JP2000319195A - 黒色腫治療 - Google Patents

黒色腫治療

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JP2000319195A
JP2000319195A JP2000105524A JP2000105524A JP2000319195A JP 2000319195 A JP2000319195 A JP 2000319195A JP 2000105524 A JP2000105524 A JP 2000105524A JP 2000105524 A JP2000105524 A JP 2000105524A JP 2000319195 A JP2000319195 A JP 2000319195A
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melanoma
interferon
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Esther Helen Rose
ヘレン ローズ エスザー
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Schering Plough Corp
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    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高い患者コンプライアンスで、黒色腫を
有する患者を処置するための改善された治療法に対する
必要性を満足させること。 【解決手段】 外科的に除去された黒色腫を有する患者
を処置するための医薬を製造するためのPEG化インタ
ーフェロンαの使用であって、該医薬が、治療的有効用
量のPEG化インターフェロンαを、進行無し生存期間
を増加するに充分な期間、このような患者に投与され
る、使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、治療的に有効用量
のPEG化インターフェロンαを、進行無し生存期間を
増加するに充分な時間投与することにより、病巣の明確
な外科的除去後に黒色腫を有する患者を処置するための
改良した治療に関する。
【0002】
【従来の技術】黒色腫発生率は、全ての他の固形腫瘍の
発生率を超える割合で増加している。4mmより大きい
原発性黒色腫または局所リンパ節を含む転移性黒色腫を
有する患者は、この原発性黒色腫の外科的切除後50〜
90%の死亡率のリスクを有する。
【0003】最近、Eastern Cooperat
ive Oncology Group(「ECO
G」)は、深部原発性黒色腫(T4)または局所性転移
性黒色腫(N1)の外科手術後のアジュバント療法とし
て、第III期皮膚黒色腫を有する患者におけるインタ
ーフェロンα−2bの使用の結果を発表した(Kirk
wood,J.M.ら,J.Clin.Oncol.1
4巻:(1996)4〜17頁)。ECOGにより使用
されるインターフェロンα−2b治療は、4週間、週に
5日、静脈内(「IV」)に1日あたり体表面積の、1
平方メートル(m2)当たり2千万IUのインターフェ
ロンα−2bを投与する導入期、およびその後の、48
週間、週に3回(「TIW」)皮下に(「SC」)1千
万IU/m2のインターフェロンαを投与する治療の維
持を含む。疾患の無い生存の中央値および全体の生存に
おける有意な改善が、IV導入治療期の50%の患者お
よびSC維持期の48%の患者において、投薬の減少ま
たは毒性の遅延にもかかわらず、対照(観察)に対して
観察された。血液学的な、神経学的な、および全身的な
毒性がこれらの患者間で発生し、用量の減少またはイン
ターフェロンα治療からの撤退を必要とした。両方の期
の間の、投薬および投薬レジメンに対する被験体コンプ
ライアンスは、最大の臨床的利益を達成するために重要
であると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】より高い患者コンプラ
イアンスで、黒色腫を有する患者を処置するための改善
された治療法に対する必要性を満足させること。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外科的に除去
された黒色腫を有する患者を処置するための医薬を製造
するためのPEG化インターフェロンαの使用であっ
て、該医薬が、治療的有効用量のPEG化インターフェ
ロンαを、進行無し生存期間を増加するに充分な期間、
このような患者に投与される、使用を提供する。
【0006】1つの実施態様において、上述のPEG化
インターフェロンは、PEG化インターフェロンα−2
aまたはPEG化インターフェロンα−2bである。
【0007】好ましい実施態様において、上述の患者
は、未処置の患者である。
【0008】さらに好ましい実施態様において、上述の
未処置患者は、新たに診断された黒色腫を有する患者で
ある。
【0009】他の実施態様において、上述の患者は処置
経験患者である。
【0010】好ましい実施態様において、上記処置経験
患者は、インターフェロンαに不耐性であるか、インタ
ーフェロンαに抵抗性である。
【0011】別の実施態様において、上述の期間は少な
くとも約24ヶ月である。
【0012】さらに別の実施態様において、上述のPE
G化インターフェロンαは、原発性黒色腫の外科切除後
に投与される。
【0013】なお別の実施態様において、上述のPEG
化インターフェロンαは、PEG化インターフェロンα
−2bであり、かつ前記有効量は週に一回投与される約
3.0マイクログラム/kg〜9.0マイクログラム/
kgの範囲内である。
【0014】別の実施態様において、上述のPEG化イ
ンターフェロンαは、PEG化α−2aであり、そして
前記有効量が、週に一回投与される約200マイクログ
ラム〜250マイクログラムの範囲内である。
【0015】本発明はまた、外科的に除去された皮膚黒
色腫を有する患者を処置するための医薬を製造するため
のPEG化インターフェロンαの使用であって、該医薬
が、有効量のPEG化インターフェロンαを、週に一
回、進行無し生存期間を増加するに充分な期間、該患者
に投与される、使用を提供する。
【0016】1つの実施態様において、上述のPEG化
インターフェロンαは、PEG化インターフェロンα−
2bであり、かつ前記有効量は、週に一回投与される約
3.0マイクログラム/kg〜9.0マイクログラム/
kgの範囲内である。
【0017】別の実施態様について、上述のPEG化イ
ンターフェロンαはPEG化α−2aであり、かつ前記
有効量は、週に一回投与される約200マイクログラム
〜250マイクログラムの範囲内である。
【0018】別の実施態様において、上述の期間は少な
くとも約100週間である。
【0019】本発明はまた、皮膚黒色腫を有する患者を
処置するための医薬を製造するためのPEG化インター
フェロンαの使用であって、該患者が、約3.0マイク
ログラム/kg〜約9.0マイクログラム/kgのPE
G化インターフェロンα−2bを、週に一回、進行無し
生存期間を増加するに充分な期間投与される、使用を提
供する。
【0020】1つの実施態様において、上述の期間が約
100週間である。
【0021】別の実施態様において、約4.5〜約6.
5マイクログラム/kgのPEG化インターフェロンα
−2bは、週に一回投与される。
【0022】少なくとも約100週間の期間にわたるプ
ロトコルにおいて、外科手術後約60日以内の黒色腫を
有する患者に投与するための治療的有効用量のPEG化
インターフェロンαを市販する工程を包含する方法を提
供する。
【0023】1つの実施態様において、上述のPEG化
インターフェロンαがPEG化インターフェロンα−2
bであり、かつ前記有効量が週に一回投与される約3.
0マイクログラム/kg〜約9.0マイクログラム/k
gの範囲内にある。
【0024】別の実施態様において、上述のPEG化イ
ンターフェロンαはPEG化α−2aであり、かつ前記
有効量が週に一回投与される約200マイクログラム〜
250マイクログラムの範囲内である。
【0025】本発明はまた、外科的に除去された皮膚黒
色腫を有する患者を処置するためのPEG化インターフ
ェロンαおよび取扱説明書を備えるキットであって、該
医薬が、治療的に有効量のPEG化インターフェロンα
を、週に一回、進行無し生存期間を増加するに充分な期
間、該患者に投与される、キットを提供する。
【0026】1つの実施態様において、上述のPEG化
インターフェロンαはPEG化インターフェロンα−2
bであり、かつ前記有効量は週に一回投与される約3.
0マイクログラム/kg〜9.0マイクログラム/kg
の範囲内である。
【0027】別の実施態様において、上述のPEG化イ
ンターフェロンαは、PEG化インターフェロンα−2
aであり、かつ前記有効量が、週に一回、投与される約
200マイクログラム〜250マイクログラムの範囲内
である。
【0028】さらに別の実施態様において、上述の期間
が少なくとも約100週間である。
【0029】本発明はまた、皮膚黒色腫を有する患者を
処置するためのPEG化インターフェロンαおよび取扱
説明書を備えるキットであって、該患者が、約3.0マ
イクログラム/kg〜約9.0マイクログラム/kgの
PEG化インターフェロンα−2bを進行無し生存期間
を増加するに充分な期間週に一回投与される、使用を提
供する。
【0030】1つの実施態様において、上述の期間は約
100週間である。
【0031】別の実施態様において、約4.5〜約6.
5マイクログラム/kgのPEG化インターフェロンα
−2bは週に一回投与される。
【0032】本発明は、外科的に除去された黒色腫を有
する患者を処置する方法を提供し、この方法は、このよ
うな患者に、進行無し生存期間を増加するに充分な期
間、治療的有効用量のPEG化インターフェロンαを投
与する工程を包含する。
【0033】本発明はまた、外科的に除去された皮膚の
黒色腫を有する患者を処置する方法を提供し、これは上
述の患者に、有効量のPEG化インターフェロンαを、
週に一回、進行無し生存期間を増加するに充分な期間、
投与する工程を包含する。
【0034】本発明はさらに、外科的に除去された皮膚
黒色腫を有する患者を処置する方法を提供し、この方法
はこのような患者に、進行無し生存期間を増加するに充
分な期間、約3.0マイクログラム/kg〜約9.0マ
イクログラム/kgのPEG化インターフェロンα−2
bを週に一回投与する工程を包含する。好ましい実施態
様において、1キログラムあたり6.0マイクログラム
が患者に8週間毎週投与され、そして1キログラムあた
り3.0マイクログラム以下が最初の投薬からの5年間
から8週間を引いた期間患者に毎週投与される。1キロ
グラムあたり3.0マイクログラム未満が患者に投与さ
れる場合、好ましくは、この用量の減少段階は、1キロ
グラムあたり3.0−2.0−1.0マイクログラムで
ある。
【0035】本発明はさらに、少なくとも約100週間
の期間にわたるプロトコルにおいて、外科手術後約60
日以内の黒色腫を有する患者への投与のための治療的有
効用量のインターフェロンαを市販する工程を包含する
方法を提供する。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明は、黒色腫、とりわけ、第
IIB期(病巣>4mmであるが、陽性結節を有さな
い)の黒色腫を有する患者、および第III期(病巣>
4mmであり、かつ結節陽性)原発性皮膚黒色腫を有す
る患者を、好ましくは、それらの第IIB期または第I
II期黒色腫の外科手術後に処置する改良された方法を
提供する。この改良された方法は、毎週のPEG化イン
ターフェロン注射の使用により、より安全で、より有効
な、そしてより耐容性のある、黒色腫のためのアジュバ
ント治療処置を提供する。本発明の改良した方法に従っ
て処置することのできる黒色腫患者には、この疾患を新
たに診断された患者であって、外科手術後56日間、疾
患はないが、この疾患の全身的な再発の高い危険性があ
る患者が含まれる。本明細書中に使用される用語「高い
危険性がある患者」は、>4mmのブレスロー厚さの病
巣を有する黒色腫患者、ならびに原発性または再発性の
結節の併発を伴う任意のブレスロー厚さの病巣を有する
患者を意味する。インターフェロンα治療に対する黒色
腫患者の不耐性または抵抗性がまた含まれる。本発明に
従うPEG化インターフェロンαを用いる処置は、疾患
の進行の臨床的証拠、受容不可能な毒性、またはこの治
療を中止するとの患者の要求がない限り、最低約2年間
(約100〜104週間)、そして5年間まで継続す
る。
【0037】投与されるPEG化インターフェロンα
が、PEG化インターフェロンα−2bである場合、投
与される治療的有効量のPEG化インターフェロンα−
2bは、週に一回(QW)投与されるPEG化インター
フェロンα−2bの1キログラムあたり約3.0〜約
9.0マイクログラムの範囲であり、好ましくはPEG
化インターフェロンα−2b(QW)の1キログラムあ
たり約4.5〜約6.5マイクログラムの範囲であり、
より好ましくはPEG化インターフェロンα−2b(Q
W)の1キログラムあたり約5.5〜約6.5マイクロ
グラムの範囲であり、そして最も好ましくはQWで投与
されるPEG化インターフェロンα−2bの1キログラ
ムあたり約6.0マイクログラムの範囲である。
【0038】好ましい実施態様において、1キログラム
あたり6.0マイクログラムが8週間患者に毎週投与さ
れ、そして1キログラムあたり3.0マイクログラム以
下が最初の投薬から5年から8週間を差引いた期間患者
に毎週投与される。1キログラムあたり3.0マイクロ
グラム未満がこの患者に投与される場合、好ましくは用
量の減少段階は1キログラムあたり3.0−2.0−
1.0マイクログラムである。
【0039】投与されるPEG化インターフェロンαが
PEG化インターフェロンα−2aである場合、投与さ
れる治療的有効量のPEG化インターフェロンα−2a
は、週に1回(「QW」)、約50マイクログラム〜約
500マイクログラム、好ましくは約200マイクログ
ラム〜約250マイクログラムQWの範囲内である。
【0040】本明細書で使用される用語「PEG化イン
ターフェロンα」は、インターフェロンαのポリエチレ
ングリコール修飾した結合体、好ましくはインターフェ
ロンα−2aおよび2bを意味する。好ましいポリエチ
レングリコールインターフェロンα−2b結合体はPE
12000−インターフェロンα2bである。本明細書で
使用される句「12,000分子量ポリエチレングリコ
ール結合インターフェロンα」および「PEG12000
IFNα」は、国際出願第WO 95/13090号の
方法に従って調製され、そしてインターフェロンα−2
aまたは−2bのアミノ基と平均分子量12000を有
するポリエチレングリコールとの間にウレタン結合を含
むような結合体を意味する。
【0041】好ましいPEG12000−インターフェロン
α−2bは、PEGポリマーをIFNα−2b分子中の
リジン残基のεアミノ基に結合させることにより調製さ
れる。単一のPEG12000分子は、ウレタン結合を介し
てIFNα−2b分子上のフリーのアミノ基に結合され
る。この結合体は、結合したPEG12000の分子量によ
り特徴付けられる。PEG12000−IFNα−2b結合
体は、注射用の凍結乾燥粉末として処方される。IFN
αのPEGとの結合の目的は、その血漿半減期を有意に
延長させることによりタンパク質の送達を改善すること
であり、それによりIFNαの長引いた活性を提供する
ことである。
【0042】本明細書中で使用される用語「インターフ
ェロンα」は、ウイルス複製および細胞増殖を阻害し、
そして免疫応答を調節する高度に相同な種特異的タンパ
ク質のファミリーを意味する。代表的な適切なインター
フェロンαには、以下が挙げられるが、これらに限定さ
れない:Schering Corporation,
Kenilworth,N.J.から入手可能なInt
ron−Aインターフェロンのような組換え体インター
フェロンα−2b、Hoffmann−LaRoch
e,Nutley,N.J.から入手可能なRofer
onインターフェロンのような組換え体インターフェロ
ンα−2a、Boehringer Ingelhei
m Pharmaceutical,Inc.,Rid
gefield,CT.から入手可能なBerofor
α2インターフェロンのような組換え体インターフェロ
ンα−2C、Sumitomo,Japanから入手可
能なSumiferonまたはGlaxo−Wellc
ome Ltd.,London,Great Bri
tainから入手可能なWellferon インター
フェロンα−n1(INS)のような天然αインターフ
ェロンの精製ブレンドであるインターフェロンα−n
1、あるいは米国特許第4,897,471号および同
第4,695,623号(特にその実施例7、8または
9)に記載されるようなコンセンサスαインターフェロ
ン、ならびにAmgen,Inc.,Newbury
Park,CAから入手可能な特定の製品、またはIn
terferon Sciencesにより作製され、
そしてAlferon TradenameのもとにP
urdue Frederick Co.Norwal
k,CT.から入手可能な天然αインターフェロンの混
合物であるインターフェロンα−n3。インターフェロ
ンα−2aまたはα−2bの使用が好ましい。全てのイ
ンターフェロンの中で、とりわけ、インターフェロンα
−2bは、慢性C型肝炎感染を処置するための世界中で
最も広い認証を有するので、最も好ましい。インターフ
ェロンα−2bの製造は、米国特許第4,530,90
1号に記載されている。
【0043】他のインターフェロンα結合体は、インタ
ーフェロンαを水溶性ポリマーとカップリングすること
により調製され得る。このようなポリマーの非限定的な
リストには、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエ
チレン化ポリオール、それらのコポリマー、およびそれ
らのブロックコポリマーのような他のポリアルキレンオ
キシドホモポリマーが含まれる。ポリアルキレンオキシ
ドベースポリマーに代わるものとして、デキストラン、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルアルコール、および炭水化物ベースポリマーなどのよ
うな事実上非抗原性の物質が使用され得る。このよなイ
ンターフェロンαポリマー結合体は、米国特許第4,7
66,106号、米国特許第4,917,888号、欧
州特許出願第0,236,987号、欧州特許出願第
0,510,356号、同第0,593,868号およ
び同第0,809,996号(PEG化インターフェロ
ンα−2a)、ならびに国際公開第WO 95/130
90号に記載される。
【0044】非経口投与に適切なPEG化インターフェ
ロンαの薬学的組成物は、適当な緩衝液(例えば、Tr
is−HCl、酢酸塩、または第二リン酸ナトリウム/
第一リン酸ナトリウムのようなリン酸塩の緩衝液)、な
らびに注射用の滅菌水中の薬学的に受容可能な賦形剤
(例えば、ショ糖)、キャリア(例えば、ヒト血清アル
ブミン)、張性薬物(例えば、NaCl)、保存剤(例
えば、チメロサール、クレゾール、またはフェニルアル
コール(もしくはベンジルアルコール))、および界面
活性剤(例えば、tweenまたはポリソルベート)と
ともに処方され得る。PEG化インターフェロンαは、
2〜8℃での冷蔵下で凍結乾燥粉末として貯蔵され得
る。再構成した水溶液は、2〜8℃の間で保存した場合
に安定であり、そして再構成の24時間内に使用され
る。例えば、米国特許第4,492,537号;同第
5,762,923号および同第5,766,582号
を参照のこと。この再構成した水溶液はまた、インスリ
ンのような薬物の送達に有用なシリンジのような予備充
填した多用量シリンジ中に保存され得る。代表的な適切
なシリンジには、Novo Nordiskから入手可
能なNOVOLET Novo Penのようなペン型
のシリンジに取りつける予備充填したバイアル、ならび
に使用者が容易に自分で注射できるようにする予備充填
したペン型のシリンジを備えるシステムが含まれる。他
のシリンジシステムには、希釈剤および凍結乾燥したP
EG化インターフェロンα粉末を含むガラスカートリッ
ジを、別個の区画に備えるペン型シリンジが含まれる。
【0045】本明細書中で使用される用語「黒色腫を有
する患者」は、黒色腫を有する任意の患者を意味し、そ
して未処置の患者、ならびに処置経験患者、ならびに第
IIB期または第III期の皮膚黒色腫にある患者を含
む。黒色腫を有する全ての患者は、好ましくは、本発明
の改良された治療の開始前に原発性黒色腫病巣の広範な
切除により処置される。
【0046】本明細書中に使用される用語「未処置患
者」は、黒色腫を有する患者を意味し、任意の化学療法
薬物(例えば、ダカルバジン(「DTIC」))、また
は免疫療法(例えば、IL−2、および任意のインター
フェロン(インターフェロンαまたはPEG化インター
フェロンαを含むが、これらに限らない))により一度
も処置されていない新たに診断された黒色腫患者を含
む。黒色腫を有する全ての未処置患者は、好ましくは、
本発明の改良治療の開始前に原発性黒色腫病巣の広範な
切除により処置される。
【0047】本明細書中に使用される用語「処置経験患
者」は、何らかの形態の化学療法薬物(例えば、DTI
C)または免疫療法(インターフェロンα、IL−2、
およびGMCSFを含むがこれらに限定されない)を開
始した患者を意味する。黒色腫を有する全ての処置経験
患者は、好ましくは、本発明の改良された治療の開始前
に原発性黒色腫病巣の広範な切除により処置される。
【0048】本明細書中に使用される用語「原発性皮膚
黒色腫」は、現行の(1992)American J
oint Committee on Cancer
Staging Criteria(“AJCC”):
the AJCC Manual for Strat
egy of Cancer(第4版)Philade
lphia PA Lippincott Publi
shers 1992により定義されるとおりの組織学
的に実証された原発性皮膚黒色腫を意味し、そして以下
を含む:(a)4mmを越えるブレスロー深さの深い原
発性黒色腫を有する結節陰性第IIB期疾患、および
(b)以下のように定義される結節陽性第III期疾
患:(1)4mmを越えるブレスロー深さの深い原発性
黒色腫(CS1 PS1:T4N0M0と命名);
(2)臨床的に不顕性の局所リンパ節転移が選択された
リンパ節切除部位で検出された、N1局所リンパ節転移
の存在下での任意の腫瘍病期の原発性黒色腫(CS1
PS2:任意のTpN1M0と命名);(3)T1−4
の原発性黒色腫と同期の臨床的に顕性のN1局所リンパ
節併発(CS2 PS2:任意のTcN1M0と命
名);および(4)任意の深さの原発性黒色腫に関する
適切な外科手術後の任意の間隔での局所リンパ節の再発
(CS2R:TxrN1M0再発と命名)。第1〜3群
の患者は、最初の原発性黒色腫生検の56日以内にこの
研究に入るよう要求された。4群の局所結節性再発を有
する患者は、リンパ節切除の42日以内にこの研究に入
るよう要求された。
【0049】第III期黒色腫を有する全ての患者は、
原発性黒色腫病巣の広範な切除により処置されるべきで
ある。
【0050】鼡径部、腋窩、または頸部に臨床的に陽性
の結節を有する患者は、これらの部位を外科的に除去す
るために完全なリンパ節切除を受けるべきである。
【0051】全ての外科手術は、この臨床研究への無作
為化前56日以内に完了されるべきである。
【0052】本明細書中で使用される用語「進行無し生
存期間」(「PFST」)は、本発明に従う黒色腫処置
の開始から、組織学的または細胞学的証拠により疾患の
進行または再発が記録されるまでの期間を意味する。
【0053】本発明の方法に従って処置した黒色腫患者
について予想される進行無し生存期間は、本発明の黒色
腫治療の開始から少なくとも約4年である;好ましく
は、PFSTは、本発明の黒色腫治療の開始から約30
〜約43ヶ月の範囲である。
【0054】本発明の方法に従って処置された黒色腫患
者について予想される進行無し生存期間の増加は、対照
(観察)と比較して約1.0年より長く約1.5年まで
である。
【0055】処置不全の以下の判定基準は、疾患の再発
または進行の容認可能な証拠のみを構成する: 肺/肝臓:単一の新規病巣の存在下での陽性の細胞学ま
たは生検、あるいは転移性疾患と一致する複数病巣の出
現 中枢神経系:陽性の脳CTまたはMRIスキャンあるい
は脳脊髄液(CSF)細胞学 皮膚、皮下、およびリンパ節での再発:陽性の細胞学ま
たは生検 骨および他の器官:単一の新規病巣の存在下での陽性の
細胞学または生検、あるいは2つの異なる放射線医学的
研究により同定される転移性疾患と一致する複数病巣の
出現(すなわち、陽性のガリウムスキャンおよびコント
ラストGIシリーズ、あるいは腹部疾患のための腹部の
超音波、X線、またはCT)。
【0056】本明細書中に使用される用語「禁止投薬」
は以下を含む: a)他の化学療法、ホルモン療法、免疫療法、生物学的
療法、または放射線治療 b)エリスロポエチンおよびG−CSFを含むコロニー
刺激因子 c)他の研究用薬物 d)慢性の全身性のコルチコステロイド療法。
【0057】本発明の方法に従って処置した黒色腫患者
は、この処置期間中、上記に列挙した禁止投薬のいずれ
も受けるべきでない。
【0058】PEG化インターフェロンα処方は、経口
で投与した場合には効果的でないので、PEG化インタ
ーフェロンαを投与する好ましい方法は、非経口的方法
であり、好ましくは、皮下、IV、またはIM注射によ
る。当然に、両方の医薬の他の型(例えば、鼻スプレ
ー、経皮的、坐剤、徐放投薬形態、および肺吸入によ
る)の投与は、それらが利用可能となる場合には意図さ
れる。投与の任意の形態は、活性成分を破壊せずに適切
な投薬が送達される限り、使用可能である。
【0059】以下の臨床研究設計は、本発明の方法に従
って、黒色腫患者を処置するために使用され得る。この
臨床研究設計プロトコルの多くの改変は、熟練した臨床
医に明らかであり、以下の研究設計は、本明細書に添付
の請求の範囲により定義される本発明の方法の範囲を制
限するようには解釈されるべきでない。
【0060】
【実施例】(臨床研究設計)これは、切除された第II
I期結節陽性皮膚黒色腫を有する患者においてアジュバ
ント療法として与えられた場合の、PEG Intro
n(PEG化インターフェロンα2b、すなわちPEG
12000−インターフェロンα2b)およびINTRON
(登録商標)A(インターフェロンα2b)(これらの
各々は、Schering Corporation,
Kenilworth,NJから入手可能である)の生
活の質に対する安全性、効能、および影響、ならびにP
EGイントロンの集団薬物速度論を評価するよう設計し
たフェーズII/III無作為化、制御化、複数中心
の、オープンラベル研究である。およそ450人の被験
体が登録され、そして225人の被験体が各処置群に無
作為化されることが予想される。
【0061】被験体は、その第III期黒色腫の最終的
な外科手術の56日以内にこの研究に入り、そして以下
に示される2つの処置群の1つに無作為化される。最終
的な外科手術には、原発性黒色腫の広範な外科的切除、
および鼡径部、腋窩、または頸部における全ての臨床的
に陽性な結節のリンパ節切除が含まれる。全ての外科手
術は、無作為化の少なくとも56日前に完了されるべき
である。
【0062】(A群:INTRON(登録商標)A)2
0MIU/m2/日 IV5日/週×4週、その後10
MIU/m2SC TIW×48週。
【0063】(導入治療:20MIU/m2/日IV週
に5日を4週間)処置群Aに無作為化された全ての被験
体は、静脈内INTRON(登録商標)A、2千万国際
単位/m2/日、5日/週を4週間での導入治療を開始
する。アセトアミノフェン(500−1000mg)
は、INTRON(登録商標)Aの最初の用量を受ける
30分前にクリニックで与えられ得る。被験体は、最初
の用量後、2時間観察されるべきである。アセトアミノ
フェン(500〜650mgPOq4〜6時間)は、必
要であれば継続されるべきであり、そして3000mg
/日を超えるべきでない。
【0064】(維持治療:48週間10MIU/m2
C TIW)導入治療後、被験体は維持治療で継続し、
INTRON(登録商標)A、1千万国際単位/m2
日、48週間毎週SC3回を受ける。
【0065】(B群:PEGイントロン:PEG12000
−インターフェロンα−2b、6.0μg/kg、SC
毎週1回を2年間)処置群Bに無作為化された被験体
は、PEG12000−インターフェロンα−2b、6.0
μg/kg、SCで毎週1回を2年間受ける。アセトア
ミノフェン(500〜1000mg)は、PEGイント
ロンの最初の用量を受ける30分前にクリニックで与え
られ得る。被験体は、最初の用量後、2時間で観察され
るべきである。アセトアミノフェン(500〜650m
gPOq4〜6時間)は、必要であれば、継続されるべ
きであり、そして3000mg/日を超えるべきでな
い。
【0066】(研究の持続期間および来診スケジュー
ル)PEG12000−インターフェロンα2b(約104
週)かINTRON(登録商標)A(52週)のいずれ
かを用いた処置は、疾患再発の証拠、受容不可能な毒
性、または治療を中止するという被験体の要求がない限
り、計画どおりに続けられる。それぞれの研究処置の耐
容性および生活の質が、臨床的観察、慣用的な実験室試
験、および治療過程にわたる生活の質の評価から評価さ
れる。治療の完了後、被験体は、疾患再発の証拠を追跡
され続け、生活の質評価を完了する。黒色腫が再発した
場合、さらなる処置は医師の裁量で行われる。全ての被
験体は、いつ治療を中止したかに拘わらず、生存につい
て追跡される。再発のない生存および全体的な生存の分
析も、治療をいつ中止したかに拘わらず行われる。再発
のない生存および全体的な生存の分析は、イベント待ち
方式である。
【0067】本研究の持続期間は、治療的応答の達成に
基づき、そして各被験体について個々に決定される。
【0068】本研究の母集団は、皮膚黒色腫を有する男
性および女性の患者を含み、そしてそれらが以下に示す
包含および排除の判定基準を満たす場合に含められる: (被験体包含判定基準)被験体は、以下の場合には本研
究に参加するに適格である: a)被験体は、以下の病期分類判定基準の1つを満たす
組織学的に記録された原発性皮膚黒色腫を有さなければ
ならない: ・臨床的に不顕性の局所リンパ節転移を有する選択リン
パ節解剖または前哨結節生検で検出したN1局所リンパ
節転移の存在下での任意の病期の原発性黒色腫(任意の
pTN10)。 ・原発性黒色腫のT1-4と同期の臨床的に顕性のN1ま
たはN2a局所リンパ節併発(任意のpTrN
1-2a0)。 ・任意の深さの原発性黒色腫の適切な外科手術後、任意
の間隔での局所リンパ節再発(任意のpTrN
1-2a0)。 b)被験体は、本研究への無作為化前56日以内に、全
ての既知の疾患が、適切な外科的余裕を伴って完全に切
除されていなければならない。 c)被験体は、Minna,JDら「Cancer o
f the Lung」DeVita Vら編、Can
cer:Principles and Practi
ced of Oncology,Lippincot
t,Philadelphia,PA 1989の53
6頁に定義される0または1のECOG性能状態を有さ
ねばならない。 d)被験体は18〜70歳の間の年齢でなければならな
い。 e)被験体は、研究処置の開始前14日以内に得た以下
のパラメーターにより定義されるような適切な肝機能、
腎機能、および骨髄機能を有さねばならない。
【0069】1)血液学: −白血球数(WBC)≧3,000細胞/μl −ヘモグロビン濃度≧9g/dl 2)腎機能および肝機能: −血清クレアチニン≦2.0mg/dl、または≧50
ml/分のクレアチニンクリアランスの計算値 −疾患による浸潤に起因しない限り、血清ビリルビン<
正常の上限(ULN)の2倍 −AST/ALT(SGOT/SGPT)<ULNの2
倍 f)被験体は、研究参加前に随意の同意書を提出してお
り、進んで本研究に参加し、そして全てのフォローアッ
プ評価を完了する。
【0070】(被験体排除判定基準)被験体は、以下の
場合には、本研究に参加するに適格でない: a)黒色腫のための化学療法、免疫療法、ホルモン療
法、または放射線療法のいずれかを以前に受けた被験
体。 b)遠隔のまたは非局所的リンパ節転移、移動中の転
移、または未知の原発性腫を有する陽性リンパ節の証拠
を有する被験体。 c)その疾患が関節包外に大きく拡張しているため、外
科的に完全に切除され得ない被験体。 d)任意の理由のためインターフェロンαを以前に受け
たことがある被験体(しかし、このような患者は、それ
でも、本発明の方法に従って処置され得ると考えられる
が、この登録用の研究からだけ除外される)。 e)重篤な心臓血管疾患、すなわちBruce RA:
「Evaluationof Functional
Capacity and ExerciseTole
rance of Cardiac Subject
s」Mod.Concepts Cardiovasc
Dis 1956;25−321により定義されるよ
うな、慢性的処置を必要とする不整脈、うっ血性心不全
(NYHAクラスIIIまたはIV)、または症候性の
虚血性心臓疾患を有する被験体。 f)入院を必要とする神経心理学的障害の病歴を有する
被験体。 g)治療に応答しない甲状機能不全を有する被験体。 h)管理されていない糖尿病を有する被験体。 i)過去5年以内に、インサイチュで外科的に治療した
黒色腫ではない皮膚ガンまたは頸部ガン以外に以前に悪
性の病歴を有する被験体。 j)HIVについてセロポジティブの病歴を有する被験
体。 k)妊娠しているか、授乳中であるか、または生殖能力
を有しており、かつ避妊の有効な手段を実行していない
被験体。 l)活性肝炎を含む、活性および/または管理されてい
ない感染を有する被験体。 m)慢性の全身性コルチコステロイドを必要とする医学
的状態を有する被験体。 n)アルコールまたは薬物を積極的に乱用していること
が分っている被験体。 o)本研究における無作為化前30日以内に任意の実験
的治療を受けた被験体。 p)最近の外科手術の作用から回復していない被験体。
【0071】(被験体中止判定基準)その健康または福
祉が本研究の継続により脅かされ得るいかなる被験体の
処置をも中止することは、臨床研究者の権利であり、か
つ義務である。
【0072】被験体は、以下の理由のいずれかにより、
本研究の完了前に中止され得る: a)被験体が、本明細書中先に定義したような、疾患の
記録された進行または再発を顕出する。 b)被験体が、主任研究者により決定されるような、臨
床的に有意に有害な事象を有する。 c)被験体が、本研究から撤退することを要求する。 d)被験体が、不慮の環境のため、本研究の評価/来診
を完了することができない。 e)被験体が、研究者の意見において、本研究からの撤
退を是認する他の状況を顕出する。 f)被験体が、重篤なうつ病または入院を必要とする任
意の他の精神医学障害を顕出する。 g)被験体が、血管性水腫、気管支収縮、またはアナフ
ィラキシーにより明らかになる本研究の薬物に対する重
大なアレルギー応答を経験する。 h)被験体が、本明細書中先に示されるような禁止投薬
を用いた処置を受ける。 i)被験体が、本明細書中以下に記載のような用量改変
にかかわらず再発する毒性を経験する。
【0073】全ての被験体は、いつ研究を中止するかに
拘わらず、生存について追跡される。疾患の再発以外の
理由で中止した被験体はまた、再発および生存について
追跡されるべきである。
【0074】(一次および二次終点の分析)一次終点
は、無作為化から進行または死までの期間であると定義
される進行無し生存(PFS)期間である。PFSは、
臨床的な観察により評価され、再発は、適切な放射線写
真法および組織学的方法により記録され、そして独立セ
ントラルレビュー(Independent Cent
ral Review)により確認される。
【0075】二次終点は、全体的な生存、安全性、生活
の質、および集団薬物速度論(PK)である。安全性お
よび耐容性は、治療過程にわたる臨床的な観察および慣
用的な実験室試験から評価される。健康に関連した生活
の質(HQL)は、HQL質問票から評価される。集団
薬物速度論は、PEG Intron群における定期的
な血清サンプリングから評価される。
【0076】用量を改変したにもかかわらず、IV導入
用量レジメンに耐え得ないA群に登録した被験体は、こ
のIVレジメンを中止すべきであるが、本研究を中止す
べきではない。毒性の消散後、それらの被験体は完全な
維持用量を用いるINTRON(登録商標)A維持期に
入り得る。
【0077】進行無し生存期間を増加するために、黒色
腫を有する未処置の患者、および処置を経験した患者を
処置するための最終的な外科手術に対するアジュバント
療法としての方法であって、治療的有効量のPEG化イ
ンターフェロンα(例えば、好ましくは、PEG化イン
ターフェロンα−2b)を投与する工程を包含する方法
が開示される。
【0078】
【発明の効果】本発明により、より高い患者コンプライ
アンスで、黒色腫を有する患者を処置するための改善さ
れた治療法に対する必要性が満たされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596129215 2000 Galloping Hill R oad, Kenilworth, Ne w Jersey 07033−0530, U. S.A (72)発明者 エスザー ヘレン ローズ アメリカ合衆国 ニュージャージー 07090, ウエストフィールド, ベルビ デレ アベニュー 755

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外科的に除去された黒色腫を有する患者
    を処置するための医薬を製造するためのPEG化インタ
    ーフェロンαの使用であって、該医薬が、治療的有効用
    量のPEG化インターフェロンαを、進行無し生存期間
    を増加するに充分な期間、このような患者に投与され
    る、使用。
  2. 【請求項2】 前記PEG化インターフェロンが、PE
    G化インターフェロンα−2aまたはPEG化インター
    フェロンα−2bである、請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記患者が、未処置の患者である、請求
    項2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記未処置患者が、新たに診断された黒
    色腫を有する患者である、請求項3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記患者が処置経験患者である、請求項
    1に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記処置経験患者が、インターフェロン
    αに不耐性であるか、インターフェロンαに抵抗性であ
    る、請求項5に記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記期間が少なくとも約24ヶ月であ
    る、請求項1に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記PEG化インターフェロンαが、原
    発性黒色腫の外科切除後に投与される、請求項1に記載
    の使用。
  9. 【請求項9】 前記PEG化インターフェロンαが、P
    EG化インターフェロンα−2bであり、かつ前記有効
    量は週に一回投与される約3.0マイクログラム/kg
    〜9.0マイクログラム/kgの範囲内である、請求項
    1に記載の使用。
  10. 【請求項10】 前記PEG化インターフェロンαが、
    PEG化α−2aであり、そして前記有効量が、週に一
    回投与される約200マイクログラム〜250マイクロ
    グラムの範囲内である、請求項1に記載の使用。
  11. 【請求項11】 外科的に除去された皮膚黒色腫を有す
    る患者を処置するための医薬を製造するためのPEG化
    インターフェロンαの使用であって、該医薬が、有効量
    のPEG化インターフェロンαを、週に一回、進行無し
    生存期間を増加するに充分な期間、該患者に投与され
    る、使用。
  12. 【請求項12】 前記PEG化インターフェロンαが、
    PEG化インターフェロンα−2bであり、かつ前記有
    効量が、週に一回投与される約3.0マイクログラム/
    kg〜9.0マイクログラム/kgの範囲内である、請
    求項11に記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記PEG化インターフェロンαがP
    EG化α−2aであり、かつ前記有効量が、週に一回投
    与される約200マイクログラム〜250マイクログラ
    ムの範囲内である、請求項11に記載の使用。
  14. 【請求項14】 前記期間が少なくとも約100週間で
    ある、請求項11に記載の使用。
  15. 【請求項15】 皮膚黒色腫を有する患者を処置するた
    めの医薬を製造するためのPEG化インターフェロンα
    の使用であって、該患者が、約3.0マイクログラム/
    kg〜約9.0マイクログラム/kgのPEG化インタ
    ーフェロンα−2bを、週に一回、進行無し生存期間を
    増加するに充分な期間投与される、使用。
  16. 【請求項16】 前記期間が約100週間である、請求
    項15に記載の使用。
  17. 【請求項17】 約4.5〜約6.5マイクログラム/
    kgのPEG化インターフェロンα−2bが、週に一回
    投与される、請求項15に記載の使用。
  18. 【請求項18】 少なくとも約100週間の期間にわた
    るプロトコルにおいて、外科手術後約60日以内の黒色
    腫を有する患者に投与するための治療的有効用量のPE
    G化インターフェロンαを市販する工程を包含する方
    法。
  19. 【請求項19】 前記PEG化インターフェロンαがP
    EG化インターフェロンα−2bであり、かつ前記有効
    量が週に一回投与される約3.0マイクログラム/kg
    〜約9.0マイクログラム/kgの範囲内にある、請求
    項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記PEG化インターフェロンαがP
    EG化α−2aであり、かつ前記有効量が週に一回投与
    される約200マイクログラム〜250マイクログラム
    の範囲内である、請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 外科的に除去された皮膚黒色腫を有す
    る患者を処置するためのPEG化インターフェロンαお
    よび取扱説明書を備えるキットであって、該医薬が、有
    効量のPEG化インターフェロンαを、週に一回、進行
    無し生存期間を増加するに充分な期間、該患者に投与さ
    れる、キット。
  22. 【請求項22】 前記PEG化インターフェロンαはP
    EG化インターフェロンα−2bであり、かつ前記有効
    量は週に一回投与される約3.0マイクログラム/kg
    〜9.0マイクログラム/kgの範囲内である、請求項
    21に記載のキット。
  23. 【請求項23】 前記PEG化インターフェロンαが、
    PEG化インターフェロンα−2aであり、かつ前記有
    効量が、週に一回投与される約200マイクログラム〜
    250マイクログラムの範囲内である、請求項21に記
    載のキット。
  24. 【請求項24】 前記期間が少なくとも約100週間で
    ある、請求項21に記載のキット。
  25. 【請求項25】 皮膚黒色腫を有する患者を処置するた
    めのPEG化インターフェロンαおよび取扱説明書を備
    えるキットであって、該患者が、約3.0マイクログラ
    ム/kg〜約9.0マイクログラム/kgのPEG化イ
    ンターフェロンα−2bを進行無し生存期間を増加する
    に充分な期間週に一回投与される、キット。
  26. 【請求項26】 前記期間が約100週間である、請求
    項25に記載のキット。
  27. 【請求項27】 約4.5〜約6.5マイクログラム/
    kgのPEG化インターフェロンα−2bが週に一回投
    与される、請求項25に記載のキット。
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