JP2000325748A - 酸化空気流を減ずることによる湿式スクラバーにおける水銀の強化制御 - Google Patents

酸化空気流を減ずることによる湿式スクラバーにおける水銀の強化制御

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ケビン・イー・レディンジャー
Michael J Holmes
マイケル・ジェイ・ホームズ
Deborah A Madden
デボラ・エイ・マデン
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    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
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    • B01D53/46Removing components of defined structure
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    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
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    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • B01D53/501Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水銀の制御を改善するための煙道ガス脱硫
(FGD)システムにおいて酸化空気流れの割合を制御
すること。 【解決手段】 湿式スクラバーが酸化空気を供給される
湿式スクラバースラリーを含む吸収反応槽を有し、酸化
空気を吸収反応槽に供給することを減じて湿式スクラバ
ーから放出される工業ガスにおける水銀含量を減ずるこ
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全般的には燃焼及
び工業ガスの洗浄方法及び装置の分野に関するものであ
り、特に、湿式スクラバーにより処理される燃焼により
発生する工業ガスから水銀を除去するための新規で有用
な方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、米国エネルギー省(DOE)及び
環境保護局(EPA)は、石炭ボイラ及びごみ焼却によ
り電力を起こす発電所からの有害空気汚染物質(HAPs)の
放出を測定し制御する研究を援助してきた。いくつかの
研究プロジェクトの初期の結果が、重金属及び揮発性有
機炭素(VOCs)は、水銀(Hg)を除いて極めて低いことが示
された。他の金属の大部分と異なり、水銀の大部分は気
相中に残存し静電集塵器及びファブリックフィルター(f
abric filter)において用いられる典型的な温度で浮遊
灰粒子上に凝縮しない。それ故、他の金属のように浮遊
灰と共に集めて処理することができない。面倒なこと
に、水銀は、酸化(Hg+2)又は元素(Hg0)形態で存在す
ることができ、各々は、更に下流の汚染制御装置により
異なった影響を受ける。従来の湿式スクラバーでは、Hg
+2は、比較的容易に捕捉されるが、一方Hg0を捕捉する
ことは困難である。各々の化学種の相対的な量は、燃料
のタイプ、ボイラーの燃焼効率、備え付けられる粒子収
集装置の型及びいくつかの他の要因のようないくつかの
要因により定まるようである。備え付けられる粒子収集
装置の型に関しては、静電集塵器(ESP)は、(これは、
ユティリティーアプリケーションの大部分において用い
られている。)プロセス化学に影響を与え、その結果と
して下流の湿式スクラバー内でHg+2をHg0に変換し、ま
たSO2放出を減ずるユティリティーアプリケーション
に用いられるのが通常である。次いで、Hgは、煙道ガ
スとともに放出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者の知る限りにお
いて、水銀の制御を改善するための煙道ガス脱硫(FG
D)システムにおいて酸化空気流れの割合を制御するこ
とに関連する先行技術はない。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、煙道ガスにおける低濃度スルフィドが水銀除
去において役立つという原理に基づいている。
【0005】湿潤FGDシステムにおける水銀制御を評
価するためにMcDermottTechnolog
y、Inc(MTI)における試験によれば、湿式スク
ラバーより静電集塵器(ESP)が先行している場合対湿式
スクラバーよりファブリックフィルター(fabric filte
r)が先行している場合に水銀制御効率において著しい減
少が存在することを示した。また、ESPを上流で用い
た場合に、元素形態水銀レベルは、湿式スクラバーを横
切って増加した、一方でファブリックフィルターを用い
た場合に、元素形態水銀レベルは、ほぼ同じレベルであ
った。水銀制御を、酸化形態水銀(Hg2+)と反応するこ
とにより硫化第二水銀(HgS)を形成する硫化水素(H2S)
のような「スルフィドドネイティング(sulfide donatin
g)」分子の存在により強化すると仮定した。更に、これ
らのスルフィドドネイティング(sulfide donating)化学
種の一部を、ESPにおいてコロナ放電やオゾンにより
破壊し、かつ急速な変換に供するこれらの化学種がなけ
れば、酸化形態水銀を反応により還元するであろうと仮
定する。元素形態水銀は、水性溶液に不溶であり、それ
故煙道ガスと共に湿式スクラバーから出る。スルフィド
は、低濃度であると典型的に考えられる濃度で入手でき
る一方、吸収装置に入る水銀濃度は、2から30μg/ds
cm(乾燥標準立方メートル当たりのミクログラム)の間
の範囲であり、これはおよそ10億当たり0.2から
3.3部(ppb)に相当する。それ故、化学種がほんの1
00万当たり数部(ppm)の範囲で存在したとしても、水
銀よりも濃度において約3桁の大きさ高い。
【0006】仮定を支持する追加的情報は、湿式スクラ
バースラリーの水銀のほぼ全部が固形分画に存在するこ
とをMTIによる試験中に実測したということを含む。
これは、HgSの溶解度積が3x10-52であるので、水銀
の最終形態がHgSであり、それ故水相から沈殿するので
あろうという仮定を支持する。
【0007】従って、本発明の1つの観点は、水銀を含
む工業ガスを受け入れ及び湿式スクラバースラリーを用
いて洗浄する湿式スクラバーを用いるにあたり、前記湿
式スクラバーは、酸化空気が供給される湿式スクラバー
スラリーを含む吸収反応槽を有する方法において、前記
吸収反応槽への酸化空気の供給を減じて前記湿式スクラ
バーから出る前記工業ガス中の水銀含量を減ずることを
特徴とする湿式スクラバーを用いる方法を企図してい
る。
【0008】本発明の別の観点は、水銀を含む工業ガス
を受け入れ及び湿式スクラバースラリーを用いて洗浄す
る湿式スクラバーを用いるにあたり、前記湿式スクラバ
ーは、酸化空気が供給される湿式スクラバースラリーを
含む吸収反応槽を有する装置において、酸化空気を前記
吸収反応槽に供給することを減じて前記湿式スクラバー
から出る前記工業ガス中の水銀含量を減ずる前記吸収反
応槽に接続されている酸化空気減少手段を特徴とする湿
式スクラバーを用いる装置を企図している。
【0009】本発明のまた別の観点は、水銀を含む工業
ガスを受け入れ及び湿式スクラバースラリーを用いて洗
浄する湿式スクラバーを用いるにあたり、前記湿式スク
ラバーは、酸化空気が供給される湿式スクラバースラリ
ーを含む吸収反応槽を有する湿式スクラバーを用いる方
法を企図している。この方法は、前記湿式スクラバース
ラリーの名目上の100%酸化を達成するために要求さ
れる酸化空気流量に対して減じた割合で前記吸収反応槽
内の前記湿式スクラバースラリーに供給される酸化空気
流量を制御することを含む。この方法では、前記工業ガ
スを洗浄するために用いられる前記湿式スクラバースラ
リーは、十分な酸化空気を与えて前記スラリーの名目上
の100%の酸化を達成する場合に得られるのに比べて
工業ガスからより多くの水銀の分離を達成するのに十分
な所望のスルフィット濃度を含む。
【0010】本発明のまた更に別の観点は、水銀を含む
工業ガスを受け入れて湿式スクラバースラリーで洗浄す
る、前記スクラバースラリーを収容する吸収反応槽を有
する湿式スクラバーとの組合せにおいて、前記吸収反応
槽内の湿式スクラバースラリーに酸化空気を提供する手
段と、前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバースラリー
中に供給される酸素空気の割合を減ずるための酸化空気
減少手段を有するものを企図している。前記酸化空気減
少手段は、前記湿式スクラバーが十分な酸化空気を提供
されて前記湿式スクラバースラリーの名目上100%酸
化を達成する場合において得られる水銀よりも、前記工
業ガスからより多くの水銀の分離を達成するのに十分な
量だけ前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバースラリー
中に供給される酸素空気の量を減ずるものである。
【0011】本発明のまた更に別の観点は、水銀を含む
工業ガスを受け入れて湿式スクラバースラリーで洗浄す
る、酸化空気が供給される前記スクラバースラリーを含
む吸収反応槽を有する湿式スクラバーと、前記吸収反応
槽内の前記湿式スクラバースラリーへの制御可能な酸化
空気流量を提供する手段と、前記湿式スクラバースラリ
ー中で測定されたスルフィット濃度に対応して吸収反応
槽内の前記湿式スクラバースラリーへの酸化空気量を制
御する手段との組合せにおいて、前記制御手段は、前記
湿式スクラバースラリーの名目上の100%の酸化を達
成するのに要求される割合に対して減じられた割合にお
ける前記酸化空気流量を制御して、前記工業ガスを洗浄
するのに用いられる前記湿式スクラバースラリーが、前
記湿式スクラバースラリーが十分な酸化空気を提供され
て前記湿式スクラバースラリーの名目上100%酸化を
達成する場合において得られる水銀よりも、前記工業ガ
スからより多くの水銀の分離を達成するのに十分な選択
された非ゼロスルフィット濃度を含むことを確実にする
ように作用する組合せを企図するものである。
【0012】本発明の特性を表す新規な種々の特徴を、
本開示に添付され及び一部を形成する請求項において特
に指摘する。本発明、その使用により達成される動作の
利点及び特定の目的のよりよい理解のために、発明の好
ましい具体例を示した添付図面及び詳細事項を参照され
たい。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の具体的な説明 図面全般を参照されたい、そこには同一又は機能的に同
様の部分が、同じ参照番号で、いくつかの図面にわたっ
て示されている。特に図1を参照すると、煙道ガスを処
理するために用いられる全体を設備10と呼ぶ湿式スク
ラバー設備に適用されている本発明の第1具体例を示し
ている。もちろん、本発明の方法が、化石燃料(例え
ば、石炭)を燃焼する実用ボイラー設備により作り出さ
れる煙道ガスからの水銀の除去に商業的に応用すること
をおそらく初めて見いだすのであろうが、かかる煙道ガ
スを純化するための湿式スクラバー型の吸着モジュール
を用いる任意の工業プロセスは恩恵を被ることができ
る。かかるプロセスは、焼却プラント、エネルギープラ
ント(energy plant)への廃棄物又は水銀を含むガス生成
物を発生する他の工業プロセスを含めることもできよ
う。かくして、便宜上、工業ガス,煙道ガス、又は単な
るガスの語を以下の検討において用いて、工業プロセス
からの及び水銀のような除去されるべき好ましくない成
分からの任意のガスに言及するであろう。
【0014】更に、そのような設備10の種々の点の更
なる詳細について、「STEAMその発生及び使用(STE
AM its generation and use)第4版」(Stultz and Kitt
o, Eds. 著作権1992年 Bobcock & Wilcox Compan
y)、特に35章−二酸化硫黄制御、その章の本文を参照
されたい(そこに十分に示されている)上述のSTEA
M参考文献は、Bobcock & Wilcox 社(B&W)により製造さ
れた湿式スクラバーの1形態の記載を載せており、これ
に本発明は応用可能であるが、本発明は、そのようなB&
W湿式スクラバー設計に限定されない。当該技術に熟練
した者は、本発明の原理が他の製造者から入手可能な他
の型の湿式スクラバー設計に等しく良好に適用されるこ
とを認めるであろう。
【0015】
【実施例】本発明は、スルフィドドネイティング(sulfi
de donating)種の供給を提供して湿式スクラバー14で
処理される煙道又は工業ガス12において水銀放出を制
御することを伴っているのが普通である。本発明によれ
ば、これは、湿式スクラバー14の下部に形成された吸
収反応槽(ART)16に供給する酸化空気を減ずることに
より達成することができる。結果として、煙道ガス12
における水銀は、最後には硫化第二水銀になる可能性が
大きく、この硫化第二水銀は、固体として比較的安定で
あり天然に最も普通に見いだされる水銀の形態である。
【0016】煙道ガス12は、(設備10を通じて煙道
ガス流れの方向に関して)上流設備(図示しない)にお
ける化石燃料及び(又は)固形廃棄物の燃焼により典型
的に発生して入口用の送気管18により湿式スクラバー
14に運ばれる。多くの設備において、煙道ガス12を
概略的に20で示された粒子除去手段を介してまず最初
に運搬され、煙道ガス12からフライアッシュ及び他の
粒子を取り除き、その後煙道ガス12は湿式スクラバー
14に提供される。当該技術において熟練した者ならば
認めるであろうように、粒子除去手段20は、ファブリ
ックフィルター、静電集塵器、又は煙道ガス12から所
望の量の微粒子を除去するのに適した同様の装置を含ん
でもよい。湿式スクラバー14で処理の後、洗浄された
煙道ガス22は湿式スクラバー出口24を経由して湿式
スクラバー14から出ていく。
【0017】コンプレッサー又は送風手段28により提
供された酸化空気26が酸化空気供給管30及び32を
経由してART16に運搬されてART16に含まれる湿式ス
クラバー34においてスルフィット種の酸化を促進して
硫酸カルシウム二水和物(CaSO4・2H2O)即ち石膏の形成
を最大にする。
【0018】従来の湿式スクラバー14を、「フィード
フォワード(feed-forward)」制御方式と呼ばれるものに
おいて現在は操作/制御している;即ちSO2除去の適
切なレベルを煙道ガス脱硫システム中に単に設計するも
の又はより正確には過剰設計するものである。例えば、
強制酸化を用いる湿式スクラバー14において、酸化空
気を湿式スクラバー14に提供するコンプレッサーは、
全速力で作動するように設計されており、その結果コン
プレッサーは設計条件に基づく酸化空気を十分量よりも
多く供給するであろう。低い測定信頼度のために、制御
システムへの入力信号を形成することを目的としたSO
2測定を行わないのが典型的である。換言すれば、「フ
ィードバック」制御を使用しないのが典型的である。
【0019】かくして、十分な酸化空気26を湿式スク
ラバースラリー34に提供して石膏を生成するためのス
ルフィット種のほぼ完全な酸化を確実なものとするその
ような設備10の操作の従来方法とは異なり、本発明
は、ART16に提供される酸化空気26の流量をスルフ
ィットを石膏にするほぼ又は本質的に100%の酸化を
起こさないと考えられるレベルに意図的に減ずる。以
下、この出願は、従来の湿式スクラバー操作手順の下で
得られる強制酸化の程度を意味するために「名目上10
0%の酸化」の語を用いる。減じた酸化空気26流量を
用いて、この方法で湿式スクラバー設備10を操作する
ことにより、湿式スクラバースラリー34の名目上10
0%未満の酸化を達成する。結果として、非ゼロ濃度又
はレベルのスルフィットが、かくして湿式スクラバース
ラリー34中に存在する。たとえppm(百万分率)の
レベルであろうとも、それでもしかしスルフィットのこ
の比較的低濃度は、湿式スクラバー14により集めるこ
とのできる硫化第二水銀(HgS)の形成を行うことのでき
る十分な量である。
【0020】本質的に全ての石膏を生成する湿式洗浄強
制酸化システムにおいて、いくらかのスルフィットが検
出可能かもしれないということが認識されている。換言
すれば、名目上「100%」の酸化条件で操作している
と考えられるシステムから得られる石膏試料中に「非ゼ
ロ」濃度のスルフィットを見いだすことができる。かく
して、本発明によれば、湿式スクラバーに提供される酸
化空気26の量を減ずることが、徐々に湿式スクラバー
14からの水銀の放出をより大きく制御するに至るであ
ろうということ認識することが重要である。典型的な湿
式スクラバー設備10は、強制酸化空気26を湿式スク
ラバーモジュール14に供給する1以上のコンプレッサ
ー28を採用する。本発明によれば、酸化空気26を減
ずるためにコンプレッサー28のうちの1つを止めるこ
ともできよう。これにより供給される酸化空気26の量
を減ずる。その代わりに、唯一のコンプレッサー28を
設けられているという(ありそうもない)状況では、お
そらくそのコンプレッサー28を計画された速度で稼働
させたままにしておいても、酸化空気26のいくらか
は、湿式スクラバー14に導入される前に他に流出して
しまうであろう。それにより、湿式スクラバーモジュー
ル14に提供された酸化空気26の割合は減ずる。
【0021】従って、本発明は、スルフィットが湿式ス
クラバースラリー34で測定可能である点、好ましくは
約0.3ミリモル/リットルよりも大であるレベルに達
するためにはART16への酸化空気26の流量を強制酸
化湿式スクラバー設備10の稼働中に典型的に用いられ
る量よりも低く減ずることが要求される。この操作点又
は条件(即ち、石膏への100%より若干下回る酸化)
を特定する1つの方法は、酸化空気26の流量を減じ及
び同時に湿式スクラバースラリー34におけるスルフィ
ット濃度をモニターしてスルフィットが低くではあるが
測定可能な量で湿式スクラバースラリー34の液相にま
さに現れ始める点を測定することである。換言すれば、
湿式スクラバースラリー34におけるスルフィットの濃
度を酸化の程度の指標として用いることができる。それ
故、スルフィット−ドネイティング種が存在する可能性
がある点を測定することができる。以下に記載されるで
あろうように、本発明の別の面は、湿式スクラバースラ
リー34でのスルフィット濃度の測定をART16への酸
化空気26導入の割合を制御するのに用いることができ
る制御システムへの入力パラメーターとして使用するこ
とを含む。
【0022】湿式スクラバー14の操作中に、再循環ポ
ンプ33がART16から配管35を介して湿式スクラバ
ースラリー34を汲み上げて再循環させて湿式スクラバ
ー14の上部部分に位置させて吸入スプレーヘッダー3
7中に入れる。湿式スクラバースラリー34を煙道ガス
12中に向流に噴霧してSO2を吸収する。湿式スクラ
バースラリー34は、種々の装置を介して流れ落ちてAR
T16へ排出され戻される。ART16からの及びポンプ3
3により再循環された湿式スクラバースラリー34の小
画分は、ART16に接続したハイドロクロン(hydroclon
e)のような脱水システム36に分流される。使用済みの
湿式スクラバースラリー34は、約15%の懸濁した固
体を含むのが典型的であり、ハイドロクロン36は、湿
式スクラバースラリー34を濃縮する。ハイドロサイク
ロン36は、湿式スクラバースラリー34(石膏及び水
を含み石膏ブリードスラリー(gypsum bleed slurry)と
も呼ばれている)を石膏ブリード配管38を経由して受
ける。ハイドロクロン36からのアンダーフロー(under
flow)部又は流れを、約25%固形物に濃縮して、アン
ダーフロー配管42を経由してシステムから取り出す。
ハイドロクロン36からのオーバーフロー部又は流れ
は、固体約4%を含み、オーバーフロー配管40を経由
してART16に送り戻す。
【0023】典型的な湿式スクラバー設備10におい
て、亜硫酸カルシウムの硫酸カルシウム二水和物(Ca
SO4・2H2O)又は石膏への名目上の100%酸化
は、「ウォールボード(wallboad quality)」品質の石膏
を達成することが要求される。本発明により名目上10
0%未満の酸化が、水銀制御の所望レベルを達成するこ
とを望み、かつウォールボード品質の石膏がまだ所望な
のであれば、本発明の別の面は、随意のシステム(全体
を44で示される)の提供を含む。これは、アンダーフ
ロー配管42を経由して運ばれるハイドロクロンアンダ
ーフロー流れの二次酸化を提供する。より特に、アンダ
ーフロー配管42は、石膏ブリードスラリー34を二次
酸化槽46及び関連する混合手段48に運搬する。かく
して、二次酸化システム44は、亜硫酸カルシウムの最
終画分を石膏に変換する、ハイドロクロン36からのそ
の部分の石膏ブリードスラリー34の随意の二次酸化を
考慮したものである。石膏ブリードスラリー34の小部
分のみを、そこで酸化する必要があるので、随意の二次
酸化システム44における装置(槽46及び混合手段4
8)の寸法及びコストは最小限になるであろう。同じこ
とが、最終石膏生成物流れ54を下流の処理装置(図示
せず)に運搬するために用いられる配管50及び関連す
るポンプ手段52にもあてはまる。発明者の知る限りで
は、酸化の最終画分を完全にする又は水銀制御を容易な
らしめる二次酸化を、他者は用いていない。
【0024】ART16で利用される酸化空気の量を減ず
ることは、既存の設備で、何ら添加剤をシステムに導入
することなく行うことができる。石膏生成物流れ54の
純度が、所定の用途についてのシステムの規定値以下の
ものである場合、二次酸化のための上記の設備及び方法
を用いて規定値の範囲内で石膏生成物流れ54の純度を
回復することができる。二次酸化システム44について
の酸化空気26の(空気配管56に沿って槽46に提供
されている)要求量は、同様に最小限となるであろう、
なぜならば最終酸化を当初の体積の小分画のみについて
一度に行うからである。多くの湿式スクラバー設備10
は、吸収装置ブローダウン(blow down)槽(図示しな
い)を含み、及びその槽を二次酸化システム槽46とし
て用いることができるということに注目すべきである。
【0025】この技術を、MTIによるパイロット試験
で評価した。いくらかの石炭について、水銀測定を湿式
スクラバー14を横切って行い、その間標準及び減じら
れた酸素空気流量を用いた。結果は、図3に示すように
減じられた酸素空気流量を試験した場合に、改善された
水銀の捕捉を首尾一貫して示し及びスクラバーを横切っ
ての元素型水銀の量の増加を防止した。図3において、
凡例「WS Inlet」及び「WS OUTLET」
は、湿式スクラバー14の入口と出口における状況を各
々示している。
【0026】図3は、従来の酸化空気26流量(「Ba
seline Ox Air」の名称のついた図3にお
けるバーグラフの最も左の1組)を用いて、全水銀46
%の除去を達成し、元素型水銀(Hg0)として湿式スクラ
バー14から出る水銀のパーセンテージが著しく増加し
た。
【0027】酸化空気26流量が若干減少した場合には
(「Ox Air Mid」の名称のついた図3におけ
るバーグラフの真ん中の1組)、全水銀57%の除去を
達成した。元素型水銀(Hg0)として湿式スクラバー14
から出る水銀のパーセンテージは増加がまだ認められた
が、パーセントの増加は、Baseline OxAi
rの場合に比べて小さかった。
【0028】最終的に、酸化空気26流量を、湿式スク
ラバースラリー34においてスルフィットを認めるのに
ちょうど十分に減じた場合には(「Ox Air Lo
w」の名称のついた図3におけるバーグラフの最も右の
1組)、全水銀80%の除去を達成し、及び元素型水銀
(Hg0)として湿式スクラバー14から出る水銀のパーセ
ンテージは、実質的には変化がなかった。
【0029】それ故、これらの試験結果は、酸化空気流
量を高純度の石膏を形成するために要求される最小値に
制御することは、湿式FGDシステムにおいて水銀制御
を高める効果的な手段であることを示した。煙道ガス1
2における水銀は、最後には硫化第二水銀となり、これ
は固体として比較的安定であり、天然に最も普通に見い
だされる水銀の形態である。
【0030】湿式スクラバー14におけるブラインディ
ング(blinding)を最小化してウォールボード品質石膏が
要求される場合の高純度石膏を確保するためには、亜硫
酸カルシウムの硫酸カルシウム(石膏)への高度の変換
が重要であることに注目すべきである。しかしながら、
その試験は、亜硫酸カルシウムはごく少量の存在させる
ことによって、水銀制御における有意な改善が得られる
ことを示した。石膏を埋め立てる用途については、石膏
の純度は問題ではなく、酸化空気26流量を、水銀放出
を制御するのに必要な程度に制御することができ、湿式
スクラバー14で許容することができるブラインディン
グの程度により勿論制限することができる。ブラインデ
ィングは、スルフィット結晶による封入を介した収着剤
(典型的には石灰石)粒子の失活のことを意味する技術
用語である。図4は、酸化のパーセントを湿式スクラバ
ー中のスルフィット濃度(ミリモル/リットル)の関数
として計算した結果を示すグラフである。本発明の目的
として、水銀制御を最大化するために、酸化空気流れを
制御又は調節して約0.3から約20.0ミリモル/リ
ットルの範囲のスルフィット濃度を達成するであろう。
これらのスルフィット濃度は、各々、100%よりもわ
ずかに低い酸化から下って約98%の酸化までの酸化パ
ーセントの範囲に対応する。かかる湿式スクラバー、強
制酸化システムの操作を、酸化パーセントが2つの理由
のために98%以上の酸化レベルに留まるように作動さ
せることが考えられる。第1の理由は、98%未満の酸
化レベルは、水銀放出にもはや有利な点を提供しないこ
とである。第2の理由は、前半に記載したように、98
%未満の酸化レベルで湿式スクラバーシステムが、ブラ
インディング現象が重大問題になる可能性がある操作モ
ードに入ることである。
【0031】ウォールボード品質石膏が要求される場合
について、本発明は、亜硫酸カルシウムの最終画分を石
膏に変換するための石膏ブリードスラリー34の随意の
二次酸化を考慮したものである。
【0032】図2を参照すると、本発明の別の面を示し
ている。湿式スクラバースラリー34におけるスルフィ
ット濃度の測定を、ART16中への酸化空気26を導入
する割合を制御する制御システムに入力パラメーターと
して使用する方法及び装置が描かれている。明確化のた
めに図2における湿式スクラバー設備は、100で示
す。スルフィット濃度の測定を、配管35で再循環させ
る湿式スクラバースラリー34上、ART16自体におけ
る湿式スクラバースラリー34又は他の場所(例えばオ
ーバーフロー配管40経由で運搬されるハイドロクロン
オーバーフロー流れ上で)で行うことができた。しかし
ながら、この後者の場所では、幾分低い濃度のスルフィ
ットが正常な操作中でのそのような流れにおいて存在す
るであろうこと、及びこの事実がシステムを較正する場
合に考慮されなければならないということに注目すべき
である。
【0033】更に特には、そのような制御システムは、
湿式スクラバースラリー34においてスルフィット濃度
を示すスルフィット濃度信号を受信するための制御手段
60(マイクロプロセッサーを基礎としているものが都
合がよい)を含んでいることが好ましい。1以上のスル
フィット濃度センサー手段62を、この目的のために設
けて、それらの各々の信号を、配線64を経由して伝達
する。制御手段60にはまた、操作者又は他の制御装置
から入力されるスルフィット濃度設定値66を受けとる
手段を設けるであろう。制御手段60は、測定され又は
感知されるスルフィット濃度を設定値66と比較するた
めに動作して、この比較の結果、酸化空気26がART1
6に提供される割合を制御する手段を制御する配線68
に出力される制御信号を作り出す。図2に示されている
ように酸素空気26の割合を制御するための手段の一形
態は、配管32に位置する酸化空気制御バルブ手段70
を含み、ART16に提供される酸化空気26の量を制御
する。制御手段60を、時間と共にスルフィット濃度の
変化により経験的に決定された所望の間隔で(適応制
御)又は単にある一定の間隔で、設定値66と感知され
たスルフィット濃度とを比較するようプログラムするこ
ともできよう。その代わりに、そのようなフィードバッ
ク型制御が不必要である又は過度に複雑であると判断し
た場合には、制御手段60を、一定の制御信号を酸化空
気流れ70を制御するための手段に単に設定するようプ
ログラミングすることもできよう。表示手段72及びデ
ータ記憶手段74を制御手段60に接続し、設定値又は
感知されたスルフィット濃度値の表示を提供してそれら
を操作者が見る又はそれらに関わるデータを記録するこ
ともできよう。更にまた、本発明は、スルフィット濃度
センサー手段62なしで済ませることができ、そのよう
なセンサー手段62が採用される場所における物理的バ
ッチ試料を採取し研究室のような離れた場所で分析する
ことができるであろうことを想定している。その場合に
は、洗練された制御システムを要求せず、実質的に一定
の酸素空気26流れの割合を外部設定による設定値に基
づき設定できよう。
【0034】本発明の特定の具体例を詳細に示し及び記
載して本発明の原理の適用を示してきたが、本発明をそ
のような原理から離れることなく他の方法で具体化する
ことができるということを理解するであろう。本発明
は、新型の湿式スクラバー設備と同様、強制酸化を採用
する既存の湿式スクラバー設備の修理、改修又は置換に
適用することができるということを、特に認めるであろ
う。本発明の一定の具体例において、本発明の種々の特
徴を、対応した他の特徴を使用せずとも採用することが
できる。しかしながら、すべてのそのような具体例は、
特許請求の範囲及びそれと均等の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1具体例により用いられる湿式スク
ラバー及び周辺システムの略図。
【図2】本発明の第2具体例により用いられる湿式スク
ラバー及び周辺システムの略図。
【図3】湿式スクラバーに供給された酸化空気における
変動が、どの程度湿式スクラバーにより処理される煙道
ガスからの水銀除去に影響を及ぼすかを示すグラフであ
る。
【図4】湿式スクラバースラリー中のスルフィット濃度
(ミリモル/リットル)の関数として酸化のパーセント
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 湿式スクラバー設備 12 工業ガス 14 湿式スクラバー 16 吸収反応槽 18 送気管 20 粒子除去手段 24 湿式スクラバー出口 26 酸化空気 28 コンプレッサー 30 酸化空気供給管 32 酸化空気供給管 34 湿式スクラバースラリー 36 ハイドロクロン 38 石膏ブリード配管 40 オーバーフロー配管 42 アンダーフロー配管 44 二次酸化システム 46 二次酸化槽 48 混合手段 52 ポンプ手段 54 最終石膏生成物流れ 56 空気配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597163588 マクダーモット・テクノロジー・インコー ポレイテッド アメリカ合衆国70112ルイジアナ州ニュー オーリーンズ、ポイドラス・ストリート 1450 (72)発明者 ケビン・イー・レディンジャー アメリカ合衆国オハイオ州アライアンス、 ビーソン・ストリート13231ノースイース ト (72)発明者 マイケル・ジェイ・ホームズ アメリカ合衆国オハイオ州アライアンス、 ヒッコリークレスト・ストリート12201 (72)発明者 デボラ・エイ・マデン アメリカ合衆国オハイオ州ボードマン、ク ウェイル・コート1330

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水銀を含む工業ガスを受け入れ及び湿式
    スクラバースラリーを用いて洗浄する湿式スクラバーを
    用いるにあたり、前記湿式スクラバーは、酸化空気が供
    給される湿式スクラバースラリーを含む吸収反応槽を有
    する方法において、前記吸収反応槽への酸化空気の供給
    を減じて前記湿式スクラバーから出る前記工業ガス中の
    水銀含量を減ずることを特徴とする湿式スクラバーを用
    いる方法。
  2. 【請求項2】 吸収反応槽への酸素空気の供給を減じて
    0.3ミリモル/リットルより多い湿式スクラバー中の
    スルフィット濃度を達成する工程を含む請求項1による
    方法。
  3. 【請求項3】 ファブリックフィルター及び静電集塵器
    の内の1つを介して前記工業ガスを運搬してそれから粒
    子を除去し、次いで前記工業ガスを前記湿式スクラバー
    に提供する工程を含む請求項1による方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において石膏が吸収反応槽にお
    いて形成され、前記吸収反応槽から前記石膏の流れをブ
    リードする工程及び前記流れに二次酸化を受けさせる工
    程を含む請求項1による方法。
  5. 【請求項5】 水銀を含む工業ガスを受け入れ及び湿式
    スクラバースラリーを用いて洗浄する湿式スクラバーを
    用いるにあたり、前記湿式スクラバーは、酸化空気が供
    給される湿式スクラバースラリーを含む吸収反応槽を有
    する装置において、酸化空気を前記吸収反応槽に供給す
    ることを減じて前記湿式スクラバーから出る前記工業ガ
    ス中の水銀含量を減ずる前記吸収反応槽に接続されてい
    る酸化空気減少手段を特徴とする湿式スクラバーを用い
    る装置。
  6. 【請求項6】 前記酸化空気減少手段が、前記吸収反応
    槽への酸素空気の供給を減じて0.3ミリモル/リット
    ルより多い湿式スクラバー中のスルフィット濃度を達成
    する請求項5による装置。
  7. 【請求項7】 ファブリックフィルター及び静電集塵器
    の内の1つを介して前記工業ガスを運搬してそれから粒
    子を除去し、次いで前記工業ガスを前記湿式スクラバー
    に提供する手段を含む請求項5による装置。
  8. 【請求項8】 請求項5において石膏が吸収反応槽にお
    いて形成され、前記吸収反応槽から前記石膏の流れをブ
    リードする手段及び前記ブリードされた石膏流れを酸化
    させる二次酸化手段を含む請求項5による装置。
  9. 【請求項9】 水銀を含む工業ガスを受け入れ及び湿式
    スクラバースラリーを用いて洗浄する湿式スクラバーを
    用いるにあたり、前記湿式スクラバーは、酸化空気が供
    給される湿式スクラバースラリーを含む吸収反応槽を有
    する湿式スクラバーを用いる方法であって、 前記湿式スクラバースラリーの名目上の100%酸化を
    達成するために要求される酸化空気流量に対して減じた
    割合で前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバースラリー
    に供給される酸化空気流量を制御して、前記工業ガスを
    洗浄するために用いられる前記湿式スクラバースラリー
    に、十分な酸化空気を与えて前記スラリーの名目上の1
    00%の酸化を達成する場合に得られるのに比べて工業
    ガスからより多くの水銀の分離を達成するのに十分な所
    望のスルフィット濃度を含むことを確実にする湿式スク
    ラバーを用いる方法。
  10. 【請求項10】 前記湿式スクラバー中の前記スルフィ
    ット濃度が、0.3ミリモル/リットルより多い請求項
    9による方法。
  11. 【請求項11】 ファブリックフィルターを介して前記
    工業ガスを運搬してそれから粒子を除去する工程と、次
    いで前記工業ガスを前記湿式スクラバーに提供する工程
    を含む請求項9による方法。
  12. 【請求項12】 静電集塵器を介して前記工業ガスを運
    搬してそれから粒子を除去する工程と、次いで前記工業
    ガスを前記湿式スクラバーに提供する工程を含む請求項
    9による方法。
  13. 【請求項13】 前記湿式スクラバースラリーにおける
    前記スルフィット濃度を測定する工程と、前記測定の結
    果として前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバースラリ
    ー中への酸化空気流量を制御する工程とを含む請求項9
    による方法。
  14. 【請求項14】 前記湿式スクラバースラリーにおける
    前記スルフィット濃度を測定する工程と、所定の設定値
    と前記測定されたスルフィット濃度とを比較する工程
    と、前記比較の結果として前記吸収反応槽内の前記湿式
    スクラバースラリー中への酸化空気流量を制御する工程
    とを含む請求項9による方法。
  15. 【請求項15】 前記比較の結果として制御信号を生成
    する工程と、前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバース
    ラリー中に提供される前記酸化空気の量を制御する酸化
    空気制御手段を制御するための前記制御信号を用いる工
    程とを含む請求項14による方法。
  16. 【請求項16】 前記湿式スクラバースラリーを前記吸
    収反応槽から前記吸収反応槽の上流部分に運搬する再循
    環配管において;前記吸収反応槽内において;及び湿式
    スクラバースラリーをハイドロクロンから前記吸収反応
    槽に戻すオーバーフロー配管において;以上の場所の少
    なくとも1つにおいて前記湿式スクラバースラリーにお
    けるスルフィット濃度を測定する工程を含む請求項14
    による方法。
  17. 【請求項17】 前記吸収反応槽からハイドロクロンへ
    前記湿式スクラバースラリーの小部分を分流させて前記
    湿式スクラバースラリーを濃縮し、アンダーフロー部分
    を前記ハイドロクロンから二次酸化システムへ運搬し、
    酸化空気を前記二次酸化システムに提供して前記湿式ス
    クラバースラリーを前記二次酸化システムで酸化させて
    湿式スクラバースラリーにおけるスルフィットの最終画
    分を石膏に変換する工程を含む請求項9による方法。
  18. 【請求項18】 水銀を含む工業ガスを受け入れて湿式
    スクラバースラリーで洗浄する、前記スクラバースラリ
    ーを収容する吸収反応槽を有する湿式スクラバーとの組
    合せにおいて、前記吸収反応槽内の湿式スクラバースラ
    リーに酸化空気を提供する手段と、前記湿式スクラバー
    が十分な酸化空気を提供されて前記湿式スクラバースラ
    リーの名目上100%酸化を達成する場合において得ら
    れる水銀よりも、前記工業ガスからより多くの水銀の分
    離を達成するのに十分な量だけ前記吸収反応槽内の前記
    湿式スクラバースラリー中に供給される酸素空気の割合
    を減ずるための酸化空気減少手段を有する湿式スクラバ
    ー。
  19. 【請求項19】 前記酸化空気減少手段が前記吸収反応
    槽内の前記湿式スクラバースラリーに供給される酸化空
    気の割合を減じて、前記湿式スクラバースラリー中の前
    記選択されたスルフィット濃度が0.3ミリモル/リッ
    トルより高くなるようにする請求項18による装置。
  20. 【請求項20】 前記湿式スクラバースラリー中の前記
    スルフィット濃度を測定する手段と前記測定の結果とし
    て前記吸収反応槽内への酸化空気流量を制御するための
    手段とを含む請求項18による装置。
  21. 【請求項21】 前記湿式スクラバースラリーを前記吸
    収反応槽から前記吸収反応槽の上流部分に運搬する再循
    環配管において;前記吸収反応槽内において;及び湿式
    スクラバースラリーをハイドロクロンから前記吸収反応
    槽に戻すオーバーフロー配管において;以上の場所の少
    なくとも1つにおいて前記湿式スクラバースラリーにお
    けるスルフィット濃度を測定する手段が位置する請求項
    20による装置。
  22. 【請求項22】 水銀を含む工業ガスを受け入れて湿式
    スクラバースラリーで洗浄する、酸化空気が供給される
    前記スクラバースラリーを含む吸収反応槽を有する湿式
    スクラバーと、前記吸収反応槽内の前記湿式スクラバー
    スラリーへの制御可能な酸化空気流量を提供する手段
    と、前記湿式スクラバースラリー中で測定されたスルフ
    ィット濃度に対応して吸収反応槽内の前記湿式スクラバ
    ースラリーへの酸化空気量を制御する手段との組合せに
    おいて、前記制御手段は、前記湿式スクラバースラリー
    の名目上の100%の酸化を達成するのに要求される割
    合に対して減じられた割合における前記酸化空気流量を
    制御して、前記工業ガスを洗浄するのに用いられる前記
    湿式スクラバースラリーが、前記湿式スクラバースラリ
    ーが十分な酸化空気を提供されて前記湿式スクラバース
    ラリーの名目上100%酸化を達成する場合において得
    られる水銀よりも、前記工業ガスからより多くの水銀の
    分離を達成するのに十分な選択された非ゼロスルフィッ
    ト濃度を含むことを確実にするように作用する組合せ。
  23. 【請求項23】 前記湿式スクラバースラリーにおける
    スルフィット濃度を測定し、それを表示する信号を生成
    する手段を含み、前記測定手段は、前記湿式スクラバー
    スラリーを前記吸収反応槽から前記吸収反応槽の上流部
    分に運搬する再循環配管において;前記吸収反応槽内に
    おいて;及び湿式スクラバースラリーをハイドロクロン
    から前記吸収反応槽に戻すオーバーフロー配管におい
    て;以上の場所の少なくとも1つにおいて位置する請求
    項22による装置。
  24. 【請求項24】 測定されたスルフィット濃度を表示す
    る信号を、酸素空気流量を制御するための手段に伝達す
    る手段と;使用者の定めた設定値を酸化空気流量を制御
    するための前記手段に入力するための手段と;前記測定
    されたスルフィット濃度信号を前記設定値と比較して、
    前記吸収反応槽内の湿式スクラバースラリーへの酸素空
    気流量を制御するための手段に提供される制御信号を生
    成する比較手段と;を含む請求項23による装置。
  25. 【請求項25】 前記湿式スクラバースラリーの小部分
    を前記吸収反応槽からハイドロクロンへ分流させて前記
    湿式スクラバースラリーを濃縮する手段と;前記ハイド
    ロクロンから二次酸化システムへアンダーフロー部を運
    搬する手段と;前記二次酸化システムに酸化空気を提供
    して前記二次酸化システムにおける前記湿式スクラバー
    スラリーを酸化して前記湿式スクラバースラリー中のス
    ルフィットの最終画分を石膏に変換する手段と;を含む
    請求項22による装置。
  26. 【請求項26】 前記二次酸化システムが、アンダーフ
    ロー部を前記ハイドロクロンから前記二次酸化システム
    へ運搬する手段に接続された槽を含む請求項25による
    装置。
  27. 【請求項27】 前記吸収反応槽への前記酸化空気の供
    給を減じて、20.0ミリモル/リットル未満の前記湿
    式スクラバースラリー中のスルフィット濃度を達成する
    工程を含む請求項1による方法。
  28. 【請求項28】 前記吸収反応槽への前記酸化空気の供
    給を減じて、0.3ミリモル/リットルよりも大きく2
    0.0ミリモル/リットルまでの範囲内の前記湿式スク
    ラバースラリー中のスルフィット濃度を達成する工程を
    含む請求項1による方法。
  29. 【請求項29】 前記酸化空気減少手段が、前記吸収反
    応槽への前記酸化空気の供給を減じて、20.0ミリモ
    ル/リットル未満の前記湿式スクラバースラリー中の前
    記スルフィット濃度を達成する請求項5による装置。
  30. 【請求項30】 前記酸化空気減少手段が、前記吸収反
    応槽への前記酸化空気の供給を減じて、0.3ミリモル
    /リットルよりも大きく20.0ミリモル/リットルま
    での範囲内の前記湿式スクラバースラリー中のスルフィ
    ット濃度を達成する請求項5による装置。
  31. 【請求項31】 前記湿式スクラバースラリー中の前記
    スルフィット濃度が、20.0ミリモル/リットル未満
    である請求項9による方法。
  32. 【請求項32】 前記湿式スクラバースラリー中の前記
    スルフィット濃度が、0.3ミリモル/リットルよりも
    大きく20.0ミリモル/リットルまでの範囲内である
    請求項9による方法。
  33. 【請求項33】 前記酸化空気減少手段が、前記吸収反
    応槽内の湿式スクラバースラリーに供給される酸化空気
    流れの割合を減じて、前記湿式スクラバースラリー中の
    前記選択されたスルフィット濃度が20.0ミリモル/
    リットル未満になるようにする請求項18による装置。
  34. 【請求項34】 前記酸化空気減少手段が、前記吸収反
    応槽内の前記湿式スクラバースラリーに供給される酸化
    空気の割合を減じて、前記湿式スクラバースラリー中の
    前記選択されたスルフィット濃度が0.3ミリモル/リ
    ットルよりも大きく20.0ミリモル/リットルまでの
    範囲内になるようにする請求項18による装置。
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