JP2000327103A - ごみ集積庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】そこでごみ袋を投入するときは簡単に投入で
き、また集積したごみ袋を収集するときは簡単に取り出
せるごみ集積庫を提供することを目的とする。 【解決手段】引き違い扉１の各枚に押し開き扉２を内蔵
し、ごみ袋の投入と収集とで扉を使い分ける。前面開口
部から前方へ引出し可能なごみ収納部３を各区画内に設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、家庭等から出され
たごみを、ごみ収集車が収集に来るまで分別して一時集
積しておくためのごみ集積庫に関する。詳しくは、ごみ
袋を投入するときは、各区画の押し開き扉から投げ入
れ、収集するときは、引き違い扉を開いてごみ収納部を
前方へ引出して収集するごみ集積庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、焼却炉からのダイオキシン発生の
問題が取沙汰されて依頼、ごみ集積庫の必要性が高ま
り、スチール製の物置の扉や壁面の一部を通気性を良く
するため網状にしたものや、折り畳み式の全面網状の箱
体のごみ集積庫等が開発されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ごみを出す側
の者にとっては、ごみ袋を手に持ったままで集積庫の蓋
または扉を開けるのは作業性が悪く、また収集日以外の
日は子供のいたずら防止のため、扉にカギを掛けること
があり収集日まではごみが出せない等の問題があり，ご
みを収集する側の者にとっては、奥行きの深い集積庫の
場合はごみ袋を取り出しにくい等の問題がある。そこで
ごみ袋を投入するときは簡単に投入でき、また集積した
ごみ袋を収集するときは簡単に取り出せるごみ集積庫を
提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項１の発明は、ごみ集積庫の庫内
を間口方向で複数に区画し、隣合った２ずつの区画の前
面開口部に１組の引き違い扉を設けることとし、その扉
各枚に奥行き方向へ揺れ動く押し開き扉を設けたことを
特徴とする。引き違い扉の各枚に押し開き扉を内蔵し、
ごみ袋の投入と収集とで扉を使い分ける。

【０００５】また請求項２の発明は、ごみ集積庫の庫内
を間口方向で複数に区画し、引き違い扉を開口して前方
へ引出し可能なごみ収納部を各区画内に設けたことを特
徴とするもので、ごみ収納部は上面開口の箱体の前端に
取っ手を設け背板は収納部を前方へ引出した時ごみ袋が
後方へ転がり落ちない程度の高さのものが望ましいが簡
素化して底板と背板と取っ手だけで構成しても良い。

【０００６】請求項３の発明は、ごみ集積庫の区画部の
床部前端左右部に固定ローラを設け、ごみ収納部の底板
後端下面左右部に可動ローラを設けたことを特徴とする
もので、スライド手段としては、区画部の左右両壁にレ
ールを設けても良い。

【０００７】請求項４の発明は、ごみ収納部の前端下側
に接地用のクッションまたは車輪を設けたことを特徴と
する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。図１は、ごみ集積庫の全
体斜視図である。スチール製の組立式物置の一部分を変
更してごみ集積庫としている。ごみ集積庫本体の内部を
間口方向で４区画に分割し，それぞれの区画にビン、
缶、不燃ごみ、可燃ごみに分割されたごみを集積
できるようにしている。

【０００９】その４区画の前面開口部には２組の引き違
い扉１、１を設け、その引き違い扉各枚の上方約半分に
はそれぞれ奥行き方向に揺れ動く押し開き扉２が設けら
れている。図中の矢印は、引き違い扉の開閉方向と各押
し開き扉の可動方向およびごみ袋Ａの投入方向をで示し
ている。

【００１０】図２は、片側の引き違い扉１を開口し、区
画内からごみ収納部３を前方へ引出した状態を示す。ご
み収納部３は上方開口の矩形箱体であり前端上部には引
出すときの取っ手３ａを取付け、背面板３ｂは引出す際
にごみ袋Ａが背面板３ｂ後方へ転がり落ちないように他
の壁面より高く設定している。ごみ収納部の構造を簡素
化するには、前面板、左右側面を省略することができ
る。

【００１１】図３、４は、ごみ収納部３の動作を示すた
め縦断面図である。押し開き扉２を押し開いてごみ袋Ａ
を区画内に設置したごみ収納部３へ投入する。集積庫の
各区画の床板１１の前端には固定ローラ４、４が左右両
側に設置され、ごみ収納部３の底板３ｃの後端左右両側
には可動ローラ５、５を取付けているので、ごみ収納部
３の前端部の取っ手３ａを持って前方へ引っ張れば各区
画内からごみ収納部３をスムーズに引出すことができ
る。

【００１２】ごみ収納部３はその前下端部を接地させる
構造であり、図５に示すごみ収納部３１は底板３１ｃの
前下端部に取付けた車輪６により、接地後もさらに前方
へ動かすことができる。

【００１３】ごみ収納部のスライド手段としては、前述
のようにローラを用いる他に、各区画の左右両側壁にレ
ールを取付けても良い。また、前方への引出し位置を制
限するためにストッパーを設けることも考えられる。

【００１４】

【発明の効果】本発明のうち請求項１記載の発明は、ご
み袋を投入する場合と集積されたごみ袋を収集する場合
とで、押し開き扉と引き違い扉を使い分けることができ
る。ごみ袋を投入する場合は、扉を必要最小限に押し開
くことでごみ袋を集積庫内に投入することができる。ま
た、収集する場合は、引き違い扉で大きく開口できるの
で奥のほうのごみ袋も取り出しやすい。

【００１５】請求項２ないし４記載の発明は、さらに収
集しやすくするために、前面開口部から前方へ引出し可
能なごみ収納部を集積庫の各区画内に設けたので、集積
庫内に入り込むこと無しに奥のごみ袋を取り出すことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】扉の動きを示す全体斜視図

【図２】ごみ収納部を引出した状態を示す斜視図

【図３】区画内のごみ収納部を示す断面図

【図４】ごみ収納部を引出した状態を示す断面図

【図５】他の実施の形態のごみ収納部を示す断面図

【符号の説明】

１…引違い扉 ２…押し開き扉 ３、３１…ごみ収納部 ３ａ…取っ手 ３ｂ…背面板 ３ｃ…底板 ４…固定ローラ ５…可動ローラ ６…車輪 １１…床板 Ａ…ごみ袋

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各家庭等から出されたごみを収集日まで一
   時集積しておくごみ集積庫において、庫内を間口方向で
   複数に区画し、隣合った２ずつの区画の前面開口部に１
   組の引き違い扉を設けることとし、その扉各枚に奥行き
   方向へ揺れ動く押し開き扉を設けたことを特徴とするご
   み集積庫。
2. 【請求項２】庫内を間口方向で複数に区画し、引き違い
   扉を開口して前方へ引出し可能なごみ収納部を各区画内
   に設けたことを特徴とする請求項１記載のごみ集積庫。
3. 【請求項３】区画部の床部前端左右部に固定ローラを設
   け、ごみ収納部の底板後端下面左右部に可動ローラを設
   けたことを特徴とする請求項１ないし２記載のごみ集積
   庫。
4. 【請求項４】ごみ収納部の前端下側に接地用のクッショ
   ンまたは車輪を設けたことを特徴とする請求項１ないし
   ３記載のごみ集積庫。