
に際し、さまざまな問題点があった。
【0005】その一つは、スプレイ配向状態をベンド配
向状態に転移させるための電界処理が必要であるという
問題点であった。
【0006】ここで、このような電界処理が必要なの
は、図11の(a)に示すスプレイ配向と、(c)に示
すベンド配向間の配向転移は連続的ではなく、その二つ
の配向状態間にはディスクリネーションラインが存在す
るため、(b)に示す核発生(nucleation)
及びその成長(growth)というプロセスが必要で
あるが、このようなプロセスはすべての領域で核発生さ
せることが困難であると同時に核発生閾値の制御が難し
いことから、高い電圧をかける必要があるからである。
【0007】また、上記液晶素子においては、核発生に
よって形成されたベンド領域が成長する速度も印加電圧
が高い程速いが、低電圧では数秒から数分かかり、さら
に実際のマトリクス構造セルでは画素電極間を経由する
ためベンド領域が成長しにくいという問題点があった。
なお、ベンド領域を成長させるため、TFTセルにおけ
る電圧の印加法に関してもいくつかの検討がなされてい
る(IBM,IDW1996,p133”Initia
lization of OpticallyComp
ensated Bend−mode LCDs、特開
平9−185032号公報)。
【0008】また、上記液晶素子においては、液晶セル
への液晶注入後、一度は電圧処理が必要であるという問
題点や、一度電圧を切るとベンド配向もスプレイ配向に
復帰してしまうため使用時には再度ベンド化処理が必要
であるという問題点があった。
【0009】ところで、使用時のベンド化処理不用の例
としては1998年のSIDにおいてP.J.Bos等
がプレチルト50〜51°のπ−セルを発表しており、
プレチルトの大きいセル形成初期からのベンド配向セル
は1979年の日本第五回液晶討論会の工学院大学の発
表においてもなされている(予稿集166頁以下)。ま
た、特開昭55−142316にも報告されている。し
かしながら、このような高いプレチルトを得ることは斜
方蒸着を除き非常に不安定であることから実現はされな
かった。
【0010】一方、このようにプレチルトを高くした場
合には、パネル内のプレチルト分布によりパネル内の応
答速度の分布が生じ易くなるため、均一な表示状態を取
ることが難しく、また電界解除方向の応答速度が遅くな
るという問題点があった。なお、この現象は電界によっ
て生じた弾性変形量がプレチルトが高いほど少ないと考
えられることから説明することができる。
【0011】さらに、プレチルトが高い場合、 プレチルトが高い状態でベンド配向状態を形成する
と、配向状態が劣化してラビング方向に筋状のムラが出
るようになり、このようなラビング方向の筋状の欠陥に
より、光を補正できずに黒状態の透過光量が増加してコ
ントラストの劣化を生じてしまう。
【0012】 ベンド配向状態をとったときの液晶層
を通過する光の位相差が小さくなり適正な透過率をとる
ことができない。
【0013】 液晶分子が基板面内でねじれたツイス
ト配向を取り易く、ツイスト配向が光学補償を取り難い
ことからコントラストを低下させる原因となる。
【0014】という問題点があった。
【0015】そこで、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたものであり、特にプレチルトが高
い場合でも、コントラストが高く、電界解除時に高速応
答可能な液晶素子を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベンド配向及
びスプレイ配向の2つの配向をとることができる液晶
と、前記液晶を挟持する一方、前記液晶に電圧を印加す
る画素電極及び該液晶との界面に配向膜を有する一対の
基板とを備えた液晶素子であって、画素電極外の少なく
とも一部に電圧無印加時、前記液晶がベンド配向状態を
とる領域を形成したことを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記画素電極に金属ドレイ
ン電極を接続して設け、前記金属ドレイン電極部分の液
晶が電圧無印加時、前記ベンド配向状態をとることを特
徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記電圧印加時における画
素電極部分での前記液晶の配向がベンド配向であること
を特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記画素電極外の少なくと
も一部における液晶分子と前記基板とのプレチルト角が
20度以上であることを特徴とするものである。
【0020】また本発明は、前記画素電極部分の液晶分
子と前記基板とのプレチルト角が20度以下であること
を特徴とするものである。
【0021】また本発明は、ベンド配向及びスプレイ配
向の2つの配向をとることができる液晶と、前記液晶を
挟持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び
該液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた
液晶素子であって、前記配向膜に対するラビング処理の
後、配向膜上の一部に紫外線照射を行うことにより、画
素電極部分の液晶分子と前記基板とのプレチルトをスプ
レイ配向がベンド配向よりも安定な高さに止めると共に
画素電極外の少なくとも一部の前記プレチルトをベンド
配向の方がスプレイ配向より安定な高さに形成したこと
を特徴とするものである。
【0022】また本発明は、ベンド配向及びスプレイ配
向の2つの配向をとることができる液晶と、前記液晶を
挟持する一方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び
該液晶との界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた
液晶素子であって、画素電極部分の少なくとも一部に電
圧無印加時で前記液晶がベンド配向状態をとる領域を形
成したことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る液晶素子を備えた液晶装置の構成を示す図であり、同
図において、1、2は偏光板、3はアクティブ素子とし
てTFTを用いた液晶素子、4はレタデーションが正の
位相差フィルムにより構成される位相補償板であり、液
晶素子中を通過する光のレタデーションを補償するもの
である。5はレタデーションが負の位相差フィルムによ
り構成される位相補償板であり、コントラストをとると
共に後述する図2に示す液晶層中の、基板に垂直な方向
と水平な方向とのレタデーション差を補正し、視野角特
性を改善するために導入したものである。
【0024】なお、本実施の形態においては、液晶層と
レタデーションが正の位相差フィルム4を通過した光の
屈折率楕円体を考えると、後述する図2に示す基板に垂
直な方向の屈折率をNz、それに直交する方向の屈折率
をNx(Nxと直交方向の屈折率はNyでNx=Nyと
設定されている)とすると、負のレタデーションフィル
ム5の屈折率楕円体はフィルム面に垂直な方向の屈折率
Nz’をNx、それに直交する方向の屈折率Nx’をN
z(Nx’と直交方向の屈折率はNy’でNx’=N
y’と設定されている)となるように設定する。
【0025】一方、図2は液晶素子3の構成を示す断面
図、図3はその平面図であり、図2及び図3において、
11、23は一対のガラス基板、12は透明導電膜であ
るITO電極、13は絶縁膜Ta25 、14、15は
配向膜、16はパッシベーション膜、17はソース電
極、18はn+a−Si層、19はa−Si膜、20は
ゲート絶縁膜、21は絶縁膜、22はゲート電極、24
は信号蓄積容量電極、25は透明導電膜(ITO)、2
6は液晶層である。
【0026】また、図3において、27はITO電極1
2に接続して設けられたドレイン電極、28はアモルフ
ァスシリコン層、Sはスプレイ配向領域、Bはベンド配
向領域である。
【0027】ここで、a−Si膜19は水素希釈のモノ
シラン(SiH4 )をグロー放電分解法(プラズマCV
D)で、約300℃のガラス基板上に約200nmの厚
みで堆積させ、ゲート絶縁膜20は窒化シリコン(Si
Nx)等をグロー放電分解法(プラズマCVD)で形成
した。また、オーミック接触のための、n+a−Si層
18はリンのドーピングにより形成した。さらに、保持
容量電極24による保持容量は約9pfに設定した。な
お、半導体層にはポリシリコン層を用いても良い。
【0028】また、図4は本実施の形態の駆動波形を示
すものであり、同図において、G1,G2,・・・Gn
はゲート信号線の波形を示し、またV+gはゲート選択
電圧で10v、V−gはゲート非選択電圧で−10v、
ゲート選択時間は16μs、ソース電圧は−7vから+
7vまでに設定し、その中間電位Vcは画素への印加電
圧が対称になるような値に設定した。なお、0vにゲー
トOFF時の変動量を加味している。
【0029】ところで、液晶層26を形成する液晶は、
図5に示すベンド配向をとるネマティック液晶が用いら
れているが、従来ベンド配向状態を形成するには既述し
た図11に示すようにスプレイ配向状態に電圧を印加
し、液晶セルの一部にディスクリネーションラインでス
プレイ配向部分から分けられたベンド配向部分を不連続
的に発生させる(核発生)ステップとその核発生によっ
て生成されたディスクリネーションラインが電界の印加
によって図6に示すスプレイ配向の中を広がっていく
(成長)ステップがある。
【0030】ここで、この核発生に必要な電圧は、成長
に必要な電圧より高く、面積的な発生頻度も一様ではな
く、また核発生のプロセスは電極表面の凹凸などに影響
され易く制御が難しい。さらに、核発生電圧はプレチル
ト角にも依存しており、プレチルト角が低い場合にはさ
らに高電圧が必要になる。
【0031】なお、下記の表1は、チッソ社製KN50
30を6μmで構成した場合の核発生電圧とプレチルト
角の関係を示すものである。
【0032】
【表1】 ところで、プレチルト角は低い方が、応答速度が速い、
配向欠略が少ない、位相差が大きく取れるので明るい、
図7に示すようなツイスト配向を取りにくい、視野角特
性が良いという特徴を持っている。
【0033】そこで、本実施の形態においては、画素電
極上はプレチルトを低くし、ベンド配向を画素電極上で
生成するために画素周囲にベンド配向部分ないしツイス
ト配向部分を安定化させることで画素電極内のベンド化
を促進するようにした。
【0034】具体的には、TFT構成の画素電極外に電
圧無印加状態でベンド配向状態をとる液晶配向部分を作
り込むことにより、画素内のベンド化を短時間で行わせ
ることができるようにした。特に、既述した図3に示す
画素電極(ITO電極)12と電気的に接触しているド
レイン電極27の上部にベンド配向を作り込むことによ
り、より短時間でベンド化を達成することができる。
【0035】さらに、効果的な方法としてドレイン電極
部にベンド配向部分ないしツイスト配向部分を安定化さ
せる構成が考えられる。そして、この方式ではベンド配
向ないしツイスト配向のドメインウォール端のディスク
リネーション部に画素電極上と同様な電界が印加される
ためにディスクリネーションの移動を生じ易く容易にス
プレイ、ベンド間の配向転移が生じるようになる。
【0036】なお、上下基板のプレチルト角が異なるス
プレイ配向部分を介してベンド配向部分ないしはツイス
ト配向部分と画素内のスプレイ配向部分が連続する場合
においても同様に画素内部のスプレイ配向のベンド配向
転移時間を促進できる。
【0037】ここで、ツイスト配向はベンド配向へと連
続的につながることが可能であるために、ツイスト配向
からベンド配向へは核発生を経由せずに配向転移可能で
ある点にメリットがある。
【0038】なお、ツイスト配向が現れると光学補償が
不完全になることがあるが、ツイスト配向は電圧を印加
することによってベンド配向へと連続的に変わるために
プレチルトが低い場合には有効であり、プレチルトが高
い場合でも電圧を高くすれば光学補償が可能になる。
【0039】このため、本実施の形態においては、既述
したように画素電極周囲にベンド配向部分ないしツイス
ト配向部分を安定化させることで画素電極内のベンド化
を促進する方式、即ち画素電極外の少なくとも一部に電
圧無印加時でベンド配向状態をとる領域を形成するよう
にした。
【0040】ところで、従来、ネマティック液晶の配向
はプレチルト7°以下のプレーナー配向とプレチルト9
0°近傍のホメオトロピック配向が一般的であり、その
中間のプレチルトを取らせることはできなかった。
【0041】なお、例えば一酸化珪素の斜方蒸着法によ
ると一酸化珪素の柱状カラムが傾斜角度として40度位
の傾斜で基板面に形成されるので液晶分子が30°〜4
0°の角度で配向する例があることは報告されている
が、大面積を効果的に処理できる有機膜による配向手法
では液晶分子を実質的に高プレチルトにして配向させる
ことができなかった。
【0042】また、ベンド配向の安定性は液晶自身の性
質にもよるが、プレチルト角を高くすることでスプレイ
配向よりもベンド配向の弾性エネルギを下げることがで
きると考えられるが、その実現の手段がなかった。さら
に、プレチルト以外のパラメーターを制御する手段でベ
ンド配向を安定化する手段がなかった。
【0043】そこで、本実施の形態においては、ネマテ
ィック液晶を垂直配向させる配向膜成分と、ネマティッ
ク液晶を略水平配向させる配向膜成分を混合することに
よって、即ち配向膜(図2参照)を混合配向膜にて形成
することにより、プレチルト角を水平配向膜のプレチル
ト角と該垂直配向膜のプレチルトの中間の値とすること
ができるようにした。
【0044】そして、このような液晶セルを用いること
により、電圧無印加時にベンド配向を常に安定化させる
方法もしくはきわめて低電圧の印加によりベンド配向を
安定化させることに成功した。
【0045】さらに、この配向膜を画素電極の一部ない
しは画素電極外に用いることによりスプレイ及びベンド
の弾性定数が14(pN)以上の大きい液晶をすみやか
にベンド配向させることが可能になり、且つ、プレチル
トの変動により応答速度が変動し、表示品位を劣化させ
る現象を改善することができた。
【0046】なお、一方で混合配向膜によるハイプレチ
ルト化と配向性の関係を調べるとプレチルト角が20度
を上回る値になった場合、ラビング方向に筋状の配向ム
ラが発生するために透過率のムラを発生させてしまう。
プレチルト角と配向性の関係を表2に示す。
【0047】
【表2】 この表から画素電極部分のプレチルト角が20度を超え
ないことが配向上は望ましいことが判る。
【0048】さらに、本発明の他の実施の形態として、
混合配向膜を用いてプレチルトの値を制御し、画素電極
外の少なくとも一部におけるプレチルト角を20度以
上、例えば35度以上にして液晶のベンド配向状態を電
圧無印加状態で安定にすることにより画素内の液晶配向
をスプレイ配向からベンド配向へ転移させる場合におい
て短時間、低電圧で行わせるようにした。
【0049】なお、電圧無印加状態ではベンド配向は液
晶分子が若干ねじれたツイスト配向成分を含むことがあ
り、本発明においてベンド配向はこのような配向も含
む。
【0050】ここでフッ素系液晶とは液晶分子の一部に
フッ素原子を含むものを言い、ネマチック液晶の極性基
としてコアもしくはテイル部分にフッ素原子を有するも
のおよびこれらの液晶分子を一部含む液晶組成物をい
う。
【0051】ところで、本発明は上記高いプレチルト角
を誘起するため、下記の繰り返し単位構造を有する垂直
配向膜を使用する。下記繰り返し単位構造中にはフッ素
もしくは弗化アルキレン及びアルキレンを含む。使用す
る垂直配向膜中に下記繰り返し単位構造が存在すること
が特徴である。したがって、該垂直配向膜は下記一般式
以外の繰り返し単位構造を有する共重合高分子化合物で
あってもよい。
【0052】
【化1】 (Xは高分子鎖の1繰り返し単位を表し、Yは(CH
2M −CN2N+1と高分子鎖との結合ユニットを表
し、Mは0から20の整数を、Nは0から50の整数を
それぞれ表す。)
【0053】
【化2】 (Xは高分子鎖の1繰り返し単位を表し、Yは(CH
2M −CN2N+1と高分子鎖との結合ユニットを表
し、Mは0から20の整数を、Nは0から50の整数を
それぞれ表す。) またよりのぞましくは(Xは、ポリアルキレン鎖、ポリ
アクリル酸鎖、ポリメタクリル酸鎖、ポリハロゲノアク
リル酸鎖、ポリアルキルアクリル酸鎖、ポリオキシアル
キレン鎖、ポリイミド鎖、ポリアミド鎖、ポリエステル
鎖、ポリ弗化アルキル鎖、ポリカーボネート鎖のいずれ
かの1繰り返し単位を表し、Yはどちらの向きでもよ
い、単結合、−O−、−COO−、−OCOO−、−C
ON(R1 )−、−(O)n −R1 (NR2m −(S
2p −(O)q − (R1 ,R2 は異なっていてもよいアルキル基または水
素、m、n、p、qはそれぞれ異なっていてもよい0か
1)を表し、Mは0から20の整数を表し、Nは0から
30の整数を表す。) 以下に上記一般式の繰り返し単位構造の好ましい具体例
をあげるが、本発明は以下の例に限定されるものではな
い。
【0054】
【化3】 上記高分子化合物は大きいプレチルトを誘起するために
用いられるが、プレチルトの異なる他の高分子化合物と
のブレンドして用いることによってプレチルトを調整で
きる。本発明では上記構造の垂直配向膜と他の水平配向
膜をブレンドして用いた。
【0055】次に、本実施の形態の実施例について説明
する。
【0056】まず、第1の実施例について説明する。
【0057】本実施例では、配向膜を構成すると共にネ
マティック液晶を垂直配向させる第1の配向膜成分とし
て日産化学社のSE−1211を用い、液晶を略水平配
向させる第2の配向膜成分として日本合成ゴム社のAL
−0656を用い、さらに混合配向膜中の第1の配向膜
成分の割合を3.0%に、配向膜厚は30nmに設定し
た。
【0058】また、第1の配向膜成分の焼成前溶液の主
溶媒としてnBCもしくはNMPを用い、第2の配向膜
成分の焼成前溶液の主溶媒としてNMPを用いた。さら
に、混合配向膜の焼成を焼成温度200℃で、1時間行
った。
【0059】そして、このようにして形成した配向膜を
上下基板でラビング方向が同じになるようにラビング処
理を行った。なお、ラビング条件はコットン植毛布でラ
ビングローラー径が80mmφでローラー回転数100
0rpm、基板表面への毛先の押し込み長さを0.3m
mとし、基板の送りスピードを50mm毎秒と設定して
行った。
【0060】次に、このラビング後の配向膜面に選択的
に紫外線を照射することにより、即ち画素電極(ITO
電極)部分(図3参照)に紫外線を照射することによ
り、画素電極部分のプレチルト角を降下させ、画素電極
部分の配向をベンド配向よりもスプレイ配向を安定化さ
せる処理を行った。なお、この紫外線照射としては、超
高圧水銀ランプを用い、7分間露光を行った。
【0061】そして、このようにして処理した配向膜を
有する二枚の電極基板を6μmφのスペーサーを介して
貼り合わせることにより液晶セルを構成し、チッソ社製
の液晶KN−5027(スプレイの弾性定数K11とベ
ンドの弾性定数K33の比、K33/K11=1.2)
(コレステリックを含有しないフッ素系ネマティック液
晶)を注入することによって液晶素子を構成した。
【0062】ここで、非照射部分、即ち画素電極外の部
分は注入直後からベンド配向をとるが、このベンド配向
部分は実質的なプレチルト角が35度以上だと思われ、
透過率が低く、配向上のむらも多いが、この非照射部分
は非表示部分なので表示状態の劣化は生じない。また、
画素電極部分のプレチルト角は15度から20度であ
り、配向に欠陥はなかった。
【0063】一方、紫外線照射部分と紫外線非照射部の
平衡電圧(スプレイ配向とベンド配向の安定性が均衡す
るバイアス電圧)はそれぞれ1.89vと0vであり、
紫外線照射部分では電圧無印加状態でベンド配向が安定
化していることがわかる。
【0064】また、セル内のプレチルトのむらなどで電
圧無印加状態でベンド配向転移が全面におよばない場合
でも下記の駆動電圧の印加により、画素電極外の部分の
ベンド化を画素電極部分に比べて短時間、低電圧で行う
ことができ、これにより画素電極部分のベンド化も従来
に比べて短時間で行うことができ、セル全体として従来
のような長時間のベンド化処理は必要としない。
【0065】なお、1画素のスプレイ配向からベンド配
向へ変化するための必要時間は6vの電圧を印加した場
合、90μm×300μmの画素で約1.0秒で終了し
た。そして、表2は、ディスクリネーションの移動スピ
ードと印加電圧の関係を示すものであり、この表から明
らかなように電圧が高い場合ほど移動速度が速い。
【0066】
【表3】 なお、画素電極につながるドレイン電極上のベンド配向
部分が安定化しない場合にはスプレイ配向をベンド配向
に変化できない画素が残った。
【0067】一方、本実施例においては、液晶素子の駆
動電圧は2.0vと6.0vを用いると共に、従来のよ
うなベンド化処理は行わず、通常の駆動電圧の印加でベ
ンド化処理を行った。さらに、2.0vと6.0vでノ
ーマリーホワイト表示を行い、6.0vで黒表示をする
ために90nmの位相補償板(図1参照)を用いて光学
補償を行った。
【0068】また、TFTの駆動電圧はゲート選択電圧
を10v、オフ電圧を−10vに設定し、ソース電圧は
画像表示時に2.0vから6.0vを用いた。さらに対
向電極基板は規準電圧に設定した。そして、このときの
液晶素子の応答スピードは、τon(電圧印加時)で
1.0ms、τoff(電圧オフ時)では5.8msで
あった(30℃)。
【0069】なお、液晶装置においては、図1に示す2
つの偏光板1,2を直交ニコルスの状態にしてその間に
ラビング軸を偏光板1,2から45度傾いた方位になる
ように液晶素子3を配置した。さらに、第1の位相補償
板4をレタデーションが90nmの位相フィルムにて形
成した。
【0070】そして、このような構成を用いることによ
りベンド化電圧の容易な配向を実現し、パネル面内のプ
レチルト分布によらず応答速度分布の無い配向を実現す
ることができた。
【0071】次に、本実施の形態の第2の実施例につい
て説明する。
【0072】本実施例においては、第1の配向膜成分と
しては日産化学社のSE−1211を用い、第2の配向
膜成分としては日本合成ゴム社のAL−0656を用い
ると共に、混合配向膜中の第1の配向膜成分の割合を
3.0%に設定し、配向膜厚は30nmに設定した。
【0073】また、第1の配向膜成分の焼成前溶液の主
溶媒としてnBCもしくはNMPを用い、第2の配向膜
成分の焼成前溶液の主溶媒としてNMPを用い、混合配
向膜の焼成は焼成温度200℃で1時間行った。
【0074】そして、このようにして構成した配向膜を
上下基板でラビング方向が同じになるようにラビング処
理を行った。なお、ラビング条件はコットン植毛布でラ
ビングローラー径が80mmφでローラー回転数100
0rpm、基板表面への毛先の押し込み長さを0.3m
mとし、基板の送りスピードを50mm毎秒と設定して
行った。
【0075】次に、このラビング後の配向膜面に画素電
極及びこの画素電極に接続しているドレイン電極(図3
参照)を除く部分に選択的に紫外線を照射することによ
り、画素部分のプレチルト角を降下させ、画素部分の配
向をベンド配向よりもスプレイ配向を安定化させる処理
を行った。なお、紫外線照射としては、超高圧水銀ラン
プを用い7分間露光を行った。
【0076】そして、このようにして処理した配向膜を
有する二枚の電極基板を6μmφのスペーサーを介して
貼り合わせることにより液晶セルを構成し、チッソ社製
の液晶KN−5027(スプレイの弾性定数K11とベ
ンドの弾性定数K33の比、K33/K11=1.2)
(コレステリックを含有しないフッ素系ネマティック液
晶)を注入することによって液晶素子を構成した。
【0077】ここで、非照射部分は注入直後からベンド
配向をとるが、このベンド配向部分は実質的なプレチル
ト角が35度以上だと思われ、透過率は低く、配向上の
むらも多いが、非表示部分なので表示状態の劣化は生じ
ない。また、画素部分のプレチルト角は15度から20
度であり、配向に欠陥はなく、紫外線非照射部分では電
圧無印加状態でベンド配向が安定化している。
【0078】ところで、本実施例のような画素電極の周
囲にベンド配向領域を作り込んだ場合には画素電極上の
配向はスプレイ配向ではなくツイスト配向で安定化され
る。これは特願平10−171232号に示されるよう
に周辺の配向の影響で画素内にツイスト配向が安定化さ
れると考えられる。この場合には画素間と画素内の間に
ディスクリネーションラインが存在しない。
【0079】なお、無電界時に紫外線非照射部分と紫外
線照射部の配向はベンドからツイストへと連続的に変化
しているので平衡電圧(スプレイ配向とベンド配向の安
定性が均衡するバイアス電圧)は定義できない。また、
実使用電圧はツイストをある程度抑制した電圧以上とい
うことになるので1.0vと低電圧化する(この電圧は
ツイストの右ねじれ、左ねじれ配向のディスクリネーシ
ョンラインを抑制する電圧である)。
【0080】また、セル内のプレチルトのむらなどで電
圧無印加状態でベンド配向転移が全面におよばない場合
でも、下記の駆動電圧の印加によりベンド化を画素内に
比べて短時間、低電圧で行うことができるので、画素部
分のベンド化も従来に比べて短時間で行うことができ、
セル全体として従来のような長時間のベンド化処理は必
要としない。
【0081】なお、1画素のツイスト配向からベンド配
向へ変化するための必要時間は6vの電圧を印加した場
合90μm×300μmの画素で約1秒で終了した。ま
た、、ドレイン電極上のベンド配向部分が安定化しない
場合にはツイスト配向をベンド配向に変化できない画素
が残った。
【0082】一方、本実施例において、液晶素子の駆動
電圧は1.5vと6.0vを用いると共に、従来のよう
なベンド化処理は行わず、通常の駆動電圧の印加でツイ
スト配向をベンド化する処理を行った。また、1.5v
と6.0vでノーマリーホワイト表示を行い、6.0v
で黒表示をするために100nmの位相補償板(複数の
位相差フィルムを重ねあわせたもの)を用いて光学補償
を行った。
【0083】さらに、TFTの駆動電圧はゲート選択電
圧を10v、オフ電圧を−10vに設定し、ソース電圧
は画像表示時に1.5vから6.0vを用いた。また、
対向電極基板は規準電圧に設定した。
【0084】そして、このときの液晶素子の応答スピー
ドはτon(電圧印加時)で1.0ms、τoff(電
圧オフ時)では6.0msであった(30℃)。なお、
本実施例においては、第1の位相補償板4をレタデーシ
ョンが100nmの位相フィルムにて形成した。
【0085】このような構成を用いることによりベンド
化電圧の容易な配向を実現し、パネル面内のプレチルト
分布によらず応答速度分布の無い配向を実現することが
できた。
【0086】ところで、本発明の液晶素子におけるベン
ド配向は弱電界時(約1v以下)でラビング方向に偏光
子の軸を合わせた場合においても若干の光り漏れを生じ
るツイスト状態の混じったベンド配向を用いる場合も含
む。このような配向を用いる場合にはベンド配向状態と
ツイスト状態の混じったベンド配向状態を表示状態とし
て用いることになる。
【0087】次に、本実施の形態の第3の実施例につい
て説明する。
【0088】本実施例においては、図8に示すバーフル
オロアルキル基のついた樹脂Aと、図9に示すポリイミ
ド系ポリマー樹脂Bとの混合物により形成された配向膜
(図2参照)をラビングすることにより、フッ素系ネマ
ティック液晶の初期ベンド配向を実現している。なお、
樹脂Aのみでは液晶分子を垂直配向させることができ
る。また、樹脂Bは一般的なポリイミド配向膜であり、
フツ素系ネマティック液晶を平行配向させることができ
る。また、樹脂Bのプレチルト角は5度以下になる。
【0089】そして、本実施例では。樹脂B中に樹脂A
を2.0%混入させ、上下基板を同一方向にラビングす
ることで、画素電極内のプレチルト角を20度に設定
し、図10に示すようにドレイン電極27の部分に紫外
線を照射しないことでドレイン電極部分のプレチルトを
高く保持させ、その部分の配向をスプレイ配向よりもベ
ンド配向を安定化させ、使用時に画素電極内のスプレイ
配向をベンド配向に転移させる核とした。
【0090】なお、樹脂Bの混合、焼成前の溶液の主溶
媒としてNMPを用い、樹脂Aの混合、焼成前の溶液の
主溶媒としてIPAを用いた。また、樹脂A及び樹脂B
の混合性が良くないので塗布に際してはよく攪拌した
後、塗布基板を約100度に加熱後に塗布した。焼成は
200℃で60分行った。
【0091】一方、このようにして形成した配向膜を上
下基板でラビング方向が同じになるようにラビング処理
を行った。なお、ラビング条件はコットン植毛布でラビ
ングローラー径が80mmφでローラー回転数1000
rpm、基板表面への毛先の押し込み長さを0.4mm
とし、基板の送りスピードを50mm毎秒と設定して行
った。
【0092】次に、このラビング後の配向膜面に選択的
に紫外線を照射することによってその部分のプレチルト
角を降下させ、その部分の配向をベンド配向よりもスプ
レイ配向を安定化させる処理を行った。なお、紫外線は
低圧水銀ランプを用い石英ガラスマスクを経由して部分
的に10分の露光を行った。
【0093】そして、このようにして処理した二枚の電
極基板を6μmφのスペーサーを介して貼り合わせるこ
とにより液晶セルを構成し、チッソ社製の液晶KN−5
030(スプレイの弾性定数K11とベンドの弾性定数
K33の比、K33/K11=1.8)(コレステリッ
クを含有しないフッ素系ネマティック液晶)を注入する
ことによって液晶素子を構成した。
【0094】ここで、この非露光部分は注入直後からベ
ンド配向をとるが、このベンド配向部分は実質的なプレ
チルト角が35度以上だと思われ、透過率は低く、配向
上のむらも多いが非表示部分なので表示状態の劣化は生
じない。なお、画素部分のプレチルト角は約20度であ
り、配向に欠陥はなかった。また、紫外線照射部分と紫
外線非照射部の平衡電圧(スプレイ配向とベンド配向の
安定性が均衡するバイアス電圧)はそれぞれ1.0vと
0vであり、紫外線照射部分では電圧無印加状態でベン
ド配向が安定化していることがわかる。
【0095】また、セル内のプレチルトのむらなどで電
圧無印加状態でベンド配向転移が全面におよばない場合
でも下記の駆動電圧の印加によりベンド化を画素内に比
べて短時間、低電圧で行うことができるので、画素部分
のベンド化も従来に比べて短時間で行うことができ、セ
ル全体として従来のような長時間のベンド化処理は必要
としない。
【0096】なお、1画素のスプレイ配向からベンド配
向へ変化するための必要時間は6vの電圧を印加した場
合、90μm×300μmの画素で約1秒で終了した。
また、画素のITO電極につながるドレイン電極上にベ
ンド配向部分を安定化しない場合にはスプレイ配向をベ
ンド配向に変化できない画素が残った。
【0097】一方、本実施例においては、液晶素子の駆
動電圧は1.0vと6.0vを用いると共に、従来のよ
うなベンド化処理は行わず、通常の駆動電圧の印加でベ
ンド化処理を行った。また、1.0vと6.0vでノー
マリーホワイト表示を行い、6.0vで黒表示をするた
めに35nmの位相補償板(複数の位相差フィルムを重
ねあわせたもの)を用いて光学補償を行った。
【0098】さらに、TFTの駆動電圧はゲート選択電
圧を10v、オフ電圧を−10vに設定し、ソース電圧
は画像表示時に1.0vから6.0vを用いた。また、
対向電極基板は規準電圧に設定した。そして、このとき
の液晶素子の応答スピードはτon(電圧印加時)で
0.5ms、τoff(電圧オフ時)では7.0msで
あった(30℃)。なお、本実施例において、第1の位
相補償板4をレタデーションが35nmの位相フィルム
にて形成した。
【0099】このような構成を用いることによりベンド
化電圧の容易な配向を実現し、パネル面内のプレチルト
分布によらず応答速度分布の無い配向を実現することが
できた。
【0100】そして、本実施例のようにバーフルオロア
ルキルを含有する樹脂と平行配向性を有するポリイミド
樹脂を混合させた配向膜を用いて、ラビング処理後に紫
外線選択照射を行うことにより、画素内のプレチルトを
スプレイ配向がベンド配向よりも安定な高さに止めると
ともに画素外部のプレチルトをベンド配向の方がスプレ
イ配向より安定な高さにする領域を形成することにより
配向性の良いベンド化の容易な液晶素子をつくることが
できた。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
晶に電圧を印加する画素電極外の少なくとも一部に電圧
無印加時でベンド配向状態をとる領域を形成したことに
より、画素内のプレチルトが高い場合でも、コントラス
トが高く、電界解除時に高速応答可能な液晶素子を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶素子を備えた液
晶装置の構成を示す図。
【図2】上記液晶素子の構成を示す断面図。
【図3】上記液晶素子の構成を示す平面図。
【図4】上記液晶素子を駆動する駆動波形を示す図。
【図5】上記液晶素子の液晶におけるベンド配向のラビ
ング方向との関係を示す図。
【図6】上記液晶におけるスプレイ配向のラビング方向
との関係を示す図。
【図7】上記液晶におけるツイスト配向のラビング方向
との関係を示す図。
【図8】上記液晶素子の基板に形成される配向膜を構成
するパーフルオロアルキル基のついた樹脂を説明する
図。
【図9】上記配向膜を構成するポリイミド系ポリマー樹
脂を説明する図。
【図10】本実施の形態の第3の実施例を説明する図。
【図11】上記液晶のスプレイ配向からベンド配向への
配向変化を説明する図。
【符号の説明】
3 液晶素子 4,5 位相補償板 11,23 ガラス基板 12,25 ITO電極 14,15 配向膜 26 液晶層 27 ドレン電極 B ベンド配向領域 S スプレイ配向領域
フロントページの続き (72)発明者 棟方 博英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 GA02 HA03 HA08 HA16 HA18 JA04 KA07 LA05 MA02 MA07 MA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンド配向及びスプレイ配向の2つの配
    向をとることができる液晶と、前記液晶を挟持する一
    方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該液晶との
    界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液晶素子で
    あって、 画素電極外の少なくとも一部に電圧無印加時、前記液晶
    がベンド配向状態をとる領域を形成したことを特徴とす
    る液晶素子。
  2. 【請求項2】 前記画素電極に金属ドレイン電極を接続
    して設け、前記金属ドレイン電極部分の液晶が電圧無印
    加時、前記ベンド配向状態をとることを特徴とする請求
    項1記載の液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加時における画素電極部分で
    の前記液晶の配向がベンド配向であることを特徴とする
    請求項1記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記画素電極外の少なくとも一部におけ
    る液晶分子と前記基板とのプレチルト角が20度以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  5. 【請求項5】 前記画素電極部分の液晶分子と前記基板
    とのプレチルト角が20度以下であることを特徴とする
    請求項1記載の液晶素子。
  6. 【請求項6】 ベンド配向及びスプレイ配向の2つの配
    向をとることができる液晶と、前記液晶を挟持する一
    方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該液晶との
    界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液晶素子で
    あって、 前記配向膜に対するラビング処理の後、配向膜上の一部
    に紫外線照射を行うことにより、画素電極部分の液晶分
    子と前記基板とのプレチルトをスプレイ配向がベンド配
    向よりも安定な高さに止めると共に画素電極外の少なく
    とも一部の前記プレチルトをベンド配向の方がスプレイ
    配向より安定な高さに形成したことを特徴とする液晶素
    子。
  7. 【請求項7】 ベンド配向及びスプレイ配向の2つの配
    向をとることができる液晶と、前記液晶を挟持する一
    方、前記液晶に電圧を印加する画素電極及び該液晶との
    界面に配向膜を有する一対の基板とを備えた液晶素子で
    あって、 画素電極部分の少なくとも一部に電圧無印加時で前記液
    晶がベンド配向状態をとる領域を形成したことを特徴と
    する液晶素子。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075842A (ja) * 2001-09-07 2003-03-12 Advanced Display Inc 液晶表示素子
US6859246B2 (en) 2001-06-20 2005-02-22 Nec Lcd Technologies, Ltd. OCB type liquid crystal display having transition nucleus area from splay alignment to bend alignment
US6873377B2 (en) 2001-09-11 2005-03-29 Nec Corporation Liquid crystal display device
KR100819951B1 (ko) * 2006-04-14 2008-04-07 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 Ocb 모드 액정표시장치
US7471366B2 (en) 2005-03-14 2008-12-30 Seiko Epson Corporation Liquid crystal display, projection apparatus, and electronic apparatus
JP2010262061A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 液晶光学素子およびその製造方法
US8102491B2 (en) 2008-07-10 2012-01-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal apparatus and method of producing the same

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