JP2000325986A - リン除去工程を有する廃水処理装置 - Google Patents
リン除去工程を有する廃水処理装置Info
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Abstract
く除去、回収できるリン除去工程を有する廃水処理装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 廃水処理装置は、廃水を導入して生物学
的処理を行う生物反応槽21と、この生物反応槽21の
混合液を処理水と分離汚泥とに分離する固液分離工程2
2と、この固液分離工程22で分離された分離汚泥を嫌
気下で攪拌して生物反応槽21に返送する嫌気工程23
と、この嫌気工程23で攪拌された嫌気汚泥の一部を濃
縮汚泥と濃縮分離液とに分離する汚泥濃縮工程24と、
この汚泥濃縮工程24の濃縮分離液からリンを除去する
リン除去工程25とを備えている。
Description
のリンを除去すると同時に効率よく回収してリン資源と
して有効活用するためのリン除去工程を有する廃水処理
装置に関するものである。
的に処理して得られた処理水には、放流先の富栄養化を
防止する等の目的から窒素、リンが含まれないことが求
められている。
廃水中からリンを除去する場合、被処理水量も多く、ポ
リ塩化アルミニウム等の凝集剤などの薬品代などがかか
り、ランニングコストが高くなる。加えて、凝集汚泥が
多量に発生するため、処分に困難を要すると共に、処分
費用も嵩む。
て廃水中から窒素やリンを除去する生物学的窒素リン同
時除去法(以下、A2 O法という)が近年、国内外を問
わず多く実用化されている。なお、A2 OはAnaerobic
Anoxic Oxic、即ち嫌気、無酸素、好気の意であり、こ
のプロセスを用いた生物学的水処理をさす。
の構成を示すフローシートである。図5において、1は
流入する廃水に対し、本処理に先立ち、予め固液分離す
る最初沈殿池であり、2は最初沈殿池1から分離液を導
入し、該分離液中のBODを利用して脱窒・脱リンを同
時に行うための浮遊汚泥式の反応槽である。この反応槽
2は、嫌気槽3と無酸素槽4と好気槽5とに3分割され
ている。6は嫌気槽3内に配置された攪拌機であり、7
は無酸素槽4内に配置された攪拌機、8は好気槽5内に
配置され攪拌機能とエアレーション機能を併せ持つ散気
装置であり、9は好気槽5からの流出水を受け入れて固
液分離する最終沈殿池である。
循環させるための循環手段であり、11は最初沈殿池1
から初沈汚泥を汚泥処理工程へ引き出すための初沈汚泥
管路であり、12aは最終沈殿池9で固液分離された汚
泥の一部を嫌気槽3に返送するための返送汚泥管路であ
り、12bは最終沈殿池9で固液分離された汚泥の一部
を余剰汚泥として最初沈殿池1へ引き抜くための余剰汚
泥管路である。
まず最初沈殿池1で固液分離され、その分離液は嫌気槽
3に導入される。この嫌気槽3内では、上記分離液が最
終沈殿池9から返送汚泥管路12aを介して返送される
返送汚泥と接触させられるが、その際に、返送汚泥中に
含まれるリン蓄積菌が廃水中の溶解性BOD(主として
揮発性有機酸)を取り込むと同時に、菌体内のリンを放
出する。嫌気槽3からの流出水は無酸素槽4に導入され
る。ここでは、好気槽5から返送された酸化態窒素が脱
窒細菌によって窒素ガスに還元されて除去される。無酸
素槽4からの流出水は好気槽5に導入され、好気条件下
で廃水中のBODが酸化分解され、硝化細菌によってア
ンモニア態窒素や有機態窒素が硝化されると共に、リン
はリン蓄積菌により過剰に再摂取され液相中から除去さ
れる。好気槽5からの流出水は最終沈殿池9で固液分離
され、処理水は消毒後に放流され、汚泥の一部は嫌気槽
3に返送される。また、汚泥の一部は余剰汚泥として余
剰汚泥管路12bを介して汚泥処理工程へ送られ、処理
される。
な従来のA2 O法によれば、生物学的脱リン処理で発生
する余剰汚泥(固相)中には多量のリンがリン蓄積菌に
よって取り込まれるが、この余剰汚泥を嫌気下で貯留す
ると、リン蓄積菌がリンを放出し、汚泥(固相)から分
離水(液相)に移行してしまう。さらに、リンを多量に
含む分離水を返流水として再び廃水処理施設に戻してし
まうと、結果として廃水処理施設の系外にリンが排出さ
れないため、リンの除去率が低下するという課題があっ
た。
めになされたもので、従来のA2 O法を見直し、BO
D、窒素、リンのうち、特にリンを効率よく除去、回収
できるリン除去工程を有する廃水処理装置を提供するこ
とを目的とする。
工程を有する廃水処理装置は、廃水を導入して生物学的
処理を行う生物反応槽と、該生物反応槽混合液を処理水
と分離汚泥とに分離する固液分離工程と、該固液分離工
程で分離された分離汚泥を嫌気下で攪拌して前記生物反
応槽に返送する嫌気工程と、該嫌気工程で攪拌された嫌
気汚泥の一部を濃縮汚泥と濃縮分離液とに分離する汚泥
濃縮工程と、前記濃縮分離液に含まれるリンを除去する
リン除去工程とを備えたことを特徴とするものである。
処理装置は、廃水を上澄水と沈殿汚泥とに固液分離する
最初沈殿池と、前記上澄水を導入して生物学的処理を行
う生物反応槽と、該生物反応槽混合液を処理水と分離汚
泥とに分離する固液分離工程と、沈殿汚泥を導入して酸
発酵させる酸発酵工程と、前記固液分離工程で分離され
た分離汚泥を前記酸発酵工程から排出される排出液と共
に嫌気下で攪拌して前記生物反応槽に返送する嫌気工程
と、該嫌気工程で攪拌された嫌気汚泥の一部を濃縮汚泥
と濃縮分離液とに分離する汚泥濃縮工程と、前記濃縮分
離液に含まれるリンを除去するリン除去工程とを備えた
ことを特徴とするものである。
処理装置は、生物反応槽が攪拌手段を備えた無酸素槽
と、曝気手段を備えた好気槽と、該好気槽混合液を無酸
素槽へ循環する循環手段とからなることを特徴とするも
のである。
処理装置は、生物反応槽が曝気手段および攪拌手段を備
えた間欠曝気槽であることを特徴とするものである。
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
リン除去工程を有する廃水処理装置を示すフローシート
である。図1において21は生物反応槽であり、22は
固液分離工程であり、23は嫌気工程であり、24は汚
泥濃縮工程であり、25はリン除去工程である。生物反
応槽21は嫌気工程23から嫌気汚泥(返送汚泥)の供
給を受け、通常の活性汚泥処理に代表される廃水の生物
学的処理を行うものであり、具体的には後述する無酸素
槽および好気槽の組み合わせ、あるいは曝気攪拌手段を
備えた間欠曝気槽であってもよい。固液分離工程22は
生物反応槽21からの流出液(混合液)を固液分離し、
処理水を系外に排出すると共に、分離汚泥を嫌気工程2
3に返送するものである。固液分離工程22における固
液分離としては、重力沈殿式の最終沈殿池が用いられる
が、必要に応じて膜分離装置を用いることができる。嫌
気工程23は嫌気条件下で固液分離工程22で分離され
た分離汚泥中の酸化態窒素を脱窒菌により還元すると同
時にリン蓄積菌によりリンが多量に放出される。得られ
た嫌気汚泥は、生物反応槽21に供給される一方、嫌気
汚泥の一部(5〜30%)は汚泥濃縮工程24に供給さ
れる。汚泥濃縮工程24は嫌気工程23で得られた嫌気
汚泥の一部を濃縮するものであり、具体的には遠心濃縮
機または遠心ろ過濃縮機等の機械式濃縮装置または分離
膜で分離する濃縮方式が用いられるが、嫌気汚泥量が多
いときには重力式濃縮法を用いてもよい。この汚泥濃縮
工程24で分離された濃縮分離液中には、高濃度のリン
を含有している。このリンを多量に含有している分離液
は、次にリン除去工程25にに導入される。このリン除
去工程25には、リン酸マグネシウムアンモニウム(M
AP)等のリン化合物を結晶核に析出させてリンを除去
する晶析脱リン装置を用いることが望ましい。また、適
宜ポリ塩化アルミニウム(PAC)等の凝集剤を用いた
凝集沈殿装置を用いてもよい。
で濃縮分離した高濃度にリンを含有する分離液をリン除
去工程25に導入するようにしたので、廃水処理系に戻
すことなく、確実にリンを除去、回収することができ
る。また、廃水の流入状況や生物処理状況に拘わらず、
リン除去を安定して効率的に行うことができる。また、
リン除去工程25での処理量を少量の濃縮分離液に限定
したので、装置のコンパクト化を図れると共に、処理に
必要なランニングコストを低減することができる。
程24から余剰汚泥として引き抜かれる汚泥は既にリン
を放出した後のリンをほとんど含まない濃縮汚泥である
ため、汚泥処理施設でのMAPスケールによる配管の閉
塞や機器のトラブルを未然に回避することができる。
工程25に晶析反応によるMAP除去装置を用いた場合
に、肥大化して排出されるMAP粒子を回収して肥料な
どに有効利用することができる。また、凝集沈殿処理装
置を用いた場合でも濃縮分離液量が少ないため、ランニ
ングコストの低減や凝集汚泥の発生量を抑制することが
できる。
形態2によるリン除去工程を有する廃水処理装置を示す
フローシートである。この実施の形態2の特徴は、汚泥
濃縮工程24で得られたリン飢餓状態の嫌気汚泥を生物
反応槽21内に供給すると共に、リン除去工程25で得
られたリン除去水を生物反応槽21に返送する点にあ
る。汚泥濃縮工程24で得られた濃縮汚泥は、既に嫌気
工程23でリンを放出したリン飢餓状態のリン蓄積菌を
多量に含有するので、生物反応槽21に戻すことによ
り、廃水中に含まれるリンを効率よく除去することがで
きる。また、リン除去水には懸濁物質や溶解した有機物
が残存するため、生物反応槽21内に返送することが望
ましい。
形態3によるリン除去工程を有する廃水処理装置の要部
を示すフローシートである。この実施の形態3の特徴
は、先の実施の形態1または2において、生物反応槽2
1に導入される前の廃水を最初沈殿池26に導入してそ
の沈殿上澄液である初沈流出水を生物反応槽21に導入
すると共に、最初沈殿池26で沈殿分離された沈殿汚泥
(初沈汚泥)を酸発酵工程27に導入してその酸発酵液
を固液分離工程22からの分離汚泥と共に嫌気工程23
に導入することとした点にある。
または2と異なり、廃水を直接生物反応槽21内に導入
せず、最初沈殿池26を通すことにより上澄水(初沈分
離水)と沈殿固形物とに分離する。沈殿固形物は次いで
酸発酵工程27に導入して、酸発酵させて易分解性の有
機酸を生成させる。易分解性有機酸を多量に含んだ酸発
酵液は嫌気工程23に導入されるが、リン蓄積菌が嫌気
工程23でリンを放出するときには有機物を摂取する
が、このとき利用する有機物はタンパク質や炭水化物な
どの高分子有機物よりも易分解性の低分子有機酸が有効
である。そのため、酸発酵工程27を設けることにより
嫌気工程23でのリン放出を効率よく行わせることが可
能になる。廃水中の負荷が大きい場合には特に有効であ
る。
形態4によるリン除去工程を有する廃水処理装置を示す
フローシートである。この実施の形態4の特徴は、先の
実施の形態2において、生物反応槽21を無酸素槽28
と好気槽29とから構成すると共に、好気槽29からの
流出液を無酸素槽28に循環返送する循環手段30を設
けた点にある。なお、循環手段30は主としてエアリフ
トポンプや水中ポンプ等の移送装置と移送管路とから構
成されている。
ら流出した初沈流出水は生物反応槽21の無酸素槽28
に導入され、循環手段30によって好気槽29から循環
された循環液、嫌気工程23から供給される嫌気汚泥、
および汚泥濃縮工程24から返送された濃縮汚泥と共に
混合される。無酸素槽28内の汚泥中の脱窒菌により循
環液中に含まれる酸化態窒素が還元され、窒素ガスとし
て系外に排出される。無酸素槽28内の混合液は好気槽
29へ流出して有機物が生物反応により分解されると共
に、リン飢餓状態にあるリン蓄積菌により、リンが過剰
に摂取される。好気槽29内の混合液は固液分離工程2
2に導入されて、分離液は処理水として消毒後に放流さ
れるが、分離汚泥は嫌気工程23に返送され、酸発酵工
程27からの酸発酵液と共に嫌気状態で混合される。嫌
気工程23で得られた嫌気汚泥は無酸素槽28に導入さ
れるが、嫌気汚泥の一部は汚泥濃縮工程24に送られ濃
縮される。リンを高濃度に含む濃縮分離液はリン除去工
程25に送られ、例えば晶析反応によるMAP除去装置
等を用いて濃縮分離液中からリンを除去する。なお、M
AP除去装置によるリン除去で選られるMAP粒子は農
業用肥料または工業用材料等に再利用することができ
る。リンが除去され排出されるリン除去水には上述した
ように懸濁物質や溶解した有機物が残存するため、この
場合には好気槽29内に返送することが望ましい。
ータとして廃水および処理水の全量、全リン濃度を各工
程ごとに示した。図4に示すように、最初沈殿池26に
廃水をQm3 /日の流量で導入することとし、その廃水
中の全リン濃度を3.0mg/Lとすると、固液分離工
程22から処理水は0.995Qm3 /日の流量で排出
され、そのときの全リン濃度は0.5mg/Lとなり、
リン除去率としては約83%以上となっている。なお、
固液分離工程22から嫌気工程23に返送される分離汚
泥は流入廃水量の20〜50%であり、また嫌気工程2
3から汚泥濃縮工程24への嫌気汚泥の移送量は流入廃
水量の5〜20%の範囲が望ましい。嫌気汚泥を全量、
汚泥濃縮工程24で濃縮することは効率が悪く実用的で
はないと共に、上述した量でも十分なリン除去を行うこ
とができる。また、リン除去工程25に導入される濃縮
分離液中のリン濃度は30mg/L程度で流入廃水中の
リン濃度の概ね10倍となっており、リン除去工程25
により流入廃水からリンを確実に効率よく除去、回収す
ることができることがわかる。
28の運転のケースでは、当該無酸素槽28内に混合液
中の酸化還元電位ORPを測定するORPセンサを設置
し、この値(ORPの範囲は概ね±0〜−300mV)
を指標として無酸素槽28内の無酸素状態を好適に保持
できるよう運転調整することが望ましい。無酸素槽28
内の攪拌機(図示せず)としては主に攪拌羽根を備えた
機械攪拌装置を用いるが、酸素供給を抑えて水流を発生
させるものであればよく、特に限定されない。
好気槽29に導入される際における混合液の移流方法
は、好気槽29内の混合液が無酸素槽28へ逆流しない
ようにオーバーフロー(越流)の形態をとることが望ま
しい。この好気槽29の運転も、当該槽内にDOセンサ
(溶存酸素濃度計)を設置し、この測定値(DO値の範
囲は概ね0.5〜5mg/L)に基いてDO計、コンピ
ュータによって曝気ブロアの回転数を自動的に制御し、
送風量を調整することが望ましい。この場合、DO濃度
が低い場合は送風量を増加させ、高い場合は送風量を減
少させる。また、この指標はORPまたはpHでも行う
ことができる。ORPの場合は概ね+50〜+300m
Vの範囲で、DOと同様に低い場合は送風量を増加さ
せ、高い場合は送風量を減少させる。pHの場合は概ね
6.4〜7.2の範囲で、DO,ORPとは逆に低い場
合は送付量を減少させ、高い場合は送風量を増加させ
る。このような操作を行うことにより、好気槽29内で
安定した効率的な残存BODの酸化分解、窒素成分の硝
化およびリンの過剰摂取除去を行うことができる。な
お、送風量は曝気ブロアの回転数に限らず、電動弁の操
作やブロアの運転台数で調整してもよい。
程22に代えて、好気槽29内に浸漬型膜分離装置等の
膜分離手段(図示せず)を設けてもよい。分離膜として
は精密ろ過膜等の種々の分離膜は勿論、好気槽29内の
混合液中の浮遊微生物やSSなどを分離ろ過できるもの
であればいずれも使用可能である。具体的には、例えば
有機系高分子をベースとした中空糸膜を用いたゼノン膜
プロセス「マックバイオ」(株式会社西原環境衛生研究
所)等が好適である。この膜分離手段は浸漬型膜分離装
置で好気槽29内に配置されることで、好気槽29内の
散気装置により膜の表面に付着する汚泥を効率よく剥離
することができ、また時には逆洗操作を行うことで長期
間にわたって安定した分離性能を維持することができ
る。なお、膜分離手段としては、浸漬型膜分離装置に代
えて槽外に設置する膜分離装置を用いてもよい。
8と好気槽29に汚泥中の脱窒細菌および硝化細菌等の
微生物を高濃度に保持した担体(図示せず)を浮遊させ
てもよい。この担体は主に一辺もしくは直径が5〜30
mmの立体形状のポリウレタン製のものを用いるが、曝
気や攪拌により槽内を流動し微生物を保持できる機能を
有するものであれば、上記形状に限定されない。また、
微生物の保持形態も、微生物を担体の表面や内部に付着
固定させてもよいし、担体材料で包み込む包括固定でも
よい。さらに、担体の材質は無機性物質または有機性物
質のいずれも適用可能である。勿論、担体は循環手段3
0によって好気槽29から無酸素槽28に戻され、循環
されるようになっている。なお、担体を除いた好気槽混
合液のみを無酸素槽に循環させてもよい。
ば、嫌気汚泥を汚泥濃縮工程で濃縮汚泥と高濃度のリン
を含む濃縮分離液とに分離し、この分離液をリン除去工
程に導入するようにしたので、廃水処理系に戻すことな
く、確実にリンを除去、回収することができる。また、
廃水の流入状況や生物処理状況に拘わらず、リン除去を
安定して効率的に行うことができる。また、リン除去工
程での処理量を少量の濃縮分離液に限定したので、装置
のコンパクト化を図れると共に、処理に必要なランニン
グコストを低減することができる。
ら余剰汚泥として引き抜かれる汚泥は既にリンを放出し
た後のリンをほとんど含まない濃縮汚泥であるため、汚
泥処理施設でのMAPによる配管の閉塞や機器のトラブ
ルを未然に回避することができる。
有する廃水処理装置を示すフローシートである。
有する廃水処理装置を示すフローシートである。
有する廃水処理装置の要部を示すフローシートである。
有する廃水処理装置を示すフローシートである。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 廃水を導入して生物学的処理を行う生物
反応槽と、該生物反応槽混合液を処理水と分離汚泥とに
分離する固液分離工程と、該固液分離工程で分離された
分離汚泥を嫌気下で攪拌して前記生物反応槽に返送する
嫌気工程と、該嫌気工程で攪拌された嫌気汚泥の一部を
濃縮汚泥と濃縮分離液とに分離する汚泥濃縮工程と、前
記濃縮分離液に含まれるリンを除去するリン除去工程と
を備えたことを特徴とするリン除去工程を有する廃水処
理装置。 - 【請求項2】 廃水を上澄水と沈殿汚泥とに固液分離す
る最初沈殿池と、前記上澄水を導入して生物学的処理を
行う生物反応槽と、該生物反応槽混合液を処理水と分離
汚泥とに分離する固液分離工程と、沈殿汚泥を導入して
酸発酵させる酸発酵工程と、前記固液分離工程で分離さ
れた分離汚泥を前記酸発酵工程から排出される排出液と
共に嫌気下で攪拌して前記生物反応槽に返送する嫌気工
程と、該嫌気工程で攪拌された嫌気汚泥の一部を濃縮汚
泥と濃縮分離液とに分離する汚泥濃縮工程と、前記濃縮
分離液に含まれるリンを除去するリン除去工程とを備え
たことを特徴とするリン除去工程を有する廃水処理装
置。 - 【請求項3】 生物反応槽は、攪拌手段を備えた無酸素
槽と、曝気手段を備えた好気槽と、該好気槽混合液を無
酸素槽へ循環する循環手段とからなることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のリン除去工程を有する
廃水処理装置。 - 【請求項4】 生物反応槽は、曝気手段および攪拌手段
を備えた間欠曝気槽であることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載のリン除去工程を有する廃水処理装
置。
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1999
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