JP2000319489A - 樹脂組成物および樹脂シート - Google Patents
樹脂組成物および樹脂シートInfo
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Abstract
く洗剤に対するストレスクラックが発生しにくい樹脂組
成物および樹脂シートの提供。 【解決手段】 (A)結晶化度が限りなく0に近似ない
し50%であるポリエステル系樹脂50〜99重量%
と;共役ジエン系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステ
ルおよびビニル芳香族をグラフト重合して得られる
(B)グラフト共重合体、アクリル系ゴム粒子に(メ
タ)アクリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラフト
重合して得られる(C)グラフト共重合体、アクリル系
ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルとシアン化ビニ
ル系化合物をグラフト重合して得られる(D)グラフト
共重合体および(E)熱可塑性ポリエステル系エラスト
マーから選ばれた1種類以上1〜50重量%と;を含ん
でなる樹脂組成物。この樹脂組成物を成形して得られる
樹脂シート。
Description
樹脂シートに関するものであり、さらに詳しくは、洗剤
に対するストレスクラックが発生しにくい樹脂組成物お
よび樹脂シートに関するものである。
ビネット、建具、机、食器棚等の金属または木質系の材
料に貼り合わされ幅広く使用されている。また積層化粧
シートは、単独のシートとして、あるいはシートを上
地、下地、さらに中地と複数のシートを積層した積層化
粧シートとしても使用されている。また、積層化粧シー
トを複雑な曲面を有する被着体に対してメンブレンプレ
ス成形に施し、その輪郭に忠実に貼着することも行われ
ている。このような従来の積層化粧シートとしては、例
えば特開平7−24979号公報に記載されているシー
トが挙げられる。これは、不透明のポリオレフィン系樹
脂フィルムの基材層と、非結晶性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂フィルムとからなる積層化粧シートである。
また、特開昭62−124928号公報には、硬質収縮
フィルムが記載されている。これは非晶質なポリエステ
ル系樹脂成分と、少なくとも1個のビニル芳香族系炭化
水素を主体とする重合体ブロック成分と少なくとも1個
の共役ジエン誘導体を主成分とする重合体ブロックから
なる部分を有し、且つ該ビニル芳香族系炭化水素よりな
る重合体成分と、を含む。この従来技術によれば成形性
に優れ、耐衝撃性等に優れた積層化粧シートと硬質収縮
性フィルムが得られるとされている。さらに、特開平2
−129266号には、ポリアルキレンテレフタレート
樹脂の耐衝撃改良剤が記載されている。ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリ
アルキレンテレフタレート樹脂と、ゴム弾性体をコア
(芯)とし、ガラス状ポリマーをシェル(殻)とするコ
アシェルポリマーよりなる樹脂組成物である。この従来
技術によれば、耐衝撃性に優れた樹脂組成物が得られる
とされている。
樹脂組成物および積層化粧シートを、建材、とくに台所
等に設置される建材に使用した場合、洗剤に対するスト
レスクラックが生じ易いという問題点があった。したが
って本発明の目的は、成形加工性、耐衝撃性の物性を損
なうことなく洗剤に対するストレスクラックが発生しに
くい樹脂組成物および樹脂シートの提供にある。
結果、上記のような従来の課題を解決することを得た。
すなわち本発明は、(A)結晶化度が限りなく0に近似
ないし50%であるポリエステル系樹脂50〜99重量
%と;共役ジエン系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エス
テルおよびビニル芳香族をグラフト重合して得られる
(B)グラフト共重合体、アクリル系ゴム粒子に(メ
タ)アクリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラフト
重合して得られる(C)グラフト共重合体、アクリル系
ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルとシアン化ビニ
ル系化合物をグラフト重合して得られる(D)グラフト
共重合体および(E)熱可塑性ポリエステル系エラスト
マーからなる群から選ばれた少なくとも1種類以上1〜
50重量%と;を含んでなる樹脂組成物を提供するもの
である。また本発明は、前記の樹脂組成物を成形して得
られる樹脂シートを提供するものである。
化度が限りなく0に近似ないし50%であるものであ
り、具体的には、下記構造式を有し、テレフタル酸10
0モル%、エチレングリコール42〜32モル%および
1,4−シクロヘキサンジメタノール58〜68モル%
からなるグリコール変性ポリシクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレート(PCTG);ジカルボン酸成分とし
て1〜50モル%のイソフタル酸および50〜99モル
%のテレフタル酸からなり、好ましくは1〜25モル%
のイソフタル酸および75〜99モル%のテレフタル酸
からなる酸変性ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート(PCTA);等が挙げられる。PCTAの例
としては、80モル%のテレフタル酸、20モル%のイ
ソフタル酸および100モル%の1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールからなるコポリエステル1や、95モル
%のテレフタル酸、5モル%のイソフタル酸、100モ
ル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからなるコ
ポリエステル2;等が挙げられる。
フタレート類も好ましい。
る結晶融解熱は15(cal/g)以下、好ましくは10
(cal/g)以下、さらに好ましくは7(cal/g)以下が
好ましい。また、(A)成分の粘度はIV値として0.
65〜0.85が好ましい。また(A)成分は必要に応
じて2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
役ジエン系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルおよ
びビニル芳香族をグラフト重合して得られる(B)グラ
フト共重合体を配合するか、または、(A)成分に、ア
クリル系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルおよび
ビニル芳香族をグラフト重合して得られる(C)グラフ
ト共重合体を配合するか、または、(A)成分に、アク
リル系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルとシアン
化ビニル系化合物をグラフト重合して得られる(D)グ
ラフト共重合体を配合するか、あるいは(A)成分に、
(E)熱可塑性ポリエステル系エラストマーを配合する
か、あるいはまた(A)成分に、上記(B)、(C)、
(D)および(E)成分から選択された2種類以上を配
合してなるものである。以下、各成分について説明す
る。
(メタ)アクリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラ
フト重合して得られる。共役ジエン系ゴム粒子の調製に
用いられる共役ジエンは、共役2重結合を有するオレフ
ィン類であり、例えば1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエ
ン等が挙げられる。共役ジエン系ゴム粒子の調製は、上
記のような共役ジエンを重合することにより行われる
が、さらにビニル芳香族や他の共重合可能な単量体を用
いて共重合させてもよい。そのためのビニル芳香族とし
ては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、α−エチ
ルスチレン、あるいはそれらの核置換誘導体、例えばビ
ニルトルエン、イソプロペニルトルエン、クロルスチレ
ン、芳香族ビニリデン等が挙げられる。また他の共重合
可能な単量体としては、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレートのようなアルキルアク
リレート;アクリロニトリル、メタクリロニトリルのよ
うなシアン化ビニル;シアン化ビニリデン;等が挙げら
れる。さらに、架橋剤を用いて架橋させてもよい。その
ための架橋性単量体としては、2個以上の反応性の等し
い二重結合をもつ単量体、例えばジビニルベンゼン等の
芳香族ジビニル単量体;エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、オリ
ゴエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート等のアルカンポ
リオールポリアクリレート;等を挙げることができる
が、とくにブチレングリコールジアクリレート、ヘキサ
ンジオールジアクリレートが好ましく用いられる。共役
ジエン系ゴム粒子は、共役ジエン55〜100重量%、
ビニル芳香族0〜45重量%および他の共重合可能な単
量体0〜45重量%からなるのが望ましく、合計重量%
を100重量%とする。なお、架橋剤は少量用いられ、
具体的な量は適宜選択される。共役ジエン系ゴム粒子の
重合は、公知の重合手段により行うことができ、とくに
制限されない。得られた共役ジエン系ゴム粒子の粒子径
は0.05〜1.0μmのものが好ましい。さらに好ま
しくは、0.05〜0.5μmのものである。
クリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラフト重合す
ることにより、(B)グラフト共重合体が調製される。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、炭素数が1〜8
を有するものが好適であり、例えばメチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらはそれぞ
れ併用することもできる。中でも、メチルメタアクリレ
ートが望ましい。ビニル芳香族は上記で例示したものを
使用することができる。
芳香族のグラフト重合の際には、必要に応じて他の成
分、すなわち他の共重合可能な単量体、架橋剤等を使用
して共重合することもできる。他の共重合可能な単量体
および架橋剤は、上記で例示したものを使用することが
できる。しかしながら、これらの他の成分は、(メタ)
アクリル酸エステル、ビニル芳香族および他の成分の合
計重量に対し、50重量%未満の割合で使用するのが望
ましい。共役ジエン系ゴム粒子と、(メタ)アクリル酸
エステル、ビニル芳香族および必要に応じて使用される
他の成分との共重合反応は、公知の方法を利用すること
ができ、とくに制限されない。例えばシード乳化重合法
等が挙げられる。(B)グラフト共重合体における共役
ジエン系ゴム成分の割合は、40〜90重量%であるの
が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラ
フト重合して得られる。アクリル系ゴム粒子は、アクリ
ル酸エステルを重合することにより得られる。アクリル
酸エステルとしては、アルコール成分の炭素数2〜8を
有するものが好適であり、例えばエチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート
等が挙げられる。アクリル系ゴム粒子の調製は、上記の
ようなアクリル酸エステルを重合することにより行われ
るが、さらにビニル芳香族や他の共重合可能な単量体を
用いて共重合させてもよい。また架橋剤を用いて架橋さ
せてもよい。これらのビニル芳香族、他の共重合可能な
単量体、架橋剤は、上記の(B)グラフト共重合体の欄
で説明したものが例示される。アクリル系ゴム粒子は、
アクリル酸エステル55〜100重量%、ビニル芳香族
0〜45重量%および他の共重合可能な単量体0〜45
重量%からなるのが望ましく、合計重量%を100重量
%とする。なお、架橋剤は少量用いられ、具体的な量は
適宜選択される。アクリル系ゴム粒子の重合は、公知の
重合手段により行うことができ、とくに制限されない。
得られたアクリル系ゴム粒子の粒子径は0.05〜1.
0μmのものが好ましい。さらに好ましくは、0.05
〜0.5μmのものである。
リル酸エステルおよびビニル芳香族をグラフト重合する
ことにより、(C)グラフト共重合体が調製される。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、炭素数が1〜8
を有するものが好適であり、上記の(B)グラフト共重
合体の欄で説明したものが例示される。ビニル芳香族
も、上記の(B)グラフト共重合体の欄で説明したもの
が例示される。(メタ)アクリル酸エステルのグラフト
重合の際には、必要に応じて他の成分、すなわち他の共
重合可能な単量体、架橋剤等を使用して共重合すること
もできる。他の共重合可能な単量体および架橋剤は、上
記で例示したものを使用することができる。しかしなが
ら、これらの他の成分は、(メタ)アクリル酸エステル
および他の成分の合計重量に対し、50重量%未満の割
合で使用するのが望ましい。アクリル系ゴム粒子と、
(メタ)アクリル酸エステル、ビニル芳香族および必要
に応じて使用される他の成分との共重合反応は、公知の
方法を利用することができ、とくに制限されない。例え
ばシード乳化重合法等が挙げられる。(C)グラフト共
重合体におけるアクリル系ゴム成分の割合は、40〜9
0重量%であるのが好ましい。
フト共重合体は、グラフト成分のガラス転移温度が40
℃以上であるのが望ましい。
るシアン化ビニル系化合物に特に制限はなく、例えば、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、シアン化ビニ
リデンなどを挙げることができる。また、本発明におい
ては、アクリル系ゴム粒子に、さらに他の単量体をグラ
フト重合することができる。さらに、グラフト重合に際
して、少量の架橋単量体を用いることもできる。 (E)熱可塑性ポリエステル系エラストマー (E)熱可塑性ポリエステル系エラストマーとしては、
例えば好適には下記一般式(1)または(2)
テルハードセグメント(ポリブチレンテレフタレート
(PBT)またはポリブチレンナフタレート(PB
N))と、一般式(3)
〜140の整数を示す)で表される分子量600〜60
00の脂肪族ポリエーテルソフトセグメント(ポリテト
ラメチレンジグリコール(PTMG)、ポリプロピレン
グリコール(PPG)、ポリエチレングリコール(PE
G))とから構成される分子量5,000〜100,00
0のセグメントコポリエステルが挙げられる。 (E)熱可塑性ポリエステル系エラストマーの分子量を
上記範囲に設定することにより、得られる樹脂組成物の
耐衝撃性、引張強度、耐寒性等の物性や、成形加工性が
一層良好となる。上記のハードセグメントとソフトセグ
メントとのモル比を適宜選択することにより、本発明の
樹脂シートの所望の物性、例えば耐衝撃性を付与させる
ことができる。例えば、ハードセグメント/ソフトセグ
メントのモル比は、ソフトセグメントが50モル%以上
であることが好ましい。ハ−ド成分が芳香族ポリエステ
ルでソフト成分が脂肪族ポリエ−テル、ハ−ド成分が芳
香族ポリエステルでソフト成分が脂肪族ポリエステル
(例えば脂肪族ラクトン系エラストマー)、ハ−ド成分
がポリブチレンナフタレートでソフト成分が脂肪族ポリ
エ−テルからなる(共)重合体を挙げることができる。
成分50〜99重量%と;(B)成分、(C)成分、
(D)成分および(E)成分からなる群から選ばれた少
なくとも1種類以上1〜50重量%と;を含むようにす
るのがよい。好ましくは、(A)成分70〜90重量%
と;(B)成分、(C)成分、(D)成分および(E)
成分からなる群から選ばれた少なくとも1種類以上10
〜30重量%と;を含むようにするのがよい。
て下記の(F)完全非晶性ポリエステル系樹脂を配合す
ることもできる。この(F)成分は、再度加熱処理を行
っても再結晶化による物性低下を起こさず、結晶性成分
を全くもたないものである。なお、本発明でいう結晶性
とは、DSC法によって測定された結晶性を意味する(JIS
K7121)。なお、この特開平7−24979号公報に記
載されたシートに用いられる非結晶性ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムは、“非結晶性”と呼んでいる
ものの、一部結晶性を有するものである。
テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールとを主成分
としてエステル化反応を経て重縮合反応によって製造さ
れたものが好適に使用される。また(F)成分は、上記
のジカルボン酸およびグリコール成分の他に、第3成分
を共重合させた共重合体タイプのものも包含し、このタ
イプが好ましい。好ましい態様において、第3成分とし
ては、1,4−シクロヘキサンジメタノール、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等が好適であり、さらに好ましく
は、グリコール成分が2種類以上のものから構成される
ものであり、最適には、そのジカルボン酸成分がテレフ
タル酸であり、かつジオール成分がエチレングリコール
50〜99モル%および1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール1〜50モル%であるものがよい。とくに、ジカ
ルボン酸成分がテレフタル酸であり、かつエチレングリ
コール60〜80モル%および1,4−シクロヘキサン
ジメタノール20〜40モル%のものがよい。また、
(F)成分の粘度はIV値として0.65〜0.85が
好ましい。完全非晶性ポリエステル系樹脂の製造方法
は、すでに当業界において広く知られており、例えば米
国特許5,340,907号に開示されている。
は、(F)成分0.1〜95重量%および(A)成分5
〜99.9重量%からなる(A)+(F)成分50〜9
9重量%と;(B)成分、(C)成分、(D)成分およ
び(E)成分からなる群から選ばれた少なくとも1種類
以上を1〜50重量%含み、さらに(F)成分の添加量
に関係無く(A)成分50〜99重量%に対し、(B)
成分、(C)成分、(D)成分および(E)成分からな
る群から選ばれた少なくとも1種類以上の成分を1〜5
0重量%含む条件を満たすようにするのがよい。(F)
成分を配合することによって、得られる樹脂組成物をシ
ートに加工した際に透明性が向上する。
含有してもよい。このような添加剤としては、例えば難
燃剤、離型剤、耐候性安定剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、熱安定剤、滑剤、着色剤、界面活性剤、補強剤、充
填剤等が挙げられる。なお、加工性を向上させることを
目的として滑剤を配合することが好ましい。滑剤として
は、炭化水素系(低分子ポリエチレン、パラフィン)、
脂肪酸系(ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、複
合型ステアリン酸、オレイン酸)、脂肪族アルコール
系、脂肪族アマイド系(ステアロアミド、オキシステア
ロアミド、オレイルアミド、エルシルアミド、リシノー
ルアミド、ベヘンアミド、メチロールアミド、メチレン
ビスステアロアミド、メチレンビスステアロベヘンアミ
ド、高級脂肪酸のビスアミド酸、ステアロアミド、複合
型アミド)、脂肪族エステル系(n−ブチルステアレー
ト、メチルヒドロキシステアレート、多価アルコール脂
肪酸エステル、飽和脂肪酸エステル、エステル系ワック
ス)、脂肪酸金属石鹸系族等を用いることができる。好
ましくは、炭化水素系、脂肪族エステル系であり、より
好ましくは脂肪族エステルである。
ンバリー混練機、1軸または2軸混練機等にて混練する
ことにより得ることができる。また、本発明の樹脂組成
物は、カレンダー製造機、Tダイ押出機等を用いて、所
望のサイズおよび厚さのシートに成形することができ
る。得られたシートは、真空プレス成形、圧空プレス成
形、メンブレンプレス成形等に適用することができる。
ートは、単層または積層された樹脂シートとすることが
でき、また樹脂シートは公知の手段で着色することがで
き、および/または表面に印刷を施してもよい。なおこ
の場合、必要に応じて各種の中地を適用することもでき
る。このような本発明の樹脂シートは、例えば各種積層
化粧シートとして利用することができる。
トの厚さはとくに制限されないが、例えば樹脂シートは
単層として5〜1000μm、好ましくは60〜500
μm、積層樹脂シートの場合、シート全体として10〜
2000μm、好ましくは120〜1000μmである
のがよい。
らに説明する。 (実施例1〜21および比較例1〜9)下記に示す材料
を用い、かつ表1〜3に示す配合において、(1)転写
箔/(2)0.2mm厚ポリエステルシート/(3)
0.15mm厚ポリエステルシートをそれぞれ調製し、
(1)(2)(3)の順番で積層し、これらを150℃
〜160℃の金属鏡面ロールにて40秒間熱融着した
(ニップ圧:2.0kg/cmドラム回転速度:2.0
(m/分)、ドラム円周:2.0m)。なお、ポリエス
テルシートは、Tダイ押出し機で所望の厚さに成膜した
ものである。次に積層されたシートを、メンブレンプレ
ス機(機種名:KT−M−139、製造会社名:ベンホ
ーナー)により下記の被着体に貼り合わせた。貼り合わ
せ条件は、プレス温度設定:top/bottom=110℃/
80℃、プレス時間設定:予熱/加圧=60秒/60
秒、圧力:4kg/cm2とした。
ン材等の木材のチップを細かくくだき、プレスして固め
た合板である。その被着体をシステムキッチン等に組み
込まれる扉の形状にカット(サイズ150mm×200
mm程度、厚み18mm程度)さらに曲面加工(3R〜
10R程度)に施してある。天面には装飾の溝が彫りこ
まれた(ルーターと呼称)ものである。なお、貼り合わ
せの前に、この扉形状のMDF表面に例えばウレタン系
の接着剤(ヘンミィティン社製接着剤商品名:3433
3と、同社製硬化剤商品名:ハードナーDとを、重量比
として100:5で混合したもの)を施しておいた。
イプ:アクリル系転写箔、12μm厚
G) 組成:コポリマータイプ テレフタル酸100モル%、エチレングリコール42〜
32モル%および1,4−シクロヘキサンジメタノール
58〜68モル%からなるグリコール変性ポリシクロヘ
キシレンジメチレンテレフタレート 結晶成分(結晶化度):微量 結晶融解熱:2.6(cal/g) (ii) 製造会社:イーストマン・ケミカル社製 商品名:THERMX PCTA 6761(PCT
A) 組成:コポリマータイプ ジカルボン酸成分として1〜50モル%のイソフタル酸
および50〜99モル%のテレフタル酸からなり、好ま
しくは1〜25モル%のイソフタル酸および75〜99
モル%のテレフタル酸からなる酸変性ポリシクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート 結晶融解熱:5.5(cal/g) (B)グラフト共重合体 製造会社:鐘淵化学工業 商品名:カネエース B−56 組成 :メタクリル酸メチル・スチレン/ブタジエンゴ
ムグラフト共重合体(MBS) ゴム粒子径:0.1〜0.5μm (C)グラフト共重合体 製造会社:三菱レイヨン 商品名:メタブレンW−300A 組成 :アクリル系ゴム粒子にメタクリル酸メチルおよ
びスチレンをグラフト重合して得られるグラフト共重合
体(MAS) ゴム粒子径:0.05〜0.5μm (D)グラフト共重合体 製造会社:鐘淵化学工業 商品名:カネエース FM 組成:メタクリル酸メチル・アクリロニトリル/アクリ
ルゴム グラフト共重合体 ゴム粒子径:0.05〜0.5μ (E)熱可塑性ポリエステル系エラストマー 製造会社:東レ・デュポン社製 商品名:ハイトレル2551(ハイトレル) 組成:化学構造はハードセグメント(PBT)とソフト
セグメント(ポリエーテル)との共重合体 (F)完全非晶性ポリエステル系樹脂 製造会社:イーストマン・ケミカル社製 商品名:KODAR PETG 6763(PET−
G) 組成:コポリマータイプ グリコール成分:エチレングリコール70モル%および
1,4−シクロヘキサンジメタノール30モル% ジカルボン酸成分:テレフタル酸 結晶成分:0% 結晶融解熱:完全非晶性であるため測定不可
59 組成:コポリマータイプ 結晶成分(結晶化度):0%
った。 ・透明性:目視により判定した。判定レベルは、○:透
明性良好、△:僅かな白濁、×:白濁である。 ・鉛筆硬度試験:JIS K5400に準ずる(荷重:
200g) ・洗剤によるストレスクラック試験:成形したサンプル
に台所洗剤(花王社製商品名マジックリン)を十分塗布
し、常温にて24時間放置後、50℃×90分間、さら
に0℃×90分間の環境に保管した後、成形品表面のク
ラックの有無を目視して判定した。判定レベルは、○:
クラック無し、△:僅かなクラックあり(約1〜10
本)、×:多数のクラックあり(10本以上)、××:
全面にクラックが発生である。結果を表1〜3に示す。
から製造されたシートは、洗剤によるストレスクラック
に十分な耐性があることが分かる。これに対し、表3か
ら分かるように、本発明の樹脂組成物に必要な成分が一
つでも欠けると、洗剤によるストレスクラックが不十分
となる。
の物性を損なうことなく洗剤に対するストレスクラック
が発生しにくい樹脂組成物および樹脂シートが提供され
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)結晶化度が限りなく0に近似ない
し50%であるポリエステル系樹脂50〜99重量%
と;共役ジエン系ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステ
ルおよびビニル芳香族をグラフト重合して得られる
(B)グラフト共重合体、アクリル系ゴム粒子に(メ
タ)アクリル酸エステルおよびビニル芳香族をグラフト
重合して得られる(C)グラフト共重合体、アクリル系
ゴム粒子に(メタ)アクリル酸エステルとシアン化ビニ
ル系化合物をグラフト重合して得られる(D)グラフト
共重合体および(E)熱可塑性ポリエステル系エラスト
マーからなる群から選ばれた少なくとも1種類以上1〜
50重量%と;を含んでなる樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂組成物を成形して
得られる樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000064647A JP4562233B2 (ja) | 1999-03-09 | 2000-03-09 | 樹脂組成物および樹脂シート |
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