JP2000328977A - 作業用車両 - Google Patents

作業用車両

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JP2000328977A
JP2000328977A JP11135576A JP13557699A JP2000328977A JP 2000328977 A JP2000328977 A JP 2000328977A JP 11135576 A JP11135576 A JP 11135576A JP 13557699 A JP13557699 A JP 13557699A JP 2000328977 A JP2000328977 A JP 2000328977A
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vehicle
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engine
throttle valve
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JP11135576A
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English (en)
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Yasuaki Kyokane
靖明 京兼
Akihiro Hanai
晶広 花井
Satomi Wada
里美 和田
Mikio Hamada
幹生 浜田
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Aisan Industry Co Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業用車両における電子ガバナ装置の制御精
度を向上させる。 【解決手段】 エンジン1の動力を、ディファレンシャ
ル機構61を備えたトランスミッション装置4を介して
車軸62に伝達して走行する作業用車両において、ディ
ファレンシャル機構61の前段に入力軸6の回転数を検
出する車速センサ10を設ける。エンジン1は、車速が
最高速度規定値以上となった場合にはアクセルペダル3
1の踏み込み量にかかわらず電子ガバナ装置19によっ
てスロットルバルブの開度が制限され、車速が最高速度
規定値未満に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般公道の走行用
に供しない走行車両に関し、特に、運搬車やゴルフカー
ト、芝刈り作業車等の作業用車両に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフ場においてプレーヤの
移動やゴルフバック等の運搬に使用されるゴルフカート
や、草刈り等の各種作業に用いられる作業用車両では、
安全上の観点や操作性の面から車両最高速度を制限する
ため、いわゆるガバナ装置を取り付けたものが広く用い
られている。
【0003】このガバナ装置としては、従来よりトラン
スミッション等の減速機構の一部に組み込まれる機械式
のものが知られており、そこでは、ガバナに対しギヤ等
によって車速に比例した回転数を与えることにより、車
速に応じたガバナフォースを得るようにしている。そし
て、このガバナフォースを利用することにより、機械的
リンケージを介してアクセルペダルワイヤの引き力に抗
してスロットルを閉じさせ、車両の最高速度を規制して
いる。
【0004】ところが、このような機械的ガバナ装置で
は、長期間の使用により機械的な摺動部に磨耗が生じて
遊びが増加したり、ワイヤに伸びが生じたり等するた
め、リンケージ不良が発生し、設定最高速度のエラーや
運転フィーリングの悪化が生ずるという問題があった。
また、機械的動作部分に生じる錆によっても同様の問題
が生じ、特に、海岸近辺にて使用される場合、塩害によ
りそれが顕著になりその対策が必要となっていた。さら
に、機械的調整部分を有する構造のものでは、最高速度
規定値に収まるように施された調整をユーザー側で改
造、再調整される可能性があり、その保護機構などの保
護機能が必要となるという問題もあった。
【0005】そこで近年、機械的なガバナ装置に代わっ
て、例えば、特開平2−238136号公報や特開平5
−65036号公報のように、車速を検知してエンジン
回転数を電子的に制御するいわゆる電子ガバナ装置が開
発され、機械的構成に起因する諸問題の解決が図られて
いる。そこでは、例えば特開平5−65036号公報の
ように、車速センサによって車軸の回転数の変化を検出
し、この車速センサの信号に基づいてスロットルアクチ
ュエータを駆動し、車速が一定となるようにエンジン回
転数を自動制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業用
車両では一般に芝上走行時などに芝面等を損傷しないよ
うにディファレンシャル装置が設けられており、前述の
電子ガバナ装置のように車軸の回転数の変化を捉えてエ
ンジン回転数の制御を行うと、車軸の差動作用により制
御精度が低下するという問題がある。すなわち、ディフ
ァレンシャル装置を備えた車両では、曲線走行時などで
は車軸回転数と車速とは必ずしも同期せず、車軸回転数
の検知によっては正確に車速に対応した制御ができない
ことになる。
【0007】本発明の目的は、作業用車両における電子
ガバナ装置の制御精度の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の作業用車両は、
内燃機関を搭載し、前記内燃機関の動力をディファレン
シャル機構を備えたトランスミッション装置を介して車
軸に伝達して走行する作業用車両であって、前記ディフ
ァレンシャル機構前段に設けられた車速検出手段と、前
記内燃機関のスロットルバルブを駆動するバルブ駆動手
段と、前記車速検出手段からの信号に基づいて前記バル
ブ駆動手段を作動させて前記スロットルバルブの開度を
制御する出力制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0009】そしてこれにより、ディファレンシャル装
置の差動作用の影響を受けることなく車速検出を行うこ
とができ、曲線走行時など車軸回転数が左右で異なる場
合であっても、車軸回転数の変動にかかわらず正確な車
速検出を行うことが可能となる。
【0010】また、前記作業用車両に、アクセルペダル
のストローク量を検出するアクセル開度検出手段と、車
速検出手段によって検出された現在の車速と予め設定さ
れた最高速度規定値とを比較する車速比較手段と、車速
が最高速度規定値以上となった場合には前記アクセルペ
ダルのストローク量にかかわらず前記出力制御手段に対
し信号を送出し前記バルブ駆動手段によって前記スロッ
トルバルブの開度を制限する車速制限手段を設けるよう
にしても良い。
【0011】これにより、作業用車両が坂道等において
最高速度規定値以上の速度となっても、それをアクセル
ペダルのストローク量にかかわらず制限することが可能
となり、車両の安全性を向上させることが可能となる。
また、無人走行への対応も可能となる。
【0012】さらに、前記車速検出手段が、前記トラン
スミッション装置の入力軸の回転数を検出するようにし
ても良く、この場合、車速検出手段として磁気センサを
用い、入力軸に取り付けたロータの突起や歯車の歯の近
接・離反を検知して、そこから得られるパルス信号に基
づき車速を検出しても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態であるゴルフカート(作業用車両、以下適宜カートと
略記する)の構成を示す説明図である。本発明によるカ
ートは、いわゆる電子ガバナ装置を搭載したカートにお
いて、ディファレンシャル装置前段に車速センサを設け
ることにより、その差動作用の影響を受けることなく速
度制御を実行できるようにしたものである。
【0014】本実施の形態のカートは自動変速機付の走
行車両であり、図1に示したように、車両本体中央にエ
ンジン(内燃機関)1を配し、このエンジン1によって
車両後部の駆動輪2を駆動するようになっている。エン
ジン1からの出力は、自動変速装置3を介してトランス
ミッション装置4に入力される。トランスミッション装
置4内にはディファレンシャル装置61が設けられてお
り、これを介して車軸62にエンジン1の動力が伝達さ
れ駆動輪2が回転する。
【0015】当該カートでは、自動変速装置3としてベ
ルト式の無段変速機(CVT)が採用されており、エン
ジン1の出力軸であるクランクシャフトには駆動プーリ
5が設けられている。また、トランスミッション装置4
の入力軸6には被動プーリ7が設けられており、これら
の両プーリ5, 7の間にはベルト8が掛け渡されてい
る。両プーリ5, 7は、TCU(トランスミッション制
御ユニット)の指令の下、図示しない油圧装置によりそ
の溝幅を適宜変更できるようになっており、この溝幅の
変化によりベルト8の巻き付き径が適宜変化して無段階
に変速を行えるようになっている。なお、当該カートは
電子制御による油圧式を採用しているが、遠心ガバナに
よる機械式のものであっても良い。
【0016】トランスミッション装置4の入力軸6に
は、外周部に複数の突起9aを備えたロータ9が取り付
けられている。また、ロータ9の近傍には、突起9aの
近接、離反を検知することにより車速の検出を行う車速
センサ(車速検出手段)10が設けられている。当該実
施の形態では、この車速センサ10としてマグネットピ
ックアップ(磁気センサ)が使用されており、突起9a
の通過に伴って発生するパルス信号がECU(エンジン
制御ユニット)40に送出される。
【0017】入力軸6はディファレンシャル装置61の
前段に存在しており、当該カートでは、車速センサ10
をディファレンシャル装置61の後段にある車軸62で
はなく、その前段に位置する入力軸6に配設している。
従って、ディファレンシャル装置61の差動作用による
影響を受けることなく車速検出を行うことができ、エラ
ーのない正確な車速検出を行えるようになっている。ま
た、車速をパルスカウントによって検出できるため、車
速に基づいて行われる各種制御の精度を向上させること
も可能となっている。さらに、非接触式の車速検出機構
であるため、磨耗による経年変化がなく信頼性も向上す
る。
【0018】一方、図2に示したように、エンジン1の
シリンダヘッド11には、吸気ポート12および排気ポ
ート13が形成されている。また、これらのポート1
2, 13とエンジン1の燃焼室14との間には、吸気バ
ルブ15および排気バルブ16が設けられており、これ
らは図示しないカムおよびロッカアームにより所定のタ
イミングにて開閉される。また、シリンダヘッド11に
は、その先端を燃焼室14に露呈させた点火プラグ17
が設けられており、点火プラグ17は図示しないイグナ
イタを介してECU40によって点火時期が制御され
る。
【0019】エンジン1の吸気系には、インジェクタ装
置18および電子ガバナ装置19が設置されている。
【0020】エンジン1の吸気ポート12には、これと
連通して吸入管20が配設されており、両者の接続部の
近傍にはインジェクタ装置18が取り付けられている。
吸入管20には、吸入管圧力を検出する圧力センサ26
が設けられている。インジェクタ装置18には、吸気ポ
ート12に向けて燃料を噴射するインジェクタ21が設
けられており、インジェクタ21には図示しない燃料タ
ンクから燃料配管を経てフューエルレール22にガソリ
ンが供給されている。そして、ECU40の制御の下、
このインジェクタ21によりエンジン1に対してガソリ
ンが噴射供給される。なお、ガソリン噴射量は、吸入管
圧力とエンジン回転数に基づいて制御される。
【0021】インジェクタ21の上流にはさらに、電子
ガバナ装置(出力制御手段)19を備えたスロットルバ
ルブ23が設けられている。当該実施の形態ではこのス
ロットルバルブ23として、フィードバック用信号出力
付の電動式スロットルが採用されており、DCモータ
(バルブ駆動手段)63によって駆動されるようになっ
ている。そして、このDCモータ63をECU40によ
ってフィードバック制御することにより、バルブ開度が
所望の開度にて制御される。なお、バルブ開度は図示し
ないポテンショメータにより検出されている。
【0022】また、スロットルバルブ23は、後述する
アクセル開度と、吸入管圧力、車速に基づきECU40
によって制御されると共に、電子ガバナ装置19により
その開度が適宜調節される。すなわち、車速センサ10
によって車速が所定値以上であることが検知されると、
カート速度を制限するため電子ガバナ装置19によって
スロットルバルブ23の開度が制限されエンジン1に対
する空気供給量が絞られる。このためエンジン回転数が
抑制されて車速が低下し、これによりカートが所定の制
限速度以上にならないように制御されることになる。
【0023】このように当該カートでは、機械式ガバナ
装置に変えて電子ガバナ装置19を採用しているため、
アクセルワイヤの伸びや劣化、錆等による作動不良がな
く、また、機械的リンケージがないため車両設計上の自
由度も向上する。さらに、電子制御式であるため、機械
的なセッティング不良による速度のうねりなどの不安定
現象や、遊びの増加等に基づく制御遅れなどがなく、速
度安定性や追従性に優れ車両の運転フィーリングが良好
であると共にその設計の自由度も向上する。なお、スロ
ットルバルブ23の上流にはエアクリーナ24が設けら
れており、吸入管20に流入する空気中の粉塵などを除
去している。
【0024】エンジン1のクランクシャフトには、外周
部に複数の突起25aを備えたフライホイール25が取
り付けられている。フライホイール25の近傍にはエン
ジン回転数センサ35が設けられており、これによって
突起25aの近接、離反を検知することによりエンジン
回転数が検出できるようになっている。
【0025】さらに、エンジン1にはエンジン起動用の
スタータジェネレータ27(図1参照)が取り付けられ
ている。このスタータジェネレータ27は、ECU40
によって制御され、エンジン起動時にはセルモータとし
て働き、エンジン起動後には発電機として作用する。な
お、当該カートでは、運転者不在などの場合にはエンジ
ン起動が抑止され、その際にはこのスタータジェネレー
タ27が作動しないように制御される。
【0026】加えて、図1に示したように、当該カート
の前方側には運転席28が設けられており、その前方に
はカートの主電源スイッチであるキースイッチ30が設
けられている。そして、このキースイッチ30をONす
るとECU40やTCU等はその旨の信号を得て所定の
動作を開始するようになっている。また、運転席28の
床面にはアクセルペダル31が設けられており、そのス
トローク量は電気信号の形でECU40に伝達される。
当該カートでは、アクセルペダル31が所定のエンジン
起動位置まで踏み込まれるとスタータジェネレータ27
が駆動されてエンジン1が起動するようになっている。
【0027】図3は、アクセルペダル31のストローク
量検出機構の概略構成を示した説明図である。図3に示
したように、アクセルペダル31はペダルボックス32
に取り付けられた状態でカートに設置される。また、ペ
ダルボックス32の内部には、リンク機構33を介して
アクセルペダル31と連結されたポテンショメータ(ア
クセル開度検出手段)34が設けられている。そして、
アクセルペダル31が踏み込まれると、リンク機構33
の作用によりポテンショメータ34の摺動接点側が動か
され、その抵抗値が変動する。このためアクセルペダル
31が踏まれると、ECU40に送出される電気信号の
電流値がそのストローク量に応じて変動し、これにより
ECU40側ではアクセルペダル31のストローク量
(アクセル開度)を認識できるようになっている。
【0028】一方、ECU40は、図4に示したよう
に、CPU41と、ROM42、RAM43およびバッ
クアップ用のRAM44、タイマ45とI/Oインター
フェース46がバスライン47を介して互いに接続され
たマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成さ
れる。そして、車速センサ10やポテンショメータ34
等のセンサ類やキースイッチ30等からの信号を処理
し、電子ガバナ装置19や、インジェクタ21やスロッ
トルバルブ23等のアクチュエータ類に制御信号を送出
する。
【0029】I/Oインターフェース46には、車速セ
ンサ10,エンジン回転数センサ35が波形整形回路4
8を介して接続されている。また、スロットルバルブ2
3(DCモータ63)、圧力センサ26、キースイッチ
30、ポテンショメータ34は、それぞれA/D変換器
49を介してI/Oインターフェース46に接続されて
いる。さらに、I/Oインターフェース46には、イン
ジェクタ21やスロットルバルブ23、スタータジェネ
レータ27、電子ガバナ装置19などが、駆動回路50
を介して接続されている。
【0030】ROM42には、制御プログラムおよび各
種制御用固定データが記憶されており、当該カートにお
ける最高速度規定値もここに格納されている。また、R
AM43には、データ処理した後の各センサ類やスイッ
チからの入力信号やインジェクタ21等への出力信号、
CPU41にて演算処理したデータなどが格納される。
そして、CPU41では、ROM42に記憶されている
制御プログラムに従い、空燃比制御や点火時期制御等に
加えて、車速センサ10やポテンショメータ34等の出
力値に基づきスロットルバルブ23や電子ガバナ装置1
9の制御を行い、当該カートの速度制御を実行する。
【0031】図5は、ECU40における速度制御に関
する主要機能構成を示すブロック図である。図5に示し
たように、ECU40は作業用車両の制御装置として次
のような機能手段を有している。すなわち、ECU40
は、ポテンショメータ34によって検出されたアクセル
開度や車速センサ10、圧力センサ26の検出値に基づ
きスロットルバルブ23の開度を決定するスロットルバ
ルブ開度算出手段51と、車速センサ10によって検出
された現在の車速V0 とROM42に格納されている最
高速度規定値Vmаxとの比較を行う車速比較手段52
と、車速が最高速度規定値Vmаx以上となった場合に
は電子ガバナ装置19に対し速度制限信号を送出し電子
ガバナ装置19によってスロットルバルブ23の開度を
制限させる車速制限手段53とを有する構成となってい
る。
【0032】次に、これらの機能手段による速度制御に
ついて説明する。当該カートでは、通常、ポテンショメ
ータ34により検知されたアクセル開度や車速、吸入管
圧力に基づきスロットルバルブ開度算出手段51によっ
てスロットルバルブ23の開度が算出され、その値に応
じてDCモータ63が駆動されてスロットルバルブ23
が開かれる。これによりエンジン1の吸気系に空気が供
給され、インジェクタ21から供給された燃料との混合
気によってエンジン1が駆動される。
【0033】一方、車速比較手段52は、キースイッチ
30がONの状態の時には常に車速センサ10からの検
出値(V0 )と最高速度規定値Vmаx(例えば15km
/h)との比較を行っており、カートの走行速度が規定値
以上となるとその旨の信号を車速制限手段53に送出す
る。これを受けた車速制限手段53は、車速を規定値未
満とすべく電子ガバナ装置19に対し速度制限信号を送
出し、電子ガバナ装置19によりスロットルバルブ23
の開度を制限させる。すなわち、速度制限信号を受けた
電子ガバナ装置19は、アクセル開度に関わらずDCモ
ータ63を駆動させてスロットルバルブ23の開度を減
少させる。これにより、エンジン1に対する空気供給量
が絞られてエンジン回転数が抑制され、カートが最高速
度規定値Vmаx以上の速度とならないように制御され
る。
【0034】この場合、当該カートでは車速センサ10
がディファレンシャル装置61の前段に配設されてお
り、車速検出をディファレンシャル装置61の差動作用
の影響を受けることなく行うことができる。すなわち、
曲線走行時など車軸62が左右で異なる回転数となる場
合でも、車軸62の回転ではなくディファレンシャル装
置前段の入力軸6にて車速検出を行っているため、正確
な車速検出を行うことができる。また、車速をパルスカ
ウントによって検出できるため、最高速度制御の精度を
向上させることも可能である。
【0035】なお、前記最高速度規定値VmаxはRO
M42に格納されているため、ユーザー側で簡単に書き
換えることができない一方で、ROM42を交換すれば
規定値を変更できることから、ゴルフカートのみならず
工場敷地内での運搬車など、用途に応じて制限速度を容
易に変更することが可能である。従って、従来の機械式
ガバナ装置のようにユーザー側で安易に調整可能である
反面、制限速度を正確に設定するために煩雑な調整作業
を要するという手間もない。
【0036】一方、当該カートでは電子制御方式を採っ
ているため車速制御を外部から実施でき、カートの無人
運転等の対応が可能となる。例えば、カートの呼び出し
などの遠隔操作や、カートが発信器を所持する利用者の
後を所定距離、速度を維持しつつ追従するなどの制御も
可能となる。また、通路にマグネットやビーコンを埋設
し、人通りの多い所定のポイント間や通路が交差する地
点などでは制限速度を下げるなど、制限速度の変更など
を適宜行うことも可能となる。なお、その際にはカート
上に、制限速度の変更信号を受ける受信部や、マグネッ
トの通過を受けて信号を発生させる電磁誘導手段などを
さらに設置する。
【0037】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0038】たとえば、前述の実施の形態では電動スロ
ットルの駆動手段としてDCモータを用いたものを示し
たが、スロットル駆動手段としてはステッピングモータ
など駆動量が制御できる他のアクチュエータを用いるこ
とも可能である。また、車速センサ10はロータ9の突
起9aにより車速を検出しているが、それに代えて入力
軸6に取り付けられた歯車の歯の通過を検知して車速検
出を行っても良い。
【0039】さらに、作業用車両としてゴルフカートを
例にとって説明したが、その適用対象はゴルフカートに
は限られず、ゴルフ場や庭園等の草刈りや液剤散布等に
使用される自律走行作業車や草刈り機、除雪機、建設機
械等の各種作業用車両にも適用可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明の作業用車両によれば、ディファ
レンシャル機構の前段に車速検出手段を設けたことによ
り、ディファレンシャル装置の差動作用の影響を受ける
ことなく車速検出を行うことができる。従って、曲線走
行時など車軸回転数が左右で異なる場合であっても、車
軸回転数の変動にかかわらず正確な車速検出を行うこと
が可能となり、車両速度の制御精度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるゴルフカートの構
成を示す説明図である。
【図2】エンジンに対するインジェクタ装置と電子ガバ
ナ装置の取り付け状態を示す説明図である。
【図3】アクセルペダルのストローク量検出機構の概略
構成を示した説明図である。
【図4】図1のゴルフカートにおける電子制御系の回路
構成図である。
【図5】ECUにおける速度制御の主要機能構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 4 トランスミッション装置 10 車速センサ(車速検出手段) 19 電子ガバナ装置(出力制御手段) 23 スロットルバルブ 31 アクセルペダル 34 ポテンショメータ(アクセル開度検出手段) 40 ECU 41 CPU 51 スロットルバルブ開度算出手段 52 車速比較手段 53 車速制限手段 61 ディファレンシャル装置 62 車軸 63 DCモータ(バルブ駆動手段) V0 車速 Vmаx 最高速度規定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 晶広 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 和田 里美 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 浜田 幹生 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA45 AB01 AC03 AC26 AD04 AE21 3G093 AA06 AA08 AB05 BA07 BA14 DA01 DA06 DB00 DB05 EA09 EC01 FA08 FA13 FB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関を搭載し、前記内燃機関の動力
    を、ディファレンシャル機構を備えたトランスミッショ
    ン装置を介して車軸に伝達して走行する作業用車両であ
    って、 前記ディファレンシャル機構前段に設けられた車速検出
    手段と、 前記内燃機関のスロットルバルブを駆動するバルブ駆動
    手段と、 前記車速検出手段からの信号に基づいて前記バルブ駆動
    手段を作動させて前記スロットルバルブの開度を制御す
    る出力制御手段とを有することを特徴とする作業用車
    両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業用車両において、前
    記作業用車両は、アクセルペダルのストローク量を検出
    するアクセル開度検出手段と、車速検出手段によって検
    出された現在の車速と予め設定された最高速度規定値と
    を比較する車速比較手段と、車速が最高速度規定値以上
    となった場合には前記アクセルペダルのストローク量に
    かかわらず前記出力制御手段に対し信号を送出し前記バ
    ルブ駆動手段によって前記スロットルバルブの開度を制
    限する車速制限手段を有することを特徴とする作業用車
    両。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の作業用車両にお
    いて、前記車速検出手段は前記トランスミッション装置
    の入力軸の回転数を検出することを特徴とする作業用車
    両。
JP11135576A 1999-05-17 1999-05-17 作業用車両 Pending JP2000328977A (ja)

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