JP2000321048A - 細線用ダイスの孔径測定装置 - Google Patents

細線用ダイスの孔径測定装置

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JP2000321048A
JP2000321048A JP11127338A JP12733899A JP2000321048A JP 2000321048 A JP2000321048 A JP 2000321048A JP 11127338 A JP11127338 A JP 11127338A JP 12733899 A JP12733899 A JP 12733899A JP 2000321048 A JP2000321048 A JP 2000321048A
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die
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pulley
diameter
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Yasuyori Kondo
康順 近藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属細線などの線材を細くするのに用いるダ
イスの孔径を、正確かつ確実に測定可能にした細線用ダ
イスの孔径測定装置を提供する。 【解決手段】 第1,第2プーリ2,3と、ダイス8,
8′を保持するダイスホルダ4,5とを備え、ダイス8
の孔に通して両プーリに巻き付けた線材を、その一方に
所定量巻き取ることにより線材を所定長さにわたってダ
イス8で絞り、この絞った部分の線径を測定してダイス
の孔径を得る細線用ダイスの孔径測定装置において、線
材1を自重で緊張させる上下動可能なダンサーローラ1
1,12を有する張力付与手段13,14と両プーリを
回転させる第1,第2モータM1,M2を設け、線材を
巻き取る際に、線材に作用する引張力によりダンサーロ
ールが上昇すると、この上昇に連動して、他方のプーリ
を両モータの他方で線材を送り出す方向へ回転させるよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属細線などの線材を
細くするのに使う細線用ダイスの孔径を測定する装置、
例えば、銅線やアルミ線などの金属極細線或いは引張強
度の比較的小さい材料で作った金属細線などの線材を所
望の線径まで伸線する伸線機に用いる複数のダイスの孔
径を測定する装置に関し、特に、測定対象のダイスで線
材を実際に絞って細くした部分の線径を測定し、この測
定値から各ダイスの孔径を得る細線用ダイスの孔径測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の細線用ダイスの孔径測定
装置として、例えば、実開昭63−97807号公報に
開示されたものがある。この孔径測定装置は、図2に示
すように、電線などの線材を次第に細くして所定径の極
細線を作る伸線機に用いる複数のダイスの孔径を、孔径
の大きいダイスから順に1つずつ測定するものである。
この孔径測定装置は、極細線(両端を先細にしてある)
30の一端側を巻き付ける第1プーリ31と、その他端
側を巻き付ける第2プーリ32と、両プーリ31,32
間で測定対象のダイス33を交換可能に保持するダイス
ホルダ34とを備える。このダイスホルダ34は、図2
の実線位置と鎖線位置との間で位置を変えられる。ま
た、この孔径測定装置によりダイス33の孔径を測定す
る際には、まず、第1プーリ31に極細線30の一端を
固定して巻き取ると共に、ダイス33をダイスホルダ3
4に孔あきボルト35により固定する。次に、極細線3
0の他端側を第1ローラ36に1回以上巻き付け、孔あ
きボルト35の孔およびダイス33の孔に通す。次に、
極細線30の他端側を第2ローラ37に1回以上巻き付
けた後、極細線30の他端を第2プーリ32に固定す
る。次に、第2プーリ32を回転させて極細線30を所
定量巻き取り、ダイス33により極細線30を所定長さ
にわたって絞る。次に、第1プーリ31を回転させて極
細線30を所定量巻き戻し、両ローラ36,37間の極
細線30の電気抵抗を測定して細くした部分の線径を
得、ダイス33の孔径を得る。この後は、両プーリ3
1,32を巻取側プーリと供給側プーリとが交互に入れ
替わるようにすると共に、ダイス33を順次孔径の小さ
いものに交換しながら、各ダイス33で絞って細くした
部分の線径を順次測定して各ダイスの孔径を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の孔径測定装置では、極細線30の引張強度が小さい
ために、例えば第2プーリ32を回転させて極細線30
を所定量巻き取ることにより、ダイス33で極細線30
を所定長さにわたって絞る際に、その巻取が進むにつれ
て極細線30を巻取方向に引っ張る引張力が大きくなっ
ていき、この引張力により極細線30が断線する虞があ
る。したがって、ダイス33で極細線30を所定長さに
わたって絞るために、極細線30を所定量巻き取るのが
難しい。このような問題を回避するために、仮に、第1
プーリ31を手で極細線30を送り出す方向に回転させ
ながら、第2プーリ32を回転させて極細線30を巻き
取るようにした場合には、ダイス33の手前側で極細線
30が緩んでしまう。そのために、極細線30のダイス
33への進入角度が斜めになり易く、極細線30をダイ
ス33で正確に絞ることができず、その結果、ダイス3
3の孔径を正確に測定することができない。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、銅線やアルミ線などの
金属極細線或いは引張強度の比較的小さい材料で作った
金属細線などの線材を細くするのに用いるダイスの孔径
を、正確かつ確実に測定可能にした細線用ダイスの孔径
測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、金属細線などの線材の一端側
を巻き付ける第1プーリと、その他端側を巻き付ける第
2プーリと、該両プーリ間で測定対象のダイスを保持す
るダイスホルダとを備え、該ホルダに保持したダイスの
孔に通して前記両プーリに巻き付けた前記線材を、両プ
ーリの一方に所定量巻き取ることにより、線材を所定長
さにわたって前記ダイスで絞り、この絞られた部分の線
径を測定してダイスの孔径を得る細線用ダイスの孔径測
定装置において、両プーリの少なくとも一方と前記ダイ
スホルダとの間に、両プーリに巻き付けた線材を自重で
緊張させる上下動可能なダンサーローラを有する張力付
与手段を設け、第1,第2プーリをそれぞれ回転させる
第1,第2モータを設け、そして、両プーリの一方を両
モータの一方で回転させて線材を巻き取る際に、その線
材に作用する引張力により両プーリのうち供給側となる
他方のプーリ側にあるダンサロールが上昇すると、この
上昇に連動して、他方のプーリを両モータの他方で線材
を送り出す方向へ回転させるように構成したことを特徴
とする。かかる構成によれば、両プーリの一方を両モー
タの一方で回転させて線材を巻き取る際に、その線材を
巻取方向に引っ張る引張力により両プーリのうち供給側
となる他方のプーリ側にあるダンサロールが上昇する
と、この上昇に連動して、他方のプーリを両モータの他
方で線材を送り出す方向に回転させる。これによって、
線材が他方のプーリから巻取方向へ送り出されるので、
線材を巻取方向へ引っ張る引張力が小さくなる。そのた
め、線材を巻き取ることにより、ダイスで線材を絞る際
に、線材に大きな引張力が作用せず、その断線が防止さ
れる。また、線材が他方のプーリから巻取方向へ送り出
されている間、ダイスの手前側で線材はダンサロールの
自重で常に引っ張られているので、線材のダイスへの進
入角度が斜めになったりせず、線材をダイスで正確に絞
ることができる。
【0006】また、上記課題を解決するために請求項2
に係る発明は、孔径の異なる複数のダイスの孔径を、孔
径の大きいダイスから順に1つずつ測定する装置であっ
て、金属細線などの線材の一端側を巻き付ける第1プー
リと、その他端側を巻き付ける第2プーリと、両プーリ
間で測定対象のダイスを交換可能に保持するダイスホル
ダとを備え、線材の一端側を一方のプーリに固定して巻
き取り、その他端側をダイスホルダで保持したダイスに
通して他方のプーリに固定し、該他方のプーリに線材を
所定量巻き取ることにより、線材を所定長さにわたって
ダイスで絞り、この絞られた部分の線径を測定してダイ
スの孔径を得、この後は、両プーリを巻取側プーリと供
給側プーリとが交互に入れ替わるようにすると共に、測
定対象のダイスを順次孔径の小さいものに交換しなが
ら、各ダイスで絞った線材の線径を測定して各ダイスの
孔径を得る細線用ダイスの孔径測定装置において、両プ
ーリの一方とダイスホルダとの間および両プーリの他方
とダイスホルダとの間の両方に、両プーリに巻き付けた
線材を自重で緊張させるダンサーローラを有する張力付
与手段をそれぞれ設け、第1,第2プーリをそれぞれ回
転させる第1,第2モータを設け、そして、両プーリの
一方を両モータの一方で回転させて線材を巻き取る際
に、その線材に作用する引張力により両プーリのうち供
給側となる他方のプーリ側にあるダンサロールが上昇す
ると、この上昇に連動して、前記他方のプーリを両モー
タの他方で線材を送り出す方向へ回転させるように構成
したことを特徴とする。かかる構成によれば、両プーリ
の一方を両モータの一方で回転させて線材を巻き取る際
に、その線材を巻取方向に引っ張る引張力により両プー
リのうち供給側となる他方のプーリ側にあるダンサロー
ルが上昇すると、この上昇に連動して、他方のプーリを
両モータの他方で線材を送り出す方向に回転させる。こ
れによって、線材が他方のプーリから巻取方向へ送り出
されるので、線材を巻取方向へ引っ張る引張力が小さく
なる。そのため、線材を巻き取ることにより、ダイスで
線材を絞る際に、線材に大きな引張力が作用せず、その
断線が防止される。また、線材が他方のプーリから巻取
方向へ送り出されている間、ダイスの手前側で線材はダ
ンサロールの自重で常に引っ張られているので、線材の
ダイスへの進入角度が斜めになったりせず、線材をダイ
スで正確に絞ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る細線用ダイス
の孔径測定装置の実施の形態の一例を図1に基づいて説
明する。この一例に係る細線用ダイスの孔径測定装置
は、金属細線などの線材、例えば、銅線やアルミ線など
の金属極細線(例えば、線径が10μm〜100μm程
度の金属線)或いは引張強度の比較的小さい材料で作っ
た金属細線を所望の線径まで伸線する伸線機に用いる複
数のダイスの孔径を、孔径の大きいダイスから順に1つ
ずつ測定するのに好適なものである。
【0008】この孔径測定装置は、上述した金属細線な
どの線材1の一端側を巻き付ける第1プーリ2と、その
他端側を巻き付ける第2プーリ3と、両プーリ2,3間
で測定対象のダイスを交換可能に保持するダイスホルダ
4,5とを備える。図1では、左側のダイスホルダ4に
測定対象のダイス8が保持されている状態が示されてい
る。両ダイスホルダ4,5は、該両ホルダの間に、線材
1の線径を測定する線径測定部6が配置されるのに充分
な所定間隔をおいて基板7上に設けられている。また、
両プーリ2,3は、基板7上に固定したブラケット9,
10にそれぞれ回転可能に支持されている。
【0009】左側にそれぞれあるプーリ2とダイスホル
ダ4との間、および右側にそれぞれあるプーリ3とダイ
スホルダ5との間には、測定対象のダイスに通して両プ
ーリ2,3に巻き付けた線材1を自重で緊張させるダン
サーローラ11,12をそれぞれ有する張力付与手段1
3,14が設けられている。一方の張力付与手段13
は、基板7上にそれぞれ固定された支持部材15,16
と、該両支持部材15,16にそれぞれ回転可能に支持
された2つの固定ローラ17,18と、該両固定ローラ
17,18間で上下動可能なダンサーローラ11とから
なる。同様に、他方の張力付与手段14も、基板7上に
それぞれ固定された支持部材19,20と、該両支持部
材19,20にそれぞれ回転可能に支持された2つの固
定ローラ21,22と、該両固定ローラ21,22間で
上下動可能なダンサーローラ12とからなる。
【0010】線径測定部6は、例えば、図1に示すよう
な線材1の直径を光電的に測定する直径測定装置であ
る。この線径測定部6は、線材1に光を出射する光源2
3と、該光源23からの出射光を受ける受光部(図示
略)と、該受光部と光源23を両者が線材1を挟んで対
向する位置に保持しかつ線材1を中心に回転可能に支持
体24に支持された回転体25と、モータ26の回転を
回転体25に伝達するベルト27とを備える。また、図
1で符号28,29は、線径測定部6により線材1の直
径を測定する際に、線材1が回転しないようにこれを固
定するための線材固定部である。そして、光源23とし
て、例えば、発光ダイオード、半導体レーザなどが使用
される。なお、線径測定部6は、図1で示すような直径
測定装置に限らず、線材1の線径を測定できるものであ
れば、どのような測定方法の装置であってもよい。例え
ば、顕微鏡や投影機などの光学機器を使って得られる線
材1の拡大像に基づきその直径を精度よく測定する方
法、CCDカメラなどの撮像装置を用い画像処理により
線材1の直径を求める方法、マイクロメータで線材1の
直径を直接測定する方法などが考えられる。
【0011】そして、第1プーリ2を回転させるための
第1モータM1と、第2プーリ3を回転させるための第
2モータM2とが設けられている。第1モータM1は、
例えば、第1プーリ2に線材1を巻き取る際に、不図示
の第1巻取スイッチをオンにすると逆転し、第1プーリ
2を反時計方向(線材1を巻き取る方向)に回転させる
ようになっている。そして、張力付与手段13のダンサ
ーローラ11が、線材1に作用する引張力により図1の
実線位置から鎖線位置へ上昇し、この上昇が不図示のリ
ミットスイッチなどで検出されると、第1モータM1が
正転し、第1プーリ2を時計方向(線材1を送り出す方
向)に回転させるようになっている。このように、ダン
サーローラ11の上昇に連動して、第1モータM1が第
1プーリ2を時計方向、すなわち線材1を送り出して第
2プーリ3側へ供給する方向に回転させるようになって
いる。
【0012】同様に、第2モータM2は、例えば、第2
プーリ3に線材1を巻き取る際に、不図示の第2巻取ス
イッチをオンにすると正転し、第2プーリ3を時計方向
(線材1を巻き取る方向)に回転させるようになってい
る。そして、張力付与手段14のダンサーローラ12
が、線材1に作用する引張力により図1の実線位置から
鎖線位置へ上昇し、この上昇が不図示のリミットスイッ
チなどで検出されると、第2モータM2が逆転し、第2
プーリ3を反時計方向(線材1を送り出す方向)に回転
させるようになっている。このように、ダンサーローラ
12の上昇に連動して、第2モータM2が第2プーリ3
を反時計方向、すなわち線材1を送り出して第1プーリ
2側へ供給する方向に回転させるようになっている。
【0013】次に、上記構成を有する本例に係る孔径測
定装置により、伸線機に用いる上記複数のダイスの孔径
を、孔径の大きいダイスから順に1つずつ測定する手順
を説明する。なお、線材1の両端は、測定対象の各ダイ
スの孔に通し易くするために先細に加工してある。ま
ず、線材1の一端側を第1プーリ2に固定して巻き取
る。この巻取は、第1プーリ2を手動或いは第1モータ
M1により反時計方向に回転させて行う。この巻取後、
線材1の他端側を左側のダイスホルダ4で保持したダイ
ス(孔径の最も大きい1番目のダイス)8に通して第2
プーリ3に固定し、該第2プーリ3に線材1を所定量巻
き取ることにより、線材1を所定長さにわたってダイス
8で絞って細くする。この巻取は、第2プーリ3を第2
モータM2により時計方向に回転させて行う。この巻取
後、線材1を所定量だけ巻き戻し、線材1の絞られて細
くなった部分の線径を線径測定部6により測定して1番
目のダイス8の孔径を得る。このときの巻戻しは、第1
プーリ2を手動或いは第1モータM1により反時計方向
に回転させて行う。
【0014】1番目のダイス8の孔径の測定完了後は、
例えば、線材1を第2プーリ3側に巻き取っていき、線
材1の一端側を第1プーリ2およびダイス8から外す。
このときの巻取は、第2プーリ3を手動或いは第2モー
タM2により時計方向に回転させて行う。また、1番目
のダイス8を左側のダイスホルダ4から外し、次に測定
する2番目のダイスをダイスホルダ5に保持させ、第2
プーリ3に巻き取った線材1の一端側を2番目のダイス
に通して第1プーリ2に固定し、該第1プーリ2に線材
1を所定量巻き取ることにより、線材1を所定長さにわ
たって右側のダイスホルダ5で保持された2番目のダイ
ス8′で絞って細くする。この巻取は、第1プーリ2を
第1モータM1により反時計方向に回転させて行う。こ
の巻取後、線材1を所定量だけ巻き戻し、線材1の絞ら
れて細くなった部分の線径を線径測定部6により再び測
定して2番目のダイスの孔径を得る。このときの巻戻し
は、第2プーリ3を手動或いは第2モータM2により時
計方向に回転させて行う。
【0015】この後、すなわち3番目以降のダイスの孔
径を順次測定していく際には、両プーリ2,3を巻取側
プーリと供給側プーリとが交互に入れ替わるようにする
と共に、ダイスホルダ4或いは5で保持する3番目以降
のダイスを順次孔径の小さいものに交換しながら、各ダ
イスで絞った線材1の線径を線径測定部6で測定して各
ダイスの孔径を得る。
【0016】このように、測定対象の各ダイスで線材1
を実際に絞って細くし、この細くした部分の線径を線径
測定部6で測定して各ダイスの孔径を測定するために、
例えば、第2プーリ3を第2モータM2により時計方向
に回転させて同プーリ3に線材1を巻き取る際に、その
線材1に作用する引張力により供給側となる第1プーリ
2側にあるダンサロール11が上昇すると、この上昇に
連動して、第1モータM1が駆動されて(正転されて)
第1プーリ2を時計方向(線材1を送り出す方向)に回
転させる。これによって、線材1が第1プーリ2から巻
取方向へ送り出されるので、線材1を巻取方向へ引っ張
る引張力が小さくなる。そのため、線材1を第2プーリ
3に巻き取る際に、線材1に大きな引張力が作用せず、
その断線が防止される。また、線材1が第1プーリ2か
ら巻取方向へ送り出されている間、ダイス8の手前側で
線材1はダンサロール11の自重で常に引っ張られてい
るので、線材1のダイスへ8の進入角度が斜めになった
りせず、線材1をダイス8で正確に絞ることができる。
このことは、第1モータM1により第1プーリ2を反時
計方向に回転させて線材1を同プーリ2に巻き取る際に
も言える。したがって、本例に係る細線用ダイスの孔径
測定装置によれば、銅線やアルミ線などの金属極細線或
いは引張強度の比較的小さい材料で作った金属細線など
の線材を所望の線径まで伸線するのに用いる測定対象の
ダイスの孔径を、正確かつ確実に測定することができ
る。
【0017】また、本例によれば、左右2つのダイスホ
ルダ4,5を備えており、第1プーリ2に線材1を巻き
取る際には左側のダイスホルダ4を使い、第2プーリ3
に線材1を巻き取る際には右側のダイスホルダ5を使え
ばよいので、上記従来技術のように、巻取方向によって
1つのダイスホルダの位置をその都度変える必要がな
く、効率の良い作業を行うことができる。さらに、本例
によれば、線材1が回転しないようにこれを固定するた
めの線材固定部28,29を備えているので、線径測定
部6により線材1の直径を測定する際に、線材1が回転
してねじれたりせず、線材1の直径を線径測定部6によ
り正確に測定することができる。
【0018】なお、本発明に係る細線用ダイスの孔径測
定装置は、上記一例に係る孔径測定装置のように、伸線
機に用いる複数のダイスの孔径を孔径の大きい順に1つ
ずつ測定する装置に限らず、測定対象のダイスで実際に
絞って細くした線材の線径を測定してそのダイスの孔径
を得る方式の孔径測定装置全てに適用できることは言う
までもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
に係る発明によれば、銅線やアルミ線などの金属極細線
或いは引張強度の比較的小さい材料で作った金属細線な
どの線材を細くするのに用いるダイスの孔径を、正確か
つ確実に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細線用ダイスの孔径測定装置の実
施の形態の一例を示す概略構成図。
【図2】従来例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・線材 2・・・・・・・・・・第1プーリ 3・・・・・・・・・・第2プーリ 4,5・・・・・・・・ダイスホルダ 8,8′・・・・・・・ダイス 11,12・・・・・・ダンサーローラ 13,14・・・・・・張力付与手段 M1・・・・・・・・・第1モータ M2・・・・・・・・・第2モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属細線などの線材の一端側を巻き付け
    る第1プーリと、その他端側を巻き付ける第2プーリ
    と、該両プーリ間で測定対象のダイスを保持するダイス
    ホルダとを備え、該ホルダに保持したダイスの孔に通し
    て前記両プーリに巻き付けた前記線材を、両プーリの一
    方に所定量巻き取ることにより、線材を所定長さにわた
    って前記ダイスで絞り、この絞られた部分の線径を測定
    してダイスの孔径を得る細線用ダイスの孔径測定装置に
    おいて、 前記両プーリの少なくとも一方と前記ダイスホルダとの
    間に、両プーリに巻き付けた前記線材を自重で緊張させ
    る上下動可能なダンサーローラを有する張力付与手段を
    設け、前記第1,第2プーリをそれぞれ回転させる第
    1,第2モータを設け、そして、前記両プーリの一方を
    前記両モータの一方で回転させて前記線材を巻き取る際
    に、その線材に作用する引張力により前記両プーリのう
    ち供給側となる他方のプーリ側にある前記ダンサロール
    が上昇すると、この上昇に連動して、前記他方のプーリ
    を前記両モータの他方で線材を送り出す方向へ回転させ
    るように構成したことを特徴とする細線用ダイスの孔径
    測定装置。
  2. 【請求項2】 孔径の異なる複数のダイスの孔径を、孔
    径の大きいダイスから順に1つずつ測定する装置であっ
    て、金属細線などの線材の一端側を巻き付ける第1プー
    リと、その他端側を巻き付ける第2プーリと、両プーリ
    間で測定対象のダイスを交換可能に保持するダイスホル
    ダとを備え、線材の一端側を一方のプーリに固定して巻
    き取り、その他端側をダイスホルダで保持したダイスに
    通して他方のプーリに固定し、該他方のプーリに線材を
    所定量巻き取ることにより、線材を所定長さにわたって
    ダイスで絞り、この絞られた部分の線径を測定してダイ
    スの孔径を得、この後は、前記両プーリを巻取側プーリ
    と供給側プーリとが交互に入れ替わるようにすると共
    に、測定対象のダイスを順次孔径の小さいものに交換し
    ながら、各ダイスで絞った線材の線径を測定して各ダイ
    スの孔径を得る細線用ダイスの孔径測定装置において、 前記両プーリの一方と前記ダイスホルダとの間および両
    プーリの他方とダイスホルダとの間の両方に、両プーリ
    に巻き付けた前記線材を自重で緊張させるダンサーロー
    ラを有する張力付与手段をそれぞれ設け、前記第1,第
    2プーリをそれぞれ回転させる第1,第2モータを設
    け、そして、前記両プーリの一方を前記両モータの一方
    で回転させて前記線材を巻き取る際に、その線材に作用
    する引張力により前記両プーリのうち供給側となる他方
    のプーリ側にある前記ダンサロールが上昇すると、この
    上昇に連動して、前記他方のプーリを前記両モータの他
    方で線材を送り出す方向へ回転させるように構成したこ
    とを特徴とする細線用ダイスの孔径測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443855C (zh) * 2007-05-18 2008-12-17 东南大学 桩身内部位移的悬吊量测方法及其装置
CN103063175A (zh) * 2012-12-19 2013-04-24 东南大学 一种悬吊式电动位移量测装置
CN114210750A (zh) * 2021-11-05 2022-03-22 浙江三行电气科技有限公司 自平衡式拉丝机

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