JP2000327376A - 合せガラスの耳切り装置 - Google Patents

合せガラスの耳切り装置

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JP2000327376A
JP2000327376A JP11144953A JP14495399A JP2000327376A JP 2000327376 A JP2000327376 A JP 2000327376A JP 11144953 A JP11144953 A JP 11144953A JP 14495399 A JP14495399 A JP 14495399A JP 2000327376 A JP2000327376 A JP 2000327376A
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Japan
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laminated glass
cutter blade
glass
positioning
trimming
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JP11144953A
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English (en)
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Enshiyo Okamura
延章 岡村
Shigeyuki Kanamaru
茂幸 金丸
Takao Fujigaki
孝夫 藤垣
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合せガラスの耳切り作業を、簡単かつ高能率
にできるようにする。 【解決手段】 合せガラス4を定位置に固定するガラス
拘束装置8と、ガラス拘束装置8に固定された合せガラ
ス4の周縁に沿って移動可能なロボットアーム44と、
カッタ刃のクランプ部をカッタ刃が合せガラス周縁に弾
力的に押圧されるようにロボットアーム44に支持する
カッタ刃取付部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合せガラスの耳切
り装置、とくに、フィルムをガラス板で挟持した合せガ
ラスの周縁にはみ出したフィルムをカットするための耳
切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントガラスなどには、合せ
ガラスが用いられている。図12〜図15は、自動車の
フロントガラスに用いられる合せガラスの製造例を概略
的に示したものである。所定の形状に切断して面取りな
どを行ったガラス板は、加熱により所定の湾曲形状に曲
げ加工されている。このように成形されたガラス板を用
いて、合せガラスを製造するには、まず、図12、図1
3に示すように、二枚のガラス板1,1の間に、ポリビ
ニルブチラール(PVB)などのフィルム2を挟んで積
層し、ガラス板1,1の板揃えを行うことにより積層体
3とする。つづいて、この積層体3をオートクレーブな
どにて加熱・加圧することにより、図14、図15に示
すようにガラス板1,1とフィルム2とが一体に圧着さ
れた合せガラス4としている。
【0003】図12、図13に示すように、ガラス板
1,1の間に挟み込む際のフィルム2は、ガラス板1よ
り若干大きい形状に切断して積層する。ガラス板1,1
の板揃えを行った後に、ガラス板1,1の周縁からはみ
出たはみ出し部2aをカットする予備耳切りを行い、加
熱・接着時にはみ出し部2aがガラス板1に接着するこ
とがないようにしている。
【0004】図14、図15に示すように、積層体3を
加熱・圧着する際には、ガラス板1の周縁にわずかでは
あるがフィルム2が不定形にはみ出すはみ出し部2aが
生じることになる。このため、このはみ出し部2aをき
れいにカットして仕上げるための耳切りを行っている。
これらのはみ出し部の除去を「耳切り」と呼ぶ。
【0005】上記した予備耳切りは、作業者の人手によ
らず、機械的に自動で行うことが提案されている。これ
に対し仕上げの耳切りは、従来、作業者がカッターナイ
フを手で把持してガラス板1の周縁に当て、カッターナ
イフをガラス板1の周縁に沿って移動させることによ
り、フィルムのはみ出し部2aをカットしているのが一
般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の合せガ
ラスの耳切りは、作業者が大きな面積の合せガラスの周
縁に沿って移動しながら一枚一枚手作業で行っているた
めに、この作業が重労働であり、しかも作業能率が悪い
という問題を有していた。
【0007】本発明は、上述の実情に鑑みてなしたもの
で、合せガラスの耳切り作業を、簡単かつ高能率に実施
できる合せガラスの耳切り装置を提供することを目的と
してなしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、合せガラスを
定位置に固定するガラス拘束装置と、ガラス拘束装置に
固定された合せガラスの周縁に沿って移動可能なロボッ
トアームと、カッタ刃のクランプ部をカッタ刃が合せガ
ラス周縁に弾力的に押圧されるようにロボットアームに
支持するカッタ刃取付部と、合せガラス周縁の合せガラ
スのフィルムのはみ出し部を除去するカッタ刃とを備え
たことを特徴とする合せガラスの耳切り装置、に係るも
のである。
【0009】上記手段において、ガラス拘束装置は、上
面に載置された合せガラスの位置を規定する位置決め装
置を備えかつ走行が可能な位置決め搬送台と、位置決め
搬送台の搬送経路に設けられ位置決め搬送台上の合せガ
ラスを受け取って規定の位置に固定する拘束台とからな
っていてもよい。
【0010】また、クランプ部は、開閉爪の閉塞により
カッタ刃の基端をクランプでき、開閉爪の開放によりカ
ッタ刃を落下させ得るカッタ刃固定装置を備えていても
よく、カッタ刃固定装置の開閉爪の閉塞がバネ力で行わ
れるようになっていてもよい。
【0011】さらに、ロボットアームに、カッタ刃の背
面に位置してカッタ刃を直線状に保持する抑え部材を備
えていてもよく、カッタ刃取付部に、切削屑を吸引する
吸引装置を備えていてもよく、吸引装置の吸引口が抑え
部材を兼ねていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、図14、図15に示した合せガラ
ス4の仕上げの耳切りを行う場合における本発明の耳切
り装置の一例を示す全体概略平面図である。フィルム2
をガラス板1,1で挟持し、板揃えを行ってフィルム2
のはみ出し部2aの予備耳切りを行い、予備加圧して脱
気した積層体3を、搬送パレット6に複数立てた状態に
載置して供給する。そして、オートクレーブ5にて加熱
・加圧することにより、ガラス板1,1とフィルム2と
が一体に圧着された合せガラス4を製造している。
【0014】オートクレーブ5で加熱・圧着された合せ
ガラス4には、図14、図15に示したように、周縁に
フィルム2のはみ出し部2aが存在しているので、仕上
げの耳切りを行う必要がある。このために、オートクレ
ーブ5で加熱・圧着された合せガラス4は、搬送コンベ
ヤ7によって搬送パレット6ごと外部に送り出され、ガ
ラス拘束装置8に供給されるようになっている。
【0015】図1、図2中9は、搬送コンベヤ7の搬送
方向に対して直角方向に走行可能、かつ載置された合せ
ガラス4を位置決めできる位置決め搬送台である。位置
決め搬送台9は、ガラス拘束装置8の一部を構成してい
る。搬送コンベヤ7の近くには、吸盤を備えたマニプレ
ータからなる採板装置10が設けられており、採板装置
10により搬送パレット6上の合せガラス4の1枚を取
り上げて位置決め搬送台9上に水平状態に載置できるよ
うになっている。位置決め搬送台9は、載置された合せ
ガラス4を、後述する位置決めローラによる位置決め装
置によって規定位置に位置決めできるようになってい
る。
【0016】位置決め搬送台9の搬送経路上には、ガラ
ス拘束装置8の他部を構成する拘束台11が設けられて
おり、位置決め搬送台9は走行して、位置決めされた合
せガラス4を拘束台11に受渡すようになっている。拘
束台11は、受け取った合せガラス4を動かないように
固定するようになっており、この固定された合せガラス
4の周縁のはみ出し部2aを、拘束台11の両側部に設
けられた耳切り装置12によって自動的に耳切りするよ
うになっている。
【0017】合せガラス4を拘束台11に受渡した位置
決め搬送台9は、ふたたび搬送コンベヤ7方向に移動し
て、採板装置10により搬送パレット6の次の合せガラ
ス4を受け取る。拘束台11に固定されて耳切りが終了
した合せガラス4は、拘束台11の移動により耳切り装
置12の外部に搬出され、耳切りされた合せガラス4
は、洗浄機13などの後工程に送られる。
【0018】搬送パレット6上の合せガラス4がなくな
ると、オートクレーブ5から合せガラス4が積載された
次の搬送パレット6が位置決め搬送台9の前方位置に移
動して停止され、ふたたび採板装置10により位置決め
搬送台9上に一枚ずつ取出されて、前記と同様の操作に
より耳切りが行われる。採板装置10による合せガラス
4の取出しによって空になった搬送パレット6は、図中
矢印のように搬送され、積層体が乗せられてふたたびオ
ートクレーブ5に供給される。
【0019】図3〜図5は、ガラス拘束装置8を構成す
る位置決め搬送台9の詳細例を示している。位置決め搬
送台9は、搬送コンベヤ7の搬送方向に対して直角方向
に設けたスライドテーブル14に沿って移動可能なスラ
イド台15と、スライドテーブル14に沿ってスライド
台15を移動させるためのネジ軸16と、スライド台1
5に対して昇降シリンダ17により昇降可能な位置決め
台18とを備えている。
【0020】位置決め台18は、図3に示す平面図にお
いて、搬送コンベヤ7と平行な方向に長い形状を有して
いる。位置決め台18の左右側部には、後方(搬送コン
ベヤ7から遠ざかる方向)に延長された支持フレーム1
9が備えられている。支持フレーム19の上面には、合
せガラス4の下面を樹脂ボールなどによって支持するよ
うにした受部材20を前後に設けている。
【0021】位置決め台18の上面には、左右に所要の
間隔を有して鉛直の基準位置決めローラ21が設けられ
ている。また、左右の支持フレーム19のそれぞれに
は、後方に延びたシリンダ22が設けられている。シリ
ンダ22のピストンロッド23の後端には、合せガラス
4の後辺を押して合せガラス4の前辺を規定位置決めロ
ーラ21に押付けることにより合せガラス4の前後位置
を規定するようにした後部位置決めローラ24を設けて
いる。なお、図3では、規定位置決めローラ21は、前
後方向に位置が調節できるようになっている。
【0022】また、位置決め台18の左右側端部には、
水平旋回可能な旋回アーム25が設けられており、旋回
アーム25の先端に鉛直の側部位置決めローラ26が設
けられている。旋回アーム25は、位置決め台18に設
けた駆動ピニオン27と、駆動ピニオン27に前後から
噛合する歯を有して左右方向に延びるラック28,29
と、ラック28の左端部、およびラック29の右端部に
それぞれ固定された別のラック30,31と、前記旋回
アーム25の回転中心に備えられて前記別のラック3
0,31にそれぞれ噛合したピニオン32,33とによ
り旋回されるようになっている。したがって、駆動ピニ
オン27の駆動により、旋回アーム25に備えた側部位
置決めローラ26は、相対的に近付いたり離れたり同時
に回動することにより、合せガラス4の左右側辺を押し
て合せガラス4の左右方向の位置を規定するようになっ
ている。
【0023】上記規定位置決めローラ21と、後部位置
決めローラ24と、側部位置決めローラ26とによって
位置決め装置が構成されている。位置決め搬送台9の搬
送経路上には、スライドテーブル14と同様のスライド
テーブル34が備えられており、このスライドテーブル
34上には拘束台11の下部支持台35が移動シリンダ
36によって移動可能に備えられている。拘束台11
は、図3に示したように、位置決め搬送台9の凹形状に
嵌まり合う形状を有している。
【0024】下部支持台35の上部には、昇降装置37
によって昇降可能な中間台38が設けられており、さら
に中間台38の上部には、昇降装置39によって昇降す
る上部台40が設けられている。さらに、上部台40上
面には、樹脂製ボールなどからなる複数の受部材41が
設けられており、また、中間台38の上面には、受部材
41とほぼ同じ高さになるように複数の吸引カップ42
が設けられている。43はガイド部材である。
【0025】耳切り装置12は、図2、図8に示すよう
に、拘束台11を左右から挟むように対向して設けられ
ている。耳切り装置12は、6軸方向に移動可能なロボ
ットアーム44を、シリンダ45によってたがいに接近
したり離れたりする方向に移動できるように備えてお
り、ロボットアーム44を、拘束台11上に固定された
合せガラス4の外形形状を含む大きな移動範囲Sで移動
させることができる。そして、合せガラス4のデータを
入力することにより、合せガラス4の周縁に沿って自動
的にロボットアーム44を移動させられるようになって
いる。
【0026】図9、図10は、ロボットアーム44の先
端に備えたカッタ刃取付部46の構成を示している。カ
ッタ刃取付部46は、カッタ刃47を支持しているクラ
ンプ部48を、ロボットアーム44に対してカッタ刃4
7の面と直角方向に延設されたガイド49に沿って移動
可能に取付けられており、ロボットアーム44に固定ピ
ン50にて取付けられたスプリング51の他端に移動ピ
ン52にて取付けられている。これにより、カッタ刃4
7を合せガラス4の周縁に弾力的に押圧できるようにな
っている。
【0027】クランプ部48は、図11に示すように、
固定部53に対して上下に閉塞する開閉爪54を備えて
おり、開閉爪54に上端を固定したロッド55が固定部
53を貫通して下方に延びており、固定部53とロッド
55の下端に設けた鍔56との間に圧縮されたバネ57
が設けられている。このバネ57によりロッド55を押
し下げて開閉爪54をつねに固定部53に押し付けた閉
塞の状態が保持されるようになっており、これにより、
掴み部58によってカッタ刃47の基端をクランプして
固定する。
【0028】また、固定部53の下部には、ロッド55
の下端を上側に押し上げるシリンダ59が設けられてお
り、バネ57の押し力に抗してシリンダ59によりロッ
ド55を押し上げることにより、開閉爪54を上昇させ
てカッタ刃47のクランプを開放できるようになってい
る。固定部53と、開閉爪54と、ロッド55と、バネ
57と、シリンダ59と、掴み部58とによりカッタ刃
固定装置60が構成されている。
【0029】さらに、耳切り装置12の所定位置には、
図11に示すように、複数のカッタ刃47を収容するカ
ッタ刃収容部61と、カッタ刃収容部61の下側に設け
た刃物台62とからなるカッタ刃供給装置63が設けら
れている。刃物台62は、カッタ刃収容部61の1枚の
カッタ刃47の厚さ分より小さい深さのカッタ刃受部6
4を上面に形成しており、矢印方向の移動により、カッ
タ刃収容部61のカッタ刃47を1枚ずつカッタ刃固定
装置60の掴み部58に向けて供給できるようになって
いる。
【0030】また、ロボットアーム44には、カッタ刃
47の背面に吸引口65が位置して、カッタ刃47にて
切り取られた切削屑を吸引する吸引装置66が設けられ
ている。吸引装置66は、図1に示すように切削屑回収
バケット67を介して真空発生源68に接続されてい
る。
【0031】さらに、図11の吸引口65は、カッタ刃
47の背面にわずかの間隔を有して配置されており、こ
れにより、カッタ刃47を合せガラス4の周縁に押し当
てて移動させることにより切取りを行う際に、カッタ刃
47が曲って逃げるのを防止して、カッタ刃47をつね
に直線状に保持する抑え部材の働きを有するようになっ
ている。このとき、吸引口65とは異なる別の独立した
抑え部材を備えるようにしてもよい。
【0032】つぎに、本発明の実施の形態の作用につい
て説明する。図1において、搬送パレット6上の合せガ
ラス4は、採板装置10によって取り上げられて図3、
図4に示す位置決め搬送台9の位置決め台18に設けた
受部材20上に載置される。
【0033】位置決め台18に載置された合せガラス4
は、シリンダ22を縮小させることにより、後部位置決
めローラ24を前進させて合せガラス4の後辺を押し、
合せガラス4の前辺を規定位置決めローラ21に押付け
ることにより、合せガラス4の前後位置を規定する。さ
らに、駆動ピニオン27を駆動して、左右の旋回アーム
25を同時に旋回させて側部位置決めローラ26を相対
的に近付けることにより、合せガラス4の左右側辺を押
して合せガラス4の左右方向の位置を規定する。
【0034】合せガラス4を位置決め台18上に位置規
定した位置決め搬送台9は、図3に示すように仮想線で
示す拘束台11の位置まで移動し、つづいて、位置決め
搬送台9の昇降シリンダ17を縮小して位置決め台18
を下降させることにより、位置決め台18に載置された
合わせガラス4を拘束台11に受渡す。このとき、拘束
台11の吸引カップ42と受部材41とは、あらかじめ
ほぼ同じ高さになるように調節されており、したがっ
て、合せガラス4は受部材41と吸引カップ42の上に
載置される。
【0035】つづいて、吸引カップ42により合せガラ
ス4の下面を吸引したのち、昇降装置39により上部台
40と受部材41を上昇させる。すると、合せガラス4
は吸引カップ42により受部材41上に押し付けられる
ようになり、これにより合せガラス4は揺動することな
くしっかり拘束台11に固定されるようになる。またこ
のとき、位置決め搬送台9によって規定位置に位置決め
された合せガラス4は、そのまま拘束台11に受渡され
ることになるので、合せガラス4は規定の位置に固定さ
れるようになる。
【0036】このように、位置決め搬送台9で位置規定
した合せガラス4を拘束台11に受渡して固定すると、
位置決めと固定とを分担してできるために、耳切り装置
12に搬入した合せガラス4の耳切り作業を開始できる
までの時間が短縮でき、よって作業能率を高めることが
できる。
【0037】つづいて、図2、図8における耳切り装置
12のロボットアーム44を作動させて、合せガラス4
の周縁におけるはみ出し部2aの切取りを行う。ロボッ
トアーム44は、拘束台11上に固定された合せガラス
4の外形形状を含む大きな移動範囲Sで移動することが
でき、合せガラス4のデータを入力することにより、合
せガラス4の周縁に沿い自動的に移動しながら耳切りを
行う。
【0038】このとき、ロボットアーム44の先端に備
えたカッタ刃取付部46は、図9、図10に示すよう
に、カッタ刃47を支持しているクランプ部48が、ロ
ボットアーム44に対してスプリング51を介在して取
付けられているので、カッタ刃47を合せガラス4の周
縁に弾力的に押圧することができ、よってカッタ刃47
を、合せガラス4の周縁につねにほぼ均等な圧力で押し
付けながら耳切りすることができる。
【0039】また、ロボットアーム44には、カッタ刃
47の背面に吸引口65が位置する吸引装置66を備え
るようにしているので、カッタ刃47によって切り取ら
れた切削屑を吸引し、合せガラス4や周辺部を汚すこと
がない。
【0040】さらに、図11の吸引口65は、カッタ刃
47の背面にわずかの間隔を有して配置されているの
で、カッタ刃47を合せガラス4の周縁に押し当てて移
動させることにより切取りを行う際に、カッタ刃47が
曲って逃げるのを防止でき、よって、カッタ刃47をつ
ねに直線状に保持して安定した切取りを行える。なお、
抑え部材は、吸引口65とは別個に独立して備えてもよ
い。
【0041】カッタ刃47は使用によって切れ味が悪く
なるので、交換する必要がある。カッタ刃47を交換す
るには、シリンダ59によりバネ57の押し力に抗して
ロッド55を上側に押し上げる。これにより、開閉爪5
4が上昇されてカッタ刃47の掴み部58が開放され、
カッタ刃47はクランプを解除されて自重により落下す
る。
【0042】開閉爪54が開放された状態を保持してお
き、つぎに、掴み部58がカッタ刃供給装置63の刃物
台62の前面位置になるようにロボットアーム44の位
置を調整したのち、刃物台62を掴み部58に向けて前
進させる。刃物台62を前進させると、カッタ刃収容部
61の1枚のカッタ刃47がカッタ刃受部64によって
押し出される。カッタ刃47の基端が開放した掴み部5
8に挿入されたら、シリンダ59を縮小する。これによ
り開閉爪54はバネ57によって押下げられ、カッタ刃
47の基端は掴み部58によってクランプされることに
なる。
【0043】また、本発明は上述例に係る実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変更を加え得るものである。たとえば、上記説
明においては、合せガラスの仕上げの耳切りを行う場合
を例示したが、積層体の予備耳切りにも適用することが
できるものである。一方で、複数枚のガラス板がフィル
ムにより接合された後の合せガラスは、はみ出したフィ
ルムのはみ出し度合が合せガラスの全周においてまちま
ちである。そのため、カッタ刃のフィルムのはみ出し部
に対する押圧力を均一にすることが求められる(予備耳
切りでは、ガラス板の形状に概略一致するようにフィル
ムを切断できればよい)。しかも、仕上げの耳切り時に
は、合せガラスの端面からのフィルムのはみ出し部を、
きれいに除去しておくことが望まれる。したがって、本
発明の耳切り装置は、仕上げの耳切りに好適である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、位置決め搬送台で位置
規定した合せガラスを拘束台に受渡して固定するガラス
拘束装置を備えているので、位置決めと固定とを分担し
て、耳切り装置に搬入した合せガラスの耳切り作業を開
始できるまでの時間を短縮でき、よって作業能率を高め
られる効果がある。
【0045】耳切り装置のロボットアームにより、合せ
ガラスのフィルムのはみ出し部の切取りを自動化できる
ので、耳切り作業を高能率かつ確実に行える効果があ
る。
【0046】クランプ部に、開閉爪の閉塞によりカッタ
刃の基端をクランプでき、開閉爪の開放によりカッタ刃
を落下させ得るカッタ刃固定装置を備え、さらにカッタ
刃固定装置の開閉爪の閉塞をバネ力で行うようにする
と、カッタ刃の交換作業を簡略化できる効果がある。
【0047】カッタ刃を支持しているクランプ部を、ロ
ボットアームに対してスプリングにより弾力的に取付け
るようにすると、カッタ刃を合せガラスの周縁につねに
ほぼ均等な圧力で押し付けながら確実な耳切りを実施で
きる効果がある。
【0048】カッタ刃の背面に抑え部材を備えることに
より、カッタ刃が曲って逃げるのを防止でき、よって、
カッタ刃をつねに直線状に保持して安定した切取りを行
い得る効果がある。このとき、吸引口が抑え部材を兼ね
ると、構成が簡略化できる効果がある。
【0049】カッタ刃の背面に吸引口が位置する吸引装
置を備えると、カッタ刃で切り取られた切削屑を吸引し
て、合せガラスや周辺部を汚すことを防止できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】合せガラスの仕上げの耳切りを行う場合におけ
る本発明の耳切り装置の一例を示す全体概略平面図であ
る。
【図2】ガラス拘束装置と耳切り装置の形態例を示す平
面図である。
【図3】ガラス拘束装置を構成する位置決め搬送台の詳
細例を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】図4のV−V方向矢視図である。
【図6】ガラス拘束装置を構成する拘束台の正面図であ
る。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図2のVIII−VIII方向矢視図である。
【図9】ロボットアームのカッタ刃取付部の側面図であ
る。
【図10】図9の平面図である。
【図11】クランプ部の側面図である。
【図12】積層体の平面図である。
【図13】積層体の正面図である。
【図14】合せガラスの平面図である。
【図15】合せガラスの正面図である。
【符号の説明】
4 合せガラス 8 ガラス拘束装置 9 位置決め搬送台 11 拘束台 12 耳切り装置 21 規定位置決めローラ(位置決め装置) 24 後部位置決めローラ(位置決め装置) 26 側部位置決めローラ(位置決め装置) 44 ロボットアーム 46 カッタ刃取付部 47 カッタ刃 48 クランプ部 54 開閉爪 57 バネ 60 カッタ刃固定装置 65 吸引口 66 吸引装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤垣 孝夫 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G061 AA13 AA18 BA02 CB05 CB19 CD02 CD03 CD18 DA61

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合せガラスを定位置に固定するガラス拘
    束装置と、ガラス拘束装置に固定された合せガラスの周
    縁に沿って移動可能なロボットアームと、カッタ刃のク
    ランプ部をカッタ刃が合せガラス周縁に弾力的に押圧さ
    れるようにロボットアームに支持するカッタ刃取付部
    と、合せガラス周縁の合せガラスのフィルムのはみ出し
    部を除去するカッタ刃とを備えたことを特徴とする合せ
    ガラスの耳切り装置。
  2. 【請求項2】 ガラス拘束装置が、上面に載置された合
    せガラスの位置を規定する位置決め装置を備えかつ走行
    が可能な位置決め搬送台と、位置決め搬送台の搬送経路
    に設けられ位置決め搬送台上の合せガラスを受け取って
    規定の位置に固定する拘束台とからなることを特徴とす
    る請求項1記載の合せガラスの耳切り装置。
  3. 【請求項3】 クランプ部が、開閉爪の閉塞によりカッ
    タ刃の基端をクランプでき、開閉爪の開放によりカッタ
    刃を落下させ得るカッタ刃固定装置を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の合せガラスの耳切り装置。
  4. 【請求項4】 カッタ刃固定装置の開閉爪の閉塞がバネ
    力で行われるようになっていることを特徴とする請求項
    3記載の合せガラスの耳切り装置。
  5. 【請求項5】 ロボットアームに、カッタ刃の背面に位
    置してカッタ刃を直線状に保持する抑え部材を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の合せガラスの耳切り
    装置。
  6. 【請求項6】 カッタ刃取付部に、切削屑を吸引する吸
    引装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の合
    せガラスの耳切り装置。
  7. 【請求項7】 吸引装置の吸引口が、抑え部材を兼ねて
    いることを特徴とする請求項5または6記載の合せガラ
    スの耳切り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013094505A1 (ja) 2011-12-20 2013-06-27 セントラル硝子株式会社 車両用合わせガラス及びその製造方法
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