JP2000321662A - 色分解光学系及び該光学系を備える投射型表示装置 - Google Patents

色分解光学系及び該光学系を備える投射型表示装置

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JP2000321662A
JP2000321662A JP11131696A JP13169699A JP2000321662A JP 2000321662 A JP2000321662 A JP 2000321662A JP 11131696 A JP11131696 A JP 11131696A JP 13169699 A JP13169699 A JP 13169699A JP 2000321662 A JP2000321662 A JP 2000321662A
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Japan
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light
color
color light
beam splitter
optical system
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JP11131696A
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English (en)
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Kiyoshi Numazaki
潔 沼崎
Yuji Mabe
雄二 間辺
Yoshiro Oikawa
義朗 及川
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より単一な偏光成分を得ることができる色分解
光学系と、ライトバルブヘの高出力な照明を達成でき、
さらに高輝度、高コントラストな投射像を得られる投射
型表示装置を提供すること。 【解決手段】 光源光のうち、第1色光を反射し、第2
色光と第3色光とを透過する特性を有する第1ダイクロ
イックミラー62と、第1色光を透過し、第2色光と第
3色光とを反射する特性を有する第2ダイクロイックミ
ラー61とをX字型に配置したクロスダイクロイックミ
ラー6と、前記第2ダイクロイックミラーを反射した第
2色光と第3色光との所定の偏光成分の光を反射させて
光路を折り曲げる偏光ビームスプリッタ8と、前記偏光
ビームスプリッタにより折り曲げられて進行する第2色
光と第3色光とを、第2色光と第3色光とに色分解する
第3ダイクロイックミラー9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色分解光学系、特に
複数の反射型ライトバルブを使用した色合成光学系と、
該光学系を備える投射型表示装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】反射型ライトバルブを使用した投射型表
示装置の従来例として、特許公報2599309号の図
13に開示された装置が知られている。図5は、この従
来装置の概略構成を示す図である。光源61から射出さ
れた白色光は、光軸上に配置され、青色(以下「B」と
いう)光を反射し、緑色(以下「G」という)光と赤色
(以下「R」という)光とを透過する特性を有するダイ
クロイックミラー62で反射され、光軸の方向を入射方
向に対して直角に変えて進行するB光と、そのままの光
軸で進行するR光とG光との混合光とに色分離される。
さらに、R光とG光との混合光は光軸上にダイクロイッ
クミラー62と平行に配置され、R光を透過し、G光を
反射する特性を有するダイクロイックミラー63に入射
して、進行方向を直角に変えて進行するG光と、当該ミ
ラーを透過して入射方向と同じ方向にそのまま進行する
R光とに色分解される。このように前記ダイクロイック
ミラー62とミラー63とは色分解光学系を構成する。
前記色分解光学系によって色分解されたB光は、折り曲
げミラーを経由して光軸さらに直角に変えて進行し、B
光用に光軸上に配置された偏光ビームスプリッタ64B
に入射する。そして、B光のS偏光成分が偏光ビームス
プリッタ64Bの偏光分離部によって反射、射出され、
B光用反射型ライトバルブ65Bに入射する。また、P
偏光成分は偏光ビームスプリッタ65Bを透過した、不
要光として廃棄される。
【0003】ダイクロイックミラー63にて色分解され
たR光とG光とはそれぞれ偏光ビームスプリッタ64
R、64Gに入射し、S偏光成分が偏光分離部により反
射されて、R光用反射型ライトバルブ65R,G光用反
射型ライトバルブ65Gに入射する。また、偏光分離さ
れた各色光のP偏光成分は、B光と同様に不要光として
廃棄される。次に、各色光用ライトバルブ65R,65
G,65Bに入射したS偏光は各色信号によって変調作
用を受け、変調光たるP偏光と、非変調光たるS偏光の
混合光として各色光用反射型ライトバルブから反射、射
出する。そして、各色光は、再び各色光用偏光ビームス
プリッタ64R,64G,64Bに入射し、変調光(P
偏光)のみを偏光分離部の透過光として取り出し(検光
し)た後、色合成光学系を構成するクロスダイクロイッ
クプリズム66に各色光それぞれ異なる入射面から入射
して色合成される。最後に、クロスダイクロイックプリ
ズム66の所定射出面から射出した色合成光は、投射レ
ンズ67に入射し、図示しないスクリーン上にカラー像
が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に示した投射
型表示装置においては、投射像のより高輝度化と、さら
なる高コントラス化が望まれている。投射像の高輝度化
のためには、光源光のランダム偏光光を単一直線偏光に
変換する偏光装置を使用することが効果的である。偏光
装置は、いわゆるフライアイインテグレータと偏光ビー
ムスプリッタアレイと所定位置に配置した波長位相板と
から構成され、ランダム偏光の光源光を単一の直線偏光
光に変換する機能を有する。上記の従来例では光源光の
うちの約半分のP偏光を廃棄する構成なので、偏光装置
を使用すると、格段に高輝度な照明を達成できるとされ
ている。
【0005】しかし、上記偏光装置は光源を構成するラ
ンプの発光部が所定の大きさを有していることに起因し
て、その出力光の偏光度は完全ではなく、他の偏光成分
がかなり混合がされていることがわかっている。
【0006】従来例に記載した投射型表示装置に上記偏
光装置を用いると、各色光は各色光用ライトバルブ直前
に配置された偏光ビームスプリッタによって偏光分離作
用を受ける構成になっていることから、前記偏光装置を
射出した光のうち他の偏光成分(この場合にはP偏光で
ある)は当該偏光ビームスプリッタによって偏光分離さ
れ廃棄される。このため、ライトバルブヘ入射するS偏
光成分の偏光度に関しては一見問題はないように見え
る。
【0007】しかしながら、本発明の発明者は、投射型
表示装置を鋭意研究し、上記のようにライトバルブヘの
入射光を形成するのに、前記偏光装置と前記偏光ビーム
スプリッタとだけでは偏光度の良好な光をライトバルブ
に入射させることはできず、まだ不十分であり、投射像
のコントラストが向上しないことを見いだした。そこ
で、偏光ビームスプリッタ直前に偏光板を配置し、偏光
装置中の他の偏光成分を吸収させ、ライトバルブヘの入
射偏光光の偏光度をさらに向上させることを行った。し
かし、この場合には、光源の出力が低い場合は良好であ
るが、さらなる高輝度を意図して高出力のランプを使用
した場合には偏光板の耐熱特性の低さにより、使用光源
の高出力化による入射光の輝度が向上するに従って、吸
収による熱のため偏光板の性能が劣化してしまう。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、高輝度で、より単一な偏光成分を得ることがで
きる色分解光学系と、ライトバルブヘの高出力な照明を
達成でき、高輝度、高コントラストな投射像を得られる
投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光源光のうち、第1色光を反射し、第2
色光と第3色光とを透過する特性を有する第1ダイクロ
イックミラーと、第1色光を透過し、第2色光と第3色
光とを反射する特性を有する第2ダイクロイックミラー
とをX字型に配置したクロスダイクロイックミラーと、
前記第2ダイクロイックミラーを反射した第2色光と第
3色光との所定の偏光成分の光を反射させて光路を折り
曲げる偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリ
ッタにより折り曲げられて進行する第2色光と第3色光
とを、第2色光と第3色光とに色分解する第3ダイクロ
イックミラーとを有することを特徴とする色分解光学系
を提供する。
【0010】また、本発明は、第1色光と第2色光と第
3色光とを含む光を射出する光源部と、前記光源部から
の光を所定の偏光光に変換するための偏光部と、請求項
1記載の色分解光学系と、前記各色光を画像変調するた
めの各色光用反射型ライトバルブと、前記各色光用反射
型ライトバルブにより画像変調された光を検光する各色
光用偏光ビームスプリッタと、前記各色光用偏光ビーム
スプリッタで検光された各色光を色合成して射出する色
合成光学系と、前記色合成された光を所定面に投影する
ための投影レンズ系とを有することを特徴とする投射型
表示装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る投射型表示装置の概略構成を示す図である。ラ
ンプと放物面形状の凹面鏡とを含む光源1から略平行光
束の光源光が射出され、コールドミラー2に入射、反射
することで赤外光を除去され、次に紫外線吸収フィルタ
ー3を経由することでさらに紫外線を除去される。そし
て、ランダム偏光であった光源光は、第1レンズ板41
と第2レンズ板42と偏光ビームスプリッタアレイ43
と1/2波長位相板44とから構成される偏光装置4に
入射して、S偏光に変換される。ここで、光源を構成す
る凹面鏡は放物面鏡に限られず、例えば楕円鏡と略平行
光束に変換する整形光学系とにより構成してもよい。
【0012】次に、偏光変換装置4について詳細に説明
する。第1レンズ板41は、同一形状の要素レンズ41
aが平面的に複数(本実施形態では5×7個)配列され
ている。第1レンズ板41を構成する要素レンズ41a
の外形は、後述するライトバルブ12R,12G,12
Bの外形を縮小倍率で相似形状としたものである。ま
た、第2レンズ板42は、第1レンズ板41と同様に、
要素レンズ41aと同じ数量の要素レンズ42aを平面
的に配列してなるレンズ板である。ここで、第1レンズ
板の要素レンズ41aの各焦点位置に、各要素レンズ4
2aが1対1に対応するよう配置されている。この構成
により、第1レンズ板41に入射した光源光は、各要素
レンズ41aによって決定される開口によって、要素レ
ンズ41aの数の光束に分割され各要素レンズ41aに
入射した後、第2レンズ板42の対応する要素レンズ4
2a上に集光され、複数の輝点を形成する。
【0013】また、第2レンズ板のレンズ42aの射出
面近傍に、紙面に垂直な方向(x方向)に長手方向を有
し、y−z断面形状が略正方形状である複数(本実施形
態では10個)の偏光ビームスプリッタ43を接着によ
りアレイ状に一体化した部材が設けられている。ここ
で、各偏光ビームスプリッタ43のy−z断面正方形状
の一辺の長さが第2レンズ板の要素レンズ42aの幅の
略1/2倍であり、各偏光ビームスプリッタ43の偏光
分離部がすべて平行になるように接着されている。そし
て、この偏光ビームスプリッタアレイは、第2レンズ板
42の要素レンズ42aの中央部または隣接レンズとの
境界部と、各偏光ビームスプリッタの中央部とが一致す
るように配置される。要素レンズ板42aの中央部とそ
の中央部が一致している偏光ビームスプリッタ43の透
過光射出面には1/2波長位相板44が偏光ビームスプ
リッタの長手方向に設けられている。
【0014】偏光装置4は上述の構成となっているため
に、第2レンズ板42上に形成された輝点から射出した
光は、要素レンズ42aの中央部にその中央部が対応し
て配置された偏光ビームスプリッタ43にのみ入射す
る。偏光ビームスプリッタ43に入射した光は、偏光分
離部により透過して射出するP偏光と、偏光分離部によ
り反射され隣接する他の偏光ビームスプリッタ43に入
射して当該隣接偏光ビームスプリッタの偏光分離部によ
って反射・射出されるS偏光とに偏光分離される。そし
て、P偏光は射出面に配置した1/2波長位相板44に
よってS偏光に変換される。この結果、偏光装置4に入
射したランダム偏光光はS偏光光に変換される。
【0015】上述のように、偏光装置4の射出光は理論
的にはS偏光成分のみとなってしかるべきである。しか
し、実際には光源1を構成するランプの発光部は理想的
な点光源ではなく、有限な大きさを有しており、さら
に、光源1の凹面鏡の形状誤差に起因して第2レンズ板
42の要素レンズ42a上に形成される輝点も有限の大
きさを有している。特に、光軸近傍に配置される要素レ
ンズ42a上に形成される輝点は、要素レンズ42a全
体にわたるような大きさを有している。このため、輝点
から射出される光のうちには、要素レンズ42aの中央
部にその中央部が対応する偏光ビームスプリッタ43に
入射する光に加えて、要素レンズ42aの境界位置にそ
の中央部が対応する隣接偏光ビームスプリッタ43に入
射してしまう光が生ずる。隣接偏光ビームスプリッタ4
3に入射した光は、偏光分離部を透過し、そのまま進行
するP偏光成分と、偏光分離部で反射され、さらに隣接
する偏光ビームスプリッタに入射するS偏光成分とに偏
光分離される。そして、P偏光成分の射出面には1/2
波長位相板が設けられていないので、そのまま射出して
しまう。一方、さらに隣接する偏光ビームスプリッタに
入射したS偏光成分は偏光分離部によって反射され、1
/2波長位相板を経由してP偏光に変換されて射出して
しまう。このように、光源等の不完全性に起因して偏光
装置4を射出する光にはS偏光成分に加えて一部P偏光
成分を含んでしまう。
【0016】偏光装置4を射出した光は集光レンズ5を
経て色分解光学系に入射し、R光と、G光と、B光とに
色分解される。この色分解光学系について説明する。集
光レンズ5を射出した光はB光を反射し、R光とG光と
を透過させる特性を有するダイクロイックミラー61
と、R光とG光とを反射し、B光を透過させる特性を有
するダイクロイックミラー62とをX字型に配置し、且
つ光軸に対して入射角が45度になるように配置された
クロスダイクロイックミラー6に入射する。そして、互
いに反対方向で、入射光軸に対して直角な方向に進行す
るB光と、R光とG光との混合光とに色分解される。
【0017】クロスダイクロイックミラー6によって色
分解されたB光と、R光とG光との混合光とはそれぞれ
偏光ビームスプリッタ7、8に入射する。偏光ビームス
プリッタ7,8の偏光分離部は、該偏光分離部で反射し
た各色光のS偏光成分が、共に前記クロスダイクロイッ
クミラーへの入射光軸と平行な方向に反射される光軸と
なるように配置されている。
【0018】上述したように、偏光装置4は入射したラ
ンダム偏光成分を単一偏光(S偏光)成分に変換して射
出する機能を有する。しかし、実際の射出光は相当量の
P偏光を含有している。偏光ビームスプリッタ7,8
は、入射した光の中からP偏光成分の光を透過させて廃
棄し、S偏光成分を反射することで偏光成分の純度をさ
らに向上させる機能を有すると同時に、反射折り曲げミ
ラーとしての機能をも有する。また、偏光ビームスプリ
ッタ7,8は、それぞれ三角柱形状のガラスプリズムを
偏光分離膜を挟んで接着して構成され、高い耐熱性を有
している。このため、高出力の光源を使用して、偏光ビ
ームスプリッタ7,8への入射光量が増加しても、耐熱
性が高いので、熱による光学部材の破損を避けることが
できる。
【0019】偏光ビームスプリッタ7を反射して射出し
たB光のS偏光成分はフィールドレンズ10Bを経てB
光用偏光ビームスプリッタ11Bに入射する。一方、偏
光ビームスプリッタ8を反射して射出したR光とG光と
の混合光は、R光を透過し、G光を反射する特性を有す
るダイクロイックミラー9に入射した後、反射して光軸
を直角に変えて進行しフィールドレンズ10Gを経てG
光用偏光ビームスプリッタ11Gへ入射するG光と、ダ
イクロイックミラー9をそのまま進行し、フィールドレ
ンズ10Rを経てR光用偏光ビームスプリッタ11Rに
入射するR光とに色分解される。
【0020】クロスダイクロイックミラー6と、偏光ビ
ームスプリッタ7、8とダイクロイックミラー9とは三
色色分解光学系を構成すると同時に、当該光学系を射出
した各色光のS偏光とP偏光の比(偏光度)をさらに向
上する機能を有する。
【0021】なお、本実施形態で使用した偏光ビームス
プリッタ7、同8の形状は図1に示すように、その断面
形状が正方形形状のものを使用したがこの形状に限定さ
れることはない。すなわち、本発明では、入射光のうち
反射S偏光が必要で、透過P偏光は不要であることに鑑
みて、例えば、偏光ビームスプリッタ入射側のプリズム
形状は直角三角形プリズムであるが、偏光分離膜を隔て
た透過側のP偏光が通過する側のプリズム形状は、上記
形状の代わりに楔形状のプリズムを使用することもでき
る。かかる構成により、一方のプリズムの体積を減らす
ことにより、小型化ならびに重量低減を図ることができ
る。
【0022】そして、各色光用偏光ビームスプリッタ1
0B,10G,10Rに入射した各色S偏光光は、当該
偏光ビームスプリッタの偏光分離部が入射S偏光に対し
て反射する方向に配置されているので、当該偏光分離部
で反射されて各色光用偏光ビームスプリッタを射出す
る。この反射の際に、さらなる反射S偏光の純度(偏光
度)の向上がなされて射出することはいうまでもない。
【0023】また、各色光用偏光ビームスプリッタ11
B,11G,11Rの射出面近傍には各色用にそれぞれ
反射型液晶ライトバルブ12B,12G,12Rが配置
され、前述の偏光ビームスプリッタ11B,11G,1
1Rを射出した各色のS偏光成分は、各反射型ライトバ
ルブに照明光として入射する。
【0024】ここで、反射型液晶ライトバルブ12B,
12G,12Rについて説明する。本実施形態にて使用
した反射型ライトバルブは電気書き込み式反射型液晶ラ
イトバルブであり、各色光の画像信号に応じて所定画素
に対応する液晶層中の液晶分子の配列を変えることによ
り1/4波長位相板として機能させ、配列を変えた部分
に入射した直線偏光(例えばS偏光)の振動方向を変え
て、例えばP偏光として反射し、射出する変調機能を有
している。すなわち、各ライトバルブ12B,12G,
12Rを反射、射出した光は変調光たるP偏光と、非変
調光たるS偏光とが混在した状態で、再度各色用偏光ビ
ームスプリッタ11B,11G,11Rにそれぞれ入射
する。変調光はP偏光であるために、偏光ビームスプリ
ッタの偏光分離部を透過(検光)して、当該偏光ビーム
スプリッタを射出する。検光された各色光の変調光のう
ち、B光はB光用第1一体化部材13B,R光用反射ダ
イクロイツク膜16,1/2波長位相板14B、B光用
第2一体化部材15Bを経て色合成光学系を構成するク
ロスダイクロイックプリズム17に所定側面から入射す
る。一方、偏光ビームスプリッタを透過したG光の変調
光は第1一体化部材13G、1/2波長位相板14G、
第2一体化部材15Gを経由し、またR光の変調光は第
1一体化部材部材13R,1/2波長位相板14B、第
2一体化部材15Bを経由して前記色合成光学系を構成
するクロスダイクロイックの所定の入射面から入射す
る。
【0025】本実施形態では、各色用のライトバルブ
と、検光光学系を構成する各色光用の偏光ビームスプリ
ッタと、偏光変換用1/2波長位相板と、色合成光学系
を構成するクロスダイクロイックプリズムとを第1一体
化部材ならびに第2一体化部材を用いて一体化させてい
る。ライトバルブと検光光学系と色合成光学系との一体
化について図2を用いてさらに詳細に説明する。
【0026】図2は、ライトバルブと偏光ビームスプリ
ッタとクロスダイクロイックプリズムとの一体化された
部分の斜視構成図であり、その他の構成については省略
する。まず、各色用反射型ライトバルブを各色用偏光ビ
ームスプリッタに取り付ける手順について説明する。各
色光用反射型ライトバルブ12R,12G,12Bを各
色光用偏光ビームスプリッタ11R,11G,11Bに
取り付ける場合、まず、ねじ部材にてライトバルブ12
R,12G,12Bを第1取り付け用部材102E,1
02G,102Bに螺着させて取り付ける。次に、偏光
ビームスプリッタ11R,11G,11Bのライトバル
ブ側の入射面と、第2取り付け部材101R,101
G,101Bの取り付け部とを接着して一体化する。
【0027】そして、一体化の最後の工程として、ライ
トバルブの各画素位置あわせ、すなわち、レジストレー
ションを行い、第1取り付け部材の脚部分と第2取り付
け部材の脚部分とを半田づけする。
【0028】次に、検光光学系を構成する偏光ビームス
プリッタ11R,11G,11Bと色合成光学系を構成
するクロスダイクロイックプリズムとの一体化の手順に
ついて説明する。両者の一体化においては、透明光学部
材であるガラスブロックを一体化部材として使用する。
そして、本実施形態においては、検光されたP偏光成分
をクロスダイクロイックプリズム17中のクロスダイク
ロイック膜面に対してS偏光で入射させるために、偏光
方向変換素子として1/2波長位相板14R,14G,
14Bを一体化ガラス部材中に挟み込む構成としてい
る。また、B光用の一体化部材中において、1/2波長
位相板14BとR光反射ダイクロイック膜16とをその
法線方向を光軸に対して所定角度だけ傾斜させて配置し
ている。傾斜させるのは以下に述べる不要光を光軸外へ
廃棄させるためである。
【0029】図3は、不要光を説明する図である。図に
おいて点線で示す不要光Aは、R光用ライトバルブ12
Rを射出し、偏光ビームスプリッタ11RとR光用第1
一体化部材13Rと1/2波長位相板14RとR光用第
2一体化部材15Rとを経由した後、色合成光学系を構
成するクロスダイクロイックプリズム17に入射する。
次に、ダイクロイック膜17Bを透過して、ダイクロイ
ック膜17Rで大部分は反射され、合成光としてクロス
ダイクロイックプリズムを射出し、投射レンズ19によ
りスクリーンSCに投射像を形成する。しかし、不要光
となる光は、ダイクロイック膜17Rを透過しそのまま
進行して、B光用第2一体化部材15B,1/2波長位
相板14B、B光用第1一体化部材13Bを透過し、偏
光ビームスプリッタ11Bを経て、B光用ライトバルブ
12Bに入射する。B光用ライトバルブ12Bは不要光
に対して反射ミラーとして作用するので、不要光はB光
用ライトバルブ12Bにて反射され、クロスダイクロイ
ックプリズム17に入射する。そして、ダイクロイック
膜によって一部分が反射され、投射レンズによりスクリ
ーンSCに投射されゴースト光(不要光)となる。
【0030】図4は、R光反射ダイクロイック膜16を
有する本実施形態の一部構成を示す図である。R光反射
ダイクロイック膜16はR光を反射し、B光を通過させ
る特性を有するため、前記点線で示した不要光Aは、ク
ロスダイクロイックプリズム17を通過して、R光反射
ダイクロイック膜16により反射される。ここで、上述
のようにR光反射ダイクロイック膜16は、その法線方
向を光軸に対して所定角度だけ傾斜させて配置してい
る。このため、不要光AはB光用ライトバルブ12Bの
方向には進行せずに、ダイクロイック膜16で反射され
ることで光学系外へ廃棄される。なお、本実施形態で
は、紙面下方向に廃棄する構成としたが、光軸に対して
傾ける方向はこれに限らず、紙面左右方向に廃棄する構
成としてもよい。
【0031】次に、偏光ビームスプリッタとクロスダイ
クロイックプリズムとの一体化について説明する。G光
用第1一体化部材13G、R光用第1一体化部材13
R、G光用第2一体化部材15G、R光用第2一体化部
材15Rは各々所定の直方体系形状を有しており、第1
一体化部材と第2一体化部材との間には、入射P偏光が
S偏光に変換される方向に光軸を有する1/2波長位相
板が接着剤にて接着されて設けられている。また、第1
一体化部材13G,13Rは偏光ビームスプリッタ11
G,11Bの所定側面に、第2一体化部材15G、15
Rはクロスダイクロイックプリズム17の所定の側面に
それぞれ接着剤にて接着固定されている。B光用の一体
化部材については、1/2波長位相板14BとR光反射
ダイクロイック膜16とを光軸に対して所定の角度傾斜
させて(実施形態では、クロスダイクロイックプリズム
に向かって上部を前へ傾ける)配置するために、第1一
体化部材13Bと第2一体化部材15Bとは楔形状のガ
ラス部材であり、第1一体化部材の斜面に前記R光を反
射し、B光を透過する特性を有するダイクロイック膜1
6を予め形成し、当該斜面と第2一体化部材の斜面とを
接着一体化させる。そして、第2一体化部材とクロスダ
イクロイックプリズムの所定の側面、及び第1一体化部
材と偏光ビームスプリッタ11Bの所定の側面とを接着
して固定一体化させる。そして、取り付け部材102G
に取り付けたG光用ライトバルブを、当該取り付け部材
の脚部と、偏光ビームスプリッタ11Gに取り付けた取
り付け部材の脚部とを半田付けにより一体化させる。最
後に、全てのライトバルブの画素が相互に一致するよう
に、G光用ライトバルブの画素の位置を基準として、R
光用ライトバルブ11RとB光用ライトバルブ11Bと
を調整しながら各取り付け部材の脚部を半田付けするこ
とにより全体を一体化する。
【0032】図1に戻って、一体化されたライトバルブ
と、偏光ビームスプリッタと、クロスダイクロイックプ
リズムとにおいて、R光の検光光はクロスダイクロイッ
クプリズム中のR光反射ダイクロイック膜で反射され、
B光の検光光はB光反射ダイクロイック膜によって反射
され、さらにG光の検光光は両ダイクロイック膜を透過
することにより色合成が行われ、クロスダイクロイック
プリズムの所定面より射出される。この合成光は、クロ
スダイクロイックプリズム17入射前に上述のように各
色光とも1/2波長位相板にてS偏光に変換されて入射
されるために、S偏光の合成光として射出される。
【0033】さらに好ましくは、クロスダイクロイック
プリズム射出面と投射レンズとの間に1/4波長位相板
を設けることが望ましい。ここで、当該1/4波長位相
板の結晶軸は入射S偏光が円偏光となって射出する方向
に設定される。1/4波長位相板によって円偏光に変換
させることで、投射レンズを構成する複数のレンズ成分
の表面にて反射されスクリーンと反対方向に進行した光
は、当該1/4波長位相板を経由することによってP偏
光に変換され、さらに逆方向に進行して、前記1/2波
長位相板によってS偏光に変換され、偏光ビームスプリ
ッタに入射する。そして、偏光分離部にて反射され、廃
棄させることができる。このように、1/4波長位相板
を使用しないと、投射レンズによる反射光が逆行して偏
光ビームスプリッタを透過進行し、さらにライトバルブ
に入射反射されて、ゴースト像として投射されてしま
う。一方、1/4波長位相板を射出した円偏光成分の光
は投射レンズに入射し、カラー画像としてスクリーン上
に拡大投影される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、色分
解光学系を構成する折り曲げミラーとして偏光ビームス
プリッタを使用することで、各色偏光光の偏光度を向上
させることができる。また、本発明の投射型表示装置で
は、各色光用液晶ライトバルブに入射させる偏光光の偏
光度を向上させることができるので、投射光のコントラ
ストが向上する。さらに、当該偏光ビームスプリッタは
ガラスプリズム部材にて形成され耐熱性が高いので、高
出力のランプを使用し、高輝度の照明を行うことで明る
い投射像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる投射型表示装置の概
略構成を示す図である。
【図2】ライトバルブと検光光学系と色合成光学系との
一体化された構成を示す斜視図である。
【図3】R光用反射型ライトバルブからのゴースト像の
原因となる光線を説明する図である。
【図4】ゴースト像を防止する構成を説明する図であ
る。
【図5】従来の投射型表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光源部 3 紫外線カットフィルター 4 偏光装置 5 集光レンズ 6 クロスダイクロイックミラー 7、8 偏光ビームスプリッタ 9 ダイクロイックミラー 10R,10G,10B フィールドレンズ 11R、11G、11B 偏光ビームスプリッタ 12R,12G,12B 反射型ライトバルブ 13R,13G,13B 第1一体化部材 14R,14G,14B 1/2波長位相板 15R,15G,15B 第2一体化部材 16 R光反射ダイクロイック膜 17 クロスダイクロイックプリズム 18 1/4波長位相板 19 投射レンズ SC スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 義朗 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5C060 BA03 BA08 BC05 EA00 GA01 GB02 GB06 HC00 HC22 HC24 HC25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源光のうち、第1色光を反射し、第2
    色光と第3色光とを透過する特性を有する第1ダイクロ
    イックミラーと、第1色光を透過し、第2色光と第3色
    光とを反射する特性を有する第2ダイクロイックミラー
    とをX字型に配置したクロスダイクロイックミラーと、 前記第2ダイクロイックミラーを反射した第2色光と第
    3色光との所定の偏光成分の光を反射させて光路を折り
    曲げる偏光ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタにより折り曲げられて進行す
    る第2色光と第3色光とを、第2色光と第3色光とに色
    分解する第3ダイクロイックミラーとを有することを特
    徴とする色分解光学系。
  2. 【請求項2】 第1色光と第2色光と第3色光とを含む
    光を射出する光源部と、 前記光源部からの光を所定の偏光光に変換するための偏
    光部と、 請求項1記載の色分解光学系と、 前記各色光を画像変調するための各色光用反射型ライト
    バルブと、 前記各色光用反射型ライトバルブにより画像変調された
    光を検光する各色光用偏光ビームスプリッタと、 前記各色光用偏光ビームスプリッタで検光された各色光
    を色合成して射出する色合成光学系と、 前記色合成された光を所定面に投影するための投影レン
    ズ系とを有することを特徴とする投射型表示装置。
JP11131696A 1999-05-12 1999-05-12 色分解光学系及び該光学系を備える投射型表示装置 Withdrawn JP2000321662A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350780A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Ricoh Co Ltd 表示装置および画像投射装置
US6705731B2 (en) 2001-10-11 2004-03-16 Minolta Co., Ltd. Projection type display apparatus
CN100412635C (zh) * 2003-05-14 2008-08-20 Lg电子有限公司 反射照明光学系统
JP2009169385A (ja) * 2007-12-19 2009-07-30 Victor Co Of Japan Ltd 投射型表示装置

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