JP2000326784A - 車両用安全柵 - Google Patents

車両用安全柵

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JP2000326784A
JP2000326784A JP11140741A JP14074199A JP2000326784A JP 2000326784 A JP2000326784 A JP 2000326784A JP 11140741 A JP11140741 A JP 11140741A JP 14074199 A JP14074199 A JP 14074199A JP 2000326784 A JP2000326784 A JP 2000326784A
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fence
safety
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vehicle
fence body
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JP11140741A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Hashimoto
満洋 橋本
Hidekazu Kawamura
英一 河村
Yasushi Kanezuka
康史 金塚
Motoyuki Yamazaki
元行 山崎
Tomoyuki Nakamura
智之 中村
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体外部にある作業スペースを有する車両に
取り付けて使用するに好適で簡易な、作業者の安全を確
保するための安全柵を提供する。 【解決手段】 使用時には作業者の安全を確保し得る柵
高さHhighとなり、その非使用時には前記使用時よりも
低い柵高さHlowとなる柵高さ変更構造を有している車
両用安全柵1である。その柵高さ変更構造は、柵体10
を倒す可倒機構30(40)、柵体10を柵高さ方向に
そって伸縮させる伸縮機構50、又は柵体10を着脱可
能に装着する着脱機構60にて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人が登って作業を
する作業スペースが車体の外部にある車両に取り付けて
使用される車両用安全柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の作業スペースがある車両として
は、例えば、液体や粉体、粒状固体等の運搬物を容器形
状等からなる貯槽に充填積載して運搬するバルク・ロー
リー車、タンクロータリー車のような運搬車両があり、
かかる車両では、その運搬物を運搬元で貯槽に充填する
時や運搬先で貯槽から排出する時等において、貯槽の上
に登って貯槽にある運搬物の充填や排出に必要なハッチ
やバルブ等の開閉作業を行ったり貯槽内の運搬物状態の
点検作業を行うようになっている。そして、このような
作業は一般に地上から2mを超える高さで行ういわゆる
高所作業になることが多く、また作業スペースの足場が
狭く平坦ではなく悪い状況にあることが多い。
【0003】このため、通常は、上記したような車両が
出入りする運搬元や運搬先の作業現場において、車両の
貯槽上に登って作業を行う作業者が作業中に転落しない
ようにするため、その車両の作業スペースを取り囲むよ
うな状態で位置させる柵や作業ステージ等の安全施設が
設置されているか、あるいは、その作業現場における設
備(リングや手摺りなど)に作業者の使用する命綱のフ
ックをかけて作業を行うことができるようになってい
る。また、このような安全施設が作業現場側に設置され
ることにより、車両側には作業者の安全を確保するため
の設備を特に設ける必要がないように配慮されているこ
ともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現実には、
このような安全施設がない場所においても車両の貯槽上
に登って作業しなければならない場合がある。例えば、
一般の駐車場での点検作業や緊急時における点検作業や
運搬物の臨時受け入れ時での作業を行う場合である。そ
して、この場合、従来の車両には作業者の転落防止等の
安全設備が特に設けられていないため、作業者が危険な
状況下で作業を行わざるを得なかった。
【0005】従って、このような実情から近年、車両側
にも安全施設のない場所での作業を余儀なくされた場合
であっても作業者の安全を確保できる安全設備を設ける
ことが望まれるようになってきた。ちなみに、この対策
手段としては、例えば、前記したような作業スペースの
ある車両に対して作業者の転落防止用等の安全柵を取り
付ける方法が考えられるが、この場合には、その安全性
の観点から柵高さとして例えば0.9m以上の寸法が必
要となることが予想されるところ、かかる柵高さの安全
柵を車両の現状の貯槽上に常設するに際しては、公道を
走行する車両に適用される車高(全高)に関する法的規
制を満足できるか否かを考慮しなければならないという
課題があった。
【0006】従って、本発明は、このような従来技術の
問題点に着目してなされたもので、その目的は、車体外
部にある作業スペースを有する車両に取り付けて使用す
るに好適で簡易な、作業者の安全を確保するための安全
柵を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成し得る本
発明は、車両の外部にある作業スペースに取り付けて作
業者の安全を確保する安全柵であって、その使用時には
作業者の安全を確保し得る柵高さとなり、その非使用時
には前記使用時よりも低い柵高さとなる柵高さ変更構造
を有していることを特徴とする車両用安全柵である。
【0008】上記柵高さ変更構造は、柵高さを使用時及
び非使用時において所定の高さに変更できる機能を有す
る構造であれば特に限定されるものではないが、例え
ば、柵体を倒す可倒機構、柵体を柵高さ方向にそって伸
縮させる伸縮機構、又は柵体を着脱可能に装着する着脱
機構にて構成されるものである。
【0009】また、上記可倒機構にて構成される柵高さ
変更構造は、例えば、柵体を車両に固定する固定側柵体
部とその固定側柵体部の上方で起立した状態又は倒した
状態にする可倒側柵体部とに分割し、かつ、この固定側
柵体部に対して可倒側柵体部を起立する方向及び倒す方
向に回動可能に連結する回動連結部と、この回動連結部
により起立する方向に回動する可倒側柵体部を使用時の
柵高さとなる位置で停止させる係止部と、この係止部で
回動が停止させられて起立した状態にあるときの可倒側
柵体部と固定側柵体部との間に、前記回動連結部の回動
時の支点から可倒側柵体部を倒す方向とは反対側に離れ
て位置するとともに可倒側柵体部及び固定側柵体部とを
互いに引き付ける張力を発するように配設される伸縮性
のある張力発生部材とからなる可倒機構を設けた構造で
ある。
【0010】なお、このような安全柵を取り付ける上記
車両としては、その外部に作業スペースを備えた車両で
あれば如何なる種類のものであってもよく、公道を走行
する車両であるほか、各種作業用車両、鉄道貨物車両で
あってもよい。また、安全柵の使用時の柵高さについて
は、少なくとも作業者の作業スペースからの落下を確実
に防止するに必要な高さに設定するとよい。一方、その
非使用時の柵高さについては、原則として使用時におけ
る高さよりも低い高さに設定するが、車両の全高に関す
る法的規制を考慮する必要がある場合にはその規制寸法
の範囲内におさまる高さに設定する。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1〜図3は、
本発明の車両用安全柵の一実施形態を示すもので、図1
はその安全柵を取り付けた車両の側面図、図2はその安
全柵を起立させた状態にある車両の後面図、図3はその
安全柵を倒した状態にある車両の後面図である。図中の
車両100は、液体、粉体等の運搬物を収容するための
円筒形状からなる貯槽(タンク)110を搭載した運搬
車である。図中において、112、113は運搬物出し
入れ口、115は貯槽の上部を取り囲むように設けられ
た防護枠、116は貯槽110の上部に登る際に使用す
る昇降用のはしご、120は運転台、130は前輪、1
40は後輪、200は地面を示す。
【0012】この車両100においては、その貯層11
0の上部片側にその貯層上部に登って作業をする作業者
の安全を確保するための安全柵1が取り付けられてい
る。詳しくは、安全柵1は、車両100の前方側から第
1安全柵1A、第2安全柵1B及び第3安全柵1Cとの
3つに分割されている。そして、この安全柵1A、1
B、1Cはいずれも、その柵体10を非使用時には倒し
かつ使用時には起立させることが可能な可倒機構30を
備えており、これによって、その柵高さHを使用時及び
非使用時において変更することができる柵高さ変更構造
となっている。
【0013】すなわち、この安全柵1A、1B、1Cに
おける各柵体10はいずれも、まず、車両側(防護枠1
15)に固定する固定側柵体部11とその固定側柵体部
11の上方で起立した状態又は倒した状態にする可倒側
柵体部12とに分割されている。このうち固定側柵体部
11は、パイプ形状の2本又は3本の支柱21とこの支
柱どうしを結ぶように水平状に配設される横桟22とか
らなるものであり、その支柱21が垂直上方に向いた態
勢となるように取付け用ブラケット13を介して貯槽の
防護枠115に取り付けられている(図4等参照)。一
方の可倒側柵体部12は、固定側柵体部11の各支柱の
上端部からさらに上方に伸びるようなパイプ形状の2本
又は3本の支柱23とこの支柱どうしを結ぶように水平
状に配設される複数本の横桟24とからなるものであ
る。
【0014】そして、この固定側柵体部11と可倒側柵
体部12の間には、いずれも同じ可倒機構30が配設さ
れている。可倒機構30は、図4、5に示すように、回
動連結部31、係止部32及び張力発生部材33により
構成されたものである。
【0015】回動連結部31は、固定側柵体部11に対
して可倒側柵体部12を起立する方向A及び倒す方向B
に回動可能に連結するためのものである。この実施形態
における回動連結部31は、固定側柵体部11の支柱2
1の上端側に突出形成される連結用アーム25と可倒側
柵体部12の支柱23の下端側に突出形成される連結用
アーム26とを、その各アーム先端部が互いに対向して
重なり合うように配置させてその重なり合う部分におい
て支軸27により回動するように連結させている。
【0016】また、係止部32は、回動連結部31によ
り起立する方向Aに回動する可倒側柵体部12を使用時
の柵高さとなる位置(この例では垂直位置)で停止させ
るためのものである。この実施形態における係止部32
は、固定側柵体部11の支柱21の上端水平面21aに
対して可倒側柵体部12の支柱23の下端水平面23a
が上記回動連結部31により起立する方向Aに回動した
際に突き当たることによって、その回動が停止させられ
るようになっている。この係止部32によって停止した
可倒側柵体部12の支柱23は、固定側柵体部11の支
柱21と直線状に連結して直立した状態となる。
【0017】さらに、張力発生部材33は、可倒側柵体
部11と固定側柵体部12とを互いに引き付け合う張力
Fを発生するものであって、伸縮性を有するものであ
る。この実施形態における張力部材33は、コイル状の
スプリング35を使用し、そのスプリング35の両端部
35a,35bを固定側柵体部11の支柱21に形成し
たL字状の取り付けアーム28(の係止孔28a)と可
倒側柵体部12の支柱23に形成したL字状の取り付け
アーム29(の係止孔29a)とにそれぞれ引っ掛けた
状態で取り付けている。
【0018】また、このスプリング35は、図4、5に
示すようにL字状に形成して各支柱21、23に突出状
態で固定した各取り付けアーム28、29に取り付ける
ことにより、可倒側柵体部12が係止部32で回動が停
止させられて起立した状態にあるときには(図4)、回
動連結部31による回動支点(支軸27)から可倒側柵
体部12を倒す方向Bとは反対側Oに距離Lだけ離れた
状態で位置するようになっており(図4a)、しかも、
支柱21、23から横方向に距離Sだけ離れた状態で位
置するようにもなっている(図4b)。
【0019】そして、このような可倒機構30の配設位
置や各部品の寸法形状等については、可倒側柵体部12
を倒した際における安全柵1の最も高い部分の高さH
lowが車両100に課される法的規制の全高Xよりも低
い値となるような観点に基づいて適宜設定される(図1
〜図5参照)。
【0020】次に、このような構成からなる安全柵1の
使用方法について説明する。
【0021】まず、安全柵1は、車両100の貯槽11
0上に登って必要な作業を行う際に、その可倒側柵体部
12を図1、2、4に示すように起立させた状態にした
後に使用し、また、それ以外の時には可倒側柵体部12
を図3、5に示すように貯槽110側にむけて倒した状
態にするようになっている。
【0022】すなわち、その使用時には、昇降用はしご
116から貯槽110の上部(防護枠115上も含む)
に登った作業者がその貯槽110上に倒されている安全
柵1の可倒側柵体部12(図3、5)を手でつかんで引
き起こす。この操作により、可倒側柵体部12は、可倒
機構30の回動連結部31における支軸27を回動支点
として矢印A方向に回動しはじめ、可倒側柵体部12の
支柱23における係止部32として下端水平面23aが
固定側柵体部11の支柱21における係止部32として
上端水平面21aに突き当たった時点で停止する。この
結果、可倒側柵体部12は、固定側柵体部11の上方に
おいて垂直に起立した状態となる。また、この際、可倒
側柵体部12は、可倒機構30の張力部材33であるス
プリング35の張力Fにより固定側柵体部11側に引き
付けられるような状態になっているため、比較的少ない
力でもって起立させることができる。しかも、その起立
した状態になった時点では支軸27とは離れた状態にあ
るスプリング35の張力Fにより固定側柵体部11側に
引き付けられているため、可倒側柵体部12は倒れにく
く(倒す方向Bに回動しにくく)になっている。
【0023】また、その非使用時には、貯槽110上の
作業者が安全柵1の可倒側柵体部12を手でつかんで貯
槽110にむけて倒す。この操作により、可倒側柵体部
12は、回動連結部31における支軸27を回動支点と
して矢印B方向に回動しはじめ、その先端(自由端)部
が貯槽110の上面に接触するような状態になった時点
で停止する。この結果、可倒側柵体部12は、貯槽11
0上にほぼ水平に横たわるように倒れた状態となる。ま
た、この際、可倒側柵体部12は、支軸27に接近しか
つ支軸27をはさんで相反する方向に伸びるような状態
にあるスプリング35の張力Fにより固定側柵体部11
側に強く引き付けられているため、倒れた状態が維持さ
れて起立しにくく(起立する方向Aに回動しにくく)に
なっている。また、そのスプリング35は前記したよう
に支柱21、23から距離Sだけ離れた状態になってい
るため、可倒側柵体部12を倒した際にその支柱21、
23に接触することはない(図5b)。なお、上記スプ
リング35の張力Fにより可倒側柵体部12が倒れた状
態をより強固な状態に維持したい場合には、可倒側柵体
部12が倒れた状態になった際に、伸びた状態のスプリ
ング35が支軸27を超えて貯槽110側に位置するよ
うにスプリング35の配設位置を調整すればよい。
【0024】これにより、その使用に際しては、起立さ
せた可倒側柵体部12の上端部までの高さが使用時にお
ける柵高さHhighとなる。この柵高さHhighは、厳密に
は、固定側柵体部11と起立させた可倒側柵体部12と
からなる柵体10の高さ方向の寸法となる。そして、こ
の柵高さHhigh(地面から柵上端までの高さ)は、貯槽
110の作業スペースからみた場合、本来作業スペース
の足場からの高さ寸法となるが、おおむね車両100の
全高hとの差分(Hhigh−h)が作業スペースにおける
高さ寸法に相当し、この高さ寸法は貯槽110の上部に
おいて作業者の転落等を防止するために必要となる十分
な柵高さにも相当する。
【0025】この結果、車両100を作業者の安全を図
るための安全施設がない場所に止めてその貯槽110上
に登って作業する場合であっても、その作業者は安全柵
1により保護されて作業中に落下することなどが確実に
防止される。また、この安全柵1は、前述したように起
立した可倒側柵体部12がスプリング35の張力により
倒れにくくなっているため、その柵体10に作業者がつ
かまったり命綱のフックをかけても貯槽110側に倒れ
ることはない。しかも、起立した可倒側柵体部12の矢
印A方向への回動が係止部31により阻止されているた
め、その可倒側柵体部12に作業者が凭れ掛かっても貯
槽110の外側に倒れることもない。
【0026】一方、安全柵1は、その非使用時には、可
倒側柵体部12が可倒機構30を介して貯層110側に
倒された状態となることにより、おおむね固定側柵体部
11の上端部までの高さが非使用時における柵高さH
lowとなる。この柵高さHlowは、厳密には、可倒側柵体
部12を倒した際に最も高い位置にある部品の高さとな
る。この実施形態に係る安全柵1では、図5aに示すよ
うに倒した状態における可倒側柵体部12の取り付けア
ーム29の位置がその柵高さHlowになる。そして、こ
の柵高さHlowは、車両100に課される法的規制の全
高Xよりも低い高さに相当する。
【0027】この結果、安全柵1を取り付けた車両10
0の全体の高さも法的規制の全高Xを超えない範囲内に
おさまるため(図3、5)、車両100はその可倒側柵
体部12を倒した状態の安全柵1を取り付けたままで公
道を高さ違反とはならず走行することができる。なお、
この倒した可倒側柵体部12の一部を貯槽110等の一
部に係止させたり、ロープ等で結んで固定しておくよう
に構成した場合には、安全柵1は車両100の走行時の
強い振動によって浮き上がるようなことが確実に防止さ
れるようになる。
【0028】[実施の形態2]図6は、第2の実施の形
態に係る安全柵1を示すもので、この安全柵1は実施形
態1における可倒機構30とは異なる可倒機構40を適
用して柵高さ変更構造を形成した以外は実施形態1と同
じ構成からなるものである。
【0029】すなわち、可倒機構40は、安全柵1の柵
体10(の支柱部分)の下端部を車両100の貯槽11
0に柵体全体が回動するように取り付け、その柵体10
全体を倒したり起こすようにするためのものである。こ
の実施の形態では、車両100の貯槽110に固定して
取り付けた固定枠部41において柵体10の下端部を支
軸42により回動可能に取り付け、これにより柵体10
を起立させる方向Aと倒す方向Bとの双方に回動できる
ように構成している。また、固定枠部41には、柵体1
0が垂直状に起立した時点で係止突起に突き当たって矢
印A方向へのそれ以上の回動が阻止させられる係止部が
配設されている。さらに、その支軸42には、図示しな
い両端部が巻き方向から接線方向にほぼ突出して伸びる
形態のコイルスプリングが差し込まれ、その一端部が柵
体10に係止され、その他端部が固定枠部41に係止さ
れた状態で取り付けられており、このコイルスプリング
の巻き方向へ収縮しようとするばね力により柵体10の
支軸42を支点とした回動(特に起立させる方向Aの回
動)が容易になるように構成されている。
【0030】このような可倒機構40にて構成される高
さ変更構造を有した安全柵1は、その使用時には作業者
が貯槽110の側面側に倒れている状態にある柵体10
を貯槽110の上部側にむけて引き起こす。この操作に
より、柵体10は支軸42を支点として矢印C方向に回
動しはじめ、係止部でその回動が停止させられて垂直状
態に起立した状態となる(図6a)。この結果、その柵
体10の上端部の高さが使用時における柵高さHhigh
なって得られ、貯槽110上での作業者の安全を確保す
るに十分な高さの安全柵となる。
【0031】一方、その非使用時には、作業者が柵体1
0を貯槽110の側面側にむけて倒す。この操作によ
り、柵体10は支軸42を支点として矢印B方向に回動
しはじめ、貯槽110の側面等の一部に接触した時点で
停止して倒れた状態となる(図6b)。この結果、安全
柵1の固定枠部41の上端部位置が非使用時における柵
高さHlowとなる。この柵高さHlowは、車両100自体
の全高hよりも低く、しかも車両100に課される法的
規制の全高Xよりも低い高さに相当するものとなる。こ
れにより、車両100はその倒した状態の安全柵1を取
り付けたままで公道を高さ違反とならず走行することが
できる。
【0032】[実施の形態3]図7は、第3の実施の形
態に係る安全柵1を示すもので、この安全柵1は実施形
態1における可倒機構30に代えて伸縮機構50を適用
して柵高さ変更構造を形成した以外は実施形態1と同じ
構成からなるものである。
【0033】すなわち、伸縮機構50は、安全柵1の枠
体10(の支柱部分)を、貯槽110に固定して取り付
けられる第1段枠部15と、この第1段枠部15の内部
に出没可能に収容される第2段枠部16と、この第2段
枠部16の内部に出没可能に収容される第3段枠部17
とに複数段に分割し、その第2段枠部16及び第3段枠
部17が柵高さ方向に沿って伸びて高くなる方向Jと縮
んで短くなる方向Kへ伸縮するようになっている。な
お、第1段枠部15と第2段枠部16との間には、第2
段枠部16が第1段枠部15から高くなる方向Jに突出
した所定の位置で係止される公知のストッパー機構が設
けられており、また、第2段枠部16と第3段枠部17
との間にも同様のストッパー機構が設けられている。こ
のストッパー機構は、この各段ごとの枠部に配設する構
成のもの以外に、全段の枠部15〜16を通して1つの
係止部材で一度に係止できる構成のものであってもよ
い。
【0034】このような伸縮機構50にて構成される高
さ変更構造を有した安全柵1は、その使用時には作業者
が柵体10を高くなる方向Jに引き伸ばす。この操作に
より、柵体10は第2段枠部16が第1段枠部15か
ら、第3段枠部17が第2段枠部16からそれぞれ引き
出された状態となる(図7a)。この結果、その柵体1
0における第3段枠部17の上端部の高さが使用時にお
ける柵高さHhighとなって得られ、貯槽110上での作
業者の安全を確保するに十分な高さの安全柵となる。
【0035】一方、その非使用時には、作業者が柵体1
0を低くなる方向Kへ押しこむ。この操作により、柵体
10は第3段枠部17が第2段枠部16の内部に、その
第2段枠部16が第1段枠部15の内部にそれぞれ収容
された状態となる(図7b)。この結果、安全柵1の収
容された第3段枠部17の上端部位置が非使用時におけ
る柵高さHlowとなる。この柵高さHlowは、車両100
に課される法的規制の全高Xよりも低い高さに相当する
ものとなる。これにより、車両100はその縮めて収容
した状態の安全柵1を取り付けたままで公道を高さ違反
の問題もなく走行することができる。
【0036】[実施の形態4]図8は、第4の実施の形
態に係る安全柵1を示すもので、この安全柵1は実施形
態1における可倒機構30に代えて着脱機構60を適用
して柵高さ変更構造を形成した以外は実施形態1と同じ
構成からなるものである。
【0037】すなわち、着脱機構60は、安全柵1の枠
体10(の支柱部分)の下端部を、貯槽110に固定し
て取り付けられる差込み用ソケット体61(の嵌合孔)
に差しこんで取り付けるか、あるいは、その差込み用ソ
ケット体61から引き抜いて取り外すようになってい
る。
【0038】このような着脱機構60にて構成される高
さ変更構造を有した安全柵1は、その使用時には作業者
が柵体10を差込み用ソケット61の嵌合孔に差し込ん
で立設された状態となる(図8a)。この結果、その柵
体10の上端部の高さが使用時における柵高さHhigh
なって得られ、貯槽110上での作業者の安全を確保す
るに十分な高さの安全柵となる。
【0039】一方、その非使用時には、作業者が柵体1
0を差込み用ソケット体61の嵌合孔から引き抜く。こ
の操作により、柵体10は差込み用ソケット体61のみ
が残る状態となる(図8b)。この結果、安全柵1の差
込み用ソケット体61の上端部位置が非使用時における
柵高さHlowとなる。この柵高さHlow は、車両100
に課される法的規制の全高Xよりも低い高さに相当する
ものとなる。これにより、車両100はその縮めて収容
した状態の安全柵1を取り付けたままで公道を高さ違反
の問題もなく走行することができる。また、この柵体1
0は、運搬元や運搬先にも用意しておき、その場所での
作業時にはその各場所に用意してある柵体10を使用す
るようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用安
全柵は、その柵高さを非使用時に例えば法規制の車高以
下に低くすることができるため、車両に課せられている
車高に関する規制の範囲内におさまるようにすることも
できる。このため、この安全柵を車体外部にある作業ス
ペースを有する車両に取り付けて使用すれば、その作業
スペース上での作業者の安全を図るための安全施設がな
い場所で作業を行わなければならないことがあっても、
その柵高さを使用時における柵高さに変更することによ
り作業者の安全を確保することができる。また、その柵
高さを非使用時の柵高さにすることにより、その安全柵
が取り付けられた状態でも公道を走行することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る安全柵とその柵を取り付
けた車両を示す側面図である。
【図2】 図1の安全柵を起立させた状態を示す後面図
である。
【図3】 図1の安全柵を倒した状態を示す後面図であ
る。
【図4】 図1の安全柵を起立させた状態を示す要部拡
大図であり、(a)はその安全柵を車両の前面側から見
た状態を図示し、(b)はその安全柵を車両の側面側か
ら見た状態を図示したものである。
【図5】 図1の安全柵を倒した状態を示す要部拡大図
であり、(a)はその安全柵を車両の前面側から見た状
態を図示し、(b)はその安全柵を車両の側面側から見
た状態を図示したものである。
【図6】 実施の形態2に係る安全柵を示すもので、
(a)はその安全柵を起立させた状態を示す後面図、
(b)はその安全柵を倒した状態を示す後面図である。
【図7】 実施の形態3に係る安全柵を示すもので、
(a)はその安全柵を起立させた状態を示す後面図、
(b)はその安全柵を倒した状態を示す後面図である。
【図8】 実施の形態4に係る安全柵を示すもので、
(a)はその安全柵を起立させた状態を示す後面図、
(b)はその安全柵を倒した状態を示す後面図である。
【符号の説明】
1…安全柵、10…柵体、11…固定側柵体部、12…
可倒側柵体部、30,40…可倒機構、31…回動連結
部、32…係止部、33…張力発生部材、40…伸縮機
構、50…着脱機構、100…車両、Hhigh…使用時の
柵高さ、Hlow…非使用時の柵高さ。
フロントページの続き (72)発明者 金塚 康史 静岡県清水市三保4025番地の1 日本軽金 属株式会社清水工場内 (72)発明者 山崎 元行 静岡県清水市三保4025番地の1 日本軽金 属株式会社清水工場内 (72)発明者 中村 智之 静岡県清水市三保4025番地の1 日本軽金 属株式会社清水工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の外部にある作業スペースに取り付
    けて作業者の安全を確保する安全柵であって、 その使用時には作業者の安全を確保し得る柵高さとな
    り、その非使用時には前記使用時よりも低い柵高さとな
    る柵高さ変更構造を有していることを特徴とする車両用
    安全柵。
  2. 【請求項2】 柵高さ変更構造が、柵体を倒す可倒機
    構、柵体を柵高さ方向にそって伸縮させる伸縮機構、又
    は柵体を着脱可能に装着する着脱機構にて構成されてい
    る請求項1記載の車両用安全柵。
  3. 【請求項3】 可倒機構にて構成される柵高さ変更構造
    が、 柵体を車両に固定する固定側柵体部とその固定側柵体部
    の上方で起立した状態又は倒した状態にする可倒側柵体
    部とに分割し、 かつ、この固定側柵体部に対して可倒側柵体部を起立す
    る方向及び倒す方向に回動可能に連結する回動連結部
    と、この回動連結部により起立する方向に回動する可倒
    側柵体部を使用時の柵高さとなる位置で停止させる係止
    部と、この係止部で回動が停止させられて起立した状態
    にあるときの可倒側柵体部と固定側柵体部との間に、前
    記回動連結部の回動時の支点から可倒側柵体部を倒す方
    向とは反対側に離れて位置するとともに可倒側柵体部及
    び固定側柵体部とを互いに引き付ける張力を発するよう
    に配設される伸縮性のある張力発生部材とからなる可倒
    機構を設けた構造である請求項2記載の車両用安全柵。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062796A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Nippon Riku-Un Sangyo Co Ltd タンクコンテナ及びタンク車
JP2008285266A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータかご上作業用安全装置
JP2012228441A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Topla Hanta Kk タンク車用の安全確保装置及びこれを備えたタンク車

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