JP2000318705A - 整列包装方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 整列状態にされた品物を、その整列状態を崩
さずに包装することが出来る整列包装方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 包装すべき品物を整列され袋を被せられ
たトレー２が反転部１０に搬送されて来ると、その袋と
共に品物を入れたトレー２が１８０°上下反転される。
上下反転された袋と品物は、エンドレスコンベア３２に
よって底部を支えられてエンドレスコンベア５０の上に
搬送されて来る。このとき、エンドレスコンベア３２は
エアシリンダ４２によって軸３８の回りに下方へ回動さ
れ、その搬送面はエンドレスコンベア５０の搬送面より
下方になった状態とされ、袋と品物はエンドレスコンベ
ア５０に載った状態となる。一方、エンドレスコンベア
５０は、トレー２から品物の入った袋を引き抜く方向に
搬送を開始し、これによって、整列された品物の入った
袋をトレー２から引き抜いて搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、整列状態にされた
品物を、その整列状態を崩さずに袋に入れて包装するた
めの整列包装方法及び整列包装装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】昨今は、袋詰めされた商品を流通させる
ことが多いが、整列状態にされた品物を、その整列状態
を崩すことなく袋詰めした商品とすることを望まれるこ
とが多い。包装すべき品物を整列状態にしても、それを
袋詰めするときに、その整列状態を崩してしまうことが
多かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、整列状態に
された品物を、その整列状態を崩さずに包装することの
できる整列包装方法及び整列包装装置を提供することを
課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、包装すべき品物が整列されて包装用の袋
を被せられたトレーをその袋と共に上下反転した後、前
記トレーから整列状態に揃えられた品物をいれた包装袋
を引き抜くてようにした整列包装方法を提供する。

【０００５】この整列包装方法によれば、品物がトレー
上に整列された状態で袋を被せられ、そのトレーと袋は
一緒に上下反転されるので、トレー内に整列されていた
品物は、その上下反転によって、トレーを被っていた袋
内に整列状態のまま移された形になる。従って、その反
転されたトレーから品物が移された袋を引き抜くことに
よって、袋内に品物を整列状態で充填することができ
る。

【０００６】また、本発明は前記課題を解決するため、
上下２枚の板部材を備え、包装すべき品物が整列状態に
揃えられ袋を被せられて搬送されて来るトレーを前記２
枚の板部材の間に位置させて上下反転する反転手段、同
反転されたトレーを横方向に送る第１のコンベア、同第
１のコンベアを横切って配置され前記トレーから袋を引
き抜く方向に搬送される第２のコンベア、及び前記第１
のコンベア又は前記第２のコンベアを上下動させるコン
ベア上下手段を有すること整列包装装置を提供する。

【０００７】本発明のこの整列包装装置によれば、袋を
被せたトレーを反転手段で上下反転することにより、ト
レー内に整列されていた品物はトレーに被せた袋内に移
された形になる。このように整列状態の品物が入ってい
る袋が第１のコンベアによって搬送されて、その第１の
コンベアを横切って配置された第２のコンベア上に来た
ときに、コンベア上下手段によってその第１のコンベア
を降下させるか前記第２のコンベアを上昇させると、そ
の整列状態の品物が入っている袋の中の品物と共に、第
２のコンベア上に乗せられた形となり、トレーに被せら
れていた袋は第２のコンベアの搬送方向に送られてトレ
ーから引き抜かれる。こうして、袋内に整列状態に品物
をいれることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態について具体的に説明する。図１〜図４において、２
は長方形をした浅い塵取り状のトレーで、図４に示すよ
うに３方を側壁で囲まれ先端が開放された構造となって
いる。このトレー２は、エンドレスチェーン４に所定間
隔を空けて復数個取り付けられており、エンドレスチェ
ーン４の移動によって図１の矢印方向に送られる。トレ
ー２は軸６の回りに上下反転可能に取り付けられてい
る。８はカイドローラで、エンドレスチェーン４の移動
によって矢印方向に送られるトレー２を図示していない
ガイトと当接して保持する働きをする。トレー２の上に
は、図示していない前工程で図に斜線部分で示す部分に
包装すべき品物が整列された後、品物が整列されたトレ
ー２の外側に先端から包装用の袋２０がすっぽりと被せ
られて送られて来る。

【０００９】なお、トレー２上へ品物を整列させるやり
方は、その品物に応じて適宜なやり方を採用すればよい
ので、その説明を省略する。また、品物が整列されてい
るトレー２に対する袋被せは、例えば特開平２−１６６
０２７号に開示されているような袋開口装置によって開
口された袋をトレー２の先端から被せるなど、当技術分
野で通常行われる公知のやり方を適宜採用して行なって
よいので、その説明を省略する。

【００１０】１０は反転部で、ここに送られて来たトレ
ー２を、軸６の回りに１８０°上下反転させる。反転部
１０は、面を平行にして間隔を保たれた２枚の板部材１
２、１４を有し、その２枚の板部材１２、１４は、軸１
６の回りに反転駆動装置１８によって１８０°づつ上下
反転される。包装用の袋２０が被せられたトレー２が反
転部１０の所に搬送されて来て、２枚の板部材１２、１
４の間に入ると、エンドレスチェーン４による搬送が一
時停止され、２枚の板部材１２、１４が、軸１６の回り
に反転駆動装置１８によって１８０°づつ上下反転さ
れ、これによって包装用の袋２０が被せられたままトレ
ー２を軸６の回りに１８０°反転させる。

【００１１】反転部１０の下流には、包装品排出部３０
が配置されている。包装品排出部３０にはローラ３３、
３４の回りに掛け渡された細長いエンドレスコンベア３
２があり、このエンドレスコンベア３２はモータ４０に
よってエンドレスチェーン４と同じ移動方向に搬送され
ている。エンドレスコンベア３２は、反転部１０で上下
反転された後、エンドレスチェーン４の移動によって搬
送されるトレー２の下にある袋及び品物を下から支えな
がら搬送する。

【００１２】エンドレスコンベア３２を支持する枠体３
６は、機枠４１に軸３８の回りに回動可能に枢着されて
いる。エンドレスコンベア３２の下方には、ローラ３
３、３４の間の位置にエアシリンダ４２が配置されてお
り、そのエアシリンダ４２のピストンロッド４４はエン
ドレスコンベア３２を支持する枠体３６にピン４６によ
って枢着されている。従って、エアシリンダ４２が伸縮
されると、エンドレスコンベア３２を支持している枠体
３６は図３に矢印と仮想線で示すように軸３８の回りに
回動して変位される。

【００１３】４８は、エンドレスコンベア３２を支持し
ている枠体３６をローラ３３の部分で上下動可能に支持
するソフトアブソーバである。５０は、エンドレスコン
ベアで、エンドレスコンベア３２に直交する方向に配置
されている。エンドレスコンベア５０は、ガイドローラ
５１〜５７のまわりに掛け渡されて図１の下方に向かう
方向に搬送される。エンドレスコンベア５０は、ガイド
ローラ５２、５３、５４の間で窪みを形成しており、そ
こに前記したエンドレスコンベア３２が配置されてい
る。

【００１４】図示した装置は以上の構成を有しており、
エンドレスコンベア３２によって底部を支持されて反転
部１０からトレー２、袋及び品物が包装品排出部３０へ
搬送されて来てエンドレスコンベア５０の中央部に達す
るとチェーン４による搬送が停止され、また、エアシリ
ンダ４２が縮められてピストンロッド４４が下降され
る。それによって、エンドレスコンベア３２は軸３８を
中心として下方に回動するので、エンドレスコンベア３
２の搬送面はエンドレスコンベア５０の搬送面よりも下
方に降下される。エアシリンダ４２の作動と共にエンド
レスコンベア５０の搬送が開始される。

【００１５】エンドレスコンベア３２の搬送面がエンド
レスコンベア５０の搬送面よりも下方に降下されると、
エンドレスコンベア３２が底部を支持して搬送していた
トレー２、袋及び品物は、エンドレスコンベア５０の搬
送面に乗せられた状態となる。従って、エンドレスコン
ベア５０の搬送面に乗せられた袋と品物は、トレー２か
ら引き抜かれる方向に搬送されることとなる。

【００１６】このようにして、トレー２上に整列された
後、トレー２の反転によって整列状態のまま袋内に入れ
られた品物は、エンドレスコンベア５０の搬送面に乗せ
られエンドレスコンベア５０の搬送につれトレー２から
引き出され、エンドレスコンベア５０によって排出部
（図１の下方）へ搬送される。品物を入れた袋がエンド
レスコンベア３２の位置から外れた時点でエアシリンダ
４２が伸長され、エンドレスコンベア３２の搬送面がエ
ンドレスコンベア５０の搬送面より上にされ、再び移動
を開始するチェーン４によって次のトレー２が搬送され
て来るのを待機する状態に戻される。

【００１７】なお、反転部３０で下向きに反転されたト
レー２は、その戻り搬送行程で適宜の手段によって元の
上向きの状態に戻され、次の品物を整列状態で受け入
れ、前記したと同様の袋被せ、１８０°反転、袋の引き
抜き、が繰り返される。以上、本発明を図示した実施形
態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に何ら
限定されるものではなく、種々の変更を加えてよい。

【００１８】例えば、前記した実施の形態では、エンド
レスコンベア５０を固定し、エンドレスコンベア３２を
上下動させることによって、品物を入れた袋を下方で搬
送するエンドレスコンベアを切り換えるようにしている
が、エンドレスコンベア３２を固定し、エンドレスコン
ベア５０を上下動させるようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、包装す
べき品物が整列されて包装用の袋を被せられたトレーを
その袋と共に上下反転した後、前記トレーから袋を引き
抜くことによって、前記トレー内に整列された品物を包
装袋内に整列状態のまま充填して包装するようにした整
列包装方法を提供するもので、これによれば、トレー上
に整列された品物を、その整列状態を崩さずに袋に移し
入れて包装することができる。

【００２０】また、本発明は、上下２枚の板部材を備
え、包装すべき品物が整列状態に揃えられ袋を被せられ
て搬送されて来るトレーを前記２枚の板部材の間に位置
させて上下反転する反転手段、同反転されたトレーを横
方向に送る第１のコンベア、同第１のコンベアを横切っ
て配置され前記トレーから袋を引き抜く方向に搬送され
る第２のコンベア、及び同第１のコンベア及び前記第２
のコンベアのいずれかを上下動させるコンベア上下手段
を有する構成の整列包装装置を提供するもので、これに
よればトレー上に整列された品物を、その整列状態を崩
さずに袋に入れて取り出すことを可能とした構造簡単な
整列包装装置が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態による整列包装装置の要
部を一部断面で示す平面図。

【図２】図１のＩ−Ｉ線に沿う断面図。

【図３】図１のII−II線に沿う断面図。

【図４】図１の整列包装装置で用いられるトレーの斜視
図。

【符号の説明】

２ トレー ４ チェーン ６ 軸 ８ ガイドローラ １０ 反転部 １２ 板部材 １４ 板部材 １６ 軸 １８ 反転駆動装置 ２０ 袋 ３０ 包装品排出部 ３２ エンドレスコンベア ３３ ローラ ３４ ローラ ３６ 枠体 ３８ 軸 ４０ モータ ４１ 機枠 ４２ エアシリンダ ４４ ピストンロッド ４６ ピン ４８ ソフトアブソーバ ５０ エンドレスコンベア

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装すべき品物が整列されて包装用の袋
   を被せられたトレーをその袋と共に上下反転した後、前
   記トレーから前記袋を引き抜くことによって、前記トレ
   ー内に整列状態に揃えられた品物を包装袋内に整列状態
   のまま移して包装することを特徴とする整列包装方法。
2. 【請求項２】 上下２枚の板部材を備え、包装すべき品
   物が整列状態に揃えられ袋を被せられて搬送されて来る
   トレーを前記板部材の間に位置させて上下反転する反転
   手段、同上下反転されたトレーを横方向に送る第１のコ
   ンベア、同第１のコンベアを横切って配置され前記トレ
   ーから袋を引き抜く方向に搬送される第２のコンベア、
   及び同第１のコンベア及び前記第２のコンベアのいずれ
   かを上下動させるコンベア上下手段を有することを特徴
   とする整列包装装置。