JP2000329909A - 粘着拡散型反射板 - Google Patents
粘着拡散型反射板Info
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- JP2000329909A JP2000329909A JP11143497A JP14349799A JP2000329909A JP 2000329909 A JP2000329909 A JP 2000329909A JP 11143497 A JP11143497 A JP 11143497A JP 14349799 A JP14349799 A JP 14349799A JP 2000329909 A JP2000329909 A JP 2000329909A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 拡散反射面にピンホールやムラや傷等の欠陥
があってもそれが表示品位を大きく低下させる原因とな
らない拡散型の反射板の開発。 【解決手段】 表面に微細凹凸を有する金属薄膜(2)
を基材(1)で支持してなる拡散反射板における前記金
属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層
(3)にて被覆してなる粘着拡散型反射板。 【効果】 金属薄膜に加えてそれを被覆する粘着層も光
拡散性を示し、反射面の欠陥部による反射異常が粘着層
による反射光の拡散効果で緩和されて目立ちにくく、金
属表面の粗さのバラツキによる反射特性の変動も前記粘
着層を介し抑制できる。
があってもそれが表示品位を大きく低下させる原因とな
らない拡散型の反射板の開発。 【解決手段】 表面に微細凹凸を有する金属薄膜(2)
を基材(1)で支持してなる拡散反射板における前記金
属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層
(3)にて被覆してなる粘着拡散型反射板。 【効果】 金属薄膜に加えてそれを被覆する粘着層も光
拡散性を示し、反射面の欠陥部による反射異常が粘着層
による反射光の拡散効果で緩和されて目立ちにくく、金
属表面の粗さのバラツキによる反射特性の変動も前記粘
着層を介し抑制できる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、反射光の視覚特性に優れ
て反射型液晶表示装置などに有用な粘着拡散型反射板に
関する。
て反射型液晶表示装置などに有用な粘着拡散型反射板に
関する。
【0002】
【発明の背景】従来、反射型液晶表示装置に用いる拡散
型の反射板としては、表面をマット処理等により粗面化
した基材の上にその粗面が反映した金属蒸着層を設けた
ものが知られていた。しかしながら、粗面を反映させる
ために金属蒸着層に不可避的に発生するピンホールやそ
の他のムラ、傷等の反射面の欠陥が反射光に反映して目
立ちやすく、また金属表面の粗さのバラツキで反射特性
が変動しやすくて表示品位を大きく低下させる原因とな
る問題点があった。
型の反射板としては、表面をマット処理等により粗面化
した基材の上にその粗面が反映した金属蒸着層を設けた
ものが知られていた。しかしながら、粗面を反映させる
ために金属蒸着層に不可避的に発生するピンホールやそ
の他のムラ、傷等の反射面の欠陥が反射光に反映して目
立ちやすく、また金属表面の粗さのバラツキで反射特性
が変動しやすくて表示品位を大きく低下させる原因とな
る問題点があった。
【0003】
【発明の技術的課題】本発明は、拡散反射面にピンホー
ルやムラや傷等の欠陥があってもそれが表示品位を大き
く低下させる原因とならない拡散型の反射板の開発を課
題とする。
ルやムラや傷等の欠陥があってもそれが表示品位を大き
く低下させる原因とならない拡散型の反射板の開発を課
題とする。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、表面に微細凹凸を有する
金属薄膜を基材で支持してなる拡散反射板における前記
金属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層
にて被覆したことを特徴とする粘着拡散型反射板を提供
するものである。
金属薄膜を基材で支持してなる拡散反射板における前記
金属薄膜を、透明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層
にて被覆したことを特徴とする粘着拡散型反射板を提供
するものである。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、金属薄膜に加えてそれ
を被覆する粘着層も光拡散性を示し、金属薄膜からなる
反射面にピンホールやムラや傷等の欠陥があっても粘着
層による反射光の拡散効果で緩和されて当該欠陥部によ
る反射異常が目立ちにくく、また金属表面の粗さのバラ
ツキによる反射特性の変動も前記粘着層の厚さを介した
拡散効果の制御で全体としての反射特性のバラツキを抑
制することができ、反射型液晶表示装置等の表示品位の
低下原因となることを防止することができる。
を被覆する粘着層も光拡散性を示し、金属薄膜からなる
反射面にピンホールやムラや傷等の欠陥があっても粘着
層による反射光の拡散効果で緩和されて当該欠陥部によ
る反射異常が目立ちにくく、また金属表面の粗さのバラ
ツキによる反射特性の変動も前記粘着層の厚さを介した
拡散効果の制御で全体としての反射特性のバラツキを抑
制することができ、反射型液晶表示装置等の表示品位の
低下原因となることを防止することができる。
【0006】
【発明の実施形態】本発明による粘着拡散型反射板は、
表面に微細凹凸を有する金属薄膜を基材で支持してなる
拡散反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有し
て光拡散性を示す粘着層にて被覆したものからなる。そ
の例を図1、図2に示した。1が基材、2が金属薄膜、
3が粘着層であり、4は必要に応じてのセパレータであ
る。
表面に微細凹凸を有する金属薄膜を基材で支持してなる
拡散反射板における前記金属薄膜を、透明粒子を含有し
て光拡散性を示す粘着層にて被覆したものからなる。そ
の例を図1、図2に示した。1が基材、2が金属薄膜、
3が粘着層であり、4は必要に応じてのセパレータであ
る。
【0007】基材は、金属薄膜を支持しうる透明又は不
透明のガラスやポリマー等の適宜な物質で形成でき、そ
の形成材について特に限定はない。ちなみに前記ポリマ
ーの例としては、ポリオレフィンや各種の合成ゴム、ポ
リカーボネートやポリスチレン、ポリイミドやポリアミ
ド、セルロース系ポリマーやポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステル、ポ
リウレタンやポリウレタンアクリレート、ポリ塩化ビニ
ルやポリエステル、エポキシ樹脂やエポキシアクリレー
トなどがあげられる。
透明のガラスやポリマー等の適宜な物質で形成でき、そ
の形成材について特に限定はない。ちなみに前記ポリマ
ーの例としては、ポリオレフィンや各種の合成ゴム、ポ
リカーボネートやポリスチレン、ポリイミドやポリアミ
ド、セルロース系ポリマーやポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステル、ポ
リウレタンやポリウレタンアクリレート、ポリ塩化ビニ
ルやポリエステル、エポキシ樹脂やエポキシアクリレー
トなどがあげられる。
【0008】基材の厚さは、使用目的等に応じ適宜に決
定しうるが、一般には薄いほど好ましく、通例3mm以
下、就中10μm〜1mm、特に30〜500μmとされ
る。基材は、同種又は異種の材料からなるフィルム等の
積層体などからなっていてもよい。
定しうるが、一般には薄いほど好ましく、通例3mm以
下、就中10μm〜1mm、特に30〜500μmとされ
る。基材は、同種又は異種の材料からなるフィルム等の
積層体などからなっていてもよい。
【0009】基材の金属薄膜を設ける面は、平滑であっ
てもよいが、拡散反射層を安定に効率よく形成する点な
どよりは粗面化されたものであることが好ましい。すな
わち表面に微細凹凸を有する金属薄膜は、平滑な基材上
に平滑な金属薄膜を形成してそれを粗面化処理すること
によっても形成しうるが、予め粗面化した基材上にその
粗面を反映した金属薄膜を形成する方式より表面に微細
凹凸を有する金属薄膜を効率よく形成しうる利点があ
る。
てもよいが、拡散反射層を安定に効率よく形成する点な
どよりは粗面化されたものであることが好ましい。すな
わち表面に微細凹凸を有する金属薄膜は、平滑な基材上
に平滑な金属薄膜を形成してそれを粗面化処理すること
によっても形成しうるが、予め粗面化した基材上にその
粗面を反映した金属薄膜を形成する方式より表面に微細
凹凸を有する金属薄膜を効率よく形成しうる利点があ
る。
【0010】表面が粗面からなる基材は、例えば基材の
表面を圧延ロール等にて凹凸化する方式、サンドブラス
トやマット処理等にて粗面化する方式、粒子を含有させ
て表面を微細凹凸構造とする方式、基材表面に粒子含有
の樹脂層を付加して表面を微細凹凸構造とする方式など
の適宜な方式で得ることができ、その粗面化度などによ
り反射光の拡散度を適宜に制御することができる。
表面を圧延ロール等にて凹凸化する方式、サンドブラス
トやマット処理等にて粗面化する方式、粒子を含有させ
て表面を微細凹凸構造とする方式、基材表面に粒子含有
の樹脂層を付加して表面を微細凹凸構造とする方式など
の適宜な方式で得ることができ、その粗面化度などによ
り反射光の拡散度を適宜に制御することができる。
【0011】金属薄膜は、例えば真空蒸着方式やスパッ
タリング方式等の適宜な薄膜形成方式で金属を必要に応
じ保護層を介して基材に遮光しうる厚さで付設すること
により形成することができる。その場合、前記した表面
粗面化の基材を用いてその粗面が反映した金属薄膜を形
成することにより拡散反射面として機能しうる表面に微
細凹凸を有する金属薄膜を得ることができる。
タリング方式等の適宜な薄膜形成方式で金属を必要に応
じ保護層を介して基材に遮光しうる厚さで付設すること
により形成することができる。その場合、前記した表面
粗面化の基材を用いてその粗面が反映した金属薄膜を形
成することにより拡散反射面として機能しうる表面に微
細凹凸を有する金属薄膜を得ることができる。
【0012】前記の金属としては、適宜なものを1種又
は2種以上用いることができ特に限定はない。一般に
は、例えばアルミニウムや銀、金やクロム、銅や錫、亜
鉛やインジウム、パラジウムや白金等の高反射率の金属
ないしその合金などが用いられる。就中、反射光の波長
特性の点よりはアルミニウムや銀等が好ましく用いられ
る。金属薄膜は、1層又は2層以上の多層膜として形成
することができ、その厚さは、光反射率などの点より8
0nm〜5μm、就中100nm〜2μm、特に200nm〜1
μmが好ましいが、これに限定されない。
は2種以上用いることができ特に限定はない。一般に
は、例えばアルミニウムや銀、金やクロム、銅や錫、亜
鉛やインジウム、パラジウムや白金等の高反射率の金属
ないしその合金などが用いられる。就中、反射光の波長
特性の点よりはアルミニウムや銀等が好ましく用いられ
る。金属薄膜は、1層又は2層以上の多層膜として形成
することができ、その厚さは、光反射率などの点より8
0nm〜5μm、就中100nm〜2μm、特に200nm〜1
μmが好ましいが、これに限定されない。
【0013】前記した保護層は、金属薄膜の酸化等によ
る反射率の低下防止などを目的に必要に応じて設けられ
るものであり、金属薄膜の片面又は両面に設けることが
できる。図2に例示の如く金属薄膜2が銀の蒸着層から
なる場合にはその表裏に保護層21,22を設けること
が好ましい。
る反射率の低下防止などを目的に必要に応じて設けられ
るものであり、金属薄膜の片面又は両面に設けることが
できる。図2に例示の如く金属薄膜2が銀の蒸着層から
なる場合にはその表裏に保護層21,22を設けること
が好ましい。
【0014】保護層の形成には、例えば上記の基材で例
示したポリマーなどの従来に準じた適宜なものを用いう
る。なお粘着層を設ける側の保護層は、光を透過しうる
ものとして形成することが必要である。また金属薄膜や
保護層には、必要に応じ例えばフッ化マグネシウムやフ
ッ素系樹脂等を用いてなる低屈折率透明膜や多層薄膜な
どからなる適宜な反射防止層を設けることもできる。
示したポリマーなどの従来に準じた適宜なものを用いう
る。なお粘着層を設ける側の保護層は、光を透過しうる
ものとして形成することが必要である。また金属薄膜や
保護層には、必要に応じ例えばフッ化マグネシウムやフ
ッ素系樹脂等を用いてなる低屈折率透明膜や多層薄膜な
どからなる適宜な反射防止層を設けることもできる。
【0015】図例の如く金属薄膜2は、粘着層3にて被
覆した状態とされるが、本発明においてかかる粘着層
は、液晶セル等の他部材と接着することを目的とすると
共に、金属薄膜2からなる拡散反射面を介した反射光を
さらに拡散することを目的に、透明粒子を含有させて光
拡散性を示すものとされる。
覆した状態とされるが、本発明においてかかる粘着層
は、液晶セル等の他部材と接着することを目的とすると
共に、金属薄膜2からなる拡散反射面を介した反射光を
さらに拡散することを目的に、透明粒子を含有させて光
拡散性を示すものとされる。
【0016】前記粘着層の形成には、粘着性を有する適
宜な透明物質を用いることができ、特に限定はない。一
般にはゴム系ポリマーやアクリル系ポリマー、ビニルア
ルキルエーテル系ポリマーやシリコーン系ポリマー、ポ
リエステル系ポリマーやウレタン系ポリマー、アミド系
ポリマーやエーテル系ポリマー等からなる粘着剤などが
用いられる。就中、透明性や耐候性や耐熱性などに優れ
るポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とす
るアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
宜な透明物質を用いることができ、特に限定はない。一
般にはゴム系ポリマーやアクリル系ポリマー、ビニルア
ルキルエーテル系ポリマーやシリコーン系ポリマー、ポ
リエステル系ポリマーやウレタン系ポリマー、アミド系
ポリマーやエーテル系ポリマー等からなる粘着剤などが
用いられる。就中、透明性や耐候性や耐熱性などに優れ
るポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とす
るアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
【0017】粘着層に含有させる透明粒子としては、無
機系や有機系の適宜なものを1種又は2種以上用いう
る。ちなみにその例としては、シリカないしガラスやア
ルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウ
ム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等からなる導電性
のこともある無機系粒子などがあげられる。
機系や有機系の適宜なものを1種又は2種以上用いう
る。ちなみにその例としては、シリカないしガラスやア
ルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウ
ム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等からなる導電性
のこともある無機系粒子などがあげられる。
【0018】またアクリル系ポリマーやポリアクリロニ
トリル、ポリエステルやエポキシ系樹脂、メラミン系樹
脂やウレタン系樹脂、ポリカーボネートやポリスチレ
ン、シリコーン系樹脂やベンゾグアナミン、メラミン・
ベンゾグアナミン縮合物やベンゾグアナミン・ホルムア
ルデヒド縮合物の如き架橋又は未架橋のポリマー等から
なる有機系粒子などがあげられる。
トリル、ポリエステルやエポキシ系樹脂、メラミン系樹
脂やウレタン系樹脂、ポリカーボネートやポリスチレ
ン、シリコーン系樹脂やベンゾグアナミン、メラミン・
ベンゾグアナミン縮合物やベンゾグアナミン・ホルムア
ルデヒド縮合物の如き架橋又は未架橋のポリマー等から
なる有機系粒子などがあげられる。
【0019】用いる透明粒子の粒径は、光の拡散性やそ
の拡散の均等性などの点より平均粒径に基づいて100
μm以下が好ましい。殊に液晶表示装置を形成する場合
には、表示光との干渉や拡散の波長依存性を抑制し、画
素との干渉によるモアレやザラツキ感のない表示を得る
点より、平均粒径が2.5〜40μm、就中、可視域の
中心波長(550nm)の5倍以上〜液晶セルの画素サイ
ズの1/3以下、特にカラー液晶の一般的な画素サイズ
(100μm×300μm)を考慮したときには3〜30
μmの透明粒子を用いることが好ましい。なお透明粒子
の粒形は、任意で(真)球形やその二次凝集体などが一
般的である。
の拡散の均等性などの点より平均粒径に基づいて100
μm以下が好ましい。殊に液晶表示装置を形成する場合
には、表示光との干渉や拡散の波長依存性を抑制し、画
素との干渉によるモアレやザラツキ感のない表示を得る
点より、平均粒径が2.5〜40μm、就中、可視域の
中心波長(550nm)の5倍以上〜液晶セルの画素サイ
ズの1/3以下、特にカラー液晶の一般的な画素サイズ
(100μm×300μm)を考慮したときには3〜30
μmの透明粒子を用いることが好ましい。なお透明粒子
の粒形は、任意で(真)球形やその二次凝集体などが一
般的である。
【0020】透明粒子含有の粘着層は、その透明粒子と
粘着層を形成するポリマー等との屈折率差に基づいて光
拡散性を示すものであるが、本発明においては周囲の映
り込みの防止や明るい表示を達成する点よりその拡散度
としてヘイズに基づいて30〜90%に調節したものが
好ましい。かかるヘイズは例えば粘着層を形成するポリ
マー等との屈折率比が0.5〜3、就中0.7〜2、特
に0.9〜1.5の透明粒子を用いて有利に達成しうる
が、これに限定されない。
粘着層を形成するポリマー等との屈折率差に基づいて光
拡散性を示すものであるが、本発明においては周囲の映
り込みの防止や明るい表示を達成する点よりその拡散度
としてヘイズに基づいて30〜90%に調節したものが
好ましい。かかるヘイズは例えば粘着層を形成するポリ
マー等との屈折率比が0.5〜3、就中0.7〜2、特
に0.9〜1.5の透明粒子を用いて有利に達成しうる
が、これに限定されない。
【0021】粘着層の付設は、適宜な塗工機を用いて透
明粒子を混合した粘着剤を金属薄膜上等に直接塗工する
方式や、それに準じセパレータ上に設けた粘着層を金属
薄膜上等に移着する方式などの適宜な方式にて行うこと
ができる。粘着層の厚さは、使用目的等に応じた拡散度
や接着力などに応じて決定でき、一般には1〜500μ
mとされる。なお粘着層の露出面に対しては、図例の如
く実用に供するまでの間、セパレータ4などを仮着して
保護しておくことが好ましい。
明粒子を混合した粘着剤を金属薄膜上等に直接塗工する
方式や、それに準じセパレータ上に設けた粘着層を金属
薄膜上等に移着する方式などの適宜な方式にて行うこと
ができる。粘着層の厚さは、使用目的等に応じた拡散度
や接着力などに応じて決定でき、一般には1〜500μ
mとされる。なお粘着層の露出面に対しては、図例の如
く実用に供するまでの間、セパレータ4などを仮着して
保護しておくことが好ましい。
【0022】本発明による粘着拡散型反射板は、反射型
液晶表示装置の形成などの従来の反射板に準じた各種の
用途に用いうる。本発明においては、正反射成分の抑制
による視野角の拡大や明るい表示を達成する点より拡散
反射率を50〜95%に調節したものが好ましく用いう
る。
液晶表示装置の形成などの従来の反射板に準じた各種の
用途に用いうる。本発明においては、正反射成分の抑制
による視野角の拡大や明るい表示を達成する点より拡散
反射率を50〜95%に調節したものが好ましく用いう
る。
【0023】
【実施例】例1 マット処理した厚さ50μmのポリエステルフィルム
(東レ社製、X44)上に保護層を形成後その面にマッ
ト処理の凹凸が反映した銀の蒸着層を設けてピンホール
を有する拡散反射層を付設し、その上に透明保護層を形
成して屈折率1.44、平均粒径4μmのシリコーン系
粒子を10重量%含有する厚さ約25μmのアクリル系
粘着層で被覆して拡散反射率が80%の粘着拡散型反射
板を得た。なお前記粘着層の厚さは、そのヘイズが40
%であり、インライン反射率計による拡散反射率の計測
下にそのL値が一定(80%)となるように制御したも
のである。
(東レ社製、X44)上に保護層を形成後その面にマッ
ト処理の凹凸が反映した銀の蒸着層を設けてピンホール
を有する拡散反射層を付設し、その上に透明保護層を形
成して屈折率1.44、平均粒径4μmのシリコーン系
粒子を10重量%含有する厚さ約25μmのアクリル系
粘着層で被覆して拡散反射率が80%の粘着拡散型反射
板を得た。なお前記粘着層の厚さは、そのヘイズが40
%であり、インライン反射率計による拡散反射率の計測
下にそのL値が一定(80%)となるように制御したも
のである。
【0024】前記の粘着拡散型反射板を市販のスーパー
ツイスト型液晶表示装置の背面に接着配置して垂直光を
液晶表示装置側より入射させたところ、反射板のマット
基材の表面形状が視覚されず、また銀蒸着膜のピンホー
ルも視覚されずにマット基材使用物に固有の表面特性が
感じられず、反射特性のバラツキが少なくて表示品位に
優れていた。また液晶表示装置を40℃、92%RH、
500時間の加湿耐久試験に供したが反射特性に変化は
生じなかった。
ツイスト型液晶表示装置の背面に接着配置して垂直光を
液晶表示装置側より入射させたところ、反射板のマット
基材の表面形状が視覚されず、また銀蒸着膜のピンホー
ルも視覚されずにマット基材使用物に固有の表面特性が
感じられず、反射特性のバラツキが少なくて表示品位に
優れていた。また液晶表示装置を40℃、92%RH、
500時間の加湿耐久試験に供したが反射特性に変化は
生じなかった。
【0025】例2 粘着層を、屈折率1.54、平均粒径50μmのエポキ
シ系粒子を10重量%含有する厚さ125μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散型反射板を得、そ
れを用いて液晶表示装置を形成したところ、画素と干渉
して見にくい表示となった。
シ系粒子を10重量%含有する厚さ125μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散型反射板を得、そ
れを用いて液晶表示装置を形成したところ、画素と干渉
して見にくい表示となった。
【0026】例3 粘着層を、屈折率1.57、平均粒径1.2μmのメラ
ミン系粒子を10重量%含有する厚さ25μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散型反射板を得、そ
れを用いて液晶表示装置を形成したところ、拡散の波長
依存性で黄色度が強く見にくい表示となった。
ミン系粒子を10重量%含有する厚さ25μmのものに
代えたほかは、例1に準じて粘着拡散型反射板を得、そ
れを用いて液晶表示装置を形成したところ、拡散の波長
依存性で黄色度が強く見にくい表示となった。
【0027】例4 銀蒸着層の表裏に保護層を設けないほかは例1に準じて
拡散反射率が60%の粘着拡散型反射板を得、それを用
いて液晶表示装置を形成して40℃、92%RH、50
0時間の加湿耐久試験に供したところ、反射層の著しい
腐食の進行で表示不能となった。
拡散反射率が60%の粘着拡散型反射板を得、それを用
いて液晶表示装置を形成して40℃、92%RH、50
0時間の加湿耐久試験に供したところ、反射層の著しい
腐食の進行で表示不能となった。
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
1:基材 2:金属薄膜(21,22:保護層) 3:粘着層 4:セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA15 BA20 DA01 DA02 DA03 DA04 DA05 DA07 DA11 DA12 DA17 DA21 DB08 DC02 DC08 DE00 2H091 FA14Z FA31Z FB02 FB08 FC02 FC14 FD15 GA16 GA17 LA12
Claims (5)
- 【請求項1】 表面に微細凹凸を有する金属薄膜を基材
で支持してなる拡散反射板における前記金属薄膜を、透
明粒子を含有して光拡散性を示す粘着層にて被覆したこ
とを特徴とする粘着拡散型反射板。 - 【請求項2】 請求項1において、粘着層が平均粒径
2.5〜40μmの透明粒子を含有する粘着拡散型反射
板。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、拡散反射板が
銀蒸着層の表裏に保護層を有するものである粘着拡散型
反射板。 - 【請求項4】 請求項1〜3において、粘着層が30〜
90%のヘイズを示すものである粘着拡散型反射板。 - 【請求項5】 請求項1〜4において、拡散反射率が5
0〜95%である粘着拡散型反射板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143497A JP2000329909A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散型反射板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143497A JP2000329909A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散型反射板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000329909A true JP2000329909A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15340101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11143497A Pending JP2000329909A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 粘着拡散型反射板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000329909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105372868A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-03-02 | 武汉华星光电技术有限公司 | 显示装置及其反射式显示面板 |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP11143497A patent/JP2000329909A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105372868A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-03-02 | 武汉华星光电技术有限公司 | 显示装置及其反射式显示面板 |
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