JP2000328854A - 浴室折り戸 - Google Patents

浴室折り戸

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JP2000328854A
JP2000328854A JP11140102A JP14010299A JP2000328854A JP 2000328854 A JP2000328854 A JP 2000328854A JP 11140102 A JP11140102 A JP 11140102A JP 14010299 A JP14010299 A JP 14010299A JP 2000328854 A JP2000328854 A JP 2000328854A
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frame
door
bathroom
hinge
latch
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JP11140102A
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Junichi Kato
淳一 加藤
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Shin Nikkei Co Ltd
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Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸体及び連結桟の下方に連続的な水密構造を
形成して、下枠に対する戸体の水密性を向上させること
のできる、浴室折り戸を提供する。 【解決手段】 戸体2、3を連結桟8を介して並設して
なる浴室折り戸であって、戸体2、3の下框22、32
には第1の水切り片81を設け、縦框23、34にはヒ
ンジ6、7を設けると共に、該ヒンジ6、7には第2の
水切り片82を設ける。また縦框24、33にはキャッ
プ9を設けると共に、該キャップ9には第3の水切り片
83を設ける。そして、これら第1〜第3の水切り片8
1〜83を、戸体閉鎖時において、見付方向に沿ってか
つ見込方向における同位置に配置することにより、これ
らを相互に連続状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室と脱衣室との
間に設けられる浴室折り戸であって、特に水密構造に特
徴を有する浴室折り戸に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるバリアフリー化の要請か
ら、一般住宅の浴室と脱衣室の間に設けられる浴室折り
戸についても、バリアフリー構造のものが提案され広く
採用されている。このようなバリアフリー構造の浴室折
り戸は、浴室と脱衣室の間の開口に設けた枠体内に、一
対の戸体を連結桟を介して折り畳み開閉自在に並設して
構成されている。
【0003】各戸体の縦框のうち、枠体側の縦框にはそ
の上下両端部にヒンジが設けられる。このヒンジは、縦
框に固定されるヒンジ本体と、ヒンジ本体の下方に設け
られるものであって、上下枠に形成された走行レールに
沿って摺動するレールガイドとを備えて構成されてい
る。そして、このヒンジを介して各戸体が支持される。
また連結桟には、その上下の両端部にラッチが設けられ
ている。このラッチは連結桟の上下に突出し、枠体の上
下枠に対して係脱自在に係合することによって戸体の開
閉時において適度な抵抗を生じさせるものである。
【0004】ここで、枠体の下枠は、バリアフリー構造
としての基準に適合するように、浴室及び脱衣室の床面
に対して、面一又は所定の基準値以内の段差のみを有す
るように形成されている。このようなバリアフリー構造
の浴室折り戸において各戸体は、下枠よりも若干上方に
浮き上がるように配置されている。すなわちバリアフリ
ー構造でない浴室折り戸においては、浴室の床面は脱衣
室の床面より低く形成され、両床面の間には段部が形成
されていた。そして戸体は下枠より若干下方に下がった
位置に配置され、戸体の閉鎖時においては戸体の脱衣室
側の側面が段部に当接するように形成されていた。一
方、上述のようなバリアフリー構造の浴室折り戸におい
ては、下枠が浴室や脱衣室に対して面一又はほぼ面一に
形成されていることから、戸体はその側面を下枠に対し
て当接させることなく配置されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のようなバリアフリー構造の浴室折り戸においては、戸
体が下枠に当接することのないように構成されていたの
で、戸体と下枠との間に隙間が生じ、水密性が悪くなり
易いという問題があった。このため各戸体の下框には、
その下面から垂下する水切り片が設けられることが多
く、この水切り片によって水密構造が形成されていた。
しかしながら下框の水切り片だけでは、下記のように、
十分な水密構造を得ることができなかった。
【0006】例えば、高級感を出すために縦框を太幅に
形成している浴室折り戸が提供されている。このような
浴室折り戸においては、縦框に対応してヒンジ本体も太
幅に形成されている。その一方、戸体閉鎖時における開
口部を極力広くするために、下枠の走行レール上を摺動
するレールガイドは極力狭幅に形成される。したがって
ヒンジ本体とレールガイドとの間には幅の差が生じ、ヒ
ンジ本体の下面に隙間が生じることになって、水密性が
低下していた。
【0007】この他、連結桟側の縦框や連結桟について
は特に水密性が考慮されていなかった。またこれらヒン
ジや連結桟等に対して個別的に水密構造を設けることも
考えられるが、この場合にはこれら水密構造同士の間に
隙間が生じる等、やはり十分な水密性を得ることができ
ないおそれがあった。
【0008】本発明は、従来のこのような浴室折り戸に
おける問題点に鑑みてなされたもので、戸体及び連結桟
の下方に連続的な水密構造を形成して、下枠に対する戸
体の水密性を向上させることのできる、浴室折り戸を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の浴室折り戸に
おける問題点を解決するために請求項1記載の本発明
は、浴室と脱衣室の間の開口に設けた枠体内に、一対の
戸体を連結桟を介して折り畳み開閉自在に並設してなる
浴室折り戸であって、上記一対の戸体の各々を、上下框
及び左右の縦框を枠組してなる框体内にパネルを嵌込ん
で形成し、上記各戸体の下框には、その下面から垂下す
る第1の水切り片を設け、上記各戸体の左右の縦框のう
ち、上記枠体寄りの縦框には、その下端部に上記戸体を
支持するためのヒンジを設けると共に、該ヒンジにはそ
の下面から垂下する第2の水切り片を設け、上記各戸体
の左右の縦框のうち、上記連結桟寄りの縦框には、その
下端部にキャップを設けると共に、該キャップにはその
下面から垂下する第3の水切り片を設け、これら第1、
第2及び第3の水切り片を、戸体閉鎖時において、見付
方向に沿ってかつ見込方向における同位置に配置するこ
とにより、これらを相互に連続状としたことを特徴とし
て構成されている。
【0010】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、上記枠体を構成する下枠には、上
記ヒンジを走行自在とするための走行レールを設け、上
記水切り片を上記下枠の走行レール上に配置したことを
特徴として構成されている。
【0011】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2記載の本発明において、上記連結桟の下端には上記
下枠に係脱自在に係合するラッチを設けると共に、該ラ
ッチにはその下面から垂下する第4の水切り片を設け、
該第4の水切り片を、戸体閉鎖時において、見付方向に
沿ってかつ上記第1の水切り片と見込方向における同位
置に配置したことを特徴として構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は浴室折り戸全
体の正面図、図2は図1のA−A矢視横断面図、図3は
図2の戸体開放状態を示す横断面図、図4は図1のB−
B矢視縦断面図、図5は図1のC−C矢視縦断面図、図
6は図1のD−D矢視縦断面図、図7は図1のE−E矢
視縦断面図、図8は図1のF−F矢視横断面図、図9は
図1のG−G矢視横断面図、図10は浴室折り戸の分解
斜視図である。なお図4〜7においては、切断面の近傍
部分のみを図示し、背景部分を省略して示す。
【0013】図1〜3に示すように本実施形態の浴室折
り戸は概略的に、浴室と脱衣室との間の開口に設けた枠
体1内に、一対の戸体2、3を連結桟8を介して折り畳
み開閉自在に並設して構成されている。このうち枠体1
は、上下枠11、12及び左右の縦枠13、14から方
形状に枠組されている。このうち下枠12は、図4〜7
に示すように、浴室の床面4及び脱衣室の床面5に対し
て面一又は所定の基準値以内の段差のみを有してバリア
フリー構造を構成している。
【0014】また一対の戸体2、3は、図1〜3に示す
ように、枠体1内において見付方向に沿って並設されて
いる。これら各戸体2、3は、図1、10に示すよう
に、上框21、31、下框22、32、左の縦框23、
33、及び右の縦框24、34から方形状に枠組された
框体内にパネル25、35を嵌込んで構成されている。
【0015】このうち枠体1側(縦枠13、14側)に
配置される縦框23、34には、図10に示すように、
その上下の両端部にヒンジ6、7が設けられており、こ
のヒンジ6、7によって各戸体2、3が支持されてい
る。
【0016】これらヒンジ6、7のうち、縦框34の上
下端部に設けられたヒンジ6は可動用であり、縦框34
を上下枠11、12に対して回転自在かつ見付け方向に
移動自在に連係する。なお上側のヒンジ6と下側のヒン
ジ6とは、特記する部分を除いて上下ほぼ対称に構成さ
れているにすぎないため、以下、下側のヒンジ6につい
て説明する。図11(a)、(b)、(c)、(d)は
それぞれ下側の可動用のヒンジ6の正面図、側面図、
(a)のH−H矢視縦断面図、底面図である。この図1
1に示すように可動用のヒンジ6は基本的には従来と同
様に構成されるもので、ヒンジ本体61、可動杆62、
レールガイド63、及び戸車64を備えて構成されてい
る。
【0017】ヒンジ本体61は略縦長筒状の合成樹脂体
又は金属体からなり、縦框34の中空部内に収められる
と共に、該縦框34に対して固定されている。このヒン
ジ本体61の内部には、可動杆62が回転自在かつ上下
にスライド自在に収められている。この可動杆62の下
端にはレールガイド63が形成されている。このレール
ガイド63は対向する一対の板状体として形成されてお
り、その間には戸車64が回動可能に軸支されている。
そして図2、3、11に示すように、下枠12の長手方
向に沿ってかつ略全長に至り形成された走行レール12
bの上に戸車64が滑動自在に載置され、また走行レー
ル12bがレールガイド63にて浴室側及び脱衣室側か
ら挟持されている。そして戸体2、3を開閉させた際、
レールガイド63及び戸車64は、下枠12の走行レー
ル12bに常時沿うように可動杆62と共にヒンジ本体
61に対して回動し、戸車64が走行レール12b上を
走行する。
【0018】また戸体3の縦框23の上下に設けられた
ヒンジ7は固定用であり、縦框23を上下枠11、12
に対して回転自在かつ見付け方向に移動不能に連係す
る。なお上側のヒンジ7と下側のヒンジ7とは、特記す
る部分を除いて上下ほぼ対称に構成されているにすぎな
いため、以下、下側のヒンジ7について説明する。図1
2(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ固定用の
ヒンジ7の正面図、側面図、(a)のI−I矢視縦断面
図、底面図である。この図12に示すように固定用のヒ
ンジ7は基本的には従来と同様に構成されるもので、ヒ
ンジ本体71、可動杆72、及びレールガイド73を備
え、特に説明する構造を除いてはヒンジ6と同様に形成
されている。
【0019】ただしヒンジ7には戸車が設けられておら
ず、またヒンジ7のレールガイド73は下枠12の走行
レール12bの端部に遊嵌すると共に係止する袋溝状に
形成されている。そして図2〜4に示すように、戸体
2、3を開閉させた際、レールガイド73は、可動杆7
1と共にヒンジ本体71に対して回転すると共に、走行
レール12bに対して見付け方向に移動不能に係止す
る。
【0020】一方、ヒンジ6、7の設けられていない縦
框24、33は連結框として機能し、連結桟8に対して
図8、9に示す如き構造にて相互に連結されている。具
体的には、縦框24、33には連結桟8側に突出する横
断面略中空円筒状の連結子24a、33aが形成され、
連結桟8には上記連結子24a、33aを受け入れる横
断面半円筒状の連結溝8aが形成されており、この連結
溝8a内に連結子24a、33aが回転可能に保持され
ている。このような構造によって、各戸体2、3は連結
桟8を介して相互に連結されると共に、図2、3に示す
ように浴室側に向けて折り畳み開閉自在とされている。
【0021】なお戸体2、3及び連結桟8は、下枠12
よりも若干上方に浮き上がるように配置されている。す
なわち戸体2、3及び連結桟8は、図4〜7に示すよう
に、ヒンジ6、後述するラッチ40、又は後述する第1
〜第4の水切り片81〜84を除き、その側面及び下面
のいずれをも下枠12に対して当接させることなく配置
されている。
【0022】また連結桟8側に配置される縦框24、3
3には、その上下両端部にキャップ9が設けられてい
る。なお上側のキャップ9と下側のキャップ9とは、特
記する部分を除いて上下ほぼ対称に構成されているにす
ぎないため、以下、下側のキャップ9について説明す
る。図13(a)、(b)、(c)はそれぞれ下側のキ
ャップ9の正面図、側面図、底面図である。この図13
に示すように、キャップ9は全体として略方形状をな
し、その上方には複数の突部9aが設けられている。こ
の突部9aは縦框24、33の中空部に略対応した形状
をなし、これら突部9aを縦框24、33の中空部に下
方から挿入することによって、キャップ9が縦框24、
33の下端部に固定される。
【0023】また連結桟8には、図1、10に示すよう
に、その上下の両端部にラッチ40が設けられている。
このラッチ40は連結桟8の上方又は下方に突出し、上
下枠11、12に対して係脱自在に係合することによっ
て戸体2、3の開閉時において適度な抵抗を生じさせる
ものである。なお上側のラッチ40と下側のラッチ40
とは、特記する部分を除いて上下ほぼ対称に構成されて
いるにすぎないため、以下、下側のラッチ40について
説明する。図14(a)、(b)、(c)、(d)は、
それぞれ下側のラッチ40の正面図、側面図、(a)の
J−J矢視縦断面図、縦断面図、平面図である。これら
図14においてラッチ40はプラスチック等の樹脂にて
形成されるもので、連結桟8に対して固定される固定部
41と、下枠12に係脱自在に係合するラッチ突起42
と、これら固定部41及びラッチ突起42を収納するラ
ッチケース43とを備えて構成されている。
【0024】このうち固定部41は、図8、10に示す
ように、連結桟8の中空部内に挿入配置され、連結ビス
44を介して連結桟8に固定される。またラッチ突起4
2は、正面薄幅状に形成されており、図7に示すように
下枠12の長手方向に沿って形成された係合溝12aに
対して係脱自在に係合する。このラッチ突起42は、図
14に示すように、その上方の係止片46を介して、固
定部41に対して上下にスライド自在かつ係脱不能に係
止されている。ここで固定部41の下方には方形筒状の
連結部45が一体に設けられ、また連結部45内には付
勢バネ47が設けられており、この付勢バネ47によっ
てラッチ突起42が下方に向けて付勢されている。
【0025】このように構成された固定部41及びラッ
チ突起42を収納するラッチケース43は、全体を略方
形の中空箱状に形成されている。そしてこのラッチケー
ス43の中空部内に、上述の固定部41及びラッチ突起
42が略収納されている。なお図7に示すように、ラッ
チラッチケース43は連結ビス49を介して連結桟8に
ネジ止めされている。
【0026】次に、本実施形態の浴室折り戸における水
密構造について説明する。この水密構造は概略的に、図
1に示すように、各戸体2、3の下框22、32に設け
た第1の水切り片81、下側のヒンジ6、7に設けた第
2の水切り片82、下側のキャップ9に設けた第3の水
切り片83、下側のラッチ40に設けた第4の水切り片
84を備えて構成されている。このうち、第1の水切り
片81は、図1、5に示すように、下框22、32の略
全長に至り設けられている。この第1の水切り片81は
軟質樹脂にて下框22、32とは別体に形成され、下框
22、32の下面に設けた係合溝22a、32a(係合
溝32aの図示は省略する)に側方から挿入されること
により該下框22、32に係合固定されている。
【0027】また第2の水切り片82は、図1、4、1
1、12に示すように、可動用のヒンジ6及び固定用の
ヒンジ7のヒンジ本体61、71に設けられている。本
実施形態においては、高級感を出すために縦框23、3
4を通常よりやや太幅に形成しており、これら縦框2
3、34に対応してヒンジ本体61、71も太幅(図1
1、12において幅W1)に形成されている。その一
方、戸体2、3の閉鎖時にヒンジ6のレールガイド63
とヒンジ7のレールガイド73とが互いに干渉すること
を極力回避して、開口部を極力広くするために、ヒンジ
6、7のレールガイド63、73は極力狭幅(図11、
12において幅W2)に形成されている。
【0028】したがってヒンジ本体61、71とレール
ガイド63、73との間には幅の差(=W1−W2)が
生じ、この差分だけヒンジ本体61、71の下面に隙間
が生じることになって、水密性が低下することが考えら
れる。これを防止するため、ヒンジ本体61、71の下
面に第2の水切り片82を設けているのである。この第
2の水切り片82は上述の幅の差に対応した幅を有する
ように形成されており、レールガイド63、73の側方
に位置してヒンジ本体61、71の下面の隙間を埋めて
いる。
【0029】また第3の水切り片83は、図1、6、1
3に示すように、キャップ9の見付方向の略全長に至り
設けられている。また第4の水切り片84は、図1、
7、14に示すように、ラッチケース43の下面におけ
るラッチ突起42の両側方に設けられている。これら第
1〜第4の水切り片81〜84は、図4〜7に示すよう
に、いずれも下枠12側に向けて垂下して形成されてお
り、戸体2、3の閉鎖時においてはその先端部を下枠1
2の上面に略当接させることによって、浴室から脱衣室
へ湯水が浸入することを防止する。
【0030】これら第2〜第4の水切り片82〜84は
それぞれ軟質樹脂を用いて形成されており、一方、ヒン
ジ本体61、71、キャップ9、ラッチケース43はそ
れぞれ硬質樹脂にて形成されている。そしてこのような
異質な材料を用いて、これら第2の水切り片82とヒン
ジ本体61、71、第3の水切り片83とキャップ9、
第4の水切り片84とラッチケース43とは、それぞれ
相互に一体に射出形成されている。したがって第2〜第
4の水切り片82〜84を柔軟に形成できる一方、ヒン
ジ本体61、71、キャップ9、ラッチケース43を強
固に形成できる。またこのように一体成形することによ
って、第2〜第4の水切り片82〜84をヒンジ本体6
1、71、キャップ9、ラッチケース43に取付ける等
の手間を省くことができる。ただし両者を別体に形成し
てもよく、また硬質樹脂又は軟質樹脂の一方にて形成し
てもよい。
【0031】ここで、これら第1〜第4の水切り片81
〜84は、戸体2、3を閉鎖した状態において、見付方
向に沿うように配置されている。また図2〜7に示すよ
うに第1〜第4の水切り片81〜84は、見込方向にお
ける同位置に配置されている。具体的には第1〜第4の
水切り片81〜84は、図3〜7に示すように、下枠1
2の浴室側の端部を基準とすると、該端部から長さLの
箇所に位置するように配置されている。したがって第1
〜第4の水切り片81〜84は、戸体2、3を閉鎖した
状態において相互に連続するように配置されており、あ
たかも戸体2の縦框23から戸体3の縦框34に至る長
尺の水切り片が一連に形成されているかのような水密構
造が構成される。したがってこれら第1〜第4の水切り
片81〜84の相互間においても湯水の浸入が防止さ
れ、浴室折り戸全体に渡って強固な水密構造を得ること
ができる。
【0032】また上述の第1〜第4の水切り片81〜8
4の見込方向における配置位置は、図4〜7に示すよう
に、下枠12の走行レール12b上に位置するように決
定されている。また上述のように各第1〜第4の水切り
片81〜84は、戸体2、3を閉鎖した状態において、
その下端部を下枠12の走行レール12b上に浴室側か
ら略当接させている。このため浴室からの湯水は第1〜
第4の水切り片81〜84を介して走行レール12b内
に流し込まれ、この走行レール12bを介して湯水を回
収し、浴室側へ排水することができる。このため走行レ
ール12bには、浴室に至る図示しない排水路が形成さ
れている。この場合には湯水を脱衣室側に溢れさせるこ
となくスムーズに排水することができるため、一層確実
な水密構造を得ることができる。
【0033】なお下枠12は、戸体2、3の開閉時にこ
れら第1〜第4の水切り片81〜84が下枠12に当接
して摩耗することのないように構成されている。具体的
には図4〜6に示すように、走行レール12bよりも浴
室側に位置する浴室側片12cは、第1〜第4の水切り
片81〜84の下端位置(走行レール12bの上端位
置)よりもやや低くなる高さに形成されている。またこ
のように下枠12の浴室側片12cが低く形成されてい
ることから、7に示すように下枠12の長手方向のうち
ラッチ40に対応する部分にはピース状のラッチ受け5
0がネジ止めされている。このラッチ受け50は、下枠
12の浴室側片よりも若干上方に突出するように配置さ
れており、その上部にラッチ40のラッチ突起42を係
合自在として、ラッチ40によるラッチ動作が可能とさ
れている。
【0034】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。まず浴室折り戸の構造、特に枠体、
戸体、ラッチケースの基本構造は、上記説明した構造以
外にも公知のあらゆる構造が適用されてよい。また、ラ
ッチを備えない浴室折り戸においては、連結框の下面に
直接的に第4の水切り片を設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1に記載
の本発明は、各戸体の下框には第1の水切り片を設け、
各戸体の左右の縦框のうち、枠体寄りの縦框にはヒンジ
を設けると共に、該ヒンジには第2の水切り片を設け、
連結桟寄りの縦框にはキャップを設けると共に、該キャ
ップには第3の水切り片を設け、これら第1、第2及び
第3の水切り片を、戸体閉鎖時において、見付方向に沿
ってかつ見込方向における同位置に配置することによ
り、これらを相互に連続状としたことにより、あたかも
長尺の水切り片が一連に形成されているかのような水密
構造が構成される。したがってこれら第1〜第3の水切
り片の相互間においても湯水の浸入が防止され、浴室折
り戸全体に渡って強固な水密構造を得ることができる。
【0036】また請求項2に記載の本発明は、枠体を構
成する下枠には、ヒンジを走行自在とするための走行レ
ールを設け、水切り片を下枠の走行レール上に配置した
ことにより、浴室からの湯水を水切り片を介して走行レ
ール内に流し込んで排水することができ、一層確実な水
密構造を得ることができる。
【0037】また請求項3に記載の本発明は、連結桟の
下端には下枠に係脱自在に係合するラッチを設けると共
に、該ラッチにはその下面から垂下する第4の水切り片
を設け、該第4の水切り片を、戸体閉鎖時において、見
付方向に沿ってかつ第1の水切り片と見込方向における
同位置に配置したことにより、ラッチを有する浴室折り
戸においても、見付方向に連続した強固な水密構造を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における浴室折り戸全体の
正面図である。
【図2】図1のA−A矢視横断面図である。
【図3】図2の戸体開放状態を示す横断面図である。
【図4】図1のB−B矢視縦断面図である。
【図5】図1のC−C矢視縦断面図である。
【図6】図1のD−D矢視縦断面図である。
【図7】図1のE−E矢視縦断面図である。
【図8】図1のF−F矢視横断面図である。
【図9】図1のG−G矢視横断面図である。
【図10】浴室折り戸の分解斜視図である。
【図11】(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ
下側の可動用のヒンジの正面図、側面図、(a)のH−
H矢視縦断面図、底面図である。
【図12】(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ
下側の固定用のヒンジの正面図、側面図、(a)のI−
I矢視縦断面図、底面図である。
【図13】(a)、(b)、(c)はそれぞれ下側のキ
ャップの正面図、側面図、底面図である。
【図14】(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞ
れ下側のラッチの正面図、側面図、(a)のJ−J矢視
縦断面図、縦断面図、平面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2、3 戸体 4 (浴室の)床面 5 (脱衣室の)床面 6 ヒンジ 8 連結桟 8a 連結溝 8b ネジ孔 9 キャップ 9a 突部 11 上枠 12 下枠 12a 係合溝 12b 走行レール 12c 浴室側片 13 左の縦枠 14 右の縦枠 21、31 上框 22、32 下框 22a、32a 係合溝 23、33 左の縦框 24、34 右の縦框 24a、33a 連結子 25、35 パネル 40 ラッチ 41 固定部 42 ラッチ突起 43 ラッチケース 44 連結ビス 45 連結部 46 係止片 47 付勢バネ 49 連結ビス 61 ヒンジ本体 62 可動杆 63 レールガイド 64 戸車 71 ヒンジ本体 72 可動杆 73 レールガイド 81 第1の水切り片 82 第2の水切り片 83 第3の水切り片 84 第4の水切り片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室と脱衣室の間の開口に設けた枠体内
    に、一対の戸体を連結桟を介して折り畳み開閉自在に並
    設してなる浴室折り戸であって、 上記一対の戸体の各々を、上下框及び左右の縦框を枠組
    してなる框体内にパネルを嵌込んで形成し、 上記各戸体の下框には、その下面から垂下する第1の水
    切り片を設け、 上記各戸体の左右の縦框のうち、上記枠体寄りの縦框に
    は、その下端部に上記戸体を支持するためのヒンジを設
    けると共に、該ヒンジにはその下面から垂下する第2の
    水切り片を設け、 上記各戸体の左右の縦框のうち、上記連結桟寄りの縦框
    には、その下端部にキャップを設けると共に、該キャッ
    プにはその下面から垂下する第3の水切り片を設け、 これら第1、第2及び第3の水切り片を、戸体閉鎖時に
    おいて、見付方向に沿ってかつ見込方向における同位置
    に配置することにより、これらを相互に連続状としたこ
    と、を特徴とする浴室折り戸。
  2. 【請求項2】 上記枠体を構成する下枠には、上記ヒン
    ジを走行自在とするための走行レールを設け、上記水切
    り片を上記下枠の走行レール上に配置したことを特徴と
    する請求項1記載の浴室折り戸。
  3. 【請求項3】 上記連結桟の下端には上記下枠に係脱自
    在に係合するラッチを設けると共に、該ラッチにはその
    下面から垂下する第4の水切り片を設け、該第4の水切
    り片を、戸体閉鎖時において、見付方向に沿ってかつ上
    記第1の水切り片と見込方向における同位置に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の浴室折り戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11389034B2 (en) 2018-08-31 2022-07-19 Kohler Mira Limited Splash guard

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