JP2000322277A - タスク管理装置 - Google Patents

タスク管理装置

Info

Publication number
JP2000322277A
JP2000322277A JP11131951A JP13195199A JP2000322277A JP 2000322277 A JP2000322277 A JP 2000322277A JP 11131951 A JP11131951 A JP 11131951A JP 13195199 A JP13195199 A JP 13195199A JP 2000322277 A JP2000322277 A JP 2000322277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
task
execution
time
execution time
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11131951A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suehiro
憲一 末廣
Junji Soga
順二 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11131951A priority Critical patent/JP2000322277A/ja
Publication of JP2000322277A publication Critical patent/JP2000322277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タスクの実行中に割込処理が発生しても、そ
の割込処理が発生した時点において実行されていたタス
クの実行時間が減少することを防ぐ。 【解決手段】 実行時間延長部202が割込処理の発生
及び終了を検出し、割込処理の発生及び終了に応じて、
実行時間計測部201における実行時間の計測を中断ま
たは再開させる。その結果、特定のタスクの実行中に割
込処理が発生した場合でも、この割込処理の実行時間が
タスクの実行割り当て時間に含まれないようにすること
ができるため、その割込処理が発生した時点において実
行されていたタスクの実行割り当て時間が減少しないよ
うにすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロプロセッ
サ上でマルチタスク処理を行う場合に、複数のプログラ
ムの実行を順番に切り換える動作を行うタスク管理装置
(以下、タスクマネージャーという)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、家電商品の高機能化が進むにつれ
て、家電製品に使われる機器組込用のマイクロプロセッ
サにおいて、複数の処理を時分割で順番に実行する、い
わゆるマルチタスク処理が必要になってきた。
【0003】このように、1つのマイクロプロセッサ上
において複数のプログラム処理を切り換えて実行するた
めには、一般的にマイコンメーカーあるいはOSメーカ
ーが開発し、市販しているリアルタイムOSと呼ばれる
プログラムを使うことによって実現できる。しかしなが
ら、このようなリアルタイムOSは高機能でありプログ
ラムサイズも大きくなってしまうため、マイクロプロセ
ッサの処理性能、あるいはROM及びRAMのサイズの
制限から使用できないことが多い。
【0004】このため従来では、家電メーカーの機器組
込プログラム開発に際して、複数のプログラムの実行切
り換えのみを行う単純な構成のタスクマネージャー・プ
ログラムを通常のプログラムと一緒に開発し、マルチタ
スク処理を実現していた。
【0005】図8は従来のタスクマネージャーの一例に
おける構成を示すブロック図、図9は従来のタスクマネ
ージャーによるタスクの実行切り換えのタイミングチャ
ートである。
【0006】図8において、1はプログラムの実行単位
である複数のタスクの中から実行する1つのタスクを選
択する実行タスク選択部、2は実行タスク選択部1が選
択したタスクを実行するタスク実行部、3は実行中のタ
スクを中断するタスク中断部、4〜5はプログラムの実
行単位であるタスクA〜Cである。
【0007】図8のような構成の従来のタスクマネージ
ャーでは、まず、実行タスク選択部1がタスクA〜Cの
中からあらかじめ決められた順序にしたがって、実行す
るタスクを決定する。例えば実行を行うタスクがタスク
Bの場合には、タスクBを実行するようにタスク実行部
2に指令する。タスク実行部2は実行タスク選択部1か
らタスクBを実行するように指令されるとタスクBを実
行させる。タスク実行部2によってタスクBが実行され
てから一定時間が経過すると、タスク実行中断部3がタ
スクBの実行を中断し、他のタスクの実行を行うため
に、実行タスク選択部1に次に実行するタスクを決定す
るように指令する。
【0008】このようにして、実行タスク選択部1が実
行するタスクを決定し、そのタスクをタスク実行部2が
実行し、一定時間このタスクの実行が行われると、他の
タスクの実行を行うためにタスク実行中断部3が実行中
のタスクの実行を中断し、実行タスク選択部1に次の実
行タスクの決定を行わせるという一連の動作が続けられ
ることによって、複数のタスクが時分割で順次実行され
ていく。
【0009】前記のようにタスクA〜Cが時分割で順次
実行されるタイミングを図9に示す。図9に示す例で
は、タスクA〜Cは、それぞれ実行時間としてTa〜Tc
が割り当てられ、各タスクの実行割り当てがTcycの時
間で一巡する。また時刻t5からタスクCの実行が行わ
れるが、時刻t6で割込処理が発生するため、時刻t6
でタスクCの処理が一時中断され、t6〜t7の期間に
割込処理が実行された後、割込処理の終了とともにタス
クCの処理が実行される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来の構
成のタスクマネージャーでは、時刻t6で割込処理が発
生すると、タスクCの処理が一時中断され、割込処理が
実行された後、割込処理の終了とともにタスクCの処理
が実行されるが、このときタスクCの実行割り当て時間
Tcは割込処理の実行時間Tiを含めた時間となっている
ため、割込処理の発生によってタスクCの実際の実行時
間がTiだけ減少する。
【0011】このように従来のタスクマネージャーで、
タスクの実行中に割込処理が発生した場合には、その割
込処理が発生した時点で実行されていたタスクの実際の
実行時間が減少するという問題を有していた。
【0012】本発明は、前記従来の問題を解決するもの
であり、特定のタスクの実行中に割込処理が発生した場
合でも、その割込処理が発生した時点において実行され
ていたタスクの実行時間が減少しないタスクマネージャ
ーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、プログラム処理の実行単位であるタスク
が複数存在し、それらのタスクを実行するタスクマネー
ジャーにおいて、前記タスクの実行時間を管理する実行
時間管理手段と、前記タスクの実行の中断及び再開を行
うことにより、前記タスクの実行を順次切り換えるタス
ク切換手段とを備えたものであり、この構成によって、
特定のタスクの実行中に割込処理が発生した場合に、そ
の割込処理が発生した時点において実行されていたタス
クの実行時間を減少しないように管理する。
【0014】また本発明は、前記実行時間管理手段を、
タスクの実行開始からの経過時間を計測し、そのタスク
の実行時間としてあらかじめ設定された時間が経過する
と前記タスク切換手段にタスクの実行切り換えを要求す
る実行時間計測手段と、前記タスクの実行中に割り込み
処理が実行された場合には、その割込処理の実行時間だ
け前記タスクの実行割当時間を延長するように実行時間
計測手段を制御する実行時間延長手段とにより構成した
ものであり、この構成によって、実行時間延長手段が割
込処理の発生及び終了を検出し、実行時間計測手段に対
して、割込処理が発生した場合には実行時間計測中断指
令を供給し、また割込処理が終了した場合には実行時間
計測再開指令を供給する。そして、実行時間計測手段が
実行時間計測中断指令及び実行時間計測再開指令によっ
て、それぞれ実行時間の計測の中断及び再開を行う。
【0015】また本発明は、前記実行時間管理手段を、
タスクの実行開始からの経過時間を計測し、そのタスク
の実行時間としてあらかじめ設定された時間が経過する
と前記タスク切換手段にタスクの実行切り換えを要求す
る実行時間計測手段と、前記タスクの実行中に割り込み
処理が実行された場合には、その割込処理の実行時間だ
け前記タスクの実行割当時間を延長するように実行時間
計測手段を制御する実行時間延長手段と、各タスクごと
に前記実行時間延長手段を有効または無効にする実行時
間延長制御手段とにより構成したものであり、この構成
によって、実行時間延長制御手段が実行するタスクごと
に実行時間延長手段の動作を有効または無効に制御する
ことにより、実行時間延長手段の動作を有効にした場合
には、タスクの実行中に割込処理が発生してもこのタス
クの実行時間が変化しないようにし、実行時間延長手段
の動作を無効にした場合には、割込処理の発生にかかわ
らず、あらかじめ決められたタスクの実行割り当て時間
が経過するとタスクの実行切り換えが行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図7を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めのタスクマネージャーの構成を示すブロック図であ
り、図1において、100はタスク切換手段であるタス
ク切換部、200は実行時間管理手段である実行時間管
理部、301〜303はそれぞれプログラムの実行単位
であるタスクA〜Cである。
【0018】タスク切換部100は、実行するタスクを
決定する実行タスク選択部101と、タスクの実行開始
及び実行再開を行うタスク実行部102と、実行してい
るタスクの中断を行うタスク実行中断部103とから構
成されている。
【0019】実行時間管理部200は、タスクの実行開
始からの経過時間を計測し、そのタスクの実行時間とし
てあらかじめ設定された時間が経過すると、タスク切換
部100にタスクの実行切り換えを要求する実行時間計
測手段である実行時間計測部201と、タスクの実行中
に割り込み処理が実行されると、その割込処理の実行時
間だけタスクの実行割当時間を延長するように実行時間
計測部201を制御する実行時間延長手段である実行時
間延長部202とから構成されている。
【0020】以上のように構成された第1実施形態のタ
スクマネージャーについて、図1〜図4を用いて、以
下、その動作を説明する。
【0021】図2は第1実施形態のタスクマネージャー
における処理のフローチャートである。図2においてタ
スクnとなっている部分は、タスクA,タスクB,タス
クCのいずれかであることを示している。また、図3,
図4は第1実施形態におけるタスクの実行切り換えのタ
イミングチャートである。
【0022】なお、本例において、実行するタスクはタ
スクA〜Cの3つのタスクであり、タスクA→タスクB
→タスクC→タスクA→タスクBの繰り返しで実行切り
換えが行われる場合について説明する。また、タスクA
〜Cのそれぞれのタスクにおける1回あたりの実行割り
当て時間は、それぞれTa〜Tcであるとする。
【0023】まず最初に割込処理が発生しない場合にお
ける動作について説明する。
【0024】実行タスク選択部101は、あらかじめ決
められた順番にしたがって実行するタスクを決定し、最
初に実行するタスクAのタスクIDをタスク実行部10
2に供給する。
【0025】タスク実行部102は実行タスク選択部1
01から供給されるタスクID(識別子)にしたがっ
て、タスクAの処理を実行するとともに実行時間計測部
201に対し、タスクAの実行時間の計測開始指令を送
る。このときタスク実行部102は、実行するタスクが
初めて実行される場合には、そのタスクの最初から実行
し、また既に実行されたことがあり、実行を中断されて
いるタスクの場合には、実行中断時点におけるそのタス
クの状態を復帰して、中断されたところから実行する。
【0026】実行時間計測部201は、タスク実行部1
02から計測開始指令が供給されると実行時間の計測を
開始し、実行中のタスク、即ちタスクAに対してあらか
じめ決められた実行割当時間が経過すると実行時間の計
測を終了し、タスク実行中断指令をタスク実行中断部1
03に送る。
【0027】タスク実行中断部103は、タスク実行中
断指令を受け取ると実行中であるタスクAの処理実行を
中断し、中断した時点におけるタスクAの状態、即ちタ
スクAの処理がどこまで行われたかということと、タス
クAの処理における途中演算経過の状態をあらかじめ決
められた領域に退避して保存する。
【0028】タスク実行中断部103によるタスクAの
実行中断動作が終了すると、実行タスク選択部101
は、あらかじめ決められた順番にしたがって、実行を開
始するタスクを決定し、2番目に起動するタスクBのタ
スクIDをタスク実行部102に供給する。
【0029】以上の動作を図2のフローチャートを参照
して説明すると、処理ブロック10では、実行タスク選
択部101が実行するタスクを決定して、実行するタス
クAのタスクIDをタスク実行部102に供給すると処
理ブロック11に移行する。処理ブロック11では、タ
スク実行部102が実行するタスクの状態に応じて、そ
のタスクの最初もしくは実行が中断されたところから実
行し、実行したタスクの実行時間の計測開始指令を実行
時間計測部201に供給し、処理ブロック12に移行す
る。処理ブロック12では、タスク実行部102から供
給される計測開始指令によって、実行時間計測部201
が実行するタスクの実行時間の計測を開始し、処理ブラ
ンチ13に移行する。
【0030】処理ブランチ13では、実行時間延長部2
02が割込処理の発生を監視するが、ここでは割込処理
は発生しないため、処理ブランチ17に移行する。処理
ブランチ17では実行時間計測部201が、実行中のタ
スクの実行時間がそのタスクに対してあらかじめ決めら
れた実行割当時間まで経過したか否かをチェックし、経
過していない場合には処理ブランチ13に移行し、経過
した場合には、タスク実行中断指令をタスク実行中断部
103に供給して、処理ブロック18に移行する。
【0031】処理ブロック18ではタスク実行中断部1
03が、実行中のタスクの処理を中断し、中断した時点
でのそのタスクの状態をあらかじめ決められた領域に保
存し、処理ブロック10に戻る。
【0032】以下、同じ動作が繰り返されて、タスクA
〜タスクCが順次、実行開始および実行中断され、図3
に示すように各タスクの実行が順番に切り換えられなが
ら実行される。
【0033】次に割込処理が発生する場合での動作につ
いて説明する。
【0034】この場合には、実行時間延長部202が割
込処理の発生を検出し、実行時間計測部201に実行時
間計測中断指令を供給し、割込処理が終了すると実行時
間計測部201に実行時間計測再開指令を供給する。
【0035】即ち、図2のフローチャートにおける処理
ブランチ13において、実行時間延長部202が割込処
理の発生を検出すると、実行時間計測部201に実行時
間計測中断指令を供給し、処理ブロック14に移行す
る。処理ブロック14では実行時間計測部201が、タ
スクの実行時間の計測を中断し処理ブランチ15に移行
する。
【0036】処理ブランチ15では実行時間延長部20
2が、割込処理の終了を監視し、割込処理が終了する
と、実行時間計測部201に実行時間計測再開指令を供
給し処理ブロック16に移行する。処理ブロック16で
は実行時間計測部201が、タスクの実行時間の計測を
再開し処理ブランチ17に移行する。
【0037】本例では図4のタイミングチャートに示す
ように、タスクCの実行中に時刻t6で割込処理が発生
し、Tiだけ実行された後、時刻t7で割込処理が終了し
たとすると、割込処理が実行されている時刻t6からt7
の期間は実行時間計測部201の実行時間の計測が中断
しているため、タスクCの実行時間はあらかじめ決めら
れた実行割り当て時間と同じTcになる。
【0038】以上のようにして、実行時間延長部202
が割込処理の発生及び終了を検出し、実行時間計測部2
01に対して、割込処理が発生した場合には実行時間計
測中断指令を供給し、また割込処理が終了した場合には
実行時間計測再開指令を供給する。そして、実行時間計
測部201は、実行時間延長部202から供給される実
行時間計測中断指令及び実行時間計測再開指令によっ
て、それぞれ実行時間の計測の中断及び再開を行う。
【0039】その結果、特定のタスクの実行中に割込処
理が発生した場合でも、この割込処理の実行時間がタス
クの実行割り当て時間に含まれないようにできるため、
その割込処理が発生した時点において実行されていたタ
スクの実行割り当て時間が減少しないようにすることが
できる。
【0040】図5は本発明の第2実施形態を説明するた
めのタスクマネージャーの構成を示すブロック図であ
り、図5において、100はタスク切換手段であるタス
ク切換部、200は実行時間管理手段である実行時間管
理部、301〜303はそれぞれプログラムの実行単位
であるタスクA〜Cである。
【0041】第2実施形態は、前記第1実施形態とは実
行時間管理部200の構成要素が異なっており、図5に
おいて、実行時間管理部200は、タスクの実行開始か
らの経過時間を計測し、そのタスクの実行時間としてあ
らかじめ設定された時間が経過すると、タスク切換部1
00にタスクの実行切り換えを要求する実行時間計測手
段である実行時間計測部201と、タスクの実行中に割
り込み処理が実行されると、その割込処理の実行時間だ
けタスクの実行割当時間を延長するように実行時間計測
部201を制御する実行時間延長手段である実行時間延
長部202と、実行している各タスクごとに実行時間延
長部202を有効または無効にする実行時間延長制御手
段である実行時間延長制御部203とにより構成されて
いる。
【0042】以上のように構成された第2実施形態のタ
スクマネージャーについて、図5〜図7を参照して、以
下、その動作を説明する。
【0043】図6は第2実施形態のタスクマネージャー
における処理のフローチャートである。図6においてタ
スクnとなっている部分は、タスクA,タスクB,タス
クCのいずれかであることを示している。また、図7は
第2実施形態におけるタスクの実行切り換えのタイミン
グチャートである。
【0044】なお、実行するタスクはタスクA〜Cの3
つのタスクであり、タスクA→タスクB→タスクC→タ
スクA→タスクBの繰り返しで実行切り換えが行われる
場合について説明する。また、タスクA〜Cのそれぞれ
のタスクにおける1回あたりの実行割り当て時間はそれ
ぞれTa〜Tcであるとし、図1と図5及び図2と図7に
おいて同一動作をする部分については同じ番号を付して
詳しい説明は省略する。
【0045】また、割込処理が発生しない場合について
は、第1実施形態の場合と全く同じ動作であるため、こ
こでは割込処理が発生した場合について説明する。
【0046】実行時間延長制御部203には、各タスク
ごとに実行時間延長部202の動作を有効にするか否か
を設定し保存する記憶領域があり、実行時間延長部20
2の動作を有効にすると設定されたタスクの実行中に
は、第1実施形態の場合と同じように、割込処理が発生
した場合に、この割込処理の実行期間だけ実行時間計測
部201の動作が中断される。しかし、実行時間延長部
202の動作を無効にすると、設定されたタスクの実行
中には割込処理が発生しても、実行時間計測部201の
動作は中断されず、結果的に、このタスクの割り当て時
間は割込処理の実行時間だけ短くなる。
【0047】図6及び図7を参照して、例えばタスクC
に対してのみ実行時間延長機能が有効となっており、タ
スクAとタスクBについては実行時間延長機能が無効に
なっているとした場合について、その動作を説明する。
【0048】図6のフローチャートにおける処理ブロッ
ク10〜12の処理では、第1実施形態の場合と同じ処
理が行われ、処理ブランチ20に移行する。処理ブラン
チ20では実行時間延長制御部203が、あらかじめ設
定された各タスクごとの実行時間延長部202の制御情
報を確認し、実行時間延長部202の動作を有効にする
場合には、処理ブランチ13に移行し、第1実施形態の
場合と同じ処理ブランチ13から処理ブロック17の処
理を行うことによって、割込処理の実行期間だけ実行時
間計測部201の動作を中断させ、実行中のタスクが実
際に実行した時間が、あらかじめ割り当てられた実行時
間と等しくなると処理ブロック18に移行する。
【0049】一方、処理ブランチ20では実行時間延長
制御部203が、実行時間延長部202の動作を無効に
した場合には処理ブランチ21に移行し、割込処理の実
行に関係なく時間の経過を監視して、あらかじめそのタ
スクに割り当てられた時間が経過すると処理ブロック1
8に移行する。
【0050】処理ブロック18以降の動作については、
第1実施形態の場合と同じである。
【0051】図7のタイミングチャートに示すように、
本例ではタスクB実行中の時刻t5及びタスクC実行中
の時刻t8に、それぞれ割込処理が発生しているが、タ
スクBの実行中は実行時間延長機能が無効になっている
ため、タスクBの本来の実行時間Tbの期間に割込処理
が実行され、タスクBの実行時間は割込処理の実行時間
Tiだけ減少している。
【0052】これに対してタスクCでは、実行時間延長
機能が有効になっているため、割込処理が実行されてい
る時刻t8〜t9の期間は実行時間計測部201の実行時
間の計測が中断され、タスクCの実行時間があらかじめ
決められた実行割り当て時間と同じTcになる。
【0053】以上のようにして、実行時間延長制御部2
03が実行するタスクごとに実行時間延長部202の動
作を有効または無効に制御することによって、実行時間
延長部202の動作を有効にした場合には、タスクの実
行中に割込処理が発生してもこのタスクの実行時間が変
化しないようにし、実行時間延長部202の動作を無効
にした場合には、割込処理の発生にかかわらず、あらか
じめ決められたタスクの実行割り当て時間が経過すると
タスクの実行切り換えが行われる。
【0054】その結果、短い応答時間が要求されるタス
クについては、実行時間延長部202の動作を有効にし
て、割込処理の実行による影響を受けにくくし、応答時
間の要求が厳しくないタスクについては、実行時間延長
部202の動作を無効にすることによって、できるだけ
他の短い応答時間が要求されるタスクに対して応答時間
を割り当てるようにすることができ、総合的に短い応答
時間が要求されるタスクへの割込処理の影響を最小限に
することが可能となる。
【0055】なお、以上の説明では順次切り換えて実行
するタスクが3つの場合について説明したが、2以上の
いくつの場合でも同じようにして実現可能であり、かつ
得られる効果も同等である。
【0056】また、以上の説明では実行するタスクはタ
スクA〜Cの3つのタスクで、タスクA→タスクB→タ
スクC→タスクA→タスクBというように規則正しい簡
単な繰り返しで実行切り換えが行われる場合について説
明したが、さらに複雑な繰り返し周期でタスクの実行切
り換えを行う場合でも、同じようにして実現可能であ
り、かつ得られる効果も同等である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、特定のタ
スクの実行中に割込処理が発生した場合でも、この割込
処理の実行時間がタスクの実行割り当て時間に含まれな
いようにすることができるため、その割込処理が発生し
た時点で実行されていたタスクの実行割り当て時間の減
少を防ぐことができる。
【0058】また、短い応答時間が要求されるタスクに
ついては、実行時間延長手段の動作を有効にして、割込
処理の実行による影響を受けにくくし、応答時間の要求
が厳しくないタスクについては、実行時間延長手段の動
作を無効にすることによって、できるだけ他の短い応答
時間が要求されるタスクに応答時間を割り当てるように
することができるため、総合的に短い応答時間が要求さ
れるタスクへの割込処理の影響を最小限にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するためのタスク
マネージャーの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施形態によるタスクマネージャ
ーの動作の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の第1実施形態によるタスクマネージャ
ーにおけるタスク切り換えのタイミングチャート
【図4】本発明の第1実施形態によるタスクマネージャ
ーにおけるタスク切り換えのタイミングチャート
【図5】本発明の第2実施形態を説明するためのタスク
マネージャーの構成を示すブロック図
【図6】本発明の第2実施形態によるタスクマネージャ
ーの動作を示すフローチャート
【図7】本発明の第2実施形態によるタスクマネージャ
ーにおけるタスク切り換えのタイミングチャート
【図8】従来のタスクマネージャーの構成を示すブロッ
ク図
【図9】従来のタスクマネージャーにおけるタスク切り
換えのタイミングチャート
【符号の説明】
100 タスク切換部 101 実行タスク選択部 102 タスク実行部 103 タスク実行中断部 200 実行時間管理部 201 実行時間計測部 202 実行時間延長部 203 実行時間延長制御部 301〜303 タスクA〜C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラム処理の実行単位であるタスク
    が複数存在し、それらのタスクを実行するタスク管理装
    置において、前記タスクの実行時間を管理する実行時間
    管理手段と、前記タスクの実行の中断及び再開を行うこ
    とにより、前記タスクの実行を順次切り換えるタスク切
    換手段とを備えたことを特徴とするタスク管理装置。
  2. 【請求項2】 前記実行時間管理手段を、タスクの実行
    開始からの経過時間を計測し、そのタスクの実行時間と
    してあらかじめ設定された時間が経過すると前記タスク
    切換手段にタスクの実行切り換えを要求する実行時間計
    測手段と、前記タスクの実行中に割り込み処理が実行さ
    れた場合には、その割込処理の実行時間だけ前記タスク
    の実行割当時間を延長するように実行時間計測手段を制
    御する実行時間延長手段とにより構成したことを特徴と
    する請求項1記載のタスク管理装置。
  3. 【請求項3】 前記実行時間管理手段を、タスクの実行
    開始からの経過時間を計測し、そのタスクの実行時間と
    してあらかじめ設定された時間が経過すると前記タスク
    切換手段にタスクの実行切り換えを要求する実行時間計
    測手段と、前記タスクの実行中に割り込み処理が実行さ
    れた場合には、その割込処理の実行時間だけ前記タスク
    の実行割当時間を延長するように実行時間計測手段を制
    御する実行時間延長手段と、各タスクごとに前記実行時
    間延長手段を有効または無効にする実行時間延長制御手
    段とにより構成したことを特徴とする請求項1記載のタ
    スク管理装置。
JP11131951A 1999-05-12 1999-05-12 タスク管理装置 Pending JP2000322277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131951A JP2000322277A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 タスク管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131951A JP2000322277A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 タスク管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000322277A true JP2000322277A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15070032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11131951A Pending JP2000322277A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 タスク管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000322277A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075766A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Toshiba Corp 仮想計算機システム及び同システムにおけるスケジュール調整方法
WO2011114394A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 パナソニック株式会社 仮想マルチプロセッサシステム
US8938742B2 (en) 2007-12-05 2015-01-20 Renesa Electronics Corporation Processing system for switching between execution of a normal task and a management task
JP2017199403A (ja) * 2014-09-25 2017-11-02 日本精工株式会社 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2017208108A (ja) * 2014-09-25 2017-11-24 日本精工株式会社 車載用電子機器の制御装置及び制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075766A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Toshiba Corp 仮想計算機システム及び同システムにおけるスケジュール調整方法
JP4620097B2 (ja) * 2007-09-19 2011-01-26 株式会社東芝 仮想計算機システム及び同システムにおけるスケジュール調整方法
US8938742B2 (en) 2007-12-05 2015-01-20 Renesa Electronics Corporation Processing system for switching between execution of a normal task and a management task
US9223573B2 (en) 2007-12-05 2015-12-29 Renesas Electronics Corporation Data processing device and method of controlling the same
WO2011114394A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 パナソニック株式会社 仮想マルチプロセッサシステム
JP2011197869A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Panasonic Corp 仮想マルチプロセッサシステム
US8725921B2 (en) 2010-03-18 2014-05-13 Panasonic Corporation Virtual multi-processor system
JP2017199403A (ja) * 2014-09-25 2017-11-02 日本精工株式会社 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2017208108A (ja) * 2014-09-25 2017-11-24 日本精工株式会社 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2017215973A (ja) * 2014-09-25 2017-12-07 日本精工株式会社 車載用電子機器の制御装置及び制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0776894B2 (ja) プロセッサ用クロック信号の制御方法及び情報処理システム
US20030009701A1 (en) Computer system and computer-readable recording medium
WO2002069174A1 (fr) Procede d'execution en parallele de processus et ordinateur a processeurs multiples
JP2001168879A (ja) 無線lan端末のためのパワーマネージメント方式
JP2000322277A (ja) タスク管理装置
JP2001202258A (ja) リアルタイム処理装置
JP2001236236A (ja) タスク制御装置およびそのタスクスケジューリング方法
WO2011114394A1 (ja) 仮想マルチプロセッサシステム
JP2009175971A (ja) 制御装置
JP3746898B2 (ja) インターバルタイマ回路
JP2000076081A (ja) タスクマネージャー及びプログラム記録媒体
TWI472910B (zh) 節省系統資源之方法及運用其方法之作業系統
JP2001282557A (ja) タスクマネージャー、媒体及び情報集合体
JPH0532771B2 (ja)
JPS6027031A (ja) 情報処理装置
JP2002287987A (ja) タスクの並行処理を実行させるためのプログラム及び並行処理する組込み制御装置及び並行処理方法並びにプログラムが記録されている記録媒体
JP2000155696A (ja) タスク実行制御装置
JP2005107757A (ja) プログラムの暴走検出方法およびプログラムの暴走検出装置
JPH01292539A (ja) タスクのスケジュール装置
JP2737796B2 (ja) マルチタスクの処理方法
JPH05158710A (ja) タイマ管理方式
JPH1074150A (ja) プロセススケジューリング方法ならびにそのためのプロセススケジューリング装置およびプログラム記憶媒体
JP2003241978A (ja) デバイスドライバの負荷分散方法および負荷分散システム
JPH05197577A (ja) 仮想計算機システムにおける仮想計算機実行プライオリティ制御方式
JP2566002B2 (ja) タスクディスパッチング方式