JP2000324755A - 回転装置及び当該回転装置を備えた加工装置 - Google Patents

回転装置及び当該回転装置を備えた加工装置

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JP2000324755A JP11185255A JP18525599A JP2000324755A JP 2000324755 A JP2000324755 A JP 2000324755A JP 11185255 A JP11185255 A JP 11185255A JP 18525599 A JP18525599 A JP 18525599A JP 2000324755 A JP2000324755 A JP 2000324755A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気軸受スピンドルの低損失化と高速・高剛
性化(高DN値化)を同時に実現することができる回転
装置及び当該回転装置を備えた加工装置を提供する。 【解決手段】 複数の磁極から構成されるラジアル軸受
の固定側において、これらの磁極の内面とラジアル軸受
の回転側であるロータの間に形成される高速回転時の磁
束密度分布に着目し、磁束密度分布に対応した最適な電
磁石形状を磁極中央部に対して円周方向で非対称に形成
することにより、回転子が磁極から磁極へ移り変わると
きの磁束密度の変化率を小さくし、かつ吸引力の低下を
補う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産加工機械ある
いは半導体装置のターボ分子ポンプなどで用いられる磁
気軸受スピンドルなどの回転装置及び当該回転装置を備
えた加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、機械加工における高速スピンドル
を例にとり、その課題について説明する。
【0003】近年、機械加工の分野において、高速切削
加工に対する要請が強くなっている。高速切削は生産効
率を向上させ、切削抵抗の減少により加工精度の向上と
工具の寿命を延ばす、また、一体の原料から形状を一気
に削り出すことで鋳型などの費用を削減できかつ工程の
短縮化が図れる、などの効果が期待されている。
【0004】また、最近の製品品質に対する要求は、加
工面の品質すなわち形状精度や面粗度だけでなく、加工
表面下の欠陥や変質層の有無まで問われるようになって
きており、金属除去に伴う発生熱の影響が低く、切削抵
抗が小さくできる高速切削の期待が大きい。
【0005】加工機の性能を決定的に支配するスピンド
ルには、従来から主に玉軸受による支持構造が用いられ
てきた。前述した高速切削の要請に対して、潤滑方式の
改良、セラミックス軸受の採用などにより、高速化に応
えるための開発がなされている。
【0006】一方、磁気浮上により非接触で回転体を支
持する能動制御型の磁気軸受スピンドルが、玉軸受方式
の限界を超える可能性を持つものとして、近年注目され
ている。
【0007】図22はその磁気軸受スピンドルの一例で
あり、500はスピンドルの主軸、501はモータロー
タ、502はモータステータである。503と504は
フロント側ラジアル軸受、505と506はリア側ラジ
アル軸受、507と508はスラスト軸受であり、それ
ぞれ回転側のロータと固定側のステータから構成され
る。509,510はフロント側とリア側のラジアル変
位センサ、511はスラスト変位センサ、512,51
3は保護ベアリング、514はケーシングである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】加工用スピンドルの基
本性能は、通常DN値(主軸径×回転数)の大きさで評
価される。玉軸受スピンドルの場合、近年様々な改良が
なされているが、機械的な摺動潤滑をともなうために、
寿命という点を考慮すれば、実用的にはDN値は250
万程度が限界とされている。
【0009】一方、磁気軸受の場合、半永久的に使用可
能である非接触回転の特徴を活かすことにより、玉軸受
のDN値を大きく上回るスピンドルが実現できる可能性
がある。前述した加工側の高速・高剛性の要請に応える
ために、スピンドルの主軸径をより大きく、また、より
高速で回転させる試みがなされている。大きな主軸径が
要望される理由は、主軸径が大きい程、高速時の慣性剛
性(主軸の軸中心が一方向を保とうとする力学的効果)
が大きく、また、より大きな外径の刃具を把持できるか
らである。
【0010】しかし、非接触であるがゆえに低損失であ
ると期待された磁気軸受は、高DN値を追求する取組み
の結果、予想外の大きな摩擦損失が生じることが明らか
となった。その主たる要因は、ラジアル軸受の渦電流損
によるものである。
【0011】図23(A),(B)は従来から用いられ
ているラジアル軸受の原理図を示すもので、600は電
磁鋼板から構成される回転子鉄芯(図22の503に相
当)、601は固定子鉄芯(図22の504に相当)、
602は巻線である。図中に磁束の流れを矢印603で
示す。ラジアル磁気軸受は、上下左右の方向から磁気の
力で回転子600を吸引して回転子を非接触で中心に保
持する。
【0012】さて、回転子鉄芯中の一点は回転によっ
て、図23(A)に示すように、N→S→S→N(後述
するように N→S→N→Sの場合もある)と磁極60
4に面して磁束603の方向と大きさが変化するため
に、回転子鉄芯600には変動する誘起起電力が生じて
渦電流が流れることになる。この渦電流損を小さくする
ために、回転子鉄芯600は、通常薄い電磁鋼板(珪素
鋼板)を重ねあわせた積層構造が採用される。
【0013】さて、高DN値(大きな主軸径と高い回転
数)のスピンドルの実現を見込み、磁気軸受の回転部を
構成した場合、次のような課題が生じた。
【0014】渦電流損を低減するために、抵抗率が高
く、鉄損が小さく、同じ材質ならば板厚の薄い電磁鋼板
を採用した場合、遠心力によって発生する応力に対し
て、材料の機械的強度の限界から許容回転数に制約が生
じた。遠心力によって発生する応力は、回転体の周速で
決まるため、DN値にはおのずと限界が生ずる。
【0015】逆に、より高い回転数にまで耐える、同
じ材質ならば板厚が大きく、抵抗率が低く、鉄損が大き
い電磁鋼板を採用した場合、大きな渦電流損による発熱
によって主軸に異常な温度上昇をもたらした。この温度
上昇は、複合部品により構成される回転主軸の信頼性に
多大な悪影響を与えた。磁気軸受の主軸は通常、モータ
・磁気軸受の電磁鋼板とそれを側面から締結するリン
グ、スラスト軸受の円盤、主軸内部を利用して設けられ
たツーリング部材等から構成される。主軸が高速・高温
下の苛酷な条件下に晒されることにより、これらの複合
部品の破壊・変形などのトラブルの要因となった。
【0016】ラジアル軸受の電磁石に流すバイアス電
流を小さくする、あるいは電磁石の歯幅、軸方向の長さ
を小さくする、等によって損失を低減できる。しかし同
時に剛性、負荷能力も低下してしまうため高DN値化は
困難となる。
【0017】本発明は、渦電流損を低減させる上で、上
記〜の方策では解消できなかった課題に対して、抜
本的な解決策を与えるものである。
【0018】さて、本発明者の一人は、渦電流損失の大
きさが磁極の形状で決まる磁界の分布に依存することに
着目し、ロータと上記磁極の内面の間に形成される磁束
密度分布が、磁極端部から磁極中央に向けて円周方向で
徐々に増加していく分布を持つように上記磁極の形状を
形成することにより、大幅な損失低減が図れることを既
に特願平10−118319号で提案し、出願中であ
る。
【0019】本発明は上記提案をさらに改良するもの
で、本発明の目的は、従来磁気軸受とほとんど変わらな
いシンプルな構成で、磁気軸受スピンドルの低損失化と
高速・高剛性化(高DN値化)を同時に実現することが
できる回転装置及び当該回転装置を備えた加工装置を提
供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0021】本発明の第1態様によれば、回転軸を駆動
するモータと、この回転軸に設けられたロータ部と、複
数の磁極から構成されたステータ部と、上記ロータ部と
上記ステータ部により回転軸の軸径方向荷重を支持する
ラジアル磁気軸受を構成するとともに、上記ロータ部と
上記磁極の間に形成される磁束密度分布は、上記磁極端
部から磁極中央部に向けて円周方向で増加していく分布
を持つように上記磁極の形状が形成され、かつ、この磁
束密度分布は上記磁極中央部に対して円周方向で非対称
であることを特徴とする回転装置を提供する。
【0022】本発明の第2態様によれば、上記磁束密度
は、上記2つの磁極の境界の中間点から円周方向の区間
で傾斜した分布をもち、上記磁極の中央部においては平
坦な分布をもつ第1態様に記載の回転装置を提供する。
【0023】本発明の第3態様によれば、上記磁極の内
面と上記ロータの間で形成される磁路の間隙が、上記磁
極の端部から円周方向の上記磁極の中央部に向けて円周
方向で先細りとなるように上記磁極の内面に傾斜面が形
成されている第1態様に記載の回転装置を提供する。
【0024】本発明の第4態様によれば、上記磁極中央
部の内面には、均一な磁路の間隙を保つように上記ロー
タの同芯円が形成されている第3態様に記載の回転装置
を提供する。
【0025】本発明の第5態様によれば、上記ロータ上
の一点と上記磁極のうちの1つの磁極に着目したとき、
上記ロータ上の一点が最初に通過する上記磁極の端部近
傍を上記磁極の入口側、その反対側を上記磁極の出口側
として、上記磁束密度が磁極端部から磁極中央に向けて
円周方向で増加していく分布を持つ上記磁極の入口側区
間をα1、上記磁束密度が上記磁極中央から上記磁極端
部に向けて円周方向で減少していく分布を持つ上記磁極
の出口側区間をα2としたとき、α1<α2とした第2態
様に記載の回転装置を提供する。
【0026】本発明の第6態様によれば、NSSN型の
磁極配置からなるラジアル電磁石に於いて、上記磁束密
度は異極側磁極との境界の中間点から円周方向の区間α
で増加していく分布をもち、同極側磁極との境界の中間
点から円周方向の区間では概略平坦な分布をもつ第1態
様に記載の回転装置を提供する。
【0027】本発明の第7態様によれば、NSSN型の
磁極配置からなるラジアル電磁石に於いて、一つの磁極
と隣り合わせにある異極側の磁極端部の内面と上記ロー
タの間隙をδ1、同極側の磁極端部の内面と上記ロータ
の間隙をδ2としたとき、δ1>δ2である第1態様に記
載の回転装置を提供する。
【0028】本発明の第8態様によれば、巻線部から磁
極端部に至る磁気回路の中で、磁路面積が減少する部分
を磁極に形成した第1態様に記載の回転装置を提供す
る。
【0029】本発明の第9態様によれば、上記ステータ
部を複数個のコアーピースに分割して組み立てる分割工
法から構成される第1態様に記載の回転装置を提供す
る。
【0030】本発明の第10態様によれば、上記回転軸
の軸方向荷重を支持するスラスト軸受と、上記ラジアル
磁気軸受と上記スラスト軸受の各々の固定側と回転側の
間隙を検出する変位センサとを備える第1〜9のいずれ
かの態様に記載の回転装置を提供する。
【0031】本発明の第11の態様によれば、第1〜9
のいずれかの態様に記載の回転装置を備えた加工装置で
あって、上記回転軸に工具を設け、上記回転軸と被加工
物との間に、相対的な並進運動を生じさせる並進運動駆
動装置を有し、上記並進運動駆動装置による上記相対的
な並進運動により、上記回転軸に設けられた上記工具で
上記被加工物を加工する加工装置を提供する。
【0032】本発明の第12の態様によれば、第1〜9
のいずれかの態様に記載の回転装置を備えた加工装置で
あって、上記回転軸に工具を設け、上記回転軸と上記被
加工物との間に、相対的な回転運動を生じさせる手段回
転運動駆動装置を有し、上記回転運動駆動装置による上
記相対的な回転運動により、上記回転軸に設けられた上
記工具で上記被加工物を加工する第11態様に記載の加
工装置を提供する。
【0033】本発明の第13態様によれば、回転軸を駆
動するモータと、この回転軸に設けられたロータ部と、
複数の磁極から構成されたステータ部と、上記ロータ部
と上記ステータ部により回転軸の軸径方向荷重を支持す
るラジアル磁気軸受を構成するとともに、上記ロータ部
と上記磁極の間に形成される磁束密度分布は、磁極中央
部に対して円周方向で非対称であることを特徴とする回
転装置を提供する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に,本発明の実施の形態の概
要を述べ、その原理と効果を動磁場解析の結果を用いて
説明する。 I.本発明の実施形態の概要 [1]高速回転における磁束密度分布 図12は、既提案のラジアル磁気軸受電磁石の原理図を
示している。(これを比較例1とする。)41はロー
タ、42はステータ部である。このステータ部42も、
4つのN極43a〜43dと4つのS極44a〜44d
が円周方向で交互に配置されたNSNS型の構成となっ
ている。45は真円部であり、この部分でのロータと磁
極の間隙h1は均一である。46、47は巻き線の収納
部、48、49は異極間の間隙部であるスロット部であ
る。
【0035】図4(A),(B)は、比較例1におい
て、回転数N=0rpmの場合の磁束の等高線を示して
いる。N=0rpmでは入口側,出口側とも磁束密度分
布は対称である。また、図5(A),(B)は、比較例
1の電磁石において、回転数N=40,000rpmの
場合の磁束の等高線を示している。図5(B)より4
0,000rpmという高速回転により、ロータ上の渦
電流による反磁界の影響で磁束が変形し、磁束密度分布
がロータ上の一点が最初に通過する磁極の端部近傍であ
る磁極の入口側で疎、その反対側の磁極の出口側で密と
なっている。さらに、図13はN=0rpmの場合とN
=40,000rpmの場合における電磁石とロータ間
のギャップの磁束密度を示している。N=40,000
rpmの場合には、入口側から出口側へ向けて磁束密度
の大きさが増加する特性となることが示されている。こ
の磁束密度の分布から、高速回転時に入口側の磁束密度
が疎の部分では渦電流損は小さく,出口側の磁束密度が
密の部分では渦電流損は大きくなる。 [2]比較例2のテーパの効果比較例2と課題 図15は、既提案のラジアル磁気軸受電磁石の原理図を
示すものである。(これを比較例2とする。)81はロ
ータ、82はステータ部であり、このステータ部82は
8極の独立した磁極から構成されたNSNS型を採用し
ている。すなわち、4つのN極83a〜83dと4つの
S極84a〜84dが円周方向で交互に配置された構成
となっている。ここでひとつのN極83aに注目する
と、85、86は磁極83a内面の両端部に形成された
傾斜部(テーパ部)、87はロータ81と同芯の真円
部、88、89はそれぞれの磁極を位置決めして締結す
るように係合可能な凹凸の連結部、90、91は巻き線
の収納部、92、93は異極間の間隙部であるスロット
部である。85〜91は他の磁極にも同様に形成されて
いる。
【0036】渦電流損は回転子鉄心の磁極に対向する面
の磁束の方向と大きさが変化するために発生する誘起起
電力によるものである。この誘起起電力による渦電流の
電流密度は、磁束密度の変化分の振幅に比例する。した
がって、ロータ81で消費される渦電流損は、電流密度
の2乗すなわち磁束密度の変化の2乗に比例することに
なる。そこで、比較例2の電磁石では、回転子の一点が
N→SあるいはS→Nに移り変わる際に、磁束密度はな
だらかな勾配をもって変化するような電磁石形状(テー
パ付き)にすることにより、渦電流損の発生を抑制して
発熱の大幅な低減を図っている。しかし、比較例1と比
較して、総磁束が低下するため、比較例1と同じ吸引力
を発生させるためには、磁束密度の最大値を増加させる
必要があった。磁束密度の最大値を増加する施策とし
て、例えば電磁石電流を増加する方法がある。しかし、
その結果損失は増加する。 [3]本発明の第1,2実施形態の着眼点 そこで、本発明の第1,2実施形態では、渦電流の発生
が動磁場の効果によって入口側と出口側とで非対称(磁
極の入口側で疎、出口側で密)となることに着目し、電
磁石形状を磁束密度の変化に対応して形成するよう、磁
極中央部に対して円周方向で非対称にすることにより、
渦電流損及び吸引力に対して最適な形状に形成し、吸引
力を低下させずに渦電流損失を低減させることができ
る。 II.第1,2実施形態の電磁石形状と従来例の比較 [1]本発明の第1実施形態の電磁石Eの場合 図1は、本発明の第1実施形態によるラジアル磁気軸受
電磁石の(電磁石Eと呼ぶ)の原理図を示すものであ
る。1はロータ、2はステータ部であり、このステータ
部2は8極の独立した磁極から構成されたNSNS型を
採用している。すなわち、4つのN極3a〜3dと4つ
のS極4a〜4dが円周方向で交互に配置された構成と
なっている。ここでひとつのN極3aに注目すると、
5、6は磁極3a内面の両端部に形成された傾斜部、7
はロータ1と同芯の真円部、8、9はそれぞれの磁極を
位置決めして締結するように係合可能な凹凸の連結部、
10、11は巻き線の収納部、12、13は異極間の間
隙部であるスロット部である。5〜11は他の磁極にも
同様に形成されている。
【0037】図2に、本発明の第1実施形態の磁極3a
の部分拡大図を示す。この第1実施形態では、異極間の
間隙部におけるスロット幅δを充分に小さく、δ=12
度に設定している。ここで、角度:αの区間を磁束密度
曲線の立ち上がり区間(助走区間)、角度:γの区間を
磁束密度曲線の立ち下がり区間(減速区間)と呼ぶこと
にする。また、中央部の角度βの区間(真円部)7は、
磁極の内面がロータ1と同芯円で形成されており、ロー
タ1と磁極の間隙(エアーギャップ)h2は均一であ
る。本発明の第1実施形態は、α<γとすることにより
電磁石形状を磁極中央部に対して円周方向で非対称に
し、かつ中央部の角度βの区間7におけるロータ1と磁
極の間隔(エアーギャップ)を小さくしたものである。
すなわち、動磁場解析により求めた磁束密度分布をもと
に、中央部の角度βの区間7におけるロータ1と磁極の
間隔(エアーギャップ)を比較例1よりも小さくし、さ
らに、出口側の磁束密度の立ち下がり区間を長くした形
状である。具体的には、上記α=16度,γ=25度で
形成している。さらに、中央部の角度βの区間における
ロータ1と磁極の間隔(エアーギャップ)h2と比較例
1におけるエアーギャップh1との関係はh1>h2とな
るように形成した。 [2]比較例1の電磁石Fの場合 図12は、磁極内面の両端部に傾斜部(テーパ部)を形
成しない場合のラジアル磁気軸受電磁石Fの原理図を示
している。異極間の間隙部におけるスロット幅δは、δ
=12度に設定している。 [3]比較例2の電磁石Aの場合 図15の比較例2の原理図における磁極83aの拡大図
を図16に示す。比較例2を電磁石Aと呼ぶ。磁極の端
部と同芯部87の間はゆるやかな傾斜面で結び、α=γ
=16度の区間で傾斜部85、86を形成している。ま
た、中央部の角度βの区間87は、磁極の内面がロータ
と同芯円で形成されており、ロータと磁極の間隙(エア
ーギャップ)h1は均一である。また、比較例2では異
極間の間隙部におけるスロット幅δを、比較例1と同様
にδ=12度に設定している。
【0038】ところで、スロット幅δの区間では理論的
には磁束密度B=0のはずであるが、(1)スロット幅
δを充分小さく形成している。(2)実際の電磁石で
は、漏れ磁束、電磁石のロータ内面端部の面取り加工な
どの影響により磁界の波形は幾分鈍化した波形になる。
といった、上記(1),(2)の理由により、立ち上が
り区間α、立ち下がり区間γいっぱいに磁界の分布に傾
斜角をもたせている。また、比較例2では、α=γとし
ている。比較例1の場合も、上記(1),(2)の理由
により、スロット幅δの区間で若干の傾斜角をもたせて
いる。 III.動磁場解析 上記解析モデルを用いて、本発明の第1実施形態に対し
て磁束密度,吸引力を求める動磁場解析を行い、比較例
1,比較例2との比較のもとに渦電流損の低減に効果的
な電磁石形状を求めた。 [1]解析条件 解析条件として、解析の対象とする電磁石E,電磁石
F,電磁石Aにおいて、電磁鋼板の固有抵抗値(ρ=
5.6×10-7Ωm)、磁束がロータに入る深度:s
は、磁気軸受の電磁鋼板ロータの厚み(s=7mm)を
用いる。また、T:電磁鋼板の板厚(=0.0001
m),b:磁気軸受の幅(=0.05m),σ:導電率
(=1/ρ),r:主軸の半径(=0.09/2m),
ω:回転数(=40000rpm×2×π/60)であ
る。図3に磁極近傍の渦電流の発生状況をモデル化して
示す。
【0039】以下に述べる解析結果は、上記解析条件に
おいて微小角度ずつ1回転(360度)変化させたとき
の動磁場解析により、磁束密度,吸引力を計算したもの
である。 [2]磁束密度の比較 図6,図17は動磁場解析より求めた本発明の第1実施
形態の磁束密度を、比較例1の電磁石Fとの対比のもと
で示している。横軸は電磁石のスロット中央部からの角
度であり、180度分(NSNSの4極分)の磁束密度
を示している。定性的に表現するならば、前述したよう
に渦電流損失は磁束密度の変化分(=∂B/∂θ)が小
さい程小さく、負荷能力ば磁束密度Bの総面積が大きい
ほど大きい。従って、磁束密度の入口,出口によりなだ
らかな傾斜を持たせると共に、総面積をより大きくとる
ことが低損失で高負荷能力の磁気軸受を実現するポイン
トである。すなわち、図6から、入口部分は磁束密度B
の絶対値が小さいため、立ち上がり区間:θ1を小さく
形成しても、磁束密度Bになだらかな傾きaを与えるこ
とができる。出口部分は磁束密度Bの絶対値が大きいた
めに立ち下がり区間:θ2を十分大きくとり、十分にな
だらかな傾きbを与えている。その結果、磁束密度Bの
全体の大きさを、負荷能力を上げるために大きくして
も、入口,出口共に十分になだらかな傾斜を与えること
ができる。したがって、図6,図17の解析結果は以下
のように要約できる。
【0040】 電磁石Eと電磁石Fの磁束密度の対比
を示した図6において、電磁石Eの平坦部分7(β区
間)のステータとロータ間のギャップは電磁石Fのそれ
よりも小さくしている。平坦部分7の磁束密度が大きく
なっているにもかかわらず、電磁石Eの立ち上がり,立
ち下がり区間共磁束密度もなだらかな勾配部分を持って
いる。その結果、本発明の第1実施形態の電磁石Eは大
きな負荷能力を持つにもかかわらず渦電流損失は小さ
い。
【0041】 電磁石Fと電磁石Aの磁束密度の対比
を示した図17において、電磁石AはN→SあるいはS
→Nに移り変わる際に磁束密度はなだらかな勾配をもっ
て変化している。しかし、電磁石Fと電磁石Aにおける
磁束密度Bの面積の差に相当する分だけ電磁石Aの負荷
能力は低下する。 [3]吸引力の比較 図7,図14,図18は動磁場解析より求めた吸引力を
示している。図中のベクトルの大きさが吸引力の大きさ
をあらわしている。さて、図7,図14,図18の解析
結果は以下のように要約できる。
【0042】 図7は電磁石Eの吸引力を示してい
る。電磁石Eは、立ち下がり区間5を広くとっているの
で吸引力の分布もなだらかな勾配部分が広くなってい
る。また、平坦部分7(β区間)の電磁石Fとロータ1
のギャップを電磁石Fよりも小さくしているため平坦部
分7(β区間)での吸引力の絶対値は大きくなり、立ち
下がり区間5での吸引力の低下を補っている。図18は
電磁石Aの吸引力を示しており、傾斜面を持たない電磁
石F(図14)と比較して、N→SあるいはS→Nに移
り変わる際の吸引力分布はなだらかな勾配をもっている
が、吸引力の絶対値は電磁石Fと比べて小さい。 [4]渦電流損の低減の効果 本発明の第1実施形態では、高速回転時の磁束密度分布
が入口側と出口側で非対称であることに着目し、磁束密
度が密となる磁極の出口側(立ち下がり区間)では、磁
束密度がなだらかな勾配を持つような形状にして渦電流
損の発生を抑制し、磁束密度が疎であり渦電流損の少な
い磁極の入口側では、短い区間で傾斜を持たせることに
より電磁石とロータのギャップを平均的に小さくして、
吸引力を増加させている。また、磁束密度に磁極の円周
方向に傾斜した分布を与える方法として、ロータとステ
ータ(電磁石)間のギャップを円周方向で変化させる以
外に、磁極からロータに至る磁気回路において、磁気抵
抗が入口,出口近傍で大きくなる様な磁極形状を採用し
てもよい。この場合でも磁極の入口側と出口側の形状は
非対称となる。
【0043】以上、第1実施形態で示したように高速回
転時の動磁場の効果を利用して、電磁石形状を磁極中央
部に対して円周方向でテーパ形状を非対称とすることに
より、吸引力の低下を補償しかつ渦電流損を低減させる
最適な電磁石形状を形成することができ、吸引力を低下
させずに発熱を大幅に低減した磁気軸受を提供すること
ができた。下表1は本発明の上記第1実施形態の効果と
して、同一の吸引力での渦電流損失を比較例1を1.0
として上記第1実施形態の実例を比率で示している。
【0044】
【表1】表1.本発明の実施形態の効果
【0045】IV.本発明のその他の実施の形態 [1]本発明の第2実施形態の電磁石Gの場合 図8は、本発明の第2実施形態によるラジアル磁気軸受
電磁石(電磁石Gと呼ぶ)の原理図を示すものである。
21はロータ、22はステータ部であり、このステータ
部22は8極の独立した磁極から構成されたNSNS型
を採用している。すなわち、4つのN極23a〜23d
と4つのS極24a〜24dが円周方向で交互に配置さ
れた構成となっている。ここでひとつのN極23aに注
目すると、25は磁極23a内面の両端部に形成された
傾斜部、26はロータ21と同芯の真円部、27、28
はそれぞれの磁極を位置決めして締結するように係合可
能な凹凸の連結部、29、30は巻き線の収納部、3
1、32は異極間の間隙部であるスロット部である。2
5〜30は他の磁極にも同様に形成されている。
【0046】図9に磁極23aの部分拡大図を示す。第
2実施形態では異極間の間隙部におけるスロット幅δを
充分に小さく、δ=12度に設定している。ここで角
度:γの区間を立ち下がり区間(減速区間)と呼ぶこと
にする。図9に示すように、上記磁束密度曲線の立ち下
がり区間γに傾斜部を形成することにより、電磁石形状
を磁極中央部に対して円周方向で非対称となる構成とし
ている。また、中央部の角度βの区間26は磁極の内面
がロータ21と同芯円で形成されており、ロータ21と
磁極の間隔(エアーギャップ)h1は均一である。 [2]動磁場解析による磁束密度の比較 図10は、上記本発明の第1実施形態と同じ解析条件
で、動磁場解析により求めた磁束密度を、電磁石Fと電
磁石Gの磁束密度の対比のもとで示している。横軸は電
磁石のスロット中央部からの角度であり、180度分
(NSNSの4極分)の磁束密度を示している。破線が
電磁石Gであり、電磁石Gは立ち上がり区間を設定しな
いことにより磁極の入り口側での磁束密度が電磁石Fと
同程度になっていることが示されている。 [3]動磁場解析による吸引力の比較 図11は、上記本発明の第1実施形態と同じ解析条件
で、動磁場解析より求めた吸引力を示している。図中の
ベクトルの大きさが吸引力の大きさをあらわしている。
さて、図11の解析結果から、電磁石Gは立ち上がり区
間を形成しないことにより、電磁石A(図18)と比較
して磁極の入り口側での吸引力は増加している。電磁石
Gでは吸引力の低下は、立ち上がり区間を形成しないこ
とにより補っている。 [4]渦電流損の低減の効果 本発明の第2実施形態では、高速回転時の磁束密度分布
の変化に着目し、磁束密度が密となる磁極の出口側(立
ち下がり区間)では、磁束密度がなだらかな勾配を持つ
ような形状(テーパ形状)にして渦電流損の発生を抑制
し、磁束密度が疎であり渦電流損の少ない磁極の入口側
では、テーパ形状を形成せず磁束を増加させる形状にす
ることにより、吸引力を増加させている。 V.第2実施形態の補足説明 さて、ラジアル磁気軸受の設計の選択肢のなかで、回転
数と主軸径が妥協できない条件であるとすれば、電磁鋼
板の選択には強度と損失の点で、また、バイアス電流、
磁極の幅の選択では負荷能力・剛性と損失の点で相反す
る課題があることは前述した通りである。
【0047】本発明の第2実施形態は、回転子鉄芯側で
はなく、固定子のステータ側にある渦電流損の発生要因
に着目したものである。渦電流損は回転子鉄芯の磁極に
対向する面の磁束の方向と大きさが変化するために発生
する誘起起電力によるものである。この誘起起電力によ
る渦電流の電流密度は、磁束密度の変化分の振幅に比例
する。したがって、ロータで消費される渦電流損は、電
流密度の2乗すなわち磁束密度の変化分の2乗に比例す
ることになる。従来磁気軸受では、ロータとステータの
相対的な運動によって磁束密度の急峻な変化をもたら
し、それが渦電流損の大きな要因となっていた。
【0048】本発明の上記第1,2実施形態では、回転
子の一点がN→SあるいはS→Nに移り変わる際に、磁
束密度はなだらかな勾配をもって変化する。すなわち磁
束密度分布に、あたかもカム曲線のごとく、立ち上がり
区間(助走区間)と立ち下がり区間(減速区間)を設
け、特に渦電流損が大きい立ち下がり区間を長くとるこ
とにより、渦電流損の発生を抑制して発熱の大幅な低減
を図っている。さらに、渦電流損の小さい立ち上がり区
間において勾配を形成しないことや、立ち上がり区間側
での磁極とロータ間の間隔を小さくすることにより吸引
力を増加させて負荷能力・剛性を増加させている。
【0049】以上、磁石の配置がNSNS型について説
明してきたが、NSSN型でも同様に適用できる。
【0050】図19は、本発明の第3実施形態によるN
SSN型のラジアル磁気軸受電磁石の原理図を示すもの
である。401はロータ、402はステータ部であり、
このステータ部402は8極の独立した磁極から構成さ
れている。すなわち、4つのN極403a〜403dと
4つのS極4a〜4dが円周方向で同極の組(NN又は
SS)が交互に配置された構成となっている。N極40
3a,403bに注目すると、405は磁極403a内
面の端部に形成された傾斜部(テーパ部)、406,4
07はロータ401と同芯の真円部である。NSSN型
の場合、同極同志(NとN又はSとS)の区間は磁束密
度が大きく変化しないためテーパを形成しなくてもよ
く、異極間(NとS)のみテーパを形成すればよい。4
08、409はそれぞれの磁極を位置決めして締結する
ように係合可能な凹凸の連結部、410、411は巻き
線の収納部、412、413は異極間の間隙部であるス
ロット部である。405〜411は他の磁極にも同様に
形成されている。
【0051】本発明の第1,2,3実施形態を適用する
磁気軸受のステータに、モータで用いられているの極分
割コアー工法を利用すれば、歯幅が大きくすなわちスロ
ット幅が小さく、かつ傾斜面を持つ異形の磁極を適用で
きる。たとえば、図2の拡大図に示すように傾斜面5、
6を充分に長い区間に形成するために、歯幅B1を巻線
部の幅B2よりも大きくとる場合でも、分割工法を用い
れば従来の磁気軸受電磁石ではできなかった巻線処理が
できる。また、磁極を単独のユニットで扱えるために、
コイルを収納する空間いっぱいに高密度の巻線ができ、
積層して組み立る作業も容易にできる。すなわち、電磁
石の歯幅を大きくとれることにより、磁極内面の傾斜面
あるいは磁気抵抗に円周方向分布を与えるためのくびれ
た部分を充分に長い区間に余裕をもって形成できる。そ
の結果、充分な長さの磁束密度の立ち上がり・立ち下が
り区間を設けることができ、損失の大幅な低減が図れる
のである。
【0052】図20は、上記工法を本発明の第1実施形
態(図1)に用いる場合の磁極一個分の形状を示すもの
である。上記工法を用いれば、任意の形状の磁極を採用
できる。なお、電動モータでは上記分割工法は公知であ
るが、本発明の第1実施形態で提示したような低損失化
を目的とする特殊な形状の磁極から構成される磁気軸受
に、上記工法を適用した前例は現在のところ見あたらな
い。ちなみに、極分割工法の一例を上げると、固定子を
複数個のコアーピースに分割して、たとえばレーザによ
る金型内積層固着工法により高精度のコアーピースを積
層して、各ピースに高密度巻線を行った後、レーザによ
り再び、高精度に合体したものである。
【0053】また、上記第1,2実施形態では、加工用
スピンドルを例に挙げて説明したが、ターボ分子ポンプ
などにも本発明を適用できる。
【0054】図21は、上記第1,2,3実施形態にか
かる上記加工用スピンドルの回転軸に工具を設け、被加
工物を加工する本発明の第4実施形態を示す加工装置の
外観図で、520は回転軸、521は工具、522は金
型等の被加工物、523はX軸方向の並進運動を生じさ
せる並進運動駆動装置であるX軸方向並進運動用アクチ
ュエータ、524はY軸方向の並進運動を生じさせる並
進運動駆動装置であるY軸方向並進運動用アクチュエー
タ、525はZ軸方向の並進運動を生じさせる並進運動
駆動装置であるZ軸方向並進運動用アクチュエータ、5
26はZ軸回りの回転運動を生じさせる回転運動駆動装
置である回転運動用アクチュエータである。工具521
は、回転軸520に設けられて、工具521により被加
工物522を加工するものである。Y軸方向並進運動用
アクチュエータ524は、回転軸520を有するZ軸方
向並進運動用アクチュエータ525をY軸方向に並進移
動させることにより、回転軸520をY軸方向に並進移
動させるためのものである。また、Z軸方向並進運動用
アクチュエータ525は、回転軸520をZ軸方向に並
進移動させるためのものである。また、回転運動用アク
チュエータ526は、載置台526a上に載置された被
加工物522をZ軸回りに回転移動させるためのもので
ある。また、X軸方向並進運動用アクチュエータ523
は、被加工物522を有する回転運動用アクチュエータ
526をX軸方向に並進移動させるためのものである。
アクチュエータ523、524、525、526のそれ
ぞれの独立した駆動により、上記工具521で被加工物
522に様々な形状の加工を行うことができる。
【0055】なお、第4実施形態では回転スピンドル5
20側にY軸方向並進運動用アクチュエータ524、Z
軸方向並進運動用アクチュエータ525、被加工物52
2側にX軸方向並進運動用アクチュエータ523、Z軸
周りの回転運動用アクチュエータ526を設けていた
が、回転軸520側にX軸方向並進運動用アクチュエー
タ523、Z軸回りの回転運動用アクチュエータ52
6、被加工物522側にY軸方向、Z軸方向アクチュエ
ータ524、525を設けてもよい。また、X軸回り、
Y軸回りに回転移動させるためのアクチュエータを付加
してもよく、被加工物522の所定の形状が得られるた
めに最低限必要なアクチュエータ数があればよい。
【0056】上記本発明の第1,2,3実施形態によれ
ば、渦電流の発生が動磁場の効果によって入口側と出口
側とで非対称(磁極の入口側で疎、出口側で密)となる
ことに着目し、電磁石形状を磁束密度の変化に対応して
形成するよう、磁極中央部に対して円周方向で非対称に
することにより、渦電流損及び吸引力に対して最適な形
状に形成し、吸引力を低下させずに渦電流損失を低減さ
せることができる。
【0057】よって、このように高速回転時の磁束密度
分布に対応した電磁石形状を形成することにより、従来
の磁気軸受とほとんど変わらないシンプルな構成で、磁
気軸受の回転子に発生する渦電流損失による発熱を大幅
に低減することができる。その結果、主軸の温度上昇を
抑制できるため、多くの複合部品で構成されるスピンド
ルの信頼性を向上させると共に、主軸の軸方向の伸びを
押さえ、高い振れ精度を確保できる。
【0058】また、本発明の第2実施形態では、高速回
転時の磁束密度分布の変化に着目し、磁束密度が密とな
る磁極の出口側(立ち下がり区間)では、磁束密度がな
だらかな勾配を持つような形状(テーパ形状)にして渦
電流損の発生を抑制し、磁束密度が疎であり渦電流損の
少ない磁極の入口側では、テーパ形状を形成せず磁束を
増加させる形状にすることにより、吸引力を増加させる
ことができる。
【0059】よって、本発明の上記実施形態では、磁気
軸受スピンドルの高いDN値(主軸径×回転数)の実現
を図る上で、極めて有力な手段を提供するものである。
従来磁気軸受の高速時の課題が解消されるため、磁気軸
受スピンドルが本来持っている基本的能力(高速・高剛
性)を一層活かした形で、高速切削加工の要請に応える
ことができ、その実用的効果は極めて大きい。
【0060】
【発明の効果】本発明を用いれば、高速回転時の磁束密
度分布に対応した電磁石形状を形成することにより、従
来の磁気軸受とほとんど変わらないシンプルな構成で、
磁気軸受の回転子に発生する渦電流損失による発熱を大
幅に低減することができる。その結果、主軸の温度上昇
を抑制できるため、多くの複合部品で構成されるスピン
ドルの信頼性を向上させると共に、主軸の軸方向の伸び
を押さえ、高い振れ精度を確保できる。
【0061】また、本発明は、磁気軸受スピンドルの高
いDN値(主軸径×回転数)の実現を図る上で、極めて
有力な手段を提供するものである。従来磁気軸受の高速
時の課題が解消されるため、磁気軸受スピンドルが本来
持っている基本的能力(高速・高剛性)を一層活かした
形で、高速切削加工の要請に応えることができ、その実
用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施形態であるラジアル
磁気軸受の電磁石Eの原理図である。
【図2】 本発明にかかる第1実施形態であるラジアル
磁気軸受の電磁石Eの拡大図である。
【図3】 渦電流損失解析のためのモデル図である。
【図4】 回転数N=0rpm時の磁気軸受電磁石の磁
束等高線を示す図であって、(A)は全体図、(B)は
拡大図である。
【図5】 回転数N=40,000rpm時の磁気軸受
電磁石の磁束等高線を示す図であって、(A)は全体
図、(B)は拡大図である。
【図6】 本発明の第1実施形態である磁極の磁束密度
分布を示す図である。
【図7】 本発明の第1実施形態である電磁石の吸引力
を示す図である。
【図8】 本発明にかかる第2実施形態であるラジアル
磁気軸受の電磁石Gの原理図である。
【図9】 本発明にかかる第2実施形態であるラジアル
磁気軸受の電磁石Gの拡大図である。
【図10】 本発明の第2実施形態である磁極の磁束密
度分布を示す図である。
【図11】 本発明の第2実施形態である電磁石の吸引
力を示す図である。
【図12】 比較例1であるラジアル磁気軸受の電磁石
Fの原理図である。
【図13】 既存電磁石(比較例1)の磁極の磁束密度
分布を示す図である。
【図14】 比較例1である電磁石の吸引力を示す図で
ある。
【図15】 比較例2であるラジアル磁気軸受の電磁石
Aの原理図である。
【図16】 比較例2であるラジアル磁気軸受の電磁石
Aの拡大図である。
【図17】 比較例2である磁極の磁束密度分布を示す
図である。
【図18】 比較例2である電磁石の吸引力を示す図で
ある。
【図19】 本発明の第3実施形態によるNSSN型の
ラジアル磁気軸受電磁石の原理図である。
【図20】 極分割工法を用いた場合の磁極一個分の矢
視図である。
【図21】本発明の第4実施形態である加工装置の外観
を示す図である。
【図22】 従来の磁気軸受スピンドルの正面断面図で
ある。
【図23】 従来のラジアル磁気軸受を示す図であっ
て、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 ステータ部 3a〜3d N極 4a〜4d S極 5 磁極3a内面に形成せれた傾斜部 6 磁極3a内面に形成せれた傾斜部 7 ロータ1と同芯の真円部 8 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 9 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 10 巻線の収納部 11 巻線の収納部 12 異極間の間隙部であるスロット部 13 異極間の間隙部であるスロット部 21 ロータ 22 ステータ部 23a〜23d N極 24a〜24d S極 25 磁極23a内面に形成せれた傾斜部 26 ロータ21と同芯の真円部 27 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 28 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 29 巻線の収納部 30 巻線の収納部 31 異極間の間隙部であるスロット部 32 異極間の間隙部であるスロット部 41 ロータ 42 ステータ部 43a〜43d N極 44a〜44d S極 45 真円部 46 巻線の収納部 47 巻線の収納部 48 異極間の間隙部であるスロット部 49 異極間の間隙部であるスロット部 81 ロータ 82 ステータ部 83a〜83d N極 84a〜84d S極 85 磁極83a内面に形成せれた傾斜部 86 磁極83a内面に形成せれた傾斜部 87 ロータ81と同芯の真円部 88 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 89 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 90 巻線の収納部 91 巻線の収納部 92 異極間の間隙部であるスロット部 93 異極間の間隙部であるスロット部 401 ロータ 402 ステータ部 403a〜403d N極 404a〜404d S極 405 磁極403a内面に形成せれた傾斜
部 406 ロータ401と同芯の真円部 407 ロータ401と同芯の真円部 408 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 409 磁極を位置決めして締結するように
係合可能な凹凸の連結部 410 巻線の収納部 411 巻線の収納部 412 異極間の間隙部であるスロット部 413 異極間の間隙部であるスロット部 500 スピンドルの主軸 501 モータロータ 502 モータステータ 503 フロント側ラジアル軸受 504 フロント側ラジアル軸受 505 リア側ラジアル軸受 506 リア側ラジアル軸受 507 スラスト軸受 508 スラスト軸受 509 フロント側ラジアル変位センサ 510 リア側ラジアル変位センサ 511 スラスト変位センサ 512 保護ベアリング 513 保護ベアリング 514 ケーシング 520 回転スピンドル 521 工具 522 被加工物 523 X軸方向並進運動用アクチュエータ 524 Y軸方向並進運動用アクチュエータ 525 Z軸方向並進運動用アクチュエータ 526 回転運動用アクチュエータ 600 ロータ 601 固定子鉄芯 602 巻線 603 磁束の流れ 604 磁極
フロントページの続き (72)発明者 中川 亨 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA19 CA09 CA29 DA03 DA09 DA12 DA30 DB10 DB11 GA06 GA07 5H607 BB01 BB14 CC01 DD03 GG01 GG17 5H619 PP01 PP02 PP08 PP21 PP22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を駆動するモータと、この回転軸
    に設けられたロータ部と、複数の磁極から構成されたス
    テータ部と、上記ロータ部と上記ステータ部により回転
    軸の軸径方向荷重を支持するラジアル磁気軸受を構成す
    るとともに、上記ロータ部と上記磁極の間に形成される
    磁束密度分布は、上記磁極端部から磁極中央部に向けて
    円周方向で増加していく分布を持つように上記磁極の形
    状が形成され、かつ、この磁束密度分布は上記磁極中央
    部に対して円周方向で非対称であることを特徴とする回
    転装置。
  2. 【請求項2】 上記磁束密度は、上記2つの磁極の境界
    の中間点から円周方向の区間で傾斜した分布をもち、上
    記磁極の中央部においては平坦な分布をもつ請求項1に
    記載の回転装置。
  3. 【請求項3】 上記磁極の内面と上記ロータの間で形成
    される磁路の間隙が、上記磁極の端部から円周方向の上
    記磁極の中央部に向けて円周方向で先細りとなるように
    上記磁極の内面に傾斜面が形成されている請求項1に記
    載の回転装置。
  4. 【請求項4】 上記磁極中央部の内面には、均一な磁路
    の間隙を保つように上記ロータの同芯円が形成されてい
    る請求項3に記載の回転装置。
  5. 【請求項5】 上記ロータ上の一点と上記磁極のうちの
    1つの磁極に着目したとき、上記ロータ上の一点が最初
    に通過する上記磁極の端部近傍を上記磁極の入口側、そ
    の反対側を上記磁極の出口側として、上記磁束密度が磁
    極端部から磁極中央に向けて円周方向で増加していく分
    布を持つ上記磁極の入口側区間をα1、上記磁束密度が
    上記磁極中央から上記磁極端部に向けて円周方向で減少
    していく分布を持つ上記磁極の出口側区間をα2とした
    とき、α1<α2とした請求項2に記載の回転装置。
  6. 【請求項6】 NSSN型の磁極配置からなるラジアル
    電磁石に於いて、上記磁束密度は異極側磁極との境界の
    中間点から円周方向の区間αで増加していく分布をも
    ち、同極側磁極との境界の中間点から円周方向の区間で
    は概略平坦な分布をもつ請求項1に記載の回転装置。
  7. 【請求項7】 NSSN型の磁極配置からなるラジアル
    電磁石に於いて、一つの磁極と隣り合わせにある異極側
    の磁極端部の内面と上記ロータの間隙をδ1、同極側の
    磁極端部の内面と上記ロータの間隙をδ2としたとき、
    δ1>δ2である請求項1に記載の回転装置。
  8. 【請求項8】 巻線部から磁極端部に至る磁気回路の中
    で、磁路面積が減少する部分を磁極に形成した請求項1
    に記載の回転装置。
  9. 【請求項9】 上記ステータ部を複数個のコアーピース
    に分割して組み立てる分割工法から構成される請求項1
    に記載の回転装置。
  10. 【請求項10】 上記回転軸の軸方向荷重を支持するス
    ラスト軸受と、上記ラジアル磁気軸受と上記スラスト軸
    受の各々の固定側と回転側の間隙を検出する変位センサ
    とを備える請求項1〜9のいずれかに記載の回転装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の回転
    装置を備えた加工装置であって、 上記回転軸に工具を設け、上記回転軸と被加工物との間
    に、相対的な並進運動を生じさせる並進運動駆動装置を
    有し、上記並進運動駆動装置による上記相対的な並進運
    動により、上記回転軸に設けられた上記工具で上記被加
    工物を加工する加工装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれかに記載の回転
    装置を備えた加工装置であって、 上記回転軸に工具を設け、上記回転軸と上記被加工物と
    の間に、相対的な回転運動を生じさせる回転運動駆動装
    置を有し、上記回転運動駆動装置による上記相対的な回
    転運動により、上記回転軸に設けられた上記工具で上記
    被加工物を加工する請求項11記載の加工装置。
  13. 【請求項13】 回転軸を駆動するモータと、この回転
    軸に設けられたロータ部と、複数の磁極から構成された
    ステータ部と、上記ロータ部と上記ステータ部により回
    転軸の軸径方向荷重を支持するラジアル磁気軸受を構成
    するとともに、上記ロータ部と上記磁極の間に形成され
    る磁束密度分布は、磁極中央部に対して円周方向で非対
    称であることを特徴とする回転装置。
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