JP2000329535A - 位相シフト干渉縞の同時計測装置 - Google Patents

位相シフト干渉縞の同時計測装置

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JP2000329535A
JP2000329535A JP11136831A JP13683199A JP2000329535A JP 2000329535 A JP2000329535 A JP 2000329535A JP 11136831 A JP11136831 A JP 11136831A JP 13683199 A JP13683199 A JP 13683199A JP 2000329535 A JP2000329535 A JP 2000329535A
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optical
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interference
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Hiroshi Haino
宏 配野
Kazuhiko Kawasaki
川崎  和彦
Naoki Mitsuya
直樹 光谷
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品点数ができるだけ少なく、光路長が
短いコンパクトな光学系であり、光学誤差や光学ノイズ
の少ない位相シフト干渉縞の同時計測装置を得るにあ
る。 【解決手段】 光学的無干渉状態の被検面からの試料光
と参照光とを含む直線偏光光束を、光学的無干渉状態を
保ったまま、前記試料光及び参照光の位相に対して互い
に一定量の位相差をもつ3つの出力光束に分割し、これ
らの出力光束の前記試料光と前記参照光をそれぞれ光学
的に干渉させ、これらの干渉により得られる干渉縞画像
を3個の撮像処理手段で同時的に得る位相シフト干渉縞
の同時計測装置において、前記試料光及び参照光を位相
差をもつ3つの出力光束に分割する分割光学系は、ひと
つの前記直線偏光光束を入射されて3つの前記出力光束
を出射する複合プリズム9Aを有し、前記撮像処理手段
は位置的反転変換部を含む位相シフト干渉縞の同時計測
装置。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は被検面の精密装置に
関し、特に、位相シフトされた複数の干渉縞を用いる計
測装置に関する。 【0002】 【背景技術】周知のように、被検面の精密な凹凸状態を
知る方法の一つに光の干渉現象を利用した光学干渉縞法
が用いられるが、より高精度の測定のためには、試料光
と参照光との位相差を利用した位相シフト法が利用され
る。つまり、この位相シフト法は試料光と参照光とを位
相差角で精密に比較測定するものであり、一般的には、
参照面を光軸方向へ移動させる等の方法により干渉縞の
位相を経時的に変化させることで複数の干渉縞画面を得
る。 【0003】しかし、このように経時的に異なった位相
状態を得る位相シフト法では、解析の元となる干渉縞を
取り込む段階で一定の時間を要するから、解析時間が長
くなるばかりでなく、解析結果は、この時間経過中の空
気揺らぎや振動等の影響を受けることになり、解析結果
の信頼性を維持しずらいと共に、被検面が干渉光学系に
対して相対的に移動している場合には解析が困難であっ
た。 【0004】前述したような位相シフト法の問題を解決
するため、従来では、被検面と参照面からの反射光の波
面の位相を一定量だけ異ならせて得られる多数の干渉縞
画像を同時に撮像する図3のような位相シフト干渉縞の
同時計測装置が、例えば特開平2−287107号公報
によって提案されている。即ち、「2次元情報取得装
置」と題された図3の位相シフト干渉縞の同時計測装置
においては、レーザ光源Aからの光はレンズ系Bにより
拡大して平行光とされ、偏光半透鏡Cにより直交する2
つの直線偏光に分けられる。そして、これらの偏光路上
には1/4波長板D,Eがそれぞれ配置され,円偏光に
なり参照面F及び被検面Gが照明され、これらの参照面
F及び被検面Gからの反射光を再び1/4波長板D,E
を通して、入射時と偏光面が90度回転した直線偏光と
した後、再度、偏光半透鏡Cに入射させる所謂”マイケ
ルソン型干渉計”が構成される。 【0005】また、同”マイケルソン型干渉計”からの
2つの直線偏光光束は、1/4波長板Hに通過されて左
回りと右回りの互いに逆回りの円偏光とされ、全体を符
号”I”で示す位相シフト撮像系の2つのビームスプリ
ッタBS1 ,BS2 及び全反射ミラーMでこれらの円偏
光を3つの光束に分割された後、3枚の位相シフトされ
た干渉縞画像が同時的に得られる。即ち、これらの分割
光束は偏光板J1 ,J2 ,J3 に通された後、3台のカ
メラ即ち撮像検出器K1 ,K2 ,K3 に結像される。つ
まり、この光学系では、偏光板J1 の偏光方向に対して
偏光板J2 ,J3 の偏光方向をそれぞれ45度、90度
傾けることによって90度づつ位相の異なる3枚の干渉
縞画像(画面)を得ることができる。 【0006】しかしながら、この「2次元情報取得装
置」においては、位相シフト撮像系Iのビームスプリッ
タBS1 ,BS2 に対しては、反射光対透過光の正確な
強度比率、透過前・透過後・反射後におけるP偏向とS
偏向の位相差の保存が要求されるから、実際上の光学設
計が困難である問題があった。また、前述した実際の位
相シフト干渉縞の同時計測装置では、簡単に比較できる
ように撮像画面の干渉縞の大きさを等しくするため、位
相シフト撮像系Iの撮像検出器K1 ,K2 ,K3 までの
各分割光束の光路長を同一にする必要があるが、このよ
うな目的から撮像検出器K1 ,K2 までの光路長を最大
光路長である撮像検出器K3 までの距離に合わせた設計
では、結果的に大型の光学系となる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】言い換えると、このよ
うな大型光学系は、空気の屈折率の揺らぎ等の光学的変
動、構成光学部品自体やこれらの位置精度に対する温度
的外乱、機械的な振動による外乱の悪影響を受けやす
く、これらの外乱の防止対策のために装置価格が非常に
高価になる欠点がある。 【0008】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の位相シフト干渉縞の同時計測装置の問題に鑑み、出力
光束を分割する光束分割手段に用いるビームスプリッタ
の光学設計が容易で、光学部品点数ができるだけ少な
く、光路長が短いコンパクトな光学系であり、光学部品
誤差や光学ノイズの少ない位相シフト干渉縞の同時計測
装置を得るにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、被検面で反射された試料光と参照面で反
射された参照光とを光学的無干渉状態で同一観測面内に
含む原光束を生成する原光束生成手段と、前記原光束を
3つの出力光束に分割する光束分割手段と、得られた前
記3つの出力光束のそれぞれについて、前記の試料光と
参照光にそれぞれ異なる光学位相差を与えると同時に光
学的に干渉させる複数の干渉手段と、これらの干渉の結
果得られた干渉縞画像を撮像して画像処理する複数の撮
像処理手段と、を含む位相シフト干渉縞の同時計測装置
において、前記光束分割手段は、第1と第2の2つのビ
ームスプリッタのみを含み、前記3つの出力光束の内、
第1出力光束は前記第1ビームスプリッタによる光学的
反射で得て、第2出力光束は前記第1ビームスプリッタ
による光学的透過と前記第2ビームスプリッタによる光
学的反射で得て、第3出力光束は前記第1と第2ビーム
スプリッタによる光学的透過により得る複合ビームスプ
リッタにより構成され、前記撮像処理手段は位置的反転
変換部を含む位相シフト干渉縞の同時計測装置を提案す
るものである。 【0010】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記第1ビームスプリッタは入射される前記直線偏光
光束の光軸に対して約45度に傾けられ、前記第2ビー
ムスプリッタは同第1ビームスプリッタに対して直角な
角度をもつ構造、 2)前記第1ビームスプリッタは入射される前記直線偏光
光束の光軸に対して約45度に傾けられ、前記第2ビー
ムスプリッタは同第1ビームスプリッタに対して平行な
状態にある構造が説明される。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図1から図2について本発
明の実施例の詳細を説明する。 【0012】図1は同位相シフト干渉縞の同時計測装置
の光学系を示し、”マイケルソン型干渉計”により光学
的に無干渉状態にある試料光及び参照光が作られる。即
ち、レーザ光源1Aからの光はレンズ系2Aにより拡大
して平行光とされ、偏光半透鏡3Aにより直交する2つ
の直線偏光に分けられる。 【0013】そして、これらの偏光路上には1/4波長
板4A,5Aがそれぞれ配置され、これらの円偏光が参
照面6A及び被検面7Aに照射される。また、これらの
参照面6A及び被検面7Aからの反射光は再び1/4波
長板4A,5Aに透過され、入射時と偏光面が90度回
転され、再度、偏光半透鏡3Aに直線偏光として入射さ
れる。この状態の直線偏光光束は、互いに無干渉状態に
あり、しかも、前記参照面6Aに対する被検面7Aの形
状の差に相当する位相情報をもちかつ直交偏光関係にあ
る2つの光束を重ね合わせ状態の光束となる。 【0014】この後、前記の2つの光束が重ね合わされ
た光束は、1/4波長板に通過され、左回りと右回りの
互いに逆回りの円偏光とされた原光束となる。ここで、
レーザ光源1A、レンズ系2A、偏光半透鏡3A、1/
4波長板4A、5A、参照面6A、被検面7A、1/4
波長板8Aは、原光束生成手段を構成する。次にこの原
光束は、全体を符号”9A”で示す光束分割手段即ち複
合プリズムにより、これらの円偏光である原光束は3つ
の光束に分割される。即ち、界面9aから前記原光束を
入射される複合プリズム9Aは、同原光束の光軸に対し
て45度の角度をなす第1ビームスプリッタ10A及び
同第1ビームスプリッタ10Aに対して直角に方向付け
された第2ビームスプリッタ11Aを内蔵している。 【0015】前記第1ビームスプリッタ10Aはその反
射光の強度”1”に対して透過光の強度を”2”なる比
率で光束分割するもので、同反射光の出射端面9bには
光軸に対して垂直に第1偏光板12Aが配置され、透過
軸方向はビームスプリッタ10Aに入射する光と反射す
る光を含む面の方向と0度に設置され、同第1偏向板1
2Aを透過した同反射光は干渉を生じる。この時、前記
第1ビームスプリッタ10Aを透過する光の横方向成分
であるP偏光と縦方向成分であるS偏光の位相は保存さ
れている必要があるが、干渉に利用されるのは本ビーム
スプリッタによって反射される参照光と試料光のS偏光
だけだから、反射におけるP偏光とS偏光の位相は保存
されなくてよい。そして、第1ビームスプリッタ10A
からの透過光が入射される第2ビームスプリッタ11A
においてはその反射光の強度”1”に対して透過光の強
度を”1”なる比率で光束分割される。 【0016】また、第2ビームスプリッタ11Aからの
反射光が出射される出射端面9cには光軸に対して垂直
に第2偏光板13Aが配置され、透過軸方向はビームス
プリッタ11Aに入射する光と反射する光を含む面の方
向と90度に設置され、同第2偏向板13Aを透過した
同反射光は干渉を生じる。この時、前記第2ビームスプ
リッタ11Aを透過する光のP偏光とS偏光の位相は保
存されている必要があるが、干渉に利用されるのは本ビ
ームスプリッタによって反射される参照光と試料光のP
偏光だけだから、反射におけるP偏光とS偏光の位相は
保存されなくてよい。そして、前述した第2ビームスプ
リッタ11Aからの透過光が出射される出射端面9dに
は光軸に対して垂直に第3偏光板14Aが配置され、透
過軸方向はビームスプリッタ11Aに入射する光と反射
する光を含む面の方向と45度に設置され、同第3偏向
板14Aを透過した同透過光は干渉を生じる。この時、
干渉に利用されるのは前記第2ビームスプリッタ11A
を透過する参照光と試料光のP偏光とS偏光の両方であ
るので、透過光におけるP偏光とS偏光の位相は保存さ
れている必要がある。 【0017】前記第1〜第3偏光板の透過軸方向は、上
述した通り、0度、90度、45度に設定されているの
で、それぞれの干渉によって生じる干渉縞の試料光と参
照光の間の位相差は、90度ずつ異なっている。すなわ
ち、透過軸方向が0度の場合の干渉縞の試料光と参照光
の間の位相差を基準にすると、透過軸方向が光の進行方
向の光軸の回りに対して左回り90度の場合は、右回り
円偏光光束からは位相が90度遅れた直線偏光光束が取
り出せ、左回り円偏光光束からは位相が90度進んだ直
線偏光光束が取り出せる。従って、試料光と参照光の間
の位相差は180度となる。又、透過軸方向が光の進行
方向の光軸の回りに対して左回り45度の場合は、右回
り円偏光光束からは位相が45度遅れた直線偏光光束が
取り出せ、左回り円偏光光束からは位相が45度進んだ
直線偏光光束が取り出せる。従って、試料光と参照光の
間の位相差は90度となる。ここで、第1〜第3偏光板
12A、13A、14Aは、それぞれ干渉手段を構成す
る。 【0018】これらの、それぞれ位相の異なる干渉縞
は、CCD固体撮像素子等から構成される撮像処理手段
15A、16A、17Aによってほぼ同時に撮像される
と共に、画像処理が行われる。前記撮像処理手段15
A、16Aで撮像された干渉縞画像に対して、前記撮像
処理手段17Aで撮像された干渉縞画像は、左右が反転
することになるため、撮像処理手段17Aの位置的反転
変換部によって左右反転処理を行う。前記撮像処理手段
15A、16A、17Aに含まれるCCD固体撮像素子
等の撮像面は、前記原光束中心について、前記界面9a
からの距離がそれぞれ等しくなるように配置される。 【0019】図2は本発明の第2実施例による位相シフ
ト干渉縞の同時計測装置を示し、この実施例において
も、第1実施例の場合と同様に、”マイケルソン型干渉
計”により光学的に無干渉状態にある試料光及び参照光
が作られる。即ち、レーザ光源1Bからの光はレンズ系
2Bにより拡大して平行光とされ、偏光半透鏡3Bによ
り直交する2つの直線偏光に分けられることになる。 【0020】そして、これらの偏光路上には1/4波長
板4B,5Bがそれぞれ配置され、これらの円偏光が参
照面6B及び被検面7Bに照射される。また、これらの
参照面6B及び被検面7Bからの反射光は再び1/4波
長板4B,5Bに透過され、入射時と偏光面が90度回
転され、再度、偏光半透鏡3Bに直線偏光として入射さ
れる。この状態の直線偏光光束は、互いに無干渉状態に
あり、しかも、前記参照面6Bに対する被検面7Bの形
状の差に相当する位相情報をもちかつ直交偏光関係にあ
る2つの光束を重ね合わせ状態の光束となる。 【0021】この後、前記の2つの光束が重ね合わされ
た光束は、1/4波長板に通過され、左回りと右回りの
互いに逆回りの円偏光とされた原光束となる。ここで、
レーザ光源1B、レンズ系2B、偏光半透鏡3B、1/
4波長板4B、5B、参照面6B、被検面7B、1/4
波長板8Bは、原光束生成手段を構成する。次にこの原
光束は、全体を符号”9B”で示す光束分割手段即ち複
合プリズムにより、これらの円偏光である原光束は3つ
の光束に分割される。即ち、界面9eから前記原光束を
入射される複合プリズム9Bは、同原光束の光軸に対し
て45度の角度をなす第1ビームスプリッタ10B及び
同第1ビームスプリッタ10Bと平行な第2ビームスプ
リッタ11Bを内蔵している。 【0022】前述した第1実施例の第1ビームスプリッ
タ10Aと同様に、前記第1ビームスプリッタ10Bは
その反射光の強度”1”に対して透過光の強度を”2”
なる比率で光束分割するもので、同反射光の出射端面9
fには光軸に対して垂直に第1偏光板12Bが配置さ
れ、透過軸方向はビームスプリッタ10Bに入射する光
と反射する光を含む面の方向と0度に設置され、同第1
偏光板12Bを透過した同反射光は干渉を生じる。この
時、前記第1ビームスプリッタ10Bを透過する光のP
偏光とS偏光の位相は保存されている必要があるが、干
渉に利用されるのは本ビームスプリッタによって反射さ
れる参照光と試料光のS偏光だけだから、反射における
P偏光とS偏光の位相は保存されなくてよい。そして、
第1ビームスプリッタ10Bからの透過光が入射される
第2ビームスプリッタ11Bにおいてはその反射光の強
度”1”に対して透過光の強度を”1”なる比率で光束
分割される。 【0023】また、第2ビームスプリッタ11Bからの
反射光が出射される出射端面9gには光軸に対して垂直
に第2偏光板13Bが配置され、透過軸方向はビームス
プリッタ11Bに入射する光と反射する光を含む面の方
向と90度に設置され、同第2偏光板13Bを透過した
同反射光は干渉を生じる。この時、前記第2ビームスプ
リッタ11Bを透過する光のP偏光とS偏光の位相は保
存されている必要があるが、干渉に利用されるのは本ビ
ームスプリッタによって反射される参照光と試料光のS
偏光だけだから、反射におけるP偏光とS偏光の位相は
保存されなくてよい。そして、前述した第2ビームスプ
リッタ11Bからの透過光が出射される出射端面9hに
は光軸に対して垂直に第3偏光板14Bが配置され、透
過軸方向はビームスプリッタ11Bに入射する光と反射
する光を含む面の方向と45度に設置され、同第3偏光
板14Bを透過した同透過光は干渉を生じる。この時、
干渉に利用されるのは前記第2ビームスプリッタ11B
を透過する参照光と試料光のP偏光とS偏光の両方であ
るので、透過光におけるP偏光とS偏光の位相は保存さ
れている必要がある。 【0024】前記第1〜第3偏光板の透過軸方向は、上
述した通り、0度、90度、45度に設定されているの
で、それぞれの干渉によって生じる干渉縞の試料光と参
照光の間の位相差は、90度ずつ異なっている。すなわ
ち、透過軸方向が0度の場合の干渉縞の試料光と参照光
の間の位相差を基準にすると、透過軸方向が光の進行方
向の光軸の回りに対して左回り90度の場合は、右回り
円偏光光束からは位相が90度遅れた直線偏光光束が取
り出せ、左回り円偏光光束からは位相が90度進んだ直
線偏光光束が取り出せる。従って、試料光と参照光の間
の位相差は180度となる。又、透過軸方向が光の進行
方向の光軸の回りに対して左回り45度の場合は、右回
り円偏光光束からは位相が45度遅れた直線偏光光束が
取り出せ、左回り円偏光光束からは位相が45度進んだ
直線偏光光束が取り出せる。従って、試料光と参照光の
間の位相差は90度となる。ここで、第1〜第3偏光板
12B、13B、14Bは、それぞれ干渉手段を構成す
る。 【0025】これらの、それぞれ位相の異なる干渉縞
は、CCD固体撮像素子等から構成される撮像処理手段
15B、16B、17Bによってほぼ同時に撮像される
と共に、画像処理が行われる。前記撮像処理手段15
B、16Bで撮像された干渉縞画像に対して、前記撮像
処理手段17Bで撮像された干渉縞画像は、左右が反転
することになるため、撮像処理手段17Bの位置的反転
変換部によって左右反転処理を行う。前記撮像処理手段
15B、16B、17Bに含まれるCCD固体撮像素子
等の撮像面は、前記原光束中心について、前記界面9e
からの距離がそれぞれ等しくなるように配置される。
尚、撮像処理手段のCCD固体撮像素子等の撮像面を、
正確に光軸の中心位置に設置できない場合は、位置的反
転変換部による左右反転処理を行う前あるいは後に、干
渉縞画像の位置補正処理(上下及び左右のシフトあるい
は回転)を行うのが好ましい。更に、撮像処理手段のC
CD固体撮像素子等の設置方向によっては、位置的反転
変換部では左右反転処理に代えて、上下反転処理を行っ
てもよい。 【0026】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位相シフト干渉縞の同時計測装置によれば、従来の
「2次元情報取得装置」に比較した場合、光学部品が少
なくなり、光路長を等しくする場合にコンパクトな光学
系となる。また、本発明では光学部品点数が少ないこと
から、光学部品誤差や光学ノイズの少ない位相シフト干
渉縞を得ることが出来るので、測定精度向上と共に、画
像処理手段に対する負担も軽減できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例による位相シフト干渉縞の
同時計測装置の光学系説明図である。 【図2】本発明の第2実施例による位相シフト干渉縞の
同時計測装置の光学系説明図である。 【図3】従来の2次元情報取得装置の光学系説明図であ
る。 【符号の説明】 1A,1B レーザ光源 3A,3B 偏光半透鏡 4A,4B,5A,5B 1/4波長板 6A,6B 参照面 7A,7B 被検面 9A,9B 光束分割手段 10A,10B 第1ビームスプリッタ 11A,11B 第2ビームスプリッタ 12A,12B 第1偏光板 13A,13B 第2偏光板 14A,14B 第3偏光板 15A〜17B 撮像処理手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 CC01 DD02 DD04 DD05 EE01 GG12 GG22 GG23 GG32 GG38 GG53 HH03 HH06 HH08 JJ00 2F065 AA47 AA49 AA54 DD02 DD04 DD11 DD12 DD14 EE01 FF04 FF49 FF52 GG04 JJ03 JJ05 JJ26 LL12 LL32 LL36 LL37 LL46 QQ31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】 被検面で反射された試料光と参照面で反
    射された参照光とを光学的無干渉状態で同一観測面内に
    含む原光束を生成する原光束生成手段と、前記原光束を
    3つの出力光束に分割する光束分割手段と、得られた前
    記3つの出力光束のそれぞれについて、前記の試料光と
    参照光にそれぞれ異なる光学位相差を与えると同時に光
    学的に干渉させる複数の干渉手段と、これらの干渉の結
    果得られた干渉縞画像を撮像して画像処理する複数の撮
    像処理手段と、を含む位相シフト干渉縞の同時計測装置
    において、 前記光束分割手段は、第1と第2の2つのビームスプリ
    ッタのみを含み、前記3つの出力光束の内、第1出力光
    束は前記第1ビームスプリッタによる光学的反射で得
    て、第2出力光束は前記第1ビームスプリッタによる光
    学的透過と前記第2ビームスプリッタによる光学的反射
    で得て、第3出力光束は前記第1と第2ビームスプリッ
    タによる光学的透過により得る複合ビームスプリッタに
    より構成され、 前記撮像処理手段は位置的反転変換部を含むことを特徴
    とする位相シフト干渉縞の同時計測装置。 【請求項2】 前記位置的反転変換部は、前記第3出力
    光束のみ、あるいは前記第1出力光束と前記第2出力光
    束のみの位置的反転変換を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の位相シフト干渉縞の同時計測装置。
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Cited By (9)

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