JP2000321715A - 写真感光材料の製造方法 - Google Patents
写真感光材料の製造方法Info
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Abstract
乾燥を行うに当たって、乾燥ラインを長くしたり時間を
かけたりすることなく、また、感光材料本来の品質を損
なうことがなく、生産性の高い乾燥を達成する方法を提
供する。 【解決手段】 長尺状のウェブ表面に塗布液をウエット
膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10〜30
μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗
布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれ
る溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に40〜
90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取り、巻きの状
態のまま20〜80℃で1〜48時間の加熱処理を行う
ことを特徴とする写真感光材料の製造方法。
Description
熱現像感光材料の製造方法、その中でも特に乾燥方法に
関する。
一層の感光性層を有していればよいが、通常は感光性層
の上に少なくとも一層の非感光性層を設ける。これは感
光性層に透過する光の量又は波長を制御する染料層であ
り、また熱現像時半溶融状態となる感光性層を保護する
保護層である。通常は染料層と保護層は一層で2つの機
能を共有化させることができるため、感光性層上には非
感光性層を一層設けることによりこれらの目的は達成さ
れる。従って、支持体上には感光性層と保護層の2層の
機能層を設けることが一般的である。
化銀、有機銀、還元剤、高分子ポリマーからなるバイン
ダーが含まれている。露光によりハロゲン化銀は潜像を
形成し、熱現像により高分子ポリマーが半溶融状態とな
った中で有機銀より銀が放出されると同時に還元剤によ
り潜像を核として物理現像が起こり像が形成される。
させる過程では溶媒蒸気が膜表面から持ち去られる速度
が乾燥速度となる恒率乾燥期間と、固定された固形分中
に取り残された溶媒が層内を拡散して行く速度が律速と
なる減率乾燥期間に分離される。恒率乾燥期間の乾燥速
度は乾燥ゾーンの温度、風速、蒸気の置換率などによっ
て制御できるが、減率乾燥期間の乾燥速度は内部拡散に
影響する乾燥温度、乾燥膜厚のみによって支配される。
媒量が多いと熱現像において感光性層が溶融状態となっ
た時、流動性が高くなりすぎ像がぼける。また、残留溶
媒量が少なすぎると露光時の感度が低下してしまう。
般の銀塩乳剤に比べて厚いため恒率乾燥終了時に感光性
層中に残留する溶媒の量が多く、さらに厚い塗膜中を溶
媒が拡散して行くことが必要となるため減率乾燥時間も
長くなり、塗膜中に多くの残留溶媒が残るという問題が
生じやすい。
必要とされる乾燥ゾーンは非常に長大となり、長尺状の
支持体の搬送に要するエネルギーが大きくなるばかりで
なく、長い搬送経路での擦り傷、異物の付着などの故障
が生じやすい。減率乾燥時の乾燥温度を高くすると層内
の溶媒の拡散速度が速くなり、乾燥は早くなるが、熱現
像感光材料は熱現像方式であるために高温とすることが
出来ない。また搬送速度を遅くして乾燥ゾーン長を短く
することは出来るが、生産性が悪化することは言うまで
もない。
(1)〜(5)の何れか1項によって達成される。
エット膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10
〜30μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法におい
て、塗布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で
含まれる溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に
40〜90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取り、巻
きの状態のまま20〜80℃で1〜48時間の加熱処理
を行うことを特徴とする写真感光材料の製造方法。
エット膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10
〜30μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法におい
て、塗布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で
含まれる溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に
40〜90℃で0.5〜5分間乾燥した後シート状に断
裁、堆積し、堆積した状態で20〜80℃で1〜48時
間の加熱処理を行うことを特徴とする写真感光材料の製
造方法。
エット膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10
〜30μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法におい
て、塗布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で
含まれる溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に
40〜90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取り、オ
フラインで再度巻き出し20〜80℃で2〜60分間の
加熱処理を行うことを特徴とする写真感光材料の製造方
法。
エット膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10
〜30μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法におい
て、塗布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で
含まれる溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に
40〜90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取った複
数の巻きを、一つの加熱ゾーンで同時にオフラインで再
度巻き出し20〜80℃で2〜60分間の加熱処理を行
うことを特徴とする写真感光材料の製造方法。
特徴とする(1)〜(4)項の何れか1項に記載の写真
感光材料の製造方法。
性層と保護層を有する熱現像感光材料であることを特徴
とする(1)〜(5)項の何れか1項に記載の写真感光
材料の製造方法。
でも良く、溶媒の状態は溶液の溶媒の状態であっても良
く、分散液の分散媒の状態であっても良い。
0μmのウエット膜厚で塗布し、乾燥後に10〜30μ
mの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗布
液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれる
溶媒の沸点を120℃以下とする。これにより残留溶媒
の減率乾燥を促進することができる。また恒率乾燥時は
熱現像感光材料が熱により現像が進行しない40〜90
℃で0.5〜5分間乾燥する。
巻き取り、巻きの状態のまま加熱処理を行い目標の残留
溶媒量とする。加熱処理では熱による現像が進行しない
ように20〜80℃で処理され処理条件は初期の溶媒量
により異なるが1〜48時間行う。本発明では減率乾燥
時に支持体を搬送する必要がないため複数の巻きを目標
温度に管理された熱処理室に保管することにより目的を
達することができる。
ト状に断裁し、出荷形態に堆積した後第1の発明同様2
0〜80℃で1〜48時間熱処理を行う。本発明でも減
率乾燥時に支持体を搬送する必要がないため堆積状態の
製品を設定温度に管理された熱処理室に保管することに
より目的を達することができる。
けられた熱処理ゾーンにおいて一度巻き取られた製品を
巻き出し、20〜80℃で2〜60分間の加熱処理を行
う。この方式では支持体の搬送設備が必要となるが、第
1、第2の発明に比べて塗布面表面からの残留溶媒の蒸
発が容易であるため減率乾燥時間は短くて済む。また加
熱ゾーンは恒率乾燥時にはまだ流動性のある膜面を乱さ
ないために必要であった風速の制御などを行う必要がな
いため比較的単純な構造で済む。
ーンにより同時に処理することで生産性を上げることが
できる。
ち、特に有効な挙動を示す熱現像感光材料は、次の一般
記載の項に掲げるようなものである。
ば米国特許第3,152,904号、同第3,457,
075号、及びD.モーガン(Morgan)による
「ドライシルバー写真材料(Dry Silver P
hotographic Material)」(Ha
ndBook of Imaging materia
ls,Marcel Dekker,Inc.第48
頁,1991)やD.モーガンとB.シェリー(She
ly)による「熱によって処理される銀システム(Th
ermally Processed SilverS
ystems)」(Imaging Processe
s and materials,Neblette
第8版、Sturge、V.Waleorth、A.S
hepp編集、第2頁、1969年)等に開示されてい
る。本発明で得られる、感光材料は80〜140℃で熱
現像することで画像を形成させ、定着を行わないことが
好ましい。そのため、未露光部に残ったハロゲン化銀や
有機銀塩は除去されずに感光材料中に残ることになる。
支持体を含んだ感光材料の光学透過濃度が0.2以下で
あることが好ましく、更には0.02〜0.2である。
0.02未満では感度が低く使用ができないことがあ
る。
する。画像形成後の白濁を低く抑え、良好な画質を得る
ために平均粒子サイズが小さい方が好ましく0.1μm
以下、より好ましくは0.01〜0.1μm、特に0.
02〜0.08μmが好ましい。ここでいう粒子サイズ
とは、ハロゲン化銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆ
る正常晶である場合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さ
をいう。又、正常晶でない場合、例えば球状、棒状、或
いは平板状の粒子の場合には、ハロゲン化銀粒子の体積
と同体積の球に換算したときの直径をいう。又、ハロゲ
ン化銀は単分散であることが好ましい。ここでいう単分
散とは、下記式で求められる単分散度が40%以下をい
う。更に好ましくは30%以下であり、特に好ましくは
0.1〜20%以下となる粒子である。
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状については特に制限はないが、
ミラー指数(100)面の占める割合が高いことが好ま
しく、この割合が50%以上、更には70%以上、特に
80%以上であることが好ましい。ミラー指数(10
0)面の比率は増感色素の吸着における(111)面と
(100)面との吸着依存性を利用したT.Tani,
J.Imaging Sci.,29,165(198
5年)に記載の方法により求めることができる。
化銀粒子を用いる場合の平均アスペクト比は好ましくは
2〜100、より好ましくは3〜50で、粒径は0.1
μm以下が好ましく、更には0.01〜0.08μmで
ある。これらは米国特許第5,264,337号、同第
5,314,798号、同第5,320,958号等に
記載されており、容易に目的の平板状粒子を得ることが
できる。
化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化
銀のいずれであってもよい。
afkides著Chimie et Physiqu
e Photographique(Paul Mon
tel社刊、1967年)、G.F.Duffin著
PhotographicEmulsion Chem
istry(The Focal Press刊、19
66年)、V.L.Zelikman et al著M
aking andCoating Photogra
phic Emulsion(The Focal P
ress刊、1964年)等に記載された方法を用いて
調製することができる。
いずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形成としては、片側混合法、同時混合法、それ
らの組合せ等の何れを用いてもよい。このハロゲン化銀
はいかなる方法で画像形成層に添加されてもよく、この
ときハロゲン化銀は還元可能な銀源に近接するように配
置する。又、ハロゲン化銀は有機酸銀とハロゲンイオン
との反応による有機酸銀中の銀の一部又は全部をハロゲ
ン化銀に変換することによって調製してもよいし、ハロ
ゲン化銀を予め調製しておき、これを有機銀塩を調製す
るための溶液に添加してもよく、又はこれらの方法の組
み合わせも可能であるが後者が好ましい。一般にハロゲ
ン化銀は有機銀塩に対して0.75〜30重量%の量で
含有することが好ましい。
族から10族に属する金属のイオン又は錯体イオンを含
有することが好ましい。上記の金属としては、W,F
e、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、O
s、Ir、Pt、Auが好ましい。
導入でき、該遷移金属錯体としては、下記一般式で表さ
れる6配位錯体が好ましい。
遷移金属、Lは架橋配位子、mは0、−1、−2又は−
3を表す。Lで表される配位子の具体例としては、ハロ
ゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、シア
ン化物、シアナート、チオシアナート、セレノシアナー
ト、テルロシアナート、アジド又はアコの各配位子、ニ
トロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好ましくはア
コ、ニトロシル又はチオニトロシル等である。アコ配位
子が存在する場合には、配位子の一つ又は二つを占める
ことが好ましい。Lは同一でもよく、また異なっていて
もよい。
h)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re),イリジ
ウム(Ir)及びオスミウム(Os)であり、それらの
具体例を示す。
併用しても良い。含有量は銀1モルに対し1×10-9〜
1×10-2モルの範囲が好ましく、1×10-8〜1×1
0-4の範囲がより好ましい。
供する化合物は、ハロゲン化銀粒子形成時に添加し、ハ
ロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好ましく、ハロ
ゲン化銀粒子の調製、つまり核形成、成長、物理熟成、
化学増感の前後のどの段階で添加してもよいが、特に核
形成、成長、物理熟成の段階で添加するのが好ましく、
更には核形成、成長の段階で添加するのが好ましく、最
も好ましくは核形成の段階で添加する。添加に際して
は、数回に渡って分割して添加してもよく、ハロゲン化
銀粒子中に均一に含有させることもできるし、特開昭6
3−29603号、特開平2−306236号、同3−
167545号、同4−76534号、同6−1101
46号、同5−273683号等に記載されている様に
粒子内に分布を持たせて含有させることもできる。好ま
しくは粒子内部に分布をもたせることである。これらの
金属化合物は、水或いは適当な有機溶媒(例えば、アル
コール類、エーテル類、グリコール類、ケトン類、エス
テル類、アミド類)に溶解して添加することができる
が、例えば金属化合物の粉末の水溶液もしくは金属化合
物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液を、粒
子形成中の水溶性銀塩溶液又は水溶性ハライド溶液中に
添加しておく方法、或いは銀塩溶液とハライド溶液が同
時に混合されるとき第3の水溶液として添加し、3液同
時混合の方法でハロゲン化銀粒子を調製する方法、粒子
形成中に必要量の金属化合物の水溶液を反応容器に投入
する方法、或いはハロゲン化銀調製時に予め金属のイオ
ン又は錯体イオンをドープしてある別のハロゲン化銀粒
子を添加して溶解させる方法等がある。特に、金属化合
物の粉末の水溶液もしくは金属化合物とNaCl、KC
lとを一緒に溶解した水溶液を水溶性ハライド溶液に添
加する方法が好ましい。
又は物理熟成時途中もしくは終了時又は化学熟成時に必
要量の金属化合物の水溶液を反応容器に投入することも
できる。
ロキュレーション法、限外濾過法、電気透析法等の公知
の脱塩法により脱塩することができる。
いることが好ましく、増感方法としてはイオウ増感、セ
レン増感、テルル増感、貴金属増感、還元増感等公知の
増感法を用いることができる。また、これら増感法は2
種以上組み合わせて用いることもできる。イオウ増感法
にはチオ硫酸塩、チオ尿素化合物、無機イオウ等を用い
ることができる。セレン増感法、テルル増感法に好まし
く用いられる化合物としては、特開平9−230527
号記載の化合物を挙げることができる。貴金属増感法に
好ましく用いられる化合物としては、例えば塩化金酸、
カリウムクロロオーレート、硫化金、金セレナイド、あ
るいは米国特許2,448,060号、英国特許61
8,061号などに記載されている化合物を挙げること
ができる。還元増感法の具体的な化合物としてはアスコ
ルビン酸、2酸化チオ尿素、塩化第1スズ、ヒドラジン
誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合
物等を用いることができる。また、乳剤のpHを7以上
又はpAgを8.3以下に保持して熟成することにより
還元増感することができる。又、粒子形成中に銀イオン
のシングルアディション部分を導入することにより還元
増感することができる。
能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘテロ有機酸の銀
塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは15〜25の炭
素原子数)の脂肪族カルボン酸及び含窒素複素環の銀塩
が好ましい。
対する錯安定度定数を有する有機又は無機の銀塩錯体も
有用である。例えば、有機酸(例えば、没食子酸、シュ
ウ酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、マレイ
ン酸、リノール酸等)の銀塩、カルボキシアルキルチオ
尿素例えば、1−(3−カルボキシプロピル)チオ尿
素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメチ
ルチオ尿素等)の銀塩、アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物(例えば、アル
デヒド類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチ
ルアルデヒド等)の銀錯体)、ヒドロキシ置換酸類(例
えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安
息香酸、5,5−チオジサリチル酸等)の銀塩又は銀錯
体、チオエン類(例えば、3−(2−カルボキシエチ
ル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チ
オエン、及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−
2−チオエン等)の銀塩又は錯体、イミダゾール、ピラ
ゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1H
−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,
2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾールから選択
される窒素酸と銀との錯体又は塩;サッカリン、5−ク
ロロサリチルアルドキシム等の銀塩、又はメルカプチド
類の銀塩。好適な銀塩の例は、RD第17029及び2
9963に記載されており、特に好ましい銀塩はベヘン
酸銀,アラキジン酸銀、テアリン酸銀である。
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。例えば,有機酸にアルカ
リ金属塩(例えば,水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば,ベ
ヘン酸ナトリウム,アラキジン酸ナトリウム)を作成し
た後に,コントロールダブルジェット法により,前記ソ
ープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶を作製す
る。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよい。
であることが好ましい。有機銀塩の平均粒径は、粒子が
球状、棒状或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒
子の体積と同等な球を考えたときの直径を言う。平均粒
径は好ましくは0.01〜0.8μm、特に好ましくは
0.05〜0.5μmである。また単分散度については
前述と同義であり、好ましくは1〜30である。更にア
スペクト比が3以上の平板状粒子が全有機銀の60%以
上を占めることが好ましい。有機銀塩の形状を整えるに
は、有機銀塩結晶をバインダーや界面活性剤などとボー
ルミルなどで分散粉砕すればよい。
化銀及び有機銀塩の総量は,銀量に換算して1m2当た
り0.5〜2.2gであることが好ましい。この範囲に
することで硬調な画像が得られる。また銀総量に対する
ハロゲン化銀の量は、重量比で50%以下、好ましくは
25%以下、更には0.1〜15%である。
とが好ましい。還元剤としては、米国特許第3,77
0,448号、同第3,773,512号、同第3,5
93,863号、及びRD第17029及び29963
に記載されており、次のものがある。アミノヒドロキシ
シクロアルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキシピペ
リジノ−2−シクロヘキセノン);還元剤の前駆体とし
てアミノリダクトン類エステル(例えば、ピペリジノヘ
キソースリダクトンモノアセテート);N−ヒドロキシ
尿素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル−N−ヒ
ドロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒドラゾン類
(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒドラゾ
ン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファーアミ
ドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例えば、ヒ
ドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプロピル
ヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェニル)
メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例えば、
ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミドアニ
リン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミド)ア
ニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類(例え
ば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テトラゾリ
ルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサリン類
(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリ
ン);アミドオキシン類;アジン類(例えば、脂肪族カ
ルボン酸アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組
み合わせ);ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルア
ミンの組み合わせ、リダクトン及び/又はヒドラジン;
ヒドロキサン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノー
ル類の組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビ
ス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘
導体の組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミド
フェノール還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジ
オン等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類(例え
ば、2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−
1,4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例え
ば、ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチ
ルフェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−ト
リ)メシトール(mesitol)、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,5
−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチル)フ
ェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体及び3
−ピラゾリドン類。中でも特に好ましい還元剤はヒンダ
ードフェノール類である。ヒンダードフェノール類とし
ては下記一般式(A)で表される化合物が挙げられる。
10のアルキル基(例えば、−C4H9、2,4,4−ト
リメチルペンチル)を表し、R′及びR″は各々炭素原
子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等)を表す。
A−1〜A−7として以下に示す。
とする還元剤の使用量は好ましくは銀1モル当り1×1
0-2〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルである。
ンダーは透明又は半透明で、一般に無色であり、天然ポ
リマー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィ
ルムを形成する媒体、例えば、ゼラチン、アラビアゴ
ム、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセル
ロース、セルロースアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デ
ンプン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル
酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コ
ポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン
−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエ
ン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビ
ニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポ
リ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹
脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、
ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、
セルロースエステル類、ポリ(アミド)類がある。親水
性でも非親水性でもよい。
ー量は1.5〜10g/m2であることが好ましい。さ
らに好ましくは1.7〜8g/m2である。1.5g/
m2未満では未露光部の濃度が大幅に上昇し、使用に耐
えない場合がある。
光性層側にマット剤を含有することが好ましく、感光層
側の全バインダーに対し、重量比で0.5〜30%含有
することが好ましい。
よい。例えば、無機物としては、スイス特許第330,
158号等に記載のシリカ、仏国特許第1,296,9
95号等に記載のガラス粉、英国特許第1,173,1
81号等に記載のアルカリ土類金属又はカドミウム、亜
鉛等の炭酸塩、等をマット剤として用いることができ
る。有機物としては、米国特許第2,322,037号
等に記載の澱粉、ベルギー特許第625,451号や英
国特許第981,198号等に記載された澱粉誘導体、
特公昭44−3643号等に記載のポリビニルアルコー
ル、スイス特許第330,158号等に記載のポリスチ
レン或いはポリメタアクリレート、米国特許第3,07
9,257号等に記載のポリアクリロニトリル、米国特
許第3,022,169号等に記載されたポリカーボネ
ートの様な有機マット剤を用いることができる。
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。また平均粒径が0.5〜10μmであることが好ま
しく、更に好ましくは1.0〜8.0μmである。ここ
に、マット剤の粒径とはその体積を球形に換算したとき
の直径のことを示すものとする。又、粒子サイズ分布の
変動係数としては、50%以下であることが好ましく、
更に好ましくは40%以下であり、特に好ましくは30
%以下となるポリマーラテックスである。
記の式で表される値である。
しくは感光性層以外の構成層であり、更に好ましくは支
持体から見て最も外側の層である。
せて塗布してもよいし、塗布液を塗布した後、乾燥が終
了する以前にマット剤を噴霧してもよい。また複数の種
類のマット剤を添加する場合は、両方の方法を併用して
もよい。
像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀塩)、感
光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀の色調を
抑制する色調剤を通常(有機)バインダーマトリックス
中に分散した状態で含有していることが好ましい。熱現
像感光材料は常温で安定であるが、露光後高温(例え
ば、80℃〜140℃)に加熱することで現像される。
即ち、加熱することで有機銀塩(酸化剤として機能す
る)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成す
る。この酸化還元反応は露光でハロゲン化銀に発生した
潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中の有機
銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を形成し、こ
れは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなされる。
この反応過程は、外部から水等の処理液を供給すること
なしで進行する。
又は波長分布を制御するために保護層に染料又は顔料を
添加するか、感光層と反対側にフィルター層を形成する
か、感光層に染料又は顔料を含ませても良い。用いられ
る染料又は顔料としては特開昭59−6481号、特開
昭59−182436号、米国特許4271263号、
米国特許4594312号、欧州特許公開533008
号、欧州特許公開652473号、特開平2−2161
40号、特開平4−348339号、特開平7−191
432号、特開平7−301890号等に記載の化合物
が好ましい。感光層は複数層にしても良く、また階調の
調節のため感度を高感度層/低感度層又は低感度層/高
感度層にしても良い。
良する目的で色調剤を添加することが好ましい。好適な
色調剤の例はRD第17029号に開示されており、次
のものがある。
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチ
ル−2−ベンゾチアゾリニリデン(ベンゾチアゾリニリ
デン))−1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4
−オキサゾリジンジオン);フタラジノン、フタラジノ
ン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩(例えば、4−
(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラジノ
ン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3
−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタラジノ
ンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−ク
ロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリウム又
は8−メチルフタラジノン+p−トリスルホン酸ナトリ
ウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フタラジ
ン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、
及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo
−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル
酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテト
ラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくとも1
つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベン
ズオキサジン、ナルトキサジン誘導体;ベンズオキサジ
ン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキサ
ジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉−トリ
アジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。好まし
い色調剤としてはフタラゾン又はフタラジンである。
進させるなどの現象の制御、分光増感効率の向上又は現
像前後の保存性を向上させるためなどにメルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。メルカプト化合物を使用する場合、いかな
る構造のものでも良いが、Ar−SM,Ar−S−Ar
で表されるものが好ましい。式中、Mは水素原子または
アルカリ金属原子であり、Arは1個以上の窒素、イオ
ウ、酸素、セレニウム又はテルリウム原子を有する複素
芳香環又は縮合芳香環である。
ミダゾール、ナフスイミダゾール、ベンゾアゾール、ナ
フトチアゾール、ベンズオキサゾール、ナフスオキサゾ
ール、ベンゾセレナゾール、ベンゾテルラゾール、イミ
ダゾール、オキサゾール、ピラゾール、トリアゾール、
チアジアゾール、テトラゾール、トリアジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピラジン、ピリジン、プリン、キノリ
ン又はキナゾリノンである。この複素芳香環は、例え
ば、ハロゲン(例えば、BrおよびCl)、ヒドロキ
シ、アミノ、カルボキシ、アルキル(例えば、1個以上
の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するも
の)およびアルコキシ(例えば、1個以上の炭素原子、
好ましくは1〜4個の炭素原子を有するもの)からなる
置換基群から選択されるものを有してもよい。
は、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプ
トベンズオキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル,2−メルカプト−5−メチルベンゾチアゾール,3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール,2−メルカ
プトキノリン,8−メルカプトプリン,2,3,5,6
−テトラクロロ−4−ピリジンチオール,4−ヒドロキ
シ−2−メルカプトピリミジン,2−メルカプト−4−
フェニルオキサゾールなどが挙げられる。
せることができる。最も有効なカブリ防止剤として知ら
れているものは水銀イオンである。感光材料中にカブリ
防止剤として水銀化合物を使用することについては、例
えば米国特許第3,589,903号に開示されてい
る。しかし、水銀化合物は環境的に好ましくない。非水
銀カブリ防止剤としては例えば米国特許第4,546,
075号及び同第4,452,885号及び特開昭59
−57234号に開示されている様なカブリ防止剤が好
ましい。
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1)(X
2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3は
水素又はハロゲン)で表される1以上の置換基を備えた
ヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防止剤の例とし
ては、特開平9−288328号段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載の化合物、同9−90550号段
落番号〔0062〕〜〔0063〕に記載されている化
合物である。更にその他好適なカブリ防止剤として米国
特許第5,028,523号、英国特許出願第9222
1383.4号、同第9300147.7号、同第93
11790.1号等に記載の化合物が挙げられる。
159841号、同60−140335号、同63−2
31437号、同63−259651号、同63−30
4242号、同63−15245号、米国特許第4,6
39,414号、同第4,740,455号、同第4,
741,966号、同第4,751,175号、同第
4,835,096号、RD17643IV−A項(19
78年12月p.23)、同1831X項(1978年
8月p.437)に記載もしくは引用された文献に記載
された増感色素が使用できる。特に各種スキャナー光源
の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利に
選択することができる。例えば特開平9−34078
号、同9−54409号、同9−80679号記載の化
合物が好ましく用いられる。
酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助
剤等を用いても良い。
像処理後の画像の変形を防ぐためにプラスチックフイル
ム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテ
ート、ポリエチレンナフタレート)であることが好まし
い。
エチレンテレフタレート(以下、PETと略す)及びシ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体を含む
プラスチック(以下、SPSと略す)の支持体が挙げら
れる。支持体の厚みとしては50〜300μm程度、好
ましくは70〜180μmである。
ることもできる。採用するプラスチックとしては、前記
のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処理とはこれ
らの支持体を製膜後、感光層が塗布されるまでの間に、
支持体のガラス転移点より30℃以上高い温度で、好ま
しくは35℃以上高い温度で、更に好ましくは40℃以
上高い温度で加熱することである。
ために例えば米国特許5,244,773号等に記載の
導電性化合物を用いることができる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
ラチン1.3kg及び0.1M臭化カリウム160cc
を溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝
酸銀4.5kgを含む水溶液39lと(98/2)のモ
ル比の臭化カリウムと沃化カリウムを含む水溶液及び
〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当たり1×10-6
モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10-4モ
ルを、pAg7.7に保ちながらコントロールドダブル
ジェット法で添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラザインデンを添加しN
aOHでpHを5に調整して平均粒子サイズ0.06μ
m、単分散度10%の投影直径面積の変動係数8%、
〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。
この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処
理後フェノキシエタノール4.2gを加え、pH5.
9、pAg7.5に調整して、ハロゲン化銀乳剤を得
た。さらに塩化金酸及び無機硫黄で化学増感を行った。
にベヘン酸1.4kg、アラキジン酸0.42kg、ス
テアリン酸0.25kgを90℃で溶解した。次に高速
で撹拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液4.
1lを添加した。次に濃硝酸39lを加えた後、55℃
に冷却して30分撹拌させてベヘン酸Na溶液を得た。
ーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に前記ハロゲ
ン化銀乳剤Aを640g添加し水酸化ナトリウム溶液で
pH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液6.2lを
加え、20分撹拌し限外濾過により水溶性塩類を除去し
た。できたベヘン酸銀は平均粒子サイズ0.8μm、単
分散度8%の粒子であった。分散物のフロックを形成
後、水を取り除き、更に6回の水洗と水の除去を行った
後乾燥させた。
ォーム乳剤にポリビニルブチラール(平均分子量300
0)のメチルエチルケトン溶液(17wt%)23kg
とトルエン4.5kgを徐々に添加して混合した後に、
4000psiで分散させた。
層塗布液とした。
保護層塗布液1とした。
塗布液を目標ウェット膜厚40μmで市販の2軸延伸熱
固定済みの厚さ100μm,幅110cmのPETフィ
ルム上に塗布幅100cmで塗布した後、80度で2分
間乾燥し乾燥膜厚25μmの塗膜を得た。この時点の写
真感光材料を「写真感光材料1」とする。この時点の膜
内の主溶媒であるメチルエチルケトンの残留溶媒量をガ
スクロマトグラフィーで測定したところ520mg/m
2であった。
0m巻き状とし、以下の加熱処理を行った。一方写真感
光材料1をA3サイズに断裁し、100枚の堆積状態と
した。この堆積物の上下に同じくA3サイズの100μ
m厚みPETを重ね、以下の加熱処理を行った。その結
果を表1に示す。
けもなく良好。比較例1は加熱処理を行わなかったもの
で、残留溶媒量が多く熱現像において感光層が溶融状態
となった時、流動性が高くなりすぎたため画像がぼけて
いる。比較例2は短時間で残留溶媒量が低減している
が、加熱温度が高すぎるためカブリを生じてしまった。
比較例3では加熱温度が低すぎるために、比較例4では
加熱時間不足により残留溶媒を十分に除去することがで
きず、比較例1と同様に画像がぼけている。比較例5で
は加熱時間が長すぎ、必要以上に残留溶媒量が低減して
おり、露光時の感度が低下してしまった。
インの乾燥ゾーンを以下の条件で通過させることにより
加熱処理を行った。その結果を表2に示す。
けもなく良好。比較例6は十分残留溶媒量が低減してい
るが、加熱温度が高すぎるためカブリを生じてしまっ
た。比較例7では加熱温度が低すぎるために、比較例8
では加熱時間不足により残留溶媒を十分に除去すること
ができず、熱現像において感光層が溶融状態となった
時、流動性が高くなりすぎたため画像がぼけている。比
較例9では加熱時間が長すぎ、必要以上に残留溶媒量が
低減しており、露光時の感度が低下してしまった。
現像感光材料の乾燥を行うに当たって、乾燥ラインを長
くし時間をかけることなく、また、感光材料本来の品質
を損なうことなく、効率よく生産性の高い乾燥を達成す
ることが可能になった。
Claims (6)
- 【請求項1】 長尺状のウェブ表面に塗布液をウエット
膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10〜30
μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗
布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれ
る溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に40〜
90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取り、巻きの状
態のまま20〜80℃で1〜48時間の加熱処理を行う
ことを特徴とする写真感光材料の製造方法。 - 【請求項2】 長尺状のウェブ表面に塗布液をウエット
膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10〜30
μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗
布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれ
る溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に40〜
90℃で0.5〜5分間乾燥した後シート状に断裁、堆
積し、堆積した状態で20〜80℃で1〜48時間の加
熱処理を行うことを特徴とする写真感光材料の製造方
法。 - 【請求項3】 長尺状のウェブ表面に塗布液をウエット
膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10〜30
μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗
布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれ
る溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に40〜
90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取り、オフライ
ンで再度巻き出し20〜80℃で2〜60分間の加熱処
理を行うことを特徴とする写真感光材料の製造方法。 - 【請求項4】 長尺状のウェブ表面に塗布液をウエット
膜厚が50〜200μmで塗布し、乾燥後に10〜30
μmの塗膜を得る写真感光材料の製造方法において、塗
布液中に含まれる溶媒の内、最も高い重量割合で含まれ
る溶媒の沸点が120℃以下であり、塗布直後に40〜
90℃で0.5〜5分間乾燥した後巻き取った複数の巻
きを、一つの加熱ゾーンで同時にオフラインで再度巻き
出し20〜80℃で2〜60分間の加熱処理を行うこと
を特徴とする写真感光材料の製造方法。 - 【請求項5】 前記溶媒は有機溶剤であることを特徴と
する請求項1〜4の何れか1項に記載の写真感光材料の
製造方法。 - 【請求項6】 写真感光材料が支持体表面に感光性層と
保護層を有する熱現像感光材料であることを特徴とする
請求項1〜5の何れか1項に記載の写真感光材料の製造
方法。
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