JP2000322721A - 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッドInfo
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- JP2000322721A JP2000322721A JP11133450A JP13345099A JP2000322721A JP 2000322721 A JP2000322721 A JP 2000322721A JP 11133450 A JP11133450 A JP 11133450A JP 13345099 A JP13345099 A JP 13345099A JP 2000322721 A JP2000322721 A JP 2000322721A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッドスライダの浮上面へ、高精度かつ容易
にキャンバ/クラウン等の球面形状を形成する。 【解決手段】 ヘッドスライダ11、ヘッドスライダ1
1の浮上面11aに突設されたレール12、ヘッドスラ
イダ11の側面に配置された複合薄膜ヘッド等からなる
ヘッド素子13を含み、レール12の表面には、カーボ
ンを主成分とする高硬度膜12aが形成された磁気ヘッ
ド10において、浮上面11aにおけるレール12以外
の溝部11bには、製造過程のローバー状態におけるレ
ール12の形成時のレジストをマスクとして、圧縮残留
応力を持つ高応力膜20を形成し、ローバーからの分離
で高応力膜20の圧縮残留応力による歪み変形を発現さ
せ、ヘッドスライダ11の浮上面11aに高精度かつ容
易にキャンバ/クラウン等の球面形状を形成する。
にキャンバ/クラウン等の球面形状を形成する。 【解決手段】 ヘッドスライダ11、ヘッドスライダ1
1の浮上面11aに突設されたレール12、ヘッドスラ
イダ11の側面に配置された複合薄膜ヘッド等からなる
ヘッド素子13を含み、レール12の表面には、カーボ
ンを主成分とする高硬度膜12aが形成された磁気ヘッ
ド10において、浮上面11aにおけるレール12以外
の溝部11bには、製造過程のローバー状態におけるレ
ール12の形成時のレジストをマスクとして、圧縮残留
応力を持つ高応力膜20を形成し、ローバーからの分離
で高応力膜20の圧縮残留応力による歪み変形を発現さ
せ、ヘッドスライダ11の浮上面11aに高精度かつ容
易にキャンバ/クラウン等の球面形状を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドの製造
技術および磁気ヘッドに関し、特に、磁気ヘッドを構成
するヘッドスライダの浮上面形状の高精度な制御等に適
用して有効な技術に関する。
技術および磁気ヘッドに関し、特に、磁気ヘッドを構成
するヘッドスライダの浮上面形状の高精度な制御等に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば磁気ディスク装置における記録
密度は、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの浮上間隙に
逆比例する関係にあり、磁気ディスク媒体の記録密度の
向上に呼応して磁気ヘッドの浮上間隙は一層狭小化して
きており、また磁気ディスクの記録面もこれに呼応して
ナノメートルレベルで高精度に平坦化されている。
密度は、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの浮上間隙に
逆比例する関係にあり、磁気ディスク媒体の記録密度の
向上に呼応して磁気ヘッドの浮上間隙は一層狭小化して
きており、また磁気ディスクの記録面もこれに呼応して
ナノメートルレベルで高精度に平坦化されている。
【0003】ところで、このように磁気ディスクの記録
面が平坦化されると、磁気ディスクの回転中に磁気ヘッ
ドが浮上し、装置停止(磁気ディスクの回転停止)時に
磁気ヘッドが磁気ディスク面に密着する、いわゆるるC
SS方式の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドのヘッド
スライダが磁気ディスク面の潤滑膜に吸着固定され、再
起動時の起動困難や、ヘッド損傷等の障害が発生する懸
念がある。
面が平坦化されると、磁気ディスクの回転中に磁気ヘッ
ドが浮上し、装置停止(磁気ディスクの回転停止)時に
磁気ヘッドが磁気ディスク面に密着する、いわゆるるC
SS方式の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドのヘッド
スライダが磁気ディスク面の潤滑膜に吸着固定され、再
起動時の起動困難や、ヘッド損傷等の障害が発生する懸
念がある。
【0004】この対策として、ヘッドスライダを磁気デ
ィスク面に対して凸の略球面(凸面)形状(気流方向に
平行で磁気ディスク面に垂直な面内の凸変形をクラウン
といい、これに直交する面内の凸変形をキャンバとい
う)として、ヘッドスライダの周辺部における潤滑剤の
メニスカスを防止して吸着力を低減することが考えられ
る。
ィスク面に対して凸の略球面(凸面)形状(気流方向に
平行で磁気ディスク面に垂直な面内の凸変形をクラウン
といい、これに直交する面内の凸変形をキャンバとい
う)として、ヘッドスライダの周辺部における潤滑剤の
メニスカスを防止して吸着力を低減することが考えられ
る。
【0005】従来における上述の球面形状の形成方法と
しては、レール形成後のヘッドスライダ浮上面を、ロー
バーから個別に分離されたスライダ状態にて研磨する技
術、もしくは、特開平7−153050号公報に見られ
るように、個別のスライダ状態でレール間の溝部に傷を
つける技術、および特開平10−3631号公報に見ら
れるようにレール面のみに膜を形成する技術、等が用い
られていた。
しては、レール形成後のヘッドスライダ浮上面を、ロー
バーから個別に分離されたスライダ状態にて研磨する技
術、もしくは、特開平7−153050号公報に見られ
るように、個別のスライダ状態でレール間の溝部に傷を
つける技術、および特開平10−3631号公報に見ら
れるようにレール面のみに膜を形成する技術、等が用い
られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
て、スライダ状態にて研磨加工する技術は、加工量の安
定性に乏しく高精度な球面形状の作成が困難であり、浮
上姿勢のばらつき等が懸念されるとともに、研磨加工後
の洗浄等におけるヘッド素子部分の腐食が懸念される、
という技術的課題がある。また、特開平10−3631
号公報の技術は、気流の流れる方向のクラウンの形成は
期待できるが、スライダの幅方向のキャンバの形成には
効果が期待できない。更に特開平7−153050号公
報の技術では、機械加工の際の浮上面への発塵が懸念さ
れる。
て、スライダ状態にて研磨加工する技術は、加工量の安
定性に乏しく高精度な球面形状の作成が困難であり、浮
上姿勢のばらつき等が懸念されるとともに、研磨加工後
の洗浄等におけるヘッド素子部分の腐食が懸念される、
という技術的課題がある。また、特開平10−3631
号公報の技術は、気流の流れる方向のクラウンの形成は
期待できるが、スライダの幅方向のキャンバの形成には
効果が期待できない。更に特開平7−153050号公
報の技術では、機械加工の際の浮上面への発塵が懸念さ
れる。
【0007】また上述のいずれの技術においても、個別
のスライダに分離した状態にて加工を行うので取扱い等
に大きな手間が掛かっていた。
のスライダに分離した状態にて加工を行うので取扱い等
に大きな手間が掛かっていた。
【0008】本発明の目的は、ヘッドスライダにおける
クラウンやキャンバ等の球面形状加工における加工精度
の向上を実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術を
提供することにある。
クラウンやキャンバ等の球面形状加工における加工精度
の向上を実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術を
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、ヘッド素子の腐食等
を懸念することなく、ヘッドスライダにおけるクラウン
やキャンバ等の球面形状加工における加工精度の向上を
実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術を提供する
ことにある。
を懸念することなく、ヘッドスライダにおけるクラウン
やキャンバ等の球面形状加工における加工精度の向上を
実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術を提供する
ことにある。
【0010】本発明の他の目的は、ヘッドスライダの浮
上面からの発塵等を生じることなく、ヘッドスライダに
おけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工での加工精
度の向上を実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術
を提供することにある。
上面からの発塵等を生じることなく、ヘッドスライダに
おけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工での加工精
度の向上を実現することが可能な磁気ヘッドの加工技術
を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、ヘッドスライダにお
ける浮上面の材質の制御により、ヘッド吸着を防止する
ことが可能な磁気ヘッドの加工技術を提供することにあ
る。
ける浮上面の材質の制御により、ヘッド吸着を防止する
ことが可能な磁気ヘッドの加工技術を提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、複数のヘッドスライ
ダの一括加工により、生産性を向上させることが可能な
磁気ヘッドの加工技術を提供することにある。
ダの一括加工により、生産性を向上させることが可能な
磁気ヘッドの加工技術を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、ヘッドスライダにお
けるクラウンやキャンバ等の球面形状加工における加工
精度の向上により、浮上姿勢や動作特性の安定化を実現
することが可能な磁気ヘッドを提供することにある。
けるクラウンやキャンバ等の球面形状加工における加工
精度の向上により、浮上姿勢や動作特性の安定化を実現
することが可能な磁気ヘッドを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体に対
向する第1主面に凹凸構造が形成されたヘッドスライダ
と、ヘッドスライダの一部に配置され、記録媒体に対す
る情報の記録および再生動作を行うヘッド素子とを含む
磁気ヘッドの製造方法において、第1主面の凹凸構造に
おける凹部、および第1主面と表裏をなす第2主面の少
なくとも一方に第1の薄膜を形成し、第1の薄膜の残留
応力にて、ヘッドスライダを第1主面側が記録媒体に対
して凸となるように変形させるものである。
向する第1主面に凹凸構造が形成されたヘッドスライダ
と、ヘッドスライダの一部に配置され、記録媒体に対す
る情報の記録および再生動作を行うヘッド素子とを含む
磁気ヘッドの製造方法において、第1主面の凹凸構造に
おける凹部、および第1主面と表裏をなす第2主面の少
なくとも一方に第1の薄膜を形成し、第1の薄膜の残留
応力にて、ヘッドスライダを第1主面側が記録媒体に対
して凸となるように変形させるものである。
【0015】また、本発明は、記録媒体に対向する第1
主面に凹凸構造が形成されたヘッドスライダと、ヘッド
スライダの一部に配置され、記録媒体に対する情報の記
録および再生動作を行うヘッド素子とを含む磁気ヘッド
において、第1主面の凹凸構造における凹部、および第
1主面と表裏をなす第2主面の少なくとも一方に圧縮残
留応力を有する第1の薄膜を形成したものである。
主面に凹凸構造が形成されたヘッドスライダと、ヘッド
スライダの一部に配置され、記録媒体に対する情報の記
録および再生動作を行うヘッド素子とを含む磁気ヘッド
において、第1主面の凹凸構造における凹部、および第
1主面と表裏をなす第2主面の少なくとも一方に圧縮残
留応力を有する第1の薄膜を形成したものである。
【0016】より具体的には、一例として、ウェハから
棒状に切り出され、複数のヘッドスライダを一体に含む
ローバー上の浮上面側に、イオンミリングもしくはイオ
ンエッチングを用いてレールパターン等の凹凸構造を形
成する際、イオンミリングもしくはイオンエッチング用
のマスクとして使用したレジストを除去する前に、レー
ルパターン以外の凹部に高応力膜を形成し、その後、マ
スクとして使用したレジストを選択的に除去すること
で、凹部に存在する高応力膜により均一な歪みをローバ
ーに与える。その後、ローバーからヘッドスライダを個
別に切り出すことにより、高応力膜による歪み変形を発
現させて、個々のヘッドスライダに目的のクラウンやキ
ャンバ等を実現するめたの球面形状を形成するものであ
る。
棒状に切り出され、複数のヘッドスライダを一体に含む
ローバー上の浮上面側に、イオンミリングもしくはイオ
ンエッチングを用いてレールパターン等の凹凸構造を形
成する際、イオンミリングもしくはイオンエッチング用
のマスクとして使用したレジストを除去する前に、レー
ルパターン以外の凹部に高応力膜を形成し、その後、マ
スクとして使用したレジストを選択的に除去すること
で、凹部に存在する高応力膜により均一な歪みをローバ
ーに与える。その後、ローバーからヘッドスライダを個
別に切り出すことにより、高応力膜による歪み変形を発
現させて、個々のヘッドスライダに目的のクラウンやキ
ャンバ等を実現するめたの球面形状を形成するものであ
る。
【0017】さらに、必要に応じて、球面形状の高精度
化のために、ローバーの状態において個々のヘッドスラ
イダの高応力膜の一部を選択的に除去することもでき
る。高応力膜の除去は酸素イオン等を用いて行うことが
できる。
化のために、ローバーの状態において個々のヘッドスラ
イダの高応力膜の一部を選択的に除去することもでき
る。高応力膜の除去は酸素イオン等を用いて行うことが
できる。
【0018】このような本発明によれば、レールパター
ン間の溝部に形成した高応力膜の圧縮応力により球面形
状が形成される。それによりレールパターン以外の比較
的広い面積に圧縮応力を作用させることが可能となり、
ヘッドスライダに球面形状を比較的容易かつ高精度に形
成することができる。
ン間の溝部に形成した高応力膜の圧縮応力により球面形
状が形成される。それによりレールパターン以外の比較
的広い面積に圧縮応力を作用させることが可能となり、
ヘッドスライダに球面形状を比較的容易かつ高精度に形
成することができる。
【0019】また、レールパターン間の溝部に形成した
高応力膜の一部を選択的に除去することによりより球面
形状の制御を行うことができる。それにより、球面形状
を更に高精度に制御することができる。
高応力膜の一部を選択的に除去することによりより球面
形状の制御を行うことができる。それにより、球面形状
を更に高精度に制御することができる。
【0020】また、磁気ディスク面の潤滑剤に濡れにく
い材質で高応力膜を形成することで、ヘッドスライダの
形状の観点からだけでなく、浮上面の磁気ディスク面に
対する濡れ性等の材質の観点からも、吸着防止やヘッド
姿勢の制御等を実現することができる。
い材質で高応力膜を形成することで、ヘッドスライダの
形状の観点からだけでなく、浮上面の磁気ディスク面に
対する濡れ性等の材質の観点からも、吸着防止やヘッド
姿勢の制御等を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施の形態である磁気
ヘッドの製造方法によって製造された磁気ヘッドの構成
の一例を示す斜視図、図2は、本実施の形態の磁気ヘッ
ドの製造過程の一部を示す斜視図、図3(a)〜(e)
は、本実施の形態の磁気ヘッドの製造方法の一例を、工
程順に示す側面図である。
ヘッドの製造方法によって製造された磁気ヘッドの構成
の一例を示す斜視図、図2は、本実施の形態の磁気ヘッ
ドの製造過程の一部を示す斜視図、図3(a)〜(e)
は、本実施の形態の磁気ヘッドの製造方法の一例を、工
程順に示す側面図である。
【0023】本実施の形態の磁気ヘッド10は、ヘッド
スライダ11、このヘッドスライダ11の浮上面11a
に突設されたレール12、レール12の一端に対応した
ヘッドスライダ11の側面に配置され、再生用の磁気抵
抗効果(MR/GMR)ヘッドおよび記録用の誘導ヘッ
ドが一体に形成された複合薄膜ヘッド等からなるヘッド
素子13を含んでいる。
スライダ11、このヘッドスライダ11の浮上面11a
に突設されたレール12、レール12の一端に対応した
ヘッドスライダ11の側面に配置され、再生用の磁気抵
抗効果(MR/GMR)ヘッドおよび記録用の誘導ヘッ
ドが一体に形成された複合薄膜ヘッド等からなるヘッド
素子13を含んでいる。
【0024】レール12の表面(ABS:Air Be
aring Surface)には、カーボンを主成分
とする高硬度膜12aが、たとえばスパッタもしくは気
相重合反応を用いて形成されている。
aring Surface)には、カーボンを主成分
とする高硬度膜12aが、たとえばスパッタもしくは気
相重合反応を用いて形成されている。
【0025】本実施の形態の場合、ヘッドスライダ11
の浮上面11aにおいて、突設されたレール12以外の
溝部11b(凹部)には、たとえば、スパッタ、気相重
合、イオンプレーティング、カソーディックアーク等の
方法で、圧縮残留応力を持つ高応力膜20が形成されて
いる。
の浮上面11aにおいて、突設されたレール12以外の
溝部11b(凹部)には、たとえば、スパッタ、気相重
合、イオンプレーティング、カソーディックアーク等の
方法で、圧縮残留応力を持つ高応力膜20が形成されて
いる。
【0026】この高応力膜20は、たとえば、厚さ寸法
が1nm〜100nmで、圧縮残留応力が1〜15GP
aのダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等を用い
て形成することができる。
が1nm〜100nmで、圧縮残留応力が1〜15GP
aのダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等を用い
て形成することができる。
【0027】また、高応力膜20は、レール12の表面
の高硬度膜12aと同じ材質で形成してもよい。
の高硬度膜12aと同じ材質で形成してもよい。
【0028】そして、本実施の形態では、この高応力膜
20の圧縮残留応力により、ヘッドスライダ11が個別
に切り離された状態となった時に、浮上面11aの全体
が、磁気ディスク面に対して凸(図1の上側)の略球面
形状を呈する状態となっている。
20の圧縮残留応力により、ヘッドスライダ11が個別
に切り離された状態となった時に、浮上面11aの全体
が、磁気ディスク面に対して凸(図1の上側)の略球面
形状を呈する状態となっている。
【0029】以下、図1のような構成の本実施の形態の
磁気ヘッド10を得る製造方法の一例を、図3にて説明
する。
磁気ヘッド10を得る製造方法の一例を、図3にて説明
する。
【0030】まず、図3の工程に先立って、図示しない
ウェハ上に、ヘッドスライダ11の寸法を考慮したピッ
チでフォトリソグラフィ技術等により、複合薄膜ヘッド
等からなるヘッド素子13を一括して複数列に規則的に
形成する。
ウェハ上に、ヘッドスライダ11の寸法を考慮したピッ
チでフォトリソグラフィ技術等により、複合薄膜ヘッド
等からなるヘッド素子13を一括して複数列に規則的に
形成する。
【0031】その後、各列毎にウェハを切断して、複数
本の棒状のローバー1に分離し、複数のローバー1を、
ヘッドスライダ11の浮上面11aとなるウェハ切断面
1aが露出した状態となるように、ヘッド素子13の形
成位置を揃えて平面状に配列して接着材等で板状に連ね
る。そして、板状に連ねられた複数のローバー1の平面
状のウェハ切断面1aを研磨する。図3では、紙面に垂
直な方向に上述のように配列されて連ねられた複数のロ
ーバー1が並んでいる。
本の棒状のローバー1に分離し、複数のローバー1を、
ヘッドスライダ11の浮上面11aとなるウェハ切断面
1aが露出した状態となるように、ヘッド素子13の形
成位置を揃えて平面状に配列して接着材等で板状に連ね
る。そして、板状に連ねられた複数のローバー1の平面
状のウェハ切断面1aを研磨する。図3では、紙面に垂
直な方向に上述のように配列されて連ねられた複数のロ
ーバー1が並んでいる。
【0032】その後、図3(a)に例示されるように、
ローバー1のウェハ切断面1aに、カーボンを主成分と
する高硬度膜12aを、たとえばスパッタもしくは気相
重合反応を用いて形成する。この高硬度膜12aの膜厚
は、たとえば5〜10nmである。
ローバー1のウェハ切断面1aに、カーボンを主成分と
する高硬度膜12aを、たとえばスパッタもしくは気相
重合反応を用いて形成する。この高硬度膜12aの膜厚
は、たとえば5〜10nmである。
【0033】次に、図3(b)に例示されるように、レ
ール12となる部分を覆うようにレジストパターン2を
形成する。
ール12となる部分を覆うようにレジストパターン2を
形成する。
【0034】その後、図3(c)に例示されるように、
レジストパターン2をマスクとするイオンミリングもし
くはイオンエッチング等の加工方法を用いて、レジスト
パターン2から露出した部分を削り取り、溝部11bを
形成することで、レール12を突設形成する。溝部11
bの深さは、一例として、たとえば2〜3μm程度であ
る。なお、この状態の斜視図が図2である。
レジストパターン2をマスクとするイオンミリングもし
くはイオンエッチング等の加工方法を用いて、レジスト
パターン2から露出した部分を削り取り、溝部11bを
形成することで、レール12を突設形成する。溝部11
bの深さは、一例として、たとえば2〜3μm程度であ
る。なお、この状態の斜視図が図2である。
【0035】次に、図3(d)に例示されるように、レ
ジストパターン2を残したままで、たとえば、スパッ
タ、気相重合、イオンプレーティング、カソーディック
アーク等の方法で、レジストパターン2の上およびレー
ル12以外の溝部11bの全面に、圧縮残留応力を持つ
高応力膜20を形成する。この時、ローバー1には高応
力膜20の圧縮残留応力により、当該ローバー1を図3
の上に凸の球面形状に変形させようとする歪みが発生す
る。
ジストパターン2を残したままで、たとえば、スパッ
タ、気相重合、イオンプレーティング、カソーディック
アーク等の方法で、レジストパターン2の上およびレー
ル12以外の溝部11bの全面に、圧縮残留応力を持つ
高応力膜20を形成する。この時、ローバー1には高応
力膜20の圧縮残留応力により、当該ローバー1を図3
の上に凸の球面形状に変形させようとする歪みが発生す
る。
【0036】この高応力膜20は、たとえば、厚さ寸法
が1nm〜100nmで、圧縮残留応力が1〜15GP
aのダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等を用い
て形成することができる。
が1nm〜100nmで、圧縮残留応力が1〜15GP
aのダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等を用い
て形成することができる。
【0037】その後、リフトオフにより、図3(e)に
例示されるように、レジストパターン2を取り除き、さ
らに、各ローバー1を図3(e)の破線の位置で切断す
ることにより、図1に例示されるようなヘッドスライダ
11の構造を持つ磁気ヘッド10が得られるとともに、
ローバー1の状態での高応力膜20の圧縮残留応力によ
る歪み変形が発現し、ヘッドスライダ11は、高応力膜
20の形状、膜厚、材質、圧縮残留応力の大きさ等に応
じて、図1の上側、すなわち、磁気ディスク面に対して
凸の球面形状に変形し、図6に例示されるように、目的
のクラウンC1およびキャンバC2が高精度に形成され
る。
例示されるように、レジストパターン2を取り除き、さ
らに、各ローバー1を図3(e)の破線の位置で切断す
ることにより、図1に例示されるようなヘッドスライダ
11の構造を持つ磁気ヘッド10が得られるとともに、
ローバー1の状態での高応力膜20の圧縮残留応力によ
る歪み変形が発現し、ヘッドスライダ11は、高応力膜
20の形状、膜厚、材質、圧縮残留応力の大きさ等に応
じて、図1の上側、すなわち、磁気ディスク面に対して
凸の球面形状に変形し、図6に例示されるように、目的
のクラウンC1およびキャンバC2が高精度に形成され
る。
【0038】このように、本実施の形態の磁気ヘッド1
0ではイオンミリングもしくはイオンエッチング等を用
いてレール12を浮上面11aに形成した後、レール1
2の溝部11bに高応力膜20を形成し、その後、残っ
たレジストパターン2を剥離し、個別のヘッドスライダ
11(磁気ヘッド10)に切断する。そのためヘッドス
ライダ11の浮上面11aの比較的広い面積に均一な歪
みを与えることが可能となり、ヘッドスライダ11に対
して、目的のクラウンC1およびキャンバC2を持たせ
るための高精度な球面形状の作成が容易に可能となる。
0ではイオンミリングもしくはイオンエッチング等を用
いてレール12を浮上面11aに形成した後、レール1
2の溝部11bに高応力膜20を形成し、その後、残っ
たレジストパターン2を剥離し、個別のヘッドスライダ
11(磁気ヘッド10)に切断する。そのためヘッドス
ライダ11の浮上面11aの比較的広い面積に均一な歪
みを与えることが可能となり、ヘッドスライダ11に対
して、目的のクラウンC1およびキャンバC2を持たせ
るための高精度な球面形状の作成が容易に可能となる。
【0039】また、レール12の形成のためのレジスト
パターン2を有効に利用して、ローバー1の状態で複数
のヘッドスライダ11に対して一括して上述の高応力膜
20の形成を行うことができるので、製造プロセスを複
雑化させることなく、高精度な球面形状を持つヘッドス
ライダ11を備えた磁気ヘッド10の製造工程で高い生
産性を実現することが可能になる。
パターン2を有効に利用して、ローバー1の状態で複数
のヘッドスライダ11に対して一括して上述の高応力膜
20の形成を行うことができるので、製造プロセスを複
雑化させることなく、高精度な球面形状を持つヘッドス
ライダ11を備えた磁気ヘッド10の製造工程で高い生
産性を実現することが可能になる。
【0040】また、高応力膜20の膜厚、膜質等を制御
することにより球面形状を任意にかつ高精度に調整する
ことが可能となる。
することにより球面形状を任意にかつ高精度に調整する
ことが可能となる。
【0041】また、従来技術のようにヘッドスライダ1
1に対して、分離後に、ラップ等の浮上面追加加工が不
必要となるため、たとえばヘッド素子13を構成するM
R素子におけるMR抵抗バラツキも押さえることができ
る。さらにラップ等の浮上面追加加工に伴う洗浄プロセ
スも省くことができ、洗浄液等によるヘッド素子13の
腐食の防止も可能となる。
1に対して、分離後に、ラップ等の浮上面追加加工が不
必要となるため、たとえばヘッド素子13を構成するM
R素子におけるMR抵抗バラツキも押さえることができ
る。さらにラップ等の浮上面追加加工に伴う洗浄プロセ
スも省くことができ、洗浄液等によるヘッド素子13の
腐食の防止も可能となる。
【0042】また、従来技術では、ヘッドスライダの浮
上面においてレールの表面部分の表面(高硬度膜)と、
それ以外の溝部分(スライダの地肌)とでは、異なる材
質となり、磁気ディスク面の潤滑材等との相互作用が制
御しにくくなる。
上面においてレールの表面部分の表面(高硬度膜)と、
それ以外の溝部分(スライダの地肌)とでは、異なる材
質となり、磁気ディスク面の潤滑材等との相互作用が制
御しにくくなる。
【0043】これに対して、本実施の形態の場合には、
必要に応じて、高応力膜20および高硬度膜12aを、
硬度および圧縮残留応力の双方を満たす共通の材質また
は異なる材質で構成することにより、ヘッドスライダ1
1の浮上面11aの全体を、均質に設定でき、たとえば
この共通の材質として、磁気ディスク面上の潤滑材に対
する濡れ性の低い(すなわちヘッドスライダ11の周辺
部等に潤滑材のメニスカスの発生しにくい)材料を用い
ることで、吸着力を低減でき、ヘッドスライダ11の高
精度な球面形状と相まって、ヘッド吸着による障害をよ
り効果的に防止できる。
必要に応じて、高応力膜20および高硬度膜12aを、
硬度および圧縮残留応力の双方を満たす共通の材質また
は異なる材質で構成することにより、ヘッドスライダ1
1の浮上面11aの全体を、均質に設定でき、たとえば
この共通の材質として、磁気ディスク面上の潤滑材に対
する濡れ性の低い(すなわちヘッドスライダ11の周辺
部等に潤滑材のメニスカスの発生しにくい)材料を用い
ることで、吸着力を低減でき、ヘッドスライダ11の高
精度な球面形状と相まって、ヘッド吸着による障害をよ
り効果的に防止できる。
【0044】さらに、必要に応じて、図4に例示される
ように、溝部11bに形成された高応力膜20の一部を
選択的に除去して、ヘッドスライダ11の下地を露出さ
せることなく、任意の形状の加工溝20aを形成するこ
とで、高応力膜20における圧縮残留応力の発現作用を
微調整することで、より高精度なクラウンC1およびキ
ャンバC2の形状を持つヘッドスライダ11を制作する
ことが可能になる。また、ヘッドスライダ11の下地を
露出させないので、濡れ性の変動等の不具合はない。
ように、溝部11bに形成された高応力膜20の一部を
選択的に除去して、ヘッドスライダ11の下地を露出さ
せることなく、任意の形状の加工溝20aを形成するこ
とで、高応力膜20における圧縮残留応力の発現作用を
微調整することで、より高精度なクラウンC1およびキ
ャンバC2の形状を持つヘッドスライダ11を制作する
ことが可能になる。また、ヘッドスライダ11の下地を
露出させないので、濡れ性の変動等の不具合はない。
【0045】さらに、図5に例示されるように、ヘッド
スライダ11における浮上面11aと反対側の支持面1
1cの側に、必要に応じて所望の厚さや形状の高応力膜
21(この高応力膜21は、必要に応じて加工溝21a
を持つことができる)を形成し、浮上面11aの側に形
成された高応力膜20と、支持面11cの側に形成され
た高応力膜21の残留応力の発現の均衡状態を制御する
ことで、ヘッドスライダ11に図6のように形成される
クラウンC1およびキャンバC2の量を制御してもよ
い。
スライダ11における浮上面11aと反対側の支持面1
1cの側に、必要に応じて所望の厚さや形状の高応力膜
21(この高応力膜21は、必要に応じて加工溝21a
を持つことができる)を形成し、浮上面11aの側に形
成された高応力膜20と、支持面11cの側に形成され
た高応力膜21の残留応力の発現の均衡状態を制御する
ことで、ヘッドスライダ11に図6のように形成される
クラウンC1およびキャンバC2の量を制御してもよ
い。
【0046】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドの加工方法によれ
ば、ヘッドスライダにおけるクラウンやキャンバ等の球
面形状加工における加工精度の向上を実現することがで
きる、という効果が得られる。
ば、ヘッドスライダにおけるクラウンやキャンバ等の球
面形状加工における加工精度の向上を実現することがで
きる、という効果が得られる。
【0048】また、本発明の磁気ヘッドの加工方法によ
れば、ヘッド素子の腐食等を懸念することなく、ヘッド
スライダにおけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工
における加工精度の向上を実現することができる、とい
う効果が得られる。
れば、ヘッド素子の腐食等を懸念することなく、ヘッド
スライダにおけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工
における加工精度の向上を実現することができる、とい
う効果が得られる。
【0049】また、本発明の磁気ヘッドの加工方法によ
れば、ヘッドスライダの浮上面からの発塵等を生じるこ
となく、ヘッドスライダにおけるクラウンやキャンバ等
の球面形状加工での加工精度の向上を実現することがで
きる、という効果が得られる。
れば、ヘッドスライダの浮上面からの発塵等を生じるこ
となく、ヘッドスライダにおけるクラウンやキャンバ等
の球面形状加工での加工精度の向上を実現することがで
きる、という効果が得られる。
【0050】また、本発明の磁気ヘッドの加工方法によ
れば、ヘッドスライダにおける浮上面の材質の制御によ
り、ヘッド吸着を防止することができる、という効果が
得られる。
れば、ヘッドスライダにおける浮上面の材質の制御によ
り、ヘッド吸着を防止することができる、という効果が
得られる。
【0051】また、本発明の磁気ヘッドの加工方法によ
れば、複数のヘッドスライダの一括加工により、生産性
を向上させることができる、という効果が得られる。
れば、複数のヘッドスライダの一括加工により、生産性
を向上させることができる、という効果が得られる。
【0052】本発明の磁気ヘッドによれば、ヘッドスラ
イダにおけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工にお
ける加工精度の向上により、浮上姿勢や動作特性の安定
化を実現することができる、という効果が得られる。
イダにおけるクラウンやキャンバ等の球面形状加工にお
ける加工精度の向上により、浮上姿勢や動作特性の安定
化を実現することができる、という効果が得られる。
【図1】本発明の一実施の形態である磁気ヘッドの製造
方法によって製造された磁気ヘッドの構成の一例を示す
斜視図である。
方法によって製造された磁気ヘッドの構成の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態である磁気ヘッドの製造
方法の製造過程のローバーの一部を示す斜視図である。
方法の製造過程のローバーの一部を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(e)は、本発明の一実施の形態であ
る磁気ヘッドの製造方法の一例を、工程順に示す側面図
である。
る磁気ヘッドの製造方法の一例を、工程順に示す側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態である磁気ヘッドの製造
方法の製造過程において高応力膜の一部を選択的に除去
したローバーの一部を示す斜視図である。
方法の製造過程において高応力膜の一部を選択的に除去
したローバーの一部を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態である磁気ヘッドの製造
方法の製造過程において浮上面と反対側の支持面に高応
力膜が形成されたローバーの一部を示す斜視図である。
方法の製造過程において浮上面と反対側の支持面に高応
力膜が形成されたローバーの一部を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態である磁気ヘッドの製造
方法によって製造された磁気ヘッドにおけるクラウンお
よびキャンバの一例を示す斜視図である。
方法によって製造された磁気ヘッドにおけるクラウンお
よびキャンバの一例を示す斜視図である。
1…ローバー、1a…ウェハ切断面、2…レジストパタ
ーン、10…磁気ヘッド、11…ヘッドスライダ、11
a…浮上面(第1主面)、11b…溝部(凹凸構造)、
11c…支持面(第2主面)、12…レール(凹凸構
造)、12a…高硬度膜(第2の薄膜)、13…ヘッド
素子、20…高応力膜(第1の薄膜)、20a…加工
溝、21…高応力膜(第1の薄膜)、21a…加工溝、
C1…クラウン、C2…キャンバ。
ーン、10…磁気ヘッド、11…ヘッドスライダ、11
a…浮上面(第1主面)、11b…溝部(凹凸構造)、
11c…支持面(第2主面)、12…レール(凹凸構
造)、12a…高硬度膜(第2の薄膜)、13…ヘッド
素子、20…高応力膜(第1の薄膜)、20a…加工
溝、21…高応力膜(第1の薄膜)、21a…加工溝、
C1…クラウン、C2…キャンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山坂 稔 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 遠藤 正義 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA02 PA05 PA09 QA03 RA02 RA04 SA02
Claims (5)
- 【請求項1】 記録媒体に対向する第1主面に凹凸構造
が形成されたヘッドスライダと、前記ヘッドスライダの
一部に配置され、前記記録媒体に対する情報の記録およ
び再生動作を行うヘッド素子とを含む磁気ヘッドの製造
方法であって、 前記第1主面の前記凹凸構造における凹部、および前記
第1主面と表裏をなす第2主面の少なくとも一方に第1
の薄膜を形成し、前記第1の薄膜の残留応力にて、前記
ヘッドスライダを前記第1主面側が前記記録媒体に対し
て凸となるように変形させることを特徴とする磁気ヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法に
おいて、前記凹凸構造は、前記第1主面に突設され、そ
の表面に第2の薄膜が形成されたレールと、前記レール
以外の凹部とからなり、前記凹部に前記第1の薄膜を形
成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ヘッドの製
造方法において、 前記第1主面側に形成された前記第1の薄膜の一部を選
択的に除去する第1の方法、 前記第2主面側に前記第1の薄膜を形成する第2の方
法、 前記第2主面側に形成された前記第1の薄膜の一部を選
択的に除去する第3の方法、 の少なくとも一つの方法を用いるか、または前記第1、
第2および第3の方法を必要に応じてを組み合わせるこ
とで、前記第1の薄膜の残留応力による前記ヘッドスラ
イダの前記第1主面側の前記記録媒体に対する凸の変形
量を調整することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1,2または3記載の磁気ヘッド
の製造方法において、前記第1の薄膜は、厚さ寸法が1
nm〜100nmで、圧縮残留応力が1〜15GPaの
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜からなること
を特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 記録媒体に対向する第1主面に凹凸構造
が形成されたヘッドスライダと、前記ヘッドスライダの
一部に配置され、前記記録媒体に対する情報の記録およ
び再生動作を行うヘッド素子とを含む磁気ヘッドであっ
て、 前記第1主面の前記凹凸構造における凹部、および前記
第1主面と表裏をなす第2主面の少なくとも一方に圧縮
残留応力を有する第1の薄膜を形成したことを特徴とす
る磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133450A JP2000322721A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133450A JP2000322721A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000322721A true JP2000322721A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15105071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11133450A Pending JP2000322721A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000322721A (ja) |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11133450A patent/JP2000322721A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050111 |