JP2000318565A - 自動車の側突用エアバッグ装置 - Google Patents

自動車の側突用エアバッグ装置

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JP2000318565A
JP2000318565A JP11127554A JP12755499A JP2000318565A JP 2000318565 A JP2000318565 A JP 2000318565A JP 11127554 A JP11127554 A JP 11127554A JP 12755499 A JP12755499 A JP 12755499A JP 2000318565 A JP2000318565 A JP 2000318565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部保護部の乗員頭部に対する位置決めスピ
ードの更なる向上を図ることができる自動車の側突用エ
アバッグ装置を提供する。 【解決手段】 頭部保護部6の外縁に沿って形成された
チューブ状の第1ガス流路9と、前記頭部保護部6及び
前記胸部保護部5の境界線Lに沿って形成される一方、
一端が前記第1ガス流路9の一端に接続された第2ガス
流路10とを有し、第1ガス流路9にインフレータから
のガスを導入するガス導入口11を形成し、且つ第2ガ
ス流路10に、頭部保護部6内へ開口した上部ガス排出
口12と、胸部保護部5内へ開口した下部ガス排出口1
3を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の側突用
エアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエアバッグ装置には、車両の側
突時に、シートバックの側部からエアバッグを前方へ展
開させ、該エアバッグにより乗員を保護するようにした
側突用のエアバッグ装置がある(類似技術として特開平
9−136598号参照)。
【0003】一般に、この種のエアバッグは、概略L字
形をしており、内部に設けられた隔壁布により上側の頭
部保護部と下側の胸部保護部とに区画されている。エア
バッグの入口には、インフレータが取付けられており、
該インフレータから噴出された高圧のガスは、まず胸部
保護部に入って胸部保護部を前方へ展開させ、その後、
頭部保護部に入って頭部保護部を上方へ展開させるよう
になっている。
【0004】これは、乗員と車体側壁との間のスペース
が狭いために、まず胸部保護部を展開させることによ
り、頭部保護部の前後位置を確保し、その後に、頭部保
護部を上方へ展開させて、乗員の頭部に位置決めさせる
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな側突用のエアバッグ装置にあっては、前述のよう
に、まず胸部保護部を展開させることにより、頭部保護
部の前後位置を確保し、その後に、頭部保護部を上方へ
展開させることで、頭部保護部を乗員頭部に対して位置
決めする構造になっているが、近年の高速交通環境にお
ける乗員保護性能の面からすれば、頭部保護部の乗員頭
部に対する位置決めスピードの更なる向上が望まれてい
る。
【0006】この発明は、このような要請に応じてなさ
れたものであり、頭部保護部の乗員頭部に対する位置決
めスピードの更なる向上を図ることができる自動車の側
突用エアバッグ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートバックの側部に胸部保護部と頭部保護部とから成
る概略L字形のエアバッグを備え、該エアバッグ内にイ
ンフレータからガスを噴出した時に前方へ展開させる自
動車の側突用エアバッグ装置において、前記頭部保護部
の外縁に沿って形成されたチューブ状の第1ガス流路
と、前記頭部保護部及び前記胸部保護部の境界線に沿っ
て形成される一方、一端が前記第1ガス流路の一端に接
続された第2ガス流路とを有し、第1ガス流路の他端に
インフレータからのガスを導入するガス導入口を形成
し、且つ第2ガス流路に、頭部保護部本体内へ開口した
上部ガス排出口と、胸部保護部内へ開口した下部ガス排
出口を形成してなるものである。
【0008】請求項2記載の発明は、下部ガス排出口の
方が上部ガス排出口よりも大きく形成されている。
【0009】請求項3記載の発明は、エアバッグが2枚
の基布の外縁同士を縫製して形成されてなり、細長の布
片をチューブ状に折り曲げてその側端同士を重ね合わ
せ、該重ね合わせた側端を、頭部保護部の外縁から胸部
保護部との境界線にかけて、連続した縫製部により、両
基布に共縫いすることにより、第1ガス流路及び第2ガ
ス流路を形成したものである。
【0010】請求項4記載の発明は、エアバッグが2枚
の基布の外縁同士を縫製して形成されたもので、頭部保
護部の外縁から胸部保護部との境界線にかけて、所定幅
で略平行に連続した2本の縫製部により、両基布を共縫
いすることにより、第1ガス流路及び第2ガス流路を形
成したものである。
【0011】請求項5記載の発明は、前記縫製部が交互
に多重縫いされたものである。
【0012】請求項6記載の発明は、エアバッグが、イ
ンフレータを取付ける入口付近から、頭部保護部の先端
部にかけて、所定幅づつ順次内側に押し込まれたアリゲ
ータ折りになっている。
【0013】請求項7記載の発明は、前記胸部保護部の
外縁に沿ってチューブ状の第3ガス流路を形成し、該第
3ガス流路の一端を前記第2ガス流路の一端に接続する
一方、他端を前記ガス導入口に接続したものである。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1ガス
流路及び第2ガス流路は、チューブ状であるために、容
量が小さい。頭部保護部の外縁に沿って形成された第1
ガス流路の一端と、頭部保護部と胸部保護部との境界線
に沿って形成された第2ガス流路の一端とを接続したの
で、第1ガス流路の他端に形成されたガス導入口から、
インフレータのガスが導入されると頭部保護部を取り囲
んでいる第1ガス流路及び第2ガス流路、つまり、頭部
保護部の縁部が速いスピードで膨張し、それに連動し
て、頭部保護部本体が未膨張のまま展開して、その外形
が確保されると共に乗員頭部に対して強制的且つ直接的
に位置決めされる。頭部保護部の位置決めが確保された
後に、上部ガス排出口及び下部ガス排出口から頭部保護
部本体内及び胸部保護部内へガスが導入されるため、エ
アバッグ全体が完全な膨張状態になる。また、頭部保護
部が強制的且つ直接的に乗員頭部に対して位置決めされ
るため、エアバッグは頭部保護部の展開スピードを高め
るような特別な折り方にする必要がなくなり、エアバッ
グの折りたたみ収納が容易になる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、下部ガス排
出口の方が上部ガス排出口よりも大きく形成されている
ため、胸部保護部の方が先に膨張状態になり、その後
に、乗員頭部に対して位置決めされた頭部保護部本体が
膨張状態になる。未膨張のまま外形だけが確保された頭
部保護部本体よりも先に、外形が確保されていない胸部
保護部が膨張するため、エアバッグ全体の外形が速いス
ピードで確保される。
【0016】請求項3記載の発明によれば、細長の布片
を1本の縫製部で両基布に共縫いすることにより第1ガ
ス流路及び第2ガス流路を形成しているため、縫製部の
本数が少ない分、第1ガス流路及び第2ガス流路からの
ガスの漏れが少なくなる。また、第2ガス流路では、頭
部保護部と胸部保護部の境界線において、両基布が布片
を挟んで共縫いされるため、境界線付近におけるエアバ
ッグの膨らみ幅が規制され、乗員と車体側壁との狭いス
ペースでも、乗員や車体側壁に干渉することなく、確実
にエアバッグを展開させることができる。
【0017】請求項4記載の発明によれば、2本の縫製
部で両基布を共縫いすることにより第1ガス流路及び第
2ガス流路を形成しているため、別布の共縫いが不要
で、エアバッグの製造が容易である。
【0018】請求項5記載の発明によれば、縫製部が交
互に多重縫いされたものであるため、縫製部からのガス
の漏れが少なくなる。また、多重縫いされているため、
縫製部の強度が向上し、一重縫いに用いられる糸よりも
細い糸を用いることができ、縫製し易くなる。
【0019】請求項6記載の発明によれば、エアバッグ
がアリゲータ折りになっているため、エアバッグの展開
スピードが速い。すなわち、内側へ筍状に押し込むアリ
ゲータ折りは、押し込まれたものがそのままダイレクト
に飛び出すため、展開スピードが非常に速く、乗員と車
体側壁とのスペースが狭くても、車両側突時の初期にお
いて、エアバッグをすばやく展開させることができる。
更に、エアバッグの飛び出し方向が安定し、左右への振
れ量も小さくなり、乗員や車体側壁との干渉も確実に回
避される。
【0020】請求項7記載の発明によれば、胸部保護部
の外縁に沿って形成した第3ガス流路の一端を第2ガス
流路の一端に接続し、他端をガス導入口に接続したた
め、胸部保護部本体も未膨張のまま位置決めだけを先に
確保することができ、エアバッグ全体の乗員に対する位
置決めスピードが向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を、図面に基づいて説明する。尚、各実施形態におい
て、共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0022】図1〜図6は、この発明の第1実施形態を
示す図である。図1は、右側ハンドル車における運転者
のシートバック1を、助手席側から見た側面図である。
このシートバック1の右端側には、折りたたまれたエア
バッグ2と、そのエアバッグ2を膨張・展開させるため
のガスを噴出するインフレータ3とが収納されている。
そして、車両の側面衝突時には、インフレータ3からエ
アバッグ2内に高圧のガスが噴出され、エアバッグ2が
前方(図1の左側)へ展開して、乗員Mと車体側壁(ド
ア)D(図3参照)との間に位置し、乗員Mが車体側壁
(ドア)Dに直接干渉しないように、保護するようにな
っている。
【0023】エアバッグ2は、同じ形状をした2枚の基
布4の外縁を縫製したもので、胸部保護部5と頭部保護
部6とから成る概略L字形をしており、後端部にはイン
フレータ3を入れて取付ける入口7が形成されている。
このエアバッグ2を構成する基布4の材質は、耐熱性及
び耐圧性の面で標準仕様の66ナイロン製である。
【0024】エアバッグ2には、頭部保護部6の外縁か
ら、胸部保護部5との境界線L(図1参照)にかけて、
連続する1本の縫製部H1が形成されている。この縫製
部H1は1本の糸だけで縫製した単純構造をしており、
頭部保護部6の全周を取り囲んだ状態で、先端がその入
口7付近に連結されている。
【0025】また、頭部保護部6の内部には、側端を互
いに重ね合わせてチューブ状にした細長の布片8が設け
られ、その布片8の互いに重ね合わせた側端同士が、前
記縫製部H1において、両基布4に挟まれた状態で共縫
いされている。この布片8の端部も縫製部H1の入口7
付近に連結されている。この布片8は、66ナイロンに
シリコンコーティングを施した高級仕様のもので、耐熱
性及び耐圧性の面で高性能を示すものである。
【0026】このような布片8を両基布4に共縫いした
ことにより、前記頭部保護部6の外縁に沿って形成され
たチューブ状の第1ガス流路9と、前記頭部保護部6及
び前記胸部保護部5の境界線Lに沿って形成される一
方、一端が前記第1ガス流路9の一端に接続された第2
ガス流路10とを有することになる。そして、第1ガス
流路9の入口7側には、インフレータ3からのガスを導
入するガス導入口11が他端として形成されている。ま
た、第2ガス流路10の中間部には、頭部保護部6の本
体6a内へ開口した上部ガス排出口12と、胸部保護部
5内へ開口した下部ガス排出口13が各々形成されてい
る。上部ガス排出口12は、布片8の一部を切欠くこと
により形成され、下部ガス排出口13は縫製部H1の一
部を未縫製にすることにより形成されている。そして、
胸部保護部5の外縁には、両端が前記頭部保護部6の外
縁に沿う縫製部H1と入口7にそれぞれ連結された別の
縫製部H2が設けられている。
【0027】このエアバッグ2は、図5及び図6に示す
ように、いわゆるアリゲータ折り構造で、入口7付近か
ら、頭部保護部6の先端部にかけて、所定幅づつ順次内
側に筍状に押し込まれた折りたたみ方になっている。
【0028】次に、車両の側突時におけるエアバッグ2
の展開状態を説明する。車両が側突を起こすなど急激な
減加速度を検知すると、インフレータ3から高圧のガス
が噴出される。噴出されたガスは、図2に矢印で示すよ
うに、第1ガス流路9の他端であるガス導入口11から
第1ガス流路9内に入り、該第1ガス流路9の一端から
第2ガス流路10の一端に入り、第1ガス流路9及び第
2ガス流路10を、図3及び図4に示すように、膨張さ
せる。
【0029】第1ガス流路9及び第2ガス流路10は、
チューブ状で容量が小さいため、噴出されたガスによ
り、速いスピードで膨張し、それに連動して(引っ張ら
れて)、頭部保護部6の本体6aが未膨張のまま展開す
る。頭部保護部6の本体6aは、未だ薄い状態だが、膨
張した第1ガス流路9及び第2ガス流路10により、外
形は確保される。また、第1ガス流路9及び第2ガス流
路10の膨張により、頭部保護部6の本体6aは、乗員
Mの頭部に対して直接的に位置決めされ、その位置決め
スピードは従来よりも速い。
【0030】頭部保護部6の本体6aの位置決めが速い
スピードで確保された後に、下部ガス排出口13から胸
部保護部5内にガスが導入され、上部ガス排出口12か
ら頭部保護部6の本体6a内にガスが導入され、エアバ
ッグ2全体が完全な膨張状態となる。従って、この完全
に膨張・展開したエアバッグ2により、車体側壁Dと乗
員Mとの直接的な衝突を回避して、乗員Mの保護を図る
ことができる。特に、頭部保護部6の乗員Mの頭部に対
する位置決めスピードが向上した分、エアバッグ2によ
る乗員Mの保護性能が更に高まることになる。
【0031】更に、下部ガス排出口13の方が上部ガス
排出口12よりも大きく形成されているため、胸部保護
部5の方が先に膨張状態になり、その後に、乗員Mの頭
部に対して位置決めされた頭部保護部6が膨張状態にな
る。未膨張のまま外形だけが確保された頭部保護部6の
本体6aよりも先に、外形が確保されていない胸部保護
部5の方が膨張するため、エアバッグ2全体の外形が速
いスピードで確保される。
【0032】そして、細長の布片8を1本の縫製部H1
で両基布4に共縫いすることにより第1ガス流路9及び
第2ガス流路10を形成しているため、縫製部H1の本
数が少ない分、第1ガス流路9及び第2ガス流路10か
らのガスの漏れが少なくなる。また、第2ガス流路10
では、頭部保護部6と胸部保護部5の境界線Lにおい
て、両基布4が布片8を挟んだ状態で共縫いされるた
め、エアバッグ2の境界線L付近における膨らみ幅が規
制され、乗員Mと車体側壁Dとの狭いスペースでも、乗
員Mや車体側壁Dに干渉することなく、確実にエアバッ
グ2を展開させることができる。
【0033】また、頭部保護部6が強制的且つ直接的に
乗員Mの頭部に対して位置決めされるため、本来、エア
バッグ2は頭部保護部6の展開スピードを高めるような
特別な折り方にする必要はないが、この実施形態では、
エアバッグ2をアリゲター折りにして収納しているた
め、エアバッグ2の展開スピードが大変に速くなってい
る。すなわち、内側へ押し込むアリゲータ折りは、押し
込まれたものがそのままダイレクトに飛び出すため、展
開スピードが非常に速く、乗員Mと車体側壁Dとのスペ
ースが狭くても、車両側突時の初期において、エアバッ
グ2をすばやく展開させることができる。更に、エアバ
ッグ2の飛び出し方向が安定し、左右への振れ量も小さ
くなり、乗員Mや車体側壁Dとの干渉も確実に回避され
る。
【0034】図7及び図8は、この発明の第2実施形態
を示す図である。この第2実施形態では、別物の布片を
使用せず、両方の基布4だけで、第1ガス流路9及び第
2ガス流路10を形成した。すなわち、頭部保護部6の
外縁から、胸部保護部5との境界線L(図1参照)にか
けて、所定幅で略平行に連続した2本の縫製部H3、4
により、両基布4を共縫いすることにより、第1ガス流
路9及び第2ガス流路10を形成したものである。
【0035】また、2本の縫製部H3、H4の端部を、
第1ガス流路9における縫製部H4から離すことによ
り、上部ガス排出口14と下部ガス排出口15を形成し
た。
【0036】この第2実施形態によれば、2本の縫製部
H3、H4で両基布4を共縫いすることにより第1ガス
流路9と第2ガス流路10が形成されるため、先の実施
形態のような別布の共縫いが不要で、エアバッグ16の
製造が容易である。
【0037】2本の縫製部H3、H4の端部を第1ガス
流路9から離すことにより、上部ガス排出口14と下部
ガス排出口15を形成しているため、先の実施形態のよ
うに、切欠や未縫製部を形成する必要がなく、上部ガス
排出口14及び下部ガス排出口15の形成が容易であ
る。
【0038】図9及び図10と、図11と図12は、前
記第2実施形態の変形例を示すもので、図9及び図10
は、2本の縫製部H5、H6をそれぞれ二重交互縫いに
した例を示し、図11と図12は、縫製部H7、H8を
それぞれ三重交互縫いにした例を示している。いずれ
も、縫製部H5〜H8が、交互に多重縫いされたもので
あるため、縫製部H5〜H8からのガスの漏れが少なく
なり、第1ガス流路及び第2ガス流路の膨張スピードが
更に向上する。また、縫製部H5〜H8によって多重縫
いされているため、縫製部H5〜H8の強度が向上し、
一重縫いに用いられる糸よりも細い糸を用いることがで
きるので、その分縫製し易くなる。
【0039】図13は、この発明の第3実施形態を示す
図である。この第3実施形態では、縫製部H9を追加す
ることにより、前記胸部保護部5の外縁に沿ってチュー
ブ状の第3ガス流路17を形成し、該第3ガス流路17
の一端を前記第2ガス流路10の一端に接続する一方、
他端をガス導入口18に接続してなる。このようにする
ことにより、胸部保護部5の本体5aも未膨張のまま外
形だけを先に確保することができ、エアバッグ19全体
の乗員に対する位置決めスピードが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るエアバッグと乗
員との関係を説明する側面図。
【図2】図1のエアバッグ単体の展開状態を示す側面
図。
【図3】図1のSA−SA線に沿った車体側壁と乗員と
の間のスペースにエアバッグを展開させた状態を示す断
面説明図。
【図4】図3のエアバッグの内部構造を示す断面図。
【図5】図1のエアバッグの一部を内側に押し込んだ状
態を示す側面図。
【図6】図5のエアバッグの全体をアリゲータ折りした
状態を示す側面図。
【図7】この発明の第2実施形態に係るエアバッグを示
す側面図。
【図8】図7中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図9】縫製部を二重交互縫いにした状態を示す図8相
当の断面図。
【図10】縫製部を二重交互縫いにした状態を示す平面
図。
【図11】縫製部を三重交互縫いにした状態を示す図8
相当の断面図。
【図12】縫製部を三重交互縫いにした状態を示す平面
図。
【図13】この発明の第3実施形態に係るエアバッグを
示す側面図。
【符号の説明】
2、16、19 エアバッグ 3 インフレータ 4 基布 5 胸部保護部 5a 胸部保護部の本体 6 頭部保護部 6a 頭部保護部の本体 7 入口 8 布片 9 第1ガス流路 10 第2ガス流路 11、18 ガス導入口 12、14 上部ガス排出口 13、15 下部ガス排出口 17 第3ガス流路 H1〜H9 縫製部 M 乗員 L 境界線 D 車体側壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの側部に胸部保護部と頭部
    保護部とから成る概略L字形のエアバッグを備え、該エ
    アバッグ内にインフレータからガスを噴出した時に前方
    へ展開させる自動車の側突用エアバッグ装置において、 前記頭部保護部の外縁に沿って形成されたチューブ状の
    第1ガス流路と、前記頭部保護部及び前記胸部保護部の
    境界線に沿って形成される一方、一端が前記第1ガス流
    路の一端に接続された第2ガス流路とを有し、 第1ガス流路の他端にインフレータからのガスを導入す
    るガス導入口を形成し、且つ第2ガス流路に、頭部保護
    部本体内へ開口した上部ガス排出口と、胸部保護部内へ
    開口した下部ガス排出口を形成してなることを特徴とす
    る自動車の側突用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車の側突用エアバッ
    グ装置であって、 前記下部ガス排出口の方が、前記上部ガス排出口よりも
    大きく形成されていることを特徴とする自動車の側突用
    エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車の側
    突用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、2枚の基布の外縁同士を縫製して形
    成されてなり、 細長の布片をチューブ状に折り曲げてその側端同士を重
    ね合わせ、該重ね合わせた側端を、頭部保護部の外縁か
    ら胸部保護部との境界線にかけて、1本の連続した縫製
    部により、両基布に共縫いすることにより、第1ガス流
    路及び第2ガス流路を形成してなることを特徴とする自
    動車の側突用エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の自動車の側
    突用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、2枚の基布の外縁同士を縫製して形
    成されてなり、 前記頭部保護部の外縁から胸部保護部との境界線にかけ
    て、所定幅で略平行に連続した2本の縫製部により、両
    基布を共縫いすることにより、第1ガス流路及び第2ガ
    ス流路を形成してなることを特徴とする自動車の側突用
    エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の自動車の側
    突用エアバッグ装置であって、 前記縫製部が、交互に多重縫いされたものであることを
    特徴とする自動車の側突用エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の自
    動車の側突用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、インフレータを取付ける入口付近か
    ら、頭部保護部の先端部にかけて、所定幅づつ順次内側
    に押し込まれたアリゲータ折りになっていることを特徴
    とする自動車の側突用エアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の自
    動車の側突用エアバッグ装置であって、 前記胸部保護部の外縁に沿ってチューブ状の第3ガス流
    路を形成し、該第3ガス流路の一端を前記第2ガス流路
    の一端に接続する一方、他端を前記ガス導入口に接続し
    たことを特徴とする自動車の側突用エアバッグ装置。
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