JP2000326988A - 新聞古紙100%使用原紙からなる新聞古紙回収用角底袋及びその製造方法 - Google Patents

新聞古紙100%使用原紙からなる新聞古紙回収用角底袋及びその製造方法

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JP2000326988A
JP2000326988A JP13707199A JP13707199A JP2000326988A JP 2000326988 A JP2000326988 A JP 2000326988A JP 13707199 A JP13707199 A JP 13707199A JP 13707199 A JP13707199 A JP 13707199A JP 2000326988 A JP2000326988 A JP 2000326988A
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Yukio Matano
幸男 俣野
Toshiaki Tokuyama
敏明 徳山
Yoshio Ueda
吉雄 上田
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KONPASU KK
MIYAMA SEISHI KOGYO KK
Daishowa Paper Products Co Ltd
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KONPASU KK
MIYAMA SEISHI KOGYO KK
Daishowa Paper Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新聞紙をリサイクルするために新聞古紙を回
収する新聞古紙回収用角底袋を新聞古紙100%使用原
紙で作ること。 【解決手段】 第1に、新聞古紙を原料とする繊維スラ
リーを長網式また短網式の抄紙機を用いて縦の引裂き強
さ60g以上かつ横の引裂き強さ70g以上かつ縦横の
引裂き強さの差が25%以内である新聞古紙100%使
用原紙を得る。第2に、前記新聞古紙100%使用原紙
を製袋機に通す前に、製袋時の開口爪による袋の角破れ
対策として袋の開口縁周り部に相当する箇所及び折り目
になる部分等に樹脂を塗布する。第3に、製袋機の成型
板通紙角度を50°〜60°に調節可能にすると共に、
上下の成型板の入口開口の間隔を110〜180mmに
調節可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙技術並びに製袋
技術及びリサイクル技術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、新聞古紙のリサイクルを目的とし
て新聞販売業者より各購読者の家庭やオフィスに回収用
角底袋が配布されている。配布されている回収用角底袋
の多くはビニール、ポリエチレン等の化成品製又はクラ
フト紙製である。化成品製の袋では新聞古紙を回収した
後、製紙工場で回収用角底袋より一々新聞古紙を取り出
さなくてはならない上、これら屑となった回収用角底袋
をどのように処理するかが問題となるのである。
【0003】一方、クラフト紙製の回収用角底袋では製
紙工場で再度紙に再生されるので、ビニール等の化成品
の回収袋よりも自然にやさしいのであるが、依然として
回収袋から新聞古紙を取り出さなくてはならないのであ
る。というのは古紙再生段階で新聞古紙とクラフト紙の
材質が違う為に同時処理が出来ず、新聞古紙と回収用角
底袋とを別々に処理しなくてはならないからである。こ
れでは製紙メーカ側に負担がかかるか、あるいはそのコ
ストのつけはどこか弱い所へ回って、結局新聞古紙の回
収自体が敬遠されてしまうことになるので、新聞古紙と
回収用角底袋とを一緒に処理できる、端的に言えば回収
用角底袋から新聞古紙を取り出さなくとも、回収用角底
袋に新聞古紙を入れたままで再生処理できるようにする
ことが望まれるのである。そこで、本発明は新聞古紙1
00%使用原紙(再生紙)で新聞古紙回収用角底袋を作
ることを目的とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からある新聞古紙
100%使用原紙(再生紙)は丸網抄紙機で抄かれたも
のであり坪量の割に強度面において劣り、製袋機に通し
て角底袋を作ろうとすると紙が破れて角底袋を作ること
ができない。手づくりで新聞古紙100%使用原紙から
角底袋を作ると袋の製造コストがかさみ、新聞古紙回収
が利点ではなく負担になってくる。本発明の第一の課題
は新聞古紙回収用角底袋に適した新聞古紙100%使用
原紙を得ることであり、第二の課題は新聞古紙100%
使用原紙を製袋機に通して角底袋を量産できるようにす
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一に、新聞古紙100
%使用原紙からなる新聞古紙回収用角底袋を得るため
に、新聞古紙100%を原料とする繊維スラリーを長網
式もしくは短網式抄紙機で抄き、60g以上の縦の引裂
き強さ及び70g以上の横の引裂き強さを有し、且つ縦
と横の引裂き強さの差が25%以内の原紙を得る。第二
に、新聞古紙100%使用原紙からなる新聞古紙回収用
角底袋を量産するために、新聞古紙100%を原料とす
る繊維スラリーを長網式もしくは短網式抄紙機で抄き、
坪量200〜80g/m 、紙厚0.26〜0.11
mm,コブサイズ度170〜230g/m (2
分)、縦の引裂き強さ130〜60g、横の引裂き強さ
160〜70gの新聞古紙100%使用原紙を得る。そ
して前記新聞古紙100%使用原紙が通される製袋機の
成型板通紙角度を50°〜60°にすると共に、上下の
成型板の入口間隔を110〜180mmにする。より好
ましくは製袋機に新聞古紙100%使用原紙を通す前
に、製袋時の開口爪等による袋の角破れ対策として袋の
開口縁周り部に相当する箇所及び折り目になる部分等に
樹脂を塗布する。
【0006】
【作用】長網式または短網式抄紙機で得られた坪量が2
00〜80g/m の新聞古紙100%使用原紙(再
生紙)が回収用角底袋の耐久強さとして必要(例えば縦
の引裂き強さ60g、横の引裂き強さ70g)にして十
分(例えば縦の引裂き強さ130g、横の引裂き強さ1
60g)であることが判明した。前記坪量の新聞古紙1
00%使用原紙(再生紙)の紙厚を0.26〜0.11
mmに絞ることにより紙のすべりがよくなり製袋機に通
したとき原紙(再生紙)が製袋操作中全般において破断
しにくくなる。前記紙厚の原紙(再生紙)のコブサイズ
度を170〜230g/m (2分)にすることによ
り、袋にするための糊のつきが良好になる。製袋機の成
型板通紙角度を50°〜60°にすることにより原紙
(再生紙)はチューブ成型板部に破断することなく入っ
て行く。このことに関連して、更にチューブ成型板部の
上下の成型板の入口開口の間隔を110〜180mmに
することにより回収用角底袋の大きなマチ幅でも良好に
上下の成型板の両側辺の間に原紙(再生紙)は折り込ま
れて行く。製袋機にかける前に、角底袋の開口縁周り
部、胴周り部及び折り目部に相当する部分に樹脂を塗布
しておくことにより、樹脂(この樹脂は新聞古紙再生処
理に何ら障害とならないもの)が原紙(再生紙)の前記
部分における繊維の間に浸入して紙の破断(特に製袋機
の角底成型部所の前の段階である開口部所において)を
更に防止するように働く。
【0007】なお、本発明について基本的に指摘してお
きたい点は、従来の新聞古紙100%使用原紙(再生
紙)は丸網抄紙機で抄かれていたので紙の縦横の引裂き
強さに差がありすぎて、弱い方の引裂き強さが回収用角
底袋としての必要値を有するようにすると、紙の坪量が
大きくなりすぎるのであるが、長網式また短網式の抄紙
機で抄くと新聞古紙100%使用原紙といえども縦横の
引裂き強度が接近して来て紙の坪量を大きくする必要が
なくなることを本発明者は見い出したということであ
る。このことを特許請求の範囲第1項において「袋自体
が新聞古紙100%使用原紙で作られている」、「60
g以上の縦の引裂き強さ及び70g以上の横の引裂き強
さを有し、且つ縦と横の引裂き強さの差が25%以内で
ある」という規定で表現しているのである。
【0008】
【実施例】本発明の新聞古紙100%使用原紙を製造す
る抄紙機の一例を図1を参照して説明する。図において
Aはハイスピードウルトラフォーマ4層短網部、Bはプ
レスロール部、Cはドライヤー部、Dはカレンダー部、
Eはリール部である。10は原料ポンプ、11はヘッド
ボックス、12は無端の短網、13は抄き部のシリンダ
ー、14は無端のウエットボトム毛布、15はプレスロ
ール、16は無端のプレス毛布、17は乾燥ドラム、1
8はカレンダーロール、19はリール芯である。一方、
新聞古紙をパルパー(図示せず)に投入して水で離解し
て繊維スラリーを得る。
【0009】繊維スラリーを原料ポンプ10によりヘッ
ドボックス11から短網12の水平部に供給する。短網
12は繊維スラリーを抄いてシリンダー13に入って抄
かれた繊維層をウエットボトム毛布14に転移させる。
図示のハイスピードウルトラフォーマ4層短網部Aは図
示の通り4組のポンプ10−ヘッドボックス11−短網
12−シリンダー13を備えていてウエットボトム毛布
14がシリンダー13を通過する毎に、ウエットボトム
毛布14に繊維層が重ねられてゆく。従ってウエットボ
トム毛布14が最後のシリンダー13を通過するとき繊
維層は4層になされている。かかる4層の繊維層は一体
(以下紙層と称する)となされてウエットボトム毛布1
4からプレスロール部Bのプレス毛布16に移される。
紙層はプレスロール15で余剰の水分を絞り取られる。
このように余剰水分が除去された紙層(以下紙と称す)
はドライヤー部Cに移されて乾燥ドラム17により乾燥
される。紙は次いでカレンダー部Dに通されて艶出しさ
れる。この時、紙は複数のカレンダーロール18間のニ
ップ圧により圧縮されて紙厚が調節される。かくして出
来た紙(以下、新聞古紙100%使用原紙と称す)はリ
ール部Eにおいてリール芯19のまわりに巻き取られ
る。
【0010】本発明の新聞古紙100%使用原紙を製造
する上述の工程において特に重要な点を指摘しておく。
まず第1点は短網12の走行速度と繊維スラリーの供給
速度を調整することにより紙の引裂き強度の縦横の差を
できるかぎり少なくするようコントロールすることであ
る。第2点は新聞古紙をパルパー(図示せず)に投入し
て水で離解して繊維スラリーを得るに際して、得られた
新聞古紙100%使用原紙のコブサイズ度が所望の値で
かつ一定であるようにすることである。これを達成する
ためには分配箱(図示せず:繊維スラリーをヘッドボッ
クスへ分配する)において頻繁にpH値を測定、管理す
る必要がある。なぜなら、家庭などから回収されて来た
新聞古紙の中に混入しているチラシの割合が一定してい
ないので、これらの変動に対応するように薬品の投入量
を頻繁に調整しなければならないからである。コブサイ
ズ度を安定させるには、スラリーのpH値を一定にする
必要があり、そのために硫酸バンドという薬品をスラリ
ータンクに投入する。サイズ剤は分配箱に投入する。第
3点は、カレンダー部Dにおけるニップ圧を通常の圧力
よりも高めにして繊維を緻密化することである。すなわ
ち紙厚を所望の値まで圧縮させることである。このよう
に緻密化させなければならない理由は、新聞古紙100
%使用原紙で角底袋を量産すべくこの新聞古紙100%
使用原紙を製袋機に通したときに製袋機の種々なエレメ
ントに用紙が接触する際の抵抗等を軽減すべく新聞古紙
100%使用原紙の滑りを良くするためである。
【0011】第4点は新聞古紙を丸網式抄紙機ではなく
長網式もしくは短網式抄機で抄いて、新聞古紙回収用角
底袋の原紙として坪量が200〜80g/m の新聞
古紙100%使用原紙を得ることである。
【0012】本発明の方法により得られた新聞古紙10
0%使用原紙の紙力のデータを図2に示す。本発明の新
聞古紙100%使用原紙が従来の新聞古紙100%使用
原紙と決定的に異なる点は引裂き強さが縦横において接
近していることである。これは長網式あるいは短網式抄
紙機で新聞古紙繊維が抄かれていることによる。これに
対し、従来の新聞古紙100%使用原紙は、丸網式抄紙
機により新聞古紙繊維が抄かれているために、縦横の引
裂き強さがかなり離れているのである。
【0013】次に本発明の新聞古紙100%使用原紙が
従来の新聞古紙100%使用原紙と異なる点は、坪量が
同じであるにもかかわらず、従来の新聞古紙100%使
用原紙のものよりも実質的に紙力がアップされているこ
とである(図3参照)。更に本発明の新聞古紙100%
使用原紙の特徴は紙厚が従来の新聞古紙100%使用原
紙はいうに及ばずクラフト紙のものに比べて薄くなされ
ている(勿論、同じ坪量で比較して)ことである。この
ためには、カレンダーロールにおいて紙を仕上げ処理す
るときにカレンダーロールのニップ圧を通常のものより
も高くしなければならない。更に本発明の新聞古紙10
0%使用原紙の特徴はコブサイズ度が170〜230g
/m (2分)であるということである。これは糊が
良好に付着するためにこのようにコブサイズ度を維持し
ておくということを意味するものである。
【0014】図4に回収用角底袋の寸法の一例を図示す
る。図4の(a)は斜視図であり、図4の(b)は回収
用角底袋の底面を示す図である。この図から判る通り、
約1ケ月分の朝刊並びに夕刊を収納できる回収用角底袋
の寸法は縦36cm、横30cm、マチ幅21cmのも
のである。なお、袋のチューブを形成するための接合幅
は4cmである。
【0015】新聞のサイズは普通のものであるので、前
記横寸法30cm及びマチ幅寸法21cmは自ずと決ま
っているが、縦寸法は回収周期に応じて適当に変えるこ
とができ、回収周期が約1ケ月の場合、縦寸法は35〜
43cmが適当である。
【0016】図4に示した寸法の回収用角底袋を前述の
新聞古紙100%使用原紙で量産する(すなわち製袋機
に通す)には、更に工夫が必要なのである。
【0017】図1に示した如き抄紙機で得られ図2に示
すデータの紙力を有する新聞古紙100%使用原紙は図
4に示すような回収用角底袋として、約1ケ月分の朝刊
及び夕刊を包むのに必要にして十分な耐久性を有するの
であるが、製袋機にかけて普通の速度で角底袋を作ろう
とすると、本発明の新聞古紙100%使用原紙といえど
も原紙が頻繁に破断するのである。
【0018】これを回避するために従来の角底袋製袋機
を改良した。この改良点を図5及び6を参照して以下に
説明する。図5において、Fは原紙捲出部、Gは成型板
通紙角度設定部、Hはチューブ成型板部、Iは引出し
部、Jは切断部、Kは開口部、Lは角底成型部、Mは計
数部である。
【0019】捲出部Fより幅106cmの原紙を繰り出
す。繰り出された原紙は成型板通紙角度設定部Gにおけ
るペーパーロール20を経てチューブ成型板部Hに入
る。チューブ成型板部Hは図6に示すように上成型板2
1とそり形の下成型板22とからなる。これら成型板2
1,22の幅は図4に示す袋の横寸法30cmにほぼ等
しい。幅106cmの原紙は下成型板22の下に導かれ
ると共に、図4に示す袋のマチ幅寸法21に相当する部
分が上成型板21と下成型板22の両側辺の間に折り込
まれて行く(案内ローラ等の図示は省略)。かくして図
4の袋(ただし底なし)が縦方向に折り畳まれて連続し
ている状態でチューブ成型板部Hで作られる。このよう
に連続的に成形されるチューブは引出し部Iによりチュ
ーブ成型板部Hから引き出される。次いで切断部Jにお
いて袋一個分に切断される。その直後の開口部Kにおい
て袋の底に相当する部分が開口爪等(図示せず)により
開口され、次いで角底成型部Lを通ることにより角底が
形成されて袋の底が閉じられる。その後、計数部Mにお
いて完成した袋が並べられてカウントされる。
【0020】本発明による重要な改良点は成型板通紙角
度設定部Gにおけるペーパロール20を通常のクラフト
紙のための角度40°に比べて特別に50〜60°の範
囲で可変に設定すること、及びチューブ成型板部Hにお
ける上下の成型板21,22の入口開口の間隔を通常の
クラフト紙のための間隔70mmに比べて特別に110
〜180mmの範囲で可変に設定することである。前記
角度と前記間隔は相互に関連し、角度が大きくなると間
隔も大きくなる。開口部K及び角底成型部Lは通常のク
ラフト製角底袋の製袋機と基本的に全く同じである。
【0021】開口部Kにおける紙袋のチューブの開口縁
や胴周り部の破裂及び、角底成型部Lにおける袋の角部
の破断を尚一層回避するためには、新聞古紙100%使
用原紙を部分的に補強する方が良いということが判っ
た。この部分的な補強は新聞古紙100%使用原紙に樹
脂を塗布する(すなわち印刷する)ことにより達成され
る。図1に示した如き抄紙機で得られ図2に示すような
データの紙力を有する新聞古紙100%使用原紙に、角
底袋の開口縁周り、胴周り、折り目部になる部分等にお
いて樹脂を印刷してから製袋機にかけると、製袋中の新
聞古紙100%使用原紙の破断はほとんどなくなるので
ある。
【0022】図7に樹脂塗布の一例を示す。P は開
放開口縁周りの樹脂塗布帯を示す。この幅は1.5cm
であった。P は底封止開口縁周りの樹脂塗布帯であ
る。Qは四つの折り目部の樹脂塗布帯である。この幅は
陵線の両側に各1cmの合計2cmであった。胴周り部
1−4 は適当な情報を伝える文字列または絵模様で
あった。
【0023】このような部分的補強は例えばインクのよ
うな樹脂で行うので、新聞古紙のリサイクルに何ら障害
となるものではなく、樹脂は紙繊維の間に浸入して紙力
を高め、しかも新聞古紙100%使用原紙の厚みは凹凸
にならず、印刷された新聞古紙100%使用原紙はロー
ルに巻けるのである。また、このような部分的補強は実
質的に印刷であるので、回収用角底袋のデザインを整
え、かつ情報を伝達できるのである。すなわち、この部
分的補強は角底袋への通常の印刷処理においてその意匠
を角底袋の補強をも考慮することにより簡単に達成でき
るのである。
【0024】かかる補強は新聞古紙100%使用原紙の
両側面から施すこともできる。また、新聞古紙100%
使用原紙のいたるところにすなわち新聞古紙100%使
用原紙全面に印刷を施すことによっても勿論達成でき
る。
【0025】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明による、新
聞古紙回収用角底袋はそれ自体が新聞紙と同じ材質の繊
維からできているので、新聞古紙を回収した後、回収用
角底袋と新聞古紙とを分別することなくそのまま製紙工
場で再生できるという効果がある。この為、新聞古紙の
リサイクルが行われやすくなるのである。現在、「自然
にやさしい」ということが重要視されているにもかかわ
らず、古紙回収が停滞しているのが実情である。本発明
により、新聞古紙の回収を妨げている一因(袋の分別作
業)が除去されるのである。更に、これらの発明によ
り、クラフト紙を使わず新聞古紙100%使用原紙で回
収袋を作るので自然にやさしくかつ、新聞古紙のリサイ
クル率を高め、古紙回収業者に活躍の場を与えることが
できるという効果があるのである。
【0026】請求項3の発明により新聞古紙100%使
用原紙からなる新聞古紙回収用角底袋の量産が基本的に
達成でき、請求項4の発明により高効率の量産が達成で
きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の新聞古紙100%使用原紙を得るため
の抄紙機の一例を説明するための図。
【図2】本発明の新聞古紙100%使用原紙の代表的な
二例の紙力データを示す表。
【図3】従来の新聞古紙100%使用原紙と本発明のも
のとの比較を示す表。
【図4】新聞古紙回収用角底袋の寸法を説明するための
図。
【図5】本発明の新聞古紙回収用角底袋を作る角底袋製
袋機の一例を説明するための図。
【図6】図5の角底袋製袋機におけるチューブ成型板部
の平面図及び側面図。
【図7】本発明の新聞古紙100%使用原紙からなる新
聞古紙回収用角底袋の一実施を説明するための図。
【符号の説明】
A ハイスピードウルトラフォーマ4層短網部 B プレスロール部 C ドライヤー部 D カレンダー部 E リール部 10 原料ポンプ 11 ヘッドボックス 12 無端の短網 13 抄き部のシリンダー 14 無端のウエットボトム毛布 15 プレスロール 16 無端のプレス毛布 17 乾燥ドラム 18 カレンダーロール 19 リール芯 F 原紙捲出部 G 成型板通紙角度設定部 H チューブ成型板部 I 引出し部 J 切断部 K 開口部 L 角底成型部 M 計数部 20 ペーパーロール 21 上成型板 22 下成型板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳山 敏明 大阪府大阪市旭区大宮2丁目24−10 (72)発明者 上田 吉雄 滋賀県八日市市妙法寺町1101−16 大昭和 紙工産業株式会社八日市工場内 Fターム(参考) 3E023 BA02 BA20 3E064 AB03 AD14 BA01 EA16 FA01 HA06 HF05 HG02 HG10 HR01 HU02 4L055 AA11 BD02 BD08 BD18 BE02 EA07 EA08 EA10 GA05 GA35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配達された新聞紙を回収するための新聞
    古紙回収用角底袋において、 前記袋自体が新聞古紙100%使用原紙で作られている
    こと、及び前記新聞古紙100%使用原紙が60g以上
    の縦の引裂き強さ及び70g以上の横の引裂き強さを有
    し、且つ縦と横の引裂き強さの差が25%以内であるこ
    とを特徴とする新聞古紙回収用角底袋。
  2. 【請求項2】 配達された新聞紙を回収するための新聞
    古紙回収用角底袋において、 前記袋自体が新聞古紙100%使用原紙で作られている
    こと、 前記新聞古紙100%使用原紙が60g以上の縦の引裂
    き強さ及び70g以上の横の引裂き強さを有し、且つ縦
    と横の引裂き強さの差が25%以内であること、及び前
    記新聞古紙回収用角底袋の開口縁周り部、胴周り部及び
    折り目部に樹脂が塗布されていることを特徴とする新聞
    古紙回収用角底袋。
  3. 【請求項3】 新聞古紙100%使用原紙からなる新聞
    古紙回収用角底袋を製造する方法であって、 新聞古紙100%を原料とする繊維スラリーを長網式も
    しくは短網式抄紙機で抄き、坪量200〜80g/m
    、紙厚0.26〜0.11mm,コブサイズ度170
    〜230g/m (2分)、縦の引裂き強さ130〜
    60g、横の引裂き強さ160〜70gの新聞古紙10
    0%使用原紙を得る段階、及び前記新聞古紙100%使
    用原紙を、角底袋製袋機のチューブ成型板部への原紙供
    給の成型板通紙角度が50°〜60°でありかつチュー
    ブ成型板部の上下成型板の入口間隔が110〜180m
    mである角底袋製袋機に通す段階を含むことを特徴とす
    る新聞古紙回収用角底袋を製造する方法。
  4. 【請求項4】 新聞古紙100%使用原紙からなる新聞
    古紙回収用角底袋を製造する方法であって、 新聞古紙100%を原料とする繊維スラリーを長網式も
    しくは短網式抄紙機で抄き、坪量200〜80g/m
    、紙厚0.26〜0.11mm,コブサイズ度170
    〜230g/m (2分)、縦の引裂き強さ130〜
    60g、横の引裂き強さ160〜70gの新聞古紙10
    0%使用原紙を得る段階、 前記新聞古紙100%使用原紙に、角底袋の少なくとも
    開口縁周り部、胴周り部、及び折り目部に相当する箇所
    で樹脂を塗布する段階、及び前記新聞古紙100%使用
    原紙を、角底袋製袋機のチューブ成型板部への原紙供給
    の成型板通紙角度が50°〜60°でありかつチューブ
    成型板部の上下成型板の入口間隔が110〜180mm
    である角底袋製袋機に通す段階を含むことを特徴とする
    新聞古紙回収用角底袋を製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101981617B1 (ko) * 2018-06-22 2019-05-23 (주)티디글로벌 쇼핑백 제조방법

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