JP2000319335A - 新規な温度応答性高分子化合物 - Google Patents

新規な温度応答性高分子化合物

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JP2000319335A
JP2000319335A JP11127211A JP12721199A JP2000319335A JP 2000319335 A JP2000319335 A JP 2000319335A JP 11127211 A JP11127211 A JP 11127211A JP 12721199 A JP12721199 A JP 12721199A JP 2000319335 A JP2000319335 A JP 2000319335A
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carbon atoms
branched
linear
hydrocarbon group
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JP11127211A
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English (en)
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Kimihiro Yoshizako
公博 吉廻
Yoshikatsu Akiyama
義勝 秋山
Yukio Hasegawa
幸雄 長谷川
Mitsuo Okano
光夫 岡野
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Amersham Pharmacia Biotech KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高機能材料として有効に機能し、温度応答性
を制御できる高分子化合物。 【解決手段】 下式 (0.005≦n≦0.995、jは0≦j≦0.5。
1、R2、R3およびR4は、水素原子またはメチル基。
1、X2、X3およびX4は、2級または3級のアミド基
など。Y1は2価の芳香族炭化水素基など。Y2は2価の
脂肪族炭化水素基など。Z1、Z2、Z3、Z5およびZ6
は、脂肪族炭化水素基、脂肪族炭化水素基を有する配糖
体など。Z1、Z3、Z5またはZ6は、X1、X2、X3
たはX4が3級アミドのときに結合する官能基であり、
5とZ6は結合することもできる。Z4は水素原子、水
酸基、アミド基を有する脂肪族炭化水素基、水酸基を有
する脂肪族炭化水素基など。)で表される繰り返し単位
を含む重合体および該重合体を含む架橋物よりなる群か
ら選択される高分子化合物、および下式、 (R5は水素原子またはメチル基。X5は2級または3級
のアミド基、エステル基など。Y3は2価の脂肪族炭化
水素基など。Y4は脂肪族炭化水素基または1個若しく
は2個以上の水酸基を有する脂肪族炭化水素基。)で表
される重合体よりなる高分子化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度による性質変
化を制御できる温度応答性高分子化合物に関する。さら
に、本発明は、温度による性質変化を利用した吸着・分
離材料、薬剤担体、誘電・磁性材料、圧電・焦電材料、
分解・反応性材料、生体機能性材料等に利用しうる温度
応答性高分子化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】温度、pH、光などの外部刺激により構
造が変化する高分子化合物は、その構造変化により体
積、あるいは親水性一疎水性などの性質の変化を示す。
例えば、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)は、
水溶液中で温度によりその構造を変化させることがよく
知られ、32℃以下の低温側で水に溶解し、32℃以上
の高温側で水に不溶となる下限臨界共溶温度(LCS
T)を有する温度応答性高分子化合物である。低温側で
は、その高分子化合物が親水性で膨潤した状態で水に溶
解しており、逆に高温側では、その高分子化合物が疎水
性で収縮した状態で凝集していると考えられている。こ
のような温度による特性変化を利用して、温度応答性高
分子化合物は、ドラッグデリバリーシステムあるいは分
離材料などの高機能材料へ応用されてきた。
【0003】しかし、このような温度応答性高分子化合
物を高機能材料へ応用する場合、LCSTばかりでな
く、低温側で水に不溶となり高温側で水に溶解する上限
臨界共溶温度(UCST)を有する温度応答性高分子化
合物も必要となる。例えば、熱に不安定なタンパク質を
温度応答性高分子化合物に疎水的な作用で吸着・分離さ
せる場合、低温条件で疎水性を示すUCSTを有する温
度応答性高分子化合物の方が有用であると考えられる。
しかし、現在のところUCSTを有する温度応答性高分
子化合物の種類が多くなく、さらに高機能材料として有
効に機能する温度応答性高分子化合物を新たに開発する
ことが容易でないのが現状である。
【0004】さらに、温度応答性高分子化合物の高機能
化を図るためには、これまでにない新しい性質を有する
温度応答性高分子化合物の開発が必要となる。一般に、
温度応答性は親水性部位と疎水性部位とのバランスによ
って発現していると考えられている。例えば、温度応答
性高分子化合物の側鎖の炭素数が大きくなることで、水
に溶解しなくなる。そのため、側鎖により大きな炭素数
を有する温度応答性高分子化合物を合成することが困難
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような現状に鑑み、重合体を構成する単量体の官能基
あるいは組成を変化させることで、温度応答性を制御で
きる高分子化合物を提供することである。さらに、従来
の温度応答性高分子化合物では得られないような高い疎
水性あるいは電子的相互作用が期待できる芳香環を有す
る温度応答性高分子化合物を提供することである。さら
に、本発明の目的は、かかる温度応答性高分子化合物を
含むクロマトグラフィー担体などの分離材料を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、単量体の官能基を選択して重合することで、温度
応答性を制御できる温度応答性高分子化合物を合成でき
ることを見いだした。また、本発明者は、2種類の単量
体の官能基あるいは組成を選択して共重合することで、
温度応答性を制御できる温度応答性高分子化合物を合成
できることを見いだした。さらに、本発明者は、かかる
温度応答性高分子化合物を含む吸着・分離材料を利用す
ることで、様々な物質の分離へ応用できることを見いだ
した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、下式
【0008】
【化5】
【0009】(式中、nは0.005≦n≦0.995
を示し、jは0≦j≦0.5を示す。R1、R2、R3
よびR4は、同一または異なって、水素原子またはメチ
ル基を示す。X1、X2、X3およびX4は、同一または異
なって、2級または3級のアミド基、エステル基または
エーテル基を示す。Y1は炭素数1〜8の直鎖または分
枝の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂
環式炭化水素基または炭素数6〜14の2価の芳香族炭
化水素基を示す。Y2は炭素数1〜8の直鎖または分枝
の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環
式炭化水素基、1個若しくは2個以上のエーテル基を有
する炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化
水素基または1個若しくは2個以上の水酸基を有する炭
素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基
を示す。Z1、Z2、Z3、Z5およびZ 6は、同一または
異なって、水素原子、炭素数1〜8の直鎖または分枝の
脂肪族炭化水素基、1個または2個以上の水酸基を有す
る炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、
1個または2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直
鎖または分枝の脂環式炭化水素基、1個または2個以上
のエーテル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の
脂肪族炭化水素基、1個または2個以上のエーテル基を
有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂環式炭化水素
基、炭素数3〜12の配糖体または炭素数1〜8の直鎖
または分枝の脂肪族炭化水素基を有する炭素数3〜12
の配糖体を示す。Z1、Z3、Z5またはZ6は、X1
2、X3またはX4が3級アミドのときに結合する官能
基であり、Z5とZ6は結合することもできる。Z4は水
素原子、水酸基、アミド基、ニトリル基、炭素数1〜8
の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個
以上のアミド基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上のカルボニル
基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
水素基、1個または2個以上のニトリル基を有する炭素
数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個ま
たは2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の脂肪族炭化水素基を示す。)で表される繰り返
し単位を含む重合体および該重合体を含む架橋物よりな
る群から選択される高分子化合物に関する。
【0010】また、本発明は、下式、
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R5は水素原子またはメチル基を
示す。X5は2級または3級のアミド基、エステル基ま
たはエーテル基を示す。Y3は炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の2価の脂肪族炭化水素基または炭素数3〜8の
2価の脂環式炭化水素基を示す。Y4は炭素数1〜8の
直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基または1個若しくは
2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分
枝の脂肪族炭化水素基を示す。)で表される重合体より
なる高分子化合物に関する。
【0013】また、本発明は、芳香族炭化水素基を含む
こと、または重合体の繰り返し単位にアミド基またはエ
ステル基が同一または異なって2個以上存在することを
特徴とする上記高分子化合物に関する。
【0014】さらに、本発明は、上記重合体および該重
合体を含む架橋物よりなる群から選択される高分子化合
物であって、温度変化でその性質を変化する温度応答性
を発現することを特徴とする温度応答性高分子化合物に
関する。
【0015】加えて、本発明は、単独重合体では温度応
答性を発現しない単量体同士を共重合することを特徴と
する上記温度応答性高分子化合物に関する。さらに加え
て、本発明は、構成する単量体の組成あるいは官能基、
高分子化合物の分子量または溶解中の濃度を変化させる
ことで、温度応答性を制御できることを特徴とする上記
温度応答性高分子化合物に関する。
【0016】さらに、本発明は、上記温度応答性高分子
化合物を含むことを特徴とする吸着・分離材料に関す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明にかかる高分子化合物は以
下に示す構造を有する。
【0018】
【化7】
【0019】式中、nは0.005≦n≦0.995を
示し、jは0≦j≦0.5を示す。R1、R2、R3およ
びR4は、同一または異なって、水素原子またはメチル
基を示す。X1、X2、X3およびX4は、同一または異な
って、2級または3級のアミド基、エステル基またはエ
ーテル基を示す。Y1は炭素数1〜8の直鎖または分枝
の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環
式炭化水素基または炭素数6〜14の2価の芳香族炭化
水素基を示す。Y2は炭素数1〜8の直鎖または分枝の
2価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環式
炭化水素基、1個若しくは2個以上のエーテル基を有す
る炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水
素基または1個若しくは2個以上の水酸基を有する炭素
数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基を
示す。Z1、Z2、Z3、Z5およびZ 6は、同一または異
なって、水素原子、炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂
肪族炭化水素基、1個または2個以上の水酸基を有する
炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1
個または2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖
または分枝の脂環式炭化水素基、1個または2個以上の
エーテル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂
肪族炭化水素基、1個または2個以上のエーテル基を有
する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂環式炭化水素
基、炭素数3〜12の配糖体または炭素数1〜8の直鎖
または分枝の脂肪族炭化水素基を有する炭素数3〜12
の配糖体を示す。Z1、Z3、Z5またはZ6は、X1
2、X3またはX4が3級アミドのときに結合する官能
基であり、Z5とZ6は結合することもできる。Z4は水
素原子、水酸基、アミド基、ニトリル基、炭素数1〜8
の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個
以上のアミド基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上のカルボニル
基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
水素基、1個または2個以上のニトリル基を有する炭素
数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個ま
たは2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の脂肪族炭化水素基を示す。
【0020】
【化8】
【0021】式中、R5は水素原子またはメチル基を示
す。X5は2級または3級のアミド基、エステル基また
はエーテル基を示す。Y3は炭素数1〜8の直鎖または
分枝の2価の脂肪族炭化水素基または炭素数3〜8の2
価の脂環式炭化水素基を示す。Y4は炭素数1〜8の直
鎖または分枝の脂肪族炭化水素基または1個若しくは2
個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪族炭化水素基を示す。
【0022】本発明において、炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の脂肪族炭化水素基とは、炭素数1〜8の直鎖ま
たは分枝のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖または分枝
のアルケニル基、炭素数2〜8の直鎖または分枝のアル
キニル基のいずれかを意味し、アルケニル基の2重結合
の数およびアルキニル基の3重結合の数はそれぞれ1ま
たは2以上である。好ましいアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシシル基、n−ヘプチル
基およびn−オクチル基等を、好ましいアルケニル基の
例としては、ビニル基、プロペニル基(1−プロペニル
基)、アリル基、ブテニル基(二重結合の位置はいずれ
にあってもよい)、ペンテニル基(二重結合の位置はい
ずれにあってもよい)、ヘキセニル基(二重結合の位置
はいずれにあってもよい)、ヘプテニル基(二重結合の
位置はいずれにあってもよい)およびオクテニル基(二
重結合の位置はいずれにあってもよい)等を、好ましい
アルキニル基の例としては、エチニル基、プロパギル
基、ブチニル基(三重結合の位置はいずれにあってもよ
い)、ペンチニル基(三重結合の位置はいずれにあって
もよい)、ヘキシニル基(三重結合の位置はいずれにあ
ってもよい)、ヘプチニル基(三重結合の位置はいずれ
にあってもよい)およびオクチニル基(三重結合の位置
はいずれにあってもよい)等を挙げることができる。
【0023】本発明において、炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の2価の脂肪族炭化水素基とは、炭素数1〜8の
直鎖または分枝のアルキレン基、炭素数2〜8の直鎖ま
たは分枝のアルケニレン基、炭素数2〜8の直鎖または
分枝のアルキニレン基のいずれかを意味し、アルケニレ
ン基の2重結合の数およびアルキニレン基の3重結合の
数はそれぞれ1または2以上である。好ましいアルキレ
ン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチ
レン基およびオクチレン基等を、好ましいアルケニレン
基の例としては、ビニレン基、プロペニレン基(二重結
合の位置はいずれにあってもよい)、ブテニレン基(二
重結合の位置はいずれにあってもよい)、ペンテニレン
基(二重結合の位置はいずれにあってもよい)、ヘキセ
ニレン基(二重結合の位置はいずれにあってもよい)、
ヘプテニレン基(二重結合の位置はいずれにあってもよ
い)およびオクテニレン基(二重結合の位置はいずれに
あってもよい)等を、好ましいアルキニレン基の例とし
ては、エチニレン基、プロピニレン基(三重結合の位置
はいずれにあってもよい)、ブチニレン基(三重結合の
位置はいずれにあってもよい)、ペンチニレン基(三重
結合の位置はいずれにあってもよい)、ヘキシニレン基
(三重結合の位置はいずれにあってもよい)、ヘプチニ
レン基(三重結合の位置はいずれにあってもよい)およ
びオクチニレン基(三重結合の位置はいずれにあっても
よい)等を挙げることができる。
【0024】本発明において、炭素数3〜8の2価の脂
環式炭化水素基とは、炭素数3〜8のシクロアルキレン
基または炭素数3〜8のシクロアルケニレン基のいずれ
かを意味する。シクロアルケニレン基の2重結合の数は
1または2以上である。好ましいシクロアルキレン基の
例としては、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、
シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプ
チレン基およびシクロオクチレン基等を、好ましいシク
ロアルケニレン基の例としては、シクロプロペニレン基
(二重結合の位置はいずれにあってもよい)、シクロブ
テニレン基(二重結合の位置はいずれにあってもよ
い)、シクロペンテニレン基(二重結合の位置はいずれ
にあってもよい)、シクロヘキセニレン基(二重結合の
位置はいずれにあってもよい)、シクロヘプテニレン基
(二重結合の位置はいずれにあってもよい)およびシク
ロオクテニレン基(二重結合の位置はいずれにあっても
よい)を挙げることができる。
【0025】本発明において、炭素数6〜14の2価の
芳香族炭化水素基とは、炭素数6〜14のアリーレン基
またはアラルキレン基を意味する。好ましい芳香族炭化
水素基の例としては、フェニレン基、ベンジレン基、フ
ェネチレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナ
ントリレン基等を挙げることができる。
【0026】本発明において、1個または2個以上の水
酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭
化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂
肪族炭化水素基における任意の位置に1個または2個以
上の炭素原子が水酸基を有する脂肪族炭化水素基を意味
する。2個の水酸基を有する場合、1個の炭素原子に2
個の水酸基が置換されていてもよい。
【0027】本発明において、1個または2個以上の水
酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂
肪族炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分
枝の2価の脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個
または2個以上の炭素原子が水酸基を有する2価の脂肪
族炭化水素基を意味する。2個の水酸基を有する場合、
1個の炭素原子に2個の水酸基が置換されていてもよ
い。
【0028】本発明において、1個または2個以上の水
酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂環式炭
化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂
環式炭化水素基における任意の位置に1個または2個以
上の炭素原子が水酸基を有する脂肪族炭化水素基を意味
する。2個以上の水酸基を有する場合、1個の炭素原子
に2個の水酸基が置換されても良い。
【0029】本発明において、1個または2個以上のエ
ーテル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪
族炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個または2
個以上エーテル基を組み込んだ脂肪族炭化水素基を意味
する。
【0030】本発明において、1個または2個以上のエ
ーテル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価
の脂肪族炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖また
は分枝の脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個ま
たは2個以上エーテル基を組み込んだ2価の脂肪族炭化
水素基を意味する。
【0031】本発明において、1個または2個以上のエ
ーテル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂環
式炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個または2
個以上のエーテル基を組み込んだ脂環式炭化水素基を意
味する。
【0032】本発明において、炭素数3〜12の配糖体
とは、グリコシド結合した炭素数3〜12のアルドース
またはケトースのいずれかを意味する。好ましいアルド
ースまたはケトースとしてはアラビノース、リキソー
ス、リボース、キシロース、グルコース、ガラクトー
ス、マンノース、フルクトース等を挙げることができ
る。
【0033】本発明において、炭素数3〜12の配糖体
を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪炭化水素
基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭
化水素基の任意の位置に上記炭素数3〜12の配糖体が
グリコシド結合している脂肪炭化水素基を意味する。
【0034】本発明において、1個または2個以上のア
ミド基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族
炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝の
脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個または2個
以上のアミド基を組み込んだ脂肪族炭化水素基を意味す
る。
【0035】本発明において、1個または2個以上のカ
ルボニル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂
肪族炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分
枝の脂肪族炭化水素基における任意の位置に1個または
2個以上のカルボニル基を組み込んだ脂肪族炭化水素基
を意味する。
【0036】本発明において、1個または2個以上のニ
トリル基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪
族炭化水素基とは、上記炭素数1〜8の直鎖または分枝
の脂肪炭化水素基における任意の位置に1個または2個
以上の炭素原子がニトリル基を有する脂肪族炭化水素基
を意味する。2個のニトリル基を有する場合、1個の炭
素原子に2個のニトリル基が置換されても良い。
【0037】本発明の高分子化合物は次のように製造さ
れる。高分子化合物の原料となる1種類もしくは2種類
以上の単量体と重合開始剤を重合溶媒に溶解して、加熱
などにより重合反応を開始する。このとき、かかる高分
子化合物を含む架橋物を得るために、2官能性の単量体
(架橋剤)を溶解してもよい。さらにこのとき、かかる
高分子化合物の分子量を調整するためあるいはかかる高
分子化合物の末端に反応性官能基を導入するために、連
鎖移動剤を重合溶媒に溶解させても良い。重合反応後は
かかる高分子化合物を溶解しない溶媒中で再沈殿させる
ことで、目的の温度応答性高分子化合物を得ることがで
きる。
【0038】本発明の高分子化合物は、例えばその末端
に導入した反応性官能基を利用してシリカゲルあるいは
ポリマーゲル等の担体表面に固定化することができる。
または、シリカゲルあるいはポリマーゲル等の固体表面
に重合開始剤等を固定化した後に、かかる高分子化合物
の原料となる1種類もしくは2種類以上の単量体を重合
溶媒に溶解して、重合開始剤等を固定化したシリカゲル
あるいはポリマーゲル等の担体存在下で加熱などにより
重合反応を開始することで、かかる高分子化合物をシリ
カゲルあるいはポリマーゲル等の担体表面に固定化する
ことができる。このとき、かかる高分子化合物を含む架
橋物を得るために、2官能性の単量体(架橋剤)を溶解
してもよい。さらにこのとき、かかる高分子化合物の分
子量を調整するためにあるいは反応性官能基を導入する
ために、連鎖移動剤を重合溶媒に溶解させても良い。か
かる高分子化合物を含む材料は各種の液体クロマトグラ
フィー担体、吸着剤などの吸着・分離材料、薬剤担体、
誘電・磁性材料、圧電・焦電材料、分解・反応性材料、
生体機能性材料等に応用することができる。
【0039】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限さ
れるものではない。
【0040】
【実施例1】3−アミノアセトアニリド(50mmo
l),トリエチルアミン(56mmol)をジメチルホ
ルムアミド(100mL)に溶解し、氷冷下で塩化アク
リロイル(55mmol)を滴下した。滴下終了後室温
で2時間かくはんした。沈殿物をろ去した後、溶媒を留
去した。得られた固体をヘキサン−酢酸エチル−アセト
ン混合溶媒にて再結晶し、3−アクリルアミドアセトア
ニリドを得た。収率61%。
【0041】4−アミノアセトアニリド(50mmo
l),トリエチルアミン(56mmol)をジメチルホ
ルムアミド(100mL)に溶解し、氷冷下で塩化アク
リロイル(55mmol)を滴下した。滴下終了後室温
で2時間かくはんした。沈殿物をろ去した後、溶媒を留
去した。得られた固体を水−メタノール混合溶媒にて再
結晶し、4−アクリルアミドアセトアニリドを得た。収
率77%。
【0042】4−アミノベンズアミド(29mmo
l)、トリエチルアミン(33mmol)をジメチルホ
ルムアミド(100mL)に溶解し、氷冷下で塩化アク
リロイル(33mmol)を滴下した。滴下終了後室温
で2時間かくはんした。沈殿物をろ去した後、溶媒を留
去した。得られた固体を水−メタノール混合溶媒にて再
結晶し、4−アクリルアミドベンズアミドを得た。収率
60%。
【0043】アクリルアミドを水に溶解し、2,2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を開始剤と
して70℃でラジカル重合をすることで、単独重合体で
あるポリアクリルアミドを得た。ヒドロキシルメチルア
クリルアミドを水に溶解し、2,2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩を開始剤として70℃でラ
ジカル重合することで、単独重合体であるポリヒドロキ
シルメチルアクリルアミドを得た。N,N−ジメチルア
クリルアミドを水に溶解し、2,2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩を開始剤として70℃でラ
ジカル重合をすることで、単独重合体であるポリ(N,
N−ジメチルアクリルアミド)を得た。グリセロールモ
ノメタクリレートを水に溶解し、2,2’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を開始剤として70
℃でラジカル重合をすることで、単独重合体であるポリ
グリセロールモノメタクリレートを得た。グリコシルオ
キシエチルメタクリレートを水に溶解し、2,2’−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を開始剤とし
て70℃でラジカル重合をすることで、単独重合体であ
るポリグリコシルオキシエチルメタクリレートを得た。
3−アクリルアミドアセトアニリドをジメチルホルムア
ミドに溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを開始剤と
して70℃でラジカル重合することで、単独重合体であ
るポリ(3−アクリルアミドアセトアニリド)を得た。
4−アクリルアミドアセトアニリドをジメチルホルムア
ミドに溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを開始剤と
して70℃でラジカル重合することで、単独重合体であ
るポリ(4−アクリルアミドアセトアニリド)を得た。
4−アクリルアミドベンズアミドをジメチルホルムアミ
ドに溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを開始剤とし
て70℃でラジカル重合することで、単独重合体である
ポリ(4−アクリルアミドベンズアミド)を得た。
【0044】これら8つの単独重合体の水に対する溶解
性を検討した。ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシメ
チルアクリルアミド、ポリグリコシルオキシエチルメタ
クリレート、ポリグリセロールモノメタクリレートおよ
びポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)は水に溶解
するものの、温度変化によって濁度等に変化が見られ
ず、温度応答性を発現しなかった。一方、ポリ(3−ア
クリルアミドアセトアニリド)、ポリ(4−アクリルア
ミドアセトアニリド)およびポリ(4−アクリルアミド
ベンズアミド)は水に難溶であり、温度を変化してもそ
の溶解性に著しい変化が見られず、温度応答性を発現し
なかった。
【0045】
【実施例2】アクリルアミド(0.90または0.85
mmol)、3−アクリルアミドアセトアニリド(0.
1または0.15mmol)およびアゾビスイソブチロ
ニトリル(0.05mmol)をジメチルホルムアミド
(2.5mL)およびジメチルスルホキシド(2.5m
L)の混合溶媒に溶解し、70℃でラジカル重合させ
た。エーテルで再沈殿することで、ポリ(アクリルアミ
ド−co−3−アクリルアミドアセトアニリド)を得
た。
【0046】この共重合体を1wt%となるように水に
溶解し、分光光度計を用いて、温度による濁度変化を5
00nmで観察した。その結果を図1に示す。アクリル
アミドと3−アクリルアミドアセトアニリドの仕込み比
が90:10(mol/mol)のとき、UCSTが9
℃,同仕込み比が85:15(mol/mol)のとき
UCSTが69℃である温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。さらに、仕込み比を変えることで温度
応答性の温度を変化させることができることが分かっ
た。
【0047】さらに、アクリルアミドと3−アクリルア
ミドアセトアニリドの仕込み比が85:15の共重合体
の濃度が0.1、0.5、1.0そして3.0wt%で
ある水溶をそれぞれ調製し、UCSTを測定した。その
結果、それぞれの水溶液でUCSTは、32℃、66
℃、69℃そして72℃となり、高分子化合物の濃度も
UCSTを変化させることができることが分かった。
【0048】
【実施例3】アクリルアミド(0.85mmol)、3
−アクリルアミドアセトアニリド(0.15mmo
l)、3−メルカプトプロピオン酸(10μmol、5
μmolまたは0μmol)および2,2’−アゾビス
(4−シアノ吉草酸)(0.01mmol)をジメチル
ホルムアミド(2.5mL)およびジメチルスルホキシ
ド(2.5mL)の混合溶媒に溶解し、ラジカル重合さ
せた。エーテルで再沈殿することで、分子量の異なるポ
リ(アクリルアミド−co−3−アクリルアミドアセト
アニリド)を得た。
【0049】分子量は末端基定量法で測定し、それぞれ
の数平均分子量が6500、9300および14200
であった。各共重合体を1.0wt%となるように水に
溶解して、温度応答性を求めたところ、各共重合体はU
CSTを有しており、そのUCSTがそれぞれ26、3
8、72℃であった。このことから、高分子化合物の分
子量もUCSTを制御できることが明らかとなった。
【0050】
【実施例4】アクリルアミド(0.85mmol)、3
−アクリルアミドアセトアニリド(0.15mmo
l)、N,N’−メチレンビスアクリルアミド(0.0
1mmol)および2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩(0.05mmol)を水(10m
L)に溶解し、70℃でラジカル重合させることで、ポ
リ(アクリルアミド−co−3−アクリルアミドアセト
アニリド)を含む架橋物を得た。
【0051】この架橋物の水溶液が温度により濁度変化
を起こすか観察した。氷冷では白濁し、90℃では溶解
するUCSTを有する温度応答性を示す架橋物であるこ
とを確認した。
【0052】
【実施例5】アクリルアミド(0.8mmol)、4−
アクリルアミドアセトアニリド(0.2mmol)およ
び2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸
塩(0.05mmol)を水(5mL)に溶解して、7
0℃でラジカル重合させることでポリ(アクリルアミド
−co−4−アクリルアミドアセトアニリド)を得た。
【0053】この高分子化合物を水に溶解して温度によ
る濁度変化を観察した。氷冷では白濁し、90℃では溶
解するUCSTを有する温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。
【0054】
【実施例6】N,N−ジメチルアクリルアミド(0.9
mmol)、3−アクリルアミドアセトアニリド(0.
1mmol)および2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩(0.05mmol)を水(5m
L)に溶解して、70℃でラジカル重合させることでポ
リ(N,N−ジメチルアクリルアミド−co−3−アク
リルアミドアセトアニリド)を得た。
【0055】この高分子化合物を水に溶解して温度によ
る濁度変化を観察した。氷冷では溶解し、90℃では白
濁するLCSTを有する温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。
【0056】
【実施例7】ヒドロキシメチルアクリルアミド(0.8
7mmol)、3−アクリルアミドアセトアニリド
(0.13mmol)および2,2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩(0.05mmol)を水
(5mL)に溶解して、70℃でラジカル重合させるこ
とで、ポリ(ヒドロキシメチルアクリルアミド−co−
3−アクリルアミドアセトアニリド)を得た。
【0057】この高分子化合物を水に溶解して温度によ
る濁度変化を観察した。氷冷では白濁し、90℃では溶
解するUCSTを有する温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。
【0058】
【実施例8】アクリルアミド(0.85mmol)、4
−アクリルアミドベンズアミド(0.15mmol)お
よび2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩
酸塩(0.05mmol)をジメチルホルムアミド
(2.5mL)とジメチルスルホキシド(2.5mL)
の混合溶媒に溶解して、70℃でラジカル重合させるこ
とで、ポリ(アクリルアミド−co−4−アクリルアミ
ドベンズアミド)を得た。
【0059】この高分子化合物を3.0wt%となるよ
うに水に溶解して温度を変化させたところ、UCSTが
46℃である温度応答性高分子化合物であった。アクリ
ルアミドと3−アクリルアミドアセトアニリドの仕込み
比が85:15の共重合体は、3.0wt%の水溶液濃
度の時に72℃のUCSTを示していることから、官能
基が温度応答性に影響することを示した。
【0060】
【実施例9】グリセロールモノメタクリレート(0.7
mmol)、4−アクリルアミドベンズアミド(0.3
mmol)および2,2’−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)二塩酸塩(0.05mmol)を水(5mL)
に溶解して、70℃でラジカル重合させることで、ポリ
(グリセロールモノメタクリレート−co−4−アクリ
ルアミドベンズアミド)を得た。
【0061】この高分子化合物を水に溶解して温度によ
る濁度変化を観察した。氷冷では白濁し、90℃では溶
解するUCSTを有する温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。
【0062】
【実施例10】グリコシルオキシエチルメタクリレート
(7.7mmol)、4−アクリルアミドベンズアミド
(5.1mmol)、3−メルカプトプロピオン酸
(0.4mmol)および2,2’−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸)(0.3mmol)をジメチルホルムアミ
ド(30mL)に溶解して、70℃でラジカル重合させ
た後、ジオキサンで再沈殿することで、ポリ(グリコシ
ルオキシエチルメタクリレート−co−4−アクリルア
ミドベンズアミド)を得た。分子量は10mM臭化リチ
ウムを含むジメチルホルムアミドを移動相としたGPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により、
数平均分子量8千であることを確認した。さらに、10
mM水酸化ナトリウムによる末端基定量法により数平均
分子量が7千であることを確認し、さらにその高分子化
合物の末端に反応性官能基であるカルボキシル基が導入
されていることも確認した。さらに、1H−NMRによ
り得られた高分子化合物にグリコシルオキシエチルメタ
クリレートおよび4−アクリルアミドベンズアミドの繰
り返し単位が含まれていることが確認され、その組成比
は62:38(mol/mol)であった。
【0063】合成した共重合体を水に溶解し、分光光度
計を用いて、温度による濁度変化を500nmで観察し
た。その結果を図2に示す。共重合体も35℃のUCS
Tを有する温度応答性高分子化合物であることを確認し
た。
【0064】合成した共重合体(0.8g)と縮合剤で
あるEEDQ(30mg)をジメチルホルムアミド(1
5mL)に溶解した溶液に、アミノプロピルシリル化シ
リカゲル(0.8g)を加えて、24時間撹拌すること
で、合成した共重合体をシリカゲル上に固定化した。こ
のシリカゲルを内径4.6mm、長さ30mmのステン
レススチール製カラムに充填した。
【0065】移動相に水を用いて、様々な温度でこのカ
ラムにおける酢酸コルチゾンの保持比を求めた。その結
果を図3に示す。35℃前後でグラフの傾きが大きく変
化していることから、この温度の前後で、その共重合体
の構造的な変化が生じており、それが溶質である酢酸コ
ルチゾンの保持に影響したことが分かった。このことか
ら、この共重合体をクロマトグラフィー担体などの分離
材料に用いることで、温度によりこの溶質の溶出挙動を
制御できることが示された。
【0066】
【実施例11】アクリル酸(20g)と1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
(30g)を水(300mL)に溶解し、この溶液にア
ミノヒドロキシ酪酸(2.0g)を加えて、室温で10
時間反応を行った。反応終了後、水を留去し、残存物を
ヘキサン(200mL)で3回に分けて十分に洗浄し
た。この残存物を、予めN−ヒドロキシスクシンイミド
(3g)とN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(3g)を溶解したジメチルホルムアミド(350m
L)に溶解し、一晩反応を行った。反応終了後、溶媒を
留去し、得られた残存物に酢酸エチルを加えた後、沈殿
物をろ去してろ液を分取した。酢酸エチルを移動相とし
たシリカゲルカラムクロマトグラフィー、アルミナカラ
ムクロマトグラフィーにより、ろ液から目的物を含むフ
ラクションを分取した。次に、溶媒をエバポレーターで
半分留去し、−20℃でヘキサン溶媒を加えて再結晶を
行うことで、目的とする単量体(N−プロピルアセトア
ミド、N−プロピルアクリルアミド)を得た(収率 6
8%)。
【0067】N−プロピルアセトアミド、N−プロピル
アクリルアミド(0.8g)、2,2’−アゾビス(4
−シアノ吉草酸)(3mg)をジメチルホルムアミド
(8mL)に溶解して、窒素置換を行い、密閉容器中で
65℃、4時間重合反応を行った。反応終了後、溶媒を
留去した後、アセトンで再沈殿を行い、ポリ(N−プロ
ピルアセトアミド,N−プロピルアクリルアミド)を得
た(収率83%)。
【0068】この高分子化合物を水に溶解して温度によ
る濁度変化を観察した。氷冷では溶解し、90℃では白
濁するLCSTを有する温度応答性高分子化合物である
ことを確認した。
【0069】
【発明の効果】本発明によって、重合体を構成する単量
体の組成あるいは官能基、重合体の分子量あるいは溶液
中の重合体の濃度を変化させることで、容易に温度応答
性を制御できる温度応答性高分子化合物を提供すること
ができ、さらに従来の温度応答性高分子化合物では得ら
れないような高い疎水性あるいは電子的相互作用が期待
できる芳香環を有する温度応答性高分子化合物を提供す
ることができるので、本発明は様々な温度応答性高分子
化合物の開発およびかかる温度応答性高分子化合物を含
む吸着・分離材料等の開発に大きく寄与するものと考え
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリ(アクリルアミド−co−3−アクリルア
ミドアセトアニリド)が水溶液中で温度応答性を発現し
た図である。
【図2】ポリ(グリコシルオキシエチルメタクリレート
−co−4−アクリルアミドベンズアミド)が水溶液中
で温度応答性を発現した図である。
【図3】ポリ(グリコシルオキシエチルメタクリレート
−co−4−アクリルアミドベンズアミド)を固定化し
たシリカゲルによる酢酸コルチゾンのvant‘Hof
fプロットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 光夫 千葉県市川市国府台6−12−12 Fターム(参考) 4G066 AA22C AB11A AB13A AB21A AC01B AC35B AD06B AD15B AD20B BA38 EA01 FA05 FA07 4J100 AE02P AE02R AE09P AE19P AE19R AE76Q AL02P AL02R AL08P AL08R AL66Q AM15P AM15R AM17P AM17R AM19P AM19R AM21P AM21R AM23Q AM24R BA02P BA02Q BA02R BA03P BA03Q BA03R BA35P BA40P BC01P BC01Q BC01R BC43P BC53P BC53Q BC53R CA04 CA05 DA36 FA03 JA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式 【化1】 (式中、nは0.005≦n≦0.995を示し、jは
    0≦j≦0.5を示す。R1、R2、R3およびR4は、同
    一または異なって、水素原子またはメチル基を示す。X
    1、X2、X3およびX4は、同一または異なって、2級ま
    たは3級のアミド基、エステル基またはエーテル基を示
    す。Y1は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪
    族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環式炭化水素基
    または炭素数6〜14の2価の芳香族炭化水素基を示
    す。Y2は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪
    族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環式炭化水素
    基、1個若しくは2個以上のエーテル基を有する炭素数
    1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基また
    は1個若しくは2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8
    の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基を示す。Z
    1、Z2、Z3、Z5およびZ 6は、同一または異なって、
    水素原子、炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上の水酸基を有する炭素数1
    〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または
    2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分
    枝の脂環式炭化水素基、1個または2個以上のエーテル
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上のエーテル基を有する炭素
    数1〜8の直鎖または分枝の脂環式炭化水素基、炭素数
    3〜12の配糖体または炭素数1〜8の直鎖または分枝
    の脂肪族炭化水素基を有する炭素数3〜12の配糖体を
    示す。Z1、Z3、Z5またはZ6は、X1、X2、X3また
    はX4が3級アミドのときに結合する官能基であり、Z5
    とZ6は結合することもできる。Z4は水素原子、水酸
    基、アミド基、ニトリル基、炭素数1〜8の直鎖または
    分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上のアミド
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上のカルボニル基を有する炭
    素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個
    または2個以上のニトリル基を有する炭素数1〜8の直
    鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上
    の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪
    族炭化水素基を示す。)で表される繰り返し単位を含む
    重合体および該重合体を含む架橋物よりなる群から選択
    される高分子化合物。
  2. 【請求項2】 芳香族炭化水素基を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の高分子化合物。
  3. 【請求項3】 下式 【化2】 (式中、R5は水素原子またはメチル基を示す。X5は2
    級または3級のアミド基、エステル基またはエーテル基
    を示す。Y3は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の
    脂肪族炭化水素基または炭素数3〜8の2価の脂環式炭
    化水素基を示す。Y4は炭素数1〜8の直鎖または分枝
    の脂肪族炭化水素基または1個若しくは2個以上の水酸
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基を示す。)で表される重合体よりなる高分子化合
    物。
  4. 【請求項4】 重合体の繰り返し単位に、アミド基また
    はエステル基が、同一または異なって2個以上存在する
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の高分
    子化合物。
  5. 【請求項5】 下式 【化3】 (式中、nは0.005≦n≦0.995を示し、jは
    0≦j≦0.5を示す。R1、R2、R3およびR4は、同
    一または異なって、水素原子またはメチル基を示す。X
    1、X2、X3およびX4は、同一または異なって、2級ま
    たは3級のアミド基、エステル基またはエーテル基を示
    す。Y1は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪
    族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環式炭化水素基
    または炭素数6〜14の2価の芳香族炭化水素基を示
    す。Y2は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪
    族炭化水素基、炭素数3〜8の2価の脂環式炭化水素
    基、1個若しくは2個以上のエーテル基を有する炭素数
    1〜8の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基また
    は1個若しくは2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8
    の直鎖または分枝の2価の脂肪族炭化水素基を示す。Z
    1、Z2、Z3、Z5およびZ 6は、同一または異なって、
    水素原子、炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上の水酸基を有する炭素数1
    〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または
    2個以上の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分
    枝の脂環式炭化水素基、1個または2個以上のエーテル
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上のエーテル基を有する炭素
    数1〜8の直鎖または分枝の脂環式炭化水素基、炭素数
    3〜12の配糖体または炭素数1〜8の直鎖または分枝
    の脂肪族炭化水素基を有する炭素数3〜12の配糖体を
    示す。Z1、Z3、Z5またはZ6は、X1、X2、X3また
    はX4が3級アミドのときに結合する官能基であり、Z5
    とZ6は結合することもできる。Z4は水素原子、水酸
    基、アミド基、ニトリル基、炭素数1〜8の直鎖または
    分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上のアミド
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基、1個または2個以上のカルボニル基を有する炭
    素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個
    または2個以上のニトリル基を有する炭素数1〜8の直
    鎖または分枝の脂肪族炭化水素基、1個または2個以上
    の水酸基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪
    族炭化水素基を示す。)で表される繰り返し単位を含む
    重合体および該重合体を含む架橋物よりなる群から選択
    される高分子化合物であって、温度変化でその性質を変
    化する温度応答性を発現することを特徴とする温度応答
    性高分子化合物。
  6. 【請求項6】 下式 【化4】 (式中、R5は水素原子またはメチル基を示す。X5は2
    級または3級のアミド基、エステル基またはエーテル基
    を示す。Y3は炭素数1〜8の直鎖または分枝の2価の
    脂肪族炭化水素基または炭素数3〜8の2価の脂環式炭
    化水素基を示す。Y4は炭素数1〜8の直鎖または分枝
    の脂肪族炭化水素基または1個若しくは2個以上の水酸
    基を有する炭素数1〜8の直鎖または分枝の脂肪族炭化
    水素基を示す。)で表される重合体よりなる高分子化合
    物であって、温度変化でその性質を変化する温度応答性
    を発現することを特徴とする温度応答性高分子化合物。
  7. 【請求項7】 温度応答性が溶液中で発現することを特
    徴とする請求項5または請求項6記載の温度応答性高分
    子化合物。
  8. 【請求項8】 単独重合体では温度応答性を発現しない
    単量体同士を共重合することを特徴とする請求項5に記
    載の温度応答性高分子化合物。
  9. 【請求項9】 高分子化合物を構成する単量体の組成あ
    るいは官能基、高分子化合物の分子量あるいは溶液中の
    高分子化合物の濃度を変化させることで、温度応答性を
    制御できることを特徴とする請求項5または請求項6に
    記載の温度応答性高分子化合物。
  10. 【請求項10】 請求項5または請求項6に記載の温度
    応答性高分子化合物を含むことを特徴とする吸着・分離
    材料。
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