JP2000329107A - 振動ローラの振動機構 - Google Patents

振動ローラの振動機構

Info

Publication number
JP2000329107A
JP2000329107A JP11140175A JP14017599A JP2000329107A JP 2000329107 A JP2000329107 A JP 2000329107A JP 11140175 A JP11140175 A JP 11140175A JP 14017599 A JP14017599 A JP 14017599A JP 2000329107 A JP2000329107 A JP 2000329107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
pressure chamber
spool
pressure
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11140175A
Other languages
English (en)
Inventor
勉 ▲たか▼井
Tsutomu Takai
Hiroshi Shioda
▲ひろし▼ 潮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP11140175A priority Critical patent/JP2000329107A/ja
Publication of JP2000329107A publication Critical patent/JP2000329107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧によって自動的に往復動を継続する振動
ローラの振動機構を提供する。 【解決手段】 地面に転接する振動ローラ90と、振動
ローラ90に対してその内側に回転可能に支持される固
定軸91と、固定軸91に結合されてピストン4を摺動
可能に収装する油圧シリンダ10と、ピストン4の往復
動に連動して油圧シリンダ10に対する作動油の給排を
切換えてピストン4を自動的に往復動させる自動切換弁
8とを備えるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面等を平らにす
る振動ローラの振動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動ローラの振動機構と
して、振動ローラの回転中心線上で回転駆動される駆動
軸と、この駆動軸に結合される偏心マスとを備え、偏心
マスに働く遠心力によって振動ローラを加振するものが
あった。
【0003】また、特開平7−292615号公報に開
示されたものは、垂直線上で回転駆動される駆動軸と、
この駆動軸に結合される偏心マスとを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな偏心マスに働く遠心力によって振動ローラを加振す
るものにあっては、振動方向が一方向に限定されず、振
動ローラを有効に加振することができない。このため、
地面を叩く衝撃音が発生したり、地面を叩く振動が地盤
を通じて周囲にひろがるという問題点があった。
【0005】また、振動ローラ内で油圧シリンダを伸縮
作動させて加振する構造も考えられるが、この場合油圧
シリンダに対する作動油の給排を切換える方向切換弁が
必要になり、このような方向切換弁として、例えば比例
電磁弁または電気油圧サーボ弁を用いるにしても、大流
量、高圧制御には不向きで、またシステム全体の価格も
高くなってしまう。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、油圧によって自動的に往復動を継続する振動
ローラの振動機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、地面に転
接する振動ローラと、振動ローラに支持される固定軸
と、固定軸に結合される油圧シリンダと、油圧シリンダ
に収装されるピストンと、ピストンの往復動に連動して
油圧シリンダに対する作動油の給排を切換えてピストン
を自動的に往復動させる自動切換弁とを備えるものとし
た。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、ピス
トンを縮み方向に駆動する油圧が導かれる第一ピストン
圧力室と、ピストンを伸び方向に駆動する油圧が導かれ
る第二ピストン圧力室と、ピストンが伸び方向に移動す
る過程で収縮する第一スプール駆動圧室と、ピストンが
縮み方向に移動する過程で収縮する第二スプール駆動圧
室と、第一ピストン圧力室を低圧通路に連通させるとと
もに第二ピストン圧力室を高圧通路に連通させてピスト
ンを伸び方向に駆動する伸びポジションと第一ピストン
圧力室を高圧通路に連通させるとともに第二ピストン圧
力室を低圧通路に連通させてピストンを縮み方向に駆動
する縮みポジションとに切換わるスプールと、第二スプ
ール駆動圧室からスプールを伸びポジションに駆動する
油圧が導かれる第二スプール圧力室と、第一スプール駆
動圧室からスプールを縮みポジションに駆動する油圧が
導かれる第一スプール圧力室とを備えるものとした。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、第一ピストン圧力室と第一スプール駆動圧室とを
連通する第一絞りと、第一絞りを迂回して第一ピストン
圧力室側から第一スプール駆動圧室に流入する作動油に
対して開弁する第一逆止弁と、第二ピストン圧力室と第
二スプール駆動圧室とを連通する第二絞りと、第二絞り
を迂回して第二ピストン圧力室側から第二スプール駆動
圧室に流入する作動油に対して開弁する第二逆止弁とを
備えるものとした。
【0010】第4の発明は、第1から第3のいずれか一
つの発明において、第一絞りと第二絞りの少なくとも一
方の通路断面積を調節可能とした。
【0011】第5の発明は、第1から第4のいずれか一
つの発明において、スプールを伸びポジションまたは縮
みポジションに付勢するスプリングを備えるものとし
た。
【0012】第6の発明は、第5の発明において、スプ
ールを伸びポジションに付勢するスプリングと、低圧通
路の油圧を高圧通路より高める切換弁と、スプールを伸
びポジションに駆動する油圧が導かれる第二スプール圧
力室と、低圧通路の油圧上昇時に低圧通路を第二スプー
ル圧力室に接続するシャトル弁とを備えるものとした。
【0013】第7の発明は、第1から第6のいずれか一
つの発明において、高圧通路の途中に流量調整弁を介装
するものとした。
【0014】第8の発明は、第7の発明において、流量
調整弁を迂回して高圧通路を逆流する作動油に対して開
弁する第三の逆止弁を備えるものとした。
【0015】第9の発明は、第1から第8のいずれか一
つの発明において、油圧シリンダから摺動可能に突出す
るロッドをピストンに結合し、ロッドに所定質量を有す
るマスを結合するものとした。
【0016】
【発明の作用および効果】第1の発明において、ピスト
ンの往復動によって振動ローラを加振することにより、
振動ローラの振動方向が一方向に限定され、振動ローラ
を有効に加振することができる。このため、振動方向を
水平方向にすれば地面を叩く衝撃音が発生したり、振動
が地盤を通じて周囲にひろがることを防止できる。
【0017】自動切換弁はピストンに連動して生じる油
圧により油圧シリンダに対する作動油の給排を切換えて
ピストンを自動的に往復動させることにより、自動切換
弁として比例電磁弁または電気油圧サーボ弁等を用いる
ことなく、大流量、高圧制御が可能となり、システム全
体の価格を抑えられる。
【0018】第2の発明において、ピストンが縮み方向
に移動する過程で第二スプール駆動圧室が収縮し、第二
スプール駆動圧室の作動油が第二スプール駆動圧通路を
通って第二スプール圧力室に流入してスプールが伸びポ
ジションに切換わり、ピストンが伸び方向に移動する。
【0019】ピストンが伸び方向に移動する過程で第一
スプール駆動圧室が収縮し、第一スプール駆動圧室の作
動油が第一スプール駆動圧通路を通って第一スプール圧
力室に流入してスプールが縮みポジションに切換わり、
ピストンが縮み方向に移動する。
【0020】こうしてピストンの移動方向とスプールの
ポジションが互いに連動して切換わるため、ピストンは
自動的に往復動を繰り返すことが可能となる。応答周波
数の高低にかかわらず略一定したストロークでピストン
を往復動させることができる。
【0021】第3の発明において、ピストンが縮み方向
に移動するのに伴って第二スプール駆動圧室が収縮し、
作動油が第二絞りを通って第二ピストン圧力室側へと流
れるため、第二絞りの抵抗により第二スプール駆動圧室
の油圧が上昇し、スプールが伸びポジションに切換わ
る。
【0022】ピストンが伸び方向へ移動するのに伴って
第二スプール駆動圧室の容積が増えて油圧が低下する
が、第二逆止弁が開弁して作動油が第二スプール駆動圧
室に流入する。
【0023】ピストンが伸び方向に移動するのに伴って
第一スプール駆動圧室が収縮し、作動油が第一絞りを通
って第一ピストン圧力室側へと流れるため、第一絞りの
抵抗により第一スプール駆動圧室の油圧が上昇し、スプ
ールが縮みポジションに切換わる。
【0024】ピストンが縮み方向へ移動するのに第一ス
プール駆動圧室の容積が増えて油圧が低下するが、第一
逆止弁が開弁して作動油が第一スプール駆動圧室に流入
する。
【0025】第4の発明において、ピストンの移動によ
る第一、第二スプール駆動圧室の油圧上昇は、ピストン
の移動速度が高いほど急激であり、これを緩和する必要
があれば第一、第二絞りを開き、緩和する必要がなけれ
ば第一絞りを閉じればよい。
【0026】また、第一、第二可変絞りにより流量調整
することで、ピストンが往復運動するストロークを変え
られる。
【0027】第5の発明において、作動停止中にスプリ
ングの付勢力によりスプールは伸びポジションまたは縮
みポジションに移動し、作動再開時におけるピストンの
移動方向が決まる。
【0028】第6の発明において、作動停止中にスプリ
ングの付勢力によりスプールは伸びポジションに移動
し、作動再開時にピストンが伸び方向に移動する。
【0029】しかし、ピストンが伸び切った状態では、
作動を再開することができない。この不具合を解消する
ため、切換弁を介して低圧通路の油圧を高圧通路より高
め、低圧通路の油圧をシャトル弁を介して第二スプール
圧力室に導くことによりスプールを伸びポジションに保
持し、低圧通路の高油圧を第一ピストン圧力室に導くこ
とによりピストンを縮み方向に移動させる。
【0030】第7の発明において、ピストンが往復運動
する速度は流量調整弁を介して任意に設定できる。
【0031】第8の発明において、ピストンが縮み切っ
た状態から作動を再開する場合、切換弁を介して高圧通
路の油圧を低圧通路より低くし、第一、第二ピストン圧
力室の作動油を第三の逆止弁を介して高圧通路から逃が
すことによりピストンを縮み方向または伸び方向に移動
させる。
【0032】第9の発明において、加振機構の重錘とし
て、ピストンおよびロッドの質量にマスの質量が加わる
ため、油圧シリンダの小型化がはかれるとともに、マス
の質量を変えることにより加振機構が振動ローラに付与
する加振力を容易に変更できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0034】図1において、90は振動ローラであり、
円筒状をした振動ローラ90は作業車両の転動輪として
設けられ、路面89上を転動することにより路面89を
平らにする。
【0035】91は固定軸であり、固定軸90は振動ロ
ーラ90の内側で回転しないように支持される。振動ロ
ーラ90の内側の左右には円盤状をしたホイール81,
82が設けられ、各ホイール81,82にベアリング9
3,94を介して固定軸91が回転可能に支持される。
【0036】車両の左フレーム87には防振ゴム85を
介してフランジ83が取り付けられ、フランジ83に固
定軸91の一端が嵌合している。左のホイール81は固
定軸91にベアリング93を介して回転可能に支持され
る。
【0037】車両の右フレーム88には防振ゴム86を
介して油圧モータ92が取り付けられ、右のホイール8
1は油圧モータ92を介して回転可能に支持される。油
圧モータ92は図示しない油圧ポンプから送られる作動
油によって振動ローラ90を回転駆動する。
【0038】振動ローラ90を加振する振動機構80と
して、油圧シリンダ10が固定軸91に結合される。油
圧シリンダ10は固定軸91の中央部に吊り下げられる
ように複数のボルト95を介して締結される。
【0039】図2にも示すように、油圧シリンダ10に
はピストン4が摺動可能に収装され、ピストン4が振動
機構80の重錘として働く。油圧シリンダ10は、ピス
トン4が図中矢印で示すように振動ローラ90に付与す
る振動方向と車両の走行方向(車両の前後方向)が一致
するように配置される。
【0040】油圧シリンダ10の下端にはピストン4を
自動的に往復動させる自動切換弁8が設けられる。後述
するように、自動切換弁8はピストン4の往復動に連動
するスプール5を内蔵し、スプール5を介して油圧シリ
ンダ10に対する作動油の給排を切換えてピストン4を
自動的に往復動させるようになっている。
【0041】図3において、1は油圧源、2はタンク、
6は油圧シリンダ10の作動・停止を切換える切換弁で
ある。切換弁6は、高圧通路28を油圧源1の吐出側に
連通するとともに低圧通路29をタンク2に連通して油
圧シリンダ10を作動させる作動ポジションAと、高圧
通路28および低圧通路29を閉塞して油圧シリンダ1
0を停止させる停止ポジションBとを有し、手動または
電磁力を介して切換作動する。
【0042】車両には油圧油圧源1とタンク2が搭載さ
れており、高圧通路28と低圧通路29は固定軸91お
よびフランジ83の内側を通して配設され、振動ローラ
90の内側に設けられる振動機構80に作動油が給排さ
れるようになっている。
【0043】図3において、7はピストン4の移動速度
を調節する流量調整弁である。流量調整弁7は、高圧通
路28の途中に介装され、手動または電磁力を介してそ
の通路断面積を可変とする可変絞りで構成される。
【0044】自動切換弁8はハウジング39の内部にス
プール5を摺動可能に収装し、ハウジング39に1つの
ポンプポート30と2つのタンクポート31,32およ
び第一、第二調圧ポート33,34が所定の間隔をもっ
て形成される。ポンプポート30に高圧通路28が接続
され、タンクポート31,32に低圧通路29が接続さ
れる。
【0045】スプール5が縮みポジション(図において
右位置)にある場合、第一調圧ポート33はポンプポー
ト30に連通して吐出圧Psが導かれ、第二調圧ポート
34はタンクポート32に連通してタンク圧Ptが導か
れる。
【0046】スプール5が伸びポジション(図において
左位置)にある場合、第一調圧ポート33はタンクポー
ト31に連通してタンク圧Ptが導かれ、第二調圧ポー
ト34はポンプポート30に連通して吐出圧Psが導か
れる。
【0047】油圧シリンダ10は、ボディ3の内部にピ
ストン4が摺動自由に収装される。ピストン4により、
第一ピストン圧力室11と第二ピストン圧力室21が区
画形成され、第一ピストン圧力室11は第一ピストン圧
通路35を介して第一調圧ポート33に連通し、第二ピ
ストン圧力室21は第二ピストン圧通路36を介して調
圧ポート34に連通する。
【0048】スプール5の両端には第一スプール圧力室
12と第二スプール圧力室22が区画形成される。スプ
ール5の第一スプール圧力室12に対する受圧面積eと
第二スプール圧力室22に対する受圧面積fとは略等し
く設定されるが、必ずしもこの限りではない。
【0049】ピストン4が図において伸び(左)方向に
移動する過程で収縮する第一スプール駆動圧室13と、
図において縮み(右)方向に移動する過程で収縮する第
二スプール駆動圧室23が設けられる。ピストン4の第
二ピストン圧力室21と第一ピストン圧力室11に対す
る受圧面積aとc、dとbとは略等しく設定されるが、
必ずしもこの限りではない。
【0050】第一スプール駆動圧室13は、図4に示す
ように、ピストン4の外周面47がボディ3の小径部3
7に嵌合した状態で第一ピストン圧力室11に対して画
成される。
【0051】第二スプール駆動圧室23は、図5に示す
ように、ピストン4の外周面48がボディ3の小径部3
8に嵌合した状態で第二ピストン圧力室21に対して画
成される。
【0052】第一スプール駆動圧室13は第一スプール
駆動圧通路15を介して第一スプール圧力室12に連通
するとともに、第一可変絞り17を介して第一ピストン
圧力室11に連通する。第一スプール駆動圧室13の収
縮時に第一スプール駆動圧室13の作動油が第一スプー
ル駆動圧通路15を通って第一スプール圧力室12に流
入するとともに、第一可変絞り17を通って第一ピスト
ン圧力室11に流入する。
【0053】第一スプール駆動圧室13と第一ピストン
圧力室11の間には第一可変絞り17と並列に第一逆止
弁16が配設される。第一スプール駆動圧室13の拡張
時に第一ピストン圧力室11の作動油が第一逆止弁16
を開いて第一スプール駆動圧室13に流入する。
【0054】第二スプール駆動圧室23は第二スプール
駆動圧通路25を介して第二スプール圧力室22に連通
するとともに、第二可変絞り27を介して第二ピストン
圧力室21に連通する。第二スプール駆動圧室23の収
縮時に第二スプール駆動圧室23の作動油が第二スプー
ル駆動圧通路25を通って第二スプール圧力室22に流
入するとともに、第二可変絞り27を通って第二ピスト
ン圧力室21に流入する。
【0055】第二スプール駆動圧室23と第二ピストン
圧力室21の間には第二可変絞り27と並列に第二逆止
弁26が配設される。第二スプール駆動圧室23の拡張
時に第二ピストン圧力室21の作動油が第二逆止弁26
を開いて第二スプール駆動圧室23に流入する。
【0056】なお、第一可変絞り17と第一逆止弁1
6、第二可変絞り27と第二逆止弁26は、ボディ3に
収装してもよい。
【0057】次に図3〜図5を参照しながら振動機構8
0の動作を説明する。
【0058】切換弁6が停止ポジションBから作動ポジ
ションAに切換えられ、スプール5がf×Ps−e×P
tの力を受けて図3に示すように伸び(左)ポジション
に保持されている状態では、第一調圧ポート33はタン
クポート32に連通してタンク圧Ptが導かれ、第二調
圧ポート34はポンプポート30に連通して吐出圧Ps
が導かれる。これにより、ピストン4は伸び(左)方向
へと移動を始める。
【0059】ピストン4が伸び(左)方向へ移動するの
に伴って第二スプール駆動圧室23の容積が増えると圧
力P2は低下するが、圧力P2が第二ピストン圧力室2
1に導かれる圧力Psより低くなると、第二逆止弁26
が開弁して作動油が第二スプール駆動圧室23に流入
し、第二スプール駆動圧室23と第二ピストン圧力室2
1の圧力は略Psとなる。
【0060】ピストン4が伸び(左)方向に移動する過
程で、図4に示すように、ピストン4の外周面47がボ
ディ3の小径部37に嵌合して第一ピストン圧力室11
と第一スプール駆動圧室13の連通を閉じる。ここから
さらにピストン4が伸び(左)方向に移動するのに伴っ
て第一スプール駆動圧室13が収縮し、作動油が第一可
変絞り17を通って第一ピストン圧力室11へと流れる
ため、第一可変絞り17の抵抗により第一スプール駆動
圧室13の圧力P1が上昇する。
【0061】ここで、ピストン4の移動による圧力P1
の上昇は、ピストン4の移動速度が高いほど急激であ
り、これを緩和する必要があれば第一可変絞り17を開
き、緩和する必要がなければ第一可変絞り17を閉じれ
ばよい。
【0062】そして、第一スプール駆動圧室13の圧力
P1がe×P1>f×Psになるまで上昇すると、図4
に示すように、スプール5は縮み(右)ポジションに切
換わり、ピストン4は縮み(右)方向へと移動を始め
る。
【0063】ピストン4が縮み(右)方向に移動する過
程で、図5に示すように、ピストン4の外周面48がボ
ディ3の小径部38に嵌合して第二ピストン圧力室21
および第二スプール駆動圧室23の連通を閉じる。ここ
からさらにピストン4が縮み(右)方向に移動するのに
伴って第二スプール駆動圧室23が収縮し、作動油が第
二可変絞り27を通って第二ピストン圧力室21へと流
れるため、第二可変絞り27の抵抗により第二スプール
駆動圧室23の圧力P2が上昇する。
【0064】ここで、ピストン4の移動による圧力P2
の上昇は、ピストン4の移動速度が高いほど急激であ
り、これを緩和する必要があれば第二可変絞り27を開
き、緩和する必要がなければ第二可変絞り27を閉じれ
ばよい。
【0065】そして、第二スプール駆動圧室23の圧力
P2がf×P2>e×Psになるまで上昇すると、図5
に示すように、スプール5は左方向に移動して伸び
(左)ポジションに切換わり、第一調圧ポート33はタ
ンクポート31に連通してタンク圧Ptが導かれ、第二
調圧ポート34はポンプポート30に連通して吐出圧P
sが導かれる。これにより、ピストン4は伸び(左)方
向へと移動を始める。
【0066】第一可変絞り17と第二可変絞り27を設
けることにより、第一スプール駆動圧室13と第二駆動
圧室23の圧力上昇を緩和し、円滑な作動性が確保され
る。
【0067】以上のように構成されて、ポンプポート3
0に圧油が供給される限りピストン4は応答周波数の高
低にかかわらず略一定したストロークで往復動を繰り返
す。自動切換弁8はピストン4に連動して生じる油圧に
より油圧シリンダ10に対する作動油の給排を切換えて
ピストン4を自動的に往復動させることにより、自動切
換弁として比例電磁弁または電気油圧サーボ弁等を用い
ることなく、大流量、高圧制御が可能となり、またシス
テム全体のコストダウンがはかれる。
【0068】また、第一可変絞り17または第二可変絞
り27により流量調整することで、ピストン4が往復運
動するストロークをある程度変えることができる。
【0069】また、流量調整弁7により作動油の流量を
調整することで、ピストン4が往復運動する速度を調節
して、ピストン4が往復動する周期を任意に設定でき
る。
【0070】ピストン4の往復動によって振動ローラ9
0を加振することにより、振動ローラ90の振動方向が
水平方向に限定され、振動ローラ90を有効に加振する
ことができる。このため、路面を叩く衝撃音が発生した
り、振動が地盤を通じて周囲にひろがることを防止でき
る。
【0071】なお、振動ローラ90に要求される振動特
性に応じて固定軸91に対する油圧シリンダ10の取り
付け位置を設定すればよく、例えばピストン4が垂直方
向に移動するようにしてもよい。
【0072】ところで、切換弁6が作動ポジションAか
ら停止ポジションBに切換えられると、高圧通路28お
よび低圧通路29が閉塞され、スプール5およびピスト
ン4の動きが止められるが、切換弁6が停止ポジション
Bに切換えられるタイミングによってスプール5の停止
位置が変わり、作動再開時にピストン4の移動方向が一
定とならない。
【0073】この不具合を解消するため、他の実施の形
態として、図6に示すように、スプール5を伸び(左)
ポジションに付勢するスプリング42を介装してもよ
い。
【0074】この場合、作動停止中にスプリング42の
付勢力によりスプール5は伸び(左)ポジションに移動
し、作動再開時に油圧シリンダ10が伸び方向から作動
を開始する。
【0075】また、図7に示すように、スプール5を縮
み(右)ポジションに付勢するスプリング41を介装し
てもよい。
【0076】この場合、作動停止中にスプリング41の
付勢力によりスプール5は縮み(右)ポジションに移動
し、作動再開時に油圧シリンダ10が縮み方向から作動
を開始する。
【0077】しかしながら、図6に示す装置の場合、ピ
ストン4が図において左に位置する伸び切った状態で
は、作動を再開することができない。また、図7に示す
装置の場合、ピストン4が図において右に位置する縮み
切った状態では、作動を再開することができない。
【0078】図6に示す装置の不具合を解消するため、
他の実施の形態として、図8に示すように、切換弁6を
2位置方向切換弁から3位置方向切換弁にかえるととも
に、第二スプール圧力室22に対して低圧通路29と第
二スプール駆動圧通路25のうち圧力の高い方を選択的
に連通するシャトル弁52を設けてもよい。
【0079】切換弁6は、高圧通路28を油圧源1の吐
出側に連通するとともに低圧通路29をタンク2に連通
して油圧シリンダ10を作動させる作動ポジションA
と、高圧通路28および低圧通路29を閉塞して油圧シ
リンダ10を停止させる停止ポジションBと、高圧通路
28をタンク2に連通するとともに低圧通路29を油圧
源1の吐出側に連通して油圧シリンダ10を伸び側に作
動させる逆作動ポジションCとを有する。
【0080】高圧通路28の途中に流量調整弁7が介装
されるとともに、流量調整弁7を迂回して高圧通路28
を逆流する作動油に対して開弁する第三の逆止弁53が
設けられる。
【0081】図9は油圧シリンダ10が伸び切った状態
で切換弁6が逆作動ポジションCに切換えられた状態を
示しており、油圧源1の吐出圧Psが低圧通路29、シ
ャトル弁52を介して第二スプール圧力室22に導か
れ、自動切換弁8を介して第一ピストン圧力室11に導
かれるとともに、第一逆止弁16を介して第一スプール
駆動圧室13に導かれる。
【0082】このとき、スプリング42の付勢力をF1
とすると、スプール5はf×Ps+F1−e×Ptの力
を受けて伸び(左)ポジションに保持されている。
【0083】そして、ピストン4は縮み(右)方向へと
移動を始め、図10に示すように縮み切った状態で停止
する。なお、ピストン4が縮み切った状態で停止する前
に切換弁6を停止ポジションBに切換えると、その時点
でピストン4は停止する。
【0084】こうしてピストン4が停止した状態にて切
換弁6を作動ポジションAに切換えると、油圧シリンダ
10は自動切換弁8を介して往復作動し、ピストン4を
縮み切った位置から往復作動を開始させることが可能と
なる。
【0085】他の実施の形態として、図7に示す装置を
基に、切換弁6を2位置方向切換弁から3位置方向切換
弁にかえるとともに、第一スプール圧力室12に対して
低圧通路29と第一スプール駆動圧通路15のうち圧力
の高い方を選択的に連通するシャトル弁を設けてもよ
い。この場合も、作動開始時に切換弁6を逆作動ポジシ
ョンCから作動ポジションAに切換えらることにより、
ピストン4を伸び切った位置から往復作動を開始させる
ことが可能となる。
【0086】他の実施の形態として、図11に示すよう
に、ピストン4に一体に結合した左右のロッド9をボデ
ィ3の両端部から外部に突出させ、各ロッド9に加振機
構80の重錘を構成するマス97を結合してもよい。
【0087】この場合、加振機構80の重錘として、ピ
ストン4およびロッド9の質量にマス97の質量が加わ
るため、油圧シリンダ10の小型化がはかれるととも
に、マス97の質量を変えることにより加振機構80が
振動ローラ90に付与する加振力を容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す振動ローラの断面
図。
【図2】同じく図1のZ−Z線に沿う断面図。
【図3】同じく振動機構の断面図。
【図4】同じく作動状態を示す断面図。
【図5】同じく作動状態を示す断面図。
【図6】他の実施の形態を示す振動機構の断面図。
【図7】さらに他の実施の形態を示す振動機構の断面
図。
【図8】さらに他の実施の形態を示す振動機構の断面
図。
【図9】同じく作動状態を示す断面図。
【図10】同じく作動状態を示す断面図。
【図11】さらに他の実施の形態を示す振動機構の断面
図。
【符号の説明】
1 油圧源 2 タンク 3 ボディ 4 ピストン 5 スプール 6 切換弁 7 流量調整弁 8 自動切換弁 10 油圧シリンダ 11 第一ピストン圧力室 12 第一スプール圧力室 13 第一スプール駆動圧室 15 第一駆動圧通路 16 第一逆止弁 17 第一可変絞り 21 第二ピストン圧力室 22 第二スプール圧力室 23 第二スプール駆動圧室 25 第二駆動圧通路 26 第二逆止弁 27 第二可変絞り 41 スプリング 42 スプリング 51 シャトル弁 52 シャトル弁 53 第三逆止弁 80 振動機構 90 振動ローラ 91 固定軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D052 AC01 AD17 AD19 BB01 DA31 3H089 CC01 CC02 DB12 DB13 DB33 DB46 DB47 DB48 DB75 EE14 GG02 JJ01 5D107 AA16 AA20 BB10 DD03 EE01 EE07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面に転接する振動ローラと、 前記振動ローラに支持される固定軸と、 前記固定軸に結合される油圧シリンダと、 前記油圧シリンダに収装されるピストンと、 前記ピストンの往復動に連動して油圧シリンダに対する
    作動油の給排を切換えて前記ピストンを自動的に往復動
    させる自動切換弁と、 を備えたことを特徴とする振動ローラの振動機構。
  2. 【請求項2】前記ピストンを縮み方向に駆動する油圧が
    導かれる第一ピストン圧力室と、 前記ピストンを伸び方向に駆動する油圧が導かれる第二
    ピストン圧力室と、 前記ピストンが伸び方向に移動する過程で収縮する第一
    スプール駆動圧室と、 前記ピストンが縮み方向に移動する過程で収縮する第二
    スプール駆動圧室と、 前記第一ピストン圧力室を低圧通路に連通させるととも
    に前記第二ピストン圧力室を高圧通路に連通させて前記
    ピストンを伸び方向に駆動する伸びポジションと前記第
    一ピストン圧力室を前記高圧通路に連通させるとともに
    前記第二ピストン圧力室を低圧通路に連通させて前記ピ
    ストンを縮み方向に駆動する縮みポジションとに切換わ
    るスプールと、 前記第二スプール駆動圧室から前記スプールを伸びポジ
    ションに駆動する油圧が導かれる第二スプール圧力室
    と、 前記第一スプール駆動圧室から前記スプールを縮みポジ
    ションに駆動する油圧が導かれる第一スプール圧力室と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ
    の振動機構。
  3. 【請求項3】前記第一ピストン圧力室と前記第一スプー
    ル駆動圧室とを連通する第一絞りと、 前記第一絞りを迂回して第一ピストン圧力室側から前記
    第一スプール駆動圧室に流入する作動油に対して開弁す
    る第一逆止弁と、 前記第二ピストン圧力室と前記第二スプール駆動圧室と
    を連通する第二絞りと、 前記第二絞りを迂回して第二ピストン圧力室側から前記
    第二スプール駆動圧室に流入する作動油に対して開弁す
    る第二逆止弁と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の振
    動ローラの振動機構。
  4. 【請求項4】前記第一絞りと前記第二絞りの少なくとも
    一方の通路断面積を調節可能としたたことを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一つに記載の振動ローラの振
    動機構。
  5. 【請求項5】前記スプールを伸びポジションまたは縮み
    ポジションに付勢するスプリングを備えたことを特徴と
    する請求項1から4のいずれか一つに記載の振動ローラ
    の振動機構。
  6. 【請求項6】前記スプールを伸びポジションに付勢する
    前記スプリングと、 前記低圧通路の油圧を前記高圧通路より高める切換弁
    と、 前記スプールを伸びポジションに駆動する油圧が導かれ
    る第二スプール圧力室と、 前記低圧通路の油圧上昇時に前記低圧通路を前記第二ス
    プール圧力室に接続するシャトル弁と、 を備えたことを特徴とする請求項5に記載の振動ローラ
    の振動機構。
  7. 【請求項7】前記高圧通路の途中に流量調整弁を介装し
    たことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記
    載の振動ローラの振動機構。
  8. 【請求項8】前記流量調整弁を迂回して前記高圧通路を
    逆流する作動油に対して開弁する第三の逆止弁を備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の振動ローラの振動機
    構。
  9. 【請求項9】前記ピストンに結合するロッドを前記油圧
    シリンダから摺動可能に突出させ、 前記ロッドに所定質量を有するマスを結合したことを特
    徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の振動ロ
    ーラの振動機構。
JP11140175A 1999-05-20 1999-05-20 振動ローラの振動機構 Pending JP2000329107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140175A JP2000329107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 振動ローラの振動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140175A JP2000329107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 振動ローラの振動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329107A true JP2000329107A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15262641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11140175A Pending JP2000329107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 振動ローラの振動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329107A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6208387B1 (ja) * 2017-01-25 2017-10-04 Saran株式会社 振動ローラ装置
US11060249B2 (en) 2017-12-13 2021-07-13 Joseph Voegele Ag Adjustment of the leveling cylinder setting in a road finisher

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6208387B1 (ja) * 2017-01-25 2017-10-04 Saran株式会社 振動ローラ装置
US11060249B2 (en) 2017-12-13 2021-07-13 Joseph Voegele Ag Adjustment of the leveling cylinder setting in a road finisher

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4096700B2 (ja) 内燃機関の可変圧縮比装置
US5833209A (en) Device and method for influencing the periodic stroke movement of the closing element of a valve
JPH10231778A (ja) 油圧式の容積形流体ユニットにおける脈動を低減するための装置
JP2008519735A5 (ja)
JPH09226341A (ja) 液圧アクチュエータ
JP3877307B2 (ja) 圧油エネルギー回収装置
JP4806500B2 (ja) 可変容量形液圧ポンプの吐出圧力を制御するための装置及び方法
JP2011073666A (ja) ペダル装置
JP5571350B2 (ja) 液圧モータ駆動装置
GB2416570A (en) A device for adjusting the displacement of a fluid pump
JP2007534552A (ja) 自走式車両のエネルギー回収装置
CN102016317B (zh) 一种改进的液压驱动机器
KR920002926A (ko) 가변 용적 기구를 구비한 경사판 타입의 컴프레서
JP2000329107A (ja) 振動ローラの振動機構
US20110240323A1 (en) vibratory mechanism for a pile driver and a pile driver
JPWO2017204037A1 (ja) 車載圧縮装置
JP2004150985A (ja) 加圧加振試験機
JPH0988906A (ja) 弾み車を有する液圧駆動装置
US7017679B2 (en) Device for the continuous adjustment of unbalance of steerable vibration plates
JP3916840B2 (ja) 制振装置
JP2004169693A (ja) 比例フォースフィードバックを有する電気油圧式ポンプ変位制御部
SU525770A1 (ru) Самоходный виброкаток
KR0133518Y1 (ko) 정밀 위치제어용 공압실린더
JP2000329102A (ja) 自動増圧装置
US10989230B2 (en) Method for controlling a movement of a movably mounted body of a mechanical system