JP2000318681A - 砂採取船における泥水還流装置 - Google Patents

砂採取船における泥水還流装置

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JP2000318681A
JP2000318681A JP11131215A JP13121599A JP2000318681A JP 2000318681 A JP2000318681 A JP 2000318681A JP 11131215 A JP11131215 A JP 11131215A JP 13121599 A JP13121599 A JP 13121599A JP 2000318681 A JP2000318681 A JP 2000318681A
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JP
Japan
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discharge pipe
muddy water
sand
guide
sea
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JP11131215A
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English (en)
Inventor
Takashi Shiraishi
隆司 白石
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砂貯溜室Bの上部泥水を落差によって海に還
流する。 【解決手段】 砂貯溜室Bの泥水層の高さを海の水面よ
り高くし、トラフ1から船側壁に泥水排出パイプ10を
導く。その船側壁にはガイド11を設け、このガイド1
1に放流管13をその軸周りに回動自在に嵌め、最下位
で、放流管13は排出パイプ10に接続される。このた
め、砂貯溜室Bの泥水は、落差により排出パイプ10、
放流管13を経て海に還流される。放流管13は船上ク
レーン15によってガイド11から外されて、船上に収
納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海、河川、湖
沼、ダムなどの水底に堆積する土砂を採取する砂採取船
における泥水還流装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の土砂を採取する砂採取船は、例
えば、図1に示すように、船Sから吐出管(吸引管)P
をワイヤWを介して海中(水中)に送り込み、その管P
の先を、水深に対応させて水底Gに導き、吸引により土
砂を船上に吸い上げるものが一般的である。その吸引作
用は、船S内のポンプで行ったり、図示のごとく水中ポ
ンプAで行っており、吸い上げられた土砂等は、吸引管
Pによって土砂選別装置Mに送られて選別されて船倉の
砂貯溜室(ホールド)Bに貯留する。
【0003】このホールドBにおいて、比重差により、
土砂は下部に沈降堆積し、上部の泥水は海等に戻す。そ
の戻す手段(泥水還流装置)は、従来、図8、9に示す
ように、ホールドBにトラフ(集水桝)1を付設し、そ
のトラフ1から排水ポンプ2を介して放流管3を海側に
導き出し、ポンプ2によりホールドB内の泥水を海に還
流する(戻す)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の泥水還流装
置は、放流管3を船の高い、例えば、海面から5m程の
船側壁4を乗り越えて海中に導いているため、揚程も高
く、大出力のポンプ2を必要としている。ポンプ2の大
型化は、泥水還流装置の大型化を招き、この大型化は船
の大型化を招いたり、スペースの関係から、他の設備の
設置に支障が生じる場合がある。
【0005】この発明は、泥水還流装置の小型化及びコ
ストダウンを図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上記砂貯溜室の泥水層の高さを海等の
水面より高くなるようにして、その泥水層から落差によ
りその泥水を海等に放流するようにしたのである。
【0007】上記泥水層の高さを海等の水面より高くす
ることは、船の喫水線を泥水層より低くすることにより
容易に行うことができる。このため、水面より上の泥水
層からはその落差によって泥水が海等に還流される。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、
海、河川、湖沼、ダムなどの水底の土砂等を吸い上げて
船倉の砂貯溜室に貯溜し、この砂貯溜室において、比重
差により、土砂を下部に沈降堆積し、上部の泥水は海等
の水面より高くなるようにし、前記砂貯溜室には泥水排
出パイプを接続し、この排出パイプは下方に向かって船
の側壁に導かれて外部に開口しており、この開口に放流
管が接続されている構成を採用し得る。
【0009】このように構成すれば、砂貯溜室上部の泥
水は、排出パイプが下方に向いていることにより、その
開口まで自重により流れ、この開口から水中に導かれた
放流管を介して水中に放流される。すなわち、泥水の還
流がなされる。このとき、上記放流管は泥水排出パイプ
に対しその軸周りに回転自在であれば、放流管を自在に
動かし得て還流位置を任意に選択し得る。
【0010】この構成において、上記泥水排出パイプと
放流管は切離し自在とすれば、放流管を切離して船上に
収納することができて便利である。このとき、泥水排出
パイプの開口部から船側壁上端に至るガイドを設け、こ
のガイドによって放流管の接続部を前記開口部に案内す
るようにすれば、泥水排出パイプと放水管の接続も容易
となり、又、切離し及び収納も円滑となる。なお、泥水
排出パイプがフレキシブルであれば、切離す必要もな
く、泥水排出パイプに放水管を接続したまま上昇させて
収納することができる。
【0011】上記放流管の収納において、船上に放流管
の接続部の昇降手段、例えばクレーンを設け、このクレ
ーンにより、前記接続部を上記ガイド内に案内したり、
ガイドから離すようにすれば、放水管の収納がより円滑
となる。このとき、ガイドは必ずしも設ける必要はな
い。
【0012】
【実施例】この実施例は図1に示す砂採取船Sの泥水還
流装置に係るものであり、前述と同一符号は同一物を示
すため、その説明は省略する。船倉の砂貯溜室(ホール
ド)Bの側壁両側に排水トラフ1が付設されて、このト
ラフ1に泥水排出パイプ10が接続されている。このた
め、図4、5に示すように、トラフ1にホールドB上部
から流れ込んだ泥水は中央に集まって排出パイプ10内
を流れる。
【0013】排出パイプ10はトラフ1底面から下方に
延びて船Sの側壁に至ってその側壁に固定されている。
その固定部は部材10aなどによって補強がされてい
る。排出パイプ10の開口部から上方に向かって船側壁
外面にガイド11が設けられており、図6に示すよう
に、このガイド11にスライドプレート12が昇降自在
に嵌められている。スライドプレート12には放流管1
3のエルボ管13aの円形フランジ13bがガイド11
にビス止めされた押え板12aを介して回転自在に設け
られ、これにより、放流管13が図4矢印のように排出
パイプ10の軸周りに回転自在となる。
【0014】なお、スライドプレート12がガイド11
の下部に位置したとき、図6に示すように、放流管13
が排出パイプ10に対向して両者13、10が接続(連
通)する。このため、排出パイプ10からの泥水は放流
管13に流れ込む。放流管13はエルボ管13aから先
は、屈曲可能な部分13cを経て先方に延びており、そ
の先を海中に差し込むことにより、泥水が海中に還流さ
れる。
【0015】ガイド11の船上側壁内側には、クレーン
(ダビット)15が設けられており、このクレーン15
のフック15aが放流管13のエルボ管13aのフック
に係止可能となっている。このため、図7(a)に示す
ように、クレーン15のフック15aをエルボ管13a
に係止したのち、同図(b)のように引き上げると、ガ
イド11上を放流管13が引き上げられる。この実施例
では、ガイド11が船内側へ若干入り込んでいるが、ガ
イド11は、必要な位置までの長さであったり、それよ
り延長してもよい。
【0016】従って、船Sの移動時や、航行の邪魔にな
るときは、放流管13を、ガイド11の中間位置に上げ
たり、ガイド11のデッキ位置まで上げたり、さらにガ
イド11から外して別途に、例えば船上においたりす
る。逆作用により、エルボ管13a(放流管13)はガ
イド11をガイドプレート12を介し下降して、放流管
13が排出パイプ10に接続される。なお、排出パイプ
10の開口から海水が入り込むが、その入り込みは喫水
レベルLまでであり、船Sの運行に支障はない。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上のようにして砂貯溜室
の泥水を自然落下により還流するようにしたので、泥水
還流装置の小型化及びコストダウンを図り得る。
【0018】また、放流が自然流下によるから流れが一
定でスムースとなり、このため、放流による海面の汚濁
が少ない。なお、従来のポンプ圧送では脈動が発生する
ため、放流水には汚濁が多く、特に、採取は、一定場所
に一定期間停船して行われるので、目立つことになり、
この差異は大きな効果である。さらに、放流時の騒音が
従来の減速機、モータに比べ小さい。採取は、一定場所
に一定期間停船して行われるので、これは大きな効果で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例における土砂採取説明図
【図2】図1の背面図
【図3】図1の平面図
【図4】図2の要部拡大図
【図5】図2の要部拡大平面図
【図6】図5の要部断面図
【図7】放流管引き上げ作用図
【図8】従来例の背面図
【図9】従来例の平面図
【符号の説明】
B 砂貯溜室(ホールド) S 砂採取船 1 トラフ 10 泥水排出パイプ 11 ガイド 13 放流管 13a 放流管の接続用エルボ管 15 クレーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海、河川、湖沼、ダムなどの水底の土砂
    等を吸い上げて船倉の砂貯溜室Bに貯溜し、この砂貯溜
    室Bにおいて、比重差により、土砂を下部に沈降堆積
    し、上部の泥水は海等に戻す砂採取船における泥水還流
    装置であって、上記砂貯溜室Bの泥水層の高さを海等の
    水面より高くなるようにして、その泥水層から落差によ
    りその泥水を海等に放流するようにしたことを特徴とす
    る砂採取船における泥水還流装置。
  2. 【請求項2】 上記砂貯溜室Bに泥水排出パイプ10を
    接続し、この排出パイプ10は下方に向かい船の側壁に
    導かれて外部に開口しており、この開口に放流管13が
    接続されていることを特徴とする請求項1に記載の砂採
    取船における泥水還流装置。
  3. 【請求項3】 上記泥水排出パイプ10と放流管13は
    切離し自在になっていることを特徴とする請求項2に記
    載の砂採取船における泥水還流装置。
  4. 【請求項4】 上記放流管13は泥水排出パイプ10に
    対しその軸周りに回転自在であることを特徴とする請求
    項2又は3に記載の砂採取船における泥水還流装置。
  5. 【請求項5】 上記泥水排出パイプ10の開口部から船
    側壁上端に至るガイド11を設け、このガイド11によ
    って上記放流管13の接続部を前記開口部に案内するよ
    うにしたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一
    つに記載の砂採取船における泥水還流装置。
  6. 【請求項6】 船上に上記放流管13の接続部の昇降手
    段15を設け、この昇降手段15により、前記接続部を
    上記ガイド11内に案内したり、ガイド11から離すよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載の砂採取船に
    おける泥水還流装置。
JP11131215A 1999-05-12 1999-05-12 砂採取船における泥水還流装置 Pending JP2000318681A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103266895A (zh) * 2013-05-24 2013-08-28 张炯明 海洋采砂方法
KR101386393B1 (ko) * 2013-10-24 2014-04-18 박선미 준설 장치

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