JP2000329904A - 光触媒機能を有する反射防止膜を有する物品及びその製造方法 - Google Patents

光触媒機能を有する反射防止膜を有する物品及びその製造方法

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JP2000329904A JP11137707A JP13770799A JP2000329904A JP 2000329904 A JP2000329904 A JP 2000329904A JP 11137707 A JP11137707 A JP 11137707A JP 13770799 A JP13770799 A JP 13770799A JP 2000329904 A JP2000329904 A JP 2000329904A
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海華 張
Koji Sato
幸治 佐藤
Kenichi Niide
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    • C03C2217/70Properties of coatings
    • C03C2217/71Photocatalytic coatings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防汚、防曇の機能を有する反射防止膜を有す
る物品、及び耐熱性の乏しい基材に対しても形成可能
な、光触媒活性を有する酸化チタン層を有する多層反射
防止膜の製造方法を提供すること。 【解決手段】 反射防止膜を有する基材からなり、前記
反射防止膜は、低屈折率層及び高屈折率層を交互に積層
し、最上層が低屈折率層である多層反射防止膜であっ
て、少なくとも最上層の直下の高屈折率層が光触媒活性
を有する酸化チタン又は酸化チタンを含有する複合膜の
ような金属酸化物の層である物品。光触媒活性を有する
金属酸化物の層の下層となる層を有する基材を、フルオ
ロ金属錯体化合物及びフッ素捕捉剤を含有する水溶液に
浸漬して、前記フルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化
物薄膜を析出させることにより、光触媒活性を有する金
属酸化物の層を形成する工程を含む製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒性機能、即
ち、防汚、防曇などの機能を併せ持つ多層構造の反射防
止膜を有する物品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屈折率がn0とn1である二つの媒質の境
界面に光が垂直入射すると、エネルギー反射率はR=
(n0−n12/(n0+n12で与えられる。一方の媒
質が空気(n0=1)のとき、表面反射の値はガラス
(n1=1.5)に対しては4%、Ge(n1=4.0)
に対しては36%となる。表面反射は光学系の透過率を
低下させ、また像のコントラストを劣化させる。そのた
め、光の表面反射を防止する目的で、眼鏡、カメラ、双
眼鏡、顕微鏡などのレンズ表面にはほとんど反射防止膜
加工が施されている。反射防止膜としては、多層及び単
層のものが知られており、形成方法としては真空蒸着法
やスパッター法などが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでの反射防止膜
は、反射率を低減することのみを目的として用いられて
きた。しかし、レンズ表面には、反射防止機能以外に、
防汚、防曇という機能も求められている。しかるに、こ
れまで、防汚、防曇の機能を有する反射防止膜は知られ
ていない。そこで、本発明の目的は、防汚、防曇の機能
を有する反射防止膜を有する物品を提供することにあ
る。
【0004】ところで、特定の結晶構造を有する酸化チ
タンは、光触媒活性を有することが知られ、防汚、防曇
の機能を有する。しかし、上記光触媒活性を有する酸化
チタンを真空蒸着法やスパッタリング法で作製する場
合、複雑な装置が必要であるなどの欠点がある。さらに
本発明の目的は、耐熱性の乏しい基材に対しても形成可
能な、光触媒活性を有する酸化チタン層を有する多層反
射防止膜の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、反射防止膜を
有する基材からなり、前記反射防止膜は、低屈折率層及
び高屈折率層を交互に積層し、最上層が低屈折率層であ
る多層反射防止膜であって、最上層の直下の高屈折率層
が光触媒活性を有する金属酸化物の層であることを特徴
とする物品に関する。さらに本発明は、本発明の物品の
製造方法であって、光触媒活性を有する金属酸化物の層
の下層となる層を有する基材を、フルオロ金属錯体化合
物及びフッ素捕捉剤を含有する水溶液に浸漬して、前記
フルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物薄膜を析出さ
せる方法により、光触媒活性を有する金属酸化物の層を
成形する工程を含む製造方法に関する。
【0006】特定の結晶構造を有する酸化チタンは、光
触媒活性を有することが知られ、防汚、防曇の機能を有
する。ところが、酸化チタンが光触媒活性を発現するに
は、表面層が酸化チタンで覆われていなければならない
と考えられていた。しかし反射防止膜の設計上、高屈折
率を有する酸化チタン層を多層反射防止膜の表層に置く
ことはできず、高屈折率を有する酸化チタン層の上に、
低屈折率層を設ける必要がある。しかし、一般には、こ
のような状態では、酸化チタンの光触媒活性は発現し得
ないと考えられていた。しかし、本発明者らが、実際に
光触媒活性のある酸化チタン膜の上に、さらにシリカ膜
をスパッター法で形成し、光触媒活性の有無を調べたと
ころ、シリカ膜の厚みが250μmぐらいまではシリカ
膜の下層となった酸化チタン層の光触媒活性が発現し得
ることを確認した。即ち、光触媒層にシリカなどのオー
バーレイヤーがあっても、その膜厚が一定以下であれ
ば、シリカ膜のようなオーバーレイヤー表面でその下に
存在する光触媒の層光触媒活性が得られることが判明し
た。さらに、上記本発明の方法を使用することで、耐熱
性の乏しい基材に対しても光触媒活性を有する酸化チタ
ン層を有する多層反射防止膜を形成可能であり、かつ得
られる多層膜は、光触媒機能及び反射防止機能を有する
ことを見いだした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の物品は、反射防止膜を有
する基材からなり、前記反射防止膜は、低屈折率層及び
高屈折率層を交互に積層し、最上層が低屈折率層である
多層反射防止膜であって、少なくとも最上層の直下の高
屈折率層が光触媒活性を有する金属酸化物の層であるこ
とを特徴とするものである。上記反射防止膜は、低屈折
率層及び高屈折率層を交互に積層したものであるが、少
なくとも最上層の直下の高屈折率層が光触媒活性を有す
る金属酸化物である以外は、低屈折率層及び高屈折率層
を構成する材料及び形成方法は、公知のものから適宜選
択できる。低屈折率層を構成する材料としては、例え
ば、二酸化珪素、弗化マグネシウム等を挙げることがで
きる。高屈折率層を構成する材料としては、例えば、Ta
2O5、ZrO2、酸化プラセオジウム及びそれらの複合体や
混合物等を挙げることができる。これら公知の低屈折率
層及び高屈折率層は、例えば、イオンプレーティング
法、スパッタリング法、CVD法、ゾル・ゲル法及び水
溶液法等により形成することが出来る。
【0008】但し、物品が優れた光触媒活性を有すると
いう観点からは、最上層の直下の高屈折率層以外の高屈
折率層の少なくとも1つ以上も、光触媒活性を有する金
属酸化物で構成することが好ましい。また、高屈折率層
を構成する光触媒活性を有する金属酸化物は、例えば、
酸化チタン又は酸化チタンを含有する複合膜であること
ができる。光触媒活性を有する金属酸化物からなる高屈
折率層は、後述の本発明の方法で作成できる他、例えば
イオンプレーティング法、スパッタリング法、CVD
法、ゾル・ゲル法及び水溶液法等により形成することも
できる。また、本発明の物品が、光触媒活性を有する金
属酸化物の光触媒活性を発現するという観点から、最上
層の低屈折率層は、膜厚が250nm以下である二酸化珪
素膜であることができる。
【0009】反射防止膜の層構成には特に制限はない
が、例えば、3層、5層、7層、9層であることができ
る。より具体的には、5層から構成され、基材側の第1
層は光学的膜厚が0.94λ0前後である低屈折率物質
からなり、第2層は光学的膜厚が0.06λ0前後であ
る光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からなり、第3層
は光学的膜厚が0.08λ0前後である低屈折率物質か
らなり、第4層は光学的膜厚が0.44λ0前後である
光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からなり、第5層
(最上層)は光学的膜厚が0.24λ0前後である低屈
折率物質からなる反射防止膜を挙げることができる。
【0010】また、7層から構成され、基材側の第1層
は光学的膜厚が1.3411λ0前後である低屈折率物
質からなり、第2層目は光学的膜厚が0.1021λ0
前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からな
り、第3層は光学的膜厚が0.1139λ0前後である
低屈折率物質からなり、第4層は光学的膜厚が0.12
93λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物
からなり、第5層は光学的膜厚が0.5076λ0前後
である低屈折率物質からなり、第6層は光学的膜厚が
0.4276λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金
属酸化物からなり、第7層は光学的膜厚が0.2153
λ0前後である低屈折率物質からなる反射防止膜を挙げ
ることができる。
【0011】さらに、9層から構成され、基材側の第1
層は光学的膜厚が1.4485λ0前後である低屈折率
物質からなり、第2層は光学的膜厚が0.0584λ0
前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からな
り、第3層は光学的膜厚が0.168λ0前後である低
屈折率物質からなり、第4層は光学的膜厚が0.087
3λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物か
らなり、第5層は光学的膜厚が0.5731λ0前後で
ある低屈折率物質からなり、第6層は光学的膜厚が0.
4995λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸
化物からなり、第7層は光学的膜厚が0.4708λ0
前後である低屈折率物質からなり、第8層は光学的膜厚
が0.3759λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率
金属酸化物からなり、第9層は光学的膜厚が0.212
6λ0前後である低屈折率物質からなる反射防止膜を挙
げることができる。尚、上記各反射防止膜において、λ
0は530nmである。
【0012】本発明の物品を構成する基材は、材質が、
例えば、ガラス、プラッスチック、金属若しくはセラミ
ックスまたはこれらの複合体であることができる。さら
に、その表面にSiO2、Al23、ZrO2、ITO、
CaF2等の薄膜を形成したものを基材として用いるこ
ともできる。但し、これらに限定される意図ではない。
反射防止膜を形成する基材としては、眼鏡レンズに限ら
ず、カメラレンズ、双眼鏡レンズ、顕微鏡レンズ及びす
べての反射防止膜を必要とする(光学)部品を挙げるこ
とができる。
【0013】本発明の物品の製造方法において、光触媒
活性を有する金属酸化物の層は、光触媒活性を有する金
属酸化物の層の下層となる層を有する基材を、フルオロ
金属錯体化合物及びフッ素捕捉剤を含有する水溶液に浸
漬して、前記フルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物
薄膜を析出させる方法により形成することができる。ま
た、上記方法を、光触媒活性を有する金属酸化物の層の
数だけ繰り返すことで、光触媒活性を有する金属酸化物
の層を複数有する反射防止膜を形成することができる。
【0014】フルオロ金属錯体化合物を含有する水溶液
に含有させるフルオロ金属錯体化合物としては、下記一
般式(I)で表される化合物を挙げることができる。 Aabc (I) 式中、Aは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム
基及び配位水からなる群から選ばれる1種又は2種以上
の原子等であり、Mは金属であり、a、bおよびcは、
該錯化合物を電気的に中性にする数である。このフルオ
ロ金属錯化合物を形成するには水に溶解する酸または塩
が用いられる。Aとしては、水素原子のほか;リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムのよ
うなアルカリ金属原子;ならびにアンモニウム基および
配位水が挙げられる。M(金属)としては、例えば、チ
タニウム、シリコン、ジルコニウム、ニオビウム、ゲル
マニウム、アルミニウム、インジウム、スズ、亜鉛、及
び銅を挙げることができる。但し、これらの金属に限定
されないが、特に、M(金属)としては、チタニウムで
あることが好ましい。この場合、フルオロ金属錯体化合
物が、フルオロチタン錯体化合物であり、金属酸化物が
TiO2である。bが1のときcは通常6であり、この
ときaはの価数により変化するが2または3となる。代
表的にはA3MF6またはA2MF6で表され得る。但し、
複数の金属原子(M)を有する多核錯化合物であっても
よい。
【0015】上記フルオロ金属錯化合物を含有する水溶
液は、目的とする金属酸化物をフッ化水素酸に溶解させ
ることで調製することができる。あるいは、目的とする
金属の水酸化物もしくはオキシ水酸化物を、二フッ化水
素アンモニウム、または二フッ化水素ナトリウムのよう
な二フッ化水素アルカリ金属の水溶液に溶解させて、対
応するフルオロ金属錯化合物を合成することもできる。
フルオロ金属錯化合物は、金属量として、通常10-9〜10
mol/L、好ましくは10-6〜10-1mol/Lの濃度の水溶液に調
製して用いられる。ここに、水溶液とは、金属錯化合物
を合成するために用いた過剰のフッ化水素を含む水溶液
であってもよい。
【0016】本発明で用いられるフッ化物イオン捕捉剤
は、フルオロ金属錯化合物を含む水溶液からフッ素イオ
ンを捕捉して金属酸化物薄膜を析出させることができる
ものであれば良い。一般に、フッ化物イオン捕捉剤に
は、液相内に溶解させて用いる均一系と、固形物である
不均一系とがある。目的に応じて、これら両者の一方を
用いても、併用しても差し支えない。
【0017】均一系フッ化物イオン捕捉剤は、フッ化水
素と反応して安定なフルオロ錯化合物および/またはフ
ッ化物を形成することにより、金属酸化物薄膜を析出さ
せるようにフッ素イオンの平衡を移動させるものであ
る。オルトホウ酸、メタホウ酸などのホウ酸のほか:塩
化アルミニウム、水酸化ナトリウム、アンモニア水など
が例示される。このような捕捉剤は、通常、水溶液の形
で用いられるが、粉末の形で添加して、系中に溶解させ
てもよい。このような捕捉剤の添加は、1回に、または
数回に分けて間欠的に行ってもよく、制御された供給速
度、たとえば一定の速度で連続的に行ってもよい。
【0018】また、本発明の製造方法では、析出させる
べき金属酸化物の種結晶を水溶液に添加することもでき
る。種結晶を用いることで、析出する金属酸化物は、い
ずれも安定相となる。種結晶は0.001〜10μm の範
囲、好ましくは0.001〜1μm程度の微小なものがよ
く、その添加量は、析出させる酸化物の量等を勘案して
適宜決定できる。本発明の方法では、種結晶として目的
とする金属酸化物の種結晶を用いることで、安定相とし
て析出物を得ることができる。また、種結晶の粒子径や
添加量を選ぶことで、析出速度を制御することもでき
る。必要により析出途中で種結晶を補充することもでき
る。
【0019】本発明の製造方法では、析出させるべき金
属酸化物の種結晶を水溶液に添加して、種結晶の存在下
で、金属酸化物薄膜の析出を行う。種結晶を用いること
で、析出する金属酸化物は、いずれも安定相となる。種
結晶は0.001〜10μmの範囲、好ましくは0.00
1〜1μmの範囲、より好ましくは0.001〜0.15
μmの範囲の微小なものがよく、その添加量は、析出さ
せる酸化物の量等を勘案して適宜決定できる。本発明の
方法では、種結晶として目的とする金属酸化物の種結晶
を用いることで、安定相として析出物を得ることができ
る。また、種結晶の粒子径や添加量を選ぶことで、析出
速度を制御することもできる。必要により析出途中で種
結晶を補充することもできる。
【0020】析出用の水溶液の濾過は、種結晶は透過す
るが、種結晶より大きい粒子径を有する析出粒子を補足
する程度の孔径を有するフィルタを用いて行うことが、
種結晶の添加効果を維持し、かつ均一な厚さを有する酸
化物薄膜を生成させるという観点から好ましい。特に、
均一な厚さを有する酸化物薄膜を生成させるという観点
からは、150nm以下の孔径を有するフィルタを用いるこ
とが好ましい。フィルタの孔径は、より好ましくは100n
m以下であり、さらに好ましくは50nm以下である。ま
た、上記濾過は、析出用の水溶液を、フィルタを介して
連続的にまたは断続的に循環させることで行うことがで
き、具体的には、析出用の水溶液の一部を抜き出してフ
ィルタを透過させ、得られた水溶液を再度析出用の水溶
液に戻すことで行うことができる。濾過処理すべき水溶
液の量(循環量)は、水溶液の組成や温度、種結晶の添
加量等を考慮して適宜決定できる。
【0021】本発明の製造方法は、金属酸化物薄膜の析
出を、フルオロ金属錯体化合物とフッ素捕捉剤を含有す
る水溶液に、音波及び/又は超音波を連続的にまたは断
続的にまたは一時的に与えながら行うことができる。音
波とは、周波数が20kHzより低い波をいい、超音波
とは、周波数が20kHz〜300MHzの波を言う。
本発明の効果を有効に得られるという観点からは、周波
数10kHz〜100kHzの範囲の音波と超音波を用
いることが好ましい。また、単一の周波数の音波又は超
音波を用いることも、また異なる周波数を有する複数の
音波及び/又は超音波を用いることもできる。上記水溶
液に与えられる音波及び/又は超音波の量(出力)は、
音波又は超音波密度(出力/反応容器の底面積)で表し
て、例えば、0.01〜1W/cm2の範囲であること
ができる。但し、この音波又は超音波密度は、反応容器
の形状や容量、さらに反応液の量等を考慮して適宜決定
することができる。また、音波及び/又は超音波は、連
続的にまたは断続的にまたは一時的に与えることができ
る。音波及び/又は超音波を水溶液に与えると、水溶液
の温度が上昇する傾向があるので、水溶液の温度と、本
発明の効果とを考慮して、音波及び/又は超音波を与え
る時間やタイミングは適宜決定できる。
【0022】基材をフルオロ金属錯化合物の水溶液に浸
漬する時期は、フッ化物捕捉剤を添加ないし挿入する前
でも、同時でも、後でも差し支えない。ただし、系によ
って侵されるおそれのある基材を用いる場合は、溶液の
組成、反応条件、および浸漬する時期に注意する必要が
ある。反応温度は、系が水溶液を維持する範囲で任意に
設定でき、例えば、5〜99℃の範囲とすることができ
るが、10〜80℃の範囲が好ましく、30℃〜70℃
の範囲であることがより好ましい。反応時間も任意であ
り、たとえば、目的とする析出物が多いときは、それに
応じて反応時間を長くすることができる。
【0023】このようにして、基材表面に金属酸化物薄
膜を形成できる。このようにして形成された析出物は、
特に焼成のような加熱工程を経なくても、条件に応じて
結晶化した金属酸化物薄膜を析出物として得られる。但
し、目的に応じて加熱工程を設けてもよい。本発明の方
法により得られる金属酸化物薄膜は、使用するフルオロ
金属錯体化合物の種類に応じて、例えば、チタニウム、
シリコン、ジルコニウム、ニオビウム、ゲルマニウム、
アルミニウム、インジウム、スズ、亜鉛、及び銅の酸化
物を1種又は2種以上含む薄膜である。さらに、金属酸
化物薄膜は、金属イオンがドープされた金属酸化物薄膜
を含む。
【0024】金属酸化物薄膜の製造方法は、例えば、次
の3つの態様に分けることができる。第1の態様は、フ
ルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物からなる薄膜を
形成する方法である。単一の金属酸化物からなる薄膜を
形成する場合、1種類のフルオロ金属錯体化合物を含有
する水溶液を用いる。また、複数の金属酸化物からなる
薄膜を形成したい場合、2種以上のフルオロ金属錯体化
合物を含有する水溶液を用い、この場合、2種以上のフ
ルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物からなる2種以
上の種結晶の存在下で行うことが好ましい。これは、析
出させるべき金属酸化物の種結晶を用いることで、析出
する金属酸化物は、いずれも安定相となるからである。
【0025】本発明の第2の態様は、金属イオンをドー
プしたフルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物薄膜の
製造方法である。この態様では、形成された薄膜は金属
イオンドープ金属酸化物である。金属酸化物にドープす
る金属イオンとしては、例えば、銀イオン、銅イオン、
白金イオン、バナジウムイオン、クロムイオン、マンガ
ンイオン、鉄イオン、コバルトイオン等を挙げることが
できる。但し、前記フルオロ金属錯体化合物を含有する
水溶液に溶解性の化合物由来の金属イオンであれば、ド
ープすることは可能である。
【0026】水溶性金属化合物としては、例えば、Ag
F・xH2O、AgNO3、Rh(NO3)3・2H2O、C
u(NO3)2・3H2O、Cr(NO3)3・xH2O、Cu
2・2H2O、CuCl2・2H2O、PtCl4・5H2
O、VOSiO4・2H2O、VOCl 3、Cr2(S
43・18H2O、CrCl3・xH2O、MnCl2
4H2O、MnCl2、Mn(NO3)2・6H2O、MnS
4・6H2O、MnF 2、MnF3・3H2O、FeCl2
・4H2O、FeCl2、FeCl3・6H2O、FeCl
3、Fe(NO3)3・9H2O、FeSO4・7H2O、F
eSO4、(NH 4)Fe(SO43・xH2O、Co(N
3)2・6H2O、CoSO4・7H2O、NiCl2・6
2O、Ni(NO3)2・6H2O、NiSO4、Cu(N
3)2・3H2O、CuSO4・5H2O、CuSO4、C
uCl2・2H2O、CuF2・2H2O、CuCl、Sc
(SO43・xH2Oなどが例示される。
【0027】水溶性金属化合物の濃度は、溶解度や薄膜
へのドープ量を考慮して、例えば、処理液1リットルに
対して10-4〜10molの範囲とすることができる。
また、水溶性金属化合物を反応の途中で補充添加するこ
ともできる。
【0028】第3の態様は、フルオロ金属錯体化合物由
来の金属酸化物に微粒子を含む薄膜の製造方法である。
この薄膜は、フルオロ金属錯体化合物を含有する水溶液
に微粒子を添加分散させ、この水溶液から薄膜を析出さ
せることにより形成することができる。微粒子として
は、金属コロイド粒子、金属酸化物コロイド粒子、有機
物粒子を挙げることができる。金属コロイド粒子として
は、例えば、Cu、Ag、Pt等を挙げることができ
る。金属酸化物コロイド粒子としては、例えば、Fe2
3、Cu2O、CuO等を挙げることができる。有機物
粒子としては、例えば、ポリスチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、アクリル、ポリカーボネート等を挙げる
ことができる。微粒子の粒子径及び水溶液への添加量
は、目的とする薄膜により適宜変化させることができ
る。但し、微粒子の水溶液中での分散性や薄膜中での存
在状態を考慮して、粒子径は、例えば、10-3〜1μm
の範囲であることができる。また、微粒子の水溶液への
添加量は、薄膜中の微粒子濃度を考慮して、例えば、処
理液1リットルに対して10-2〜102gの範囲である
ことができる。また、種結晶と同様に反応の途中で、微
粒子を添加補充することもできる。本発明の方法では、
音波及び/又は超音波を用いるので、上記微粒子をより
均一に薄膜に分散することが可能である。
【0029】上記第2及び第3の態様においても、フル
オロ金属錯体化合物を含有する水溶液が、フルオロ金属
錯体化合物が形成する金属酸化物からなる種結晶を含有
することができる。このような種結晶を用いることで、
安定相として金属酸化物を析出させることができる。
尚、上記3つの態様を2つ以上組み合わせて2種以上の
物質を含む薄膜を同時に形成することもできる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 反射防止膜の基板として、後述のハードコートを設けた
プラスチックレンズを用いた。 本実施例では、低屈折率物質膜としては、SiO2膜を
用い、その成膜方法としては真空蒸着法を用いた。高屈
折率物質膜としてはアナターゼ型のTiO2膜を用い、
その成膜方法としては分散シード水溶液法を用いた。ま
ず、二回の真空蒸着法でレンズの両面に光学的膜厚0.
94λ0程度の第一層低屈折率物質膜SiO2を設けた。
次いで、上記第一層低屈折率物質膜SiO2上に、第二
層の高屈折率物質膜TiO2を分散シード水溶液法で成
膜した。詳細は以下のとおりである。まず、分散シード
水溶液を調製する。フルオロ錯金属化合物として、アン
モニウムヘキサフルオロチタネート(NH42TiF6
を用い、これを400ml水中に2.8g溶解させ攪拌
した後、TiO2アナターゼ微粒子を予め水中に懸濁さ
せた溶液を一晩放置して得られた上澄み液を10ml加
え、同じく攪拌均質化した。以上のようにして調製した
処理液を500mlの円柱状容器に移し換え、30℃に
保持した恒温水槽に浸した。酸化ホウ素10gを素速く
前述の処理液中に加え攪拌した。その後、上述第一層の
SiO2膜を設けたプラスチックレンズをこの処理液中
に浸漬して0.06λ0程度光学的膜厚まで成膜した。
成膜完成後、レンズを処理液から取り出し、軽く洗浄し
た後、50℃にて乾燥し、アナターゼ型のTiO2薄膜
を形成した。水溶液浸漬法を用いるので、一回の処理で
レンズの両面にTiO2膜の成膜ができた。次に、第一
層と同じ方法を用い、二回の真空蒸着法でレンズの両面
に、光学的膜厚0.08λ0程度の第三層低屈折率物質
膜SiO2を設けた。その後、第二層と同じ方法を用
い、第四層の高屈折率物質膜TiO2を分散シード水溶
液法で0.44λ0程度光学的膜厚まで成膜した。成膜
完成後、レンズを処理液から取り出し、軽く洗浄した
後、50℃にて乾燥し、アナターゼ型のTiO2薄膜を
レンズの表面に設けた。その後、第一層、第三層と同じ
方法を用い、二回の真空蒸着法でレンズの両面に第五層
低屈折率物質膜SiO2を光学的膜厚0.24λ0程度に
設けた。上述の方法で制作した多層膜は反射低減効果を
有することが確認された。その反射分光特性を図1に示
す。また、得られた多層反射防止膜を有するレンズに2
0Wのブラックライトを用いて、紫外線を48時間照射
した。その結果、息を吹きかけてもレンズ表面に曇りは
現れなくなり、反射防止膜が光触媒機能を有することも
確認された。さらに多層反射防止膜を有するレンズにブ
ラックランプで20時間照射し、その後サラダオイルの
分解を観察し、反射防止膜が光触媒性を持つことも確認
した。
【0031】〔ハードコートを設けたプラスチックレン
ズの作製〕 工程1.ハードコート液の作製 10℃〜15℃に保たれた攪拌機能のついたステンレス
容器にSiO2濃度40%の水分散コロイダルシリカ(触媒
化成工業(株)製カタロイドSI-40)を280重量部入れ攪
拌しながら、0.6Nの塩酸4重量部、酢酸60重量部
を添加した。ついで、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン150重量部を滴下し、24時間攪拌を行
った。更に、攪拌しながら、メチルセロソルブを100
重量部、イソプロピルアルコール300重量部、n−ブ
タノール100重量部をこの順序で添加し、均一になっ
た段階で硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトン1
5重量部を添加し、更に1昼夜攪拌を継続してハードコ
ート液を得た。 工程2.レンズ基板の作製 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート100重
量部に重合開始剤としてジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネートを3重量部と紫外線吸収剤として2−ヒドロ
キシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンを0.03重
量部添加し、充分に攪拌混合する。次いで、予め準備し
たガラス製モールドと樹脂製ガスケットよりなるレンズ
成型用鋳型に前記モノマーを注入する。モノマーを注入
したレンズ成型用鋳型を電気炉に入れ、40℃〜90℃
まで20時間かけて徐々に昇温し90℃で1時間維持し
て重合を行った。その後、電気炉より取り出しガスケッ
トとモールドを除去してレンズを得た。工程3.ハード
コートの塗布工程2で得られたレンズを40℃の5%水
酸化ナトリウム水溶液に5分間浸漬処理したのち、充分
に洗浄し、浸漬法により工程1で得られたハードコート
液を塗布し、120℃で1時間加熱処理してハードコー
ト膜を施したプラスチックレンズを得た。
【0032】実施例2 反射防止膜の基板として、実施例1と同様のハードコー
トを設けたプラスチックレンズを用いた。 本実施例では、低屈折率物質膜としては、SiO2膜を
用い、その成膜方法としては真空蒸着法を用いた。高屈
折率物質膜としてはバナジウムをドープしたTiO2
を用い、分散シード水溶液法により成膜した。まず、二
回の真空蒸着法でレンズの両面に光学的膜厚1.3411λ0
程度の第一層低屈折率物質膜SiO2を設けた。第二層
の高屈折率物質膜であるバナジウムをドープしたTiO
2膜を分散シード水溶液法で成膜した。詳細は以下のと
おりである。まず、分散シード水溶液を調製する。フル
オロ錯金属化合物として、アンモニウムヘキサフルオロ
チタネート(NH42TiF6を用い、これを400m
l水中に2.8g溶解させ、またV25を0.06g加
え攪拌した後、TiO2アナターゼ微粒子を予め水中に
懸濁させた溶液を一晩放置して得られた上澄み液を10
ml加え、同じく攪拌均質化した。以上のようにして調
製した処理液を500mlの円柱状容器に移し換え、3
0℃に保持した恒温水槽に浸した。酸化ホウ素10gを
素速く前述の処理液中に加え攪拌した。その後、上述第
一層のSiO2膜を設けたプラスチックレンズをこの処
理液中に浸漬して0.1021λ0程度光学的膜厚まで成膜し
た。成膜完成後、レンズを処理液から取り出し、軽く洗
浄した後、50℃にて乾燥し、よって、第二層の高屈折
率物質膜であるバナジウムをドープしたTiO2薄膜を
設けたレンズを得た。水溶液浸漬法を用いるので、一回
でレンズの両面にバナジウムをドープしたTiO2膜の
成膜ができた。次に、第一層と同じ方法を用い、二回の
真空蒸着法でレンズの両面に第三層低屈折率物質膜Si
2を光学的膜厚0.1139λ0程度に設けた。その後、第二
層と同じ方法を用い、第四層の高屈折率物質膜バナジウ
ムをドープしたTiO2を分散シード水溶液法で0.1293
λ0程度光学的膜厚まで成膜した。成膜完成後、レンズ
を処理液から取り出し、軽く洗浄した後、50℃にて乾
燥し、バナジウムをドープしたTiO2膜を表面に有す
るレンズを得た。その後、第一層、第三層と同じ方法を
用い、二回の真空蒸着法でレンズの両面に第五層低屈折
率物質膜SiO2を光学的膜厚0.5076λ0程度に設けた。
その後、第二層、第四層と同じ方法を用い、第六層の高
屈折率物質膜バナジウムをドープしたTiO2を分散シ
ード水溶液法で0.4276λ0程度光学的膜厚まで成膜し
た。成膜完成後、レンズを処理液から取り出し、軽く洗
浄した後、50℃にて乾燥し、バナジウムをドープした
TiO2膜を表面に有するレンズを得た。その後、第一
層、第三層、第五層と同じ方法を用い、二回の真空蒸着
法でレンズの両面に第五層低屈折率物質膜SiO2を光
学的膜厚0.2153λ0程度に設けた。上述の方法で作製し
た多層反射防止膜は、反射低減効果を有することが確認
された。その反射分光特性を図2に示す。さらに、得ら
れたレンズに20Wのブラックライトを用いて、紫外線
を60時間照射した。その結果、息を吹きかけてもレン
ズ表面に曇りは現れなくなり、反射防止膜が光触媒機能
を有することが確認された。さらに、得られたレンズに
ブラックランプで20時間照射し、その後サラダオイル
の分解を観察し、その反射防止膜が光触媒性を持つこと
を確認した。
【0033】実施例3 レンズ基板として、実施例1と同様のハードコートを設
けたプラスチックレンズを用い、第一層、第三層、第五
層、第七層、第九層の低屈折率物質は、真空蒸着法で形
成したSiO2とした。第一層、第三層、第五層、第七
層、第九層の低屈折率物質の膜厚は実施例1と同様にし
た。また、第二層、第四層、第六層、第八層の高屈折率
物質薄膜は、分散シード水溶液法で形成したTiO2
SiO2の複合膜とした。その成膜方法は以下のとおり
である。まず、二回の真空蒸着法でレンズの両面に光学
的膜厚1.4485λ0程度の第一層低屈折率物質膜SiO2
設けた。第二層の高屈折率物質膜であるTiO2とSi
2の複合膜を分散シード水溶液法で成膜した。詳細は
以下のとおりである。まず、分散シード水溶液を調製す
る。フルオロ錯金属化合物として、アンモニウムヘキサ
フルオロチタネート(NH42TiF62.8gとアン
モニウムヘキサフルオロシリケート(NH42SiF6
1.2gを用い、これを400ml水中に溶解させた
後、SiO2微粒子を予め水中に懸濁させた溶液及びT
iO2アナターゼ微粒子を予め水中に懸濁させた溶液を
それぞれ調製し、一晩放置して得られた上澄み液をそれ
ぞれ5ml加え、同じく攪拌均質化した。以上のように
して調製した処理液を500mlの円柱状容器に移し換
え、40℃に保持した恒温水槽に浸した。酸化ホウ素1
5gを素速く前述の処理液中に加え攪拌した。その後、
上述第一層のSiO2膜を設けたプラスチックレンズを
この処理液中に浸漬して0.0584λ0程度光学的膜厚まで
成膜した。成膜完成後、レンズを処理液から取り出し、
軽く洗浄した後、50℃にて乾燥し、よって、第二層の
高屈折率物質膜であるTiO2とSiO2の複合膜を設け
たレンズを得た。水溶液浸漬法を用いるので、一回でレ
ンズの両面にTiO2とSiO2の複合膜の成膜ができ
た。次に、第一層と同じ方法を用い、二回の真空蒸着法
でレンズの両面に第三層低屈折率物質膜SiO2を光学
的膜厚0.168λ0程度に設けた。その後、第二層と同じ方
法を用い、第四層の高屈折率物質膜であるTiO2とS
iO2の複合膜を分散シード水溶液法で0.0873λ0程度光
学的膜厚まで成膜した。成膜完成後、レンズを処理液か
ら取り出し、軽く洗浄した後、50℃にて乾燥し、Ti
2とSiO2の複合膜を表面に有するレンズを得た。そ
の後、第一層、第三層と同じ方法を用い、二回の真空蒸
着法でレンズの両面に第五層低屈折率物質膜SiO2
光学的膜厚0.5731λ0程度に設けた。その後、第二層、
第四層と同じ方法を用い、第六層の高屈折率物質膜であ
るTiO2とSiO2の複合膜を分散シード水溶液法で0.
4995λ0程度光学的膜厚まで成膜した。成膜完成後、レ
ンズを処理液から取り出し、軽く洗浄した後、50℃に
て乾燥し、TiO2とSiO2の複合膜を表面に有するレ
ンズを得た。その後、第一層、第三層、第五層と同じ方
法を用い、二回の真空蒸着法でレンズの両面に第七層低
屈折率物質膜SiO2を光学的膜厚0.4708λ0程度に設け
た。その後、第二層、第四層、第六層と同じ方法を用
い、第八層の高屈折率物質膜であるTiO2とSiO2
複合膜を分散シード水溶液法で0.3759λ0程度光学的膜
厚まで成膜した。成膜完成後、レンズを処理液から取り
出し、軽く洗浄した後、50℃にて乾燥し、TiO2
SiO2の複合膜を表面に有するレンズを得た。その
後、第一層、第三層、第五層、第七層と同じ方法を用
い、二回の真空蒸着法でレンズの両面に第九層低屈折率
物質膜SiO2を光学的膜厚0.2126λ0程度に設けた。上
述の方法で作製した多層反射防止膜は、反射低減効果を
有することが確認された。その反射分光特性を図3に示
す。さらに、得られたレンズに20Wのブラックライト
を用いて、紫外線を60時間照射した。その結果、息を
吹きかけてもレンズ表面に曇りは現れなくなり、反射防
止膜が光触媒機能を有することが確認された。さらに、
得られたレンズにブラックランプで20時間照射し、そ
の後サラダオイルの分解を観察し、その反射防止膜が光
触媒性を持つことを確認した。
【0034】実施例4 基板として、光学ガラス基材(ホーヤ(株)製FC5)
を用い、第一層、第三層、第五層の低屈折率物質は、真
空蒸着法で形成したSiO2とした。第一層、第三層、
第五層の低屈折率物質の膜厚は実施例1と同様にした。
第二層と第四層の高屈折率物質薄膜は、チタニヤゾルの
コーティング液を用いて、スピンコーターで塗布し、形
成した。上記コーティング液はトルエン分散チタニヤゾ
ル、珪酸エチル、アルコール、水及び塩酸を所定の割合
で混合して得たものである(テイカ(株)実験室品KS-24
7)。塗布して得た膜を110℃〜500℃で1時間焼き
付けし、酸化チタンの薄膜(光学的膜厚第二層:0.06λ
0、第四層:0.04λ0程度)を形成した。上述の方法によ
って得られた多層反射防止膜を有するレンズにブラック
ランプを用いて紫外線を20時間照射し、その後サラダ
オイルの分解を観察した。その結果、上記反射防止膜が
光触媒性を持つことを確認した。
【0035】実施例5 基板として、実施例4と同様の基材を用い、その第一
層、第三層、第五層の低屈折率物質は、真空蒸着法で形
成したSiO2とした。第一層、第三層、第五層の低屈
折率物質の膜厚は実施例1と同様にした。第二層と第四
層の高屈折率物質はチタニヤゾルのコーティング液を用
いて、ディッピング方法で塗布して形成した。上記コー
ティング液はトルエン分散チタニヤゾル、珪酸エチル、
アルコール、水及び塩酸を所定の割合で混合して得たも
のである(テイカ(株)実験室品KS-247)。塗布して得た膜
を110℃〜500℃で1時間焼き付けし、酸化チタン
の薄膜(光学的膜厚第二層:0.06λ0、第四層:0.04λ0
程度)を形成した。上述の方法によって得られた多層反
射防止膜を有するレンズにブラックランプを用いて紫外
線を20時間照射し、その後サラダオイルの分解を観察
した。その結果、上記反射防止膜が光触媒性を持つこと
を確認した。
【0036】実施例6 レンズ基板として、実施例1と同様のハードコートを設
けたプラスチックを用い、第一層、第三層、第五層の低
屈折率物質は、真空蒸着法で形成したSiO2とした。
第一層、第三層、第五層の低屈折率物質の膜厚は実施例
1と同様にした。また、第二層、第四層の高屈折率物質
薄膜は、コーティング液CZG−221(多木化学
(株))を用い、スピンコーターで塗布し、形成した
(第二層:0.06λ0、第四層:0.04λ0程度)。上述の方
法によって得られた多層反射防止膜を有するレンズにブ
ラックランプを用いて紫外線を20時間照射し、その後
サラダオイルの分解を観察した。その結果、上記反射防
止膜が光触媒性を持つことを確認した。反射防止膜中の
光触媒機能層の作製方法は、実施例中の水溶液法に限ら
ず、真空蒸着法、スパッター法、ディッピング法、スピ
ンコート法などを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた五層構造の反射防止膜の
反射分光特性。
【図2】 実施例2で得られた七層構造の反射防止膜の
反射分光特性。
【図3】 実施例3で得られた九層構造の反射防止膜の
反射分光特性。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 9/00 B32B 9/00 A (72)発明者 新出 謙一 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 Fターム(参考) 2K009 AA08 AA09 AA15 BB11 CC03 CC14 CC42 DD02 DD03 DD04 4F100 AA17B AA17D AA20A AA20C AA20E AA21B AA21D AB01E AD00E AG00E AK01E AR00A AR00B AR00C AR00D AR00E AT00E BA03 BA05 BA07 BA08 BA10A BA10E BA13 EH66A EH66C EH66E EH712 EJ012 GB41 GB90 JL06 JL07 JL08B JL08D JN18A JN18B JN18C JN18D JN18E YY00A YY00C YY00E 4G069 AA03 AA08 AA09 AA11 AA12 BA02A BA02B BA04A BA04B BA13A BA14A BA14B BA17 BA22A BA22B BA27C BA48A BB01C BB04A BB04B BC50C BC54A BC54B BD01C BD02C BD03C BD06C BE34C CA01 CA11 CD10 EA07 EB15X EB15Y EC22Y EC27 EC28 ED02 EE06 FA01 FA03 FA04 FB06 FB08 FB14 FB16 FB18 FB19 FB23 FB57 FB58 FC02 FC04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射防止膜を有する基材からなり、前記
    反射防止膜は、低屈折率層及び高屈折率層を交互に積層
    し、最上層が低屈折率層である多層反射防止膜であっ
    て、少なくとも最上層の直下の高屈折率層が光触媒活性
    を有する金属酸化物の層であることを特徴とする物品。
  2. 【請求項2】 光触媒活性を有する金属酸化物が酸化チ
    タン又は酸化チタンを含有する複合膜であることを特徴
    とする請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】最上層の低屈折率層が300nm以下の範囲
    の膜厚を有する二酸化珪素膜である請求項1又は2に記
    載の物品。
  4. 【請求項4】 反射防止膜が5層から構成され、基材側
    の第1層は光学的膜厚が0.94λ0前後である低屈折
    率物質からなり、第2層は光学的膜厚が0.06λ0
    後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からなり、
    第3層は光学的膜厚が0.08λ0前後である低屈折率
    物質からなり、第4層は光学的膜厚が0.44λ0前後
    である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物からなり、第
    5層(最上層)は光学的膜厚が0.24λ0前後である
    低屈折率物質からなる請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の物品。
  5. 【請求項5】 反射防止膜が7層から構成され、基材側
    の第1層は光学的膜厚が1.3411λ0前後である低
    屈折率物質からなり、第2層目は光学的膜厚が0.10
    21λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物
    からなり、第3層は光学的膜厚が0.1139λ0前後
    である低屈折率物質からなり、第4層は光学的膜厚が
    0.1293λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金
    属酸化物からなり、第5層は光学的膜厚が0.5076
    λ0前後である低屈折率物質からなり、第6層は光学的
    膜厚が0.4276λ0前後である光触媒性を持つ高屈
    折率金属酸化物からなり、第7層は光学的膜厚が0.2
    153λ0前後である低屈折率物質からなる請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の物品。
  6. 【請求項6】 反射防止膜が9層から構成され、基材側
    の第1層は光学的膜厚が1.4485λ0前後である低
    屈折率物質からなり、第2層は光学的膜厚が0.058
    4λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化物か
    らなり、第3層は光学的膜厚が0.168λ0前後であ
    る低屈折率物質からなり、第4層は光学的膜厚が0.0
    873λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金属酸化
    物からなり、第5層は光学的膜厚が0.5731λ0
    後である低屈折率物質からなり、第6層は光学的膜厚が
    0.4995λ0前後である光触媒性を持つ高屈折率金
    属酸化物からなり、第7層は光学的膜厚が0.4708
    λ0前後である低屈折率物質からなり、第8層は光学的
    膜厚が0.3759λ0前後である光触媒性を持つ高屈
    折率金属酸化物からなり、第9層は光学的膜厚が0.2
    126λ0前後である低屈折率物質からなる請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の物品。
  7. 【請求項7】 基材の材質が、ガラス、プラッスチッ
    ク、金属若しくはセラミックスまたはこれらの複合体で
    ある請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の物
    品の製造方法であって、光触媒活性を有する金属酸化物
    の層の下層となる層を有する基材を、フルオロ金属錯体
    化合物及びフッ素捕捉剤を含有する水溶液に浸漬して、
    前記フルオロ金属錯体化合物由来の金属酸化物薄膜を析
    出させることにより、光触媒活性を有する金属酸化物の
    層を形成する工程を含む製造方法。
  9. 【請求項9】 前記金属酸化物薄膜の析出を前記水溶液
    に連続的にまたは断続的にまたは一時的に音波及び/又
    は超音波を与えながら行う請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 フルオロ金属錯体化合物を含有する水
    溶液が、水溶性金属化合物を含み、前記水溶性金属化合
    物由来の金属イオンをドープしたフルオロ金属錯体化合
    物由来の金属酸化物薄膜を析出させる請求項8または9
    に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 フルオロ金属錯体化合物が、フルオロ
    チタン錯体化合物であり、金属酸化物がTiO2である
    請求項8〜10のいずれか1項に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 周波数10kHz〜100kHzの範
    囲の音波と超音波を用いる請求項8〜11のいずれか1
    項に記載の製造方法。
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