JP2000319636A - 熱硬化性樹脂製研磨材の製造方法 - Google Patents
熱硬化性樹脂製研磨材の製造方法Info
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- JP2000319636A JP2000319636A JP11132337A JP13233799A JP2000319636A JP 2000319636 A JP2000319636 A JP 2000319636A JP 11132337 A JP11132337 A JP 11132337A JP 13233799 A JP13233799 A JP 13233799A JP 2000319636 A JP2000319636 A JP 2000319636A
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract
が大でショットブラスト時粒子が壊れにくく被研磨物表
面にキズを与えにくい粒状研磨材を効率良く安価に製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 ホルムアルデヒドと反応して熱硬化性樹
脂を生成する化合物とホルムアルデヒドとを触媒の存在
下で反応させるにおいて、前記化合物とホルムアルデヒ
ドを反応させて初期反応物を作る工程、乳化剤を配合し
て前記初期反応物を液状媒体に懸濁せしめた状態で硬化
させる工程、次いで媒体を分離除去する工程を有するこ
とを特徴とする熱硬化性樹脂製粒状研磨材の製造方法。
Description
品、特に素子を樹脂封止した電気・電子部品等の熱硬化
性樹脂成形品の成形時に発生するバリを効率良く除去す
るためのショットブラスト用研磨材の製造方法に関する
ものである。
のショットブラストに使用される研磨材としては、たと
えば硬質材料では、アルミナ、ガラス、金属等の粉末が
あるがこれらは電子部品として成形された熱硬化性樹脂
成形品に対しては硬すぎる。反対に、ナイロン、ポリプ
ロピレン、くるみ殻等の軟質材料では軟らかすぎて効率
が悪い。これらの中間の特性を持ち、電子部品等の熱硬
化性樹脂成形品のバリ除去として有効なのは熱硬化性樹
脂製研磨材である。熱硬化性樹脂は、一般的には高価で
あるため、その成形の際の不良品、スプルーランナー
等、成形加工廃材を再利用するために粉砕することによ
り研磨材は生産されるが、粉砕時に微粉が発生しこの微
粉を除去するため収率も悪くなる。粉砕品は、形状も不
定形であるためショットブラスト時に微粉が発生しやす
く、研磨材の種類によっては被研磨物にキズをつける場
合もある。また乾式のショットブラストでは被研磨物に
汚れが生じ、湿式では排水の汚れが大きい。更に一般的
にスプルーランナー等の加工廃材を原料とすることが多
いため安定供給が難しく特にメラミン樹脂や尿素樹脂の
成形物は生産量が比較的少なく、圧縮成形が多いためス
プルーランナー等の加工廃材がほとんどない。一方フェ
ノール樹脂の成形物はメラミン樹脂等に比較すると生産
量は多いが、インジェクション成形で成形する場合が多
く成形の前後で未硬化品を生じ、これが加工廃材に混入
し、研磨材として使用する際臭気が問題となる場合があ
る。
ころは、十分に硬化していて臭気が少なく粒子の強度が
大でショットブラスト時壊れにくく被研磨物にキズを与
えにくい研磨材を効率良く安価に製造する方法を提供す
ることにある。
ヒドと反応して熱硬化性樹脂を生成する化合物とホルム
アルデヒドとを触媒の存在下で反応させるにおいて、前
記化合物とホルムアルデヒドを反応させて初期反応物を
作る工程、乳化剤を配合して前記初期反応物を液状媒体
に懸濁せしめた状態で硬化させる工程、次いで媒体を分
離除去する工程を有することを特徴とする熱硬化性樹脂
製粒状研磨材の製造方法に関するものである。
して熱硬化性樹脂を生成する化合物、ホルムアルデヒド
及び反応触媒の混合溶液に、乳化剤と必要により水を加
え、攪拌して懸濁せしめ、この懸濁状態を保ちながら熱
を加え硬化反応を行い、少なくとも部分的に硬化した樹
脂粒子を含む懸濁液を得る。この樹脂粒子の大きさは、
反応して得られた樹脂の分子量、乳化剤の種類と量、攪
拌速度等により制御することができる。次いで、樹脂粒
子を分離し、水洗し球形の研磨材を得る。更には水洗し
た後乾燥機等で加熱乾燥及び硬化反応を行っても良い。
そして、本発明の熱硬化性樹脂製粒状研磨材の粒子の大
きさは、平均粒径において0.1〜2000μmの範囲
であることが好ましく、更には1〜1000μmの範囲
であることが好ましい。0.1μm未満のものは粒子が
小さすぎて製造が困難であり、研磨効果も小さい。20
00μmを超えるものはやはり製造が困難である。
ェノール樹脂、尿素樹脂、尿素・メラミン樹脂、メラミ
ン樹脂等があり、ホルムアルデヒドと反応して熱硬化性
樹脂を生成する化合物は、フェノール化合物、尿素化合
物、メラミン等のトリアジン環を有する化合物あるいは
これらの混合物等であり、ホルムアルデヒドとともに反
応触媒の存在化にて反応させ、プレポリマーの段階を経
て、少なくとも部分硬化した熱硬化性樹脂を得る。ホル
ムアルデヒドは、通常ホルマリン(ホルムアルデヒド水
溶液)及び又はパラホルムの形で使用される。
レポリマーをさらに反応を進めるものである。乳化剤と
しては、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセ
ルロース、牛乳カゼイン、アラビアゴム等があるが、水
溶性で扱いやすく分散性に優れたポリビニルアルコール
が好ましい。また、アニオン系、カチオン系及び中性の
界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤
を使用してもよい。
を生成する化合物とホルムアルデヒドとの反応に際し
て、必要に応じて、炭酸カルシウム、タルク、ガラス粉
末等の無機質粉末、木粉等の有機質粉末等を添加して反
応課程での粘度、樹脂の反応性、比重等の他、生成する
球状硬化物の安定性、外観、比重等を調整することがで
きる。以上のようにして所望の特性を有する研磨材を製
造することができる。
ルデヒド水溶液(ホルマリン)各々500gを5Lのフ
ラスコに入れ、次に10%の水酸化カリウム水溶液を約
1g加え溶液のPHを8〜9に調節する。200rpm
で攪拌しながら30分かけて80℃にまで加温しメラミ
ンをホルムアルデヒドと反応させて溶解した。更に10
%のポリビニルアルコール(クラレポバールPVA11
7)水溶液を100g加えて乳化し3時間反応させた。
次に反応生成物を濾過して集め、水洗、乾燥して径φ2
00〜300μmの球状の白色の樹脂硬化物約480g
を得た。これを更に180℃で15分乾燥機で加熱し硬
化させてメラミン樹脂製研磨材を得た。
アルデヒド水溶液(ホルマリン)各々500gを5Lの
フラスコに入れ、更に10%のポリビニルアルコール
(クラレポバールPVA117)水溶液を100g加え
200rpmで攪拌しながら乳化し30分かけて95℃
にまで加温し、更に3時間反応させた。次に反応生成物
を濾過して集め、水洗、乾燥して径φ200〜300μ
mの球状の黄色の樹脂硬化物約495gを得た。これを
更に180℃で15分乾燥機で加熱し硬化させてフェノ
ール樹脂製研磨材を得た。
gを粉砕機にて粉砕した後80〜48メッシュの篩にかけ分
級し200〜300μmの大きさのメラミン樹脂製研磨
材を約200g製造した。
0gを粉砕機にて粉砕した後80〜48メッシュの篩にかけ
分級し200〜300μmの大きさのフェノール樹脂製
研磨材を約200g製造した。
表1の通りの結果を得た。 表 1 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比 重 1.52 1.48 1.51 1.48 灰 分(%) 1.3 2.3 1.0 5.0 吸水率(%) 1.0 1.1 1.0 1.0 PH 6.2 6.7 6.2 6.5 形状(顕微鏡観察) 球形 球形 不定形 不定形 臭気 無し 無し 無し 無し
る。 1.比重:ヘリウム法により真比重を測定した。 2.灰分:試料3gを精秤し電気炉にて850℃で7時
間加熱した後、試料の重量を秤量することにより灰分を
求めた。 3.吸水率:JIS K 6911による。 4.PH:試料25gを精秤し100mlの純水中で良
く攪拌した後5分間静置し、濾液のPHをPHメーター
で測定した。
れた研磨材に比べ、比重、灰分、吸水率、PHにおいて
遜色のないものであった。また、実施例で得られた研磨
材を用いて湿式のショットブラストを実施したところ、
臭気が少なく排水の汚れもなく、熱硬化性樹脂成形品の
バリを効率よく除去することが出来、成形品の表面にキ
ズ等はつかなかった。
た研磨材は、原料の安定供給の問題、原料が高価であ
る、粉砕加工する必要がある等の難点が有り、更にショ
ットブラスト時に微粉が発生しやすいため効果、効率が
悪く製品の汚れ(乾式ショットブラスト)、排水の汚れ
(湿式ショットブラスト)、臭気等が発生したが、本発
明の方法により得られた研磨材は、形状、硬さ、強度等
が最適で微粉が発生しにくく、ショットブラストの効
果、効率に優れ、製品の汚れ、キズが無く、排水の汚れ
が少ない。更に本発明の方法においては、工程上、粉砕
加工が不要であるので、熱硬化性樹脂製粒状研磨材を効
率よく安価に製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ホルムアルデヒドと反応して熱硬化性樹
脂を生成する化合物とホルムアルデヒドとを触媒の存在
下で反応させるにおいて、前記化合物とホルムアルデヒ
ドを反応させて初期反応物を作る工程、乳化剤を配合し
て前記初期反応物を液状媒体に懸濁せしめた状態で硬化
させる工程、次いで媒体を分離除去する工程を有するこ
とを特徴とする熱硬化性樹脂製粒状研磨材の製造方法。 - 【請求項2】 ホルムアルデヒドと反応して熱硬化性樹
脂を生成する化合物が、フェノール化合物、尿素化合物
及びトリアジン化合物のうちの1種以上である請求項1
記載の研磨材の製造方法。 - 【請求項3】 研磨材の形状態が球形である請求項1又
は2記載の研磨材の製造方法。 - 【請求項4】 研磨材の粒度が平均粒度において0.1
〜2000μmである請求項1、2又は3記載の研磨材
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11132337A JP2000319636A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 熱硬化性樹脂製研磨材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11132337A JP2000319636A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 熱硬化性樹脂製研磨材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000319636A true JP2000319636A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15078983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11132337A Pending JP2000319636A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 熱硬化性樹脂製研磨材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000319636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174744A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-31 | Mitsubishi Materials Corp | 砥粒体、その製造方法、および研削砥石 |
-
1999
- 1999-05-13 JP JP11132337A patent/JP2000319636A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008174744A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-31 | Mitsubishi Materials Corp | 砥粒体、その製造方法、および研削砥石 |
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