JP2000321237A - 酸素濃度計 - Google Patents

酸素濃度計

Info

Publication number
JP2000321237A
JP2000321237A JP11127345A JP12734599A JP2000321237A JP 2000321237 A JP2000321237 A JP 2000321237A JP 11127345 A JP11127345 A JP 11127345A JP 12734599 A JP12734599 A JP 12734599A JP 2000321237 A JP2000321237 A JP 2000321237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen concentration
sensor
voltage
unit
voltage level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11127345A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Nakawa
良春 名川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP11127345A priority Critical patent/JP2000321237A/ja
Publication of JP2000321237A publication Critical patent/JP2000321237A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ部と本体部との距離を任意に設定可能
な酸素濃度計を提供すること。 【解決手段】 酸素濃度センサチップを有したセンサ部
11と、酸素濃度センサチップに電圧を印加するヒータ
印加回路13、および酸素濃度センサチップから供給さ
れたセンサ出力信号の電圧レベルを調整するセンサ検出
回路15を有した中継部17と、供給された電力を制御
する電源回路21、および電圧レベルが調整されたセン
サ出力信号を増幅する増幅回路23を有した本体部25
とを備えて構成されている。センサ部11と中継部17
とは、固定長の接続ケーブル31によって接続されてお
り、中継部17と本体部25とは任意長さの延長ケーブ
ル33によって接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸素濃度計に係り、
特に、本体部とセンサとの距離を任意に設定可能な酸素
濃度計に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素濃度計の従来例として、限界電流型
の酸素濃度センサを用いた酸素濃度計を説明する。図7
は従来の酸素濃度計を示す概略図であり、図8は従来の
酸素濃度計を示すブロック図である。図7および図8に
おいて、従来の酸素濃度計は、センサ部71と、ヒータ
印加回路73、センサ検出回路75、増幅回路77およ
び電源回路79を有した本体部81とを備えて構成され
ている。また、センサ部71は本体部81から別体とし
て分離されており、延長ケーブル83によって本体部8
1に接続されている。
【0003】まず、センサ部71は、例えば、図3に示
す直接挿入型の限界電流型の酸素センサアッシー5によ
って実現されている。図3は、直接挿入型の限界電流型
酸素センサアッシー5を示す分解斜視図である。該酸素
センサアッシー5は、約200〜400℃の燃焼ガス等
の測定すべき雰囲気中に直接挿入して用いられる。外壁
となる円筒状のステンパイプ52には、高温に耐え得る
ステンレスや耐熱ゴム等を用いている。また、同図に示
すように、ステンパイプ52の端部に酸素濃度センサチ
ップ6が取り付けられており、該酸素濃度センサチップ
6はステンキャップ51に覆われることによって保護さ
れている。また、酸素濃度センサチップ6からの出力信
号は、4本の耐熱ケーブル54の内2本を用いて限界電
流型酸素センサアッシー5外部へ取り出される。さら
に、ステンパイプ52と耐熱ケーブル54との途中に
は、耐熱ゴムキャップ53が設けられている。
【0004】次に、図4を参照して、酸素濃度センサチ
ップ6について説明する。図4は、ステンパイプ52の
先端に取り付けられる酸素濃度センサチップ6を示す分
解斜視図である。酸素濃度センサチップ6は、例えば、
一辺"B"が約3mm程度の四角形の多孔質セラミック基
板61上にカソード電極62とジルコニア固体電解質6
3と、該ジルコニア固体電解質63上に設けられたプレ
ート電極64とを有した積層構造となっており、多孔質
セラミック基板61の裏に加熱用の白金(Pt)ヒータ
65が櫛形に設けられている。なお、カソード電極6
2、プレート電極64、Ptヒータ65のそれぞれに
は、接続端子62A、64A、65Aが取り付けられて
いる。このような酸素濃度センサチップ6は、耐熱ケー
ブル54の残りの2本を用いて、ジルコニア固体電解質
63の裏からPtヒータ65によって所定温度の約60
0〜700℃に加熱されている。
【0005】以上のような構造の酸素濃度センサチップ
6を、上述したようにPtヒータ65を用いて所定温度
に加熱しておき、ジルコニア固体電解質63に電流を流
すと、雰囲気中に酸素が存在するときカソード電極62
からプレート電極64へ酸素が移動する現象を呈する。
これを酸素ポンプ作用と呼んでいる。その際、カソード
電極62への酸素の流入は多孔質セラミック基板61の
多孔の空き具合で制限されるので、それ以上は電圧をか
けても電流がそれ以上流れなくなり、一定値の飽和状態
になってしまう現象を呈する。ところが、過電圧が加わ
ると今度は還元が始まるために、再び電流が急増しはじ
める。この間の飽和状態中の電流を特に限界電流と呼ん
でいる。この限界電流は酸素濃度に比例するために、一
定電圧を印加することによって得られる酸素濃度センサ
チップ6が出力する信号の電流値より酸素濃度が検出で
きる。
【0006】また、ヒータ印加回路73はブリッジ回路
等により実現されており、センサ部71のPtセンサ6
5に電圧を印加している。また、ヒータ印加回路73
は、Ptヒータ65の動抵抗値を常時制御することによ
って、Ptセンサ65の最適な温度を補償している。
【0007】また、センサ検出回路75は、固定抵抗等
から構成されており、センサ部71からの出力信号を検
出している。
【0008】また、増幅回路77は、OPアンプ等によ
って実現されている。増幅回路77は、ゲインを変化さ
せることによってセンサ検出回路75から供給されたセ
ンサ出力信号の電圧レベルを調整し、該調整されたセン
サ出力信号をCPU回路(図示せず)へ供給している。
【0009】さらに、電源回路79は、交流電源等によ
って供給された電力を制御する回路であり、増幅回路7
7およびヒータ印加回路73に電力を供給している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の酸素濃度計
では、本体部81とセンサ部71とが分離されているた
め、酸素濃度計全体を高温な燃焼ガス等の測定すべき雰
囲気中にさらす必要がなくなる。ところが、ヒータ印加
回路73がPtヒータ65に印加する電圧によってPt
ヒータ65を流れる電流の電流値は、Ptヒータ65の
抵抗値だけではなく延長ケーブル83のインピーダンス
によっても影響を受けるため、延長ケーブル83として
任意の長さのものを用いることができないという問題点
があった。
【0011】この場合、例えば、センサ部71および本
体部81の設置場所によっては延長ケーブル83が余っ
てしまい、このときは該延長ケーブル83の余った部分
を束ねる必要があった。逆に、延長ケーブル83が足り
ないときは、本体部81の設置場所を変更する必要があ
った。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、センサ部と本体部との距離を任意に
設定可能な酸素濃度計を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る酸素濃度計は、酸素濃度を
検出する酸素濃度計において、雰囲気内の酸素濃度を検
出して雰囲気信号を生成する酸素濃度検出手段を有した
センサ部と、前記酸素濃度検出手段に電圧を印加する電
圧印加手段、および前記酸素濃度検出手段が生成した雰
囲気信号の電圧レベルを調整する電圧レベル調整手段を
有した中継部と、当該酸素濃度計の本体部と、を備え、
前記中継部は、前記本体部とは別体として構成され、第
1の接続ケーブルを介して前記本体部に接続され、前記
センサ部は、固定長の第2の接続ケーブルを介して前記
中継部に接続されていることを特徴とする。
【0014】また、請求項2に係る酸素濃度計は、請求
項1に記載の酸素濃度計において、前記本体部は、前記
電圧レベル調整手段が出力した信号を増幅する増幅手段
と、前記増幅手段および前記電圧印加手段に電力を供給
する電源手段と、を有し、前記増幅手段は、前記電圧レ
ベル調整手段に前記第1の接続ケーブルを介して接続さ
れ、前記電源手段は、前記電圧印加手段に前記第1の接
続ケーブルを介して接続されていることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項1に係る酸素濃度計では、
雰囲気内の酸素濃度を検出して雰囲気信号を生成する酸
素濃度検出手段を有したセンサ部と、酸素濃度検出手段
に電圧を印加する電圧印加手段、および酸素濃度検出手
段が生成した雰囲気信号の電圧レベルを調整する電圧レ
ベル調整手段を有した中継部と、酸素濃度計の本体部
と、を備え、中継部は、本体部とは別体として構成さ
れ、第1の接続ケーブルを介して本体部に接続され、セ
ンサ部は、固定長の第2の接続ケーブルを介して中継部
に接続されている。
【0016】特に、請求項2に係る酸素濃度計では、本
体部は、電圧レベル調整手段が出力した信号を増幅する
増幅手段と、増幅手段および電圧印加手段に電力を供給
する電源手段と、を有し、増幅手段は、電圧レベル調整
手段に第1の接続ケーブルを介して接続され、電源手段
は、電圧印加手段に第1の接続ケーブルを介して接続さ
れている。
【0017】このように、第2の接続ケーブルは固定長
であるために、第2の接続ケーブルのインピーダンスは
固定され、かつ、第1の接続ケーブルの長さまたはイン
ピーダンスは酸素濃度検出手段に印加する電圧の電圧レ
ベルに影響を与えないため、第1の接続ケーブルに任意
の長さのケーブルを用いることができる。したがって、
本体部の設置位置とセンサ部または中継部の設置位置と
の距離に応じた適当な長さの第1の接続ケーブルを選択
して用いることにより、本体部を所望の位置に設置する
ことができる。
【0018】また、電圧レベル調整手段は、酸素濃度検
出手段が生成した雰囲気信号の電圧レベルを、特に可変
抵抗を用いてその抵抗値を変化させることによって調整
しているため、酸素濃度検出手段個々の特に初期的なば
らつきを調整することができる。したがって、増幅手段
がOPアンプ等によって実現されている場合、電圧レベ
ル調整手段によって調整できない範囲のばらつきを調整
するために必要な、OPアンプのゲインの変化分(初期
調整範囲)を小さくすることができる。このため、酸素
濃度検出回路の経時的な特性の変動等に対する調整のた
めの、OPアンプのゲインの変化分(補正マージン)
と、初期調整範囲との差を大きくとることができるた
め、酸素濃度検出手段の経時的な特性の変動等に対して
も増幅手段を用いて十分調整することができ、十分な互
換性を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の酸素濃度計の実施
の形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る酸素濃度計を示す
概略図であり、図2は本発明の一実施形態に係る酸素濃
度計を示すブロック図であり、図3は直接挿入型の限界
電流型酸素センサアッシーを示す分解斜視図であり、図
4は酸素濃度センサチップを示す斜視図である。る。
【0020】図1および図2において、本実施形態の酸
素濃度計は、センサ部11と、特許請求の範囲の電圧印
加回路に該当するヒータ印加回路13および電圧調整レ
ベル手段に該当するセンサ検出回路15を有した中継部
17と、電源手段に該当する電源回路21および増幅手
段に該当する増幅回路23を有した本体部25とを備え
て構成されている。また、センサ部11と中継部17と
は、特許請求の範囲の第2の接続ケーブルに該当する固
定長の接続ケーブル31によって接続されており、中継
部17と本体部25とは任意長さの第1の接続ケーブル
に該当する延長ケーブル33によって接続されている。
【0021】まず、センサ部11は、例えば、図3に示
す直接挿入型の限界電流型の酸素センサアッシー5によ
って実現されている。該酸素センサアッシー5は、約2
00〜400℃の燃焼ガス等の測定すべき雰囲気中に直
接挿入して用いられる。外壁となる円筒状のステンパイ
プ52には、高温に耐え得るステンレスや耐熱ゴム等を
用いている。また、同図に示すように、ステンパイプ5
2の端部には、特許請求の範囲の酸素濃度検出手段に該
当する酸素濃度センサチップ6が取り付けられており、
該酸素濃度センサチップ6はステンキャップ51に覆わ
れることによって保護されている。また、酸素濃度セン
サチップ6からの出力信号は、4本の耐熱ケーブル54
の内2本を用いて限界電流型酸素センサアッシー5外部
へ取り出される。さらに、ステンパイプ52と耐熱ケー
ブル54との途中には、耐熱ゴムキャップ53が設けら
れている。
【0022】次に、図4を参照して、ステンパイプ52
の先端に取りけられる酸素濃度センサチップ6について
説明する。該酸素濃度センサチップ6は、例えば、一
辺”B”が約3mm程度の四角形の多孔質セラミック基
板61上にカソード電極61とジルコニア固体電解質6
3と、該ジルコニア固体電解質63上に設けられたプレ
ート電極64とを有した積層構造となっており、多孔質
セラミック基板61の裏に加熱用の白金(Pt)ヒータ
65が櫛形に設けられている。なお、カソード電極6
2、プレート電極64、Ptヒータ65のそれぞれに
は、接続端子62A、64A、65Aが取り付けられて
いる。このような酸素濃度センサチップ6は、耐熱ケー
ブル54の残りの2本を用いて、ジルコニア固体電解質
63の裏からPtヒータ65によって所定温度の約60
0〜700℃に加熱されている。
【0023】また、ヒータ印加回路13は、延長ケーブ
ル33が有する4本の電線の内2本の電線によって電源
回路79と接続されており、接続ケーブル31が有する
4本の電線の内2本の電線によってセンサ部11が有す
る酸素濃度センサチップ6の接続端子65Aに接続され
ている。該ヒータ印加回路13はブリッジ回路によって
実現されており、上述した接続ケーブル31を介してセ
ンサ部11が有する酸素濃度センサチップ6のPtセン
サ65に電圧を印加している。このため、Ptヒータ6
5は発熱するが、ヒータ印加回路13によってPtヒー
タ65の動抵抗値が常時制御されているため、酸素濃度
センサチップ6毎に最適温度(例えば、約650℃)に
補償されている。
【0024】また、センサ検出回路15は、延長ケーブ
ルが有する残りの2本の電線によって増幅回路23と接
続されており、接続ケーブル31が有する残りの2本の
電線によってカソード電極62の接続端子62Aおよび
プレート電極64の接続端子64Aに接続されている。
該センサ検出回路15は可変抵抗を備えている。該可変
抵抗は、センサ部11が有する酸素濃度センサチップ6
から供給された出力信号を検出するための検出抵抗であ
り、抵抗値を変化させることによって増幅回路23に供
給するセンサ出力信号の電圧レベルを調整している。
【0025】また、増幅回路23は、OPアンプ等によ
って実現されている。増幅回路23は、ゲインを変化さ
せることによってセンサ検出回路15から供給されたセ
ンサ出力信号の電圧レベルを調整して、該調整されたセ
ンサ出力信号をCPU回路(図示せず)へ供給してい
る。
【0026】さらに、電源回路21は、商用電源等によ
って供給された電力を制御する回路であり、増幅回路2
3およびヒータ印加回路13に電力を供給している。な
お、ヒータ印加回路13には、上述したように、延長ケ
ーブル33を用いて電力を供給している。
【0027】以上のように、本実施形態の酸素濃度計に
よれば、ヒータ印加回路13およびセンサ検出回路15
を有する中継部17を、別体として本体部25から分離
した。また、中継部17とセンサ部11とを固定長の接
続ケーブル31を介して互いに接続し、中継部と本体部
25とを延長ケーブル33を介して互いに接続した。こ
のように、中継部17とセンサ部11とを結ぶ接続ケー
ブル31は固定長であるために、該接続ケーブル31の
インピーダンスは固定され、かつ、中継部17と本体部
25とを結ぶ延長ケーブル33の長さまたはインピーダ
ンスは酸素濃度センサチップ6のPtヒータ65に印加
する電圧の電圧レベルに影響を与えないため、任意長さ
の延長ケーブルを用いることができる。したがって、本
体部25の設置位置とセンサ部11または中継部17の
設置位置との距離に応じた適当な長さの延長ケーブル3
3を選択して用いることにより、センサ部11または中
継部17の設置位置に依らず、本体部25を所望の位置
に設置することができる。
【0028】なお、酸素濃度センサチップ6は、耐久性
の問題から所定期間毎、例えば1年毎に交換されてい
る。このとき、センサ部11に新しい酸素濃度センサチ
ップ6が備えられることとなるが、本実施形態の酸素濃
度計では、センサ検出回路15が有する可変抵抗の抵抗
値を変化させることによって、酸素濃度センサチップ6
個々の初期的なばらつきを調整している。また、増幅回
路23のゲインを変化させることによって、酸素濃度セ
ンサチップ6個々のセンサ検出回路15では調整しきれ
ない初期的なばらつきを調整し、かつ酸素濃度センサチ
ップ6の経時的な特性の変動等に対して補正を行ってい
る。以下、増幅回路23のゲインの変化による、酸素濃
度センサチップ6個々の初期的なばらつきに対する調整
範囲を「初期調整範囲」と称し、酸素濃度センサチップ
6の経時的な特性の変動等に対する補正範囲を「補正マ
ージン」と称する。
【0029】次に、初期調整範囲と補正マージンとセン
サ検出回路15が出力するセンサ出力信号の電圧レベル
との関係について、図5および図6を参照して説明す
る。図5は本実施形態の酸素濃度計に係るセンサ出力信
号の電圧と増幅回路のゲインとの関係を説明するグラフ
であり、図6は従来の酸素濃度計に係るセンサ出力信号
の電圧と増幅回路のゲインとの関係を示すグラフを説明
するグラフである。
【0030】図5に示すように、本実施形態の酸素濃度
計においては、センサ検出回路15が有する可変抵抗の
抵抗値を変化させることによって、酸素濃度センサチッ
プ6個々のばらつきを調整して、例えば、センサ検出回
路15が出力するセンサ出力信号の電圧レベルを約22
0〜240mVと狭い範囲内に抑えることができるた
め、初期調整範囲をゲインが約9.0〜11.5と狭く
できる。また、補正マージンは、ゲインが約8.0〜1
4.0である。
【0031】一方、仮にセンサ検出回路15が可変抵抗
の代わりに固定抵抗を有しているときは、図6に示すよ
うに、センサ検出回路15は酸素濃度センサチップ6個
々のはらつきを調整できないため、例えば、センサ検出
回路15が出力するセンサ出力信号の電圧レベルが約1
60〜280mVと広い範囲に広がってしまう。このた
め、初期調整範囲を先の例よりも広くとる必要がある
が、初期調整範囲と補正マージン(図5に示す例と同じ
く、約8.0〜14.0)との差をある程度確保してお
く必要があるため、図6においてはゲイン約9.0〜1
3.0を初期調整範囲としている。このとき、酸素濃度
センサチップ6個々によるセンサ検出回路15が出力す
るセンサ出力信号の電圧レベルは初期調整範囲内に全て
収まっていないため、該初期調整範囲外の酸素濃度セン
サチップ6は初期不良と見なされてしまう。また、初期
調整範囲と補正マージンとの差が小さいために、酸素濃
度センサチップ6を新しく交換しても、ものによっては
経時的なセンサ特性の劣化等によって交換直後に補正マ
ージンを超えてしまう可能性があった。
【0032】このように、図6に示す従来の固定抵抗を
用いた例では、センサ検出回路15において酸素濃度セ
ンサチップ6個々のばらつきを予め調整していないた
め、初期調整範囲と補正マージンとの差が小さいが、図
5に示す本実施形態の可変抵抗を用いた例では、センサ
検出回路15において酸素濃度センサチップ6個々のば
らつきを調整しているため、初期調整範囲と補正マージ
ンとの差を大きくとることができる。このため、酸素濃
度センサチップ6を新しく交換しても、経時的なセンサ
特性の変動等を増幅回路23のゲインの変化によって十
分補正することができるため、十分な互換性を得ること
ができる。
【0033】また、従来の酸素濃度計によれば、ヒータ
印加回路13は、Ptヒータ65の基準とされた動抵抗
値に対して調整を行っており、下記の表1に示すよう
に、酸素濃度センサチップ6個々の静抵抗値およびPt
ヒータ65による酸素濃度センサチップ6の温度にばら
つきがあったため、Ptヒータ65の温度にも幅が生じ
ていた。しかしながら、本実施形態の酸素濃度計によれ
ば、ヒータ印加回路13を用いて酸素濃度センサチップ
6毎に最適温度(650℃)に調整することができる。
【0034】
【表1】
【0035】なお、本実施形態においては、酸素濃度セ
ンサチップ6として限界電流型の酸素濃度センサを用い
たが、代わりに濃淡電池式や磁気式の酸素濃度センサを
用いても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の酸素濃度
計によれば、雰囲気内の酸素濃度を検出して雰囲気信号
を生成する酸素濃度検出手段を有したセンサ部と、酸素
濃度検出手段に電圧を印加する電圧印加手段、および酸
素濃度検出手段が生成した雰囲気信号の電圧レベルを調
整する電圧レベル調整手段を有した中継部と、酸素濃度
計の本体部と、を備え、中継部は、本体部とは別体とし
て構成され、第1の接続ケーブルを介して本体部に接続
され、センサ部は、固定長の第2の接続ケーブルを介し
て中継部に接続されている。
【0037】また、本体部は、電圧レベル調整手段が出
力した信号を増幅する増幅手段と、増幅手段および電圧
印加手段に電力を供給する電源手段と、を有し、増幅手
段は、電圧レベル調整手段に第1の接続ケーブルを介し
て接続され、電源手段は、電圧印加手段に第1の接続ケ
ーブルを介して接続されている。
【0038】このように、第2の接続ケーブルは固定長
であるために、第2の接続ケーブルのインピーダンスは
固定され、かつ、第1の接続ケーブルの長さまたはイン
ピーダンスは酸素濃度検出手段に印加する電圧の電圧レ
ベルに影響を与えないため、第1の接続ケーブルに任意
の長さのケーブルを用いることができる。したがって、
本体部の設置位置とセンサ部または中継部の設置位置と
の距離に応じた適当な長さの第1の接続ケーブルを選択
して用いることにより、本体部を所望の位置に設置する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る酸素濃度計を示す概
略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る酸素濃度計を示すブ
ロック図である。
【図3】直接挿入型の限界電流型酸素センサアッシーを
示す分解斜視図である。
【図4】酸素濃度センサチップを示す斜視図である。
【図5】本実施形態の酸素濃度計に係る、センサ出力信
号の電圧と増幅回路のゲインとの関係を説明するグラフ
である。
【図6】従来の酸素濃度計に係るセンサ出力信号の電圧
と増幅回路のゲインとの関係を示すグラフである。
【図7】従来の酸素濃度計を示す概略図である。
【図8】従来の酸素濃度計を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 センサ部 13 ヒータ印加回路 15 センサ検出回路 17 中継部 21 電源回路 23 増幅回路 25 本体部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素濃度を検出する酸素濃度計におい
    て、 雰囲気内の酸素濃度を検出して雰囲気信号を生成する酸
    素濃度検出手段を有したセンサ部と、 前記酸素濃度検出手段に電圧を印加する電圧印加手段、
    および前記酸素濃度検出手段が生成した雰囲気信号の電
    圧レベルを調整する電圧レベル調整手段を有した中継部
    と、 当該酸素濃度計の本体部と、を備え、 前記中継部は、前記本体部とは別体として構成され、第
    1の接続ケーブルを介して前記本体部に接続され、 前記センサ部は、固定長の第2の接続ケーブルを介して
    前記中継部に接続されていることを特徴とする酸素濃度
    計。
  2. 【請求項2】 前記本体部は、 前記電圧レベル調整手段が出力した信号を増幅する増幅
    手段と、 前記増幅手段および前記電圧印加手段に電力を供給する
    電源手段と、を有し、 前記増幅手段は、前記電圧レベル調整手段に前記第1の
    接続ケーブルを介して接続され、 前記電源手段は、前記電圧印加手段に前記第1の接続ケ
    ーブルを介して接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の酸素濃度計。
JP11127345A 1999-05-07 1999-05-07 酸素濃度計 Abandoned JP2000321237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11127345A JP2000321237A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 酸素濃度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11127345A JP2000321237A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 酸素濃度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000321237A true JP2000321237A (ja) 2000-11-24

Family

ID=14957639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11127345A Abandoned JP2000321237A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 酸素濃度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000321237A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244051A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Yazaki Corp 空燃比検出装置
CN103969313A (zh) * 2013-02-06 2014-08-06 精圆科技股份有限公司 含氧感知器的讯号修订装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244051A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Yazaki Corp 空燃比検出装置
CN103969313A (zh) * 2013-02-06 2014-08-06 精圆科技股份有限公司 含氧感知器的讯号修订装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4543176A (en) Oxygen concentration detector under temperature control
JPH0443284B2 (ja)
US4609453A (en) Engine air/fuel ratio sensing device
JPS61138156A (ja) 空燃比検出装置
JP3860896B2 (ja) ガスセンサ及びその制御方法
JP2000321237A (ja) 酸素濃度計
JPH05164582A (ja) 感熱式流量センサの設定方法
JP5041488B2 (ja) センサ制御装置
JPH11344466A (ja) ガス濃度センサのヒータ制御装置
TW459460B (en) Programmable subscriber loop interface circuit and method
Benammar et al. Temperature control of thick-film printed heaters
JP3308784B2 (ja) 酸素濃度計のセンサ特性調整回路
JP2006071429A (ja) ガス濃度検出装置
JP3764800B2 (ja) 加熱制御回路
JP3421192B2 (ja) 限界電流式ガスセンサによる水蒸気濃度測定方法とその方法を利用した水蒸気濃度測定装置
JPH0680426B2 (ja) 空燃比検出器
JP3152699B2 (ja) 限界電流式ガスセンサ
JPH01155261A (ja) 酸素濃度検出装置
US11940406B2 (en) Sensor element and gas sensor
JP2019056673A (ja) センサ制御装置
JP2774100B2 (ja) 酸素濃度検知装置
JP2002303601A (ja) ガス濃度センサの制御装置
JP2009069167A (ja) ガス濃度検出装置
JP2002257783A (ja) ガスセンサ
JP2005156161A (ja) ヒータ制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061004

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20061107

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20070424