JP2000328069A - 廃棄物ガス化処理方法および装置 - Google Patents

廃棄物ガス化処理方法および装置

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JP2000328069A JP2000031918A JP2000031918A JP2000328069A JP 2000328069 A JP2000328069 A JP 2000328069A JP 2000031918 A JP2000031918 A JP 2000031918A JP 2000031918 A JP2000031918 A JP 2000031918A JP 2000328069 A JP2000328069 A JP 2000328069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温ガス化炉による一次ガス化と高温ガス化
炉による二次ガス化を行うに際して、高温ガス化炉のス
ラグ排出系の温度変化によるトラブルを防止し、系全体
の効率と経済性を改善する。 【解決手段】 スラグロックホッパ(114)の下にス
ラグポット(118)を設置し、スラグを炉から抜き出
すとき、スラグ排出管(136)内に高圧循環水を強制
的に流入させる。循環水はスラグと向流接触しながらス
ラグ粒子の重力落下を妨げない程度に低い流速で上昇
し、高温ガス化炉内の急冷室(110)に入る。次に高
圧循環水を止め、ゲート(120)を徐々に開いてスラ
グポット内のスラグを振動ふるい(122)に落下させ
粗粒スラグを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低温ガス化炉と高温
ガス化炉による廃棄物ガス化処理の方法および装置に係
り、特に都市ごみ、下水汚泥、廃プラスチック、廃FR
P、バイオマス廃棄物、自動車廃棄物、廃油その他の有
機性廃棄物をガス化燃焼し、上記の廃棄物中に含まれる
金属をリサイクル利用可能な未酸化の状態で排出すると
ともに、ガス状物から有用ガスに転換してこれを資源化
し、同時に、高温ガス化炉からのスラグの排出方法を改
善し、かつ廃水処理工程において処理工場内で発生する
低圧スチームを利用して塩化アンモニウムを回収するこ
とによって効率的かつ経済的な廃棄物処理ができるよう
にした廃棄物ガス化処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ、下水汚泥、廃プラスチック、
廃FRP、バイオマス廃棄物、自動車廃棄物、廃油等に
代表される有機性廃棄物は、一般的に焼却処理により減
容化されるか、あるいは未処理のまま埋立処分されてお
り、これらがリサイクル利用される量は全体からみれば
ごく僅かである。上記の焼却処理においても、これまで
はストーカ炉や流動層炉が用いられてきたが、燃焼時の
空気比が高いため排ガス量が多く、また、炉から排出さ
れた金属類は酸化されているためリサイクルには適さな
かった。こうした焼却処理設備に灰溶融設備を併設する
ところも増えつつあるが、装置全体の建設コストや運転
コストを押し上げる結果となった。
【0003】こうした問題を解決するために発明された
のが特開平7−332614号で、ここでは有機性廃棄
物を流動層ガス化炉へ供給して比較的低温でガス化し、
有価金属を取り出すとともに、生成ガスを後段の溶融燃
焼炉へ供給して灰の溶解温度以上の高温下で完全燃焼さ
せることにより、灰分を溶融スラグ化することで減容化
して埋立可能な安定なスラグにして埋立処分地を延命化
したり、土建材としてリサイクルする方法が提示されて
いる。上記の方法は、前段の流動層ガス化炉により廃棄
物から未燃チャーを含む可燃性ガスを生成させ、後段の
溶融燃焼炉へ供給し、高温下で完全焼焼することによ
り、ダイオキシン類の完全分解と灰分の溶融スラグ化を
期待するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、流動層
ガス化炉の生成ガスを後段の溶融燃焼炉にて完全燃焼さ
せた場合には、溶融燃焼炉では排ガスの保有する熱の有
効利用を図ることができるものの、流動層ガス化炉の生
成ガスは多量の資源化できる有用成分を含んでおり、こ
れをH2 (水素)、CO(一酸化炭素)主体の合成ガス
に変換して化学工業用原料としてリサイクルする方法が
提唱されている。この場合、排ガスを大気放出するため
の煙突は一切不要である。これが、いわゆるケミカルリ
サイクルの考え方である。
【0005】このような観点から、低温ガス化炉にて比
較的低温で一次ガス化し、得られたガス状物を高温ガス
化炉に供給して高温下で二次ガス化し、もってH2 (水
素)、CO(一酸化炭素)を主体とする合成ガスに変換
することで資源化が図れるが、加圧システム下で操業さ
れる高温ガス化炉では灰分の溶融によるスラグを下方に
設けたスラグロックホッパに捕集し、このスラグロック
ホッパから系外に抜き出すたびにスラグ排出系の温度が
急上昇・急降下を繰り返すため構造材料が熱疲労を起こ
し易く、またスラグロックホッパを脱圧する際に水中に
溶存する可燃性ガスや有毒ガスがフラッシュアウトする
という問題があった。
【0006】通常、化学工業原料用の合成ガスを製造す
る場合、前記低温ガス化炉および高温ガス化炉における
ガス化は5〜90気圧、好ましくは10〜40気圧の加
圧システム下で行う。ガス化の圧力を高圧にすると、処
理量が増えることと装置をコンパクトにすることのでき
るメリットがあり、また、低圧では、運転が容易で、設
備費が抑えられるというメリットがある。
【0007】また、廃棄物中のポリ塩化ビニル等に起因
して発生する塩素は低温ガス化炉および高温ガス化炉で
塩化水素となり、この生成ガス中の塩化水素はアンモニ
アでで中和固定されることにより、塩化アンモニウムの
形で廃水処理工程に入ってくる。この塩化水素を固定し
ようとすると、苛性ソーダ、消石灰、等のアルカリを使
用する方法が考えられるが、これらのアルカリを使用す
ると最終的に環境悪化を生じることのないように処理し
て系外に排出する必要があるので、そのために設備が複
雑になるといった問題があった。
【0008】本発明は、低温ガス化炉による一次ガス化
と高温ガス化炉による二次ガス化を行い、合成ガスから
の塩化水素の固定回収を行うに際して、上記の問題点を
解決し、設備コストと運転コストの低減を図ることがで
きるとともに、合成ガスを効率的に生成することのでき
る廃棄物ガス化処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、流動層を用いた低温ガス化炉に
有機性廃棄物を供給して一次ガス化させる低温ガス化工
程と、得られたガス状物を高温ガス化炉へ導入すること
により前記低温ガス化炉よりも高温下にて二次ガス化す
る高温ガス化工程と、前記高温ガス化炉で得られた合成
ガスをガス洗浄塔で除塵洗浄するガス洗浄工程とを用い
て廃棄物をガス化処理するに際し、前記高温ガス化炉の
下部に設けられた急冷室とスラグロックホッパとの間に
接続されたスラグ排出管から高圧循環水を吹き込むと共
に、高温ガス化炉の下部からスラグロックホッパに排出
されるスラグがスラグ粒子の重力落下を妨げない程度の
低い流速で上昇する強制循環水と向流接触しながらスラ
グが冷却・分級・排出されるようにしたことを特徴とす
る廃棄物ガス化処理法方法を提供する。さらに、本発明
に係る廃棄物ガス化処理方法は、第2に、流動層を用い
た低温ガス化炉に有機性廃棄物を供給して一次ガス化さ
せる低温ガス化工程と、得られたガス状物を高温ガス化
炉で二次ガス化し、得られた合成ガスをガス洗浄塔で除
塵する高温ガス化除塵工程と、前記ガス洗浄塔からの洗
浄ガスを冷却し、精製して後工程へ送給するガス冷却精
製工程と、前記高温ガス化炉から排出されるスラグを回
収するスラグ回収工程と、前記スラグ回収工程から出る
廃水を処理する廃水処理工程と、前記廃水処理工程で廃
水を廃棄物ガス化処理する際に発生する低圧スチームを
主たる熱源として減圧下で蒸発させて生成する塩化アン
モニウムを系外に抜き出す塩化アンモニウム回収工程と
からなることを特徴とする廃棄物ガス化処理方法であ
る。また、本発明は、第3に、前記塩化アンモニウム回
収設備の減圧蒸発で発生する蒸発水のコンデンセート中
のアンモニア分を加熱放散して濃縮アンモニア水を回収
し、該濃縮アンモニア水を中和用アンモニアとして前記
高温ガス化炉および/またはガス洗浄塔へ再循環するこ
とにより高温ガス化炉からの発生ガス中の塩化水素を中
和しかつ系内循環水を弱アルカリ性に保持することを特
徴とする前記第2記載の廃棄物ガス化処理方法であり、
第4には、前記冷却精製工程からのガスに同伴されるア
ンモニア分を前記加熱放散して得られるアンモニアを含
まない洗浄水で洗浄・吸収することで回収して得たアン
モニア水を前記中和用アンモニアの少なくとも一部とし
て使用することを特徴とする前記第3の廃棄物ガス化処
理方法であり、第5には、前記中和用アンモニアの少な
くとも一部が前記低温ガス化炉および高温ガス化炉内で
発生するアンモニア分であることを特徴とする前記第3
または第4の廃棄物ガス化処理方法であり、第6には、
前記廃水処理工程に流入する廃水を塩化アンモニウム回
収設備で処理するに前に、イオン交換膜を使用する電気
透析法(EO法)または逆浸透膜を使用する逆浸透法
(RO法)によって該廃水を予濃縮する前記第2または
第3に記載の廃棄物ガス化処理方法であり、第7には、
前記ガス洗浄塔から抜き出したスラリー水の少なくとも
一部を前記高温ガス化炉へ再循環して急冷用水として利
用することを特徴とする前記第1〜第6のいずれかに記
載の廃棄物ガス化処理方法である。そして、本発明は、
第8に、有機性廃棄物を低温にて一次ガス化する低温ガ
ス化炉と、前記低温ガス化炉からのガス状物を高温で二
次ガス化する高温ガス化炉と、前記高温ガス化炉からの
合成ガスを急冷する急冷室と、前記急冷室の下部にスラ
グ排出管を介して配設され急冷室内のスラグを抜き出す
スラグロックホッパと、前記スラグロックホッパ内のス
ラグを抜き出すスラグポットと、前記スラグポットから
排出されたスラグを分離する振動篩とから構成すること
を特徴とする廃棄物ガス化処理装置を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】有機性廃棄物を低温ガス化炉によ
り比較的低温(550〜850℃)下にて含酸素ガスと
接触させて、熱分解ガス化することにより廃棄物を一次
ガス化させ、得られたガス状物と少量の固形物を高温ガ
ス化炉に導入し、ここで高温(1200〜1600℃)
下にて再度含酸素ガスと接触させることにより二次ガス
化させて、合成ガスとしてのH2(水素)、CO(一酸
化炭素)主体の合成ガスを生成することができる。この
場合、低温ガス化炉を内部循環式流動層炉とすることに
より、有機性廃棄物を粗破砕程度の前処理で供給するこ
とができ、また、ガス化剤として酸素ガスを使用するこ
とにより流動化ガス中の酸素濃度を任意に調節すること
ができる。これによって流動化ガス中の酸素濃度を低く
して流動層内容物のアグロメ(塊状化)の発生を防ぐと
ともに、炉内を還元雰囲気とすることで、廃棄物中に含
まれる金属を未酸化状態で回収することが可能となる。
【0011】以下に、本発明に係る廃棄物ガス化処理の
具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明の前記第1および第8の態様に係わるスラ
グ排出の方法および装置を示すフロー図である。高温ガ
ス化炉急冷室110で水によって冷却破砕されたスラグ
は、従来の方法では、水と一緒に高温ガス化炉急冷室1
10からその下方に設けられたスラグロックホッパ11
4に抜き出され、その後高温ガス化炉急冷室110とス
ラグロックホッパ114との連絡が遮断された後、一旦
スラグロックホッパ114内に保持されたスラグがスラ
グサンプ124へ一遍に排出されていた。この方式は、
スラグをスラグロックホッパ114に捕集する際にスラ
グロックホッパ114から高温ガス化炉急冷室110
へ、スラリー水がスラグ排出管とは別に設けられた循環
用の配管(図示せず)を通して、ポンプアップされるこ
とによりスラリー水循環流れを形成させる方式であるた
め、スラグロックホッパ114が急激に高温にさらされ
ることになり、装置の構造材が大きな熱衝撃を受ける。
【0012】このため、従来の方法では装置が材質的に
高価なものとなることに加え、操業方式も複雑なものと
なっていた。本発明の方法では、スラグロックホッパ1
14と下方に設けたスラグサンプ124との間に従来は
存在しなかったスラグポット118と振動篩122とが
設けられ、運転時はスラグロックホッパ114とスラグ
ポット118との連絡が遮断されている代わりに、高温
ガス化炉急冷室110とスラグロックホッパ114とは
管径の太いスラグ排出管136によって結ばれ、この間
に設けられたバルブ112は開かれていて高温ガス化炉
急冷室110とスラグロックホッパ114とは連通され
ている。
【0013】加圧システム下で操業される高温ガス化炉
急冷室110の高圧熱水がスラグロックホッパ114に
侵入しないようにするため、スラグ排出管136には低
速で上昇する低温の高圧循環水が流され、これによりス
ラグは冷却・分級されながら連続的に高温ガス化炉急冷
室110からスラグロックホッパ114に降下するよう
に工夫されている。そして、本発明の方法では、スラグ
ロックホッパ114の下にバルブ116を介してスラグ
ポット118を設置し、スラグを一旦スラグロックホッ
パ114に捕集した後スラグポット118へ抜き出すよ
うにしてある。
【0014】このようにして、スラグロックホッパ11
4に捕集されたスラグを抜き出す場合、図1にしたがっ
て具体的に説明すると、例えば、まず高圧循環水を供給
するバルブ130を閉じ、バルブ112を閉じた後にバ
ルブ126を開いてスラグロックホッパ114を脱圧し
た後、低圧循環水を供給するバルブ128を開き、次ぎ
にバルブ126を閉じてから、バルブ128を閉じ、脱
圧ラインパージを完了する。その後、バルブ132を開
いてバルブ116を開けた後バルブ128を開ける。バ
ルブ132からの低圧循環水でスラグロックホッパ11
4の内部洗浄をしながらスラグロックホッパ114内の
スラグをスラグポット118に抜き出した後にバルブ1
16とバルブ128とバルブ132を閉じる。バルブ1
32を閉じてからバルブ130を開き、系内を高圧循環
水で加圧して一旦バルブ130を閉じ、バルブ112を
開き、再びバルブ130を開き高圧循環水の供給を始め
る。こうしてスラグをスラグロックホッパ114に捕集
することを再開する。このスラグ捕集を行っている間は
バルブ130を経てスラグ排出管136内に少量の高圧
循環水を強制的に流入させる。この強制循環水は、スラ
グと向流接触しながらスラグ粒子の重力落下を妨げない
程度に低い流速(例えば0.01〜0.1m/秒)で上
昇し、高温ガス化炉急冷室110に入るようにする。こ
のスラグ排出管136は、粗大スラグによる閉塞を避け
るため管径を従来の約2倍(例えば内径250mm)に
十分大きくとってある。
【0015】次ぎに、ゲート120を徐々に開いてスラ
グポット118内のスラグを振動篩122に落下させた
後、ゲート120を閉めてバルブ134を開いて低圧水
を補給し、スラグポット118内の水位を回復し、スラ
グポット118内を常に水でシールするようにする。粗
粒のスラグは振動篩122の篩上として回収され、篩下
(微粒スラグを含んだスラリー水)はスラグサンプ12
4に落下する。なお、バルブの開閉によりスラグロック
ホッパ114からスラグポット118へ物質移動を行う
とき等に、スラグロックホッパ114内が負圧になり空
気が侵入することを防ぐため、図に示すごとく、スラグ
ロックホッパ114とスラグポット118の間の排出管
に常時窒素ガスが流されている。これにより水の移動に
よる負圧の発生を防止して圧力衝撃を軽減し空気の侵入
を防ぐと共に、装置が溶存酸素によって腐食されること
を防いでいる。
【0016】このようにスラグポット118を設置しか
つ低温の高圧循環水をスラグの流れ方向に対して逆方向
に強制循環させることによって高温ガス化炉急冷室11
0からの高温水の侵入を遮断すると共にスラグ粒子の冷
却を行い、スラグロックホッパ114の温度変動に伴う
熱衝撃を防止できる。またスラグロックホッパ114の
脱圧時の溶存可燃性ガスおよび有毒ガスのフラッシュア
ウトも避けられる。さらに、スラグポット118を常に
水封しているので、系内への空気の吸い込みも防止でき
る。従来はスラグロックホッパ114から抜き出すスラ
グは直接スラグサンプ124に落とし、水中コンベアで
粗粒スラグを回収していたが、水中コンベアはトラブル
が多く維持管理上好ましくない。
【0017】本発明の方法によれば、スラグロックホッ
パ114とスラグポット18をバルブ116で切り離す
ことによってスラグロックホッパ114へスラグを捕集
する間スラグポット118から徐々にスラグを排出する
ことが可能になるので、振動篩122を使用してスラグ
サンプ124の手前で粗粒スラグ(例えば800μm以
上のもの)を回収することができ、水中コンベアを使用
する必要がなくなる。以上述べたような工夫をすること
により、装置がシンプルで安価なものになったことに加
えて、熱衝撃や圧力衝撃の発生を著しく少なくしたの
で、装置の寿命が大幅に改善される。
【0018】図2は、塩化アンモニウム回収設備のフロ
ーシートである。本発明の前記第2の態様を同図にした
がって説明する。当該ガス化処理装置では、廃プラスチ
ック中のポリビニル等に起因して発生する塩素は低温ガ
ス化炉および高温ガス化炉で塩化水素となり、発生ガス
中の塩化水素はアンモニアで中和固定され塩化アンモニ
ウムの形で廃水処理工程に入るようにされている。一方
当該ガス化処理装置は発熱系であり、余剰の熱は主にガ
ス冷却精製工程とスラグ回収工程で低圧スチームとして
出てくる。このスチームの圧力は0〜2kg/cm
程度であり、通常の方法では有効な熱回収は期待できな
い。本発明の方法は、廃水処理工程内に塩化アンモニウ
ム回収設備を設け、スラグ回収工程から廃水処理工程に
流入する廃水を、回収した上記の低圧スチームを熱源と
して減圧蒸発させ、塩化アンモニウムを結晶として系外
に取り出すことにより、回収低圧スチームの熱を有効活
用し、系内の塩化アンモニウムの蓄積を避け、かつ塩化
アンモニウムを有価な製品として外部へ抜き出すもので
ある。
【0019】減圧蒸発は例えば図2に示す工程で実施さ
れる。0.66%の塩化アンモニウムを含む65℃の廃
水は循環ヒータ210でガス冷却精製工程から来る低圧
スチーム(約100℃)によって熱交換され、蒸発缶2
12で355トール、80℃で減圧蒸発され塩化アンモ
ニウム濃度約1%まで濃縮される。塩化アンモニウム水
溶液は温度が80℃を超えると腐食性が強くなるので8
0℃またはそれ以下の温度で蒸発することが望ましい。
濃縮液を晶析缶214で100トール50℃でさらに濃
縮・晶析して濃度36%のスラリー水とし、遠心分離機
216で製品(塩化アンモニウム結晶)を分離回収す
る。遠心分離機216の分離液は蒸発缶212からの濃
縮液(濃度約1%)の一部で濃度約10%に希釈して晶
析缶214に送り返すが、その一部は低温ガス化炉およ
び/または高温ガス化炉燃焼室へ吹き込む。これは液中
に溶存する重金属等の不純物が塩化アンモニウム回収工
程内で蓄積するのを防ぐと共にガス化炉で同伴水分を蒸
発させて残った重金属等の不純物を高温ガス化炉内の溶
融スラグ中に固定するためである。
【0020】図3は、当該ガス化処理装置全体の各工程
を示すブロック工程図である。本発明の第3〜第5の態
様を図3に従って説明する。廃水処理工程の塩化アンモ
ニウム回収設備では余分のアンモニアは塩化アンモニウ
ム濃縮の過程で発生する蒸発水および熱源として利用さ
れるスラグ回収工程の二段フラッシュによって生ずる低
圧スチームに同伴するが、上記蒸発水および上記スチー
ムのコンデンセートを加熱放散にかけることによってこ
の余分のアンモニアを濃縮アンモニア水として回収す
る。この濃縮アンモニア水を高温ガス化炉および/また
はガス洗浄塔へリサイクルし、発生ガス中の塩化水素の
中和固定用に再利用する。ガス冷却精製工程からの合成
ガスに同伴するアンモニア分も上記の加熱放散からのア
ンモニアを除去した洗浄水で洗浄・吸収し回収して高温
ガス化炉および/またはガス洗浄塔へリサイクルし、同
様に再利用する。また装置、配管等の腐食防止のため、
上記濃縮アンモニア水は塩化水素の固定に必要な理論量
より過剰に入れてその過剰分をリサイクルして系内循環
水を弱アルカリ性(pH7〜9)に保持する。
【0021】化石燃料等を原料とする従来の合成ガス製
造装置においては、還元性雰囲気の中で燃料中の窒素分
が炉内の水素と反応してアンモニアが合成されるが、こ
のアンモニアを系外に抜き出すことが必要であったた
め、アンモニア除去装置を別途設ける必要があった。本
発明の方法では、廃プラスチック等の有機性廃棄物を原
料とするため塩素系のプラスチック等から生じる塩化水
素の中和固定のために、従来は不要の“やっかい物”に
過ぎなかったアンモニアを有効に利用できることに加え
て、中和固定に必要な量より幾分過剰にアンモニアを供
給してその過剰分のアンモニアを循環させて、反応系を
弱アルカリ性に保つことにより装置の腐食を防止できる
という効果が得られた。すなわち、従来技術では、ガス
化炉内で発生するアンモニアは“やっかい物”として扱
われ、その系内蓄積を防止するために特別に分離、抜出
しの設備を設ける必要があったが、本発明方法ではその
“やっかい物”も回収して有効利用するようにしてい
る。
【0022】塩化水素の固定にはアンモニア以外の苛性
ソーダ、消石灰等のアルカリを使用する方法もあるが、
これらを使用する場合、最終的に環境悪化を生じること
のないように処理して系外に排出する必要があるので、
そのための設備が複雑になる。本発明の方法では、揮発
性のアルカリであるアンモニアを使用するので排水中の
余剰のアンモニアを揮発回収して合理的に循環再利用す
ることができる。また該ガス化処理設備の発生合成ガス
からアンモニアを製造する場合には製品の一部を前記中
和用アンモニアとして利用できるので外部からのアンモ
ニアの補給が不要になる。
【0023】図4は、電気透析法による廃水の予濃縮工
程を示すフロー図である。本発明の第6の態様を同図に
従って説明する。原液(スラグ回収工程からの廃水)は
タンク410に集められ、ここで必要に応じて水で塩化
アンモニウム濃度を例えば5,000mg/Lに調整し
た後、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜で構成される電
気透析装置412へポンプ414で1〜3kg/cm
の圧力で給送される。塩素イオンとアンモニウムイオン
はそれぞれ陽極水と陰極水に濃縮され、タンク416に
集められる。タンク416からドレンとして抜き出され
た濃縮液(塩化アンモニウム濃度約20,000mg/
L)は減圧蒸発晶析設備へ送られる。処理液(塩化アン
モニウム濃度500mg/L)は系内に循環水として戻
され再利用される。この設備を塩化アンモニウム回収設
備に挿入して予濃縮することにより、塩化アンモニウム
濃度を4倍まで濃縮し、従って処理液量を1/4程度ま
で減少することが可能であり、次工程の減圧蒸発晶析設
備の規模を大幅に縮小することができる。上記の電気透
析法に代えて逆浸透膜を使用する逆浸透法を使用しても
同様な効果を上げることができる。
【0024】図5は、高温ガス化炉とガス洗浄塔の間の
スラリ水循環を示すフロー図である。本発明の前記第7
の態様を同図に従って説明する。低温ガス化炉から高温
ガス化炉100に流入するガス状物は高温ガス化炉内で
部分酸化反応により二次ガス化して、H2(水素)、C
O(一酸化炭素)主体の合成ガスを生成し、ガス洗浄塔
510で洗浄される。高温ガス化炉100とガス洗浄塔
510から抜き出されるスラリー水はスラグ回収工程を
経て廃水処理工程に送られ、塩化アンモニウムを回収さ
れる。この抜き出し量は、物質収支の点では、循環水中
の塩化アンモニウム濃度を安価な炭素鋼を使用する上で
許容できる程度の濃度例えば5,000ppm〜6,0
00ppm以下に維持するべく塩化アンモニウムの濃度
に見合った量(例えば20m/H程度)でよい。
【0025】高温ガス化炉では1200〜1600℃の
高温下で反応が行われるので、下降管111を通って下
降する発生ガスおよびスラグを冷却するため、高温ガス
化炉の寸法形状上、大量(例えば70m/H)の冷却
水が必要である。従って従来の方法では、物質収支上必
要な量より余分な水を高温ガス化除塵工程外の低圧系か
ら持ってくる必要があり、熱収支の点でも大量の水を昇
圧するための昇圧エネルギーの点でも極めて不経済であ
った。
【0026】これに対し、本発明の方法は、高温ガス化
炉100とガス洗浄塔510との間に図5の点線で示す
ように大量(例えば70m/H)のスラリー水を循環
させるようにするものである。すなわち、ガス洗浄塔5
10の側底部より抜き出したスラリー水1(70m
H)は、下降管111冷却用スラリー水2と急冷スプ
レー用スラリー水3として高温ガス化炉100へ再循環
される。高温ガス化炉100側底部からは、例えば50
/Hのスラリー水4が抜き出されてガス洗浄 塔5
10へ自圧を利用して循環される。このとき、ガス洗浄
塔510への補給循環水5とスラグ回収工程に抜き出さ
れるスラリー水6は例えば20m/Hでよい。
【0027】このように、本発明の方法によれば、高温
ガス化炉が必要とする冷却水の大半を循環スラリー水で
賄うことができ、冷却水の補給量を大幅に削減すること
が可能になり、熱収支および昇圧エネルギーを大幅に改
善できる。循環スラリー水方式は、スラグ分の少ない有
機性廃棄物原料で、2段ガス化方式により高炭素転換率
が得られる系、すなわち、高温ガス化炉発生ガスに同伴
する未燃炭素やスラグ分の少ない場合に効果的である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る廃棄
物ガス化処理方法によれば、低温ガス化炉による一次ガ
ス化と高温ガス化炉による二次ガス化を行うに際して、
高温ガス化炉のスラグ排出系の温度変化による構造材料
の熱疲労や脱圧時の溶存可燃性・有毒ガスのフラッシュ
アウトが防止されると共に粗粒スラグの冷却、分級がで
き、廃棄物ガス化処理システム全体の効率と経済性を改
善することができ、高温ガス化炉が必要とする冷却水の
大半を循環スラリーで賄うことができ、冷却水の補給量
を大幅に削減することが可能になり、熱収支および昇圧
エネルギーを大幅に改善でき、廃棄物ガス化処理システ
ム全体の効率と経済性を改善することができる。
【0029】また、本発明によれば廃水処理工程内に塩
化アンモニウム回収設備を設け、スラグ回収工程から廃
水処理工程に流入する廃水を上記の回収低圧スチームを
熱源として減圧蒸発し、塩化アンモニウムを結晶として
系外に取り出すことにより、回収低圧スチームの熱を有
効活用し、系内の塩化アンモニウムの蓄積を避け、かつ
塩化アンモニウムを有価な製品として外部へ抜き出すこ
とが可能になり、廃棄物ガス化処理システム全体の効率
と経済性を改善することができる。また、塩化水素の固
定にはアンモニア以外の苛性ソーダ、消石灰等のアルカ
リを使用する方法もあるが、これらを使用する場合最終
的に環境悪化を生じることのないように処理して系外に
排出する必要があるので、そのための設備が複雑になる
という問題に対し、本発明の方法では、揮発性のアルカ
リであるアンモニアを使用するので排水中の余剰のアン
モニアを揮発回収して合理的に循環再利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスラグ排出方法を示す
フロー図である。
【図2】本発明の実施形態に係る塩化アンモニウム回収
設備のフローシートである。
【図3】本発明の実施形態に係るガス化処理装置全体の
各工程を示すブロック工程図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気透析法による廃水
の予濃縮工程を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施形態に係る高温ガス化炉とガス洗
浄塔の間のスラリー水循環を示すフロー図である。
【符号の説明】
100 高温ガス化炉 110 高温ガス化炉急冷室 111 下降管 112 バルブ 114 スラグロックホッパ 116 バルブ 118 スラグポット 120 ゲート 122 振動篩 124 スラグサンプ 126 バルブ 128 バルブ 130 バルブ 132 バルブ 134 バルブ 136 スラグ排出管 210 循環ヒータ 212 蒸発缶 214 晶析缶 216 遠心分離機 318 ポンプ 410 タンク 412 電気透析装置 414 ポンプ 416 タンク 510 ガス洗浄塔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月8日(2000.3.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】廃棄物ガス化処理方法および装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低温ガス化炉と高温
ガス化炉による廃棄物ガス化処理の方法および装置に係
り、特に都市ごみ、下水汚泥、廃プラスチック、廃FR
P、バイオマス廃棄物、自動車廃棄物、廃油その他の有
機性廃棄物をガス化燃焼し、上記の廃棄物中に含まれる
金属をリサイクル利用可能な未酸化の状態で排出すると
ともに、ガス状物から有用ガスに転換してこれを資源化
し、同時に、高温ガス化炉からのスラグの排出方法を改
善し、効率的かつ経済的な廃棄物処理ができるようにし
た廃棄物ガス化処理の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ、下水汚泥、廃プラスチック、
廃FRP、バイオマス廃棄物、自動車廃棄物、廃油等に
代表される有機性廃棄物は、一般的に焼却処理により減
容化されるか、あるいは未処理のまま埋立処分されてお
り、これらがリサイクル利用される量は全体からみれば
ごく僅かである。上記の焼却処理においても、これまで
はストーカ炉や流動層炉が用いられてきたが、燃焼時の
空気比が高いため排ガス量が多く、また、炉から排出さ
れた金属類は酸化されているためリサイクルには適さな
かった。こうした焼却処理設備に灰溶融設備を併設する
ところも増えつつあるが、装置全体の建設コストや運転
コストを押し上げる結果となった。
【0003】こうした問題を解決するために発明された
のが特開平7−332614号で、ここでは有機性廃棄
物を流動層ガス化炉へ供給して比較的低温でガス化し、
有価金属を取り出すとともに、生成ガスを後段の溶融燃
焼炉へ供給して灰の溶解温度以上の高温下で完全燃焼さ
せることにより、灰分を溶融スラグ化することで減容化
して埋立可能な安定なスラグにして埋立処分地を延命化
したり、土建材としてリサイクルする方法が提示されて
いる。上記の方法は、前段の流動層ガス化炉により廃棄
物から未燃チャーを含む可燃性ガスを生成させ、後段の
溶融燃焼炉へ供給し、高温下で完全燃焼することによ
り、ダイオキシン類の完全分解と灰分の溶融スラグ化を
期待するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、流動層ガ
ス化炉の生成ガスを後段の溶融燃焼炉にて完全燃焼させ
た場合には、溶融燃焼炉では排ガスの保有する熱の有効
利用を図ることができるものの、流動層ガス化炉の生成
ガスは多量の資源化できる有用成分を含んでおり、これ
をH(水素)、CO(一酸化炭素)主体の合成ガスに変
換して化 学工業用原料としてリサイクルする方法が提
唱されている。この場合、排ガスを大気放出するための
煙突は一切不要である。これが、いわゆるケミカルリサ
イクルの考え方である。
【0005】このような観点から、低温ガス化炉にて比
較的低温で一次ガス化し、得られたガス状物を高温ガス
化炉に供給して高温下で二次ガス化し、もってH(水
素)、CO(一酸化炭素)を主体とする合成ガスに変換
することで資源化が図れ るが、高温ガス化炉ではスラ
グをスラグロックホッパに捕集し系外へ抜き出すたびに
スラグ排出系の温度が急上昇・急降下を繰り返すため構
造材料が熱疲労を起こしやすく、またスラグロックホッ
パを脱圧する際に水中に溶存する可燃性ガスや有毒ガス
がフラッシュアウトするという問題がある。
【0006】本発明は、低温ガス化炉による一次ガス化
と高温ガス化炉による二次ガス化を行うに際して、上記
の問題点を解決し、設備コストと運転コストの低減を図
ることができるとともに、合成ガスを効率的に生成させ
ることのできる廃棄物ガス化処理方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、流動層を用いた低温ガス化炉に
有機性廃棄物を供給して一次ガス化させる低温ガス化工
程と、得られたガス状物を高温ガス化炉へ導入すること
により前記低温ガス化炉よりも高温下にて二次ガス化す
る高温ガス化工程と、前記高温ガス化炉で得られた合成
ガスをガス洗浄塔で除塵洗浄するガス洗浄工程とを用い
て廃棄物をガス化処理するに際し、前記高温ガス化炉の
下部に設けられた急冷室とスラグロックホッパとの間に
接続されたスラグ排出管から高圧循環水を吹き込むとと
もに、高温ガス化炉の下部からスラグロックホッパに排
出されるスラグがスラグ粒子の重力落下を妨げない程度
に低い流速で上昇する強制循環水と向流接触しながらス
ラグが冷却・分級・排出されるようにしたことを特徴と
する廃棄物ガス化処理方法を提供し、第2に、有機性廃
棄物を低温にて一次ガス化する低温ガス化炉と、前記低
温ガス化炉からのガス状物を高温で二次ガス化する高温
ガス化炉と、前記高温ガス化炉からの合成ガスを急冷す
る急冷室と、前記急冷室の下部にスラグ排出管を介して
配設され急冷室内のスラグを抜き出すスラグロックホッ
パと、前記スラグロックホッパ内のスラグを抜き出すス
ラグポットと、前記スラグポットから排出されたスラグ
を分離する振動フルイとから構成することを特徴とする
廃棄物ガス化処理装置を提供し、さらに第3に、前記ガ
ス洗浄塔から抜き出したスラリー水の少なくとも一部を
前記高温ガス化炉へ再循環して急冷用水として利用する
ことを特徴とする廃棄物ガス化処理方法を提供するもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】有機性廃棄物を低温ガス化炉によ
り比較的低温(550〜850℃)下にて含酸素ガスと
接触させて、熱分解ガス化することにより廃棄物を一次
ガス化させ、得られたガス状物と少量の固形物を高温ガ
ス化炉に導入し、ここで高温(1200〜1600℃)
下にて再度含酸素ガスと接触させることにより二次ガス
化させて、合成ガスとしてのH(水素)、CO(一酸
化炭素)主体の合成ガスを生成することができる。ガス
化の圧力は通常常圧〜90気圧、好ましくは10〜40
気圧である。この場合、低温ガス化炉を内部循環式流動
層炉とすることにより、有機性廃棄物を粗破砕程度の前
処理で供給することができ、また、ガス化剤として酸素
ガスを使用することにより流動化ガス中の酸素濃度を任
意に調節することができる。これによって流動化ガス中
の酸素濃度を低くして流動層内容物のアグロメ(塊状
化)の発生を防ぐとともに、炉内を還元雰 囲気とする
ことで、廃棄物中に含まれる金属を未酸化状態で回収す
ることが可能となる。
【0009】以下に、本発明の実施形態に係る廃棄物ガ
ス化処理の具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明の第1および第2の態様に係わる
スラグ排出の方法および装置を示すフロー図である。高
温ガス化炉急冷室110で水によって冷却破砕されたス
ラグは、従来の方法では、水と一緒に高温ガス化炉急冷
室110からその下方に設けられたスラグロックホッパ
114に抜き出され、その後高温ガス化炉急冷室110
とスラグロックホッパ114との連絡が遮断された後、
一旦スラグロックホッパ114内に保持されたスラグが
スラグサンプ124へ一遍に排出されていた。この方式
は、スラグをスラグロックホッパ114に捕集する際に
スラグロックホッパ114から高温ガス化炉急冷室11
0へ、スラリー水がスラグ排出管とは別に設けられた循
環用の配管(図示せず)を通して、ポンプアップされる
ことによりスラリー水循環流れを形成させる方式である
ため、スラグロックホッパ114が急激に高温にさらさ
れることになり、装置の構造材が大きな熱衝撃を受け
る。このため従来の方法では装置が材質的に高価なもの
となることに加えて、操業方式も複雑なものとなってい
た。
【0010】本発明の方法では、スラグロックホッパ1
14とスラグサンプ124との間に従来は存在しなかっ
たスラグポット118と振動ふるい122とが設けら
れ、運転時はスラグロックホッパ114とスラグポット
118との連絡が遮断されている代わりに高温ガス化炉
急冷室110とスラグロックホッパ114とは管径の太
いスラグ排出管136によって結ばれ、この間に設けら
れたバルブ112は開かれていて高温ガス化炉急冷室1
10とスラグロックホッパ114とは連通されている。
【0011】高温ガス化炉急冷室110の高圧熱水がス
ラグロックホッパ114に侵入しないようにするため、
スラグ排出管136には低速で上昇する低温の高圧循環
水が流され、これによりスラグは冷却・分級されながら
連続的に高温ガス化炉急冷室110からスラグロックホ
ッパ114に降下するように工夫されている。すなわ
ち、本発明の方法では、スラグロックホッパ114の下
にバルブ116を介してスラグポット118を設置し、
スラグを一旦スラグロックホッパ114に捕集した後ス
ラグポット118へ抜き出すようにしてある。
【0012】このようにしてスラグロックホッパ114
に捕集されたスラグを抜き出す時は、例えば、まずバル
ブ130を閉じて高圧循環水の供給を止め、バルブ11
2を閉じた後にバルブ126を開いてスラグロックホッ
パ114を脱圧した後バルブ128を開き、次にバルブ
126を閉じ、バルブ128を閉じ、脱圧ラインパージ
を完了する。その後、バルブ132を開き、バルブ11
6を開けた後バルブ128を開ける。バルブ132から
の低圧循環水でスラグロックホッパ114の内部洗浄を
しながらスラグロックホッパ114内のスラグをスラグ
ポット118に抜き出した後にバルブ116、128、
132を閉じる。バルブ132を閉じてからバルブ13
0を開き、系内を高圧循環水で加圧して一旦バルブ13
0を閉じ、バルブ112を開き、再びバルブ130を開
き高圧循環水の供給を始める。こうしてスラグをスラグ
ロックホッパ114に捕集することを再開する。このス
ラグ捕集を行っている間はバルブ130を経てスラグ排
出管136内に少量の低温の高圧循環水を強制的に流入
させる。この強制循環水はスラグと向流接触しながらス
ラグ粒子の重力落下を妨げない程度に低い流速(例えば
0.01〜0.1m/秒)で上昇し、高温ガス化炉急冷
室110に入る。このスラグ排出管136は、粗大スラ
グによる閉塞を避けるため管径を従来の約2倍(例えば
内径250mm)に十分大きくとってある。
【0013】次にゲート120を徐々に開いてスラグポ
ット118内のスラグを振動ふるい122に落下させた
後、ゲート120を閉めてバルブ134を開いて低圧水
を補給しスラグポット118内の水位を回復し、スラグ
ポット118内を常に水でシールするようにする。粗粒
のスラグは振動ふるい122の篩上として回収され、篩
下(微粒スラグを含んだスラリー水)はスラグサンプ1
24に落下する。尚、バルブの開閉によりスラグロック
ホッパ114からスラグポット118へ物質移動を行う
とき等にスラグロックホッパ114内が負圧になり空気
が侵入することを防ぐため、図に示す如くスラグロック
ホッパ114とスラグポット118の間の排出管に常時
窒素ガスが流されている。これにより水の移動による負
圧の発生を防止して圧力衝撃を軽減し空気の侵入を防い
で、装置が溶存酸素によって腐食されることを防いでい
る。
【0014】このようにスラグポット118を設置しか
つ低温の高圧循環水をスラグの流れ方向に対して逆方向
に強制循環させることによって高温ガス化炉急冷室11
0からの高温水の侵入を遮断すると共にスラグ粒子の冷
却を行い、スラグロックホッパ114の温度変動に伴う
熱衝撃を防止できる。またスラグロックホッパ114の
脱圧時の溶存可燃性ガスおよび有毒ガスのフラッシュア
ウトも避けられる。さらにスラグポット118を常に水
封しているので系内への空気の吸い込みも防止できる。
従来はスラグロックホッパ114から抜き出すスラグは
直接スラグサンプ124に落とし水中コンベアで粗粒ス
ラグを回収していたが、水中コンベアはトラブルが多く
維持管理上好ましくない。
【0015】本発明の方法によれば、スラグロックホッ
パ114とスラグポット118をバルブ116で切り離
すことによってスラグロックホッパ114へスラグを捕
集する間にスラグポット118から徐々にスラグを排出
することが可能になるので、振動ふるい122を使用し
てスラグサンプ124の手前で粗粒スラグ(たとえば8
00μm以上のもの)を回収することができ、水中コン
ベアを使用する必要がなくなる。以上述べたような工夫
をすることにより、装置がシンプルで安価なものとなっ
たことに加えて、熱衝撃や圧力衝撃の発生を著しく少な
くしたので、装置の寿命が大幅に改善される。
【0016】図2は、高温ガス化炉とガス洗浄塔の間の
スラリ水循環を示すフロー図である。本発明の第3の態
様を同図に従って説明する。低温ガス化炉から高温ガス
化炉100に流入するガス状物は高温ガス化炉100内
で部分酸化反応により二次ガス化して、H(水素)、
CO(一酸化炭素)主体の合成ガスを生成し、ガス洗浄
塔510で洗浄される。高温ガス化炉100とガス洗浄
塔510から抜き出されるスラリー水はスラグ回収工程
を経て廃水処理工程に送られ、塩化アンモニウムを回収
される。この抜き出し量は、物質収支の点では、循環水
中の塩化アンモニウム濃度を安価な炭素鋼を使用する上
で許容できる程度の濃度例えば5,000ppm〜6,
000ppm以下に維持するべく塩化アンモニウムの濃
度に見合った量(例えば20m/H程度)でよい。高
温ガス化炉 では1200〜1600℃の高温下で反応
が行われるので、下降管111を通って下降する発生ガ
スおよびスラグを冷却するため、高温ガス化炉の寸法形
状上、大量(例えば70m /H)の冷却水が必要であ
る。従って従来の方法で は、物質収支上必要な量より
余分な水を高温ガス化除塵工程外の低圧系から持ってく
る必要があり、熱収支の点でも大量の水を昇圧するため
の昇圧エネルギーの点でも極めて不経済であった。
【0017】これに対し、本発明の方法は、高温ガス化
炉100とガス洗浄塔510との間に図2の点線で示す
ように大量(例えば70m/H)のスラリー水を循環
させるようにするものである。すなわち、ガス洗浄塔
510の側底部より抜き出したスラリー水1(70m
/H)は下降管111冷却用スラリー水2と急 冷スプ
レー用スラリー水3として高温ガス化炉100へ再循環
される。高温ガス化炉100側底部からは、例えば50
/Hのスラリー水4が抜き出され てガス洗浄塔5
10へ自圧を利用して循環される。このとき、ガス洗浄
塔510への補給循環水5とスラグ回収工程に抜き出さ
れるスラリー水6は例えば20m/Hでよい。このよ
うに、本発明の方法によれば、高温ガス化炉が必要 と
する冷却水の大半を循環スラリー水で賄うことができ、
冷却水の補給量を大幅に削減することが可能になり、熱
収支および昇圧エネルギーを大幅に改善できる。循環ス
ラリー水方式は、スラグ分の少ない有機性廃棄物原料
で、2段ガス化方式により高炭素転換率が得られる系、
すなわち、高温ガス化炉発生ガスに同伴する未燃炭素や
スラグ分の少ない場合に効果的である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る廃棄
物ガス化処理方法によれば、低温ガス化炉による一次ガ
ス化と高温ガス化炉による二次ガス化を行うに際して、
高温ガス化炉のスラグ排出系の温度変化による構造材料
の熱疲労や脱圧時の溶存可燃性・有毒ガスのフラッシュ
アウトが防止されると共に粗粒スラグの冷却、分級がで
き、廃棄物ガス化処理システム全体の効率と経済性を改
善することができ、高温ガス化炉が必要とする冷却水の
大半を循環スラリーで賄うことができ、冷却水の補給量
を大幅に削減することが可能になり、熱収支および昇圧
エネルギーを大幅に改善でき、廃棄物ガス化処理システ
ム全体の効率と経済性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスラグ排出方法を示す
フロー図である。
【図2】本発明の実施形態に係る高温ガス化炉とガス洗
浄塔の間のスラリー水循環を示すフロー図である。
【符号の説明】 100 高温ガス化炉 110 高温ガス化炉急冷室 111 下降管 112 バルブ 114 スラグロックホッパ 116 バルブ 118 スラグポット 120 ゲート 122 振動ふるい 124 スラグサンプ 126 バルブ 128 バルブ 130 バルブ 132 バルブ 134 バルブ 136 スラグ排出管 510 ガス洗浄塔
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/469 C10K 1/08 11/10 1/10 C10K 1/08 B09B 3/00 ZAB 1/10 C02F 1/46 103

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層を用いた低温ガス化炉に有機性廃
    棄物を供給して一次ガス化させる低温ガス化工程と、得
    られたガス状物を高温ガス化炉へ導入することにより前
    記低温ガス化炉よりも高温下にて二次ガス化する高温ガ
    ス化工程と、前記高温ガス化炉で得られた合成ガスをガ
    ス洗浄塔で除塵洗浄するガス洗浄工程とを用いて廃棄物
    をガス化処理するに際し、前記高温ガス化炉の下部に設
    けられた急冷室とスラグロックホッパとの間に接続され
    たスラグ排出管から高圧循環水を吹き込むと共に、高温
    ガス化炉の下部からスラグロックホッパに排出されるス
    ラグがスラグ粒子の重力落下を妨げない程度の低い流速
    で上昇する強制循環水と向流接触しながらスラグが冷却
    ・分級・排出されるようにしたことを特徴とする廃棄物
    ガス化処理方法。
  2. 【請求項2】 流動層を用いた低温ガス化炉に有機性廃
    棄物を供給して一次ガス化させる低温ガス化工程と、得
    られたガス状物を高温ガス化炉で二次ガス化し得られた
    合成ガスをガス洗浄塔で除塵する高温ガス化除塵工程
    と、前記ガス洗浄塔からの洗浄ガスを冷却し、精製して
    後工程へ送給するガス冷却精製工程と、前記高温ガス化
    炉から排出されるスラグを回収するスラグ回収工程と、
    前記スラグ回収工程から出る廃水を処理する廃水処理工
    程と、前記廃水処理工程で廃水を廃棄物ガス化処理する
    際に発生する低圧スチームを主たる熱源として減圧下で
    蒸発させて生成する塩化アンモニウムを系外に抜き出す
    塩化アンモニウム回収工程とからなることを特徴とする
    廃棄物ガス化処理方法。
  3. 【請求項3】 前記塩化アンモニウム回収工程の減圧蒸
    発で発生する蒸発水のコンデンセート中のアンモニア分
    を加熱放散して濃縮アンモニア水を回収し、該濃縮アン
    モニア水を中和用アンモニアとして前記高温ガス化炉お
    よび/またはガス洗浄塔へ再循環することにより高温ガ
    ス化炉からの発生ガス中の塩化水素を中和しかつ系内循
    環水を弱アルカリ性に保持することを特徴とする請求項
    2記載の廃棄物ガス化処理方法。
  4. 【請求項4】 前記冷却精製工程からのガスに同伴され
    るアンモニア分を前記加熱放散して得られるアンモニア
    を含まない洗浄水で洗浄・吸収することで回収して得た
    アンモニア水を前記中和用アンモニアの少なくとも一部
    として使用することを特徴とする請求項3記載の廃棄物
    ガス化処理方法。
  5. 【請求項5】 前記中和用アンモニアの少なくとも一部
    が前記低温ガス化炉および高温ガス化炉内で発生するア
    ンモニア分であることを特徴とする請求項3または4記
    載の廃棄物ガス化処理方法。
  6. 【請求項6】 前記廃水処理工程に流入する廃水を塩化
    アンモニウム回収設備で処理する前に、イオン交換膜を
    使用する電気透析法(EO法)または逆浸透膜を使用す
    る逆浸透法(RO法)によって該廃水を予濃縮すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の廃棄物ガス化処
    理方法。
  7. 【請求項7】 前記ガス洗浄塔から抜き出したスラリー
    水の少なくとも一部を前記高温ガス化炉へ再循環して急
    冷用水として利用することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の廃棄物ガス化処理方法。
  8. 【請求項8】 有機性廃棄物を低温にて一次ガス化する
    低温ガス化炉と、前記低温ガス化炉からのガス状物を高
    温で二次ガス化する高温ガス化炉と、前記高温ガス化炉
    からの合成ガスを急冷する急冷室と、前記急冷室の下部
    にスラグ排出管を介して配設され急冷室内のスラグを抜
    き出すスラグロックホッパと、前記スラグロックホッパ
    内のスラグを抜き出すスラグポットと、前記スラグポッ
    トから排出されたスラグを分離する振動篩とから構成す
    ることを特徴とする廃棄物ガス化処理装置。
JP2000031918A 1999-03-12 2000-02-09 廃棄物ガス化処理方法および装置 Expired - Lifetime JP4196515B2 (ja)

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