JP5190818B2 - 液晶素子および液晶素子の製造方法 - Google Patents
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Description
ここで、ネマティック液晶とは、液晶分子が概ね同じ方向を向く性質を持っている液晶である。また、TN構造とは、2枚の基板間に挟まれた液晶分子の配向方向が上下基板で約90度捩じれている(ツイスト)構造である。
また、液晶の他の構造として、ハイブリッド構造、ホメオトロピック構造、ホモジニアス構造、ベント構造、スプレイ構造等がある。ハイブリッド構造では、2枚の基板間に挟まれた液晶分子群の長軸方向が、一方の基板側では(基板面に対し)平行、他方の基板側では垂直になっている。ホメオトロピック構造では、2枚の基板間に挟まれた液晶分子群の長軸方向が、基板面に垂直になっている。ホモジニアス構造では、2枚の基板間に挟まれた液晶分子群の長軸方向が、基板面に略平行になっている。ベント構造では、2枚の基板間に挟まれた液晶分子群が、基板の近くでは基板に対してあるプレチルト角で配向し、液晶層の中央付近では基板に略垂直に配向し、全体として折れ曲がった弓のように配向している。スプレイ構造では、2枚の基板間に挟まれた液晶分子群が、基板の近くでは基板に対してプレチルト角で配向し、液晶層の中央付近で基板に略平行に配向するように、基板に垂直な面内で液晶分子の傾きが連続的に変化している。
図19は、配向処理(ラビング処理)の方向と液晶分子の立ち上がり方向を概念的に示す図である。
配向膜51の表面が配向処理されていると、配向膜表面の液晶分子52はその配向処理の方向と配向膜に垂直な方向を含む面内で、その配向方向に対してある角度θで傾斜して立ち上がる。配向膜表面と液晶分子のなす角θをプレチルト角と呼ぶ。配向処理は、例えば、表面を一方向にこすること(ラビング)により行うことができる。
2枚の基板101,102の内側にそれぞれ配向膜103,104が配置され、配向膜103, 104間には液晶材料105が充填されている。液晶材料105には、ネマティック液晶材料が用いられる。TN構造の液晶素子においては、両配向膜に施された配向処理の方向のなす角が約90度であるように配向膜が配置される。
この図では、上の配向膜103の表面は点線矢印106の方向(約10時の方向)に配向処理され、下の配向膜104の表面は実線矢印107の方向(約7時の方向)に配向処理されている。この結果、上の配向膜表面の分子は点線矢印方向(10時の方向)から下の配向膜に向ってプレチルト角θ(図19参照)だけ傾いて立ち上がり、下の配向膜表面の分子は、実線矢印方向(7時の方向)から上の配向膜に向ってプレチルト角θだけ傾いて立ち上る。両配向膜表面に施されたラビング処理の方向が上下で約90度ずれているので、液晶素子の中で、液晶分子は右回り、あるいは左回りに捩じれて配向する。
配向膜表面112,113、および配向膜表面122,123上の配向処理(ラビング)の方向131,132は、それぞれ点線および実線矢印で示されている。図21と図22の配向処理の方向131,132は同じである。
10時の方向をx軸方向、7時の方向をy軸方向、xy面に垂直な方向をz軸方向とするとき、液晶分子111,121は、上の配向膜の近くではxz面内でプレチルト角θだけ傾いて配向して立ち上がり、下の配向膜の近くでは液晶分子111,121がyz面内でプレチルト角θだけ傾いて配向するように立ち上がり、中間では上の配向膜から下の配向膜に近づくに従って液晶分子111,121の配向方向が回転しながら連続的に変わっている、すなわち捩じれている。
1組の配向膜の配向処理(ラビング)の方向131,132の組み合わせにより可能な液晶分子の捩じれ方向のうち1方向がユニフォームツイスト配列になる。しかし、プレチルト角の組み合わせだけでは液晶注入後均一なユニフォームツイスト配列が得られず、一部逆方向に捩じれた配列(スプレイツイスト構造)が形成されることがある。
すなわち、略平行に配置され少なくとも一方が透明な1組の基板と、それぞれの基板の内側に配設された1組の配向膜と、上記1組の配向膜の間に充填された液晶材料を備え、上記配向膜の表面に上記液晶材料中の液晶分子が同一方向に向くように配向処理が施され、両配向膜に施された配向処理の方向のなす角が70度から110度である液晶素子であって、上記1組の配向膜の配向処理の方向の組み合わせでユニフォームツイスト構造を形成するときの液晶分子の捩じれ方向に対して反対方向の捩じれ方向を与える螺旋ピッチを有する光学活性物質を上記液晶材料が含有することと、上記配向膜のプレチルト角が30度以上45度以下であることと、電圧が印加されると上記液晶分子がユニフォームツイスト構造を形成する液晶素子とすることにより、駆動電圧を小さくすることを可能とした。
プレチルト角=45度、R=1.90、p=60μm、(−)
図1は、試験例1に係る本発明の液晶素子1における、液晶分子の配向を示す概念図である。
試験例1においては、2枚の基板2,3の内側にそれぞれ配向膜4,5が配置され、この配向膜4,5はプレチルト角45度を示す配向膜であり、プレチルト角45度の配向膜は、ポリイミド樹脂で実現した。配向処理は通常のラビング処理で行った。実線および点線の矢印6,7は配向処理(ラビング)の方向である。この組み合わせの場合、ユニフォームツイスト構造を与える液晶の捩じれ方向は右回りである。なお、この明細書では、上と下の配向膜の配向方向の組み合わせが与えられたとき、ユニフォームツイスト構造を与える液晶の捩じれ方向を、「ユニフォームツイスト捩じれ方向」と呼ぶ。
液晶材料8はメルク(株)社製ZLI2293を使用した。この液晶材料の屈折率異方性は0.1362である。液晶材料層の厚みは14μmとした。従って、液晶材料層のリタデーションR=Δndは1.90(0.1362×14μm)である。
液晶材料8に、ユニフォームツイスト捩じれ方向とは逆の、左回りの捩じれを誘起する光学活性物質(メルク(株)社製S−811を使用)を添加した。光学活性物質の強さを示す螺旋ピッチpは60μmとした。
なお、図1中、2a,3aは、それぞれ基板2,3の偏光方向である。また、この明細書では、カイラルピッチの方向が(−)の場合、液晶素子のラビング方向で決まるユニフォームツイスト捩じれ方向と逆の捩じれを誘起する光学活性物質を添加したことを示し、(+)の場合、ユニフォームツイスト捩じれ方向と同じ捩じれを誘起する光学活性物質を添加したことを示す。
図2は、試験例1に係る液晶素子の透過率の印加電圧依存性のシミュレーション計算の結果である。
この(株)シンテック社製の液晶分子配列シュミレータLCDマスターは、液晶の連続体理論に基づくものである。液晶の連続体理論は、液晶の分子の配列・光学特性を計算するための理論として、液晶研究の初期より広く用いられてきたものであり、LCDの開発者のほとんどが使用しているものである。当然ながら、LCDの開発において多数の実績を有する。
このシミュレーションの理論的詳細は、例えば日本液晶学会発行「液晶、第10巻 第4号、400−409ページ (2006)、液晶科学実験講座、“ネマティック液晶の電気・光学応答LCD設計に役立つ基礎理論と数値解析手法”」において詳細に解説されている。
プレチルト角45度の場合のこの問題は、リタデーションRの値を1.5μm以上に設定することにより解決された。このように設定すると、プレチルト角が1度のときのファーストミニマムの条件と同様の結果が得られることが分かった。
電圧無印加状態では、スプレイツイスト構造がわずかに安定であるが、電圧印加状態ではユニフォームツイスト構造が安定になる。このため、電圧を印加することでユニフォームツイスト構造に転移させることができる。一旦、ユニフォームツイスト構造に転移後は、電圧を切った後も数分から数十分はユニフォームツイスト構造が安定に存在する。そのため、液晶素子使用時には、常にユニフォームツイスト構造として使用されることとなる。
プレチルト角=45度、R=1.90、p=100μm、(+)
試験例2として、液晶材料の光学活性物質の立体配位及び濃度を調整することにより、光学活性物質の螺旋ピッチを試験例1の液晶材料の螺旋の方向の逆(従来技術のTN構造の液晶素子の螺旋ピッチと同方向)にしたことと、螺旋ピッチの長さpを100μmにしたこと以外は、試験例1と同一の条件の従来技術による液晶素子について、透過率の印加電圧依存性のシミュレーション計算を行った。
試験例2の液晶素子では、透過率が10%となる駆動電圧Vth(10%)は1.49Vである。これは、本発明に係る試験例1のVth(10%)が1.09Vであるのに対して、駆動電圧が40%も大きい。
プレチルト角=45度、R=1.90、p=10000μm、(+)
試験例3として、液晶材料の光学活性物質の立体配位及び濃度を調整することにより、光学活性物質の螺旋ピッチを試験例1の液晶材料の螺旋の方向の逆(従来技術のTN構造の液晶素子の螺旋ピッチと同方向)にし、螺旋ピッチの長さpを10000μmにしたこと以外は、試験例1と同一の条件の従来技術による液晶素子について、透過率の印加電圧依存性のシミュレーション計算を行った。
試験例3の液晶素子では、透過率が10%となる駆動電圧Vth(10%)は1.47Vである。これは、本発明に係る試験例1のVth(10%)が1.09Vであるのに対して、やはり駆動電圧が40%も大きい。
プレチルト角=45度、R=0.5、p=60μm、(−)
試験例4として、試験例1で液晶材料層のリタデーションの値を1.9μmとしているのに対してその値を0.5μmにすること以外は、上記試験例1と同じ構成の液晶素子とした。液晶材料としてはメルク(株)社製液晶材料ZLI4792を用い、セルの厚みを5μmとした。
図2に示したように、試験例1の液晶素子の透過率が30%付近であるのに対して、試験例4の液晶素子の場合、15%程度に減少している。このことから、プレチルト角が45度の場合、リタデーションが1.5μm以上にする必要があることが分かる。
プレチルト角=30度、R=0.5、p=60μm、(−)
試験例5として、プレチルト角を30度にした本発明に係る液晶素子とした。プレチルト角を30度にする場合も、配向膜はポリイミド膜表面をラビング処理することで実現することができる。液晶材料はメルク(株)社製ZLI4792を用いた。セル厚は6.5μmとした。液晶材料層のリタデーションRは0.5μmとした。この液晶材料にユニフォーム捩じれ方向とは逆の捩じれを誘起する光学活性物質を添加した。光学活性物質の強さを示す螺旋ピッチpは60μmとした。
プレチルト角=30度、R=0.5、p=100μm、(+)
試験例6として、液晶材料の光学活性物質の立体配位及び濃度を調整することにより、光学活性物質の螺旋ピッチを試験例5の液晶材料の螺旋の方向の逆(従来技術のTN構造の液晶素子の螺旋ピッチと同方向)にしたことと、螺旋ピッチの長さpを100μmにしたこと以外は、試験例5と同一の条件の従来技術による液晶素子について、透過率の印加電圧依存性をシミュレーション計算した。
図7の試験例5の液晶素子の場合と比較すると、透過率が変化する印加電圧が、図8の試験例6の液晶素子によるものの方が大きいことが分かる。
プレチルト角=1度と5度、セル厚5μm、(−)
液晶材料にZLI―4792を使って、プレチルト角が1度と5度の場合の本発明に係るTN構造の液晶素子(光学活性物質の螺旋ピッチが、1組の配向膜の配向処理の方向とプルチルト角の組み合わせの結果得られる液晶材料の捩じれ方向と逆向きの液晶素子)について、螺旋ピッチpをパラメータとして、透過率が10%になる駆動電圧と1%になる駆動電圧を調べた。
その結果を表1と表2に示す。
プレチルト角=1度と5度、セル厚5μm、(+)
液晶材料にZLI―4792を使って、プレチルト角が1度と5度の場合の従来技術によるTN構造の液晶素子(光学活性物質の螺旋ピッチが、1組の配向膜の配向処理の方向とプルチルト角の組み合わせの結果得られる液晶材料の捩じれ方向と同一の向きの液晶素子)について、螺旋ピッチpをパラメータとして、透過率が10%になる駆動電圧と1%になる駆動電圧を調べた。
その結果を表3と表4に示す。
螺旋ピッチpが小さい程、光学活性物質が誘起する捩じれの力が強く、その逆数1/pが小さいほど弱い。ユニフォームツイスト捩じれ方向と反対の方向の捩じれの力の場合、pに負号が付されている。
図9において、横軸(1/p)の中央のゼロ点は光学活性物質の捩じれの力がほとんどゼロであり、正の領域は、ユニフォームツイスト捩じれ方向と同じ方向の捩じれの力の場合(従来技術に対応)、負の領域はユニフォームツイスト捩じれ方向と反対の方向の捩じれの力の場合である(本発明の場合に対応)。
プレチルト角=1度、セル厚5μm、p=100μm、(−)
試験例27として、液晶素子を構成する配向膜材料として(株)日本合成ゴム製 JSR1051(プレチルト角1度)を用い、基板間の厚みを5μmとし、図1に示す構成(上基板から下基板の向きに液晶分子のダイレクターは右回りに捩じられる。)でパネルを作成し、チッソ(株)社製液晶材料TC5065を注入した。この液晶材料ではカイラル剤の添加により液晶材料は左回りに捩じられ、螺旋ピッチの長さは100μmとなるように調整されていた。
結果を図10に示す。
図10では、0Vから10Vに電圧を上昇している過程の透過率変化を測定している。図には6Vまでの結果を示している。
プレチルト角=1度、セル厚5μm、p=∞
試験例28として、液晶材料として、カイラル剤を添加せず螺旋ピッチの長さp が無限大である液晶材料TC5065を用いる以外は、試験例27と同じ方法でパネルを作製し、試験例27と同じ特性を測定した。
結果を図10に併記する。
セル厚=14μm、p=60μm、(−)
メルク(株)社製液晶材料ZLI2293を用い、セル厚が14μm、プレチルト角がそれぞれ1度,5度,10度,30度,45度で、液晶材料の螺旋ピッチが60μmのTN構造の液晶素子について、配向膜の配向処理の方向の組み合わせにより定まる液晶材料のユニフォームツイスト捩じれ方向に対して、光学活性物質により誘起される液晶材料の捩じれ方向を逆(−)にした場合の本発明に係る液晶素子について、ユニフォームツイスト構造とスプレイツイスト構造の電圧印加時のギブスの自由エネルギーをシミュレーション計算し、その安定性を比較した。
いずれのプレチルト角の場合も電圧無印加時はスプレイツイスト構造が安定になり、電圧印加時はユニフォームツイスト構造が安定になることが分かる。そして、プレチルト角が高いほどユニフォームツイストが安定になる。プレチルト角を45度とすると電圧無印加時でもユニフォームツイスト構造のギブスの自由エネルギーはスプレイツイスト構造のギブスの自由エネルギーに等しくなり、わずかな電圧の処理でユニフォームツイスト構造が安定に得られることが分かる。
透明導電膜として電気抵抗30Ω/cm2のITOを蒸着した1.1mmのガラス基板に配向膜として、チッソ株式会社製ポリイミドPIA−X−689−01Xをスピンコートし、80℃で溶媒をとばした後、200℃で1時間加熱することにより約70nmのポリイミド膜を形成した。
液晶材料がRDP−94808(E062)(螺旋ピッチ15μm 螺旋方向は左向き)ではなく、現在のTN構造の液晶素子の標準液晶材料であるメルク(株)社製ZLI−4792(螺旋ピッチ100μm 螺旋方向は左向き)であり、ラビング方向を図17としたこと以外は、上記実施例と全く同じ条件で従来技術の液晶素子を作成し、この液晶素子について、上記実施例と同じ条件で印加電圧―透過率特性を測定した。
図18から本発明における液晶素子の印加電圧―透過率特性は次の特徴を持つことが分かる。
(a)本発明に係る液晶素子はしきい値特性を持たず、電圧印加とともに輝度が低下始める。それに対して同じ材料を用いて従来技術のTN構造に組んだ場合1.8V〜2.0Vのしきい値電圧を持つ。
(b)10%まで輝度を減少する電圧を比較すると、同じ材料を用いて従来技術のTN構造に組んだ場合が4.0V付近であるのに対して、本発明に係る構成の液晶素子は1V付近となり、1/4の電圧となっている。
このように、本発明のTN構造の液晶素子を用いれば1Vの駆動電圧で駆動することが可能な液晶素子を形成することが可能である。
Claims (6)
- 略平行に配置され少なくとも一方が透明な1組の基板と、それぞれの基板の内側に配設された1組の配向膜と、上記1組の配向膜の間に充填された液晶材料を備え、上記配向膜の表面に上記液晶材料中の液晶分子が同一方向に向くように配向処理が施され、両配向膜に施された配向処理の方向のなす角が70度から110度である液晶素子であって、上記1組の配向膜の配向処理の方向の組み合わせでユニフォームツイスト構造を形成するときの液晶分子の捩じれ方向に対して反対方向の捩じれ方向を与える螺旋ピッチを有する光学活性物質を上記液晶材料が含有することと、上記配向膜のプレチルト角が30度以上45度以下であることと、電圧が印加されると上記液晶分子がユニフォームツイスト構造を形成することを特徴とする、液晶素子。
- 上記プレチルト角が30度である時、上記液晶材料層のリタデーションが0.5μmであることを特徴とする、請求項1記載の液晶素子。
- 上記プレチルト角が45度である時、上記液晶材料層のリタデーションが0.5μmから1.9μmであることを特徴とする、請求項1記載の液晶素子。
- 上記両配向膜に施された配向処理の方向のなす角が略90度であることを特徴とする、請求項1記載の液晶素子。
- 上記電圧が1Hz程度の周波数のサイン波などの低い交流信号であることを特徴とする、請求項1記載の液晶素子。
- ITOを蒸着した2枚のガラス基板をポリイミド膜で被覆して配向膜を形成する過程と、上記配向膜をラビングする過程と、上記各ガラス基板上の配向膜が内側になり、かつそれらの配向方向が70度から110度になるように上記2枚のガラス基板を近接して配置する過程と、上記2枚のガラス基板間の空間に液晶材料を充填する過程を含む液晶素子の製造方法であって、上記液晶材料が光学活性物質を含み、上記液晶材料中の液晶分子の螺線ピッチが上記光学活性物質のカイラル方向と逆方向であることと、上記配向膜のプレチルト角が30度以上45度以下であることと、液晶素子に電圧を印加して、スプレイツイスト構造からユニフォームツイスト構造に変えることを特徴とする、液晶素子の製造方法。
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