JP2000322027A

JP2000322027A - 画像表示装置

Info

Publication number: JP2000322027A
Application number: JP11130907A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Otake; 桂一大竹
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-05-12
Filing date: 1999-05-12
Publication date: 2000-11-24

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、プラズマデイスプレイパネルでの
オンスクリーン表示の焼き付き防止をなくすことを目的
とする。【解決手段】固定の信号レベルではなく、映像信号に
依存して、あるいは自己発生的に信号レベルを変化させ
てオンスクリーンを表示させることにより、オンスクリ
ーン表示位置のみに起きる局所的な焼き付きを防止し、
かつユーザーへの情報を常に表示し続ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル（以下、ＰＤＰと記す）でのオンスクリーン表示
の焼き付き防止に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＰＤＰの階調表示可能な駆動方法
の１つとして、特開平４−１９５０８７号公報等に示さ
れるサブフィールド法と呼ばれる駆動方法が用いられて
いる。上記サブフィールド法について図面を参照しなが
ら説明する。

【０００３】図２は、従来のサブフィールド法のタイム
チャートである。この図は、１フィールドを５つのサブ
フィールド（ＳＦ１〜５）に分割し、映像信号５ビット
（３２階調）の階調表示を行う時のタイムチャートであ
る。図２において、各サブフィールドはリセット期間
（Ｒ）と書込み期間（Ａ）とサスティーン期間（ｎ）か
ら構成されている。書込み期間（Ａ）は、ＰＤＰのマト
リクス状に並んだ各画素に、続くサスティーン期間
（ｎ）の放電の有無を記憶させる為のものであり、上記
記憶動作は、フィールド毎に表示ラインを１、２、３、
〜行と順番に行われる。

【０００４】また、サスティーン期間（ｎ）は、上記記
憶動作に基づいて、全画素同時に発光放電するものであ
り、図のようにサスティーン期間の放電パルス数ｎをそ
れぞれ「１」、「２」、「４」、「８」、「１６」とす
れば、映像信号５ビットにそれぞれ対応する重み（輝
度）を持たせることができる。いま、ある画素を「５」の
輝度で光らせる場合、「５」＝「１」＋「４」であるから、ＳＦ１とＳＦ４の書込み期間のみに書込み
を行えばよい。なお、リセット期間（Ｒ）は、連続して
行われるサブフィールド駆動の中で、直前のサブフィー
ルドにおける記憶動作を消去し、続く書込み期間（Ａ）
での記憶動作を全画素で安定して行えるようにするもの
である。上記のような独特の階調表現方法により、テレ
ビ受信チャンネルなどのオンスクリーンを表示し続けた
場合、オンスクリーンを表示する部位のみ他の部位より
点燈時間が極端に長くなることにより、表示記憶効果
（いわゆる焼き付き）がおこり、課題となっていた。

【０００５】ここで、従来のオンスクリーン表示回路に
ついて図面を参照しながら、説明する。図３は、従来の
オンスクリーン表示回路の構成図である。図３におい
て、映像信号１とオンスクリーン信号２は、数ビットの
デジタル信号として、オンスクリーン重畳回路４によっ
て切り替えられて上述のサブフィールド法等のＰＤＰ駆
動回路５に入力される。ここで、上記オンスクリーン重
畳回路５はオンスクリーンの表示を指示する制御信号３
とタイマー１１によって、オンスクリーン信号２を映像
信号１に重畳するか否かを演算回路（ＣＰＵ）７によっ
て制御される。

【０００６】ＣＰＵ７はオンスクリーンの表示の指示を
受けると、オンスクリーン信号２を映像信号に重畳して
表示するが、タイマー１１の設定時間（例えば１５秒）
をすぎると、自動的に重畳を停止し、ＰＤＰの焼き付き
を阻止する。

【０００７】

【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、番組受信チャンネルなどユーザーが常
に表示しておきたい情報を表示し続けることができない
という点で課題を有していた。

【０００８】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はオンスクリーン表示による焼き付きを
防止し、かつユーザーへの情報を絶やさずに表示し続け
る画像表示装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像表示装置は、固定の信号レベルではな
く、映像信号に依存して、あるいは自己発生的に信号レ
ベルを変化させてオンスクリーンを表示させる。

【００１０】上記構成により、オンスクリーンの信号レ
ベルを周囲の映像信号に依存させ、もしくは自己発生的
にオンスクリーンの信号レベルを変化させてオンスクリ
ーン表示位置のみに起きる局所的な焼き付きを防止し、
かつユーザーへの情報を常に表示し続ける画像表示装置
を得ることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、映像信号の１フィール
ドの平均レベルに合わせた明るさのオンスクリーンを表
示することにより、長時間平均した場合、オンスクリー
ンの非表示部位との点燈時間の差がほとんど付かず、し
かも周囲の映像に連動して明るさが変わるので、焼き付
けが起こらず、違和感のない画像表示装置を実現できる
という作用を有する。

【００１２】次に、本発明は、映像信号の反転信号を用
いてオンスクリーンを表示することにより、表示の品位
は余り良くないが、常にオンスクリーンのレベルが変動
し、焼き付けがさらに起こらない画像表示装置を実現で
きるという作用を有する。

【００１３】さらに、本発明は、固定の信号レベルでは
なく、時間的に連続したパターンを繰り返し用いてオン
スクリーンを表示することにより、表示品位は余り良く
ないが、デバイスの特性等を考慮した非常に効果的な焼
き付き防止が可能な画像表示装置を実現できるという作
用を有する。

【００１４】（実施の形態１）以下に、本発明の実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。

【００１５】図１は、本発明の第１の実施の形態例にお
ける画像表示装置のオンスクリーン表示回路の構成図で
ある。

【００１６】この図において、映像信号１とオンスクリ
ーン信号２は、数ビットのデジタル信号であり、上記オ
ンスクリーン信号２は上記映像信号１を積分回路９にて
積分した信号と乗算回路（ＭＰＸ）８によって掛け合わ
され、オンスクリーン重畳回路４に入力される。上記オ
ンスクリーン重畳回路４では、上記映像信号１と上記Ｍ
ＰＸ８を通ったオンスクリーン信号２が切り替えられ
て、上述のサブフィールド法等のＰＤＰ駆動回路５に入
力される。ここで、上記オンスクリーン重畳回路４はオ
ンスクリーンの表示を指示する制御信号３によって、オ
ンスクリーン信号２を映像信号１に重畳するか否かを演
算回路（ＣＰＵ）７によって制御される。

【００１７】すなわち、ＣＰＵ７はオンスクリーンの表
示の指示を受けると、上記ＭＰＸ８を通ったオンスクリ
ーン信号２を映像信号１に重畳して表示するが、上記Ｍ
ＰＸ８にて映像信号１のレベルが高ければ（明るいシー
ンであれば）、オンスクリーン信号２は明るくなり、逆
に映像信号１のレベルが低ければ（暗いシーンであれ
ば）、オンスクリーン信号２は暗くなり、常に廻りの映
像に同調して明るさが変わる。上述のように、映像信号
の１フィールドの平均レベルに合わせた明るさのオンス
クリーンを表示することにより、長時間平均した場合、
オンスクリーンの非表示部位との点燈時間の差がほとん
ど付かず、しかも周囲の映像に連動して明るさが変わる
ので、焼き付けが起こらず、違和感のない画像表示装置
を実現できる。

【００１８】（実施の形態２）以下に、本発明の他の実
施の形態例について、図面を参照しながら説明する。

【００１９】図４は、本発明の実施の形態２における画
像表示装置のオンスクリーン表示回路の構成図である。
この図において、映像信号１とオンスクリーン信号２
は、数ビットのデジタル信号であり、上記オンスクリー
ン信号２は上記映像信号１を反転回路１２にて反転した
信号とアンド回路１３によって論理合成され、オンスク
リーン重畳回路４に入力される。上記オンスクリーン重
畳回路４では、上記映像信号１と上記論理合成されたオ
ンスクリーン信号２が切り替えられて、上述のサブフィ
ールド法等のＰＤＰ駆動回路５に入力される。

【００２０】ここで、上記オンスクリーン重畳回路４は
オンスクリーンの表示を指示する制御信号３によって、
オンスクリーン信号２を映像信号１に重畳するか否かを
演算回路（ＣＰＵ）７によって制御される。すなわち、
ＣＰＵ７はオンスクリーンの表示の指示を受けると、上
記論理合成されたオンスクリーン信号２を映像信号１に
重畳して表示するが、上記論理合成にて映像信号１のレ
ベルが高ければ（明るいシーンであれば）、オンスクリ
ーン信号２は暗くなり、逆に映像信号１のレベルが低け
れば（暗いシーンであれば）、オンスクリーン信号２は
明るくなり、常に廻りの映像と逆行して明るさが変わ
る。

【００２１】上述のように、映像信号の反転信号を用い
てオンスクリーンを表示することにより、表示の品位は
余り良くないが、常にオンスクリーンのレベルが変動
し、焼き付けがさらに起こらない画像表示装置を実現で
きる。

【００２２】（実施の形態３）以下に、本発明の他の実
施の形態例について、図面を参照しながら説明する。

【００２３】図５は、本発明の画像表示装置のオンスク
リーン表示回路の構成図である。この図において、映像
信号１とオンスクリーン信号２は、数ビットのデジタル
信号であり、上記オンスクリーン信号２はパターン発生
回路１４にて、時間的に連続した繰り返しパターン信号
としてオンスクリーン重畳回路４に入力される。

【００２４】上記オンスクリーン重畳回路４では、上記
映像信号１と上記パターン発生回路１４を通ったオンス
クリーン信号２が切り替えられて、上述のサブフィール
ド法等のＰＤＰ駆動回路５に入力される。ここで、上記
パターン発生回路１４はオンスクリーンの表示を指示す
る制御信号３によって、オンスクリーン信号２を映像信
号１に重畳するか否かを演算回路（ＣＰＵ）７によって
制御される。すなわち、ＣＰＵ７はオンスクリーンの表
示の指示を受けると、上記パターン発生回路１４を通っ
たオンスクリーン信号２を映像信号１に重畳して表示す
るが、上記パターン発生回路１４にて固定の信号レベル
ではなく、時間的に連続したパターンを繰り返し用いて
オンスクリーンを表示することにより、表示品位は余り
良くないが、画像表示装置を実現できる。

【００２５】いま、ここで実施の形態１と大きく異なる
のは、デバイスの特性等を考慮した非常に効果的な焼き
付き防止が可能な点である。例えば、１分という時間で
焼き付きが顕著におこるのであれば、１分以内に明るさ
が徐々に変わるような繰り返しパターンを発生させるこ
とにより焼き付き防止が可能である。また、例えば赤、
青、緑というように順番に点燈することが焼き付きに効
果的であれば、上記のようなパターンを発生させること
により、焼き付きが起こらない、効果的なオンスクリー
ン表示が出来る。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像表示
装置のオンスクリーン表示回路によれば、映像信号の１
フィールドの平均レベルに合わせた明るさのオンスクリ
ーンを表示することにより、長時間平均した場合、オン
スクリーンの非表示部位との点燈時間の差がほとんど付
かず、しかも周囲の映像に連動して明るさが変わるの
で、焼き付けが起こらず、違和感のない画像表示装置を
実現できる。

【００２７】また、本発明の画像表示装置のオンスクリ
ーン表示回路によれば、映像信号の反転信号を用いてオ
ンスクリーンを表示することにより、表示の品位は余り
良くないが、常にオンスクリーンのレベルが変動し、焼
き付けがさらに起こらない画像表示装置を実現できる。

【００２８】さらに、本発明の画像表示装置のオンスク
リーン表示回路によれば、固定の信号レベルではなく、
時間的に連続したパターンを繰り返し用いてオンスクリ
ーンを表示することにより、表示品位は余り良くない
が、デバイスの特性等を考慮した非常に効果的な焼き付
き防止が可能な画像表示装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である画像表示装置のオンス
クリーン表示回路の構成図

【図２】従来のサブフィールド法でのインターレース駆
動のタイムチャート

【図３】従来の画像表示装置のオンスクリーン表示回路
の構成図

【図４】本発明の画像表示装置のオンスクリーン表示回
路の構成図

【図５】本発明の他の実施例である画像表示装置のオン
スクリーン表示回路の構成図

【符号の説明】

１映像信号２オンスクリーン信号３制御信号４オンスクリーン重畳回路５駆動回路６プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）７演算回路（ＣＰＵ）８乗算回路（ＭＰＸ）９積分回路１１タイマー１２反転回路１３アンド回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】固定の信号レベルではなく、映像信号に
依存して、あるいは自己発生的に信号レベルを変化させ
てオンスクリーンを表示することを特徴とする画像表示
装置。
【請求項２】映像信号の１フィールドの平均レベルに
合わせた明るさのオンスクリーンを表示することを特徴
とする画像表示装置。
【請求項３】映像信号の反転信号を用いてオンスクリ
ーンを表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項４】固定の信号レベルではなく、時間的に連
続したパターンを繰り返し用いてオンスクリーンを表示
することを特徴とする画像表示装置。