JP2000329987A - 光学機器、振動型モータ駆動制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents
光学機器、振動型モータ駆動制御方法、及び記憶媒体Info
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- JP2000329987A JP2000329987A JP11138352A JP13835299A JP2000329987A JP 2000329987 A JP2000329987 A JP 2000329987A JP 11138352 A JP11138352 A JP 11138352A JP 13835299 A JP13835299 A JP 13835299A JP 2000329987 A JP2000329987 A JP 2000329987A
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 交換レンズと光学機器との間にコンバータが
装着可能な光学機器において、コンバータの装着、非装
着に拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが能力を最
大限発揮することができるようにする。 【解決手段】 コンバータ(エクステンダ)が光学機器
とレンズとの間に装着されているか否かに応じて基準値
Prefを、異なる値P0,P1(P0<P1)に設定
する(S1〜S3)。電気−機械エネルギー変換素子の
振動を表すS相信号と振動型モータの駆動周波信号との
間の位相差Ptを検出し、この位相差を基準値Pref
と比較し(S4)、位相差Ptが基準値Prefより小
さい場合、振動型モータの回転制御に使用する駆動周波
数を増加させる(S5)。
装着可能な光学機器において、コンバータの装着、非装
着に拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが能力を最
大限発揮することができるようにする。 【解決手段】 コンバータ(エクステンダ)が光学機器
とレンズとの間に装着されているか否かに応じて基準値
Prefを、異なる値P0,P1(P0<P1)に設定
する(S1〜S3)。電気−機械エネルギー変換素子の
振動を表すS相信号と振動型モータの駆動周波信号との
間の位相差Ptを検出し、この位相差を基準値Pref
と比較し(S4)、位相差Ptが基準値Prefより小
さい場合、振動型モータの回転制御に使用する駆動周波
数を増加させる(S5)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器、振動型
モータ駆動制御方法、及び記憶媒体に関し、特に、弾性
体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動型モ
ータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動型モ
ータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、前記
振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、光学
特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可能な
光学機器、当該光学機器に適用される振動型モータ駆動
制御方法、及び当該振動型モータ駆動制御方法を実行す
るプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
モータ駆動制御方法、及び記憶媒体に関し、特に、弾性
体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動型モ
ータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動型モ
ータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、前記
振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、光学
特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可能な
光学機器、当該光学機器に適用される振動型モータ駆動
制御方法、及び当該振動型モータ駆動制御方法を実行す
るプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動体上に圧電体や電歪素子等か
らなる複数の電気−機械エネルギー変換素子を、位相差
をもって配し、これらの電気−機械エネルギー変換素子
にそれぞれ位相の異なる周波信号を印加して、振動体の
表面上に進行する波を形成し、該進行波にて、振動体に
摩擦接触するロータを駆動する方式の振動型モータが知
られている。
らなる複数の電気−機械エネルギー変換素子を、位相差
をもって配し、これらの電気−機械エネルギー変換素子
にそれぞれ位相の異なる周波信号を印加して、振動体の
表面上に進行する波を形成し、該進行波にて、振動体に
摩擦接触するロータを駆動する方式の振動型モータが知
られている。
【0003】電気−機械エネルギー変換素子に印加する
位相の異なる周波信号(以下、それらの位相をA相、B
相とする)の位相差は±90度であり、この正負で回転
方向が決定される。またその回転速度はA相、B相の周
波数(以下、これを駆動周波数とする)を変化させるこ
とで所望の速度に制御することが一般的となっている。
このような振動型モータでは、駆動周波数が、振動型モ
ータが共振状態であるときの共振周波数に一致したと
き、駆動が最も高効率で高速駆動できるものの、該共振
周波数からわずかに低周波側に駆動周波数がずれると、
振動型モータは急激に回転数が落ちたり、あるいは停止
してしまう。
位相の異なる周波信号(以下、それらの位相をA相、B
相とする)の位相差は±90度であり、この正負で回転
方向が決定される。またその回転速度はA相、B相の周
波数(以下、これを駆動周波数とする)を変化させるこ
とで所望の速度に制御することが一般的となっている。
このような振動型モータでは、駆動周波数が、振動型モ
ータが共振状態であるときの共振周波数に一致したと
き、駆動が最も高効率で高速駆動できるものの、該共振
周波数からわずかに低周波側に駆動周波数がずれると、
振動型モータは急激に回転数が落ちたり、あるいは停止
してしまう。
【0004】図6に一般的な振動型モータ特性を示す。
図6(A)は電気−機械エネルギー変換素子に印加する
周波信号の周波数に対する回転速度特性、図6(B)は
電気−機械エネルギー変換素子に印加する周波信号の周
波数に対する消費電力特性である。上記のような急激な
回転数の低下・停止を防ぐために、電気−機械エネルギ
ー変換素子の一部に、電気−機械エネルギー変換素子の
振動状態を検出するS相センサを設け、電気−機械エネ
ルギー変換素子の振動状態を検知して制御を行なう方式
が一般的となっている。S相センサは、電気−機械エネ
ルギー変換素子にA相及びB相の周波信号を印加した場
合に正弦波信号を出力し、その振幅は振動型モータの回
転数に比例している。つまり振動型モータの回転数が小
さい場合は信号自体の変化量が少ないことになる。
図6(A)は電気−機械エネルギー変換素子に印加する
周波信号の周波数に対する回転速度特性、図6(B)は
電気−機械エネルギー変換素子に印加する周波信号の周
波数に対する消費電力特性である。上記のような急激な
回転数の低下・停止を防ぐために、電気−機械エネルギ
ー変換素子の一部に、電気−機械エネルギー変換素子の
振動状態を検出するS相センサを設け、電気−機械エネ
ルギー変換素子の振動状態を検知して制御を行なう方式
が一般的となっている。S相センサは、電気−機械エネ
ルギー変換素子にA相及びB相の周波信号を印加した場
合に正弦波信号を出力し、その振幅は振動型モータの回
転数に比例している。つまり振動型モータの回転数が小
さい場合は信号自体の変化量が少ないことになる。
【0005】電気−機械エネルギー変換素子の振動状態
の検出方法としては、S相センサが出力する正弦波のS
相信号と、B相の周波信号とを、図7に示すコンパレー
タ101,102を用いて方形波の信号COM_S,C
OM_Bに変換し、図8に示すように、信号COM_S
の立ち上がりから信号COM_Bの立ち上がりまでの時
間(位相差)を測定する方法がある。図8は、S相信
号、B相信号、方形波信号COM_S、及び方形波信号
COM_Bを示すタイミングチャートである。
の検出方法としては、S相センサが出力する正弦波のS
相信号と、B相の周波信号とを、図7に示すコンパレー
タ101,102を用いて方形波の信号COM_S,C
OM_Bに変換し、図8に示すように、信号COM_S
の立ち上がりから信号COM_Bの立ち上がりまでの時
間(位相差)を測定する方法がある。図8は、S相信
号、B相信号、方形波信号COM_S、及び方形波信号
COM_Bを示すタイミングチャートである。
【0006】図6(C)は、電気−機械エネルギー変換
素子に印加する周波信号の周波数に対する方形波信号C
OM_S,COM_Bの位相差特性を示す。この図から
分かるように、駆動周波数が大きくなるにつれて(すな
わち、振動型モータの回転速度が低下するにつれて)、
位相差が大きくなる。
素子に印加する周波信号の周波数に対する方形波信号C
OM_S,COM_Bの位相差特性を示す。この図から
分かるように、駆動周波数が大きくなるにつれて(すな
わち、振動型モータの回転速度が低下するにつれて)、
位相差が大きくなる。
【0007】この特性を利用して、測定した位相差が、
あらかじめ設定しておいた値以下になった場合は、A
相、B相の駆動周波数を高周波側に変更するようにす
る。これにより、振動型モータの回転数が低下し、電気
−機械エネルギー変換素子の振動状態が共振状態に陥る
ことを防止することができる。
あらかじめ設定しておいた値以下になった場合は、A
相、B相の駆動周波数を高周波側に変更するようにす
る。これにより、振動型モータの回転数が低下し、電気
−機械エネルギー変換素子の振動状態が共振状態に陥る
ことを防止することができる。
【0008】ところで、こうした振動型モータをレンズ
駆動に用いた光学機器として一眼レフカメラがある。一
眼レフカメラでは一般に、カメラ本体に対してレンズを
着脱して交換できる構成になっており、交換レンズ内
に、焦点距離や絞り等を可変するための振動型モータ
と、該振動型モータを駆動制御する制御装置とが設けら
れており、振動型モータ及び制御装置にはカメラ本体か
ら電源が供給される。
駆動に用いた光学機器として一眼レフカメラがある。一
眼レフカメラでは一般に、カメラ本体に対してレンズを
着脱して交換できる構成になっており、交換レンズ内
に、焦点距離や絞り等を可変するための振動型モータ
と、該振動型モータを駆動制御する制御装置とが設けら
れており、振動型モータ及び制御装置にはカメラ本体か
ら電源が供給される。
【0009】カメラから交換レンズへ供給できる電力に
は限度があるので、交換レンズでは、所定の消費電力範
囲で振動型モータを駆動制御する必要がある。前述のよ
うに、振動型モータを共振周波数より僅か小さい駆動周
波数で駆動した場合における急激な回転数の低下・停止
を防ぐために、電気−機械エネルギー変換素子の一部に
振動状態を検出するS相センサを設けて位相差を検出
し、共振周波数近傍での駆動を回避するようにしている
が、交換レンズにおいてはさらに消費電力を管理するた
めにも、こうした制御方式を利用している。
は限度があるので、交換レンズでは、所定の消費電力範
囲で振動型モータを駆動制御する必要がある。前述のよ
うに、振動型モータを共振周波数より僅か小さい駆動周
波数で駆動した場合における急激な回転数の低下・停止
を防ぐために、電気−機械エネルギー変換素子の一部に
振動状態を検出するS相センサを設けて位相差を検出
し、共振周波数近傍での駆動を回避するようにしている
が、交換レンズにおいてはさらに消費電力を管理するた
めにも、こうした制御方式を利用している。
【0010】すなわち、図6(B)に示すように、共振
周波数に近づくに伴ない消費電力が増加する特性である
ので、交換レンズ内の振動型モータが許される電力消費
の上限を、例えばWsとした場合、この消費電力値Ws
に対応する位相差値Psを求め、上記制御方式で得られ
る位相差が位相差値Psよりも小さくならないように、
駆動周波数を制御する。これにより、交換レンズ内の振
動型モータが消費する電力を消費電力値Ws以下に保持
することができる。
周波数に近づくに伴ない消費電力が増加する特性である
ので、交換レンズ内の振動型モータが許される電力消費
の上限を、例えばWsとした場合、この消費電力値Ws
に対応する位相差値Psを求め、上記制御方式で得られ
る位相差が位相差値Psよりも小さくならないように、
駆動周波数を制御する。これにより、交換レンズ内の振
動型モータが消費する電力を消費電力値Ws以下に保持
することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の交換
レンズとカメラ本体との間には、焦点距離を拡大するた
めのコンバータ(エクステンダ)を装着することが可能
である。コンバータが装着された場合、図9に示すよう
に、カメラ本体105から交換レンズ103への電力供
給はコンバータ104を介することになる。図9は、カ
メラ本体と交換レンズとの間にコンバータが装着された
ときの電力供給状態を示す図である。
レンズとカメラ本体との間には、焦点距離を拡大するた
めのコンバータ(エクステンダ)を装着することが可能
である。コンバータが装着された場合、図9に示すよう
に、カメラ本体105から交換レンズ103への電力供
給はコンバータ104を介することになる。図9は、カ
メラ本体と交換レンズとの間にコンバータが装着された
ときの電力供給状態を示す図である。
【0012】なお、電力供給ラインがコンバータ104
内を通過する際、コンバータ104内での線路の内部抵
抗により電力が消費されるので、交換レンズ103が消
費可能な電力は、消費電力値Wsからコンバータ104
内損失分を差し引いた電力Wcとなる。したがって、コ
ンバータ104が装着されることを考慮して、消費電力
値Wcに対応する位相差値Pcを求め、上記制御方式で
得られる位相差が位相差値Pcよりも小さくならないよ
うに、振動型モータの駆動周波数を制御するようにする
必要がある。
内を通過する際、コンバータ104内での線路の内部抵
抗により電力が消費されるので、交換レンズ103が消
費可能な電力は、消費電力値Wsからコンバータ104
内損失分を差し引いた電力Wcとなる。したがって、コ
ンバータ104が装着されることを考慮して、消費電力
値Wcに対応する位相差値Pcを求め、上記制御方式で
得られる位相差が位相差値Pcよりも小さくならないよ
うに、振動型モータの駆動周波数を制御するようにする
必要がある。
【0013】しかし、このようにコンバータ104が装
着されることを考慮して、消費電力値Wcを上限にし
て、振動型モータの駆動周波数を制御した場合、コンバ
ータ104が装着されないときも、コンバータ装着時と
同じ電力上限で駆動制御される。つまり、コンバータ1
04が装着されないときには、振動型モータで消費でき
る電力上限はWsであり、振動型モータの回転速度をも
っと上げることができるにも拘わらず、十分な能力を発
揮できないという問題があった。
着されることを考慮して、消費電力値Wcを上限にし
て、振動型モータの駆動周波数を制御した場合、コンバ
ータ104が装着されないときも、コンバータ装着時と
同じ電力上限で駆動制御される。つまり、コンバータ1
04が装着されないときには、振動型モータで消費でき
る電力上限はWsであり、振動型モータの回転速度をも
っと上げることができるにも拘わらず、十分な能力を発
揮できないという問題があった。
【0014】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、交換レンズと光学機器との間にコンバ
ータが装着可能な光学機器において、コンバータの装
着、非装着に拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが
能力を最大限発揮することができる光学機器、振動型モ
ータ駆動制御方法、及び記憶媒体を提供することを目的
とする。
たものであって、交換レンズと光学機器との間にコンバ
ータが装着可能な光学機器において、コンバータの装
着、非装着に拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが
能力を最大限発揮することができる光学機器、振動型モ
ータ駆動制御方法、及び記憶媒体を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、弾性体に配置された
電気−機械エネルギー変換素子に周波信号を印加して駆
動力を得る振動型モータと、該振動型モータの振動状態
を検出する振動検出部から出力された信号と前記周波信
号との間の位相差を検出する位相差検出手段と、該位相
差検出手段の検出した位相差を、あらかじめ設定された
基準値と比較する比較手段と、該比較手段による比較の
結果に基づき前記振動型モータの回転制御を行なう振動
型モータ駆動回路と、前記振動型モータにより駆動され
るレンズとを具備し、光学特性変更用コンバータを前記
レンズとの間に装着可能な光学機器において、前記基準
値の値を、前記コンバータが装着された場合と装着され
ない場合とで異なる値に変更する基準値変更手段を有す
ることを特徴とする。
に、請求項1記載の発明によれば、弾性体に配置された
電気−機械エネルギー変換素子に周波信号を印加して駆
動力を得る振動型モータと、該振動型モータの振動状態
を検出する振動検出部から出力された信号と前記周波信
号との間の位相差を検出する位相差検出手段と、該位相
差検出手段の検出した位相差を、あらかじめ設定された
基準値と比較する比較手段と、該比較手段による比較の
結果に基づき前記振動型モータの回転制御を行なう振動
型モータ駆動回路と、前記振動型モータにより駆動され
るレンズとを具備し、光学特性変更用コンバータを前記
レンズとの間に装着可能な光学機器において、前記基準
値の値を、前記コンバータが装着された場合と装着され
ない場合とで異なる値に変更する基準値変更手段を有す
ることを特徴とする。
【0016】また、請求項6記載の発明によれば、弾性
体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動型モ
ータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動型モ
ータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、前記
振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、光学
特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可能な
光学機器に適用される振動型モータ駆動制御方法におい
て、前記コンバータが前記光学機器と前記レンズとの間
に装着されているか否かに応じて基準値を異なる値に設
定する基準値設定ステップと、前記振動検出部から出力
された信号と前記周波信号との間の位相差を検出する位
相差検出ステップと、前記位相差検出ステップで検出さ
れた位相差を、前記基準値設定ステップで設定された基
準値と比較する比較ステップと、前記比較ステップによ
る比較の結果に基づき前記振動型モータの回転制御を行
なう回転制御ステップとを有することを特徴とする。
体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周波信
号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動型モ
ータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動型モ
ータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、前記
振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、光学
特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可能な
光学機器に適用される振動型モータ駆動制御方法におい
て、前記コンバータが前記光学機器と前記レンズとの間
に装着されているか否かに応じて基準値を異なる値に設
定する基準値設定ステップと、前記振動検出部から出力
された信号と前記周波信号との間の位相差を検出する位
相差検出ステップと、前記位相差検出ステップで検出さ
れた位相差を、前記基準値設定ステップで設定された基
準値と比較する比較ステップと、前記比較ステップによ
る比較の結果に基づき前記振動型モータの回転制御を行
なう回転制御ステップとを有することを特徴とする。
【0017】さらに、請求項11記載の発明によれば、
弾性体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周
波信号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動
型モータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動
型モータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、
前記振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、
光学特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可
能な光学機器に適用される振動型モータ駆動制御方法を
プログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出
し可能な記憶媒体において、前記振動型モータ駆動制御
方法が、前記コンバータが前記光学機器と前記レンズと
の間に装着されているか否かに応じて基準値を異なる値
に設定する基準値設定ステップと、前記振動検出部から
出力された信号と前記周波信号との間の位相差を検出す
る位相差検出ステップと、前記位相差検出ステップで検
出された位相差を、前記基準値設定ステップで設定され
た基準値と比較する比較ステップと、前記比較ステップ
による比較の結果に基づき前記振動型モータの回転制御
を行なう回転制御ステップとを有することを特徴とす
る。
弾性体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に周
波信号を印加して駆動力を得る振動型モータと、該振動
型モータの振動状態を検出する振動検出部と、前記振動
型モータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路と、
前記振動型モータにより駆動されるレンズとを具備し、
光学特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装着可
能な光学機器に適用される振動型モータ駆動制御方法を
プログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出
し可能な記憶媒体において、前記振動型モータ駆動制御
方法が、前記コンバータが前記光学機器と前記レンズと
の間に装着されているか否かに応じて基準値を異なる値
に設定する基準値設定ステップと、前記振動検出部から
出力された信号と前記周波信号との間の位相差を検出す
る位相差検出ステップと、前記位相差検出ステップで検
出された位相差を、前記基準値設定ステップで設定され
た基準値と比較する比較ステップと、前記比較ステップ
による比較の結果に基づき前記振動型モータの回転制御
を行なう回転制御ステップとを有することを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0019】図2は、本発明に係る光学機器である一眼
レフカメラ、並びにコンバータ及び交換レンズの構成を
示すブロック図である。
レフカメラ、並びにコンバータ及び交換レンズの構成を
示すブロック図である。
【0020】図2において、1はレンズ、2は焦点距離
を拡大するコンバータであるところのエクステンダ、3
はカメラ本体である。
を拡大するコンバータであるところのエクステンダ、3
はカメラ本体である。
【0021】レンズ1において、4はレンズマイコン
(マイクロコンピュータ)であり、カメラ本体3との間
に設けられた通信用のライン5a,5b,5cを通じ
て、カメラマイコン(マイクロコンピュータ)14と通
信を行う。ライン5aはクロック信号用、ライン5bは
カメラマイコン14からレンズマイコン4への信号伝達
用、ライン5cはレンズマイコン4からカメラマイコン
14への信号伝達用である。レンズマイコン4は、カメ
ラマイコン14との通信によって、フォーカス駆動系
6、絞り駆動系7の動作制御を行う。
(マイクロコンピュータ)であり、カメラ本体3との間
に設けられた通信用のライン5a,5b,5cを通じ
て、カメラマイコン(マイクロコンピュータ)14と通
信を行う。ライン5aはクロック信号用、ライン5bは
カメラマイコン14からレンズマイコン4への信号伝達
用、ライン5cはレンズマイコン4からカメラマイコン
14への信号伝達用である。レンズマイコン4は、カメ
ラマイコン14との通信によって、フォーカス駆動系
6、絞り駆動系7の動作制御を行う。
【0022】フォーカス駆動系6は後述する振動型モー
タ及びその駆動回路から構成され、レンズマイコン4か
らの指令値によって不図示の焦点調節用のレンズを駆動
してフォーカシングを行う。なお、絞り駆動系7も、振
動型モータ及びその駆動回路から構成され、レンズマイ
コン4からの指令値によって不図示の絞りを駆動して、
設定された位置まで絞るか又は開放状態に復帰させると
いう動作を行うが、ここでは、フォーカス駆動系6を例
にとって説明する。
タ及びその駆動回路から構成され、レンズマイコン4か
らの指令値によって不図示の焦点調節用のレンズを駆動
してフォーカシングを行う。なお、絞り駆動系7も、振
動型モータ及びその駆動回路から構成され、レンズマイ
コン4からの指令値によって不図示の絞りを駆動して、
設定された位置まで絞るか又は開放状態に復帰させると
いう動作を行うが、ここでは、フォーカス駆動系6を例
にとって説明する。
【0023】レンズマイコン4は、レンズ内の状態(ズ
ーム位置、フォーカス位置、絞り値など)や、レンズに
関する情報(開放絞り値、焦点距離、測距演算に必要な
データなど)を、前記通信用ライン5cを介してカメラ
マイコン14へ伝達することも行う。また、レンズマイ
コン4にはエクステンダ用ライン5d,5e,5fが接
続され、レンズマイコン4はそれらのラインを介して伝
達される信号の状態を確認し、装着されているエクステ
ンダの種類を判別する。
ーム位置、フォーカス位置、絞り値など)や、レンズに
関する情報(開放絞り値、焦点距離、測距演算に必要な
データなど)を、前記通信用ライン5cを介してカメラ
マイコン14へ伝達することも行う。また、レンズマイ
コン4にはエクステンダ用ライン5d,5e,5fが接
続され、レンズマイコン4はそれらのラインを介して伝
達される信号の状態を確認し、装着されているエクステ
ンダの種類を判別する。
【0024】前述のレンズマイコン4、フォーカス駆動
系6、絞り駆動系7に対しては、信号処理系電源(Vd
d)ライン5g、信号処理系グランド用ライン5h、駆
動系電源(Vbat)ライン5i、駆動系グランド用ラ
イン5jを通じてカメラ内電源8から電源供給が行われ
る。
系6、絞り駆動系7に対しては、信号処理系電源(Vd
d)ライン5g、信号処理系グランド用ライン5h、駆
動系電源(Vbat)ライン5i、駆動系グランド用ラ
イン5jを通じてカメラ内電源8から電源供給が行われ
る。
【0025】エクステンダ2内には、レンズ1とカメラ
本来3とを繋ぐ通信ライン及び電源ラインが具備されて
いる。また、レンズ1のエクステンダ用ライン5d,5
e,5fに対し、エクステンダ2では所定の接続処理を
ほどこしており、レンズマイコン4は、装着されている
エクステンダ2の種類を判別できるようになっている。
この所定の接続処理とは、例えばライン5e,5f間を
ショートする処理等である。レンズマイコン4は、ライ
ン5d,5e,5fが相互に未接続状態であればエクス
テンダ2は未装着と判断し、一方例えば、ライン5e,
5f間がショートされていれば、所定倍率のエクステン
ダが装着されているものと判断する。
本来3とを繋ぐ通信ライン及び電源ラインが具備されて
いる。また、レンズ1のエクステンダ用ライン5d,5
e,5fに対し、エクステンダ2では所定の接続処理を
ほどこしており、レンズマイコン4は、装着されている
エクステンダ2の種類を判別できるようになっている。
この所定の接続処理とは、例えばライン5e,5f間を
ショートする処理等である。レンズマイコン4は、ライ
ン5d,5e,5fが相互に未接続状態であればエクス
テンダ2は未装着と判断し、一方例えば、ライン5e,
5f間がショートされていれば、所定倍率のエクステン
ダが装着されているものと判断する。
【0026】カメラ本体3内には、電気系として測距部
9、測光部10、シャッタ部11、表示部12、その他
の制御部13、及び、これらの動作開始・停止などの制
御、露出演算、測距演算などを行うカメラマイコン14
が内蔵されている。これらの電気系に対しても、電源が
カメラ内電源8より供給される。
9、測光部10、シャッタ部11、表示部12、その他
の制御部13、及び、これらの動作開始・停止などの制
御、露出演算、測距演算などを行うカメラマイコン14
が内蔵されている。これらの電気系に対しても、電源が
カメラ内電源8より供給される。
【0027】また、15は測光や測距を開始させるため
のスイッチであり、16はレリーズ動作を開始させるた
めのレリーズスイッチであり、これらは一般的には2段
ストロークスイッチで構成され、第1ストロークでスイ
ツチ15がONし、第2ストロークでレリーズスイッチ
16がONになる。17は露出モード選択スイッチであ
り、露出モード変更は、該スイッチ17のON,OFF
で行ったり、該スイッチ17と他の操作部材との同時操
作により行う方法などがある。
のスイッチであり、16はレリーズ動作を開始させるた
めのレリーズスイッチであり、これらは一般的には2段
ストロークスイッチで構成され、第1ストロークでスイ
ツチ15がONし、第2ストロークでレリーズスイッチ
16がONになる。17は露出モード選択スイッチであ
り、露出モード変更は、該スイッチ17のON,OFF
で行ったり、該スイッチ17と他の操作部材との同時操
作により行う方法などがある。
【0028】図3は、レンズマイコン4、フォーカス駆
動系6の振動型モータ、及びその駆動回路を示す。駆動
回路は、駆動周波数を変化させることで振動型モータの
速度制御を行なうタイプとなっている。なお、ここでは
説明を省略するが、絞り駆動系7における振動型モータ
及びその駆動回路も同様な構成となっている。
動系6の振動型モータ、及びその駆動回路を示す。駆動
回路は、駆動周波数を変化させることで振動型モータの
速度制御を行なうタイプとなっている。なお、ここでは
説明を省略するが、絞り駆動系7における振動型モータ
及びその駆動回路も同様な構成となっている。
【0029】レンズマイコン4は、前述のようにカメラ
本体3と通信等を行う他に、振動型モータの制御をつか
さどる。このマイコン4は、振動型モータヘ印加する周
波信号の駆動周波数を作り出すための周波数ジェネレー
タ機能と、振動型モータの位相検出を行なうためのタイ
マカウンタ機能(信号キャプチャ機能付き)を具備して
いる。
本体3と通信等を行う他に、振動型モータの制御をつか
さどる。このマイコン4は、振動型モータヘ印加する周
波信号の駆動周波数を作り出すための周波数ジェネレー
タ機能と、振動型モータの位相検出を行なうためのタイ
マカウンタ機能(信号キャプチャ機能付き)を具備して
いる。
【0030】21は昇圧型DCDCコンバータユニット
であり、該ユニットにはライン5i,5jを介して電源
がカメラ本体3より接続される。このユニットはマイコ
ン4によって動作/非動作を制御できるように構成され
ている。22はレギュレータであり、カメラ本体3のカ
メラ内電源8よりライン5g,5hを介して供給される
信号処理系電源(Vdd)をマイコン4へ安定的に供給
するためのレギュレータである。また、レギュレータ2
2の出力電圧は、位相検出の基準電源としても使用され
る。
であり、該ユニットにはライン5i,5jを介して電源
がカメラ本体3より接続される。このユニットはマイコ
ン4によって動作/非動作を制御できるように構成され
ている。22はレギュレータであり、カメラ本体3のカ
メラ内電源8よりライン5g,5hを介して供給される
信号処理系電源(Vdd)をマイコン4へ安定的に供給
するためのレギュレータである。また、レギュレータ2
2の出力電圧は、位相検出の基準電源としても使用され
る。
【0031】23はA相周波信号側のインバータ、24
はB相周波信号側のインバータ、25は振動型モータへ
A相駆動電圧を供給する側のスイッチングNPNトラン
ジスタ、26は振動型モータへB相駆動電圧を供給する
側のスイッチングNPNトランジスタ、27は振動型モ
ータへA相駆動電圧を供給する側のスイッチングNPN
トランジスタ、28は振動型モータへB相駆動電圧を供
給する側のスイッチングNPNトランジスタである。
はB相周波信号側のインバータ、25は振動型モータへ
A相駆動電圧を供給する側のスイッチングNPNトラン
ジスタ、26は振動型モータへB相駆動電圧を供給する
側のスイッチングNPNトランジスタ、27は振動型モ
ータへA相駆動電圧を供給する側のスイッチングNPN
トランジスタ、28は振動型モータへB相駆動電圧を供
給する側のスイッチングNPNトランジスタである。
【0032】A相側のインバータ23の入力端子とA相
側NPNトランジスタ27のベースとがそれぞれレンズ
マイコン4のA相側周波数ジェネレータ出力端子に接続
され、レンズマイコン4の出力論理によって振動型モー
タにA相駆動電圧が印加される構成となっている。同様
に、B相側のインバータ24の入力端子とB相側NPN
トランジスタ28のベースとがそれぞれレンズマイコン
4のB相側周波数ジェネレータ出力端子に接続され、レ
ンズマイコン4の出力論理によって振動型モータにB相
駆動電圧が印加される構成となっている。
側NPNトランジスタ27のベースとがそれぞれレンズ
マイコン4のA相側周波数ジェネレータ出力端子に接続
され、レンズマイコン4の出力論理によって振動型モー
タにA相駆動電圧が印加される構成となっている。同様
に、B相側のインバータ24の入力端子とB相側NPN
トランジスタ28のベースとがそれぞれレンズマイコン
4のB相側周波数ジェネレータ出力端子に接続され、レ
ンズマイコン4の出力論理によって振動型モータにB相
駆動電圧が印加される構成となっている。
【0033】29はA相側コイル、30はB相側コイ
ル、31はA相側コンデンサ、32はB相側コンデンサ
である。A相側コイル29とA相側コンデンサ31とを
電源に対し直列接続することによって、印加される駆動
周波数に応じたA相の昇圧電圧が振動型モータに印加さ
れる。同様に、B相側コイル30とB相側コンデンサ3
2とを電源に対し直列接続することによって、印加され
る駆動周波数に応じたB相の昇圧電圧が振動型モータの
に印加される。
ル、31はA相側コンデンサ、32はB相側コンデンサ
である。A相側コイル29とA相側コンデンサ31とを
電源に対し直列接続することによって、印加される駆動
周波数に応じたA相の昇圧電圧が振動型モータに印加さ
れる。同様に、B相側コイル30とB相側コンデンサ3
2とを電源に対し直列接続することによって、印加され
る駆動周波数に応じたB相の昇圧電圧が振動型モータの
に印加される。
【0034】33は振動型モータのA相側電極、34は
振動型モータのB相側電極、35は振動型モータのS相
電極、36は圧電セラミック、37はGND電極であ
る。A相側電極33にA相昇圧駆動電圧を、B相側電極
34にB相昇圧駆動電圧を印加することで圧電セラミッ
ク36が歪曲する。A相に対するB相の位相を±90度
変えることで、振動体と回転部との接触面に楕円運動が
発生して回転部が回転する。
振動型モータのB相側電極、35は振動型モータのS相
電極、36は圧電セラミック、37はGND電極であ
る。A相側電極33にA相昇圧駆動電圧を、B相側電極
34にB相昇圧駆動電圧を印加することで圧電セラミッ
ク36が歪曲する。A相に対するB相の位相を±90度
変えることで、振動体と回転部との接触面に楕円運動が
発生して回転部が回転する。
【0035】38はレギュレータ22の出力電圧を1/
2にするための分圧回路であり、コンパレータ45,4
6のスレッショルド電圧を生成する。39と40はB相
駆動電圧のレベルシフト用の抵抗、41と42は、S相
信号用のハイパスフィルターを構成するコンデンサ及び
抵抗、43と44はB相信号用のハイパスフィルターを
構成するコンデンサ及び抵抗である。45はB相側のコ
ンパレータであり、レギュレータ22の出力電圧の1/
2を基準にして、B相信号を方形波に変換する。46は
S相側のコンパレータであり、レギュレータ22の出力
電圧の1/2を基準にして、S相信号を方形波に変換す
る。図4は、コンパレータ45,46から出力される信
号波形を示したタイミングチャートである。
2にするための分圧回路であり、コンパレータ45,4
6のスレッショルド電圧を生成する。39と40はB相
駆動電圧のレベルシフト用の抵抗、41と42は、S相
信号用のハイパスフィルターを構成するコンデンサ及び
抵抗、43と44はB相信号用のハイパスフィルターを
構成するコンデンサ及び抵抗である。45はB相側のコ
ンパレータであり、レギュレータ22の出力電圧の1/
2を基準にして、B相信号を方形波に変換する。46は
S相側のコンパレータであり、レギュレータ22の出力
電圧の1/2を基準にして、S相信号を方形波に変換す
る。図4は、コンパレータ45,46から出力される信
号波形を示したタイミングチャートである。
【0036】図5(A)は圧電セラミック36に印加さ
れる駆動電圧の周波数に対する回転速度特性、図5
(B)は圧電セラミック36に印加される駆動電圧の周
波数に対する位相差(図4に示すS相とB相との位相
差)特性、図5(C)は圧電セラミック36に印加され
る駆動電圧の周波数に対する消費電力特性である。
れる駆動電圧の周波数に対する回転速度特性、図5
(B)は圧電セラミック36に印加される駆動電圧の周
波数に対する位相差(図4に示すS相とB相との位相
差)特性、図5(C)は圧電セラミック36に印加され
る駆動電圧の周波数に対する消費電力特性である。
【0037】以下に、図3の回路の動作を説明する。
【0038】レンズマイコン4は、振動型モータを駆動
する場合、DCDCコンバータユニット21を動作さ
せ、ライン5iから供給される駆動系電源電圧Vbat
を昇圧する。通常はここで約5倍〜10倍程度昇圧して
いるのが一般的である。
する場合、DCDCコンバータユニット21を動作さ
せ、ライン5iから供給される駆動系電源電圧Vbat
を昇圧する。通常はここで約5倍〜10倍程度昇圧して
いるのが一般的である。
【0039】次にレンズマイコン4は、内部の周波数ジ
ェネレータ回路を起動させて、互いに90°の位相差を
もったA相、B相信号を発生し、これらの信号によって
トランジスタ25,26,27,28をスイッチング制
御している。
ェネレータ回路を起動させて、互いに90°の位相差を
もったA相、B相信号を発生し、これらの信号によって
トランジスタ25,26,27,28をスイッチング制
御している。
【0040】例えば、レンズマイコン4から出力された
A相信号の電圧が5Vの場合、インバータ23の出力信
号はLoレベルとなり、トランジスタ25はOFFする
とともに、トランジスタ27はONし、コイル29へ印
加されるA相電圧は低くなる。逆にレンズマイコン4か
ら出力されたA相信号の電圧が0Vの場合、インバータ
23の出力信号はHiレベルとなり、トランジスタ25
はONするとともに、トランジスタ27はOFFし、コ
イル29へ印加されるA相電圧は高くなる。こうしたA
相電圧がコイル29とコンデンサ31との直列回路に印
加され、これによって、コイル29とコンデンサ31と
の接続点の電圧が昇圧される。通常はここで約3倍〜4
倍程度昇圧される。この昇圧された電圧が圧電セラミッ
ク36のA相側電極33に供給される。
A相信号の電圧が5Vの場合、インバータ23の出力信
号はLoレベルとなり、トランジスタ25はOFFする
とともに、トランジスタ27はONし、コイル29へ印
加されるA相電圧は低くなる。逆にレンズマイコン4か
ら出力されたA相信号の電圧が0Vの場合、インバータ
23の出力信号はHiレベルとなり、トランジスタ25
はONするとともに、トランジスタ27はOFFし、コ
イル29へ印加されるA相電圧は高くなる。こうしたA
相電圧がコイル29とコンデンサ31との直列回路に印
加され、これによって、コイル29とコンデンサ31と
の接続点の電圧が昇圧される。通常はここで約3倍〜4
倍程度昇圧される。この昇圧された電圧が圧電セラミッ
ク36のA相側電極33に供給される。
【0041】同様に、レンズマイコン4から出力された
B相信号に基づきトランジスタ260,28がスイッチ
ングされ、得られたB相電圧がコイル30とコンデンサ
32との直列回路に印加され、これによって、コイル3
0とコンデンサ32との接続点の電圧が昇圧される。こ
の昇圧された電圧が圧電セラミック36のB相側電極3
4に供給される。
B相信号に基づきトランジスタ260,28がスイッチ
ングされ、得られたB相電圧がコイル30とコンデンサ
32との直列回路に印加され、これによって、コイル3
0とコンデンサ32との接続点の電圧が昇圧される。こ
の昇圧された電圧が圧電セラミック36のB相側電極3
4に供給される。
【0042】かくして、圧電セラミック36に進行波が
発生し、振動型モータが回転を開始する。
発生し、振動型モータが回転を開始する。
【0043】レンズマイコン4は振動型モータが回転を
開始するまで、内部のタイマカウンタで時間を計測し、
その計測値があらかじめ設定された値に達すると、タイ
マカウンタをリセットし、今度はタイマカウンタを位相
差検出用に使用する。
開始するまで、内部のタイマカウンタで時間を計測し、
その計測値があらかじめ設定された値に達すると、タイ
マカウンタをリセットし、今度はタイマカウンタを位相
差検出用に使用する。
【0044】すなわち、図4に示すように、レンズマイ
コン4は、コンパレータ46から出力されるS相信号の
立ち上がりによって、タイマカウンタにカウントを開始
させ、コンパレータ45から出力されるB相信号の立ち
上がりによって、タイマカウンタのカウンタ値を読み取
り、内部メモリに記憶する。このカウンタ値は、B相信
号とS相信号との位相差に相当する。
コン4は、コンパレータ46から出力されるS相信号の
立ち上がりによって、タイマカウンタにカウントを開始
させ、コンパレータ45から出力されるB相信号の立ち
上がりによって、タイマカウンタのカウンタ値を読み取
り、内部メモリに記憶する。このカウンタ値は、B相信
号とS相信号との位相差に相当する。
【0045】レンズマイコン4は、この内部メモリの値
が更新される度に割り込み処理を実行する。割り込み処
理では、内部メモリに記憶されたB相信号とS相信号と
の位相差データPtを、あらかじめ設定されている基準
値Prefと比較し、その値以下の場合は現在の駆動周
波数を高周波側に移動する。かくして、振動型モータの
振動状態を共振状態より離すことができ、振動状態が共
振点を超えて振動型モータの回転速度が急落することを
防止できる。
が更新される度に割り込み処理を実行する。割り込み処
理では、内部メモリに記憶されたB相信号とS相信号と
の位相差データPtを、あらかじめ設定されている基準
値Prefと比較し、その値以下の場合は現在の駆動周
波数を高周波側に移動する。かくして、振動型モータの
振動状態を共振状態より離すことができ、振動状態が共
振点を超えて振動型モータの回転速度が急落することを
防止できる。
【0046】本発明においては、前述のあらかじめ設定
されている基準値Prefを、エクステンダ2の装着ま
たは非装着に応じて、異なる値に切換える。これを、図
1を参照して説明する。
されている基準値Prefを、エクステンダ2の装着ま
たは非装着に応じて、異なる値に切換える。これを、図
1を参照して説明する。
【0047】図1は、本発明に係る振動型モータにおけ
る消費電力制御の手順を示すフローチャートである。本
制御は、B相信号とS相信号との位相差データPtを格
納する内部メモリの値が更新される度に、レンズマイコ
ン4において実行される。以下、ステップ番号(S)に
沿って説明する。
る消費電力制御の手順を示すフローチャートである。本
制御は、B相信号とS相信号との位相差データPtを格
納する内部メモリの値が更新される度に、レンズマイコ
ン4において実行される。以下、ステップ番号(S)に
沿って説明する。
【0048】[S1]エクステンダ2がレンズ1とカメ
ラ本体3との間に装着されているか否かを判別する。装
着されていればステップS3へ、装着されていなければ
ステップS2へ進む。レンズマイコン4は前述のよう
に、装着、非装着をエクステンダ用ライン5d,5e,
5fの接続状態から判断する。
ラ本体3との間に装着されているか否かを判別する。装
着されていればステップS3へ、装着されていなければ
ステップS2へ進む。レンズマイコン4は前述のよう
に、装着、非装着をエクステンダ用ライン5d,5e,
5fの接続状態から判断する。
【0049】[S2]基準値Prefに値P0を設定す
る。
る。
【0050】[S3]基準値Prefに、値P0より大
きい値P1を設定する。
きい値P1を設定する。
【0051】[S4]B相信号とS相信号との位相差デ
ータPtを基準値Prefと比較する。その結果、位相
差データPtが基準値Prefより小さい場合は、振動
型モータの消費電力が、所定の消費電力上限値を超えて
しまうと判断されてステップS5へ進み、一方、位相差
データPtが基準値Pref以上である場合は、振動型
モータの消費電力が、所定の消費電力上限値を超えるこ
とはないと判断して、本処理を終了する。
ータPtを基準値Prefと比較する。その結果、位相
差データPtが基準値Prefより小さい場合は、振動
型モータの消費電力が、所定の消費電力上限値を超えて
しまうと判断されてステップS5へ進み、一方、位相差
データPtが基準値Pref以上である場合は、振動型
モータの消費電力が、所定の消費電力上限値を超えるこ
とはないと判断して、本処理を終了する。
【0052】[S5]駆動周波数を所定量だけ大きくす
る。
る。
【0053】値P0,P1はあらかじめROM等に設定
しておく位相差データであり、値P0は、図5(B),
(C)に示すように、エクステンダ2の非装着時に振動
型モータで消費可能な上限電力値W0から決定されるも
のであり、また値P1は、エクステンダ2の装着時に振
動型モータで消費可能な上限電力値W1から決定される
ものである。上限電力値W1は、電力値W0から、エク
ステンダ2の内部で発生する損失電力Weを差し引いて
得られる値である。
しておく位相差データであり、値P0は、図5(B),
(C)に示すように、エクステンダ2の非装着時に振動
型モータで消費可能な上限電力値W0から決定されるも
のであり、また値P1は、エクステンダ2の装着時に振
動型モータで消費可能な上限電力値W1から決定される
ものである。上限電力値W1は、電力値W0から、エク
ステンダ2の内部で発生する損失電力Weを差し引いて
得られる値である。
【0054】本処理により、図5に示すように、エクス
テンダ2の装着時には、位相差データPtがP1以上と
なり、消費電力はW1以下、回転速度はN1以下とな
る。しかし、エクステンダ2の非装着時には、位相差デ
ータPtが値P0以上となり、電力消費がW0まで許さ
れ、したがって回転速度はN0まで上げることが可能で
ある。
テンダ2の装着時には、位相差データPtがP1以上と
なり、消費電力はW1以下、回転速度はN1以下とな
る。しかし、エクステンダ2の非装着時には、位相差デ
ータPtが値P0以上となり、電力消費がW0まで許さ
れ、したがって回転速度はN0まで上げることが可能で
ある。
【0055】なお、上記実施の形態では、図1に示す処
理が、位相差が検出されて内部メモリの値が更新される
度に実行されるが、これでは、レンズマイコン4で行わ
れる他の処理が遅くなるため、図1に示す処理を定期的
に行うようにしてもよい。
理が、位相差が検出されて内部メモリの値が更新される
度に実行されるが、これでは、レンズマイコン4で行わ
れる他の処理が遅くなるため、図1に示す処理を定期的
に行うようにしてもよい。
【0056】また、ステップS1〜S3での基準値Pr
efの設定を、エクステンダ2の脱着があった時だけに
行うようにしてもよい。
efの設定を、エクステンダ2の脱着があった時だけに
行うようにしてもよい。
【0057】なお、本発明を、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、あるいは1つの機器からなる
装置に適用してもよい。
るシステムに適用しても、あるいは1つの機器からなる
装置に適用してもよい。
【0058】また、前述した実施形態の機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記
憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行
することによっても、本発明が達成されることは言うま
でもない。
ソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記
憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行
することによっても、本発明が達成されることは言うま
でもない。
【0059】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が、前述の実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
が本発明を構成することになる。
グラムコード自体が、前述の実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
が本発明を構成することになる。
【0060】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0061】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に
含まれることは言うまでもない。
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に
含まれることは言うまでもない。
【0062】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、請求項6
または請求項11記載の発明によれば、交換レンズと光
学機器との間にコンバータが装着可能な光学機器におい
て、コンバータが光学機器とレンズとの間に装着されて
いるか否かに応じて基準値を異なる値に設定する。そし
て、電気−機械エネルギー変換素子の振動検出部から出
力された信号と振動型モータを駆動制御する周波信号と
の間の位相差を検出し、検出された位相差を、前記基準
値と比較し、この比較の結果に基づき振動型モータの回
転制御を行なう。
または請求項11記載の発明によれば、交換レンズと光
学機器との間にコンバータが装着可能な光学機器におい
て、コンバータが光学機器とレンズとの間に装着されて
いるか否かに応じて基準値を異なる値に設定する。そし
て、電気−機械エネルギー変換素子の振動検出部から出
力された信号と振動型モータを駆動制御する周波信号と
の間の位相差を検出し、検出された位相差を、前記基準
値と比較し、この比較の結果に基づき振動型モータの回
転制御を行なう。
【0064】これにより、コンバータの装着、非装着に
拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが能力を最大限
発揮することができる。すなわち、コンバータ非装着時
にはより高速な振動型モータ駆動が可能となる。
拘わらず、交換レンズ内の振動型モータが能力を最大限
発揮することができる。すなわち、コンバータ非装着時
にはより高速な振動型モータ駆動が可能となる。
【図1】本発明に係る振動型モータにおける消費電力制
御の手順を示すフローチャートである。
御の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る光学機器である一眼レフカメラ、
並びにコンバータ及び交換レンズの構成を示すブロック
図である。
並びにコンバータ及び交換レンズの構成を示すブロック
図である。
【図3】レンズマイコン、フォーカス駆動系の振動型モ
ータ、及びその駆動回路を示す回路図である。
ータ、及びその駆動回路を示す回路図である。
【図4】コンパレータから出力される信号波形を示した
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図5】(A)は圧電セラミックに印加される駆動電圧
の周波数に対する回転速度特性、(B)は圧電セラミッ
クに印加される駆動電圧の周波数に対する位相差特性、
(C)は圧電セラミックに印加される駆動電圧の周波数
に対する消費電力特性を示す図である。
の周波数に対する回転速度特性、(B)は圧電セラミッ
クに印加される駆動電圧の周波数に対する位相差特性、
(C)は圧電セラミックに印加される駆動電圧の周波数
に対する消費電力特性を示す図である。
【図6】一般的な振動型モータ特性を示す図である。
(A)は電気−機械エネルギー変換素子に印加する周波
信号の周波数に対する回転速度特性、(B)は電気−機
械エネルギー変換素子に印加する周波信号の周波数に対
する消費電力特性、(C)は電気−機械エネルギー変換
素子に印加する周波信号の周波数に対する位相差特性を
示す図である。
(A)は電気−機械エネルギー変換素子に印加する周波
信号の周波数に対する回転速度特性、(B)は電気−機
械エネルギー変換素子に印加する周波信号の周波数に対
する消費電力特性、(C)は電気−機械エネルギー変換
素子に印加する周波信号の周波数に対する位相差特性を
示す図である。
【図7】コンパレータの構成を示す回路図である。
【図8】S相信号、B相信号、方形波信号COM_S、
及び方形波信号COM_Bを示すタイミングチャートで
ある。
及び方形波信号COM_Bを示すタイミングチャートで
ある。
【図9】カメラ本体と交換レンズとの間にコンバータが
装着されたときの電力供給状態を示す図である。
装着されたときの電力供給状態を示す図である。
1 レンズ 2 エクステンダ(コンバータ) 3 カメラ本体(光学機器) 4 レンズマイコン(位相差検出手段、比較手段、基準
値変更手段) 6 フォーカス駆動系 7 絞り駆動系 8 カメラ内電源 14 カメラマイコン 21 DCDCコンバータユニット 22 レギュレータ 23,24 インバータ 25,26,27,28 NPNトランジスタ 29,30 コイル 31,32 コンデンサ 33 A相側電極 34 B相側電極 35 S相電極(振動検出部) 36 圧電セラミック(電気−機械エネルギー変換素
子) 37 GND電極 38 分圧回路 45,46 コンパレータ
値変更手段) 6 フォーカス駆動系 7 絞り駆動系 8 カメラ内電源 14 カメラマイコン 21 DCDCコンバータユニット 22 レギュレータ 23,24 インバータ 25,26,27,28 NPNトランジスタ 29,30 コイル 31,32 コンデンサ 33 A相側電極 34 B相側電極 35 S相電極(振動検出部) 36 圧電セラミック(電気−機械エネルギー変換素
子) 37 GND電極 38 分圧回路 45,46 コンパレータ
Claims (15)
- 【請求項1】 弾性体に配置された電気−機械エネルギ
ー変換素子に周波信号を印加して駆動力を得る振動型モ
ータと、該振動型モータの振動状態を検出する振動検出
部から出力された信号と前記周波信号との間の位相差を
検出する位相差検出手段と、該位相差検出手段の検出し
た位相差を、あらかじめ設定された基準値と比較する比
較手段と、該比較手段による比較の結果に基づき前記振
動型モータの回転制御を行なう振動型モータ駆動回路
と、前記振動型モータにより駆動されるレンズとを具備
し、光学特性変更用コンバータを前記レンズとの間に装
着可能な光学機器において、 前記基準値の値を、前記コンバータが装着された場合と
装着されない場合とで異なる値に変更する基準値変更手
段を有することを特徴とする光学機器。 - 【請求項2】 前記基準値変更手段は、前記コンバータ
が装着された場合の基準値の値を、前記コンバータが装
着されない場合の基準値の値よりも大きくすることを特
徴とする請求項1記載の光学機器。 - 【請求項3】 前記振動型モータ駆動回路は、前記比較
手段による比較の結果、前記位相差検出手段の検出した
位相差が前記基準値より小さい場合、前記振動型モータ
の回転制御に使用する駆動周波数を増加させることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の光学機器。 - 【請求項4】 前記コンバータは、前記光学機器と前記
レンズとの間に装着されるとともに、前記光学機器から
前記コンバータを介して前記レンズの前記振動モータへ
電源供給がされることを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の光学機器。 - 【請求項5】 前記基準値変更手段は、前記コンバータ
が装着された場合の基準値の値を、前記コンバータが装
着されない場合の基準値の値よりも所定量だけ大きく
し、 前記所定量は、前記光学機器から前記コンバータを介し
て前記レンズの前記振動モータへ電源供給がされる際に
前記コンバータで消費される電力量に対応して決定され
る値であることを特徴とする請求項4記載の光学機器。 - 【請求項6】 弾性体に配置された電気−機械エネルギ
ー変換素子に周波信号を印加して駆動力を得る振動型モ
ータと、該振動型モータの振動状態を検出する振動検出
部と、前記振動型モータの回転制御を行なう振動型モー
タ駆動回路と、前記振動型モータにより駆動されるレン
ズとを具備し、光学特性変更用コンバータを前記レンズ
との間に装着可能な光学機器に適用される振動型モータ
駆動制御方法において、 前記コンバータが前記光学機器と前記レンズとの間に装
着されているか否かに応じて基準値を異なる値に設定す
る基準値設定ステップと、 前記振動検出部から出力された信号と前記周波信号との
間の位相差を検出する位相差検出ステップと、 前記位相差検出ステップで検出された位相差を、前記基
準値設定ステップで設定された基準値と比較する比較ス
テップと、 前記比較ステップによる比較の結果に基づき前記振動型
モータの回転制御を行なう回転制御ステップとを有する
ことを特徴とする振動型モータ駆動制御方法。 - 【請求項7】 前記基準値設定ステップは、前記コンバ
ータが装着された場合の基準値の値を、前記コンバータ
が装着されない場合の基準値の値よりも大きい値に設定
することを特徴とする請求項6記載の振動型モータ駆動
制御方法。 - 【請求項8】 前記回転制御ステップは、前記比較ステ
ップによる比較の結果、前記位相差検出ステップで検出
された位相差が前記基準値より小さい場合、前記振動型
モータの回転制御に使用する駆動周波数を増加させるこ
とを特徴とする請求項6または請求項7記載の振動型モ
ータ駆動制御方法。 - 【請求項9】 前記コンバータは、前記光学機器と前記
レンズとの間に装着されるとともに、前記光学機器から
前記コンバータを介して前記レンズの前記振動モータへ
電源供給がされることを特徴とする請求項6乃至請求項
8のいずれかに記載の振動型モータ駆動制御方法。 - 【請求項10】 前記基準値設定ステップは、前記コン
バータが装着された場合の基準値の値を、前記コンバー
タが装着されない場合の基準値の値よりも所定量だけ大
きく設定し、 前記所定量は、前記光学機器から前記コンバータを介し
て前記レンズの前記振動モータへ電源供給がされる際に
前記コンバータで消費される電力量に対応して決定され
る値であることを特徴とする請求項9記載の振動型モー
タ駆動制御方法。 - 【請求項11】 弾性体に配置された電気−機械エネル
ギー変換素子に周波信号を印加して駆動力を得る振動型
モータと、該振動型モータの振動状態を検出する振動検
出部と、前記振動型モータの回転制御を行なう振動型モ
ータ駆動回路と、前記振動型モータにより駆動されるレ
ンズとを具備し、光学特性変更用コンバータを前記レン
ズとの間に装着可能な光学機器に適用される振動型モー
タ駆動制御方法をプログラムとして記憶した、コンピュ
ータにより読み出し可能な記憶媒体において、 前記振動型モータ駆動制御方法が、 前記コンバータが前記光学機器と前記レンズとの間に装
着されているか否かに応じて基準値を異なる値に設定す
る基準値設定ステップと、 前記振動検出部から出力された信号と前記周波信号との
間の位相差を検出する位相差検出ステップと、 前記位相差検出ステップで検出された位相差を、前記基
準値設定ステップで設定された基準値と比較する比較ス
テップと、 前記比較ステップによる比較の結果に基づき前記振動型
モータの回転制御を行なう回転制御ステップとを有する
ことを特徴とする記憶媒体。 - 【請求項12】 前記基準値設定ステップは、前記コン
バータが装着された場合の基準値の値を、前記コンバー
タが装着されない場合の基準値の値よりも大きい値に設
定することを特徴とする請求項11記載の記憶媒体。 - 【請求項13】 前記回転制御ステップは、前記比較ス
テップによる比較の結果、前記位相差検出ステップで検
出された位相差が前記基準値より小さい場合、前記振動
型モータの回転制御に使用する駆動周波数を増加させる
ことを特徴とする請求項11または請求項12記載の記
憶媒体。 - 【請求項14】 前記コンバータは、前記光学機器と前
記レンズとの間に装着されるとともに、前記光学機器か
ら前記コンバータを介して前記レンズの前記振動モータ
へ電源供給がされることを特徴とする請求項11乃至請
求項13のいずれかに記載の記憶媒体。 - 【請求項15】 前記基準値設定ステップは、前記コン
バータが装着された場合の基準値の値を、前記コンバー
タが装着されない場合の基準値の値よりも所定量だけ大
きく設定し、 前記所定量は、前記光学機器から前記コンバータを介し
て前記レンズの前記振動モータへ電源供給がされる際に
前記コンバータで消費される電力量に対応して決定され
る値であることを特徴とする請求項14記載の記憶媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138352A JP2000329987A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光学機器、振動型モータ駆動制御方法、及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138352A JP2000329987A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光学機器、振動型モータ駆動制御方法、及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000329987A true JP2000329987A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15219935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11138352A Withdrawn JP2000329987A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 光学機器、振動型モータ駆動制御方法、及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000329987A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217735A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Canon Inc | 振動型アクチュエータの制御装置および制御方法 |
JP2012231625A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Canon Inc | 振動波モータの駆動制御装置 |
WO2023026965A1 (ja) * | 2021-08-26 | 2023-03-02 | ミツミ電機株式会社 | 光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138352A patent/JP2000329987A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217735A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Canon Inc | 振動型アクチュエータの制御装置および制御方法 |
JP4731932B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2011-07-27 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータの制御装置および制御方法 |
JP2012231625A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Canon Inc | 振動波モータの駆動制御装置 |
WO2023026965A1 (ja) * | 2021-08-26 | 2023-03-02 | ミツミ電機株式会社 | 光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 |
JP2023032341A (ja) * | 2021-08-26 | 2023-03-09 | ミツミ電機株式会社 | 光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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