JP2000320420A - 燃料噴射装置及び内燃機関 - Google Patents
燃料噴射装置及び内燃機関Info
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- JP2000320420A JP2000320420A JP11133735A JP13373599A JP2000320420A JP 2000320420 A JP2000320420 A JP 2000320420A JP 11133735 A JP11133735 A JP 11133735A JP 13373599 A JP13373599 A JP 13373599A JP 2000320420 A JP2000320420 A JP 2000320420A
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- fuel
- fuel injection
- valve
- injection hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】噴霧性能、燃料付着防止、カーボンデポジット
付着防止などの性能を維持しながら、騒音を低減できる
ノズル部材の噴射孔部外面構造を提供する。 【解決手段】円筒状の側面30と板状の底面を有するノ
ズル部材7の底面部31は別体で成形され、噴射孔部を
含む底面部31の噴射孔部外面に凹部を成形し、凹部底
面(ただし、板厚が一様な面)と凹部上面との板厚の比
が一定の範囲にし、噴射孔部8からノズル部材の噴射孔
部最外面25へ向かうにしたがい板厚が次第に厚くなる
ようにノズル部材の噴射孔部外面の板厚を成形し、前記
円筒状の側面30に穴を開け、前記穴33を介して底面
部31と円筒状の側面30をスポット溶接し、その後、
底面部31の下流側を円筒状の側面30に全周溶接した
構成とした。
付着防止などの性能を維持しながら、騒音を低減できる
ノズル部材の噴射孔部外面構造を提供する。 【解決手段】円筒状の側面30と板状の底面を有するノ
ズル部材7の底面部31は別体で成形され、噴射孔部を
含む底面部31の噴射孔部外面に凹部を成形し、凹部底
面(ただし、板厚が一様な面)と凹部上面との板厚の比
が一定の範囲にし、噴射孔部8からノズル部材の噴射孔
部最外面25へ向かうにしたがい板厚が次第に厚くなる
ようにノズル部材の噴射孔部外面の板厚を成形し、前記
円筒状の側面30に穴を開け、前記穴33を介して底面
部31と円筒状の側面30をスポット溶接し、その後、
底面部31の下流側を円筒状の側面30に全周溶接した
構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、噴射した燃料を燃
焼させて動力を得る内燃機関に使用される燃料噴射装置
に係り、特に、弁体が弁座部シート面に衝突する際に発
生する騒音及び応力を低減する燃料噴射装置と、内燃機
関とに関する。
焼させて動力を得る内燃機関に使用される燃料噴射装置
に係り、特に、弁体が弁座部シート面に衝突する際に発
生する騒音及び応力を低減する燃料噴射装置と、内燃機
関とに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの吸気管内に燃料を噴射する吸
気管内燃料噴射装置に対して、燃焼室内に直接燃料を噴
射する装置の普及が進んでいる。
気管内燃料噴射装置に対して、燃焼室内に直接燃料を噴
射する装置の普及が進んでいる。
【0003】筒内に直接燃料を噴射する装置を用いたと
きの燃焼室内の圧力は吸気管内燃料噴射装置を用いた場
合に比べ、非常に高くなる。そのため、筒内燃料噴射装
置の弁体にも高い圧力がかかり、弁を閉じておくために
は、弁体に強い予圧をかける必要がある。また、筒内に
直接燃料を噴射する装置を用いたときの弁の開閉は吸気
管内燃料噴射装置を用いた場合に比べ、非常に高速で行
う必要がある。弁体にかかる強い予圧に打ち勝って高速
に弁を開閉するため、開閉時にはシート面やストッパに
強い衝撃力が加わる。この衝撃力により噴射装置が振動
し、騒音を発生する。
きの燃焼室内の圧力は吸気管内燃料噴射装置を用いた場
合に比べ、非常に高くなる。そのため、筒内燃料噴射装
置の弁体にも高い圧力がかかり、弁を閉じておくために
は、弁体に強い予圧をかける必要がある。また、筒内に
直接燃料を噴射する装置を用いたときの弁の開閉は吸気
管内燃料噴射装置を用いた場合に比べ、非常に高速で行
う必要がある。弁体にかかる強い予圧に打ち勝って高速
に弁を開閉するため、開閉時にはシート面やストッパに
強い衝撃力が加わる。この衝撃力により噴射装置が振動
し、騒音を発生する。
【0004】特開平10―252612号公報ではカー
ボンデポジットの付着を防止するため、前記の凸形状部
先端の端面に凹形状部を成形しているが、騒音の低減ま
で配慮したものではなかった。特開平4―339168
号公報では噴射孔の先に空洞部、さらにその先に燃料出
口が設けられているが、空洞部が共鳴箱となって騒音が
増大する恐れがある。特開平8―28407号公報では
噴射孔部から円筒状の側面に至る間の底面の板厚が途中
で薄くなる部分があり、応力集中や騒音の低減まで配慮
したものではなかった。
ボンデポジットの付着を防止するため、前記の凸形状部
先端の端面に凹形状部を成形しているが、騒音の低減ま
で配慮したものではなかった。特開平4―339168
号公報では噴射孔の先に空洞部、さらにその先に燃料出
口が設けられているが、空洞部が共鳴箱となって騒音が
増大する恐れがある。特開平8―28407号公報では
噴射孔部から円筒状の側面に至る間の底面の板厚が途中
で薄くなる部分があり、応力集中や騒音の低減まで配慮
したものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】筒内に直接燃料を噴射
する装置を用いたとき、弁体にかかる強い予圧に打ち勝
って高速に弁を開閉するため、開閉時にはシート面やス
トッパに強い衝撃力が加わる。この衝撃力により噴射装
置が振動し、騒音を発生する。ノズル部材底面は噴霧性
能等の制約から充分な剛性が得られないため、閉弁時に
振動して騒音が発生する。この騒音により車室内の乗り
心地が低下しないように、騒音カバー等が取り付けられ
ているが、重量増や価格の上昇につながるため、燃料噴
射弁自体の騒音を下げる必要がある。しかし、噴射孔部
を含むノズル部材底面の諸寸法は噴霧性能,燃料付着防
止,カーボンデポジット付着防止などの点を考慮して決
められている。このため、騒音を低減するためにノズル
部端面の肉厚を自由に決めることはできない。
する装置を用いたとき、弁体にかかる強い予圧に打ち勝
って高速に弁を開閉するため、開閉時にはシート面やス
トッパに強い衝撃力が加わる。この衝撃力により噴射装
置が振動し、騒音を発生する。ノズル部材底面は噴霧性
能等の制約から充分な剛性が得られないため、閉弁時に
振動して騒音が発生する。この騒音により車室内の乗り
心地が低下しないように、騒音カバー等が取り付けられ
ているが、重量増や価格の上昇につながるため、燃料噴
射弁自体の騒音を下げる必要がある。しかし、噴射孔部
を含むノズル部材底面の諸寸法は噴霧性能,燃料付着防
止,カーボンデポジット付着防止などの点を考慮して決
められている。このため、騒音を低減するためにノズル
部端面の肉厚を自由に決めることはできない。
【0006】本発明はこれらの性能を維持しながら、騒
音を低減して燃料を噴射可能にした燃料噴射装置実現
し、高性能の内燃機関を提供することを目的としてい
る。
音を低減して燃料を噴射可能にした燃料噴射装置実現
し、高性能の内燃機関を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、噴射孔と、前記噴射孔の上流側に弁座を設け、前記
弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、前記弁体を
駆動する駆動手段とを備え、前記噴射孔及び前記弁座が
成形された底面部と、前記底面部から弁軸に沿う方向に
延設される側壁部とを別体に成形し、前記側壁部に複数
の穴を設け、前記側壁部の穴を介して前記底部を前記側
壁部にスポット溶接しておき、次に、前記底面部の下流
側と前記側壁部とを全周溶接して固定した構造とした。
に、噴射孔と、前記噴射孔の上流側に弁座を設け、前記
弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、前記弁体を
駆動する駆動手段とを備え、前記噴射孔及び前記弁座が
成形された底面部と、前記底面部から弁軸に沿う方向に
延設される側壁部とを別体に成形し、前記側壁部に複数
の穴を設け、前記側壁部の穴を介して前記底部を前記側
壁部にスポット溶接しておき、次に、前記底面部の下流
側と前記側壁部とを全周溶接して固定した構造とした。
【0008】このとき、前記スポット溶接する位置は、
弁軸を中心とする径方向に均等配分することにより、溶
接後に底面部中心と側壁部中心が弁軸からずれないよう
に位置決めした。
弁軸を中心とする径方向に均等配分することにより、溶
接後に底面部中心と側壁部中心が弁軸からずれないよう
に位置決めした。
【0009】また、前記側壁部に穴を開ける代わりに、
底面部上流側に樫め溝を切って前記側壁部側から樫めて
おき、前記底面部の下流側を前記側壁部に全周溶接する
構成としても良い。
底面部上流側に樫め溝を切って前記側壁部側から樫めて
おき、前記底面部の下流側を前記側壁部に全周溶接する
構成としても良い。
【0010】また、内燃機関に前記燃料噴射装置を用い
た構成とした。
た構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図4により説明する。図1は本発明の一実施例を示す電
磁式燃料噴射装置の縦断面図、図2はノズル部材と弁部
を拡大した要部縦断面図である。図1を用いて構造、動
作について説明する。
図4により説明する。図1は本発明の一実施例を示す電
磁式燃料噴射装置の縦断面図、図2はノズル部材と弁部
を拡大した要部縦断面図である。図1を用いて構造、動
作について説明する。
【0012】電磁式燃料噴射弁1(装置)は、コントロ
ールユニット(燃料供給制御手段)により演算により求
められたデューティのON−OFF信号により、シート
部の開閉を行い燃料の噴射を実施する。磁気回路は、有
底筒状のヨーク3、ヨーク3の開口端を閉じる栓体部2
aとヨーク3の中心部に延びる柱状部2bとからなるコ
ア2及びコア2に空隙を隔てて対面するプランジャ4と
からなる。柱状部2bの中心には、プランジャ4とロッ
ド5と弁体6からなる可動部4Aを、ノズル部材7に成
形された燃料の通過を許す燃料噴射孔部8の上流側のシ
ート面9に、押圧する弾性部材としてのスプリング10
を挿入保持するための穴が設けてある。スプリング10
の上端は、セット荷重を調整するためにコア2の中心に
挿通されたスプリングアジャスタ11の下端に当接して
いる。コア2の柱状部2b側とヨ−ク3の可動部4B側
で対面する隙間部は、コイル14側へ燃料が流出するこ
とを防ぐために、両者間に機械的に固定されたシールリ
ング12が設けてある。
ールユニット(燃料供給制御手段)により演算により求
められたデューティのON−OFF信号により、シート
部の開閉を行い燃料の噴射を実施する。磁気回路は、有
底筒状のヨーク3、ヨーク3の開口端を閉じる栓体部2
aとヨーク3の中心部に延びる柱状部2bとからなるコ
ア2及びコア2に空隙を隔てて対面するプランジャ4と
からなる。柱状部2bの中心には、プランジャ4とロッ
ド5と弁体6からなる可動部4Aを、ノズル部材7に成
形された燃料の通過を許す燃料噴射孔部8の上流側のシ
ート面9に、押圧する弾性部材としてのスプリング10
を挿入保持するための穴が設けてある。スプリング10
の上端は、セット荷重を調整するためにコア2の中心に
挿通されたスプリングアジャスタ11の下端に当接して
いる。コア2の柱状部2b側とヨ−ク3の可動部4B側
で対面する隙間部は、コイル14側へ燃料が流出するこ
とを防ぐために、両者間に機械的に固定されたシールリ
ング12が設けてある。
【0013】磁気回路を励磁するコイル14はボビン1
3に巻かれ、その外周をプラスチック材でモールドされ
ている。これらから成るコイル組立体15の端子17
は、コア2のつば部に設けた穴16に挿入されている。
この端子17は、図示しないコントロールユニットの端
子と信号線で結合されている。ヨーク3の有底部には、
可動部4Aを受容するプランジャ受容部18が開けられ
ており、その下部にはさらにプランジャ受容部18より
大径に成形され、ストッパ19及びノズル部材7を受容
するノズル受容部20がヨ−ク先端まで貫設されてい
る。
3に巻かれ、その外周をプラスチック材でモールドされ
ている。これらから成るコイル組立体15の端子17
は、コア2のつば部に設けた穴16に挿入されている。
この端子17は、図示しないコントロールユニットの端
子と信号線で結合されている。ヨーク3の有底部には、
可動部4Aを受容するプランジャ受容部18が開けられ
ており、その下部にはさらにプランジャ受容部18より
大径に成形され、ストッパ19及びノズル部材7を受容
するノズル受容部20がヨ−ク先端まで貫設されてい
る。
【0014】可動部4Aは、磁性材料製プランジャ4
と、一端がプランジャ4に接合されたロッド5とロッド
5に連接する弁体6とより成るが、ロッド5のプランジ
ャ4側には燃料の通過を許す空洞部5Aが設けてある。
この空洞部5Aには燃料の流出口5Bが設けてある。ま
た可動部4Aは、プランジャ4の外周がシールリング1
2に当接することでその軸方向の動きを案内されると共
に、他端部に接合された弁体6がノズル部材7の中空部
の内壁21に挿入される円筒状の燃料旋回部材22の内
壁に当接することでそれぞれガイドされている。
と、一端がプランジャ4に接合されたロッド5とロッド
5に連接する弁体6とより成るが、ロッド5のプランジ
ャ4側には燃料の通過を許す空洞部5Aが設けてある。
この空洞部5Aには燃料の流出口5Bが設けてある。ま
た可動部4Aは、プランジャ4の外周がシールリング1
2に当接することでその軸方向の動きを案内されると共
に、他端部に接合された弁体6がノズル部材7の中空部
の内壁21に挿入される円筒状の燃料旋回部材22の内
壁に当接することでそれぞれガイドされている。
【0015】ノズル部材7には、弁体6をガイドする円
筒状の燃料旋回部材22に続いて、弁体6をシートする
シート面9が成形されており、シート面9の中央には燃
料の通過を許す燃料噴射孔8が設けられている。可動部
4Aのストローク(軸上方への移動量)は、ロッド5の
首部の受け面5Cとストッパ19間の空隙の寸法で決定
される。なお、27はフィルターで燃料中、配管中のゴ
ミや異物がシート側へ侵入するのを防ぐために設けられ
ている。
筒状の燃料旋回部材22に続いて、弁体6をシートする
シート面9が成形されており、シート面9の中央には燃
料の通過を許す燃料噴射孔8が設けられている。可動部
4Aのストローク(軸上方への移動量)は、ロッド5の
首部の受け面5Cとストッパ19間の空隙の寸法で決定
される。なお、27はフィルターで燃料中、配管中のゴ
ミや異物がシート側へ侵入するのを防ぐために設けられ
ている。
【0016】上記の構成において、弁体6を駆動する駆
動手段は電磁式に限定されるわけではなく例えば圧電素
子を用いて駆動するよにしてもよい。
動手段は電磁式に限定されるわけではなく例えば圧電素
子を用いて駆動するよにしてもよい。
【0017】また、本発明の燃料噴射弁はシリンダ内に
直接燃料を噴射する筒内燃料噴射式の内燃機関に使用し
た場合、特に大きな騒音低減効果が期待できる。即ち、
シリンダ内に直接燃料を噴射する内燃機関は、高い燃料
圧力で燃料を噴射するため弁体の駆動力も大きくする必
要があり、弁体の着座時に大きな力が弁体6をシートす
るシート面9に加わる可能性がある。従って、大きな騒
音が発生し易い。これに対して、本実施例で記載した燃
料噴射弁を使用することで騒音を低減することが可能で
ある。しかし、シリンダ外で燃料を噴射するタイプの内
燃機関に使用しても騒音を低減できることに変わりはな
い。
直接燃料を噴射する筒内燃料噴射式の内燃機関に使用し
た場合、特に大きな騒音低減効果が期待できる。即ち、
シリンダ内に直接燃料を噴射する内燃機関は、高い燃料
圧力で燃料を噴射するため弁体の駆動力も大きくする必
要があり、弁体の着座時に大きな力が弁体6をシートす
るシート面9に加わる可能性がある。従って、大きな騒
音が発生し易い。これに対して、本実施例で記載した燃
料噴射弁を使用することで騒音を低減することが可能で
ある。しかし、シリンダ外で燃料を噴射するタイプの内
燃機関に使用しても騒音を低減できることに変わりはな
い。
【0018】ここに、本発明に係るノズル部材7の構造
及びノズル部材7を用いた電磁式燃料噴射弁の、閉弁時
における振動振幅と応力について図2〜図8、及び図1
1を用いて説明する。
及びノズル部材7を用いた電磁式燃料噴射弁の、閉弁時
における振動振幅と応力について図2〜図8、及び図1
1を用いて説明する。
【0019】図2の(a)は弁体6を含むノズル部材7
の拡大断面図である。図2(b)はノズル部材7の各部
の寸法を記号で表した図である。
の拡大断面図である。図2(b)はノズル部材7の各部
の寸法を記号で表した図である。
【0020】ノズル部材7の円筒状の側面部30と該噴
射孔8を有する底面部31は別体で成形され、噴射孔部
8の外面に凹部を設けている。さらに、凹部は燃料噴射
孔出口端面23と燃料噴射孔出口端面23に連なる傾斜
面24及び傾斜面24に連接するノズル部材の外側端面
25(ノズル部材の噴射孔部最外面)で構成されてい
る。
射孔8を有する底面部31は別体で成形され、噴射孔部
8の外面に凹部を設けている。さらに、凹部は燃料噴射
孔出口端面23と燃料噴射孔出口端面23に連なる傾斜
面24及び傾斜面24に連接するノズル部材の外側端面
25(ノズル部材の噴射孔部最外面)で構成されてい
る。
【0021】また、噴射孔部8を有する底面部31とノ
ズル部材7の円筒状の側面部30は、別体で成形され、
溶接されている。溶接は図3のフロー図に示す手順で行
う。この手順で溶接することにより、溶接部分の剛性を
高め、出来合寸法精度を高め、溶接による接合部からの
燃料漏洩を防ぎ、かつ、弁体ストローク量の微調節によ
り燃料噴霧特性を調整することができる。
ズル部材7の円筒状の側面部30は、別体で成形され、
溶接されている。溶接は図3のフロー図に示す手順で行
う。この手順で溶接することにより、溶接部分の剛性を
高め、出来合寸法精度を高め、溶接による接合部からの
燃料漏洩を防ぎ、かつ、弁体ストローク量の微調節によ
り燃料噴霧特性を調整することができる。
【0022】(ステップ1)ノズル部材7の円筒状の側
面部30に溶接穴33、もしくは、樫め溝を加工する。
溶接穴33の配置は、弁軸34を中心とする径方向に均
等配分する。図4に溶接穴33が4個ある場合の穴の配
置例を示す。図4は、図2の切断面35による断面図で
ある。また、応力集中点をできるだけ分散させるため
に、溶接穴の数はできる限り多くした方が好ましい。
面部30に溶接穴33、もしくは、樫め溝を加工する。
溶接穴33の配置は、弁軸34を中心とする径方向に均
等配分する。図4に溶接穴33が4個ある場合の穴の配
置例を示す。図4は、図2の切断面35による断面図で
ある。また、応力集中点をできるだけ分散させるため
に、溶接穴の数はできる限り多くした方が好ましい。
【0023】(ステップ2)ノズル部材7の底面部31
とそれを受容する円筒状の側面部30を、ステップ1で
加工した溶接穴もしくは樫め溝から軽くスポット樫めを
行い仮止めする。
とそれを受容する円筒状の側面部30を、ステップ1で
加工した溶接穴もしくは樫め溝から軽くスポット樫めを
行い仮止めする。
【0024】(ステップ3)ノズル部材7の底面部31
とそれを受容する円筒状の側面部30の相対位置を計測
して、弁体ストロークを算出する。
とそれを受容する円筒状の側面部30の相対位置を計測
して、弁体ストロークを算出する。
【0025】(ステップ4)ノズル部材7の底面部31
を電磁式燃料噴射弁1の上流側へ押し込むことにより、
ストロークの微調整を行う。このステップで加工寸法誤
差によるストロークの変化を調整することができる。従
来はスプリングアジャスタ11を弁軸34に対して上下
に動かすことにより、スプリング10のセット荷重を変
化させ、噴霧特性を調整していた。
を電磁式燃料噴射弁1の上流側へ押し込むことにより、
ストロークの微調整を行う。このステップで加工寸法誤
差によるストロークの変化を調整することができる。従
来はスプリングアジャスタ11を弁軸34に対して上下
に動かすことにより、スプリング10のセット荷重を変
化させ、噴霧特性を調整していた。
【0026】図11(a)にスプリングセット荷重と弁
体運動軌跡の相互関係を示す。グラフは横軸時間、縦軸
弁体変位を表している。また、図中の時間t1とt2は
それぞれ、開弁、閉弁の開始時間を表している。図中の
実線42、40、45はセット荷重が標準値の場合であ
る。セット荷重を高めるとグラフ立ち上がりが急峻にな
り、例えば、破線43、46のようになる。逆にセット
荷重を軽くすると、特性も逆となり、例えば、破線4
1、44のようになる。t1とt2を固定にした場合、
この調整は実質の噴霧時間を調整したことになる。
体運動軌跡の相互関係を示す。グラフは横軸時間、縦軸
弁体変位を表している。また、図中の時間t1とt2は
それぞれ、開弁、閉弁の開始時間を表している。図中の
実線42、40、45はセット荷重が標準値の場合であ
る。セット荷重を高めるとグラフ立ち上がりが急峻にな
り、例えば、破線43、46のようになる。逆にセット
荷重を軽くすると、特性も逆となり、例えば、破線4
1、44のようになる。t1とt2を固定にした場合、
この調整は実質の噴霧時間を調整したことになる。
【0027】一方、ステップ4により、弁体のストロー
クを変化させた場合には図11(b)の様になる。図中
の実線51はストロークが標準値の場合である。ストロ
ークを長くすると破線50、短くすると破線52のよう
になる。t1とt2を固定にした場合、この調整は実質
の噴霧量を調整したことになる。
クを変化させた場合には図11(b)の様になる。図中
の実線51はストロークが標準値の場合である。ストロ
ークを長くすると破線50、短くすると破線52のよう
になる。t1とt2を固定にした場合、この調整は実質
の噴霧量を調整したことになる。
【0028】また、噴霧量はグラフの積分値に対応する
ので、シート9、あるいは、ストッパ19との衝突跳ね
返りの影響も含めてグラフがステップ応答に近づくほ
ど、噴霧特性は理想的な一次関数型に近づく。
ので、シート9、あるいは、ストッパ19との衝突跳ね
返りの影響も含めてグラフがステップ応答に近づくほ
ど、噴霧特性は理想的な一次関数型に近づく。
【0029】(ステップ5)ステップ1で加工した溶接
穴33もしくは樫め溝にスポット溶接、もしくは固く樫
めて完全に固定する。
穴33もしくは樫め溝にスポット溶接、もしくは固く樫
めて完全に固定する。
【0030】溶接後もしくは樫め後に、底面部31の中
心と円筒状の側面部30の中心が、共に弁軸34からず
れないように作業を実施する。そのためには、弁軸34
に対して点対称になる穴同士をペアとして溶接もしくは
樫めを行うと良い。例えば、図4に示す場合ならば、最
初に溶接穴33(a)と溶接穴33(b)をペアとして
溶接し、次に溶接穴33(c)と溶接穴33(d)をペ
アとして溶接する。しかし、溶接穴33が奇数個の場
合、この様なペアが作れないため、なるべく対象位置に
近いペアを選択して溶接すれば良い。
心と円筒状の側面部30の中心が、共に弁軸34からず
れないように作業を実施する。そのためには、弁軸34
に対して点対称になる穴同士をペアとして溶接もしくは
樫めを行うと良い。例えば、図4に示す場合ならば、最
初に溶接穴33(a)と溶接穴33(b)をペアとして
溶接し、次に溶接穴33(c)と溶接穴33(d)をペ
アとして溶接する。しかし、溶接穴33が奇数個の場
合、この様なペアが作れないため、なるべく対象位置に
近いペアを選択して溶接すれば良い。
【0031】(ステップ6)ノズル部材7の底面部31
とそれを受容する円筒状の側面部30を、電磁式燃料噴
射弁1の下流側から全周溶接を行い該噴射孔8を有する
底面部31とノズル部材7の円筒状の側面部30の接合
を完了する。全周溶接を行うことにより、接合面の境目
からの燃料漏洩を防ぐ。
とそれを受容する円筒状の側面部30を、電磁式燃料噴
射弁1の下流側から全周溶接を行い該噴射孔8を有する
底面部31とノズル部材7の円筒状の側面部30の接合
を完了する。全周溶接を行うことにより、接合面の境目
からの燃料漏洩を防ぐ。
【0032】また、この溶接法を構造力学的な観点から
見ると噴射孔8を有する底面部31は、ノズル部材7の
円筒状の側面部30に対して、全周溶接32とスポット
溶接点33により両端固定されたことになる。これによ
り、噴射孔8を有する底面部31とノズル部材7の円筒
状の側面部30を別体成形したことによる接合部の剛性
低下を回避することができる。接合部の剛性低下は、底
面部31の振動振幅の増大を引き起こし、その結果、電
磁式燃料噴射弁1の不快な可動音増大につながる。
見ると噴射孔8を有する底面部31は、ノズル部材7の
円筒状の側面部30に対して、全周溶接32とスポット
溶接点33により両端固定されたことになる。これによ
り、噴射孔8を有する底面部31とノズル部材7の円筒
状の側面部30を別体成形したことによる接合部の剛性
低下を回避することができる。接合部の剛性低下は、底
面部31の振動振幅の増大を引き起こし、その結果、電
磁式燃料噴射弁1の不快な可動音増大につながる。
【0033】特に、この加工方法は、ノズル部材7が軸
方向に長く伸びて、ノズル部材7の一体加工が困難な、
ロングノズルタイプの電磁式燃料噴射弁に対して用いる
と騒音対策に効果的である。
方向に長く伸びて、ノズル部材7の一体加工が困難な、
ロングノズルタイプの電磁式燃料噴射弁に対して用いる
と騒音対策に効果的である。
【0034】騒音を低減するためにノズル部材7が守る
べき基本的条件は、 1)噴射性能を満足する構造寸法でなければならない。
べき基本的条件は、 1)噴射性能を満足する構造寸法でなければならない。
【0035】2)騒音を低減するためには、衝撃力によ
る変形(振動振幅)をできるだけ小さくする必要があ
る。変形を小さくするためには、底面の剛性をできるだ
け大きくしなければならない。そのために、底面の板厚
はできるだけ厚くした方がよい(剛性は板厚の三乗に比
例して大きくなる)。
る変形(振動振幅)をできるだけ小さくする必要があ
る。変形を小さくするためには、底面の剛性をできるだ
け大きくしなければならない。そのために、底面の板厚
はできるだけ厚くした方がよい(剛性は板厚の三乗に比
例して大きくなる)。
【0036】3)衝撃を受けた時、底面の応力分布がで
きるだけ一様になるようにして(応力が集中する部分が
ない)、ノズル部材7の寿命を長くするためには、荷重
点からの距離が遠ざかるほど板厚を増やして行けばよい
(距離の平方根に比例して板厚を増やす)。
きるだけ一様になるようにして(応力が集中する部分が
ない)、ノズル部材7の寿命を長くするためには、荷重
点からの距離が遠ざかるほど板厚を増やして行けばよい
(距離の平方根に比例して板厚を増やす)。
【0037】1)の条件は必須の条件であるので、1)
を守りながら2)と3)を満足するためには荷重点から
の距離の平方根に比例して板厚を増やせばよい。しか
し、噴射性能の制約から、板厚を荷重点からの距離の平
方根に比例するように設計するのは難しいので、荷重点
からの距離が遠ざかるほど板厚を増やして行けばよい。
を守りながら2)と3)を満足するためには荷重点から
の距離の平方根に比例して板厚を増やせばよい。しか
し、噴射性能の制約から、板厚を荷重点からの距離の平
方根に比例するように設計するのは難しいので、荷重点
からの距離が遠ざかるほど板厚を増やして行けばよい。
【0038】上記のノズル部材7の板厚は燃料噴射孔出
口端面23が最も薄く、次にシ−ト面9、次に燃料旋回
部材座面26となり、ノズル部材の外側端面25が最も
厚くなるように設計されている。
口端面23が最も薄く、次にシ−ト面9、次に燃料旋回
部材座面26となり、ノズル部材の外側端面25が最も
厚くなるように設計されている。
【0039】さらに、各部の具体的形状について示す。
まず、噴射特性の基本性能を満足するように噴射孔部8
の直径dは決められている。次に、図2(b)中の燃料
噴射孔出口端面23の直径Dは噴霧性能により決まり、
噴射孔部8の直径dの2.0〜4.0倍である。噴射孔部
8の長さlは噴霧の角度に影響するため、噴射孔部8の
直径dの0.7〜1.4倍である。図2(b)中の板厚a
の寸法については、ノズル部材7の内側に大きくする
と、燃料旋回部材22と噴射孔部8との間隔が大きくな
り、燃料の旋回エネルギが小さくなるため、噴霧性能が
悪くなる。逆にノズル部材7の外側に大きくすると、噴
射孔部8の長さlが長くなり、噴霧角が変わるため、噴
霧性能が悪くなる。以上のことから、板厚aの寸法は噴
射孔部8の長さlの1.2〜2.4倍である。また、燃料
噴射孔出口端面23に連なる傾斜面24は燃料噴射孔出
口近傍に溜まった燃料が自然に排出されやすくするため
のもので、角度は0°〜120°である。さらに、噴射
孔部8の入口角度は,開弁時における燃料の流入抵抗が
最も小さくなる角度から、75°〜90°に設計され
る。また、板厚bの寸法は燃料噴射孔出口端面23とエ
ンジンのシリンダ壁面との距離が噴霧性能の関係で決ま
っているため上限がある.上限は板厚比b/aが約2.
5以下である。
まず、噴射特性の基本性能を満足するように噴射孔部8
の直径dは決められている。次に、図2(b)中の燃料
噴射孔出口端面23の直径Dは噴霧性能により決まり、
噴射孔部8の直径dの2.0〜4.0倍である。噴射孔部
8の長さlは噴霧の角度に影響するため、噴射孔部8の
直径dの0.7〜1.4倍である。図2(b)中の板厚a
の寸法については、ノズル部材7の内側に大きくする
と、燃料旋回部材22と噴射孔部8との間隔が大きくな
り、燃料の旋回エネルギが小さくなるため、噴霧性能が
悪くなる。逆にノズル部材7の外側に大きくすると、噴
射孔部8の長さlが長くなり、噴霧角が変わるため、噴
霧性能が悪くなる。以上のことから、板厚aの寸法は噴
射孔部8の長さlの1.2〜2.4倍である。また、燃料
噴射孔出口端面23に連なる傾斜面24は燃料噴射孔出
口近傍に溜まった燃料が自然に排出されやすくするため
のもので、角度は0°〜120°である。さらに、噴射
孔部8の入口角度は,開弁時における燃料の流入抵抗が
最も小さくなる角度から、75°〜90°に設計され
る。また、板厚bの寸法は燃料噴射孔出口端面23とエ
ンジンのシリンダ壁面との距離が噴霧性能の関係で決ま
っているため上限がある.上限は板厚比b/aが約2.
5以下である。
【0040】次に騒音に最も影響する板厚bと板厚aに
ついて説明する。図8に弁体6が着座(衝突)したとき
の衝撃をパルス状の荷重としてシ−ト面9に加えたとき
のノズル部材7の振動応答(変形)を有限要素法により
解析した例を示す。図8(a)は弁体6が着座(衝突)
する前(静止時)の形状を表し、図8(b)は衝突後の
振動の最大振幅時の形状(変形)を表している。ノズル
部材7の出口側が大きく変形し、振動する。この振動変
形によって周辺の空気の圧力が変動し騒音となる。振動
変形の大きさは衝撃荷重の大きさに比例し、ノズル部材
7の噴射孔部8を含む面全体の剛性に反比例する。一
方、騒音の大きさ、すなわち、音圧レベルは振動してい
る面の振動速度に比例する。従って、噴射孔部8含む面
全体の剛性を大きくすれば振動が小さくなり、騒音も下
がる。
ついて説明する。図8に弁体6が着座(衝突)したとき
の衝撃をパルス状の荷重としてシ−ト面9に加えたとき
のノズル部材7の振動応答(変形)を有限要素法により
解析した例を示す。図8(a)は弁体6が着座(衝突)
する前(静止時)の形状を表し、図8(b)は衝突後の
振動の最大振幅時の形状(変形)を表している。ノズル
部材7の出口側が大きく変形し、振動する。この振動変
形によって周辺の空気の圧力が変動し騒音となる。振動
変形の大きさは衝撃荷重の大きさに比例し、ノズル部材
7の噴射孔部8を含む面全体の剛性に反比例する。一
方、騒音の大きさ、すなわち、音圧レベルは振動してい
る面の振動速度に比例する。従って、噴射孔部8含む面
全体の剛性を大きくすれば振動が小さくなり、騒音も下
がる。
【0041】板の剛性は板の厚さの3乗に比例するか
ら、噴射孔部8を含む面全体の板厚を厚くすれば剛性が
増大し、振動変形が小さくなり、騒音も下がる。しかる
に、先に述べたように、ノズル部材7の寸法には噴霧性
能を満足するために種々の制約がある。
ら、噴射孔部8を含む面全体の板厚を厚くすれば剛性が
増大し、振動変形が小さくなり、騒音も下がる。しかる
に、先に述べたように、ノズル部材7の寸法には噴霧性
能を満足するために種々の制約がある。
【0042】噴霧性能を満足するための寸法制約を守り
ながら、図2(b)中の板厚bと板厚aの比と騒音レベ
ルとの関係を計算により求めた結果を図5に示す。縦軸
は騒音が最も大きいときとの差で表示している。計算は
先ず、与えられた板厚a及びbのときの振動の大きさ
を、図8の場合と同じように、パルス状の荷重をシ−ト
面9に加え、有限要素法により求める。振動の大きさが
わかると、概略の音圧レベルは次式により求まる。
ながら、図2(b)中の板厚bと板厚aの比と騒音レベ
ルとの関係を計算により求めた結果を図5に示す。縦軸
は騒音が最も大きいときとの差で表示している。計算は
先ず、与えられた板厚a及びbのときの振動の大きさ
を、図8の場合と同じように、パルス状の荷重をシ−ト
面9に加え、有限要素法により求める。振動の大きさが
わかると、概略の音圧レベルは次式により求まる。
【0043】p=ρcau/r ここで、p:音圧、ρ:空気の密度、c:音速、a:振
動面の半径、u:振動速度の振幅、r:振動面と音圧計
測点との距離である。
動面の半径、u:振動速度の振幅、r:振動面と音圧計
測点との距離である。
【0044】人の耳で二つの音のレベルを聞き比べた
時、二つの音のレベルに有意差を感じるのは3dB以上
差が必要であると言われている。そのため、騒音低減の
効果を明瞭に認識するためには、騒音を3dB以上下げ
る必要がある。従って、図4の結果から、板厚bと板厚
aの比は1.5〜2.5に設定する必要がある。本実施例
でも板厚比は1.5〜2.5になるように設計している。
以上、本実施例における噴射孔部8の外面に設けた凹部
及び噴射孔部8の入口角度の具体的形状をまとめると、
次のようになる。
時、二つの音のレベルに有意差を感じるのは3dB以上
差が必要であると言われている。そのため、騒音低減の
効果を明瞭に認識するためには、騒音を3dB以上下げ
る必要がある。従って、図4の結果から、板厚bと板厚
aの比は1.5〜2.5に設定する必要がある。本実施例
でも板厚比は1.5〜2.5になるように設計している。
以上、本実施例における噴射孔部8の外面に設けた凹部
及び噴射孔部8の入口角度の具体的形状をまとめると、
次のようになる。
【0045】l/d=0.7〜1.4、D/d=2.0〜
4.0、a/l=1.2〜2.4、b/a=1.5〜2.
5、β=0°〜120°、α=75°〜90°である。
4.0、a/l=1.2〜2.4、b/a=1.5〜2.
5、β=0°〜120°、α=75°〜90°である。
【0046】本発明では、ノズル部材7の円筒状の側面
30と板状の底面25は別体成形されている。円筒状の
側面30と板状の底面25とを分離して、別々の部材と
して構成した場合に、本発明による全周溶接加工法以外
でも、円筒状の側面30と板状の底面25との境目から
燃料が漏れるのを防ぐためOリングを間に挟む等の対策
法がある。しかし、Oリングはゴムなどの柔らかい物質
で作られているため、ノズル部材7の噴射孔部8を含む
面全体の剛性が低下するので、騒音低減のためには好ま
しくない。
30と板状の底面25は別体成形されている。円筒状の
側面30と板状の底面25とを分離して、別々の部材と
して構成した場合に、本発明による全周溶接加工法以外
でも、円筒状の側面30と板状の底面25との境目から
燃料が漏れるのを防ぐためOリングを間に挟む等の対策
法がある。しかし、Oリングはゴムなどの柔らかい物質
で作られているため、ノズル部材7の噴射孔部8を含む
面全体の剛性が低下するので、騒音低減のためには好ま
しくない。
【0047】次にノズル部材7における板厚と応力の関
係を説明する。シート面9に加わる荷重をPとし(単純
化するために単一荷重とする)、シート面9からxだけ
離れた点に加わるモーメントをM、x点の断面係数を
Z、板厚をh、x点の応力をσとすると、荷重とモーメ
ント及びモーメントと応力の間には次の関係がある。
係を説明する。シート面9に加わる荷重をPとし(単純
化するために単一荷重とする)、シート面9からxだけ
離れた点に加わるモーメントをM、x点の断面係数を
Z、板厚をh、x点の応力をσとすると、荷重とモーメ
ント及びモーメントと応力の間には次の関係がある。
【0048】 M=Px σ=M/Z さらに、断面係数Zはその点の板厚hの二乗に比例する
から、応力σは距離xに比例し、板厚hの二乗に反比例
する。すなわち、
から、応力σは距離xに比例し、板厚hの二乗に反比例
する。すなわち、
【0049】
【数1】
【0050】従って、各点の応力を同じにするには、板
厚を荷重点からの距離の平方根に比例するようにすれば
よい。
厚を荷重点からの距離の平方根に比例するようにすれば
よい。
【0051】
【数2】
【0052】噴射性能の制約から、板厚と荷重点からの
距離との関係を上式のように設計するのは困難である。
そのため、各場所での応力にできるだけ差がないように
するには、荷重点からの距離が遠ざかるほど板厚を増や
して行けばよい。
距離との関係を上式のように設計するのは困難である。
そのため、各場所での応力にできるだけ差がないように
するには、荷重点からの距離が遠ざかるほど板厚を増や
して行けばよい。
【0053】本実施例のノズル部材7のシート面9に荷
重が加わったときの応力分布を図6(a)に示す。比較
のため、図7に示す従来方式の燃料噴射ノズルの応力分
布を図6(b)に示す。図7の従来の燃料噴射ノズルと
本発明の実施例と異なる点は、本発明ではノズル部材7
が噴射孔を形成する底面部31と円筒状の側面部30と
に別体で形成されているが、従来の噴射孔ノズルはこの
部分が一体で形成されている点である。
重が加わったときの応力分布を図6(a)に示す。比較
のため、図7に示す従来方式の燃料噴射ノズルの応力分
布を図6(b)に示す。図7の従来の燃料噴射ノズルと
本発明の実施例と異なる点は、本発明ではノズル部材7
が噴射孔を形成する底面部31と円筒状の側面部30と
に別体で形成されているが、従来の噴射孔ノズルはこの
部分が一体で形成されている点である。
【0054】本実施例の場合には、場所によって応力に
大きな差はない。しかし、従来方式の場合では、応力が
極端に大きくなる場所がある。本実施例のように、場所
による応力の差ないことによって、疲労寿命が長くな
り、より長期間使用できる。
大きな差はない。しかし、従来方式の場合では、応力が
極端に大きくなる場所がある。本実施例のように、場所
による応力の差ないことによって、疲労寿命が長くな
り、より長期間使用できる。
【0055】また、従来方式の場合には中央部が重くな
るため、固有振動数が低くなり、衝撃が加わったときの
振動振幅が大きくなり、騒音も増大する。
るため、固有振動数が低くなり、衝撃が加わったときの
振動振幅が大きくなり、騒音も増大する。
【0056】図9は電磁式燃料噴射弁の他の実施例を示
す。本実施例ではノズル部材7の図2記載の燃料旋回部
材座面26を二つに分割する。すなわち、燃料旋回部材
22を支持する水平座面28と燃料の流れをガイドする
傾斜ガイド面29に分ける。傾斜ガイド面29を設ける
ことにより、燃料噴射孔部8からノズル部材の外側端面
25までの板厚の変化が滑らかになり、応力の場所によ
る差が小さくなる。従って、疲労寿命が長くなり、より
長期間使用できる。
す。本実施例ではノズル部材7の図2記載の燃料旋回部
材座面26を二つに分割する。すなわち、燃料旋回部材
22を支持する水平座面28と燃料の流れをガイドする
傾斜ガイド面29に分ける。傾斜ガイド面29を設ける
ことにより、燃料噴射孔部8からノズル部材の外側端面
25までの板厚の変化が滑らかになり、応力の場所によ
る差が小さくなる。従って、疲労寿命が長くなり、より
長期間使用できる。
【0057】図10は電磁式燃料噴射弁の他の実施例を
示す。本実施例ではノズル部材7の燃料噴射孔出口端面
に連なる傾斜面24の傾斜を最小にして垂直にした例で
ある。傾斜面24を垂直にすると燃料噴射孔出口近傍に
溜まった燃料が自然に排出されて好ましくないが、場所
による応力の変化は従来方式に比べて小さくなるため、
疲労寿命が長くなり、より長期間使用できる。
示す。本実施例ではノズル部材7の燃料噴射孔出口端面
に連なる傾斜面24の傾斜を最小にして垂直にした例で
ある。傾斜面24を垂直にすると燃料噴射孔出口近傍に
溜まった燃料が自然に排出されて好ましくないが、場所
による応力の変化は従来方式に比べて小さくなるため、
疲労寿命が長くなり、より長期間使用できる。
【0058】本発明に係る燃料噴射弁を使用する内燃機
関の構成を図12に示す。本発明によれば、燃料噴射弁
1010に燃料を供給する燃料供給手段1020、燃料
噴射弁1010への燃料の供給を制御する燃料供給制御
手段1030、燃料噴射弁で噴射された燃料に点火する
点火手段1090、点火手段1090による点火時期を
制御する点火制御手段1040、燃料噴射弁1010で
噴射される燃料を燃焼して動力を発生するためのシリン
ダ1060及びピストン1070を備えて内燃機関を構
成する。上記内燃機関の構成は一般的なものである。更
に内燃機関の構成は上記構成に限定されるわけではな
く、その他の構成であってもよい。
関の構成を図12に示す。本発明によれば、燃料噴射弁
1010に燃料を供給する燃料供給手段1020、燃料
噴射弁1010への燃料の供給を制御する燃料供給制御
手段1030、燃料噴射弁で噴射された燃料に点火する
点火手段1090、点火手段1090による点火時期を
制御する点火制御手段1040、燃料噴射弁1010で
噴射される燃料を燃焼して動力を発生するためのシリン
ダ1060及びピストン1070を備えて内燃機関を構
成する。上記内燃機関の構成は一般的なものである。更
に内燃機関の構成は上記構成に限定されるわけではな
く、その他の構成であってもよい。
【0059】以上説明した実施例では、ノズル部材7を
一体成形しない場合にでも、燃料噴射弁の閉弁時の振動
振幅を小さくし騒音を低減できる。このため、乗心地が
改善されると共に、騒音カバーが不要になりコストを低
減できる。さらに、ノズル部材底面の板厚を段階的に変
えているため、極端に応力が大きくなるところがなくな
り、疲労寿命が長くなり、耐久性がよくなる。
一体成形しない場合にでも、燃料噴射弁の閉弁時の振動
振幅を小さくし騒音を低減できる。このため、乗心地が
改善されると共に、騒音カバーが不要になりコストを低
減できる。さらに、ノズル部材底面の板厚を段階的に変
えているため、極端に応力が大きくなるところがなくな
り、疲労寿命が長くなり、耐久性がよくなる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、燃料噴射弁の閉弁時の
振動振幅が小さくなることにより騒音を低減できる。
振動振幅が小さくなることにより騒音を低減できる。
【図1】本発明の一実施例である筒内燃料噴射装置用の
電磁式燃料噴射弁の縦断面図。
電磁式燃料噴射弁の縦断面図。
【図2】本発明のノズル部材周辺の要部断面図。
【図3】本発明による溶接方法のフロー図。
【図4】溶接穴の配置を説明する図。
【図5】凹部上面と凹部底面の板厚の比と騒音レベルと
の関係を示す図。
の関係を示す図。
【図6】閉弁時におけるノズル部材の噴射孔部外面の応
力分布を示す図。
力分布を示す図。
【図7】従来方式のノズル部材周辺の一例の要部断面
図。
図。
【図8】閉弁時におけるノズル部材の振動変形を示す
図。
図。
【図9】本発明の第二実施例を示すノズル部材周辺の要
部断面図。
部断面図。
【図10】本発明の第三実施例を示すノズル部材周辺の
要部断面図。
要部断面図。
【図11】弁体ストロークと噴霧特性の関係を説明する
図。
図。
【図12】本発明に係る燃料噴射弁を使用する内燃機関
の構成図。
の構成図。
1…電磁式燃料噴射弁、6…弁体、7…ノズル部材、8
…燃料噴射孔、9…シート面、22…燃料旋回部材、2
3…燃料噴射孔出口端面、24…燃料噴射孔出口端面に
連なる傾斜面、25…ノズル部材の外側端面(ノズル部
材の噴射孔部最外面)、26…ノズル部材の燃料旋回部
材座面、30…円筒状の側面部、31…底面部。
…燃料噴射孔、9…シート面、22…燃料旋回部材、2
3…燃料噴射孔出口端面、24…燃料噴射孔出口端面に
連なる傾斜面、25…ノズル部材の外側端面(ノズル部
材の噴射孔部最外面)、26…ノズル部材の燃料旋回部
材座面、30…円筒状の側面部、31…底面部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 良雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 石川 亨 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 高木 亨之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AD12 BA22 BA46 BA61 CC06U CC14 CC15 CC20 CC21 CD04 CE22
Claims (7)
- 【請求項1】噴射孔と、前記噴射孔の上流側に設けた弁
座と、前記弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、
前記弁体を駆動する駆動手段とを備えた燃料噴射装置に
おいて、 前記噴射孔及び前記弁座が成形された底面部と、前記底
面部から弁軸に沿う方向に延設される側壁部とを別体に
成形し、前記側壁部に穴を設け、前記穴部を介して前記
底面部と前記側壁部とをスポット溶接し、前記側壁部と
前記底面部の噴出口側を全周溶接して固定したことを特
徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の燃料噴射装置において、 前記スポット溶接する位置は、前記弁軸を中心とする径
方向に複数箇所、均等配分したことを特徴とする燃料噴
射装置。 - 【請求項3】噴射孔と、前記噴射孔の上流側に設けた弁
座と、前記弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、
前記弁体を駆動する駆動手段とを備えた燃料噴射装置に
おいて、前記噴射孔及び前記弁座が成形された底面部
と、前記底面部から弁軸に沿う方向に延設される側壁部
とを別体に成形し、前記底面部上流側に樫め溝を設け、
前記底面部と前記側壁部とを前記樫め溝にて樫め固定
し、前記底面部の下流側と前記側壁部とを全周溶接して
固定したことを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の燃料噴射装置において、
前記樫める位置は、前記弁軸を中心とする径方向に複数
箇所、均等配分したことを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項5】請求項1又は3のいづれかに記載の燃料噴
射装置において、 前記底面部は噴射孔が成形される部分から外周側に向か
って肉厚が一様に増加するように成形されていることを
特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項6】噴射孔と、前記噴射孔の上流側に弁座と該
弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、前記弁体を
駆動する駆動手段とを備えた燃料噴射装置と、前記燃料
噴射装置に燃料を供給する燃料供給手段と、前記燃料噴
射装置への燃料の供給を制御する燃料供給制御手段と、
前記燃料噴射装置で噴射された燃料に点火する点火手段
と、前記点火手段による点火時期を制御する点火制御手
段と、前記燃料噴射装置から噴射される燃料を燃焼して
動力を発生するためのシリンダ及びピストンを備えた内
燃機関において、 前記噴射孔及び前記弁座とを成形した底面部と、前記底
面部から弁軸に沿う方向に延設される側壁部とを別体に
成形し、前記側壁部に複数の穴を設け、前記側壁部の穴
を介して前記底面部と前記側壁部とをスポット溶接し、
前記底面部の下流側と前記側壁部とを全周溶接して固定
したことを特徴とする内燃機関。 - 【請求項7】噴射孔と、前記噴射孔の上流側に設けた弁
座と、前記弁座との間で燃料通路の開閉を行う弁体と、
前記弁体を駆動する駆動手段とを備えた燃料噴射装置
と、前記燃料噴射装置に燃料を供給する燃料供給手段
と、前記燃料噴射装置への燃料の供給を制御する燃料供
給制御手段と、前記燃料噴射装置から噴射された燃料に
点火する点火手段と、前記点火手段による点火時期を制
御する点火制御手段と、前記燃料噴射装置から噴射され
る燃料を燃焼して動力を発生するためのシリンダ及びピ
ストンを備えた内燃機関において、 前記噴射孔及び前記弁座が成形された底面部と、前記底
面部から弁軸に沿う方向に延設される側壁部とを別体に
成形し、前記底面部上流側に樫め溝をもうけ、予め前記
側壁部と前記底面部上流側とを前記側壁部側から樫め、
前記底面部の下流側と前記側壁部とを全周溶接して固定
したことを特徴とする内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133735A JP2000320420A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 燃料噴射装置及び内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11133735A JP2000320420A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 燃料噴射装置及び内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320420A true JP2000320420A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15111700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11133735A Pending JP2000320420A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 燃料噴射装置及び内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000320420A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089660A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射装置 |
CN109365404A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-22 | 广州粤研智能装备股份有限公司 | 一种发动机缸体清洗机及清洗方法 |
CN111520711A (zh) * | 2020-03-17 | 2020-08-11 | 西北工业大学 | 一种改善离心式喷嘴积碳的结构 |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11133735A patent/JP2000320420A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089660A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射装置 |
CN109365404A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-22 | 广州粤研智能装备股份有限公司 | 一种发动机缸体清洗机及清洗方法 |
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