JP2000323979A - 可逆断熱論理回路及びこれを利用したパイプライン可逆断熱論理装置 - Google Patents

可逆断熱論理回路及びこれを利用したパイプライン可逆断熱論理装置

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    • H03K19/01759Coupling arrangements; Interface arrangements with a bidirectional operation

Abstract

(57)【要約】 【課題】正論理関数又は逆論理関数計算部をNMOSト
ランジスターだけで構成することによるスイング減少を
一対のPMOSトランジスターにより補償し、非断熱損
失を除去し、回路面積を大幅に減らすものである。 【解決手段】可逆断熱論理回路は、正論理関数回路、逆
論理関数回路、補償回路及びクランプ回路で構成され
る。正論理関数回路は、1周期に8つの位相を持つ電源
クロックのうち任意の第1クロックで動作し、相補二重
レールの正論理関数をNMOSトランジスターにより計
算し、出力ノードの充電経路を決める。逆論理関数回路
は、第1クロックより2位相遅い第2クロックで動作
し、相補二重レールの逆論理関数をNMOSトランジス
ターにより計算し、出力ノードの放電経路を決める。補
償回路は、正論理関数回路と逆論理関数回路でNMOS
トランジスターのしきい値電圧による出力ノードでのス
イング減少を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可逆エネルギー復元
論理回路に係り、特にNMOSトランジスター・ネット
ワークとクロス接続された一対のPMOSトランジスタ
ーを利用して、非断熱エネルギーの損失を除去した可逆
断熱論理回路及びこれを利用したパイプライン可逆断熱
論理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】断熱充電回路は、MOS論理回路での低
消費電力化のための方法として提案されてから、多くの
研究が続けられてきた。標準的なCMOS回路では、あ
るノード(node)の電圧を充電する時、電源に接続されて
いるスイッチ(例えばMOSFET)を閉じれば、スイッ
チの両端の電位差をVddとする場合、ノード(容量CL)
が完全に充電される時まで、スイッチの抵抗によって
(1/2)CLdd 2の電力が消費される。しかし、ノード
の電位と電源電位とが同一になれば、前記スイッチを通
じて電源とノードが接続されても前記スイッチには電流
が流れず、スイッチ抵抗による消費電力は無くなる。
【0003】したがって、電源電圧をスイッチの抵抗
(R)とノードの容量(CL)との時定数(RCL)に比べ、比
較的ゆっくりと上げていけば、スイッチ両端の電位差を
減少させながら、ノードの電位と電源電位が互いに近い
値になるように上昇させることができる。そうすれば、
ノードの電位と電源電位とのバランスが良くなり、ノー
ドの容量を断熱的に充電させることができる。この時、
スイッチの抵抗によって消費される電力は次のような数
式1で表すことができる。
【0004】 数式1: E=I2RT=(CLdd/T)2RT=(2RCL/T)(1/2CLdd 2) 上の数式1で、Tは充電に所要される時間を表してい
る。ここで、Tを無限に大きくすると、ノードの容量
(CL)の充電に必要な電力を0(ゼロ)にすることができ
る。こうした充電方法を断熱充電方法と言い、これは時
定数 RCL とは関係のないCMOS回路の標準的な充
電方法とでは、その消費電力に大きな差がある。
【0005】例えば、図1のCMOSインバーターの場
合、入力ノードN1への入力(VIN)が図2の(a)のよう
に変化する時、出力ノードN2からの出力(VOUT)は、
図2の(b)のように変化する。つまり、入力(VIN)が時
刻t1で高レベルから低レベルへと下がれば、PMOS
トランジスターQ1が導通される一方で、NMOSトラ
ンジスターQ2が遮断されるので、出力ノードN2は、
PMOSトランジスターQ1を通じて、電源ライン1か
ら充電電流I1によって電源電位Vdd まで充電され
る。
【0006】これに対して入力(VIN)が時刻t2で低レ
ベルから高レベルへと上昇すれば、PMOSトランジス
ターQ1が遮断される一方で、NMOSトランジスター
Q2は導通されるので、出力ノードN2の電荷は、NM
OSトランジスターQ2を通じて、放電電流I2によっ
て電源ライン2に放電される。
【0007】したがって、こうした通常の充電方法では
図3に図示されているように、一定の電源電位 V
dd (α1)と出力ノードN2の電位(α2)との電位差(V
1)がスイッチングによる損失の原因となる。これに対
して前述した断熱充電方法では、電源電位(Vdd)は符号
(α3)で示したように変化し、これに追随した形で出力
ノードN2の電位も符号(α4)で示したように変化する
ので、これによる損失も符号(V2)で表示した電位差に
対応した少量へと減少する。
【0008】最近、こうした断熱充電方法を利用したM
OSトランジスター回路の研究が活発に行われている。
例えば、Moon, Y., 及び Jeong, D. -Kの'An efficient
charge recovery logic circuit', IEEE Journal of S
olid-State Circuits, vol.31, no.4, 1996, pp.514-52
2と, Kramer, A., Denker, J., 及び Moroney, Jによ
る'2nd order adiabatic computation with 2N-2P and
2N-2N2P logic circuits', International Symposium o
n Low Power Design, 1995, pp. 191-196では、この断
熱充電方法を利用したECRL(Efficient Charge Reco
very Logic)、又は2N−2N2P回路と呼ばれる二重
レール(dual-rail)断熱論理回路が開示されている。
【0009】このような断熱論理回路には、前記数式1
でみられた断熱損失以外に非断熱損失が存在する。前記
2N−2N2PとECRL回路の場合、非断熱損失はス
イッチングの際にスイッチングの両端に存在する電圧の
差によって発生する。つまり、前記2N-2N2P回路
は、回路のプリチャージング(precharging)のために使
用されるダイオードによってCLddthのエネルギー
損失が発生し、ECRL回路はMOSトランジスターの
しきい値電圧(Vth)によって(1/2) CLth 2のエネル
ギー損失が発生する。
【0010】こうした非断熱損失を除去するためには、
二つの条件を満足させなければならない。第一の条件
は、スイッチ(例えばMOSFET)の両端の電位差がな
い時にだけスイッチがオン(ON)にならなければならない
のである。両端の電位差がある時にスイッチがオンにな
れば、突然電位の差が発生するため、スイッチに存在す
る抵抗によって大きな電流が流れ、熱が発生する。こう
した熱の発生は、まさにエネルギーの損失を意味するも
のである。第二の条件は、いったんスイッチがオンにな
れば、スイッチの両端に電位差が発生しないように、ゆ
っくりとエネルギーを伝達しなければならない。この条
件を満足させるための方法が前述した断熱充電方法であ
る。
【0011】ところが、この二つの条件を満足させなが
ら、あるノードのエネルギーを供給し復元するには、そ
のノードの状態(又は電圧)を把握していなければならな
い。従って、この問題は、可逆論理を利用して解決する
ことができる。可逆論理は逆算が可能な論理として、逆
論理関数を利用して出力値から入力値を計算し、入力エ
ネルギーを復元することができるため、エネルギー復元
に利用することができる。
【0012】この可逆論理概念を利用した超低電力回路
の研究分野として、可逆コンピューター技術がある。可
逆コンピューターに関する研究は、究極的にはエネルギ
ーの消耗、あるいは電力の消耗が極めて少ないコンピュ
ーターの開発を目的とする。これは情報の損失がなけれ
ば、エネルギーの損失を無くせるという物理学の理論に
基づくものとして、未来の超高集積化されたチップの熱
発生問題とバッテリーの寿命延長の問題等を積極的に解
決できる次世代コンピューターのモデルと言える。人体
に挿入される人工臓器のように、極度の小さな電力消費
が求められる分野は、このような可逆コンピューター技
術が適用できる重要な応用分野である。物理学理論によ
ると、コンピューターは、可逆的な計算が可能であれ
ば、エネルギーを消耗しないように設計することができ
る。従って、可逆コンピューターは、可逆的な計算をす
るためには、必ず可逆論理を利用して具現されるべきで
ある。しかしながら、既存の計算論理体系はそのほとん
どが非可逆であるため、これを可逆論理に変え使用する
ための研究結果が多く発表されてきた。しかし、既存の
ブール(Boolean)関数は、ほとんどが非可逆論理である
ため、これを可逆論理に変えて使うにはかなり複雑にな
る。だが、プロセッサーの高集積化技術の発達を考えれ
ば、複雑度の問題は高集積度で解決が可能であると思わ
れる。エネルギー消耗の最小化という究極的な観点か
ら、可逆論理回路の実現は極めて重要なアプローチであ
ると言える。
【0013】前述した可逆論理と断熱充電方法を利用し
て、エネルギーの消耗を押さえる論理素子及び装置が発
表されてきた。例えば、Younis, S.及びKnight, T. F.
の'Asymptotically zero energy split-level charge r
ecovery logic', Workshop onLow Power Design, 1994,
pp. 177-182と、Athas, W.C., Svensson, L. J., Koll
er, J.G., Tzartzanis, N. 及び Chou, E.の'Low power
digital systems based on adiabatic switching prin
ciples', IEEE Trans. VLSI Systems, Vol. 2,no. 4, 1
994, pp. 398-407にこうした論理回路が開示されてい
る。
【0014】図4乃至図7は、前記Athas et. alに開示
された論理回路を表したものである。図4は可逆パイプ
ラインの連結状態を示しているもので、大きな矢印はエ
ネルギーの充電あるいは放電の経路及び方向を示してい
る。図5は、図4の可逆パイプライン構造のうち一部を
表しており、トランスミッション・ゲートを利用してバ
ッファーを実現した例である。図6は、前記図4及び図
5で使われた電源クロックのタイミング図で、この電源
クロックは8つの位相を持ち、隣接クロックは、互いに
少なくとも1/8周期の位相の差がある。図7は、図5
の各ノードでの動作を説明する波形図である。一方、図
8は、図5で全加算器の計(S=a XOR b XOR
in)を出すための正論理関数計算部と相補正論理関数
計算部を、トランスミッション・ゲートを利用して簡略
に具現させた例であり、ここではスイッチとクランプ回
路は省略されている。
【0015】前記図5で、トランスミッション・ゲート
によって具現されたスイッチは正論理であるため、逆論
理の値にするためには相補関係にある二つの入力を受け
て、相補関係にある二つの出力を計算できる相補二重レ
ール回路(complementary dual rail)を使う。この回路
のうち、一方のレールでは正論理の出力値を計算し、も
う一方のレールでは逆論理の出力値を計算して、次の段
の入力としてこの二つの出力値を利用する。相補二重レ
ールは、一つのレールがオフ(OFF)であるため、この部
分がチップ(chip)内で容量性結合(capacitive couplin
g)によって影響をうけかねないので、こうした問題を解
決するためにクランプ(clamp)回路15をつける。前記
クランプ回路15は、二つのNMOSトランジスターM
9、M10で構成されており、一つのレールがオンの状
態であれば、残りのオフ状態になっているレールを接地
に強制的につなげる回路である。
【0016】しかし、前記図4及び図5の論理回路で
は、論理関数の計算の際、同一のクロックを充電及び放
電クロックとして使うので、例えば第一段の正論理関数
回路Fと第2段の逆論理関数回路G-1 で同じクロック
φ0を充電及び放電クロックとして使うため、これによ
る非断熱エネルギー損失が存在することになる。これを
図5乃至図7の波形図を参考にして説明すれば次のよう
になる。
【0017】まず、初期状態では内部のノードn1、n
2、n3、n4が接地されており、二つのスイッチ T
5、T6 はオンの状態だと仮定する。T=0の場合、
入力α0 は高レベルとして有効化される。T=1の場合
は、出力ノード X1 は高レベルで駆動される一方、こ
れの相補出力ノード /X1 はクランプ回路15によって
接地状態で駆動される。これと同時に、トランスミッシ
ョン・ゲート T3、T4 のPMOSトランジスター
(未図示)がオンの状態になり、ノード n3、n4 が充
電される。ここで、入力 β2、/β2 は、T=1ではア
イドル状態(idlestate)にあるため、接地状態を維持す
る。T=3の場合、クロックφ3 が高レベルに上昇して
スイッチ T7、T8 がオンの状態になる。このように
なれば充電されたノード n4 が接地されているノード
/X1 につながり、図7の楕円 Aで表示された非断熱損
失が発生する。T=4の場合、入力 α0、/α0 はアイ
ドル(idle)状態になり、放電されたノード n2 が高レ
ベルのクロック φ3 につながる。これによって、図7
の楕円Bで表示される別の非断熱損失が発生する。
【0018】また、前記図5の論理回路では、二つのス
イッチだけではなく、正論理関数回路又は逆論理関数回
路 11、13 で、正論理関数及び相補正論理関数、あ
るいは逆論理関数及び相補逆論理関数を計算するための
論理回路をトランスミッション・ゲートを利用して具現
している。トランスミッション・ゲートは、NMOSト
ランジスターとPMOSトランジスターのソース(sourc
e)とドレイン(drain)をそれぞれつないで、このソース
とドレインをスイッチの両端として使い、NMOSトラ
ンジスター・ゲートの端子に入力をつなぎ、PMOSト
ランジスター・ゲートの端子にはNMOSトランジスタ
ーのゲートにつながっている入力と相補関係にある入力
をつないで動作させる。そうすればスイッチの両端に電
圧降下を発生させずにエネルギーをそのまま伝えること
ができるため、MOSトランジスターで具現できるもっ
とも安定的なスイッチと言われている。ところが、この
トランスミッション・ゲートはすべての論理をNMOS
とPMOSトランジスターの一対で具現しなければなら
ないので、回路が大きくなるばかりでなく、エネルギー
の消費が増える短所がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、前述した問題点を解決するためのものであり、正論
理関数回路又は逆論理関数回路で、正論理関数及び相補
正論理関数又は逆論理関数及び相補逆論理関数をNMO
Sトランジスターだけで具現し、これらNMOSトラン
ジスターの動作の際、しきい値電圧(Vth)によるスイン
グ減少を一対のPMOSトランジスターを利用して補償
する可逆断熱論理回路を提供することにその目的があ
る。
【0020】本発明のもう一つの目的は、前記可逆断熱
論理回路を利用したパイプラインの可逆断熱論理装置を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による可逆断熱論理回路は、1周期に少なく
とも8つの位相を持つ電源クロックのうち、任意の第1
クロックで動作し、相補二重レールの正論理関数を少な
くとも一つ以上のNMOSトランジスターを利用して計
算し、出力ノードの充電経路を決める正論理関数回路
と、前記第一クロックより1位相遅い第二クロックで動
作し、相補二重レールの逆論理関数を少なくとも一つ以
上のNMOSトランジスターを利用して計算して、出力
ノードの放電経路を決める逆論理関数回路と、 前記正
論理関数回路と逆論理関数回路で、前記NMOSトラン
ジスターのしきい値電圧による出力ノードからのスイン
グ減少を補償する補償回路とを含むことを特徴とする。
【0022】前記もう一つの目的を達成するために、本
発明によるパイプラインの可逆断熱論理装置は、1周期
に少なくとも8つの位相を持つ電源クロックのうち、任
意の第一クロックで動作し、前段の出力値に対する正論
理関数及びこれの相補正論理関数の計算を少なくとも一
つ以上のNMOSトランジスターを利用して行う正論理
関数回路と、前記第一クロックより少なくとも2位相遅
い第二クロックで動作し、後段の出力値に対する逆論理
関数及びこれの相補逆論理関数の計算を少なくとも一つ
以上のNMOSトランジスターを利用して行う逆論理関
数回路と、 前記正論理関数回路と逆論理関数回路で、
前記NMOSトランジスターのしきい値電圧による出力
ノードでのスイング減少を補償する補償回路とを含んで
構成される単位可逆断熱論理回路がパイプラインの形で
つながり、前記後段の単位可逆論理回路の論理関数回路
は、前記第一クロックより少なくとも1位相遅いクロッ
クで動作することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下添付された図面に基づき、本
発明をより詳しく説明する。
【0024】図9は、本発明で使用される可逆論理回路
を図示した回路図であり、正論理関数計算部21、逆論
理関数計算部23、第1及び第2スイッチ25、27で
構成される。ここで使われる電源クロックは、図6に図
示されたものと同一の電源クロックを使う。つまり、電
源クロックは、最大電源電圧 Vdd と最小電源電圧(G
ND;0V)の相互間の遷移が所定の時間、たとえば1/
8周期にわたって徐々に行われ、8つの位相 φ0〜φ7
を持つ。従って、隣接のクロック間には、少なくとも1
/8周期の位相の差がある。また、図4と比較すれば論
理関数計算の際、充電及び放電クロックに互いに違うク
ロックを使うので、非断熱損失が発生しないようにす
る。
【0025】正論理関数計算部21はクロック φi
つながり、クロック φi からエネルギーを供給しても
らって、クロック φi より少なくとも1位相速いクロ
ック φ i-1 によってエネルギーを供給してもらう所定
のビット数mで構成されている入力値に対してクロック
φi を通じて所定の論理関数を計算し、後段での前記
論理関数の逆論理関数の計算が終り、クロック φi
最大電源電圧から最小電源電圧へと遷移するとき、出力
値として利用されたエネルギーを前記クロック φi に復
元させる。また、前記正論理関数計算部21は、前記ク
ロック φi が最小電源電圧の状態であるとき入力値が
引加され、第1スイッチ25がオンの状態にならなけれ
ばならず、こうした条件を満たした状態でクロック φi
が最大電源電圧に上昇しながら出力値を計算する。つ
まり、供給クロック205をつないでエネルギーを供給
し、mビットの入力値201からnビットの中間値20
2と出力値203を計算する。
【0026】第1スイッチ25は、前記クロック φi
の位相より少なくとも1位相速いクロック φi-1 につ
ながって、正論理関数計算部21で計算された出力値を
クロック φi-1 によってエネルギーの損失なしに次の
段への伝達をコントロールする。また、第1スイッチ2
5は、前記クロック φi-1 が最小電源電圧状態のとき
はオフ状態、最大電源電圧状態のときはオンになる。つ
まり、前記中間値202と出力値203をエネルギー供
給のときにはつなぎ、エネルギー復元のときには分離さ
せる。
【0027】逆論理関数計算部23は、第1スイッチ2
5の出力値に対して前記正論理関数の逆論理関数を計算
し、前記正論理関数計算部21につながっているクロッ
クφi より少なくとも1位相遅いクロック φi+1 とつ
ながって、前記正論理関数計算部 21 の入力値として
利用されたエネルギーを逆論理関数の計算が終わったあ
とに前記クロック φi+1 へと復元させる。つまり、出
力値 203 から入力値と同じ中間値204を計算す
る。また、前記逆論理関数計算部 23は、前記クロッ
ク φi+1 が最小電源電圧の状態にあるときに、前記正
論理関数計算部21の入力値がすでに引加され、第2ス
イッチ27はオフになっているべきで、前記正論理関数
の結果値が計算されていなければならず、このように条
件を満たす状態で、クロックが最大電源電圧へと上昇し
ながら出力値を計算する。それから、前記逆論理関数計
算部23は、逆論理関数につながっているクロック φ
i+1が最大電源電圧の状態から最小電源電圧状態へと下
がりながら、前記正論理関数計算部21の入力値のエネ
ルギーをクロック φi+1 へと復元させる。
【0028】第2スイッチ27は、前記逆論理関数計算
部23につないだクロックより少なくとも1位相遅いク
ロック φi+2 へとつながって、前記正論理関数計算部
21の入力値エネルギーを前記逆論理関数計算部23に
つながっているクロック φi +1 へと復元させるため、
前記クロック φi+2 によって前記逆論理関数計算部2
3の出力値と前記正論理関数計算部21の入力値の連結
をコントロールする。また、前記第2スイッチ27は、
前記クロック φi+2 が最小電源電圧の状態にはオフ、
最大電源電圧の状態にはオンの状態となる。つまり、前
記逆論理関数計算部23の中間値204と入力値201
をつないで、エネルギーを復元クロック206へと復元
させた後、再び中間値204と入力値201を分離させ
る。
【0029】前記ような各構成要素の動作を図6に図示
された電源クロックを結び付けて説明すれば次にように
なる。説明の便宜上、iを2とする。
【0030】T=0の場合、図9のすべてのノードと供
給クロックは、電位が接地(GND)状態になっている。
T=1の場合、入力値201は、正論理関数計算部21
のクロック φ2 より少なくとも一位相速いクロック φ
1 と同期になって引加され、第1スイッチ25はクロッ
ク φ1 と同期になってオンになり、中間値202と出
力値203を接続する。この際、第1スイッチ25は両
端の電位差がないためスイッチがオンになってもエネル
ギーの損失を発生させない。T=2になれば、クロック
φ2 が最大電源電圧へと上昇しながら中間値202と
出力値203を計算する。そうすれば、この出力値は逆
論理関数計算部23に入力される。T=3になれば、ク
ロック φ3 が最大電源電圧へ上昇しながら入力値と同
じ値である中間値204を計算する。それは、入力値が
正論関数計算部21と逆論理関数計算部23を通過しな
がら、再び元の入力値と同一の値として計算されるため
である。T=4になれば、クロック φ4 が最大電源電
圧へと上昇しながら第2スイッチ27がオンになる。第
1スイッチ25と同様に両端の電位差がないため、第2
スイッチ27がオンになってもエネルギー損失が発生し
ない。T=5になれば、クロック φ1 が最小電源電圧
に下がり、第1スイッチ25はオフになって、中間値2
02と出力値203を分離させる。T=6になれば、ク
ロック φ2が最小電源電圧に下がりながら、中間値20
2にあるエネルギーをクロック φ2へ復元させる。T=
7になれば、クロック φ3 が最小電源電圧に下がりな
がら、入力値201及び中間値204にあるエネルギー
をクロック φ3 へと復元させる。T=8になれば、ク
ロック φ4 が最小電源電圧に下がりながら第2スイッ
チ27はオフになり、中間値204と入力201を分離
させると同時に、出力203にあるエネルギーはクロッ
ク φ4 に復元される。そのようになれば、T=8はT
=0である初期状態と同じ状況になり、一つのサイクル
の動作が完了する。
【0031】図10は、図9で図示された可逆論理回路
を利用して、本発明による可逆パイプラインの連結状態
を表している図面であり、大きな矢印はエネルギーの充
電又は放電の経路及び方向を示している。図9に図示さ
れた可逆論理回路の動作原理が、第1段の正論理関数回
路Fと逆論理関数回路H-1(未図示)、第2段の正論理関
数回路Gと逆論理関数回路G-1、第3段の正論理関数回
路Hと逆論理関数回路H-1 、及び第4段の正論理関数
回路I(未図示)と逆論理関数回路I-1 にそれぞれ適用
されながら、パイプラインの形態でつながるのである。
【0032】図11は、図10の可逆パイプラインの構
造のうち、一部を表しているもので、第1段の正論理関
数回路31(F)と第2段の逆論理関数回路33(G-1)、
補償回路35とクランプ回路37で構成されている。
【0033】ここで、第1段の正論理関数回路31は、
入力値α0 が入力されクロックφ1が供給される正論理
関数計算部311(f)、正論理関数計算部311の出力
につながりクロックφ0 が供給される第1スイッチ31
5(e)、相補入力値 /α0 が入力されクロック φ1 が供
給される相補正論理関数計算部313(/f)、及び相補正
論理関数計算部313の出力につながりクロックφ0
供給される第2スイッチ317(e)で構成される。ここ
で、正論理関数計算部311と相補正論理関数計算部3
13は相補二重レールで正論理関数を計算し、出力ノー
ド X1、/X1 の充電経路を決める。
【0034】さらに、第2段の逆論理関数回路33は、
第2段の正論理関数回路(図10のG)の出力である入力
値 β2 が入力されクロック φ3 が供給される逆論理関
数計算部331(g-1)、逆論理関数計算部331の出力
につながりクロック φ4 が供給される第3スイッチ3
35(e)、第2段の正論理関数回路(図10のG)の相補
出力である相補入力値 /β2 が入力されクロック φ3
が供給される相補逆論理関数計算部333(/g-1)、及び
相補逆論理関数計算部333の出力につながりクロック
φ4 が供給される第4スイッチ337(e)で構成され
る。ここで、逆論理関数計算部331と相補逆論理関数
計算部333は相補二重レールで逆論理関数を計算し、
出力ノードX1、/X1 の放電経路を決める。
【0035】前記正論理関数回路31と逆論理関数回路
33で第1乃至第4スイッチ315、317、335、
337は、充電及び放電経路を分離させる分離スイッチ
として使われる。
【0036】補償回路35は、ドレインとソースがそれ
ぞれ正論理関数計算部311の出力とクロック φ1
つながっている第1 PMOSトランジスターQP1、
ゲートが第1PMOSトランジスターQP1のゲートと
接続され、ドレインとソースがそれぞれ逆論理関数計算
部331の出力とクロック φ3 につながっている第2
PMOSトランジスターQP2、ドレインとソースがそ
れぞれ相補正論理関数計算部313の出力とクロック
φ1 につながっている第3PMOSトランジスターQP
3、及びゲートが第3PMOSトランジスターQP3の
ゲートと接続され、ドレインとソースがそれぞれ相補逆
論理関数計算部333の出力とクロックφ3 につながっ
ている第4 PMOSトランジスターQP4 で構成され
ている。ここで、第3 PMOSトランジスターQP3
のゲートと第4PMOSトランジスターQP4のゲート
との接続点は、第1及び第3スイッチ315、335の
出力X1 につながり、第1PMOSトランジスターQP
1のゲートと第2PMOSトランジスターQP2のゲー
トとの接続点は、第2及び第4スイッチ317、337
の相補出力 /X1 につながる。
【0037】クランプ回路37は、直列でつながってい
る第1及び第2 NMOSトランジスターQN1、QN
2で構成され、第1NMOSトランジスターQN1のゲ
ートは出力X1 につながり、第2 NMOSトランジス
ターQN2のゲートは相補出力 /X1 につながる。この
クランプ回路37は、出力X1 とこの相補出力/X1のう
ち、駆動されない出力を接地状態に維持させるために使
われる。
【0038】それでは、前述した図11に図示されてい
る回路の動作を図12のタイミング図と関連させて説明
する。
【0039】まず、初期状態ではすべてのノードが接地
状態であり、f(α0、/α0)とg-12、/β2)が真値(tr
ue value)であると仮定する。
【0040】T=0であるとき、クロック φ0 に同期
された正分離スイッチである第1及び第2スイッチ31
5、317は、クロック φ0 が低レベルから高レベル
へと上昇していくのでオンの状態に、クロック φ4
同期された逆分離スイッチである第3及び第4スイッチ
335、337は、クロック φ0 が高レベルから低レ
ベルへと下がるのでオフの状態である。そして、正入力
0、/α0)は、クロック φ0 が高レベルになってから
有効になり、正論理関数回路31でf(α0、/α0)が計算
される。
【0041】T=1の場合、クロック φ1 が高レベル
になり第1スイッチ315がオンの状態になって、正論
理関数計算部311の電流の経路が形成されるため、出
力値X1 は高レベルになる。この時、正論理関数計算部
311を構成するNMOSトランジスターのしきい値電
圧によってノードaで完全なスイングができないため、
出力ノード X1、/X1 とクロス接続されたゲートを持
つ一対のPMOSトランジスター QP1、QP3を利
用してこの減少されたスイングを補償する。つまり、ノ
ードaが高レベルになれば、第1スイッチ315がオン
の状態になるので、出力値X1 は高レベルになる。出力
値X1 が高レベルになることで、クランピング回路37
の第1 NMOSトランジスターQN1がオンの状態に
なり、相補出力値/X1 が接地状態になる。相補出力値/
1 が接地されるので、第1 PMOSトランジスター
QP1がオンの状態になり、ノードa及び出力値X1
正確にクロック φ1 を追随しながら最大電源電圧 Vdd
まで上昇する。
【0042】T=2である場合、クロック φ2 が高レ
ベルになった後、次に段の出力である逆入力(β2、/
β2)が有効化される。そうすれば、逆論理関数回路33
でg-12、/β2)が計算される。
【0043】T=3の場合、ノードbは前述した通り、
T=1と同一な方法で第2PMOSトランジスターQP
2のためにクロック φ3 を正確に追随する。
【0044】T=4の場合、クロック φ0 は低レベル
になり、クロック φ4 は高レベルになる。従って第3
及び第4スイッチ335、337はオン状態になり、第
1及び第2スイッチ315、317はオフ状態になる。
このスイッチングの際、ノードb、X1 が高レベルで、
ノード/b、/X1 が接地状態になっているため、非断熱
充電及び放電エネルギーの損失が発生しない。
【0045】T=5の場合、クロック φ1 が接地状態
になれば、ノードaと正論理関数回路31の内部のノー
ドの電荷がクロック φ1 へと復元される反面、出力値
1は高レベルを維持する。
【0046】T=6の時、クロック φ2 が接地状態に
なるので、正入力(α0 0)が非活性化され接地状態
になる。
【0047】T=7の時、クロック φ3 が接地状態に
なることで、出力値X1 の電荷がクロック φ3 へと復
元される。そして、ノードbと逆論理関数回路33の内
部のノードの電荷がクロック φ3 へと復元される。そ
うすれば、すべての内部のノードが初期状態と同様に接
地状態になる。
【0048】図13は、図10で全加算器の計(S=a
XOR b XOR Cin)を出すための論理関数計算部3
11と相補論理関数計算部313をNMOSトランジス
ターを利用して簡略に具現した例を示している。ここで
は、補償回路35、クランプ回路37及びスイッチ31
5、317が省略されている。
【0049】一方、図13に図示されているNMOSト
ランジスターで具現された全加算器と図5で図示された
トランスミッション・ゲートで構成された全加算器に対
するエネルギーの消費は次の通りである。つまり、図1
3の全加算器でトランジスターの数は図5の全加算器よ
り約22%減少するので、本発明による可逆断熱論理回
路で各ノードの負荷容量が減り、図13の全加算器は、
図5の全加算器で消費されるエネルギーの約40%だけ
を消費するようになる。
【0050】
【発明の効果】前述したように、本発明による可逆断熱
論理回路及びこれを利用したパイプライン可逆断熱論理
装置では、論理関数計算部をNMOSトランジスターだ
けで具現し、これらNMOSトランジスターの動作の
際、しきい値電圧 Vth によるスイングの減少を各出力
ノードとクロス接続されたゲートを持つ一対のPMOS
トランジスターを利用して補償することで、非断熱損失
を除去できるばかりではなく、論理関数計算部を既存の
トランスミッション・ゲートで具現する時より回路面積
を大幅に減らすことができる。
【0051】また、本発明は超低電力論理回路として使
用できるので、超低電力応用分野である可逆コンピュー
ター技術に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CMOSインバーターの充電・放電動作を説明
するための回路図である。
【図2】図1に図示されたCMOSインバーターの動作
を説明するための波形図である。
【図3】一般的な充電方法と断熱充電方法の差を説明す
るためのグラフである。
【図4】可逆パイプラインの接続状態を表しているブロ
ック図である。
【図5】図4の可逆パイプライン構造の一部を表したも
ので、トランスミッション・ゲートを使用してバッファ
ーを具現した例を示す回路図である。
【図6】前記図4及び図5で使われたクロックのタイミ
ング図である。
【図7】図5の各ノードでの動作を説明するためのタイ
ミング図である。
【図8】図5の全加算器に対する正論理関数計算部と相
補論理関数計算部をトランスミッション・ゲートを利用
して具現した例を示す回路図である。
【図9】本発明で使用される可逆論理回路を示す回路図
である。
【図10】本発明による可逆パイプラインの接続状態を
表したブロック図である。
【図11】図10の可逆パイプライン構造の一部を表し
た回路図である。
【図12】図11の各ノードでの動作を説明するための
タイミング図である。
【図13】図11において全加算器に対する正論理関数
計算部と相補正論理関数計算部をNMOSトランジスタ
ーを使用して具現した例を示す回路図である。
【符号の説明】
F、G、H 正論理関数計算回路 F-1、G-1、H-1 逆論理関数計算回路 T1〜T6 トランスミッション・ゲート φ0〜φ7、φi、φi+1、φi1 クロック 21 正論理関数計算部 23 逆論理関数計算部 25、27 スイッチ 31 正論理関数回路F 33 逆論理関数回路G-1 35 補償回路 37 クランプ回路 201 入力ライン 203 出力ライン 205、206 クロック入力ライン 311 正論理関数計算部 313 相補正論理関数計算部 331 逆論理関数計算部 333 相補逆論理関数計算部 315、317、335、337 スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1周期に少なくとも8つの位相を持つ電源
    クロックのうち、任意の第1クロックで動作し、相補二
    重レールの正論理関数を少なくとも一つ以上のNMOS
    トランジスターを利用して計算し、出力ノードの充電経
    路を決定する正論理関数回路と、 前記第1クロックより2位相遅い第2クロックで動作
    し、相補二重レールの逆論理関数を少なくとも一つ以上
    のNMOSトランジスターを利用して計算し、出力ノー
    ドの放電経路を決定する逆論理関数回路と、 前記正論理関数回路と逆論理関数回路とで、前記NMO
    Sトランジスターのしきい値電圧による出力ノードでの
    スイングの減少を補償する補償回路とを含むことを特徴
    とする可逆断熱論理回路。
  2. 【請求項2】前記出力ノードと相補出力ノードの間で直
    列接続された二つのNMOSトランジスターで構成され
    るクランプ回路をさらに含むことを特徴とする請求項1
    に記載の可逆断熱論理回路。
  3. 【請求項3】前記正論理関数回路は、少なくとも一つ以
    上のNMOSトランジスターで構成され、前記第1クロ
    ックを利用して、前段の出力値に対する正論理関数を計
    算する正論理関数計算部と、 前記第1クロックより1位相速い第3クロックで動作
    し、前記正論理関数計算部の出力を出力ノードに伝達す
    る第1スイッチと、 少なくとも一つ以上のNMOSトランジスターで構成さ
    れ、前記第1クロックを利用して、前段の相補出力値に
    対する相補正論理関数を計算する相補正論理関数計算部
    と、 前記第3クロックで動作し、前記相補正論理関数計算部
    の出力を相補出力ノードに伝達する第2スイッチとを備
    えていることを特徴とする請求項2に記載の可逆断熱論
    理回路。
  4. 【請求項4】前記逆論理関数回路は、少なくとも一つ以
    上のNMOSトランジスターで構成され、前記第2クロ
    ックを利用して後段の出力値に対する逆論理関数を計算
    する逆論理関数計算部と、 前記第2クロックより1位相遅い第4クロックで動作
    し、前記逆論理関数計算部の出力を出力ノードに伝達す
    る第3スイッチと、 少なくとも一つ以上のNMOSトランジスターで構成さ
    れ、前記第2クロックを利用して後段の相補出力値に対
    する相補逆論理関数を計算する相補逆論理関数計算部
    と、 前記第4クロックで動作し、前記相補逆論理関数計算部
    の出力を相補出力ノードに伝達する第4スイッチとを備
    えていることを特徴とする請求項3に記載の可逆断熱論
    理回路。
  5. 【請求項5】前記補償回路は、ドレインとソースがそれ
    ぞれ正論理関数計算部と逆論理関数計算部の出力端子と
    クロック供給端子につながり、ゲート端子が互いに接続
    され、前記ゲート端子の接続点が前記相補出力ノードに
    接続された第1及び第2PMOSトランジスターと、 ドレインとソースがそれぞれ相補正論理関数計算部と相
    補逆論理関数計算部の出力端子とクロック供給端子につ
    ながり、ゲート端子が互いに接続して、前記ゲート端子
    の接続点が前記出力ノードに接続された第3及び第4P
    MOSトランジスターとを備えていることを特徴とする
    請求項4に記載の可逆断熱論理回路。
  6. 【請求項6】1周期に少なくとも8つの位相を持つ電源
    クロックのうち、任意の第1クロックで動作し、前段の
    出力値に対する正論理関数及びこれの相補正論理関数の
    計算を少なくとも一つ以上のNMOSトランジスターを
    利用して行い、出力ノードの充電経路を決める正論理関
    数回路と、 前記第1クロックより少なくとも2位相遅い第2クロッ
    クで動作し、後段の出力値に対する逆論理関数及びこれ
    の相補逆論理関数の計算を少なくとも一つ以上のNMO
    Sトランジスターを利用して行い、出力ノードの放電経
    路を決める逆論理関数回路と、 前記正論理関数回路と逆論理関数回路で、前記NMOS
    トランジスターのしきい値電圧による出力ノードでのス
    イング減少を補償する補償回路とを含んで構成される単
    位可逆断熱論理回路がパイプラインの形でつながり、前
    記後段の単位可逆断熱論理回路の論理関数回路は、前記
    第1クロックより少なくとも1位相遅いクロックで動作
    することを特徴とするパイプライン可逆断熱論理装置。
  7. 【請求項7】前記正論理関数回路は、少なくとも一つ以
    上のNMOSトランジスターで構成され、前記第1クロ
    ックを利用して前段の出力値に対する正論理関数を計算
    する正論理関数計算部と、 前記第1クロックより1位相速い第3クロックで動作
    し、前記正論理関数計算部の出力を出力ノードに伝達す
    る第1スイッチと、 少なくとも一つ以上のNMOSトランジスターで構成さ
    れ、前記第1クロックを利用して前段の相補出力値に対
    する相補正論理関数を計算する相補正論理関数計算部
    と、 前記第3クロックで動作し、前記相補正論理関数計算部
    の出力を相補出力ノードに伝達する第2スイッチを備え
    ていることとを特徴とする請求項6に記載のパイプライ
    ン可逆断熱論理装置。
  8. 【請求項8】前記逆論理関数回路は、少なくとも一つ以
    上のNMOSトランジスターで構成され、前記第2クロ
    ックを利用して前記後段の出力値に対する逆論理関数を
    計算する逆論理関数計算部と、 前記第2クロックより1位相遅い第4クロックで動作
    し、前記逆論理関数計算部の出力を出力ノードに伝達す
    る第3スイッチと、 少なくとも一つ以上のNMOSトランジスターで構成さ
    れ、前記第2クロックを利用して前記後段の相補出力値
    に対する相補逆論理関数を計算する相補逆論理関数計算
    部と、 前記第4クロックで動作し、前記相補逆論理関数計算部
    の出力を相補出力ノードに伝達する第4スイッチとを備
    えていることを特徴とする請求項7に記載のパイプライ
    ン可逆断熱論理装置。
  9. 【請求項9】前記補償回路は、それぞれゲート端子が前
    記出力ノードと相補出力ノードにクロス接続された一対
    のPMOSトランジスターで構成されていることを特徴
    とする請求項6に記載のパイプライン可逆断熱論理装
    置。
  10. 【請求項10】前記出力ノードと相補出力ノードの間に
    直列接続された二つのNMOSトランジスターで構成さ
    れるクランプ回路をさらに備えていることを特徴とする
    請求項6に記載のパイプライン可逆断熱論理装置。
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