JP2000324561A - 給湯器のリモコン装置 - Google Patents

給湯器のリモコン装置

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JP2000324561A
JP2000324561A JP12615799A JP12615799A JP2000324561A JP 2000324561 A JP2000324561 A JP 2000324561A JP 12615799 A JP12615799 A JP 12615799A JP 12615799 A JP12615799 A JP 12615799A JP 2000324561 A JP2000324561 A JP 2000324561A
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water heater
remote control
control device
model
remote
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JP12615799A
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English (en)
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Kenji Morikawa
健志 森川
Takeshi Yoshida
猛 吉田
Masayoshi Murakami
昌義 村上
Yoshikazu Hamaya
佳和 濱谷
Takehiro Kurihara
武弘 栗原
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続されている給湯器の機種を自動判別する
ことにより、未対応の給湯器が接続されるのを防止する
とともに、誤操作を抑制し得る給湯器のリモコン装置を
提供する。 【解決手段】 リモコン装置1a,1bに内蔵されるコ
ントローラが、該リモコン装置1a,1bと接続された
給湯器3から送信される給湯器の機種情報を受信する。
そして、この機種情報と、予めリモコン装置1a,1b
内に記憶された機種データと照合して、リモコン装置1
a,1bと給湯器3との組み合わせが適正であるか否か
を判断する。そして、接続された給湯器3が、当該リモ
コン装置1a,1bに対応していない場合には、その旨
を表示部9に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は給湯器のリモコン
装置に関し、より詳細には、複数機種の給湯器に対応す
る給湯器のリモコン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より給湯器の分野においては、給湯
器を遠隔操作するためにリモコン装置が広く採用されて
いる。この種のリモコン装置は、その内部にマイクロコ
ンピュータで構成されたコントローラが内蔵され、この
コントローラが、給湯器各部の動作や給湯器の各種動作
設定を制御する給湯器のコントローラと電気的に接続さ
れるとともに、これらの間で通信を行なうことにより、
給湯器の遠隔操作や各種動作設定の変更操作が実現され
ている。
【0003】ところで、近頃市場に提供される給湯器
は、給湯機能単独のものから風呂釜付きのものや、さら
には温水暖房機能等、種々の機能を備えたものが提供さ
れている。そして、このような多種多様な給湯器は機種
毎に異なるシステム構成、つまり、給湯器のバージョン
や周辺機器を備えている。そのため、このような給湯器
を遠隔操作するリモコン装置においては、かかる周辺機
器を含めた給湯器全体の遠隔操作ができるように、機種
毎に異なるタイプのリモコン装置が個別に製造されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のリモコン装置では、機種毎にリモコン装置が
設計・製造されるためリモコン装置の製造コストが上昇
するという問題がある。しかも、今日では、即湯ユニッ
トやソーラ給湯ユニットのような給湯器設置後に後付け
可能な周辺機器が開発され、これらを付加することによ
って給湯器の機能向上が図られた場合には、給湯器設置
当初に給湯器に接続されていたリモコン装置では、これ
ら後付けの周辺機器の遠隔操作ができず、その結果、給
湯器のリモコン装置で給湯器全体を遠隔操作できないと
いう問題があった。
【0005】そこで、かかる問題を解決するため、本願
出願人は、機種の異なる複数の給湯器に対応可能な構成
を備えたリモコン装置を提案している。すなわち、本願
出願人が提供するリモコン装置は、リモコン装置のコン
トローラに、予め現在提供されている(ないしは将来提
供されることが予定されている)給湯器(および給湯器
に接続される周辺機器を含む)に対する遠隔操作指令
等、給湯器の遠隔操作やその他各種設定操作に必要な情
報の全てを記憶させておき、接続される給湯器の機種に
応じてリモコン装置の設定を変更して給湯器に対応させ
ている。
【0006】しかしながら、このように構成してなるリ
モコン装置においては、更に以下に列挙するような問題
があり、その改善が望まれていた。
【0007】すなわち、かかるリモコン装置は複数の機
種に対応可能とされているため、リモコン装置の名称
(型番)や外観を見ただけでは当該リモコン装置が接続
可能な給湯器の機種を判別することができないという問
題がある。つまり、かかるリモコン装置は、その製造出
荷時にリモコン装置内に記憶される情報として最新の情
報が記憶されることとなるが、リモコン装置の名称や外
観はいずれも共通しているため、たとえば、後付けで周
辺機器が接続されたり給湯器本体が新機種と交換される
などして、当該リモコン装置が対応していない機種が接
続された場合でも、そのことをリモコン装置の名称や外
観から判断できないという問題があった。しかも、この
ようなリモコン装置が未対応の機種が接続されると、接
続後のリモコン操作により給湯器にトラブルを生じさせ
る原因となっていた。
【0008】また、その一方で、リモコン装置のコント
ローラに、複数機種に対応可能なように情報の全てを記
憶さておく構成では、たとえばリモコン装置で給湯器や
リモコン装置の各種動作設定の変更操作を行なう場合
に、リモコン装置の表示部にリモコン装置で操作できる
事項の全てが表示されてしまうという問題がある。つま
り、本願出願が提供するリモコン装置では、リモコン装
置を複数機種の給湯器に対応可能に構成するにあたっ
て、上述したような動作設定の変更を画面上で確認しな
がら行なうように構成しているが、その場合、たとえば
風呂釜の付いていない給湯器が接続されている場合にお
いても、風呂の保温時間の設定変更画面や、浴槽の自動
排水栓の設定変更画面等が表示されるので、ユーザにと
って紛らわしいという問題があった。
【0009】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、接続され
ている給湯器の機種を自動判別することにより、未対応
の給湯器が接続されるのを防止するとともに、誤操作を
抑制し得る給湯器のリモコン装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の給湯器のリモコン装置
は、給湯器と電気的に接続され、該給湯器との間で通信
を行うことにより給湯器の遠隔操作を実現する給湯器の
リモコン装置であって、当該リモコン装置に接続可能な
給湯器の機種のデータを記憶する記憶手段と、上記記憶
手段に記憶されたデータと、上記給湯器から送信される
給湯器の機種情報とを比較して接続された給湯器の機種
を識別する機種識別手段と、上記機種識別手段による識
別の結果、リモコン装置が未対応の給湯器と接続されて
いると判断した場合に、未対応の給湯器が接続されてい
る旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
【0011】すなわち、このリモコン装置は、該リモコ
ン装置と接続された給湯器から送信される給湯器の機種
情報に基づいて、リモコン装置内の機種識別手段が現在
接続されている給湯器の機種の識別を行なう。この機種
の識別は、予めリモコン装置の記憶手段に記憶されてい
る接続可能な給湯器の機種データと、上記給湯器から送
信される機種情報との比較によって行なわれる。そし
て、接続された給湯器が、当該リモコン装置に対応して
いない給湯器であると判断した場合には、その旨を報知
手段により報知する。
【0012】おな、ここで給湯器とは、熱源を構成する
給湯器本体だけでなく当該給湯器本体に接続される各種
周辺機器を含む意であり、また、給湯器の機種とは給湯
器本体のバージョンのみを指すのではなく、これら周辺
機器を含んだ給湯システムのシステム構成を含んで機種
が判断される。つまり、この請求項1に記載の発明は、
リモコン装置によって給湯器本体を中心に構成される給
湯システムの構成を識別して、該リモコン装置がかかる
システムに対応するか否かを報知するものである。
【0013】また、請求項2に記載の給湯器のリモコン
装置は、上記機種識別手段による識別の結果、リモコン
装置に未対応の給湯器が接続されていると判断された場
合に、予め設定された所定の遠隔操作指令以外の出力が
制限されることを特徴とする。
【0014】すなわち、この請求項2のリモコン装置
は、上記機種識別手段による識別の結果、リモコン装置
に未対応の給湯器が接続されている場合、つまり、たと
えば給湯機能単独のリモコン装置に対して風呂釜付きの
給湯器が接続されたような場合や、風呂釜付き給湯器に
対応したリモコン装置に即湯機能(給湯配管内で湯水を
循環させておき、給湯開始当初から設定された温度の湯
水を吐出できるように構成した機能)機能を実現するユ
ニットを備えた風呂釜付き給湯器が接続された場合に、
上述した未対応機種の接続を報知する一方で、リモコン
装置から出力される遠隔操作指令を制限して、給湯器機
能のみ、あるいは即湯機能を除く給湯機能と風呂機能に
ついての遠隔操作指令だけが出力されるように構成した
ものである。したがって、この請求項2のリモコン装置
によれば、リモコン装置が未対応の給湯装置に接続され
た場合においても、給湯器が備える最低限の機能だけは
生かすことができるので、リモコン装置を交換するまで
の間、給湯器の応急使用が可能となる。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の給湯器の
リモコン装置は、請求項1または請求項2に記載のリモ
コン装置が、上記遠隔操作指令とは別に給湯器やリモコ
ン装置の動作設定の変更操作を行い得るように構成され
るとともに、上記動作設定の変更操作を行なう際に変更
操作が可能な設定項目が上記報知手段によって報知され
るように構成されたものにおいて、上記記憶手段に、給
湯器の機種毎に上記変更操作が可能な設定項目が記憶さ
れ、上記機種識別手段における機種識別結果に基づい
て、接続されている給湯器において変更操作が可能な設
定項目が識別され、上記報知手段によって変更操作が可
能な設定項目を報知する際に、接続されている給湯器で
は変更操作ができない設定項目は報知しないように構成
したことを特徴とする。
【0016】すなわち、この請求項3のリモコン装置
は、記憶手段に給湯器の機種毎に上記変更操作が可能な
設定項目が記憶されるとともに、機種識別手段による機
種識別の結果に基づいて、接続されている給湯器で変更
操作ができない設定項目は報知しないように構成してい
るので、たとえば、リモコン装置に風呂釜の付いていな
い給湯器が接続された場合に、当該リモコン装置を操作
して給湯器の各種設定変更を行なう際には、風呂釜に関
連する設定事項(たとえば風呂の保温時間や浴槽の自動
排水栓の設定等)は報知されないので、ユーザがリモコ
ン装置の操作を誤ることが防止される。
【0017】また、本発明の請求項4に記載された給湯
器のリモコン装置は、上記報知手段が、報知する事項を
文字や図形等によって目視確認可能な状態で表示する表
示部として構成され、上記変更操作が可能な報知するに
あたり、接続されている給湯器では上記変更操作できな
い事項は表示しないように構成されたことを特徴とす
る。つまり、この請求項4の発明は、上記報知手段とし
て文字や図形を表示する表示部を採用したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る給湯器のリモ
コン装置の一実施形態を図1ないし図5に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1に本発明に係る給湯器のリモコン装置
1を適用してなる給湯システムの概略構成を示す。この
図1に示す給湯器システムでは、上記リモコン装置1と
して2台のリモコン装置1a,1bが用いられており、
またこれらのリモコン装置1a,1bで遠隔操作される
給湯器として風呂釜付き(風呂注湯機能付き)の給湯器
3が用いられている。そして、この給湯器3における風
呂注湯機能は、後述する注湯配管6と、この注湯配管6
に接続された浴槽7、ならびに上記注湯配管6途上に配
される図示しない風呂落込弁やポンプ等の周辺機器によ
って実現されている。なお、図示例では給湯器の周辺機
器として風呂注湯機能を実現する機器を示したが、かか
る周辺機器としてはこの他に、たとえば上述した即湯ユ
ニットやソーラー給湯ユニットのほか洗濯機注湯ユニッ
ト等、リモコン装置1a,1bで遠隔操作または動作設
定の変更操作が可能とされる種々機器が考えられる。
【0020】また、上記リモコン装置1a,1bによる
給湯器(上記周辺機器を含む)3に対する遠隔操作は、
これらリモコン装置1a,1bのコントローラ(図示せ
ず)が二芯伝送線(二芯ケーブル)2を介して上記給湯
器3のコントローラ(図示せず)と電気的に接続され、
これらの間で所定の通信を行なうことにより実現されて
いる。また、これらのコントローラは、いずれもマイク
ロコンピュータで構成されており、上述した通信の他、
給湯器3やリモコン装置1a,1bの動作制御等の処理
を行なっている。
【0021】なお、図1において符号4で示すのは給湯
用の配管であり、この給湯配管4の先端にはシャワー5
や図示しないカランが接続されている。また、符号6は
浴槽7への注湯配管を示しており、この注湯配管6を介
して給湯器本体3から浴槽7へ湯水の供給が可能に構成
されている。
【0022】また図2は、上記給湯システムに使用され
るリモコン装置1a,1bの外観を示している。具体的
には、図2(a) は、主として台所など浴室以外の部屋に
設置されるリモコン装置(台所リモコン)1aを示して
おり、また図2(b) は主として浴室に設置されるリモコ
ン装置(浴室リモコン)1bを示している。
【0023】ところで、これらのリモコン装置1a,1
bは、上述したようにその設置場所が異なることに関連
して、後述する操作スイッチ8や表示部9の具体的な形
態が相違するが、リモコン装置としての基本構成や基本
機能は同じであるため、以下の説明においてはこれらを
総称してリモコン装置1と称するものとする。
【0024】そこで、上記リモコン装置1について説明
する。このリモコン装置1は、給湯器自体のバージョン
や周辺機器の構成等、システムの構成が相違する複数種
類の(つまり機種の異なる)給湯器を遠隔操作可能に構
成してなるリモコン装置であって、上述したように、内
部にマイクロコンピュータで構成されたコントローラを
備えるとともに、上記周辺機器を含む給湯器3の遠隔操
作を行なうために複数の操作スイッチ8(図示例では8
1〜88)と、該操作スイッチ8の操作状況や給湯器3
の動作状況などの各種情報を表示する表示部(報知手
段)9を備えている。
【0025】より詳細には、このリモコン装置1は、機
種の異なる複数種類の給湯器を遠隔操作可能なように、
コントローラ内に予め当該リモコン装置1によって対応
可能とされる給湯器に対する遠隔操作指令や、これら給
湯器の動作設定の変更操作に必要な全ての情報が記憶さ
れている。また、そのほか上記コントローラは、少なく
ともその内部にリモコン装置1に対応可能な(つまり接
続可能な)給湯器の機種を示すデータと、各機種毎に動
作設定の変更操作が可能な事項を示すデータを記憶した
記憶手段(図示せず)を備えおり、これらのデータが後
述する給湯器3の機種識別等の制御に利用されている。
【0026】また、このリモコン装置1は、上記操作ス
イッチ8として少なくともリモコン装置1自体の運転の
入/切操作を行なう運転スイッチ81と、上記給湯器本
体3への遠隔操作指令などを具体的に設定するその他の
操作スイッチ82〜88(たとえば、自動湯張りを指示
する「ふろ自動スイッチ84」や、給湯温度のアップダ
ウンを指示する「アップスイッチ82」や「ダウンスイ
ッチ83」等)を備えており、これらの操作スイッチ8
で操作された内容が上記リモコン装置1に内蔵されるコ
ントローラによって演算処理されて、給湯器3に対して
遠隔操作指令として与えられるように構成されている。
【0027】一方、上記表示部9は、予め設定された特
定の情報をランプの点灯/消灯で表示する固定情報表示
部91と、リモコン装置1の内部に格納された所定のプ
ログラムに基づいて画面上の表示内容を任意に設定可能
な可変情報表示部92とで構成されている。
【0028】固定情報表示部92は、内蔵された発光ダ
イオード等の発光素子を点灯/消灯させることにより、
予め設定された所定項目を示す文字や記号を点灯/消灯
させるもので、図2(a) に示す台所リモコン1aでは、
「給湯」,「予約」,「時計」等の各項目が表示可能と
されている(なお、図示例では「給湯」,「予約」,
「時計」の各項目が点灯状態で表示され、他の項目は消
灯状態とされている)
【0029】可変情報表示部92は、発光する部分(発
光部)が小さな点状(たとえば直径数ミリメートル程
度)に形成された複数の蛍光表示管を縦横に整列配置
(たとえば縦32ドット,横78ドットに整列配置)し
てなるドットマトリクス表示器92で構成されている
(図2(a),(b) の符号92参照)。そして、このドット
マトリクス表示器92は、図示しないコントローラから
の指令に基づいて上記整列配置された個々の蛍光表示管
を適宜点灯/消灯させることによって、該ドットマトリ
クス表示器92の正面に形成された画面上に文字や図形
等を任意に表示可能とされている。
【0030】より詳細には、この画面上には、上記コン
トローラにおいて検出される給湯器3の動作状況や各種
操作スイッチ8の操作状況等が文字や図形として表示さ
れる。たとえば、図2(a) に示すリモコン装置1aで
は、この画面上に「給湯」,「12:39AM」,「4
2°C」の各文字が蛍光管の点灯によって目視可能な状
態で表示されている。
【0031】しかして、このように構成されてなるリモ
コン装置1では、該リモコン装置1に接続される給湯器
3が、リモコン装置1において予め操作可能な給湯器と
して設定されたものであるか否かを以下のようにして自
動識別している。
【0032】図3はかかる給湯器の自動識別の識別方法
を説明するフローチャートを示している。このフローチ
ャートにおいては、説明の便宜上、上記リモコン装置1
は機種の異なる「給湯器A」と「給湯器B」とに対応す
るように構成されているものとする。
【0033】(1) まず、リモコン装置1に電源が投入さ
れると(図3ステップS1)、リモコン装置1は、該リ
モコン装置1に接続された給湯器3の機種情報の読み込
みを行なう(図3ステップS2)。ここで、リモコン装
置1に読み込まれる機種情報は、該リモコン装置1に接
続されている給湯器3の機種(つまり、給湯器のバージ
ョンや接続されている周辺機器の構成等)を識別するた
めの信号であって、この機種情報は、たとえばリモコン
装置1のコントローラから出力される機種情報の送信要
求に応じて給湯器3から出力されるか、あるいは給湯器
3のコントローラが定期的に送信するように構成され
る。
【0034】(2) 給湯器3から機種情報の読み込みが行
なわれると、続いてリモコン装置1のコントローラ内で
は、先のステップで給湯器3から読み込んだ機種情報
と、上記記憶手段に記憶された機種データとの比較が行
なわれる。つまり、図示例のリモコン装置では、まず図
3ステップS3で、読み込んだ機種情報が給湯器Aの機
種情報か否かが判定される。
【0035】(3) その結果、給湯器Aの機種情報である
と判断されると、次に続く図3ステップS4に移行し
て、リモコン装置1が給湯器Aに対応する具体的な遠隔
操作指令や各種設定変更の指令をを記憶しているか否か
が判定される。これは、たとえばリモコン装置1を製造
する時点で、既に次期開発予定の給湯器の概要がある程
度かたまっているような場合には、かかる給湯器の機種
情報のみ記憶させておくことも考えられるため、機種情
報が合致した場合でも、現実に対応可能か否か(つま
り、給湯器Aの遠隔操作等に必要な情報が記憶されてい
るか否か)を判定する必要があるからである。
【0036】(4) そして、このステップでリモコン装置
1が給湯器Aに対応可能と判断されると、以後のリモコ
ン操作は全て給湯器Aに対するものとして通常のリモコ
ン処理(通常動作)が行なわれる(図3ステップS5参
照)。
【0037】(5) 一方、図3ステップS4において、読
み込まれた機種情報が給湯器Aの機種データと一致しな
いと判定された場合には、図3ステップS6に移行し
て、上記図3ステップS3と同様に読み込まれた機種情
報が給湯器Bの機種データと一致するか否かが判定され
る。そして、このステップで給湯器Bの機種情報である
と判断された場合には、図3ステップS7において給湯
器Bに対応する具体的な指令がが記憶されているか否か
が判断され、記憶されている場合には上記図3ステップ
S5に移行して、給湯器Bに対する通常動作が開始され
る。
【0038】(6) また、これらの処理において読み込ま
れた機種情報に対応する機種データが存在せず、あるい
は対応する機種データは存在してもそれに対応する具体
的な指令が記憶されていない場合には、処理が図3ステ
ップS8に移行され、上記表示部9に、接続された給湯
器3には未対応である旨の表示が行なわれる。
【0039】なお、その際、本実施形態のリモコン装置
1では、上記表示部9として文字や図形を任意に表示可
能な可変情報表示部92を備えることから、上記可変情
報表示部92は、接続された給湯器3には対応していな
い旨の表示(たとえば図4に示すように「この機種には
対応していません」といった表示)が行なわれる。これ
により、リモコン装置1のユーザやリモコン装置1の設
置作業者は、給湯器3がリモコン装置1と整合しないこ
とを容易かつ確実に確認することができる。
【0040】そして、このように給湯器の機種がリモコ
ン装置1に未対応である場合には、上記リモコン装置1
において、たとえば上記「ふろ自動」スイッチ84が操
作された場合でも、かかるスイッチ操作に対応する遠隔
操作指令は出力されないものとされる。つまり、リモコ
ン装置1が給湯器3に未対応である状態で、全ての操作
スイッチ8の操作を受け付けてこれらに対応する遠隔操
作指令の送信を行なうと、給湯器3において不慮のトラ
ブルを生じさせる原因となるので、本実施形態では、上
記表示部9への表示とともに、所定の遠隔操作、具体的
には、基本的な給湯機能に対応するスイッチ操作(つま
り、図示例のリモコン装置では運転入/切スイッチ8
1、アップスイッチ82、ダウンスイッチ83の操作)
のみを受け付けて、それ以外のスイッチ操作は受け付け
ないように上記コントローラで制御が行なわれる。つま
り、この場合、給湯器3での燃焼開始/停止と、給湯温
度のアップダウン操作のみが受け付けられ、それ以外の
スイッチ操作は一切無効とされる。
【0041】これは、機種の相違はあっても給湯器であ
れば必要最低限の機能として給湯器機能を備えることに
対応したもので、設置された給湯器3に対応する新たな
リモコン装置が取り付けられるまでは、かかる給湯器と
しての最低限の機能のみを生かすようにしたものであ
る。なお、この所定の遠隔操作は、上記給湯機能に関す
るものに限られず、適宜設定変更可能であることはもち
ろんである。
【0042】次に、本実施形態に示すリモコン装置1を
用いた給湯器3およびリモコン装置1の各種動作設定の
変更操作について説明する。
【0043】このリモコン装置1は、上述したように給
湯器3や他のリモコン装置1との間で通信を行なうよう
に構成されていることから、この通信機能を利用して、
給湯器3に対する遠隔操作指令とは別に、給湯器3やリ
モコン装置1の各種動作設定(たとえば、ふろ自動運転
時のふろの保温時間の設定や、リモコン装置1における
音声出力機能のオン/オフや音量の設定等)の変更操作
も行い得るように構成されている。
【0044】ところで、この種の動作設定は、ユーザの
好みに合わせて設定されるものであり、一旦設定される
と給湯温度の上げ下げなどように頻繁に設定操作は行な
われない傾向にある。また、本実施形態のリモコン装置
1は、複数機種に対応可能に構成されていることから、
各機種に特有の設定操作を行なう専用の操作スイッチは
設けられていない。そのため、本実施形態のリモコン装
置1では、かかる動作設定は、リモコン装置1の動作モ
ードを専用の操作モード(ユーザ設定モード)に移行さ
せることにより行なっている。具体的には、このモード
下では、表示部9(具体的には、可変情報表示部92)
にユーザ設定モード下で操作可能な事項を表示させ、こ
の表示に従って既存のスイッチを操作することによって
設定変更ができるようになされている。
【0045】ここで、かかる設定操作に係わる表示部9
の表示態様を図5に示す。この図5では、まず上記ユー
ザ設定モードに移行されると、表示部9の画面上には
「ユーザ設定項目A」の設定画面が表示される(図5ス
テップS1参照)。ユーザは、この設定項目Aについて
変更操作を行なう場合には、この状態で画面の指示にし
たがってアップスイッチ82やダウンスイッチ83を操
作して動作設定の変更操作を行なう。たとえば、この設
定項目Aがリモコン装置1の音声出力オン/オフ設定で
あるとすると、この画面を呼び出した状態でアップ/ダ
ウンスイッチ82,83を操作して、音声出力のオン/
オフの切替えを行なう。
【0046】また、ユーザ設定項目A以外の設定変更操
作を希望する場合は、設定スイッチ85を順次操作する
ことにより、表示部9の画面表示が「ユーザ設定項目
B」から「ユーザ設定項目E」まで順次切替えられるの
で(図5ステップS2〜ステップS5参照)、この操作
によってユーザは所望の設定変更画面を選択し、表示さ
れた画面上の指示にしたがってアップスイッチ82また
はダウンスイッチ83を操作することにより所望の設定
変更操作を行なう。
【0047】ところが、リモコン装置1に接続される給
湯器の機種によっては、特定のユーザ設定(たとえば、
図示例の「ユーザ設定項目C」)に対応していない場合
がある。かかる場合上記設定スイッチ85の操作によっ
て対応していない「ユーザ設定項目C」の設定画面を表
示すると、ユーザが誤ってこれを操作したり、あるいは
ユーザの勘違いを誘発するので、本実施形態のリモコン
装置1では、上述した機種識別によって現在接続されて
いる給湯器の機種において設定変更が可能な事項を判別
し、「ユーザ設定項目C」に対応しないシステム構成の
場合には、図5ステップS3の「ユーザ設定項目C」を
スキップして、「ユーザ設定項目B」に続いて「ユーザ
設定項目D」を表示させるように構成される(図5矢符
a参照)。
【0048】つまり、本実施形態のリモコン装置1で
は、記憶手段に給湯器の機種毎に、リモコン装置1で変
更操作が可能な設定項目が記憶されることから、上述し
た機器識別動作に基づいて接続されている給湯器の機種
が識別されると、この識別結果に基づいて不要な表示を
スキップして表示するものとされている。
【0049】これにより、ユーザは給湯器の各種設定変
更を行なう場合に、リモコン装置1の表示部9の表示を
見ながら操作するだけで、容易かつ迅速に誤操作を伴う
ことなく設定項目の変更操作ができるようになる。
【0050】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その発明の範囲内で種々設計変更可能であ
る。
【0051】たとえば、上記実施形態では、報知手段と
して表示部9による表示の場合を示したが、上記報知手
段としてはたとえばリモコン装置1が内蔵する音声出力
機能を利用することも可能である。すなわち、図2に示
すリモコン装置1では、音声出力用のスピーカ10が内
蔵されているので、このスピーカを利用して音声メッセ
ージの形態で報知するように構成することも可能であ
る。
【0052】また、図5のフローチャートに示す設定画
面のスキップ表示は、上述した通信による機種識別の場
合だけでなく、かかる通信を行なわない場合にも適用可
能である。すなわち、給湯器のリモコン装置は、通常の
場合、給湯器やその周辺機器と同時に出荷されるので、
そのような場合には、リモコン装置と一体に出荷される
給湯器の機種を予めリモコン装置に設定しておき、かか
る給湯器では不要な表示を行なわないようにすることも
可能である。なお、その際の設定方法としては、リモコ
ン装置の出荷時にリモコン装置内の記憶装置に機種情報
の書き込みを行なったり、あるいはリモコン装置に所定
のジャンパ設定を行なう等の方法が考えられる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の給湯器の
リモコン装置によれば、給湯器から送信される給湯器の
機種情報に基づいて給湯器の機種が識別され、かつ、リ
モコン装置が当該給湯器に未対応と判断された場合に
は、その旨が報知されるので、リモコン装置として複数
機種に共通のリモコン装置を用いた場合に、当該リモコ
ン装置が未対応の機種が誤って接続されるのが回避でき
る。
【0054】また、かかる給湯器の機種識別を行なう機
種識別手段が、リモコン装置側に内蔵されることによ
り、たとえば、適正な給湯器を接続した後に通信線の断
線やノイズの重畳などによる通信異常が発生した場合に
も、上述した機種識別の処理によって不一致と判断され
るので、かかる通信異常を早期に検出できるという二次
的な利点もある。
【0055】さらに、機種識別の結果、リモコン装置に
未対応の給湯器が接続されている場合には、予め設定さ
れた所定の遠隔操作指令以外の指令は出力できないよう
に制限されることにより、誤って未対応の給湯器を接続
した場合でも、新たなリモコン装置を設置するまでの間
に給湯機能のような基本機能を実現できる。
【0056】また、給湯器やリモコン装置の動作設定の
変更操作を行う際に、報知手段において、接続されてい
る給湯器では変更操作ができない設定項目は報知しない
ように構成することにより、誤操作を防止することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯器のリモコン装置を適用した
給湯システムの概略構成図である。
【図2】本発明に係る給湯器のリモコン装置の外観構成
図を示し、図2(a) は主として台所に設置されるリモコ
ン装置を、また、図2(b) は主として浴室に設置される
リモコン装置をそれぞれ示している。
【図3】同リモコン装置における給湯器の識別手順なら
びに識別後の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】同リモコン装置において接続された給湯器が未
対応のものであると判断された場合の報知態様の一例を
示す説明図である。
【図5】同リモコン装置において、設定項目の変更操作
時の表示画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b リモコン装置 2 二芯伝送線 3 給湯器(周辺機器を含む) 4 給湯配管 5 シャワー 6 注湯配管 7 浴槽 8,81〜88 操作スイッチ 9 表示部(報知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 昌義 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 濱谷 佳和 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 栗原 武弘 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 5K048 BA14 DA02 DC04 FB08 FB10 FB15 HA04 HA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯器と電気的に接続され、該給湯器と
    の間で通信を行うことにより給湯器の遠隔操作を実現す
    る給湯器のリモコン装置であって、 当該リモコン装置に接続可能な給湯器の機種のデータを
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータと、前記給湯器から送
    信される給湯器の機種情報とを比較して接続された給湯
    器の機種を識別する機種識別手段と、 前記機種識別手段による識別の結果、リモコン装置が未
    対応の給湯器と接続されていると判断した場合に、未対
    応の給湯器が接続されている旨を報知する報知手段を備
    えたことを特徴とする給湯器のリモコン装置。
  2. 【請求項2】 前記機種識別手段による識別の結果、リ
    モコン装置に未対応の給湯器が接続されていると判断さ
    れた場合に、予め設定された所定の遠隔操作指令以外の
    出力が制限されることを特徴とする請求項1に記載の給
    湯器のリモコン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のリモコ
    ン装置が、上記遠隔操作指令とは別に給湯器やリモコン
    装置の動作設定の変更操作を行い得るように構成される
    とともに、前記動作設定の変更操作を行なう際に変更操
    作が可能な設定項目が前記報知手段によって報知される
    ように構成されたものにおいて、 前記記憶手段に、給湯器の機種毎に前記変更操作が可能
    な設定項目が記憶され、 前記機種識別手段における機種識別結果に基づいて、接
    続されている給湯器において変更操作が可能な設定項目
    が識別され、 前記報知手段によって変更操作が可能な設定項目を報知
    する際に、接続されている給湯器では変更操作ができな
    い設定項目は報知しないように構成したことを特徴とす
    る給湯器のリモコン装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段が、報知する事項を文字や
    図形等によって目視確認可能な状態で表示する表示部と
    して構成され、 前記変更操作が可能な報知するにあたり、接続されてい
    る給湯器では前記変更操作できない事項は表示しないよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項3に記載の給湯
    器のリモコン装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132179A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Osaka Vacuum Ltd ポンプの過速度検出装置
JP2004278843A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 資源供給システム
JP2014185828A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Noritz Corp 熱源機

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Effective date: 20030430