JP2000323745A - 受光素子とこの受光素子を使用した半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents

受光素子とこの受光素子を使用した半導体レーザ装置及びその製造方法

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JP2000323745A
JP2000323745A JP11131169A JP13116999A JP2000323745A JP 2000323745 A JP2000323745 A JP 2000323745A JP 11131169 A JP11131169 A JP 11131169A JP 13116999 A JP13116999 A JP 13116999A JP 2000323745 A JP2000323745 A JP 2000323745A
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semiconductor
semiconductor laser
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Eitaro Ishimura
栄太郎 石村
Shinji Senba
真司 船場
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モニター光を効率的に取込みかつ実装しやす
い受光素子、この受光素子を用いた高性能で安価な半導
体レーザ装置、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 受光面側の表面にスペーサ層24を設け
たフォトダイオード20を、そのスペーサ層24の開口
部56を半導体レーザ12のモニター光32の出射端面
に対向させるとともにスペーサ層24の表面を介して半
導体レーザサブキャリア14上に配設する構成とするこ
とにより、モニター光32を効率的に取り込み、フォト
ダイオード20の実装を容易にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信用に用い
られる受光素子とこの受光素子を使用した半導体レーザ
装置及びその製造方法に係り、特に半導体レーザから出
射されるモニター光を効率よく受ける受光素子、この受
光素子を使用することにより半導体レーザの出力制御を
容易にした半導体レーザ装置及びこれら受光素子、半導
体レーザ装置を容易に製造することができる製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーを用いた公衆通信網の普及
には、半導体レーザ装置の高性能化とこの半導体レーザ
装置を安価に製造するために歩留りをよくすることが重
要である。特に光通信網の末端にある加入者系の光通信
網においては、安価でかつ高性能な半導体レーザ装置が
要求される。
【0003】半導体レーザは時間経過による劣化や作動
中の温度上昇に伴って、出力が低下する。このため、光
通信網の半導体レーザ装置においては、半導体レーザの
裏面側から出射されるモニター光をフォトダイオードで
受け、これによって発生する光電流に基づき、半導体レ
ーザを制御し、半導体レーザの出力を一定に保ってい
る。特に光通信網の末端にある加入者系の光通信網では
これを安価に行うことが必要となる。
【0004】図16は従来の半導体レーザ装置の一部破
断側面図である。図16において、200は半導体レー
ザ装置、202は半導体レーザ素子(以下半導体LDと
いう)、204は半導体レーザサブキャリア、206は
モニタフォトダイオード(以下、モニタPDという)、
208はモニタPDサブキャリア、210はキャリア、
212はレーザ光、214はモニタ光である。216は
半導体LD202の活性層、218はモニタPD206
のSiNからなる保護膜、220は真性半導体のInP
(以下真性半導体であることを「i−」で表記する)か
らなる窓層、222はp型導電型(以下、 p型導電型
を「p−」と表記する)の拡散領域、224はi−In
GaAsの光吸収層、226はn型導電型(以下、 n
型導電型を「n−」と表記する)InP基板、228は
p側電極である。
【0005】図16の半導体レーザ装置200において
は、レーザ後面から出射されたモニタ光214を効率よ
く受光するために、モニタPD206はモニタ光214
に対して垂直になるように配置されている。図17は第
二の従来の半導体レーザ装置の一部破断側面図である。
図17において、240は半導体レーザ装置、242は
半導体レーザサブキャリア204に形成されたV溝、2
44はモニタPD206の反射膜で金属膜で形成されモ
ニタPD206のp側電極を兼ねている。246はp電
極のオーミック層である。図16と同じ符号は同じもの
または相当のものを表す。
【0006】図17の半導体レーザ装置240は、モニ
タPD206と半導体LD202とを、ともに半導体L
Dサブキャリア204上の同じ表面に、平行にかつ受光
面を下向きにV溝242に張り出して配置し、V溝24
2に設けた反射膜244でモニタ光214を反射させて
モニタPD206で受光するようにしている。図18は
第三の従来の半導体レーザ装置の一部破断側面図であ
る。この半導体レーザ装置は、1996年電子情報通信
学会エレクトロニクスソサイエティ大会の予稿集 C−
218(218頁)に開示されたものである。
【0007】図18において、250は半導体レーザ装
置、252はInP基板、254はn−InP層、25
6はn−InGaAs層、258はn−InP層、26
0はp側電極、262はn側電極、264はn型電極オ
ーミック層、266は面取り部である。図16と同じ符
号は同じものまたは相当のものを表す。図18の半導体
レーザ装置250は半導体LDサブキャリア204上の
同じ表面に、平行にかつ受光面を下向きにして設置し、
モニタ光214をInP基板252の面取り部266で
屈折させて、p型拡散領域222に導き、ここで受光す
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザ装
置は上記のように構成されていて、図16に示された第
1の半導体レーザ装置200においては、モニタPD2
06の受光部に多くの光を取り入れることが可能である
反面、モニタPD206をモニタ光214に対して垂直
に設置するのに時間がかかるとともに、ワイヤリングが
困難になり特殊な治具を必要とする。またモニタPD2
06用のモニタPDサブキャリア208が必要になり、
部品点数が増え、半導体レーザ装置の低コスト化の妨げ
となっていた。
【0009】図17に示された第2の半導体レーザ装置
240は、上述の第1の半導体レーザ装置200の問題
点を克服するための構成であるが、半導体レーザ装置2
40ではモニタPD206の実装は容易である反面、モ
ニタ光214のうち上方に放出された光はモニタPD2
06に取り込まれない。また半導体レーザサブキャリア
204に深さ100μm程度のV溝242を形成するた
め、半導体レーザサブキャリア204の機械的強度が低
下し信頼性の低下を招くとともに加工コストの上昇要因
ともなる。
【0010】図18に示された第3の半導体レーザ装置
250は、第2の半導体レーザ装置200の問題点を克
服しているが、モニタ光214は30゜〜40゜の拡が
りをもつためにInP基板252の厚みが100μm程
度もあるとすれば、InP基板252に取り込まれた光
はInP基板252内で更に拡大し、p型拡散領域22
2における光密度が低下し、取り出せる光電流は小さく
なると考えられる。またモニタPD206の取付具合に
よって、モニタ光214に対して面取り部266の面の
傾きが少しずれると光がInP基板252に入りにくく
なる。更に面取り部266の表面に無反射コーティング
を施すことが必要となり加工コストの上昇要因ともな
る。
【0011】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、第1の目的は、半導体レーザ装置のモ
ニター光を受光する受光素子として、モニター光の取込
みが容易で、半導体発光装置に実装しやすい受光素子を
提供することである。
【0012】また、第2の目的は、半導体レーザのモニ
ター光を受光素子に効率よく取込み、高性能で安価な半
導体レーザ装置を提供することである。
【0013】また、第3の目的は、モニター光の取込み
が容易で、半導体レーザ装置に実装しやすい受光素子を
容易に製造できる製造方法を提供することである。ま
た、第4の目的は、半導体レーザのモニター光を受光素
子に効率よく取込み、高性能で安価な半導体発光装置を
容易に製造できる製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る受光素子
においては、第1導電型の半導体基板と、この半導体基
板上に配設された第1導電型の半導体層と、この半導体
層の表面に配設された第2導電型の拡散層と、この拡散
層の周囲の一部に対応した開口部を有し上記拡散層の周
囲表面上に配設されたスペーサ層と、を備えているの
で、取付基板と受光素子の受光面との間に隙間が形成で
き、この隙間から半導体レーザのモニタ光を受光素子の
受光面に誘導することができる。
【0015】さらに、スペーサ層を導電膜とし、拡散層
の周縁内側表面上に配設するとともに拡散層と電気的に
導通したので、スペーサ層を拡散層側の表面電極とする
ことができ、拡散層と表面電極との距離を短くし抵抗を
下げることができる。
【0016】またさらに、半導体層を表面側の窓層とこ
の窓層の基板側に隣接する吸収層とを有するようにした
ので、光の吸収やキャリアの発生を効率よく行うことが
できる。
【0017】またさらに、スペーサ層の開口部に対向
し、拡散層の外側の半導体層表面上に反射膜を配設した
ので、モニタ光を反射させることにより、受光面へのモ
ニタ光の誘導を効率よく行うとともに半導体層へのモニ
タ光の侵入を防止することができる。
【0018】またさらに、スペーサ層の開口部に対向す
るスペーサ層の側面を、開口部に対して傾斜する構成と
したので、モニタ光の中心光がスペーサ層の側面に反射
して半導体レーザに戻るのを防止することができる。
【0019】またさらに、拡散層を囲み、この拡散層の
表面上に配設され、拡散層と電気的に導通された第一の
導電膜をさらに設け、拡散層を半導体層の一部の表面に
配設するとともに、第一の導電膜の膜厚よりも厚い層厚
を有する導電体で構成されたスペーサ層を拡散層周縁外
側の半導体層表面上に配設したので、受光素子を駆動す
る二つの電極を受光面側にまとめ、拡散層上の表面電極
による容量も小さくすることができる。
【0020】さらに、スペーサ層の厚さ以下の厚さを有
し、半導体層の表面上に配設されるとともに第一の導電
膜と電気的に導通された第二の導電膜をさらに備えたの
で、拡散層の取り出し電極としての第二の導電膜と半導
体層の取り出し電極としてスペーサ層を、受光素子を実
装するための同じ実装面上に配設でき、受光素子を接続
ワイヤ無しで電気的な接続ができる構成とすることがで
きる。
【0021】この発明に係る半導体レーザ装置は、取付
基板と、この取付基板上に配設された半導体レーザと、
この半導体レーザのモニター光の出射端面に、スペーサ
層の開口部を対向されるとともにスペーサ層の表面を介
して取付基板上に配設された請求項1ないし5のいずれ
か一項に記載の受光素子とを備えているので、受光素子
がスペーサ層の厚み分だけ隙間を開けて取付基板上に取
りつけられ、受光素子の受光面と取付基板表面との隙間
を介して、半導体レーザのモニタ光を誘導することがで
きるから、モニタ光を受光素子の受光面に効率よく誘導
できるとともに取付基板の同じ表面上に半導体レーザと
受光素子とを実装することができる。
【0022】また第一の受光素子配線層、およびこの第
一の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素
子配線層が配設された取付基板と、この取付基板上に配
設された半導体レーザと、この半導体レーザのモニター
光の出射端面に開口部を対向させるとともにスペーサ層
の表面を第一の受光素子配線層上に配置し、第一の導電
膜を上記第二の受光素子配線層に接続して配設された請
求項6または7記載の受光素子と、を備えたので、受光
素子を駆動する二つの電極が受光面側に配設可能とな
り、受光素子の実装がさらに簡単な半導体レーザ装置の
構成とすることができる。
【0023】さらに、半導体レーザのモニター光の出射
端面とこの端面に対向する受光素子の端面との距離を
w、スペーサ層の厚みをt、半導体レーザの出射角をθ
としたとき、スペーサ層の厚みtを、t≧2w・tan
(θ/2)としたので、モニター光の取込みを効率よく
行える半導体レーザ装置の構成とすることができる。
【0024】この発明に係る受光素子の製造方法は、第
1導電型の半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成
する第一の工程と、半導体層の表面に第2導電型の拡散
層を形成する第二の工程と、拡散層の周囲の一部に対応
した開口部を有し拡散層の周囲表面上にスペーサ層を形
成する第三の工程と、を含むので、取付基板の同じ表面
上に半導体レーザと実装可能な受光素子を簡単な工程で
製造できる。
【0025】また、第1導電型の半導体基板上に第1導
電型の半導体層を形成する第一の工程と、半導体層の表
面の一部に第2導電型の拡散層を形成する第二の工程
と、拡散層を囲み、拡散層と電気的に導通された第一の
導電膜を拡散層の表面上に形成する第三の工程と、第一
の導電膜の膜厚よりも厚い層厚を有し、拡散層の周囲の
一部に対向する開口部を有した導電体のスペーサ層を、
拡散層の周縁外側の半導体層表面上に形成する第四の工
程と、を含むので、受光素子を駆動する二つの電極を受
光面側にまとめ実装の簡単だかつ容量が小さく応答性の
高い受光素子を簡単な工程で製造できる。
【0026】この発明に係る半導体レーザ装置の製造方
法は、取付基板、半導体レーザ、並びに第1導電型の半
導体基板とこの半導体基板上に配設された第1導電型の
半導体層とこの半導体層の表面に配設された第2導電型
の拡散層とこの拡散層の周囲の一部に対応して開口部を
有し上記拡散層の周囲表面上に配設されたスペーサ層と
を備えた受光素子、を準備する第一の工程と、受光素子
のスペーサ層の表面を介して取付基板上に受光素子を配
設する第二の工程と、受光素子の開口部に半導体レーザ
のモニター光の出射端面を対向させ、取付基板上に半導
体レーザを配設する第三の工程と、を含むので、モニタ
光を受光素子の受光面に効率よく誘導できるとともに半
導体レーザと受光素子の実装が簡単な半導体レーザ装置
を簡単な工程で製造できる。
【0027】また、第一の受光素子配線層およびこの第
一の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素
子配線層が配設された取付基板、半導体レーザ、並びに
第1導電型の半導体基板とこの半導体基板上に配設され
た第1導電型の半導体層とこの半導体層の一部の表面に
配設された第2導電型の拡散層とこの拡散層を囲みこの
拡散層の表面上に配設されるととも拡散層と電気的に導
通された第一の導電膜とこの第一の導電膜の膜厚よりも
厚い層厚を有し第一の導電膜の周囲の一部に対向する開
口部を有し半導体層の他部表面上に配設された導電体の
スペーサ層とを備えた受光素子を準備する第一の工程
と、取付基板の第一の受光素子配線層にスペーサ層の表
面を対向させて配置するとともに第一の導電膜を第二の
受光素子配線層に接続し、取付基板上に受光素子を配設
する第二の工程と、受光素子の開口部に半導体レーザの
モニター光の出射端面を対向させて、取付基板上に半導
体レーザを配設する第三の工程と、を含むので、受光素
子を駆動する二つの電極が受光面側に配設可能で、受光
素子の実装がさらに簡単な半導体レーザ装置を簡単な工
程で製造できる。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1 この実施の形態は、半導体レーザのモニタ光を取り込む
開口部を備えたスペーサをフォトダイオードの受光部の
周りに設け、このスペーサを介してフォトダイオードを
半導体レーザが実装された半導体レーザサブキャリア上
に実装し、モニタ光の取込み効率よく行ったものであ
る。
【0029】図1はこの発明の一つの実施の形態に係る
半導体レーザ装置の斜視図である。図2は図1のII−
II断面における半導体レーザ装置の断面図である。ま
た図3はこの発明に係るフォトダイオードの斜視図、図
4は図3のIV−IV断面におけるフォトダイオードの
断面図である。ここでは一例として光通信網の加入者系
用として使用される半導体レーザ装置について説明す
る。
【0030】図1及び図2において、10は半導体レー
ザ装置、12は半導体LD、14は高抵抗シリコンから
なる取付基板としての半導体レーザサブキャリアで、そ
の寸法は例えば長さが1500μm、幅が800μm、
高さが300μm程度である。16はTi層とこのTi
層上に形成されたAu層とからなる層(以下、Ti/A
u層と表記する)のレーザp側配線層、18は金からな
る半導体LD12のp側電極で厚さは2μm以下であ
る。
【0031】19は半導体LD12のn側電極である。
20は受光素子としてのモニタPDで、寸法は例えば長
さ・幅とも400μm、高さが150μm程度である。
22はTi/Au層からなるモニタPD20のp側配線
層で、反射膜をも兼ねている。24はp側電極膜を兼ね
るモニタPD20のスペーサ層で、蒸着・エッチング工
程により形成されたTi/Au層上に所定の層厚の金メ
ッキ層を配設した構成である。このスペーサ層は、幅が
20μm程度、長さが一辺300μm程度のコの字形状
をしている。
【0032】26はTi/Au層からなるモニタPD2
0のn側配線層である。27はレーザ配線層16と異な
るもう一方のレーザn側配線層である。28は金ワイ
ヤ、30は半導体LD12のレーザ光、32は半導体L
D12のモニタ光である。この半導体レーザ装置10に
用いられたモニタPD20は、図3及び図4において、
40はn−InP基板で厚さが150μm、不純物は硫
黄(S)で、5×1018cm-3程度の濃度にドーピング
されている。
【0033】42は光吸収層で、n-−InGaAsか
らなり厚みは3μm、44は窓層でn-−InPからな
り厚みは2μm程度である。光吸収層42及び窓層44
は第一導電型の半導体層を構成し、この光吸収層42及
び窓層44はそれぞれの材料での真性半導体であること
が望ましいが、現実にはたとえばシリコン、硫黄(S)
などの不純物が1016〜1015cm-3程度、もしくは検
出限界(1014cm-3)以下の濃度で混入するので、低
不純物濃度のn型層になっている。
【0034】46は拡散層としてのp型拡散領域で拡散
深さが2.5μmで、窓層44を越して光吸収層42に
延びている。不純物は亜鉛(Zn)でキャリア濃度は1
19cm-3程度である。48はp電極オーミック層でp
−InGaAsからなり、不純物は亜鉛(Zn)でキャ
リア濃度は1019cm-3程度である。
【0035】50は表面保護膜でSi34からなり厚さ
はp電極オーミック層48と同程度の厚さである。52
は表面保護膜50上に配設されたTi/Au層の反射膜
で、250nm程度の厚さである。54はn−InP基
板40の上にAuGeおよびAuを順次積層した層から
なるモニタPD20のn側電極で、250nm程度の厚
さである。56はスペーサ層24の開口部である。また
p型拡散領域46に対応する表面保護膜50の表面部分
が受光面58である。
【0036】以上のようなモニタPD20は、以下のよ
うな構成である。n−InP基板40上に光吸収層4
2,窓層44が順次配置され、この窓層44の表面から
窓層44を貫通して光吸収層42に至るp型拡散領域4
6が配置されている。このp型拡散領域46の周縁に沿
い、 p型拡散領域46の表面上にコの字状にp型拡散
領域46を取り巻いてp電極オーミック層48が設けら
れ、このp電極オーミック層48の表面を除いてp型拡
散領域46を含む窓層44の表面上に表面保護膜50が
設けられている。
【0037】p電極オーミック層48の表面上には開口
部56を有するスペーサ層24がp電極オーミック層4
8と同じくコの字状に設けられている。スペーサ層24
の開口部56の下に位置するp型拡散領域46とその外
側の窓層44を覆い、開口部56に対向する表面保護膜
50上に、反射膜52が設けられている。この反射膜5
2の下にはp電極オーミック層48は設けられていな
い。このモニタPD20を用いた半導体レーザ装置10
は次のように構成されている。
【0038】図1及び図2において、半導体レーザサブ
キャリア14上にレーザp側配線層16がもうけられこ
の上にp側電極18によって半導体LD12が配設され
ている。レーザ配線層16に並列してモニタPD20の
p側配線層22が設けらている。このp側配線層22上
にモニタPD20を設置するのであるが、半導体LD1
2のモニタ光32が出射する端面に、モニタPD20の
スペーサ層24の開口部56を対向させ受光面58をp
側配線層22に対向させスペーサ層24をp側配線層2
2に接触させて配置される。
【0039】このときスペーサ層24の厚さをt、レー
ザの出射角をθとし、半導体LD12のモニタ光32が
出射する端面とこれに対向しているモニタPD20の端
面との距離をwとすれば、スペーサ層24の厚さt
を、t≧2w・tan(θ/2)とすることにより、モ
ニタ光32を効率よくモニタPD20の受光面58に誘
導することができる。
【0040】例えばレーザの出射角θを、θ=40゜、
半導体LD12とモニタPD20との距離wを、w=2
0μmとすると、スペーサ層24の厚さtは、t=1
4.6μm以上となる。したがってスペーサ層24の厚
さを14.6μm以上にすれば、モニタ光32の大部分
が開口部56からモニタPD20の方に誘導される。半
導体レーザサブキャリア14上にはレーザn側配線層2
7およびモニタPD20のn側配線層26が設けられて
いて、レーザn側配線層27、モニタPD20のn側配
線層26は金ワイヤ28によりそれぞれ半導体LD12
のn側電極19、モニタPD20のn側電極54と接続
されている。
【0041】次にこの実施の形態1の半導体レーザ装置
10の製造方法について説明する。図5,図6,図7,
および図8はモニタPD20の製造工程に従って示した
モニタPDの断面図である。また図9はこのモニタPD
20を半導体レーザ装置として組み立てる一工程を示す
半導体レーザ装置の断面図である。
【0042】図5において、 n−InP基板40上
に、光吸収層42としてのn-−InGaAs層,窓層
44としてのn-−InP層, n-−InGaAs層7
0を、気相成長法により結晶成長させる。この工程の結
果が図5(a)である。次に、 n-−InGaAs層7
0の表面上から、気相拡散または固相拡散によりZnを
拡散し、 n-−InGaAs層70および窓層44とし
てのn-−InP層を貫通し、光吸収層42としてのn-
−InGaAs層に至るp型拡散領域72を形成する。
この工程の結果が図5(b)である。
【0043】次にn-−InGaAs層70及びp型拡
散領域72上にレジスト膜を形成し、写真製版工程によ
りコの字上のマスクパターンを形成し、選択ウエットエ
ッチング工程により、 p型拡散領域72のうちn-−I
nGaAs層70であった層をコの字の部分を残すよう
にエッチングし、 p電極オーミック層48を形成す
る。同時にp型拡散領域72のうち残った部分がp型拡
散領域46となる。この工程の結果が図6(a)であ
る。
【0044】次に p型拡散領域46を含む窓層44と
してのn-−InP層およびp電極オーミック層48の
表面上にプラズマCVDにより表面保護膜50としての
Si34をp電極オーミック層48と同程度の厚さに積
層する。この工程の結果が図6(b)である。
【0045】次いで表面保護膜50のp電極オーミック
層48に対応する部分をウエットエッチングにより除去
し、 p電極オーミック層48部分の窓開けを行う。こ
の工程の結果が図7(a)である。次に、窓開けを行っ
たp電極オーミック層48部分および表面保護膜50上
にTi及びAuを順次蒸着し、 p電極オーミック層4
8のコの字に対応したコの字状をしたTi/Au膜を電
極領域74とし、またコの字の開いた部分に対向するp
型拡散領域46の外側のTi/Au膜を反射膜52とし
て残すようにエッチングを行う。この工程の結果が図7
(b)である。
【0046】次に、電極領域74上にコの字状にAu層
76をAuメッキにより形成する。スペーサ層24はT
i/Au膜の電極領域74とこの上に形成されたAu層
76とからなっている。この工程の結果が図8(a)で
ある。さらに、 n−InP基板40の裏面側表面上に
AuGeおよびAu膜を順次蒸着し、 n側電極54を
形成する。この工程の結果が図8(b)である。次に半
導体レーザ装置の製造方法について説明する。
【0047】図9において、レーザp側配線層16,レ
ーザn側配線層27,モニタPD20のp側配線層22
及びn側配線層26が形成された半導体レーザサブキャ
リア14、上述した工程により形成されたモニタPD2
0、および半導体LD12を準備する。
【0048】次にモニタPD20のp側配線層22上に
スペーサ24に対応した形状、この場合であればコの字
状にAuSnからなるはんだのパターン78を形成し、
この上にモニタPD20のスペーサ24を対向させて置
き、加熱してモニタPD20のはんだ付けを行う。次い
でモニタPD20のn側電極54とn側配線層26とを
金ワイヤ28で接続する。この工程のを示したのが図9
である。
【0049】さらに半導体LD12を実装するのである
が、半導体LD12はモニタ光32の出射する端面がモ
ニタPD20のスペーサ層24の開口部56に対向する
ように設置される。このとき、レーザの出射角をθ、半
導体LD12のモニタ光32が出射する端面とこれに対
向しているモニタPD20の端面との距離をw、スペー
サ層24の厚さtしたときに、 t≧2w・tan(θ
/2)が満足するように、半導体LD12のモニタ光3
2が出射する端面とこれに対向しているモニタPD20
の端面との距離wが定められる。
【0050】次にこの半導体レーザ装置の動作について
説明する。図1及び図2において、モニタPD20のp
側配線層22からp側電極でもあるスペーサ層24,
p電極オーミック層48を介してp型拡散領域46に負
電位を、またモニタPD20のn側配線層26から金ワ
イヤ28を介してn側電極54に正電位を印加する。ま
たp側配線層22とn側配線層26とは負荷抵抗を介し
て電源と接続されている。この負荷抵抗の両端には光電
流に応じた電圧が発生し、キャパシタを介して高周波成
分だけが出力される。
【0051】このようにモニタPD20には逆方向バイ
アス電圧を印加した状態で、半導体LD12を起動する
と、半導体LD12はレーザ光30を出射するとともに
後面からはモニタ光32が出射される。モニタ光32は
出射角θで出射されるので、スペーサ層24の厚さtと
半導体LD12のモニタ光32が出射する端面とこれに
対向しているモニタPD20の端面との距離wが、 t
≧2w・tan(θ/2)を満足するように定められて
いるので、モニタ光32が出射角θをもっていたとして
も、モニタ光32は反射膜をも兼ねたp側配線層22と
反射膜52とで反射され、その大部分がスペーサ層24
の開口部56を経由して誘導され、効率よく半導体LD
12の受光面58から表面保護膜50を介してp型拡散
領域46に入射する。
【0052】p型拡散領域46に入射した光は光吸収層
42でキャリアを発生しつつ消滅する。発生したキャリ
アは逆バイアス、およびp型拡散領域46,n型層であ
る光吸収層42の不純物濃度で決まる幅をもった空乏層
で、逆バイアスにより印加され電界により励起され光電
流として取り出される。
【0053】半導体LD12のレーザ光30の強度とモ
ニタ光32の強度とは互いに関連しているので、モニタ
PD20の光電流により負荷抵抗の両端に発生する電圧
に基づいて、レーザ光30の注入電流を制御しレーザ光
30の強度が一定になるように制御する。
【0054】以上のように、この実施の形態において
は、半導体レーザサブキャリア14とモニタPD20の
受光面58との間にスペーサ層24による隙間が形成で
き、この隙間から半導体LD12のモニタ光32を取込
み、モニタPD20の受光面58に誘導することができ
る。このためにモニタ光32を効率よくモニタPD20
の受光面58に取り込むことができる。
【0055】特に半導体LD12のモニター光32の出
射端面とこの端面に対向する受光素子の端面との距離を
w、スペーサ層24の厚みをt、半導体レーザの出射角
をθとしたとき、スペーサ層24の厚みtを、t≧2w
・tan(θ/2)の関係を満たすようにするとともに
スペーサ層24でp型拡散領域46を例えばコの字状に
取り囲むとモニター光32の大部分は受光面58からp
型拡散領域46に入射させることができる。
【0056】また、半導体レーザサブキャリア14の同
じ表面上に半導体LD12とモニタPD20とを実装す
ることができ、実装が簡単である。半導体レーザサブキ
ャリア14も特別な加工を必要せず、安価で機械的強度
を高く保持できるので、安価で信頼性の高い半導体レー
ザ装置10とすることができる。
【0057】この実施の形態に示されたモニタPD20
は、スペーサ層24を導電膜、例えばAu膜で形成し、
p型拡散領域46の周縁内側表面上に配設するととも
にp型拡散領域46をp電極オーミック層48を介して
電気的に導通したので、スペーサ層24をp型拡散領域
46の表面電極とすることができほぼ直接に接触した状
態になり、 p型拡散領域46と表面電極としてのスペ
ーサ層24との距離を近くし抵抗を下げることができる
から受光素子の時定数が下がり応答性を高めることがで
きる。
【0058】さらにスペーサ層24を例えばコの字状に
取り囲むとp型拡散領域46の中央部と表面電極として
のスペーサ層24との距離が短くなり抵抗が下がるの
で、CR時定数が小さくなり、モニタPD20の応答速
度を速くすることができる。また、スペーサ層24の開
口部56に対向し、 p型拡散領域46の外側の窓層4
4のn-−InP層表面上に反射膜52を配設したの
で、モニタ光32の入り口部分で、反射膜52とモニタ
PD20のp側配線層22で反射させることにより、受
光面58へのモニタ光32の誘導を効率よく行うととも
に窓層44のn -−InP層への光の侵入を防止しす
る。このため受光素子の応答性の低下を防止することが
できる。
【0059】さらに、この実施の形態に示されたモニタ
PD20の製造方法は、半導体レーザサブキャリア14
の同じ表面上に半導体LD12と実装可能なモニタPD
20を簡単な工程で製造できる。また、モニタ光32を
モニタPD20の受光面58に効率よく誘導できるとと
もに半導体LD12とモニタPD20の実装が簡単な半
導体レーザ装置を簡単な工程で製造できる。
【0060】実施の形態2 この実施の形態は、実施の形態1においてスペーサ層2
4の開口部56から入射したモニタ光32が、開口部5
6の真向かいに位置するスペーサ層24で反射され戻り
光となるのを防止するために、モニタ光32が照射され
るスペーサ層24の側面80をモニタ光32に対して傾
斜させる構成としたものである。例えば図2において、
スペーサ層24の側面80がモニタ光32の中心光に対
して垂直に設けられていた場合には、モニタ光32の中
心がスペーサ層24の側面80に反射されて、半導体L
D12への戻り光となる場合があり、この戻り光はレー
ザ発振に悪影響を及ぼし、レーザ光のノイズ(Rela
tive Intensity Noise)をもたら
すのでこれを防止しようとするものである。
【0061】実施例1 図10はこの実施の形態2の実施例1の半導体レーザ装
置の断面図である。図10の構成は、スペーサ層24の
側面80がモニタ光32の中心光に対して傾斜している
ことを除いて、実施の形態1と同じ構成である。すなわ
ちスペーサ層24の軸断面は等脚台形の形状をし、モニ
タPD20のp側配線層22に接する底面の幅が20μ
m、p電極オーミック層48と接する上面の幅は30μ
mで、 p電極オーミック層48と接する上面の幅が広
くなっている。
【0062】スペーサ層24の断面は等脚台形の形状で
ある必要は無く、モニタPD20側の断面形状の脚がモ
ニタ光32の中心光に対して、モニタ光32の中心光が
半導体LD12の後面に入射しない程度に傾いていれば
よい。また断面形状の脚を必ずしも直線で傾かせる必要
は無く、つまり平面で傾かせる必要は無く、側面に曲面
を用いてもよい
【0063】このようにこのようにスペーサ層24の軸
断面形状のモニタ光32側の脚を傾斜することにより、
スペーサ層24の側面80はモニタ光32の中心光に対
して傾斜することになり、モニタ光32の中心がスペー
サ層24の側面80に反射されて半導体LD12の後面
に入射することが防止でき、戻り光によるレーザ発振へ
の悪影響を防止することができる。
【0064】実施例2 図11はこの実施の形態2の実施例2の半導体レーザ装
置の断面図である。実施例2が実施例1と異なるところ
は、スペーサ層24の軸断面の台形の脚の傾き角が異な
る点である。図11において、スペーサ層24の軸断面
は等脚台形の形状をしているが、モニタPD20のp側
配線層22に接する底面の幅が3μm、p電極オーミッ
ク層48と接する上面の幅が2μmで、 p電極オーミ
ック層48と接する上面の幅がより狭くなっている。
【0065】戻り光によるレーザ発振への悪影響を防止
する点では、実施例1と同じ効果を持つが、スペーサ層
24がp型拡散領域46を覆う面積が広くなると、デッ
ドスペースが大きくなるので、受光面積が少なくなり光
の取込みの面積効率が低下するとともにスペーサ層24
がp型拡散領域46を覆う部分は容量として作用し、こ
の容量が大きくなると応答性が悪くなる。実施例2では
実施例1に比べて、スペーサ層24がp型拡散領域46
を覆う面積が少なくなり表面電極による容量が小さくな
って、応答性がよくなるという効果がある。
【0066】実施例3 図12はこの実施の形態2の実施例3の半導体レーザ装
置に用いるモニタPD20の受光面上から視た平面図で
ある。実施例1及び2では、スペーサ層24で反射され
戻り光となるのを防止するために、モニタ光32が照射
されるスペーサ層24の側面80をモニタ光32に対し
て傾斜させる構成として、スペーサ層24の軸断面の脚
を傾斜する構成により、スペーサ層24の側面80をモ
ニタ光32の中心光に対して傾斜させる構成である。
【0067】これに対して実施例3はモニタ光32が照
射されるスペーサ層24の一辺の中軸線を傾けることに
より、例え軸断面の脚がモニタ光32に対して垂直であ
ったとしても、モニタ光32の中心がスペーサ層24の
側面80に反射されて半導体LD12の後面に入射する
ことを防止でき、戻り光によるレーザ発振への悪影響を
防止することができる。
【0068】図12において、82はモニタ光32が照
射されるスペーサ層24の第二辺、84はスペーサ層2
4の第二辺82の中軸線である。86は半導体LD12
のモニタ光32の出射端面におけるモニタ光32の中心
点、θ1は出射端面のモニタ光32の中心点86におい
て、モニタ光32の中心からモニタ光32が照射される
ペーサ層24の一辺の始点を見込む角度、θ2はモニタ
光32の中心線に対する垂線とスペーサ層24の第二辺
82の中軸線84とのなす角度である。
【0069】この実施例では、θ2>θ1とするととも
に、モニタ光32が反射する側のスペーサ層24の第三
辺88を短くすることにより、モニタ光32の中心の反
射光を外部へ放出することができ、戻り光をほぼ除くこ
とができ、実施例1及び2に比べて戻り光がより少なく
なる。さらにこの実施例3のスペーサ層24の軸断面形
状の脚がモニタ光32に対して垂直であったとしても戻
り光を除くことができるので、スペーサ層24が形成し
やすい構成であり安価な構成とすることができる。図1
0、図11、及び図12において実施の形態1と同じ符
号は同じものか相当の部分である。
【0070】実施の形態3 実施の形態1,2においては、モニタPD20のスペー
サ層24がp型拡散領域46上に設けられ、p側電極膜
を兼ねるのに対して、この実施の形態3はp型拡散領域
46上に設けられたp側電極膜とは別にスペーサ層を設
け、このスペーサ層をn側の電極とし、 p側電極とn
側の電極とをモニタPD20の同じ側の表面にまとめた
構成を有している。
【0071】図13はこの実施の形態のモニタPDの平
面図で、モニタPD20の受光面上から視た平面図であ
る。図14は図13のIX−IX断面における断面図で
ある。図15はこの実施の形態の半導体レーザ装置の斜
視図である。図13、図14、及び図15において実施
の形態1と同じ符号は同じものか相当の部分である。
【0072】図13及び図14において、100はモニ
タPDである。p型拡散領域46内の表面上に、このp
型拡散領域46をロの字状に取り囲んだ例えば幅3μm
程度のp電極オーミック層48を設けてある。102は
第一の導電膜としてのp側電極膜で、 p電極オーミッ
ク層48より少し幅広の、例えば幅4μm程度で、 p
電極オーミック層48の上にTiおよびAuを順次積層
したTi/Au蒸着膜でロの字状に設けられている。1
04はn電極オーミック層でn−InGaAsで形成さ
れ、窓層44に設けられたp型拡散領域46の外側のn
-−InP層の表面上に、コの字の隅部が一部欠けた形
状に設けられている。
【0073】n電極オーミック層104の幅は例えば2
0μm、厚さはp電極オーミック層48と同様の厚さ
で、不純物は硫黄、不純物濃度は1018cm-3程度であ
る。106はスペーサ層で、n側電極膜を兼ねている。
このスペーサ層106はn電極オーミック層104の表
面上に設けられ、蒸着・エッチング工程により形成され
たTi/Au層上に所定の層厚の金メッキ層を配設した
構成である。このスペーサ層は、幅が20μm程度、長
さが一辺300μm程度のコの字の隅部の一部が欠けた
形状をしている。
【0074】108は第二の導電膜としてのp側電極接
続層で、スペーサ層106のコの字の欠けた隅部に設け
られている。縦・横20μm程度の平面形状で、高さ寸
法・材料構成はスペーサ層106と同じである。 p側
電極接続層108とスペーサ層106とは例えば20μ
m程度の間隔を開けておく。 p側電極接続層108と
p側電極膜102とはp側電極膜102の引出部102
aによって接続されている。
【0075】このように構成されたモニタPD100
は、 p側電極接続層108とn側電極膜を兼ねたスペ
ーサ層106がともに受光面側に配設される。このモニ
タPD100がスペーサ層106の表面を介して受光面
を半導体レーザサブキャリア14に向けて実装されるこ
とを考慮すれば実装が簡単なモニタPDの構成となって
いる。
【0076】さらに実施の形態1のモニタPD20にお
いては、スペーサ層24がp型拡散領域46の表面上に
設けられている。モニタPD20がスペーサ層24によ
って半導体レーザサブキャリア14上に安定に設置され
るためには、スペーサ層24の幅が、例えば20μm程
度必要となる。またp側電極膜を兼ねるスペーサ層24
がp型拡散領域46の周囲を取り巻くことで、モニタP
D20の応答性を高めることを考えれば、幅や長さを極
端に短くすることができない。しかしスペーサ層24の
平面形状の面積を大きくすると、スペーサ層24がp型
拡散領域46を覆う面積が大となり、この部分は容量と
して作用するから、この容量が大きくなると応答性が悪
くなるというトレードオフの関係になる。
【0077】これに対し、この実施の形態のモニタPD
100では、 p型拡散領域46の表面上に設けられた
p側電極膜102とは別にn側電極膜を兼ねたスペーサ
層106を設けているから、p側電極膜102を電気的
な必要仕様だけで寸法を定めることができ、この実施の
形態では幅を4μmとすることができ、実施の形態1の
モニタPD20のスペーサ層24の幅より十分狭くする
ことができ、応答性を高めることができる。また、スペ
ーサ層24の平面形状の寸法はp側電極膜102とは独
立に決定することができる。
【0078】図15はこの実施の形態の半導体レーザ装
置を示す。図15において、120は半導体レーザ装置
で、122は第一の受光素子配線層としてのn側配線
層、124は第二の受光素子配線層としてのp側配線層
である。実施の形態1の図1に示された半導体レーザ装
置10のn側配線層26,p側配線層22と比較してn
側配線層122,p側配線層124の位置関係が変わっ
ている。
【0079】またモニタPD100を半導体レーザサブ
キャリア14に実装したときに、p側配線層124がp
側電極接続層108に重なるように、 p側配線層12
4はn側配線層122に近づくように半導体レーザサブ
キャリア14上で延長されている。
【0080】また、この実施の形態の製造方法は、実施
の形態1の製造方法と大略同じであり、この実施の形態
においては、スペーサ層106とp側電極接続層108
とを同じ工程ではんだ付けし、n側電極の金ワイヤ28
のボンディング工程を省略することができる。
【0081】このように構成された半導体レーザ装置1
20は、 p側電極接続層108とn側電極膜を兼ねた
スペーサ層106とがともに受光面側に配設されたモニ
タPD100を使用しているので、半導体レーザサブキ
ャリア14の表面にp側配線層124、n側配線層12
2を所定の形状に形成するだけで、はんだ工程でモニタ
PD100を実装でき、金ワイヤ28のボンディング工
程を省略できる。
【0082】更にモニタPD100の応答性が高いの
で、高性能で安価な半導体レーザ装置120を構成でき
る。またこの高性能な半導体レーザ装置120を簡略な
工程で製造でき、製造コストを低くすることができる。
【0083】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明に係る受
光素子および半導体レーザ装置及びその製造方法は以下
のような効果を有する。この発明に係る受光素子は、第
1導電型の半導体基板上に配設された第1導電型の半導
体層と、この半導体層の表面に配設された第2導電型の
拡散層と、この拡散層の周囲の一部に対応した開口部を
有し拡散層の周囲表面上に配設されたスペーサ層と、を
備えていて、取付基板と受光素子の受光面との間の隙間
から半導体レーザのモニタ光を受光素子の受光面に誘導
することができるから、取付基板の同じ表面上に半導体
レーザと実装可能で、かつモニタ光を効率的に取り込め
る受光素子を構成することができる。
【0084】さらに、スペーサ層を導電膜とし、拡散層
の周縁内側表面上に配設するとともに拡散層と電気的に
導通し、スペーサ層を拡散層側の表面電極とすることが
できるので、拡散層と表面電極との距離を短くし抵抗を
下げることができるから、受光素子の時定数が下がり、
応答性の高い受光素子を構成することができる。
【0085】またさらに、半導体層を表面側の窓層とこ
の窓層の基板側に隣接する吸収層とを有するようにした
ので、光の吸収やキャリアの発生を効率よく行うことが
できる。延いては変換効率の高い受光素子を構成するこ
とができるまたさらに、スペーサ層の開口部に対向し、
拡散層の外側の半導体層表面上に反射膜を配設したの
で、モニタ光を反射させることにより、受光面へのモニ
タ光の誘導を効率よく行うとともに半導体層へのモニタ
光の侵入を防止し、これにより受光素子の応答性の低下
を防止することができる。
【0086】またさらに、スペーサ層の開口部に対向す
るスペーサ層の側面を、開口部に対して傾斜した構成と
したので、モニタ光の中心光がスペーサ層の側面に反射
して半導体レーザに戻るのを防止し、レーザ光における
モニタ光によるノイズの発生を抑制することができる。
【0087】またさらに、拡散層を囲み、この拡散層の
表面上に配設され、拡散層と電気的に導通された第一の
導電膜をさらに設け、拡散層を半導体層の一部の表面に
配設するとともに、第一の導電膜の膜厚よりも厚い層厚
を有する導電体で構成されたスペーサ層を拡散層周縁外
側の半導体層表面上に配設したので、受光素子を駆動す
る二つの電極を受光面側にまとめ、拡散層上の表面電極
による容量も小さくし、受光素子の実装が簡単で応答性
の高い構成とすることができる。
【0088】さらに、スペーサ層の厚さ以下の厚さを有
し、半導体層の表面上に配設されるとともに第一の導電
膜と電気的に導通された第二の導電膜をさらに備えたの
で、拡散層の取り出し電極としての第二の導電膜と半導
体層の取り出し電極としてスペーサ層を、受光素子を実
装するための同じ実装面上に配設でき、受光素子を接続
ワイヤ無しで電気的な接続ができ、実装しやすい構成と
することができる。
【0089】この発明に係る半導体レーザ装置は、取付
基板と、この取付基板上に配設された半導体レーザと、
この半導体レーザのモニター光の出射端面に、スペーサ
層の開口部が対向されるとともにスペーサ層の表面を介
して取付基板上に配設された請求項1ないし5のいずれ
か一項に記載の受光素子とを備えているので、受光素子
がスペーサ層の厚み分だけ隙間を開けて取付基板上に取
りつけられ、受光素子の受光面と取付基板表面との隙間
を介して、半導体レーザのモニタ光を誘導することがで
きるから、モニタ光を受光素子の受光面に効率よく誘導
できるとともに取付基板の同じ表面上に半導体レーザと
受光素子とを実装することができ、モニタ光を効率よく
取込め、実装の簡単な半導体レーザ装置の構成とするこ
とができる。延いては高性能で安価な半導体レーザ装置
の構成とすることができる。
【0090】また第一の受光素子配線層、およびこの第
一の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素
子配線層が配設された取付基板と、この取付基板上に配
設された半導体レーザと、この半導体レーザのモニター
光の出射端面に開口部を対向させるとともにスペーサ層
の表面を第一の受光素子配線層上に配置し、第一の導電
膜を上記第二の受光素子配線層に接続して配設した請求
項6または7記載の受光素子と、を備えたので、受光素
子を駆動する二つの電極が受光面側に配設可能となり、
受光素子の実装がさらに簡単で、応答性の高い半導体レ
ーザ装置の構成とすることができる。延いてはさらに高
性能で安価な半導体レーザ装置の構成とすることができ
る。
【0091】さらに、半導体レーザのモニター光の出射
端面とこの端面に対向する受光素子の端面との距離を
w、スペーサ層の厚みをt、半導体レーザの出射角をθ
としたとき、スペーサ層の厚みtを、t≧2w・tan
(θ/2)としたので、モニター光の取込みを効率よく
行える半導体レーザ装置の構成とすることができる。
【0092】この発明に係る受光素子の製造方法は、第
1導電型の半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成
する第一の工程と、半導体層の表面に第2導電型の拡散
層を形成する第二の工程と、拡散層の周囲の一部に対応
した開口部を有し拡散層の周囲表面上にスペーサ層を形
成する第三の工程と、を含むので、取付基板の同じ表面
上に半導体レーザと実装可能な受光素子を簡単な工程で
製造できる。延いては高性能で安価な受光素子を簡単な
工程で製造できる。
【0093】また、第1導電型の半導体基板上に第1導
電型の半導体層を形成する第一の工程と、半導体層の表
面の一部に第2導電型の拡散層を形成する第二の工程
と、拡散層を囲み、拡散層と電気的に導通された第一の
導電膜を拡散層の表面上に形成する第三の工程と、第一
の導電膜の膜厚よりも厚い層厚を有し、拡散層の周囲の
一部に対向する開口部を有した導電体のスペーサ層を、
拡散層の周縁外側の半導体層表面上に形成する第四の工
程と、を含むので、受光素子を駆動する二つの電極を受
光面側にまとめ実装の簡単だかつ容量が小さく応答性の
高い受光素子を簡単な工程で製造できる。
【0094】この発明に係る半導体レーザ装置の製造方
法は、取付基板、半導体レーザ、並びに第1導電型の半
導体基板とこの半導体基板上に配設された第1導電型の
半導体層とこの半導体層の表面に配設された第2導電型
の拡散層とこの拡散層の周囲の一部に対応して開口部を
有し上記拡散層の周囲表面上に配設されたスペーサ層と
を備えた受光素子、を準備する第一の工程と、受光素子
のスペーサ層の表面を介して取付基板上に受光素子を配
設する第二の工程と、受光素子の開口部に半導体レーザ
のモニター光の出射端面を対向させ、取付基板上に半導
体レーザを配設する第三の工程と、を含むので、モニタ
光を受光素子の受光面に効率よく誘導できるとともに半
導体レーザと受光素子の実装が簡単な半導体レーザ装置
を簡単な工程で製造できる。
【0095】また、第一の受光素子配線層およびこの第
一の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素
子配線層が配設された取付基板、半導体レーザ、並びに
第1導電型の半導体基板とこの半導体基板上に配設され
た第1導電型の半導体層とこの半導体層の一部の表面に
配設された第2導電型の拡散層とこの拡散層を囲みこの
拡散層の表面上に配設されるととも拡散層と電気的に導
通された第一の導電膜とこの第一の導電膜の膜厚よりも
厚い層厚を有し第一の導電膜の周囲の一部に対向する開
口部を有し半導体層の他部表面上に配設された導電体の
スペーサ層とを備えた受光素子を準備する第一の工程
と、取付基板の第一の受光素子配線層にスペーサ層の表
面を対向させて配置するとともに第一の導電膜を第二の
受光素子配線層に接続し、取付基板上に受光素子を配設
する第二の工程と、受光素子の開口部に半導体レーザの
モニター光の出射端面を対向させて、取付基板上に半導
体レーザを配設する第三の工程と、を含むので、受光素
子を駆動する二つの電極が受光面側に配設可能で、受光
素子の実装がさらに簡単な半導体レーザ装置を簡単な工
程で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る半導体レーザ装置の斜視図で
ある。
【図2】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図3】 この発明に係るフォトダイオードの斜視図で
ある。
【図4】 この発明に係るフォトダイオードの断面図で
ある。
【図5】 この発明に係る受光素子の製造工程を示す素
子の断面図である。
【図6】 この発明に係る受光素子の製造工程を示す素
子の断面図である。
【図7】 この発明に係る受光素子の製造工程を示す素
子の断面図である。
【図8】 この発明に係る受光素子の製造工程を示す素
子の断面図である。
【図9】 この発明に係る半導体レーザ装置の製造工程
を示す装置の断面図である。
【図10】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図
である。
【図11】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図
である。
【図12】 この発明に係るフォトダイオードの平面図
である。
【図13】 この発明に係るフォトダイオードの平面図
である。
【図14】 この発明に係るフォトダイオードの断面図
である。
【図15】 この発明に係る半導体レーザ装置の斜視図
である。
【図16】 従来の半導体レーザ装置の一部破断側面図
である。
【図17】 従来の半導体レーザ装置の一部破断側面図
である。
【図18】 従来の半導体レーザ装置の一部破断側面図
である。
【符号の説明】
40 半導体基板、 42 光吸収層、 44 窓
層、 46 p型拡散領域、 24,106 ス
ペーサ層、 52 反射膜、 102 p側電極
膜、 108 p側電極接続層、 14 半導体レ
ーザサブキャリア、 12 半導体レーザ、 2
0,100 モニタフォトダイオード、122 n側配
線層、 124 p側配線層
フロントページの続き Fターム(参考) 5F049 MA04 MB07 MB12 NA18 NB01 PA03 PA09 PA14 SE05 SE12 SS04 SZ12 TA06 TA20 UA20 5F073 BA01 EA15 EA29 FA02 FA27 GA02 GA12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 この半導体基板上に配設された第1導電型の半導体層
    と、 この半導体層の表面に配設された第2導電型の拡散層
    と、 この拡散層の周囲の一部に対応した開口部を有し上記拡
    散層の周囲表面上に配設されたスペーサ層と、を備えた
    受光素子。
  2. 【請求項2】 スペーサ層が拡散層の周縁内側表面上に
    配設されるとともに拡散層と電気的に導通された導電膜
    であることを特徴とする請求項1記載の受光素子。
  3. 【請求項3】 半導体層が表面側の窓層とこの窓層の基
    板側に隣接する吸収層とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の受光素子。
  4. 【請求項4】 スペーサ層の開口部に対向し、拡散層の
    外側の半導体層表面上に反射膜を配設したことを特徴と
    する請求項1記載の受光素子。
  5. 【請求項5】 スペーサ層の開口部に対向するスペーサ
    層の側面が、前記開口部に対して傾斜したことを特徴と
    する請求項1記載の受光素子。
  6. 【請求項6】 拡散層を囲み、この拡散層の表面上に配
    設され、前記拡散層と電気的に導通された第一の導電膜
    をさらに備え、拡散層が半導体層の一部の表面に配設さ
    れるとともに、スペーサ層が導電体で構成され、第一の
    導電膜の膜厚よりも厚い層厚を有し上記拡散層周縁外側
    の半導体層表面上に配設されたことを特徴とする請求項
    1記載の受光素子。
  7. 【請求項7】 スペーサ層の厚さ以下の厚さを有し、半
    導体層の表面上に配設されるとともに第一の導電膜と電
    気的に導通された第二の導電膜をさらに備えたことを特
    徴とする請求項6記載の受光素子。
  8. 【請求項8】 取付基板と、 この取付基板上に配設された半導体レーザと、 この半導体レーザのモニター光の出射端面に、スペーサ
    層の開口部が対向されるとともにスペーサ層の表面を介
    して上記取付基板上に配設された請求項1ないし5のい
    ずれか一項に記載の受光素子と、を備えた半導体レーザ
    装置。
  9. 【請求項9】 第一の受光素子配線層、およびこの第一
    の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素子
    配線層が配設された取付基板と、 この取付基板上に配設された半導体レーザと、 この半導体レーザのモニター光の出射端面にスペーサ層
    の開口部を対向させるとともにスペーサ層の表面を上記
    第一の受光素子配線層上に配置し、第一の導電膜を上記
    第二の受光素子配線層に接続して配設された請求項6ま
    たは7記載の受光素子と、を備えた半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 半導体レーザのモニター光の出射端面
    とこの端面に対向する受光素子の端面との距離をw、ス
    ペーサ層の厚みをt、半導体レーザの出射角をθとした
    とき、スペーサ層の厚みtが、t≧2w・tan(θ/
    2)であることを特徴とする請求項8または9記載の半
    導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 第1導電型の半導体基板上に第1導電
    型の半導体層を形成する第一の工程と、 半導体層の表面に第2導電型の拡散層を形成する第二の
    工程と、 拡散層の周囲の一部に対応した開口部を有し上記拡散層
    の周囲表面上にスペーサ層を形成する第三の工程と、を
    含む受光素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 第1導電型の半導体基板上に第1導電
    型の半導体層を形成する第一の工程と、 半導体層の表面の一部に第2導電型の拡散層を形成する
    第二の工程と、 拡散層を囲み、拡散層と電気的に導通された第一の導電
    膜を拡散層の表面上に形成する第三の工程と、 第一の導電膜の膜厚よりも厚い層厚を有し、拡散層の周
    囲の一部に対向する開口部を有した導電体のスペーサ層
    を、拡散層の周縁外側の半導体層表面上に形成する第四
    の工程と、を含む受光素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 取付基板、半導体レーザ、並びに第1
    導電型の半導体基板とこの半導体基板上に配設された第
    1導電型の半導体層とこの半導体層の表面に配設された
    第2導電型の拡散層とこの拡散層の周囲の一部に対応し
    て開口部を有し上記拡散層の周囲表面上に配設されたス
    ペーサ層とを備えた受光素子、を準備する第一の工程
    と、 受光素子のスペーサ層の表面を介して取付基板上に受光
    素子を配設する第二の工程と、 受光素子の開口部に半導体レーザのモニター光の出射端
    面を対向させ、取付基板上に半導体レーザを配設する第
    三の工程と、を含む半導体レーザ装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 第一の受光素子配線層およびこの第一
    の受光素子配線層と電気的に絶縁された第二の受光素子
    配線層が配設された取付基板、半導体レーザ、並びに第
    1導電型の半導体基板とこの半導体基板上に配設された
    第1導電型の半導体層とこの半導体層の一部の表面に配
    設された第2導電型の拡散層とこの拡散層を囲みこの拡
    散層の表面上に配設されるととも上記拡散層と電気的に
    導通された第一の導電膜とこの第一の導電膜の膜厚より
    も厚い層厚を有し上記第一の導電膜の周囲の一部に対向
    する開口部を有し上記半導体層の他部表面上に配設され
    た導電体のスペーサ層とを備えた受光素子、を準備する
    第一の工程と、 取付基板の第一の受光素子配線層にスペーサ層の表面を
    対向させて配置するとともに第一の導電膜を上記第二の
    受光素子配線層に接続し、取付基板上に受光素子を配設
    する第二の工程と、 受光素子の開口部に半導体レーザのモニター光の出射端
    面を対向させて、取付基板上に半導体レーザを配設する
    第三の工程と、を含む半導体レーザ装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011766A1 (en) * 2004-07-28 2006-02-02 Epivalley Co., Ltd. Optical device with photo detector
WO2023243570A1 (ja) * 2022-06-14 2023-12-21 Dowaエレクトロニクス株式会社 半導体受光素子およびその製造方法

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